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キョン「この戦いの向こうに、『答え』は有るのか…?」
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57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/16(金) 21:04:10.84 ID:3HUme+OA0
ハルヒ「これらの新要素を有する『ネクスト』のおかげで4系列は他のシリーズよりもハイスピードかつヒロイックな仕上がりとなり」
ハルヒ「旧作からのファン、新規で入ったファン、その両方から幅広い支持を集め」
ハルヒ「シリーズでも特に人気の高い作品となったのよ!!」ババーン!!!
キョン(おぉ…! 後半の単語ラッシュは
何を言っているかよく分からなかったが)
キョン(お前のこのゲームに対する情熱や熱意はたしかに感じたぞ、ハルヒ!!)グッ!
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2018/02/16(金) 21:12:34.49 ID:3HUme+OA0
本日の投下は以上です。
ひたすらACを説明する内容になってしまい申し訳ないのですがもしこれでACについて少しでも興味を持っていただけたなら幸いです。
さて、明日は休日なので昼と夜で2回続きを投下したいと思います。
お楽しみに!!
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/16(金) 22:07:55.23 ID:o9rY+9UwO
ACはナインボール戦が一番好きだな
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 04:27:52.28 ID:j3VjWjPzO
古泉はキョンをキョンさんなんて呼ばないような…
本人はあなた呼び、他の人に対しては彼呼びだった思うが…
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 14:06:55.28 ID:nNvd2ZfA0
>>58
レスありがとうございます!
私は初めてプレイしたACがACVなので柱をブンブン振り回す主任戦が印象に残って
ますね!
世に平穏のあらんことを。
>>59
ご指摘ありがとうございます。
確認してみたら確かに古泉はキョンとは
呼んでないですね…。
すみません。 最後にハルヒを見てからだいぶ時間が空いているので、キャラの把握がふわふわしていたみたいです。
これからもこいつはこんなキャラじゃねーだろ! というのがありましたら遠慮なくご指摘ください。
それにしても古泉関連はミスが多すぎですね...orz
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2018/02/17(土) 14:10:01.98 ID:nNvd2ZfA0
それでは今から昼の投下を始めます。
夜の投下は20時頃の予定です。
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 14:12:22.79 ID:nNvd2ZfA0
ハルヒ「……どう? だんだんと興味が湧いてきたんじゃない?」
キョン「…あ、あぁ! 何だかよく分からんが、とにかくスゴい面白そうだ!」キラキラ!
ハルヒ「フフ! そう言ってもらえて良かったわ」
ハルヒ「ホントはもっと語りたい事が山ほどあるんだけど…」
ハルヒ「これ以上、『言葉を飾る事に意味は無い』……なんてね!」ドヤッ!
キョン(???)
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 14:20:25.10 ID:nNvd2ZfA0
ハルヒ「…さて、いろいろと説明が長く
なっちゃったけど」
ハルヒ「やっぱり実際にプレイしてみるのが一番だわ!」
ハルヒ「さぁ! 早く帰って、さっさと
プレイしちゃいなさい!」
キョン「あぁ! ありがとな、ハルヒ!」
キョン「お前の長ったらしいけど情熱的な説明のおかげで、俺のゲーマー魂に火が
ついたみたいだ!!」
キョン「さっきまでの眠気もどっかに行っちまって、今は早くプレイしたくてウズウズしてる!」ウズウズ!
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 14:25:49.30 ID:nNvd2ZfA0
ハルヒ「それじゃあ明日までに全クリして私に感想を聞かせること! 約束よ!」
キョン「…いや、さすがに一晩で全クリはやりすぎだろ…」
ハルヒ「それぐらい楽しめってことよ!!
じゃあね〜!!」タッタッタッタッ
キョン「あ、おいハルヒ! ったく本当に
あいつは……」クスクス
ハルヒ(……歓迎するわ、新たな『リンクス』! )
ハルヒ(あなたなら見つけられるはずよ、この戦いの果てにある『答え』を…!)
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 14:31:04.34 ID:nNvd2ZfA0
キョン(よし、それじゃあ早速プレイしてみるとするか!)ワクワク!
キョンの妹「キョンく〜ん? ハルにゃん
何の用だったの〜?」
キョン「ゲームを貸してくれたんだよ」
キョンの妹「え〜!? 良いなぁ〜、あたしもやりたーーい!」
キョン「また今度な〜」ダッダッダッダッ
キョンの妹「えぇ〜〜! キョンくんのケチ〜〜!!」ベ〜ッ!
