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【安価】京太郎「200馬力のMR-S」【咲‐saki‐】
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543 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 14:56:07.55 ID:lLK7iWkU0
17:00までお待ちを
544 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 16:37:05.96 ID:lLK7iWkU0
【赤土晴絵編】
晴絵(もっと速く……)
晴絵(もっと強く……)
晴絵(もっと高く……)
晴絵「あの人を超えろ!!」
545 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 16:37:48.13 ID:lLK7iWkU0
チームメイトA(以降チメA)「凄い、ロードスターだとは思えない走りね」
チメB「うちのチームでは文太郎さんの後継者って言われてるし、納得の走りよ」
チメA「でも、晴絵だけが優勝して、私らは低迷してるのよね」
チメB「他のチームに強い選手が流れすぎたのよ」
チメB「スカウトのトシさんが引退しちゃってキレる峠の走り屋が集まらないから」
チメA「それに正規でスカウトする選手は年俸が高いから」
チメB「うちの会社、もうレース出来ないかも」
546 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 16:38:36.60 ID:lLK7iWkU0
晴絵「……まだ、あの人には追いつけない」
晴絵「……幻影はその先を走ってる」
チメA「おつかれ、最初はジムカーナだけだと思ってたけど、全部の競技でうちのエースよ」
チメB「本当に即戦力だったわね」
晴絵「まだまだですよ……文太郎さんの域までは全然……」
チメA「……うちの会社、結構危ないから、新しいチームを探した方がいいよ」
チメA「経営合理化だとか何かで自動車競技に出さない案も出てるし」
晴絵「ちょっと待って!? 日本モータースポーツ界の伝説、須賀文太郎の古巣が経営合理化?」
チメB「悲しいけど、文太郎さんが居た頃の選手は殆ど引き抜きされちゃったし」
チメB「成績も晴絵の個人成績だけがずば抜けてるだけだから」
晴絵「……そんな」
547 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 16:39:40.99 ID:lLK7iWkU0
晴絵(須賀さんの古巣でなら、小鍛治プロを倒せると確信してたのに……)
晴絵(それに、このチームの人気は他のチームよりあるのに……)
晴絵(輝かしい過去に縋ることくらい……)
チメA「晴絵、私は知ってる。一応、三年の時に個人だけでも全国出たから」
チメA「小鍛治プロが大会レコード出した時の相手って」
晴絵「……はい、私です」
チメB「……小鍛治プロが唯一前を走れなかった存在」
チメB「でも、晴絵がこのままモータースポーツの世界に残り続ければ、確実に文太郎さんを超えられる」
チメB「だから、もっといい場所を探して、腕を磨きなさい」
548 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 16:40:22.66 ID:lLK7iWkU0
晴絵「……でも、須賀さんの古巣が消えるなんて」
チメA「晴絵は知らないかもしれないけど、文太郎さんにはお子さんが一人いるのよ」
晴絵「――!?(奈良なのに鹿いないな)」
チメA「うんと小さかったけど、今は中学三年生くらいになってると思うわ」
チメA「このままだと、小鍛治プロ討伐をその子に取られるわよ」
晴絵「……それは嫌ですね」
晴絵「……それじゃあ、須賀の名前を持つ人間しか、小鍛治プロを倒せないみたいじゃないですか」
549 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 16:40:57.12 ID:lLK7iWkU0
【自宅】
晴絵「……溜まった有給、全部使お」
晴絵「……須賀文太郎の息子が、どれだけの器か」
晴絵「ちょっと、長くなるけど」
晴絵「自分の気持ちの整理をするために……」
550 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 16:41:39.51 ID:lLK7iWkU0
【長野県・某所】
晴絵「たしか、この峠が須賀さんのホームコースだったはず」
晴絵「父親の真似をして、このコースを走ってる可能性が高い」
京太郎「麺の配達でーす、はい、水」
ラーメン屋「ありがとうね京太郎くん」
京太郎「あのロードスターお客さんですか?」路駐してるけど
ラーメン屋「走ってあげな、文太郎さんのファンみたいだから」
京太郎「親父の?」
ラーメン屋「ああ、土屋圭市と並ぶ長野のレジェンドレーサー」
ラーメン屋「本当はお父さんが相手した方がいいんだろうけど、ここ数年は君が走ってるわけだし」
ラーメン屋「全力で、走ってあげな」
京太郎「……わかりました」
551 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 16:42:10.76 ID:lLK7iWkU0
晴絵「MR-S? 前に付けた……」
京太郎「親父のファンを相手するのはなんか変な感じだが、俺が負けたら親父に連絡入れるよ」
晴絵「……この車が須賀さんの息子の」
京太郎「……1、2、3!」
晴絵「……速い」
京太郎「ついてくるか」
552 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 16:43:00.49 ID:lLK7iWkU0
晴絵「いや、これは須賀さん本人だ」
晴絵「あの突っ込み、あの立ち上がり、全部須賀さんの走り方」
晴絵「……でも、追いつけるのはなんで」
晴絵「……数年のブランクでここまで遅くなるわけが」
京太郎(序盤だからって遊び過ぎたな)
京太郎(この人速いし、親父の猿真似するかね……)
晴絵「っ!? ドリフトとグリップの切り替え走行……」
晴絵「須賀さん、遊んでたんだ……」
晴絵「でも、それを出すってことは、本当に追い詰められてるってことでしょ!」
