【リトバス】恭介「文芸部……?」【DDLC】

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59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/19(月) 22:57:12.88 ID:381NUNsr0
>>1 です、遅くなりましたが、更新します
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/19(月) 22:58:04.76 ID:381NUNsr0
>>58 ありがとうございます!
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/19(月) 23:01:05.57 ID:381NUNsr0
部室


サヨリ「あっ、恭介〜」

恭介「よっ、サヨリ」

サヨリ「ねえ恭介、お菓子買いに行かない?」

恭介「いや、遠慮しておく」

サヨリ「え?」

サヨリ「そ、そんな、らしくないよ!」

恭介「実はな」

サヨリ「実は……?」

恭介「おまけ付きのお菓子を買いすぎて金がない」

恭介「だから一緒に買いに行けないんだ」

サヨリ「そんな〜!」

サヨリ「というか恭介、なんでおまけ付きのお菓子なんて……」

恭介「仕方ないだろ、スクレボとのコラボ商品だったんだ」

サヨリ「むう……」

恭介「ただ、そのせいでチョコレートだけは沢山ある。一緒に食おう」 ドサッ

サヨリ「恭介〜〜! ありがとう!」

恭介「ふっ、どうってことないさ」

恭介「あっ、でも中に入ってるおまけは全部俺のな」

サヨリ「は〜い」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/19(月) 23:03:03.00 ID:381NUNsr0
ユリ「ふふふ」

恭介「ん?」

ユリ「……あっ!」

ユリ「ただ本に……面白いところがあって……」

恭介「丁度いい、ユリも手伝ってくれ」

恭介「量が多くてな、二人じゃ食いきれない」

ユリ「あっ……で、でも」

ユリ「チョコレートは……その、本が……汚れてしまうので」

恭介「あぁ、それもそうだな」

恭介「すまん、気が回らなかった」

ユリ「い、いえ……そんな……」

サヨリ「恭介! なんか出た!」

恭介「うおおおお!!! シークレットじゃねえか!」

ナツキ「なにやってんのよあんた達」

サヨリ「あっ、ナツキちゃん!」

恭介「ナツキか、お前もちょっと手伝ってくれ」

ナツキ「何をよ」

恭介「おまけ付きのお菓子だ、買いすぎちまってな」

ナツキ「チョコエッグ、こういうのまだあったのね」

恭介「なんだ、ナツキはこういうの知ってるクチか」

ナツキ「まあ、ちょっとだけね」

サヨリ「またなんか出た!」

恭介「うおおおお!! またシークレットかよ!?」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/19(月) 23:06:23.02 ID:381NUNsr0
ナツキ「ああもううるさい! 騒ぎ過ぎよ」

ナツキ「モニカも何か言ってやりなさいよ」

ナツキ「……って?」

ナツキ「モニカはどこよ?」

ユリ「さあ……?」

ユリ「誰か、モニカちゃんが今日遅れるということを聞いていますか?」

サヨリ「聞いてないよ……」

恭介「聞いてないな」

ユリ「うーん……」

ユリ「珍しいですね」

サヨリ「大丈夫だといいけど……」

ナツキ「大丈夫に決まってるじゃない」

ナツキ「ただ何か用事でもあるんでしょ」

恭介「そうだな、なんてったって人気者だしな」

恭介「彼氏の一人くらい居たっておかしくはない」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/19(月) 23:08:53.37 ID:381NUNsr0
ユリ「だとしても、特に驚きはありませんが」

ユリ「私たち全員が束になっても敵わないくらい魅力的ですから」

サヨリ「えへへ、そうだね……」

ナツキ「なんですってえ!」

モニカ「ごめん! 本当にごめんなさい!」ガラッ

恭介「おっ、来たな」

モニカ「遅れるつもりはなかったの……」

モニカ「心配かけちゃったかしら!」

サヨリ「おお?」

さより「モニカちゃんが彼氏より部活を取った!」

モニカ「か、彼氏……?」

モニカ「一体何のことを言ってるのよ?」

恭介「いや、気にしないでくれ」

恭介「ところで、何かあったのか?」

モニカ「ああ……」

モニカ「最後の授業が自習だったから、時間の事をちょっと忘れちゃってて……」

モニカ「あはは……」

ナツキ「それにしたって納得はできないんだけど」

ナツキ「チャイムの音くらいは聞こえたはずでしょ?」

モニカ「ピアノの練習をしてたから、全然聞こえなくて……」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/19(月) 23:10:36.86 ID:381NUNsr0
ユリ「ピアノ……?」