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 14:40:37.63 ID:nNvd2ZfA0
キョンの自室
キョン「ゲームのディスクをセットして、と…」ウイィーン
『ゲームのデータを本体にダウンロードしています...』
キョン(こっからが長いんだよな…)
15分後
キョン(お、ようやくダウンロードが終わったみたいだな!)
キョン(各種設定をすませて…)ポチポチ
キョン(よし、それじゃあ早速ゲームを
開始…!?)
ぐにゃり!
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 14:45:06.79 ID:nNvd2ZfA0
キョン(な…何だ!? 急に猛烈な目眩と眠気が……!!)フラッ
キョン(だ、ダメだ…! 立つ事も、座ってもいられない!!)
ドサッッ!!
キョン「ぐぁ……!!」
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 14:48:59.76 ID:nNvd2ZfA0
キョン(急に…こんな状態になるなんて…どう考えてもおかしいだろ…!?)
キョン(こ…これは…まさか…ハルヒの奴の…『力』のせいじゃないだろうな…?)
キョン(…あり得るぞ…! あいつ…妙に…このゲームに…入れこんで…いたからな……」
キョン(ハルヒの…『力』が…このゲームにも…作用してた…って…事か……?)
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 14:55:01.90 ID:nNvd2ZfA0
キョン(……もう…駄目だ…。 意識を……保って……られなぃ……)
キョン(……これ…は……面倒な……ことに……なった……)
キョン(…………)
……こうして俺のささやかな楽しみの時間はあっさりと終わりを告げ、いつもの不条理な世界へと足を踏み入れる時間がやって来た。
……薄れゆく意識の中、最後に俺は
『ハルヒに借りたこのゲームを、思う存分プレイしたかった……』
と、実にゲーマーらしいささやかな願いを心の中で呟いた後、ゆっくりと…深い…眠りの中へと……堕ちて……行った………。
………。
……。
…。
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2018/02/17(土) 15:03:51.34 ID:nNvd2ZfA0
今回の投下は以上です。
次回から物語の舞台はガラッと大きく変わります。
お楽しみに!
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2018/02/17(土) 20:00:35.12 ID:nNvd2ZfA0
お待たせしました。
それでは今から夜の投下を始めます。
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 20:03:01.55 ID:nNvd2ZfA0
【Prologue】
キョン(…………)
『……い…!』
キョン(………)ムニャムニャ
『…お…ぃ…!』
キョン(……ん? 何だ…?)
『……おい……』
キョン(……ここは…どこだ……?)
???『……おい! いつまで惚けているつもりだ!! さっさと返事をしろ!!!』キイィィーーン!!!
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 20:10:20.30 ID:nNvd2ZfA0
キョン「うわああぁぁぁ!!?」ガバァ!
キョン(な、なんだ何だ!? いきなり大音量で女の人の声が!!?)キーン…!
キョン(耳が痛ぇ…!! ……っていうかここどこだよ!?)
キョン(真っ暗で何も見えない…!)
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 20:11:16.48 ID:nNvd2ZfA0
キョン「うわああぁぁぁ!!?」ガバァ!
キョン(な、なんだ何だ!? いきなり大音量で女の人の声が!!?)キーン…!
キョン(耳が痛ぇ…!! ……っていうかここどこだよ!?)
キョン(真っ暗で何も見えない…!)
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 20:16:22.95 ID:nNvd2ZfA0
???『…ようやく正気に戻ったようだな』
キョン(!? だ、誰だ!!?)
???『これから大事な「テスト」だという
のに急に様子がおかしくなるから心配したぞ…』
キョン(「テスト」だって…? 何の事だよ……!?)
???『…まさかと思うが貴様、ここに来て
怖じ気づいたんじゃないだろうな?』
???『……いや、それは無いか。 何せ
お前は私が直々に見いだした男なのだからな』
???『そんな「玉」ではあるまい…』クスクス
キョン(……下ネタかよ……)
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 20:25:17.36 ID:nNvd2ZfA0
キョン(とにかく、状況を整理しよう)
キョン(たしか…俺は部屋でハルヒに借りたゲームをしようとしていたハズだ)
キョン(しかし途中で強い眠気と目眩に襲われて、倒れるように気を失った…)
キョン(……で、気がつくと見知らぬ真っ暗な部屋の中でシートに座らされて)
キョン(気の強そうなお姉さんにスピーカー越しに何やら怒鳴られている、と……)
キョン(…………)
キョン(いや、冷静に考えてみてもこの
状況、全く意味が分からねーよ!!?)ガーーン!