553 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 16:43:34.29 ID:lLK7iWkU0
京太郎「なんだよ、この圧力……まさかプロなのか……?」
晴絵「キレが足りない! 年齢には勝てないんですか!?」
京太郎「……親父のことだから、この人に抜かれたら小遣いメッチャ減らしてくるだろうな」
京太郎「……【オーバーレブ!】全巻買おうと思ってたのに」
京太郎「……負けなきゃいいだけか」
晴絵「っ!? オーバースピード! 減速するスペースはもう無い!!」
京太郎「まだまだタイヤ冷めてるから綺麗に曲がるだろ」
晴絵「慣性ドリフト……嘘でしょ……」
晴絵「この荒れたアスファルトでそんな技を使うなんて」
晴絵「……絶対に本人だ。あれがお子さんだったら」
晴絵「……小鍛治プロを倒せても、絶対に倒せない壁がもう一枚、目の前に現れるじゃない」
554 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 16:44:17.40 ID:lLK7iWkU0
【須賀製麺所】
文太郎「おお、奈良で会った子か」
文太郎「久し振りだな、活躍はちょろちょろ雑誌で見たよ」
晴絵「今朝の勝負は負けました」
文太郎「そうか、京太郎の奴、また勝っちまったか」
晴絵「え?」
晴絵(嘘だって言って……お願いだから……)
文太郎「俺がいっつも言ってんだよ、誰かに負けたら小遣い減らすって」
文太郎「だが、本物のレーサーに勝つとは夢にも思わなかったねぇ」
晴絵「…………」ガクンッ
文太郎「ショックなのはわかるが、あいつは俺と同じかそれ以上の才能」
文太郎「そして、一番脳みそが柔らかい状態で走り出したんだ」
文太郎「道を知り尽くした場所ならレーサーだって勝てるわけがない」
555 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 16:45:24.84 ID:lLK7iWkU0
晴絵「……須賀さんが運転を叩き込んだんですか」
文太郎「いや、クラッチの繋ぎ方くらいしか教えてねぇよ」
晴絵「……才能ですか」
文太郎「お嬢ちゃんも才能はあるともうぜ、小鍛治にも普通に勝てるくらいの」
文太郎「だが、京太郎は一生に一二回勝てるのが関の山だろ」
文太郎「あいつには、人間が持つ恐怖心が欠落してる」
文太郎「才能は同じでも、その部分で負けるさ」煙草咥え、ライターシュッ
晴絵「……常に前を走るには?」
文太郎「親の俺が言いたくないが、尻を思い切りぶつけてクラッシュさせることだ」
文太郎「それか、あいつ並の馬鹿を走らせてみろ」
文太郎「若い力はすげーぞ、怖さを若さでどうにかする」
晴絵「……若い力」
文太郎「トシのババアが言ってたが、おまえさん、大学は教育学部だったんだろ」
文太郎「探してみろ、あの馬鹿を倒せる器を」
556 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 16:48:45.63 ID:lLK7iWkU0
安価↓ 多数決(休憩が終わるまで)
1:灼参戦
2:松実姉妹が走る理由
3:赤土晴絵編
4:アラフォー達の衰え
557 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 16:50:47.97 ID:lLK7iWkU0
安価の位置が556で草生えるw
558 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/23(金) 17:08:33.24 ID:W5nz/Fxy0
2
559 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 19:42:29.86 ID:lLK7iWkU0
【松実姉妹が走る理由】
松実「もうそろそろファミリーカーを買う時期になったかな」
露子「何を言ってるんですか、貴方がスポーツタイプの車から降りるなんて」
松実「だが、子宝が二人も。この車じゃあ、遠出が出来ないじゃないか」
松実「あの子達には、色々な世界を見てもらいたい」
松実「この速いだけが取り柄の車じゃあ、広い世界は見せられない」
露子「……この車は私達の思い出、それを売ったり、壊したりはしてはいけません」
露子「今でも覚えてますよ、校門前で花束を持った貴方と……このスタリオンが待ってたのを……」
松実「はは……懐かしいな……」
560 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 19:43:09.64 ID:lLK7iWkU0
露子「貴方は本当に三菱の車が好きですよね」
松実「ああ、俺は三菱以外の車は死ぬまで乗らない」
露子「なら、ランサー・エボリューションなんてどうでしょう。あれなら四人乗りですし」
松実「……おまえも三菱が好きなんだな」
露子「貴方の英才教育ですよ」
松実「……そうだな、ランエボ、悪くない」
露子「この車を下取りに出さないでくださいよ」
露子「この車は私達夫婦が両方死ぬまで松実旅館に残るのですから」
松実「……浮気防止にもなる」
露子「鏡を見てから言いなさい」
561 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 19:43:49.79 ID:lLK7iWkU0
露子「貴方とのドライブは……落ち着きます……」
松実「そうだな、俺も心が落ち着くよ」
露子「……愛してます」
松実「俺もだ」
562 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 19:44:23.83 ID:lLK7iWkU0
【松実旅館】
松実「宥、玄、ただいま」
祖母「久し振りのデートはどうだった?」
松実「楽しかったよ、ありがとう母ちゃん」
祖母「いいのさ、だけど、四人乗れる車をお買いよ」
松実「そのことも話し合ったさ」
露子「宥、玄、ただいま」
563 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 19:44:51.54 ID:lLK7iWkU0
松実「母ちゃん……産んでくれてありがとう……」
松実「俺、すごく幸せだよ」
祖母「……そんなこと言ってると、幸せを神様に奪われるよ」