ユリ「モニカちゃんが音楽も上手だなんて知りませんでした」

モニカ「いや、そうじゃなくて……」

モニカ「最近始めたばかりなの」

モニカ「ずっとピアノをやってみたいと思ってたから」

恭介「そりゃ凄いな、やってみようと思って始められることじゃないぜ」

サヨリ「すごーい!」

サヨリ「何か弾いてみてよ、モニカちゃん!」

モニカ「それは……」 チラッ

モニカ「もう少し上手くなったら、ね」

サヨリ「やった〜!」

恭介「俺も、楽しみにしてる」

モニカ「そう?」

モニカ「だったら……」

モニカ「恭介君をガッカリさせないためにも頑張らなきゃ」ニコッ

恭介「ああ、頑張ってくれ」

モニカ「ありがとう!」

モニカ「それで、私のいない間に何かあった?」

恭介「ああ! サヨリのやつすげえんだぜ? 二回連続でシークレットを出しやがった」

モニカ「シークレット?」

ナツキ「お菓子のおまけよ」

モニカ「ああ……なるほどね」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/19(月) 23:12:04.45 ID:381NUNsr0
恭介(その後、メンバーの行動は落ち着いてきたようだ)

恭介(そしてクローゼットの方へと向かったナツキが俺のところに来るまでは、そう時間はかからなかった)

ナツキ「……」

恭介「お目当ての物はこれだろう? 心配するな、ちゃんと約束は守った」

ナツキ「……」パシッ

ナツキ「……」ペラペラ

恭介「おいおい、そこまでいい加減な扱いはしてないさ」

恭介「俺だってマンガはよく読むんだしな」

ナツキ「確認したかっただけよ!」

ナツキ「疑い深くて悪かったわね」

ナツキ「人に漫画を貸すことなんてないんだから」

恭介「ま、そりゃそうか」

ナツキ「とりあえず、これをしまってくるわ」

ナツキ「ついでに、次の巻も取ってくるわ」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/19(月) 23:14:27.77 ID:381NUNsr0
クローゼット


ナツキ「さて、感想をしっかり聞かせてくれるのよね?」

ナツキ「どこまで話が進んだの? 忘れちゃったわ」

恭介「ああ、最後の話はミノリとアリスがだな……」

ナツキ「モニカ!」

ナツキ「また私のマンガ動かしたの!?」

モニカ「あっ、ごめんごめん!」

モニカ「人の棚を占領しすぎだ、って先生に怒られちゃって……」

モニカ「だから物を動かして片づけないといけなかったの」

モニカ「ちょっと整理しただけで、物は全部そこに入ってるから!」

ナツキ「もう……」ピョンピョン

ナツキ「まったく……!」

ナツキ「不便で仕方ないわ!」

ナツキ「これ、全部下に降ろすわ」

ナツキ「棚のスペースはまだいっぱいあるんだし」

恭介「言ってくれれば俺が取ってやるが」

ナツキ「いいわよ! そういう気づかいは」

ナツキ「それにマンガが綺麗に並んでるのを見ると気持ちがいいんだもの!」

ナツキ「それをなんで最上段にすることで無駄にしなきゃいけないのよ」

恭介「それだったらナツキ、そこにスツールがあるから使うといい」

ナツキ「ん……わかってるわよ」カチャカチャ

ナツキ「よい……しょ……」

ナツキ「届いた!」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/19(月) 23:15:46.28 ID:381NUNsr0
ナツキ「きゃっ――!」グラッ

ナツキ「わわっ――」スタッ

ナツキ「ほ、ほら見なさい!」

恭介「全く、危ないじゃないか」

恭介「大きい箱の方は俺が取ってきてやる」

ナツキ「手伝いはいらないわ」

ナツキ「椅子を取ってくるから待ってなさい」

ナツキ「……」カラカラ

恭介(教師用の机からオフィスチェアを持ってきたか)

恭介「手伝いは要らないと言ったんだ、手は貸さないからな」

ナツキ「んしょっ――」

ナツキ「はい! これでよし!」

ナツキ「ほらね? 簡単にできるようになったでしょ」

ナツキ「わ、わっ――」クルクル

恭介(椅子が回転した……そろそろ危ないか)

恭介「抑えておこう」ガシッ

ナツキ「あ、ありがと……」

恭介(ん……)

恭介(しまった! ここからじゃスカートの中が見えちまうじゃねえか!)

恭介「くっ—―」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/19(月) 23:17:24.23 ID:381NUNsr0
ナツキ「うっ……重い……」

ナツキ「ちょっと、恭介……」

ナツキ「屈むと椅子から落ちちゃう……急いでこれ持って……」

恭介「だが、手を離すと椅子が動いちまうぜ?」

ナツキ「いいから……! ほんの一瞬だから! 早く!」

恭介「わかったわかった、今立つから」

ナツキ「あんた立つってどういう……」

ナツキ「えっ……?」

恭介「ナツキ、箱を—―」

ナツキ「な、何見てんのよ!?」

ナツキ「あんた覗こうと……す、スカートを……」

恭介「違う! 誤解だ! 俺はただ!」

ナツキ「へ、変態!」

ナツキ「出て行って! 出てけ!」

ナツキ「この……あっ」ガタッ

恭介「危ない!」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/19(月) 23:22:17.89 ID:381NUNsr0
ナツキ「きゃああああ!」ドンガラガッシャーン