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 20:30:30.84 ID:nNvd2ZfA0
キョン(…と、とにかく落ち着け、俺!!)
キョン(こんな状況になったのはハルヒの奴の『力』のせいなのは間違いない)
キョン(だとしたらそのうち長門や古泉が助けに来てくれるはずだ…たぶん…)
キョン(……しかし、それにしても気に
なるのはさっきから話しかけてくるこの
女性の存在だ)
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 20:37:13.14 ID:nNvd2ZfA0
キョン(一体何者なんだ?)
キョン(『機関』の人間なのか? それとも『情報統合思念体』のインターフェイスか? はたまた『未来人』とか……)
キョン(…なんにしてもやたら上から目線だし、さっき『テスト』とか言ってたのも気になる…)
キョン(……だぁ〜! いくら考えてみた
ところで埒が明かない!)
キョン(とにかく今は助けが来る事を信じて、できるだけ多くの情報をこの女から
聞き出すしかない…!)
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 20:40:54.08 ID:nNvd2ZfA0
???『…おい、何を黙りこんでいる。
まさか貴様本当に怖じ気づいたんじゃ…』
キョン 「……あ、あの!」
???『何だ、ちゃんと喋れるじゃないか…』
???『心の準備は済んだか? それでは
さっそく「テスト」を開始…』
キョン「…あのー、あなたは誰なんですか?」
???『……あぁ?』
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 20:46:08.47 ID:nNvd2ZfA0
???『…貴様、何の冗談だ…!?』ギリッ
キョン(ヒエェ!? 怖すぎだろこの女…!!)
キョン「い…いや、冗談じゃなくてマジ
ですよ、マジ!」
キョン「気がついたら真っ暗な部屋でシートに座らされてるし!」
キョン「びっくりしてたらあんたがいきなり大きな声で怒鳴ってくるし!!」
キョン「わけが分からないんですよ! 説明して下さいよ、説明を!!?」
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 20:55:24.03 ID:nNvd2ZfA0
???『………』
キョン(…やべ、思わずまくし立てちまった…)
キョン(これはまずったか…?)
???『…極度の緊張とストレスからくる記憶の混濁か…?』
???『…まぁいい。 これから「テスト」が
あるのにお前がそんな状態では困る』
???『特別にお前のお遊びに付き合って
やろう』
???『どんな質問にも答えてやるぞ』
キョン(よっしゃ、キターー!!)
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2018/02/17(土) 21:09:18.31 ID:nNvd2ZfA0
本日の投下は以上です。
明日は通常通り夜だけの投下になります。
次回の内容ですが???さんの正体が判明すると同時にキョンにとんでもない災難が降りかかる予定です。
お楽しみに!
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2018/02/18(日) 20:05:44.87 ID:GyNWvKlA0
それでは今から続きを投下します。
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/18(日) 20:07:20.23 ID:GyNWvKlA0
???『お前はさっき「あなたは誰なんですか?」と言ったな…』
???『…では、まず自己紹介から始めるとするか』
セレン『私の名はセレン・ヘイズ。 お前の専属「オペレーター」だ』
キョン(…オペレーターだって…?)
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/18(日) 20:11:20.67 ID:GyNWvKlA0
セレン『そしてお前は「キョン」』
キョン「…あ、ハイ。 そうですけど…」
セレン『私が見いだした新米「リンクス」であり……』
セレン『そしていずれ私の「最高傑作」
となるダイヤの原石だ…!』
キョン「さ、最高傑作!? 俺が?」
キョン(まるで人を物みたいに……何なんだよこの人?)
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/18(日) 20:17:02.88 ID:GyNWvKlA0
キョン(それに「リンクス」って何だ……?)
キョン「あの〜、セレン…さん?」
セレン『何だ?』
キョン「さっきあなたは俺のことを新米
『リンクス』って言ってましたけど」
キョン「その『リンクス』って何ですか?」
セレン『…そんな事も分からんのか…』ハァー…
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/18(日) 20:23:37.53 ID:GyNWvKlA0
セレン『お前は何のことだと思う?』
キョン「…えぇ!? …ぱっと思い浮かぶのは…山猫(Lynx)とか…?」
セレン『……フフ! 面白いことを言う男だな、お前は』
キョン(な、何だよ……)イラッ!
セレン『「リンクス」が何かを知りたければ、自分の首の後ろを調べてみるといい』
セレン『……ただし、何があっても平常心を失うんじゃないぞ。 分かったな?』
キョン(首の…後ろをだって…!?)ギョッ
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/18(日) 20:28:45.86 ID:GyNWvKlA0
キョン(自分の首の後ろを調べろって…
一体何なんだよ…!?)サワサワ
コツン!