祖母「神様は幸せな人間を馬鹿にするのが好きなんだからさ」
松実「キモに命じておく」
松実「でも、綺麗な嫁さんもらって、子供も二人出来て、最高じゃないか」
松実「絶対に守るよ、死ぬまで……」
564 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 19:47:28.49 ID:lLK7iWkU0
安価↓ 多数決(用事が終わるまで)
1:灼参戦
2:松実姉妹が走る理由02
3:赤土晴絵編
4:結婚した京太郎(清澄、阿知賀でキャラを選んでね)
565 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/23(金) 20:14:47.04 ID:0LE5tGx90
4 玄
566 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/02/23(金) 20:16:03.45 ID:i+1wuLUw0
4 しず
567 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 20:29:58.59 ID:lLK7iWkU0
俺は出来るイッチだから2つとも書くよ
568 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 20:31:27.24 ID:lLK7iWkU0
_ -─‐- ..._
, '"´. . . . . . . . . . . . . . . .、
/. . . . . . . ..................... . .. . . . . . .、
, '. ./. . .. .:::::::::::::/::::::::::::::::::::\::\ . . ヽ
. / . ./. .:/..:::::::::::::/::::::::::::::!:::::::::::::゙.::.ヽ.::. ゙.
/ . .'. .:/:/:::::::::::/!:::::::::::::::|、:::ヽ::::::::.:::..ヽ.
,',イ . .!..::!::|::_::-─ |:|:::::::::::l::!ゝ--!、:::::l:::::..l:゙.. .l
,'/ !. . |.:::!;ィ´:::::!:L. |:l!::::::::::l::{-ヽ::|ヽ`::l:::::::.l::!. |
|l |. .::|.:::!:|\:::||L,,.ヾ\:::::ヾ:;ァ=リxzレ!:::::::l::!: !
|| l. .::|::::トゝ,ィ'ヌ :::`ト \`ーY´{c::::。i} !:::::::l:|: | 「かっこいいなぁ……須賀選手……」
\Y:::|::::|ゝ{! {c:::ク| 込_ク λ::::::i|:.:!
. |:l::!::::! ゙. ` ー‐'' ,, ,, ,' |!::::::|!:.:!
. リ|:|::::l\! " " ′ jイ!:::::::i!:.:|
0::|:::::l::::|ヽ 「  ̄j ...イ|::|j:::::::l!:. !
/|:|::::l::::::l:::l:::::>....._` ‐ ィ、:::::|:!:/:::::::|!:.:.|
. {iλ!:::|::、:::l:l:::::,':::::∧| ー ´/ \ヽl:::::/!':|:.:.:!
`ハ::::!\、ヾ/:::ノ 〉-r< 〉:::/:/::':::::.!
/ .:::ヽ|::::::::::::l__| 人 λ //::::::::ト、::::ヽ.
. / .::; r‐'|:l::::::::::!.... ̄.フt≦ ̄ ̄.7´/:::::::::::,' ` 、:、
/ .:/ | !|::::::::::|........,イrト、.........../ :::::::::::::,' ゝ、
. / .::,' ハ ||:::::::::l|─''....八...ヽ_ノ、 |:::::::::::| / l
../ .:::::!. !: Уi!::::::,ィ|-、..../ ヽ_..ィ_/ .!::::::::: | ヽ ./ j !
' ::::::r'|. l:.:./ /:://,'/ `l / |::::::λ! |/ ./ |ヽ
:::::::::| |:.,' /|::'//' ヽ/ |::::::l ヽ !:.:/ ト、:ヽ
:::::::/ ::.Y .!:| ヽ \::ヽ、 |:/:. | /:::::\
569 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 20:34:44.27 ID:lLK7iWkU0
玄「今一番活躍しているプロレーサーといえば、須賀京太郎選手です」
玄「伝説のレーサー須賀文太郎さんの息子で、主にダウンヒルを走っていますが」
玄「それ以外の競技にも出場して、暇な時は地方の小さなジムカーナ大会に参加したりしてるのです」
玄「そして、わたしはその走りに魅了されて……すとー……追っかけをしています……」
570 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 20:36:42.42 ID:lLK7iWkU0
京太郎「……下着が盗まれてやがる」
玄「はむはむ」謎の布
京太郎「また盗聴器か」
玄「あ、音が」イヤホン外し
京太郎「おいおい、監視カメラかよ」
玄「動画が……」
571 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 20:39:15.56 ID:lLK7iWkU0
玄「こんなことでは諦めません!」
京太郎「……おい、ストーカーさんや、ファミレス行くけど来るか?」盗聴器に語りかけ
玄「ふぇ!? 行きます行きます!!」
京太郎「正直、ここまで粘着されるのはじめてだから興味あるわ、俺のMR-Sの前で待ってろ」
572 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 20:45:52.27 ID:lLK7iWkU0
京太郎「……あんた、インターハイの決勝で当たった阿知賀の」
玄「い、いえ!? 他人です!!」