恭介「くっ……」

ナツキ「う――うぅ……」

恭介「大丈夫か? ナツキ」

ナツキ「えっ……」

ナツキ「う。うぅぅぅ……!」

ナツキ「キモい!キモい!」ボカボカ

恭介「ぐはっ――!」

ナツキ「本っ当に何考えてるの?!」

ナツキ「この変態!」

恭介「ぐはぁっ―――!」

モニカ「みんな……大丈夫……?」

モニカ「大きな音が聞こえたんだけど…」

ナツキ「モニカ!」

ナツキ「マンガの棚を一番上に置こうとか何考えてるの!?」

ナツキ「部員を殺そうとでもしてんの?」

モニカ「ご、ごめんごめん!」

モニカ「あはは……」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/19(月) 23:23:17.62 ID:381NUNsr0
ナツキ「あっ、あともう一つ」

ナツキ「あんたが入れた新入部員は全くの変態だったみたいね」

恭介「おいおい、それは誤解だ」

モニカ「わかってる、わかってる、心配しないで〜」

ナツキ「あっ!」

ナツキ「わたしの……わたしの……」

恭介「ん?」

恭介(どうやら開いたまま落ちてしまったらしく、マンガについた折り目を伸ばしている」

ナツキ「ぐすっ……」

恭介「ナツキ、大丈夫か」

ナツキ「うるさい!」

恭介「……折り目を伸ばすの、手伝おう」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/19(月) 23:24:27.74 ID:381NUNsr0
ナツキ「違うの……」

ナツキ「そんなことはいいの……」

ナツキ「ただ……」

ナツキ「今日は……本当にツイてなくて」グスッ

ナツキ「あんたに当たるつもりはなかったの……」

ナツキ「本当にそのつもりはなかったの!」

恭介「大丈夫だ」

恭介「よかったら俺に話してみてくれ、辛い事、何があったか、なんでもいい」

ナツキ「ただ……毎日……つらくて」

ナツキ「わたしはただ……部活に来て……っ」

ナツキ「……」

恭介「わかった、じゃあ、俺はこれを片付けておく」

恭介「残りのマンガも移動させておく」

恭介「それと……」

ナツキ「それと……?」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/19(月) 23:26:19.84 ID:381NUNsr0
恭介「本当は部活終わりにコッソリ追加しておくつもりだったんだが」

恭介「お前を元気付ける為だ、ちょっと待ってろ」

ナツキ「……?」

恭介「このカバンの中、何が入ってると思う?」

ナツキ「……さあ」

恭介「さてご照覧あれ!」

恭介「チャーンチャチャーチャチャチャチャチャチャーン」

恭介「……待て。案外重い、ゆっくり出すから待ってろ」

ナツキ「ぷっ……あはは!」

ナツキ「しまらないわね!」

恭介「笑うない!」

ナツキ「それで……それはマンガ?」

恭介「ああ! 俺の人生のバイブル、『学園革命スクレボ』だ!」

ナツキ「……いいの?」

恭介「何がだよ」

ナツキ「だって、部室に置いたらあんたが家で読めないじゃない」

恭介「心配ご無用! 家にはコミックス版、文庫版、コンビニ版、全部そろってるからな」

ナツキ「筋金入りね」

恭介「それに」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/19(月) 23:27:23.15 ID:381NUNsr0
恭介「友達に貸すんだ、家で読めない事くらいなんともない」

恭介「パフェガールを貸してもらった礼でもあるしな」

ナツキ「あんた……優しいのね」

恭介「へっ、よせやい」

恭介(その後、二人でクローゼットを片付けた)

恭介(ナツキも少しは元気になったようだ)

恭介(そしてしばらくすると、モニカからの呼びかけがあり、詩を見せ合う時間になった)
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/19(月) 23:28:20.84 ID:381NUNsr0
今日はここまでです、明日もまた、更新していきたいと思います
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/19(月) 23:39:25.40 ID:PWzLlm7f0
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/20(火) 04:56:16.22 ID:7pJHQ/jBo
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/20(火) 21:16:27.22 ID:jr4MF8Xp0
>>76
>>77
ありがとうございます!
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/20(火) 21:19:54.28 ID:jr4MF8Xp0
>>1 です
DDLCの二次創作ガイドラインについて、読んではいたのですが本日他の方の見解をみたところ、クロスオーバー系の作品はガイドラインで許される範囲ではないと認識を改めることになりました
よって明日にでもこのスレの更新を停止し、HTML化依頼をすることになりそうです
誠に申し訳ありません
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/20(火) 21:59:53.98 ID:wdXB2myY0
んなこたないだろ
たとえそうだったとしてもここ数年で今まで律儀に守ってる奴なんか見たことないぞ
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