キョン「……あ……?」
キョン(何か冷たい物が指に当たったぞ…!?)
キョン(何だこりゃ……!? 固くて…冷たくて…太い…チューブみたいな…何かが…
俺の首に………)サワサワ
キョン(…………)ニギニギ
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/18(日) 20:33:42.96 ID:GyNWvKlA0
キョン「…うあ…」
キョン「……うわあぁ……!」
キョン「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああ!!!!???」
俺 の 首 に 何 か が 接 続 さ れ て い る ! ! ?
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/18(日) 20:40:48.66 ID:GyNWvKlA0
キョン「うおおぉぉぉああああああ!!?」
キョン「なんだよ!? 何なんだよ…コレ!!?」
セレン『馬鹿野郎! 言ったハズだぞ、平常心を失うなとな!!』
キョン「 そ ん な 事 言 わ れ た っ て ! ! ! 」
キョン(…ハッ! そうだこんな物ッ!!)
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/18(日) 20:48:03.91 ID:GyNWvKlA0
キョン「うぉぉぉおおおお!!!」グググッ!
セレン『な…!? 馬鹿な! 今すぐその「AMS」から手を離せ!!』
キョン「だ、誰が離すかよ!! こんな得体の知れないモン、今すぐ引きちぎってやるッッ!!!」
セレン『よせ!! 主電源が入っていないとはいえ、もうお前の脳との神経接続は終わってるんだ!!』
キョン「うああああ……ん!?」グググ…!
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/18(日) 20:55:08.79 ID:GyNWvKlA0
キョン(な、何だ……!? 目の前が、明るく……!?)
セレン『もう遅い!!』
セレン『「AMS」から、光が逆流するぞッ!!』
チカチカ……ピカアアァァァーー!!!
キョン「ギャァァァァァァァァッッ!!?」
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/18(日) 21:00:18.24 ID:GyNWvKlA0
はたして、キョンは無事なのか!? それとも逆流王子(2代目)になってしまうのか!?
次回をお楽しみに!
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2018/02/18(日) 21:13:22.44 ID:GyNWvKlA0
……といつものように締めたいところなのですがここでお知らせがあります。
実は今回の投下でカキ溜め分を使いきってしまったので、少しの間投下を休みたいと思います。
早ければ1日休むだけで続きを投下できますが、筆が乗らなければ2、3日以上休むことになります。
筆者もできるだけ早く復帰したいのですが、急いでクオリティーの低下を招くわけにもいかないので、どうかご了承下さい...。
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/18(日) 21:26:59.45 ID:feu46Cgy0
乙
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2018/02/20(火) 20:00:19.81 ID:/rlJuzIA0
>>96
声援ありがとうございます!
こうしてレスしていただくと、モチベーションが非常に上がるので、良かったらこれからもレスお願いします!
さて、思いのほか筆がはかどったので、
とりあえず今日から3日連続で続きを投下したいと思います。
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/20(火) 20:02:22.54 ID:/rlJuzIA0
キィィィイイイーーン!!
キョン(頭…痛ッ! 脳…熱ッ!! 耳なり…
スゴッ!!!)
キョン(何より目が…! 眩しくて何も見えない……!!)
クラァー……
キョン(あ…。 これやばいヤツだ…)
キョン(……絶対……死……)
キョン(…………)
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/20(火) 20:10:18.40 ID:/rlJuzIA0
数分後
キョン「…………ガハァ!!」ガバッ!
キョン「…え? え? 生きてる? 生きてんの、俺!?」ゼー、ゼー…
セレン『……やっと意識を取り戻したか』
キョン「な、何が起こったんだよ、これ!?」ゼー、ゼー…
セレン『お前が神経接続をした状態で無理やり「AMS」を引き離そうとするから、機体のデータが脳に逆流したんだ』
キョン「……!?」ゼー、ゼー…
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/20(火) 20:15:17.17 ID:/rlJuzIA0
セレン『まったく…電源が入っていなかったから、必要最小限のデータの流入で済んだものの』
セレン『普通なら脳を「焼かれて」死んでいたぞ!?』
セレン『いいか、2度とやるなよ…2度とだ!』
セレン『分かったな…これは命令だ!!』ギロッ!
キョン「…あ、はい。 分かりました…」
キョン(やっぱおっかねーわこの人……)
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/20(火) 20:20:04.97 ID:/rlJuzIA0
セレン『……分かれば良い。 …まぁ、その…お前が無事だったんだ』
セレン『…私にはそれだけで十分さ…』ボソッ
キョン「あ!? っていうか俺の体どうなってんだよ!?」
キョン「早く説明して下さいよ、コレ!?」ギャーギャー!