玄(男の人をその気にさせるには女の武器を強調させます!)胸強調
京太郎「何してんの? 早く乗れよ」
玄「あの……好きな食べ物は?」
京太郎「教えたら毎日馬鹿の一つ覚えみたいにそれを作ってきそうだから教えない」
573 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 20:52:47.13 ID:lLK7iWkU0
玄「この書類にサインをば」
京太郎「……婚姻届か、てか、やっぱり松実玄、阿知賀の人じゃん」
玄「同姓同名です!!」
京太郎「……書いてもいいが、おまえ、浮気したことある?」
玄「ありません! まだ生娘です!!」
京太郎「……ふっ、面白そうだ。ペン貸せ」
玄「ふぇ?」
京太郎「これを役所に届ければおまえさんは須賀玄になるんだな、語呂悪いな」
玄「……普通破り捨てるんじゃ?」
京太郎「だってさ、須賀玄ってめっちゃ語呂悪いじゃん、傑作だわ」
玄「じゃあ松実京太郎になりますか!?」
京太郎「馬鹿野郎、俺は一人息子だ。須賀の名前を捨てるわけ無いだろ」
574 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 20:59:05.25 ID:lLK7iWkU0
【十年後】
玄「というわけで、お父さんが猛烈アタックしてきたから結婚したのよ」
娘「…………」
玄「お父さんったら私のことが好きすぎて、毎日毎日電話にメール」
息子「…………」
玄「それはもう、ストーカー……」
京太郎「なあ、玄、子供に法螺話を聞かせるなっていつも言ってるだろ」
京太郎「それに、ストーカーはおまえだ。メールと電話もおまえだ。ダウンヒルの最中に電話とった時は監督にキレられたわ」
京太郎「離婚してやろうか」
玄「それはだめなのです! やめてください!!」
【玄・END】
575 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 21:06:19.10 ID:LMAOlYbw0
,........-――--....、
,. : ´: : : : : : : : : : : : : `ヽ、- 、
/ : : : : : : : : ,: : : : : :\: : : :\: \
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/: /: , : //: :/:/:∧: :ヽ: ', : |: :|:ヽ : ,:∧: :.
/: /: /: //: :/:/:/ マ: :|_:|__:|: :|: l:∨: :,:|: : .
|: ': /: //: ̄|`|' |:´}:∧: }: :,: }: |: :/:}: : :',
{:{: :{l: |:{从_:{__{ }/イ__}/: イ/:/:}:/ /: : : : .
从:八:{ム,イ _斧` イ _)斧ヽ}:イ/_: /: : : : : :. 「重たい女でごめんね……」
\{从{ Vり Vzソ |:/ Y: : : : : : : |
|: } ' |:l 'ノ: : : : : : : :|
|圦 _ , ,ィ|:|イl: : : : : : : : |
|:/ . イ_,/イ |:|: : : : : : : :
}' `__-r-=≦__」'/::} |:|: : : : : : : : |
_,/:::::::「 ̄::::::::::_/|__|:|: : : : : : : :/
/:::::::|:`=={j====イ:::/::::`ヽ: : : : : ,
∧::::::::::\:::::l|:::::::::::::イ::::::::::::::::∧: : :/
576 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 21:14:25.45 ID:LMAOlYbw0
京太郎「軽い女より重たい女のが数百倍ましだ」
穏乃「でも……好きだからって、海外に行ってる京太郎を無理矢理呼び戻すような女なんだよ……」
京太郎「怪我してた先輩が走るって言い出したんだから、俺の役目は終わったんだよ、だから帰ってきた」
京太郎「それに、遠くねぇよ、空港を変更するだけだからな」
穏乃「……わたしのこと好き?」
京太郎「キャラ変わってんぞ、ちょっと事故したくらいで」
穏乃「……なんで帰ってきてくれたの」
京太郎「……なんて言って欲しい」
穏乃「……何も言わないで」
京太郎「わかったよ、目を閉じろ」
京太郎「キスくらい何回でもしてやるよ」
577 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 21:20:31.18 ID:LMAOlYbw0
実況「それにしてもこの夫婦は凄いですね」
靖子「ああ、どっちも成績がバカみたいだ、狂ってる」
靖子「だが、旦那の方が強いな」
実況「おっと! 須賀京太郎プロが追い上げてきました!!」
靖子「あいつはヒルクライムだけを見ると速攻で抜かしにかかるタイプじゃないんだがな」
実況「奥さんに良いところを見せたいのでは」
靖子「あいつに限ってそれはないだろ……」
靖子「……お腹に子供が居るんじゃないのか?」
靖子「結婚三年目、まだ若いし」
実況「つまり、レースに出てる須賀穏乃プロを止めるために……」
靖子「……なんだろうか、夫婦揃って馬鹿なんだよな、あいつらは」
578 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 21:23:40.42 ID:LMAOlYbw0
京太郎「……お腹の子が流産したらどうするんだよ!」
穏乃「丈夫だけが取り柄のわたし達の子供なんだから大丈夫に決まってるよ!」
京太郎「ったく、ブロックして派手な突っ込みさせないようにしねーと」
穏乃「お、アウトががら空き!!」
京太郎「ちょ、突っ込むな!!」
穏乃「今日は京太郎に勝てるぞぉ!」
【穏乃・END】
579 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 21:24:55.38 ID:LMAOlYbw0
安価↓ 多数決(用事が終わるまで)
1:灼参戦
2:松実姉妹が走る理由02
3:赤土晴絵編
4:好きなネタ言いな、30〜50レス使ってやるよ
