友「男と幼馴染さんは熟年夫婦の域に達している」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/23(金) 12:16:55.14 ID:/JKxeLu00

〜学校 教室〜

「マジだれでもいいから付き合いてぇー」

男「だなぁ」

「でもお前には幼馴染さんがいるだろぉ〜?」

「マジマジ、男はうらやましいなぁ。あんなかわいい子が彼女でよぉ」

男「おーい、やめろよぉ〜!そんなんじゃねえってぇ!」

「ワハハハ!」



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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/23(金) 12:17:30.40 ID:/JKxeLu00

「ねえねえ幼馴染さん!男君とはどんな感じなのぉ?」

幼馴染「へ、へっ!?い、いや、そ、そのぉ…………ふ、ふつうの幼馴染だよ?」

「うっそだぁ〜!毎日一緒に家に帰ってるんでしょ〜?」

「男君にご飯つくってあげてたりなんかして〜?」

幼馴染「う、うぅ………そ、そんなんじゃないよぉ…………」

「か〜わ〜い〜い〜!」

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/23(金) 12:17:57.95 ID:/JKxeLu00

友「善いですなぁ」

女「は?なんなの急に」

友「男君と幼馴染さんの関係さ。なんだかこう、甘酸っぱい青春の一ページを眺めている気分だね」

女「ジジくさいわね、いや、ババくさいのか。…………あれ?あんた性別どっちだっけ」

友「まあまあ、細かいことはお気になさらず」

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/23(金) 12:18:27.26 ID:/JKxeLu00

友「男君は、明るく面白くクラスの人気者。たいして幼馴染さんは、内気で小動物みたいな可憐な少女」

女「そうね」

友「幼い頃から高校にいたるまで共に歩んできた二人は、その近すぎる関係にやきもきしながら徐々に本当の気持ちに目覚めて―――」ペラペラ

女「あーうるさいうるさい。もういいって」

友「ここから油がのってくるところなのに」

女「長いのよ、あんたの妄想」

5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/23(金) 12:18:55.61 ID:/JKxeLu00

友「妄想じゃないさ。まるで絵にかいたようなハイスクールラブだろう?お似合いだね、死ね」

女「情緒不安定ね」

友「幸せに暮らすといい。でもうらやましいから爆散しろ」

女「どっちなのよ」

友「どっちも!」

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/23(金) 12:19:24.90 ID:/JKxeLu00

女「ふたりは彼氏彼女の関係じゃないわよ」

友「ゑ?そんなバカな。ラブコメのお手本みたいな彼らが付き合わないはずがないだろうに」

女「あんた達は学校でのふたりしか見ていないからそう思うのよ」

友「なんだって?じゃあ自宅のふたりは違う関係なのかい?」

女「違うっていうか、まあ、少なくとも学校の雰囲気とは違うわね」

友「まさかDV……………」

女「暴力的じゃないから安心しなさい」

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/23(金) 12:19:55.94 ID:/JKxeLu00

友「じゃあどんな雰囲気なんだい?」

女「うーん。口で説明するのはむずかしいわね………」

友「はようはよう!」

女「なんというかー……………くたびれた熟年夫婦?」

友「あっはっはっはっ!」

女「なによ、突然爆笑しないでよ」

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/23(金) 12:20:45.01 ID:/JKxeLu00

友「何をバカなことを!あんなにピッチピチな男君とムッチムチな幼馴染さんが、くたびれた油まみれの中年夫婦だってぇ?」

女「そこまでいってねえっつーの」

友「にわかには信じがたい」

女「んー…………じゃあ、その眼で確かめてみれば?」

友「おぉ、アクティブ。しかし名案だ」

女「たぶん見れば私の言いたいことわかるから」

友「そうしよう。じゃあ今日の放課後、男君の家に先回りしようね」

女「はいはいがんばって………………え?私も?」

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/23(金) 12:21:14.37 ID:/JKxeLu00

「幼馴染さんとどこまでやったんだよぉ〜」

「教えろよ〜男ぉ〜」

男「だからそんなんじゃねえってぇ。めんどくせーな!」

「いいじゃんかよぉ〜男くぅ〜ん」

「男くぅ〜ん?今日の晩御飯なににするぅ〜?オカズはもちろん、わ・た・し!」

男「うぜーうぜー!」

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/23(金) 12:21:46.56 ID:/JKxeLu00

「男くんって優しくて面白いし〜すごくいいよね〜」

「幼馴染さんうらやましぃ〜」

幼馴染「あぅ…………ほ、ほんとにそんなんじゃないからぁ…………」

「や〜ん照れてる〜」

「いいなぁ〜私も彼氏ほしいなぁ〜」

幼馴染「かっ、かれしじゃ……………」

…………………
……………

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/23(金) 12:22:23.74 ID:/JKxeLu00

………
……

〜 幼馴染の家 リビング 〜


友「はい、放課後になりました」

女「そうね」

友「今日は男家、幼馴染家、全面協力のもと、いたる所に監視カメラ『アクションカム-HDS021』を仕掛けさせてもらいました。ありがとう男ママ、幼ママ」

女「やってることがストーカーね」

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/23(金) 12:22:55.18 ID:/JKxeLu00

友「幼馴染さんは学校が終わると、着替えもせずに男家に直帰、という衝撃の事実をついさっき教えてもらったので、この家に幼馴染さんが来ることはありません。安心してください」

女「はいはい」

友「実況はこの僕、友と、解説は外道の女でお送りいたします」

女「は?」

友「おぉおっとぉー!?さっそく誰か帰ってきたみたいだぁー!!いきなりお二人の登場かぁー!?」

女「あとで泣かすからね」

13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/23(金) 12:23:31.65 ID:/JKxeLu00

男『……………』ガチャ

男ママ『男、ただいまくらいちゃんと言いなさい』

男『ああ』スタスタ

男ママ『もう………あっ、お母さん夜モンゴリアンチョップの会に出かけてくるからね?ご飯は幼ちゃんにつくってもらいなさいな』

男『……………』スタスタ

男ママ『聞いてるの?男』

男『聞いてるよ』トントントン

14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/23(金) 12:24:20.69 ID:/JKxeLu00

友「………なんか、こわくないですか?」

女「でしょ?男君って、学校と家じゃ全然雰囲気違うのよ」

友「いや、そうじゃなくて。モンゴリアンチョップの会って何?僕は生まれて初めてそんなワードを聞いたよ。闇の組織か何かじゃないの?」

女「あら、知らないの?この町の有力者が集う集会よ。私の両親も今日でかけるらしいわ」

友「ウソでしょ…………世界は謎に満ちている……………」

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