セレン(この野郎……!)イラッ!
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/20(火) 20:26:12.31 ID:/rlJuzIA0
セレン『かいつまんで説明するとだな』
セレン『お前が引き千切ろうとした「AMS」は脊髄に接続し、神経を通じてお前の脳の電気信号を読み取る為の装置だ』
セレン『そしてこの「AMS」を介して操縦者は文字通り機体と繋がり、』
セレン『自由自在に動かせるようになる
わけだ…まるで自分の体のようにな』
キョン「つまり『リンクス』っていうのは…」
セレン『そう。 「リンクス」とは機体と
「繋がる者(LINKs)」』
セレン『…すなわち、お前の様に特殊な
処置を施されたパイロットの事さ』
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/20(火) 20:30:07.46 ID:/rlJuzIA0
キョン(ちょ…ちょっと待て、パイロットだって!?)
キョン(それにさっきから何度も機体と
繋がるって言ってるし……)
キョン(……という事は俺が今いる場所
って……まさか!?)
セレン『……おっと、そろそろ時間切れのようだな』
キョン「!?」
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/20(火) 20:35:06.12 ID:/rlJuzIA0
セレン『……本来ならお前のコンディションが万全ではない以上、「テスト」は中止にすべきなのかもしれん』
セレン『だが…「連中」にはこちらの事情などまるで無関係らしい』
セレン『さっきからとっとと「テスト」を始めろと、モニターの向こうで喚いているよ』
セレン『…本当に煩わしい連中だ…まったく!』
キョン「連中? 誰の事ですか?」
セレン『「企業」の老人共だ。 奴らは早く確認したいのさ』
セレン『…お前が自分達にとって有用な
存在なのかどうかを…な』
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/20(火) 20:41:55.56 ID:/rlJuzIA0
キョン「……『企業』……だって?」
ハルヒ『…どの作品でも世界は閉塞感に
満たされ、そこを支配する企業はいずれも自社の利益ばかりを追求するろくでなししかいない…』
ハルヒ『…そんな悲しい世界観の上に、
このゲームは成り立っているの』
キョン(…おいおい、マジかよ…)
キョン(じゃあやっぱり、俺が今いる場所は…!!)
セレン『…そういうわけだ。 お前には悪いがそろそろ「テスト」を開始するッ!』
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/20(火) 20:45:57.96 ID:/rlJuzIA0
セレン『機体の電源を入れるぞ!』
ピカッ!
キョン「うぉ! まぶし…!!」
セレン『キョン、正面を見ろ』
キョン「み、見ましたけど…!?」チラッ
セレン『今から機体外部の映像をそちらに投影する』
セレン『その後、本格的な「AMS」を使った機体との同調(リンク)を行うぞ』
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/20(火) 20:50:07.40 ID:/rlJuzIA0
セレン『初めてのリンクでは強い痛みや
痺れを伴う場合がある。 …一応覚悟はしておけよ』
キョン「えぇ!? ちょ、そんな事急に言われても…!?」
セレン『まずは周囲の状況の確認からだ、ゆくぞ!』
キョン「ちょ、人の話を…!」
ピカッ!!
キョン「うぉ!? まぶしッ…ってまたかよ!?」
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/20(火) 20:55:12.95 ID:/rlJuzIA0
キョン(な、何だこりゃ…!?)
キョン(壁にどこかの景色が投影されて
いくぞ!?)
キョン(こ、これは…砂漠に沈んだ街!?)
セレン『外の様子は映っているな?』
セレン『そこは旧ピースシティ。 かつての企業間抗争による重度のコジマ汚染の影響で砂漠化し、破棄された言わば巨大な墓標だ』
キョン「コジマ汚染?」
セレン『…今は質問を受け付けている暇はない。 …後にしろ』
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/20(火) 21:00:12.52 ID:/rlJuzIA0
セレン『キョン、スクリーンの中央を見ろ』
キョン「中央ですか…?」
キョン「……あ……あれは……!?」
(−−あぁ。 何となく予感はしてたが−−)
セレン『…お前は最初、「ここはどこだ」と聞いてきたな』
(こうして直に見ちまうと、やはりショックを受けるもんだ−−)
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/20(火) 21:05:23.82 ID:/rlJuzIA0
セレン『その答えを今から教えてやる』
(−−いや、答えはもう分かってるよ、
セレンさん)
セレン『スクリーンの中央に立つ人型兵器が分かるな?』
(もちろんさ。 存在感の強さがハンパないからな−−)
セレン『あれの名称はアーマードコア「ネクスト」』
(2本の足でしっかりと大地に立つ、どこかで聞いた名の巨大なロボット)
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/20(火) 21:10:33.66 ID:/rlJuzIA0
セレン『正式にはローゼンタール社製の
ネクスト「TYPE-LANCEL」だ』
(−−あんな物が現実に存在する訳がない−−)
セレン『もう分かってると思うが……』
(−−あんな物が存在できるのはアニメや…マンガや…『ゲーム』の中だけだ…!)