580 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 21:30:24.56 ID:LMAOlYbw0
5:キョウデサキック(ポプピピ)
581 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/23(金) 21:36:18.19 ID:6IN4q6Jpo
1
582 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/23(金) 22:02:38.57 ID:LMAOlYbw0
ちょっと家を離れないといけない用事が出来たんで、安価は1で確定して、
明日出没した時に一気に投下しまーす。
おつです。
583 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/23(金) 23:01:50.96 ID:hIPw4c5fo
乙ー
584 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/24(土) 23:37:39.40 ID:eCvKKS7u0
【灼参戦】
灼「……また馬鹿みたいにぶん回してる」
灼「……はるちゃんの真似して楽しいのかな」
灼「……わたしも」
585 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/24(土) 23:38:24.60 ID:eCvKKS7u0
晴絵『灼、また来てくれたのか?』
晴絵『助手席空いてるから乗りなよ、え、練習の邪魔になる? 灼くらいの体重じゃバラストにもならないよ』
晴絵『車ってのは軽すぎても、重すぎてもいけない』
晴絵『1100キロくらいの車が一番ジムカーナを速く駆け抜けられるんだ』
晴絵『……ごめん、ロードスター』
586 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/24(土) 23:39:00.98 ID:eCvKKS7u0
灼「……NC、わたしを学校まで連れて行って」
雑誌『赤土晴絵三連勝』
灼「……走りたくなってきたから」
灼「……あの舞台で」
灼「……はるちゃんが前を見てるなら」
灼「……わたしも」
587 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/24(土) 23:39:41.51 ID:eCvKKS7u0
穏乃「おお、新品のタイヤだからよく滑るぅ!」
憧「まあ、わたしが代わりに買えば割引きになるし」
穏乃「いやー、持つべきものは友だねぇ」
玄「そうですね」
宥「あったか〜い」暖房マックス走行中
灼「……どうも」
玄「え、灼ちゃん?」
588 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/24(土) 23:40:13.47 ID:eCvKKS7u0
穏乃「お、いっつも駐車場に止まってる2リッターになったロードスター!」
憧「長いからNCって言いなさい」
灼「あれ、阿太峯の制服」
憧「ああ、わたしあだ中なんです。まあ、来年は阿知賀ですけど」
灼「……三年補欠?」
憧「……はい」グサッ!
589 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/24(土) 23:40:51.63 ID:eCvKKS7u0
玄「灼ちゃんどうしたの? 休みの日に車使ってるなんて」
灼「いえ……この部に入ろうかと……」
穏乃「おお、入部希望者!? Zでヒルクライム担当してます高鴨穏乃です!」
憧「CR-Xでダウンヒル担当の新子憧でーす」
玄「知ってると思うけどGTOに乗ってる松実玄です」
宥「あの、えっと……松実宥です。エボちゃんに乗ってます」
灼「鷺森灼です。NCロードスターに乗ってます」
590 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/24(土) 23:41:25.65 ID:eCvKKS7u0
穏乃「でも、五人になったら部活になるよ! ガソリン十円引き!!」
憧「はしゃぎ過ぎよ、しず」
穏乃「でも、十円引きは凄いよ……結構差があるよ……」
灼「……本当に速いんですか?」
穏乃「結構速いですよ!」
憧「まあ、この辺りの峠は庭みたいなもんだし」
玄「うちの愛好会で一番速いのはお姉ちゃんかな?」
宥「あったか〜い」暖房マシマシ
591 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/24(土) 23:41:57.70 ID:eCvKKS7u0
灼「……ジムカーナで勝負しましょう」
穏乃「ジムカーナで一番速いのは玄さんかな?」
憧「まあ、しずのZは足回り純正だし、玄が適任でしょ」
玄「わたしがですか? 頑張ります!」
宥「玄ちゃん、頑張って」暖房マシマシ
灼(……本当に速いのかな)
592 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/24(土) 23:42:38.23 ID:eCvKKS7u0
【一時間後】
灼「……負けました」
玄「あはは、路面荒れてるから変な挙動になるからね」
灼「……でも、はるちゃんはここを」
玄「うん、馬鹿みたいに速かったよ……」
灼「……改めてよろしくお願いします」
穏乃「よろしくおねがいします!」
憧「よろしくね!」
玄「よろしくお願いします!」
宥「人が増えてあったか〜い」
593 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/24(土) 23:43:09.71 ID:eCvKKS7u0
─━━
ィi〔:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:`:...、
/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\
′:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:゚,
/:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:ハ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:.
〃:i:i:i|:i:i:i:i|:i:i:l || :i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ハ
|/|i:i:i:|:i:i:i:i|:i:i:| |l 、:i:i:i:i:i:i\:i:i:ハ}i:∧
|l |i:i从:i:i:┼:i:ト|l \i:i:i:i:i:iУ:i:i:i:i:i:i:. 「がんばります」
rヘ __ 从:i:i:i/「芹芋ト イ芋茅.:i:i:i:i:i:i:i:i:゚,
ィ 厂ドrヘ .:i:i:i:i:i|∧ V)ソ V)ソ/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ハ
. /ム’::::::::::〈 |i:i:i:i:i∧ ハ "" ′ "/|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|
. 乂{:/:::::::::〉l |i:i:i:i:i{:i父ト. __ |i:i:i:i:i:i:/:i:i:i:iリ
V ̄:::::::| Vl:i:i:i:「 ̄ ̄┓. _,. '’|i:i:i:/¨¨¨¨
}::::::::: 《 ¨¨¨ ___/} / \_¨¨
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Υ ̄ 「___/ {l/ V廴_}/ 、/ Y
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| V,ハ ヽ./ /:.:.:′ /__ |
| { 、 \ /:.:./ /___ \i|
! /ヽ / \':.:./ {/ 冫、 |
. / ̄ ト、 /\ ' / ∨
594 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/24(土) 23:44:00.40 ID:eCvKKS7u0
ちょっと時間が時間だから、今日はここまで、明日から本気出す。
誤字脱字は脳内変換よろで、
595 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 00:10:30.34 ID:XzKU4KYr0
安価↓ 多数決(明日の出没まで)
1:晴絵参戦
2:松実姉妹が走る理由
3:赤土晴絵編
4:もしも自動車部に入部していなかったら(照戦)
596 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/25(日) 00:15:50.68 ID:c3bfD3tIO
2
597 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/25(日) 01:17:42.99 ID:K/VTnA/no
2
598 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/25(日) 01:18:20.33 ID:G6FjrwHfo
4
599 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 13:16:21.12 ID:eAIiwKf70
【カート場】
松実「おお、まだ小さいのに上手いな」
露子「貴方の遺伝子ですよ」
松実「いやいや、俺がこのくらいの時は自転車にも乗れなかったよ」
露子「ふふっ」
600 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 13:17:03.60 ID:eAIiwKf70
松実「なあ、この子達はおまえに似るのかな」
露子「顔はわかりませんが、進む道は貴方に似ると思いますよ」
松実「女の子のプロレーサーも増えてきたからな」
松実「……長生きしような」
露子「はい」
601 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 13:17:35.66 ID:eAIiwKf70
宥&玄「お父さん! お母さん! 楽しかった!!」
松実「はは、この調子だったらお父さんすぐに宥と玄に追い抜かれちゃうな」
玄「本当!?」
松実「ああ、お父さんが小さい頃はあんなに上手に運転できなかったから」
露子「ふふっ」
602 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 13:18:27.44 ID:eAIiwKf70
【ランサー・エボリューションX車内】
松実「寝てしまったか」
露子「ええ、そうですね」
松実「もう少ししたら大会が開催されるらしい」
露子「いいですね、二人とも綺麗な走りをしていましたから」
松実「広い世界と新しい体験が将来のこの子達を支える」
松実「俺は、この子達の年齢に出来なかったことを精一杯やってほしい」
露子「はい」
603 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 13:19:08.07 ID:eAIiwKf70
松実「玄は僕が運ぶよ」
露子「じゃあ、私が宥を」
松実「この寝顔、君そっくりだ」
露子「優しい笑い方はあなたそっくりですよ」
松実「……親になれて本当によかったよ」
露子「……そうですね」
604 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 13:21:08.39 ID:eAIiwKf70
安価↓ 1〜3(コンマ判定)
1:晴絵参戦
2:松実姉妹が走る理由
3:赤土晴絵編
4:京太郎ペロリ! ペロリストと化した●●(好きなキャラを選んでね)
605 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/25(日) 13:46:30.50 ID:U9p/ixDk0
2
606 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 14:25:49.18 ID:eAIiwKf70
テンポ重視で2採用
607 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 14:27:07.20 ID:eAIiwKf70
【スタリオン車内】
松実「……なんでかな、神様は幸せを嫌う」
露子「……それも運命ですよ」
松実「君がそんなことを言うなら、俺は運命というものを一生信じない」
露子「……強がりなんですから」
608 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 14:27:37.87 ID:eAIiwKf70
松実「どうして、君なんだ」
露子「……お母様が言ってたじゃないですか、神様は人の幸せを馬鹿にするって」
松実「それなら、君を不幸にした神様を絶対に殺す」
露子「神様は私達の見えないところに存在しているんですよ」
609 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 14:28:27.36 ID:eAIiwKf70
松実「……お願いだ」
松実「……お願いだから」
松実「……僕を……宥を、玄を一人にしないでくれ」
露子「気が弱くなると僕って言うの変わりませんね」
松実「まだ、二人は小さいんだ……母親の温かさを知らないでどうするんだよ……」
露子「貴方が私の分まで愛してあげてください」
610 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 14:29:07.34 ID:eAIiwKf70
奇跡を望む者はただ、願うだけじゃなく、一歩を踏み出す、
その願いを聞き届ける神は善処する、
歩んで、
歩んで、
歩んで、
奇跡を掴み取る。
奇跡を見せて、
奇跡を見たくて、
奇跡を手に入れたくて、
611 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 14:30:04.55 ID:eAIiwKf70
安価↓1
奇跡を見せてください。