セレン『今、お前は』
(今、俺は)
セレン『あの「ネクスト」のコックピットの中にいる』
(−−ハルヒのゲームの中にいる!)
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2018/02/20(火) 21:15:17.91 ID:/rlJuzIA0
今日の投下は以上です。
明日、明後日と続きを投下したらまた1日以上お休みをいただきたいと思います。
ご了承下さい。
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/20(火) 22:43:54.04 ID:FFaACsUT0
乙
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2018/02/21(水) 20:19:34.27 ID:f0Y4fA7A0
>>113
応援ありがとうございます!
それでは少し遅くなりましたが続きを投下します。
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/21(水) 20:21:25.14 ID:f0Y4fA7A0
キョン(マジかよ……)ダラダラ
セレン『……キョン?』
キョン「……マジかよぉぉぉおおお!!!?」
セレン『!?』ビクッ
キョン(いやいやいや!!? ゲームの中とか
ヤバすぎだろ!!?)
キョン(たしかに今まで異空間とか、無人島とか、平行世界とか…いろんな所に閉じ込められてきたけど)
キョン(さすがにゲームの中は想定外の外の外だろ!!?)
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/21(水) 20:25:15.38 ID:f0Y4fA7A0
キョン(しかもよりにもよってこんな殺伐としたゲームの中とか!?)
キョン(せめてもっとほんわかしたゲームにしてくれよ、ハルヒ!!)
キョン(あぁクソッ! …待てよ…)
キョン(さすがの長門達でも、ゲームの中にまで救助になんて来れないんじゃないか…?)
キョン(……え、じゃあ俺は、どうすればいいんだよ……?)
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/21(水) 20:30:20.87 ID:f0Y4fA7A0
セレン『…キョン、聞いているのか!?』
キョン「…………」ブツブツブツブツ
セレン『今から本格的な機体とのリンクを開始する。 準備はいいか?』
キョン「…………」ブツブツブツブツ
セレン『……おい、聞こえてるのか!?』
キョン『返事をしろ、キョン!!』
キョン「…………」ブツブツブツブツ
セレン『………』イラッ!
セレン『…リンクを開始する!』ポチッ
キョン「ウギャァァァァァァァァァ!!!?」バリバリバリバリ!
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/21(水) 20:35:16.63 ID:f0Y4fA7A0
キョン「な、何すんだよ!?」
セレン『…やれやれ、やっと返事をしたか』
キョン「『…やっと返事をしたか』じゃねーよ!!」
キョン「いきなり全身にビリビリきたから、死ぬ程驚いたじゃないですか!?」
セレン『……私はちゃんと忠告をしたはずだ』
セレン『「初めてのリンクは強い痛みや
痺れを伴う」とな』
キョン「知りませんよ!! こっちは今それ
どころじゃ……」
セレン『 お い ! !』
キョン「」ビクッ
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/21(水) 20:40:40.61 ID:f0Y4fA7A0
セレン『…いい加減にしろよ貴様…』
キョン(キ、キレた…)
セレン『…お前が何か悩んでいるのはこちらでもちゃんと理解している』
セレン『だがな、敢えて言わせてもらうぞ…』
セレン『今、お前にできる事は何も無い!』
キョン「…!!」
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/21(水) 20:45:31.81 ID:f0Y4fA7A0
セレン『…いいかキョン。 戦場では悩みや迷いを抱き、立ち止まる奴から死んでいくんだ』
セレン『現状を変えたいと思うのならば…集中だ』
セレン『後先の事など考えず、目の前の問題ひとつひとつに全力で集中し、対処
しろ!』
セレン『…そうすれば、いつか必ず道は開けるものだ』
キョン「…そ、そんな事言われたって…」
セレン『お前がああだこうだと悩んだところで事態は何ひとつ変わらんよ』
セレン『ましてやお前は「鎖」でコックピットに「繋がれて」いるんだからな…』
キョン「…………」
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/21(水) 20:50:09.89 ID:f0Y4fA7A0
キョン(……セレンさんの言う通りだ)
キョン(俺がどんなに悩んだって、長門達が助けに来てくれるわけでも、元の世界に帰れるわけでもない)
キョン(だったら今、俺がやるべき事は……)
キョン「…分かりました。 セレンさん、俺は何をすればいいんです?」
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/21(水) 20:55:18.68 ID:f0Y4fA7A0
セレン『…ほぉ。 急に物分かりがよくなったな?』
セレン『てっきり、またビービーと泣き喚き始めるものだと思っていたぞ』
キョン「…あまり俺を甘く見ないでほしいですね」