612 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/25(日) 14:30:19.31 ID:kSWRlZHG0
3
613 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 14:33:09.70 ID:eAIiwKf70
【HEAVENS DIVIDE】をかけてください。
614 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/25(日) 14:34:11.60 ID:kSWRlZHG0
りろーどし忘れ、612は無視してください
615 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 14:36:13.37 ID:eAIiwKf70
虚しさだけが、僕の心を支配する。
子供達は泣いていて、そして、心に傷を作っている。
人はとても弱く、人の心の弱さを見せつけていた。
神様が存在してるのであれば、この場に引きずり出して、消し去ってやりたい。
それが出来ないから、僕は、僕達は泣いているんだ。
616 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 14:38:50.36 ID:eAIiwKf70
青白くなった彼女が笑っている。
冗談はよしてくれ、俺みたいな男が娘二人を一人前に育てられるものか。
それでも、神様と君はこの場所に現れないんだろう。
不平等過ぎる。
僕も君の後を追いたいくらいだ。
617 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 14:41:40.43 ID:eAIiwKf70
松実「……この指輪は、君の未来を奪うだろう」
左手の薬指から静かに指輪を抜き取った。
松実「君は自由だ。そして、新しい命になる時は……」
松実「僕みたいな甲斐性なしとは一緒にならないでくれ」
血が滴る程に右手を握りしめる。
松実「ただ、約束はしよう」
松実「――僕は、君以上の親になることを」
618 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 14:43:19.20 ID:eAIiwKf70
安価↓ 多数決(休憩が終わるまで)
1:晴絵参戦
2:松実姉妹が走る理由 END
3:赤土晴絵編
619 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 14:45:13.15 ID:eAIiwKf70
え、どうしよ、奇跡判定やり直そっか
↓1
620 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/25(日) 14:54:40.44 ID:kSWRlZHG0
奇跡判定って、何を如何判定するの?
621 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 14:55:59.45 ID:eAIiwKf70
うわ、成功しやがったよ
622 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 14:56:27.97 ID:eAIiwKf70
皆さん大好きゾロ目判定、というか成功
623 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 14:58:10.95 ID:eAIiwKf70
安価↓ 多数決(休憩が終わるまで)
1:晴絵参戦
2:松実姉妹が走る理由 END
3:赤土晴絵編
4:松実露子生存IF
624 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/25(日) 14:59:21.45 ID:kSWRlZHG0
4で
625 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/25(日) 16:08:17.93 ID:A//ItPzZo
4:松実露子生存IF で
2つほど疑問に思った点がまこの祖父が広島県人なのにマツダじゃなく日産党なのと
解体屋のオヤジが祖父に世話になっていたのにトヨタ車勧めてる点
ラリーベースならパルサーGti-Rやプリメーラ4WDあるのに
626 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 16:20:57.12 ID:eAIiwKf70
実を言うと広島に一年間居たことがあるんですが、ほっとんどマツダ走ってないっすよ、だいたいトヨタかダイハツ。
セリカにしたのは趣味です。2ZZに載せ替えたMR-Sに京太郎乗せてるのでわかると思いますが、
七代目セリカ、インプレッサ(丸目)、Z33、MR-Sと乗り継いで来たんである程度思い入れのある車なんですよね。
627 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 16:24:41.02 ID:eAIiwKf70
それに、まこに似合うマツダの車ってのが思い浮かばなかったのもあります。
それよりか日産の美味しく速い車のがシックリ来たので。
セリカに至っては大好きな車だから採用しました、許してくださいなんでもしますから!
マジでセリカ良い車だったんですよ、リッター12平然と走りましたから。
628 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 16:35:53.04 ID:eAIiwKf70
【松実旅館の朝】
彼女が生きて帰ってきたことは医者が言うには奇跡らしい。
僕は不思議と奇跡だとは思わなかった。
それは神様が面白くなくなったのか、それとも、僕に慈悲をくれたかのどちらかだろう。
だけど、最後に実らせたのは、彼女の母親としての意地だ。
629 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 16:36:33.31 ID:eAIiwKf70
玄「お姉ちゃん、早く学校に行かないと遅刻しちゃうよ」
宥「うぅ……朝は暖房が……」
玄「お姉ちゃんは相変わらずなんだから」
露子「二人とも、頑張ってきてね」
玄「うん! お母さん!!」
宥「行ってきます」
630 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 16:37:01.83 ID:eAIiwKf70
僕に似て、三菱の車に乗った二人は笑顔で学校に向かう。
彼女は二人の娘を優しい笑みで送り出す。
心を決めていたあの日々が嘘のように晴れやかで。
何もかも、忘れるような幸せが。
僕を包んでいた。
631 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 16:37:47.33 ID:eAIiwKf70
露子「いい天気ですね」
松実「ああ、今日はドライブがしたいな」
僕の愛車が今日は二人で出かけろと催促してくる。
そうだな、今日はお客さんは少ない。
夫婦水入らずデートも悪くない。
632 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 16:38:24.52 ID:eAIiwKf70
露子「ふふっ、貴方って本当、顔に出るタイプですよね」
露子「一時間だけですよ」
松実「わかってるさ」
松実「でも、一時間は仕事を忘れたい」
【IF・END】
633 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 16:39:57.81 ID:eAIiwKf70
安価↓ 1
1:晴絵参戦
2:松実姉妹が走る理由 END
3:赤土晴絵編
4:京太郎ペロリ! ペロリストと化した●●(好きなキャラを選んでいいよー)
634 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/25(日) 16:57:39.25 ID:8QizF8yA0
3で!