キョン「こう見えて人よりも『いろいろ』と経験してきてるんで」
キョン「適応力と頭の切り替えの早さには自信があるんですよ」ニヤッ
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/21(水) 21:00:13.90 ID:f0Y4fA7A0
キョン「…それにセレンさんも言ってたじゃないですか」
セレン『?』
キョン「『目の前の問題ひとつひとつに集中して対処しろ』」
キョン「『そうすれば、いつか必ず道は開けるものだ……』って」
キョン「…それを聞いてたら、なんだかウジウジと悩んでるのがバカらしくなってきたんです」
キョン「何もせずに悩むより、まずは行動してみよう!…なんてね」ニコッ
セレン(…どうやら、もう心配はいらないみたいだな)フフッ
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/21(水) 21:05:19.81 ID:f0Y4fA7A0
セレン『…まぁいいさ。お前が吹っ切れたというのなら、私は別に構わんよ』フッ
セレン『……よし、それではこれよりリンクス適正試験「AC TEST」を開始するッ!!』
セレン『…やれるな、キョン?』
キョン「えぇ! やってやりますよ!!」ドン!
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2018/02/21(水) 21:08:41.23 ID:f0Y4fA7A0
本日の投下は以上です。
明日からは「AC TEST」編が始まります。
果たしてキョンは無事合格することができるでしょうか?
お楽しみに!
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/21(水) 21:13:43.38 ID:77hGmM3a0
乙
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2018/02/22(木) 20:36:11.79 ID:K5qcQLGA0
>>126
いつもありがとうございます!
それでは今日も遅くなりましたが、続きを投下したいと思います。
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/22(木) 20:37:19.81 ID:K5qcQLGA0
セレン『それでは最初の課題は「移動」だ』
セレン『キョン、そのACをその場から移動させてみろ』
キョン「い、移動たって…こいつには操縦桿やタッチパネルの類はおろか、」
キョン「ボタンの1つも見当たら無いんですよ?」
キョン「どうやって動かせばいいんですか?」
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/22(木) 20:40:07.31 ID:K5qcQLGA0
セレン『フフッ…!』
キョン「な、何スか…」
セレン『キョン。お前は慣れていないとはいえ、物事を難しく考えすぎている』
セレン『そいつを動かす方法は、お前が思っているより、ずっと簡単だよ』
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/22(木) 20:45:08.67 ID:K5qcQLGA0
キョン「…簡単って言われても…」
セレン『キョン、思い出してみろ』
セレン『「AMS」とはどんな装置だ?』
キョン「『AMS』ですか…? えっとたしか…」
キョン「脊髄を経由して、パイロットの脳の電気信号を直接読み取る為の装置…でしたっけ?」
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/22(木) 20:50:17.61 ID:K5qcQLGA0
セレン『正解だ。 では「AMS」でパイロットの脳内の電気信号を読み取るのは何の為だ?』
キョン「…えぇーっと…あっ! もしかして…!!」
セレン『…そうだ。 ネクストはな、手や足を使って操作するんじゃない…』
セレン『「寓意による操作方法(アレゴリー・マニュピレイト・システム)」…即ち、考えるだけで動かせるんだよ』
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/22(木) 20:55:08.51 ID:K5qcQLGA0
キョン「…す、スゲェ! 本当に考えるだけで動くんですか、コイツ!?」
セレン『あぁ。今から簡単に操作できるコツを教えてやる』
セレン『キョン、モニターを見てみろ』
キョン「あ、はい!」
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/22(木) 21:00:12.57 ID:K5qcQLGA0
セレン『モニターの中央にACの姿が見えるだろ?』
セレン『そいつを参考にしながら、ACが1歩踏み出す姿をイメージしてみるんだ』
セレン『そうすれば、機体はイメージ通りに動き出すハズだ』
キョン「あ、もしかしてモニターが3人称なのってその為なんですか?」
セレン『あぁ。 主観視点じゃ機体の姿が見えず、今いちイメージしづらいだろう?』
キョン「なるほど…!」ヘー…
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/22(木) 21:05:18.58 ID:K5qcQLGA0
キョン「…よし! それじゃいっちょやってみるか!」
キョン「モニターのACを見ながら…とりあえず一歩踏み出す姿をイメージする…」
キョン(動け…動け…動け!)