小4時代の赤土先生が全小出場を決めて露子さんに報告するエピソードを!
635 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 16:59:47.51 ID:eAIiwKf70
シノハユ買ってねぇわ、ちょっちBOOKOFFいってきまーす。
636 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 17:56:36.28 ID:eAIiwKf70
ちょっと、新しい作品の原案書いたから車とじぇんじぇん関係ないけど投下するね。
面白かったら素直に面白いと言ってくれたら嬉しいな。
637 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 17:57:10.73 ID:eAIiwKf70
見えない何かを掴みたかったのだろうか。
A男「どうだ、痛いか?」
それとも、見たかっただけなのだろうか。
B男「顔はやめろよ、通報されたら厄介だし」
はたまた、それ以外を知りたかったのだろうか。
C男「どうせ先公共はこいつの敵だ、顔がどれだけ腫れようが大丈夫だろ」
誰か教えてくれはしないだろうか。
638 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 17:57:45.74 ID:eAIiwKf70
教師「随分とやられてるね須賀ボーイ」
京太郎「……そうですね、もう少し力入れられたら前歯が折れてました」
教師「……君は、いじめられて楽しいですか?」
京太郎「マゾっ気があるみたいで」
教師「そうですか、それはそれは」煙草咥え、ライターシュッ
639 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 17:58:42.58 ID:eAIiwKf70
この人はこの学校で一番の古株の小泉丈先生だ。
今年で八十三歳になるベテラン教師で、よくわからない日本語英語を使うことが多い。
いじめられているのを見て、証拠写真を何枚か撮影して取り置きしているのだが、
俺が公表することを許さないでいる。
小泉「須賀ボーイも吸いますか?」
京太郎「一本貰っておきます」煙草咥え、ライターシュッ
京太郎「ゴホッゴホッ……すいません、灰皿ください」
小泉「はいはい、どうぞ」
携帯灰皿に煙草をねじ込み、一回深呼吸を挟む。
薄暗い体育館裏から見上げる空は、不思議と青く思えなかった。
640 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 17:59:26.29 ID:eAIiwKf70
小泉「須賀ボーイの意地はどこから来てるんですか?」
小泉「僕には、君がいらない意地を張り続けているとしか思いません」
京太郎「そうですね、この意地はあいつらが凱旋した時に張ってましたかね」
全国大会優勝なんて実力が無ければ出来るはずがない。
実力が皆無な俺は、こうして陰湿ではなく、ドライな虐めに遭遇しているのだ。
もうそろそろ、意地を張るのも疲れてきた。
この辺りでスパッと退部するのがセオリーなのだろうが、心がそれを止めてくる。
多分、あいつらに勝ちたいという心が、それを許さないのだろう。
小泉「須賀ボーイは玄人って知ってますか?」
京太郎「……賭け麻雀を商売とする人達のことですよね」
小泉「そうです。僕も若い頃は玄人名乗ってましたから」
641 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 18:00:29.25 ID:eAIiwKf70
小泉先生はニッコリと笑って、遠い目で昔話をはじめた。
小泉「僕が麻雀をはじめたのは、色川武大という博徒との出会いが切っ掛けです」
小泉「僕が13の時、彼は酷いヒロポン中毒でしてね」
小泉「ヒロポンというのは今で言う覚醒剤のことです」
小泉先生は馬鹿話のように博打打ちの話しを続ける。
小泉「先生には色々と教わりました、なんせ、手積みの時代ですからね」
小泉「先生からだいたいの技を教わるようになったら、まあ、麻雀で稼いで先生にヒロポンを届ける生活でした」
小泉先生は嬉しそうに、寂しそうに色川という人を懐かしんでいた。
麻雀の師匠なんて俺にはいない。
殆ど独学で麻雀を打ってきた俺には非常に新鮮な話だ。
642 :
コテハン
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/02/25(日) 18:01:02.46 ID:eAIiwKf70
小泉「色川先生がヒロポンをやめて、小説家として活躍するようになったら」
小泉「偶に家に出入りさせてもらったんですけど、徐々に疎遠に」
小泉「その後は東京で神域と呼ばれていた麻雀打ちに挑戦しに行ったんですよ」
神域、麻雀打ちなら名前を知らない人は居ないくらい有名な博徒だ。
先生はその神域と一戦交えたことがあるのか。
更に耳に力を入れて話を聞くことに力を入れる。
小泉「いやはや、百万円が一日でパーでしたよ」
小泉「自分では相手にならないと察して、色々と流れましたね」
小泉「中国、アメリカ、ヨーロッパ、色々なところで麻雀を打ちました」
小泉「そして日本に帰ってもう一度打ったんですよ」
小泉「今度は五百万負けました」
小泉先生は苦笑いを見せ、新しい煙草に火を灯す。
遊んでいる子供のような明るい瞳をしてる。
俺とは、真逆だ。
小泉「でも、その神域が僕にチップをくれたんですよ、このパチンコ屋のメダル」
小泉「これ、君にあげます」
スロットのメダルを素直に受け取ると小泉先生はニッコリと笑った。
小泉「僕は今現在の麻雀をあまり知りませんが、そんなに麻雀部の人達は強いんですか?」
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