ズシーーーン!!
キョン「うおおぉぉぉ!?」ガタガタ!
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/22(木) 21:10:19.60 ID:K5qcQLGA0
キョン「い、今のは…!?」チラッ
キョン「!!」
キョン(モニターのACが1歩動いてる…!)
キョン(それに今さっきの大きな揺れ…ということは…!!)
キョン「…やった! やりましたよセレンさん!!」
キョン「俺、ACを…ロボットを自力で動かしたんだ!!」
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/22(木) 21:15:12.53 ID:K5qcQLGA0
キョン「スゲー!? ヤベェ…感動した!」ジーン…
キョン「どうでしたセレンさん!? 俺の操縦…」
セレン『1歩動いたくらいで、いちいち喜ぶんじゃないッ!!』
セレン『これは「テスト」だ! 喜ぶ暇があったら、さっさと2歩目・3歩目と踏み出して行け!!』カッ!!
キョン「…あ…はぃ…」シューン…
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/22(木) 21:20:27.45 ID:K5qcQLGA0
キョン「よーし! それじゃあさっきの要領でもう一歩…!」
キョン(…動け…動け!)
ズシーーーン!!
キョン「………」ジーン!
セレン『…感動してる場合か!』
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/22(木) 21:25:35.95 ID:K5qcQLGA0
キョン「…はいはい。 分かってますって…」シラー…
キョン(…それじゃあ気をとり直して、もう1歩!)
ズシーーーン!!
キョン(…よし、コツは掴んだぞ!)
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/22(木) 21:30:38.91 ID:K5qcQLGA0
1分後
キョン「セレンさ〜ん! 見てくださいよ、コレ〜!」
ガシャコン!
ガシャコン!
セレン『…ふむ。 「移動」に関しては、もう問題はないな』
第1テスト「移動」◎
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2018/02/22(木) 21:35:00.44 ID:K5qcQLGA0
本日の投下は以上です。
実はここ最近微妙に投稿時間が遅くなっていたのは、本作と平行して書いていた短編SSの仕上げの為です。
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/22(木) 21:39:29.00 ID:IaOtOXLT0
乙
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/22(木) 21:42:32.85 ID:K5qcQLGA0
そちらのスレ立ては明日の21時頃を予定しています。
良かったらそちらの方もぜひ読んで下さい。
ちなみにアーマードコアとは無関係のゆゆゆSSですが、本作の宣伝も忘れずにやるので、それで同じ作者のものだと分かると思います。
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/22(木) 21:50:48.22 ID:K5qcQLGA0
さて、これでようやく集中して本作の執筆に専念できそうです。
宣言通りまた少しの間お休みをいただきますが、すぐに続きを書き上げて、還ってくる予定です!
それでは皆様、明日の21時にお会いしましょう!
"執筆(たたかい)"し続ける歓びを!
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2018/02/26(月) 20:15:45.98 ID:o+0M87dA0
お待たせしました。 とりあえず2日連続で続きを投下したいと思います。
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/26(月) 20:17:30.08 ID:o+0M87dA0
セレン『それでは次の課題は「ブースト移動」だ』
キョン「ブースト移動?」
セレン『ネクストの機体各部には移動を補助する為の装置「ブースター」が備え付けられている』
セレン『「ブースト移動」とは主に背中と足のブースターを使った移動方法を指す言葉だ』
キョン「なるほど…」
セレン『現役の殆どのネクストが、移動の際にはこの「ブースト移動」を使用している』
セレン『…それくらい重要な項目なんだ。 キョン…確実にモノにしろよ?』
キョン「は、はい!」ドキッ!
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/26(月) 20:20:29.55 ID:o+0M87dA0
セレン『では「ブースト移動」のやり方を伝授する』
キョン「お願いします!」
セレン『基本的にやる事は先ほどと同じだ』
セレン『モニターを見ながら、ACが移動する姿をイメージする…ただし』
セレン『さっきよりも、もっと速く移動するイメージを抱く事が重要だ』
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/26(月) 20:25:59.92 ID:o+0M87dA0
セレン『とにかく速く、進行方向へと移動する姿をイメージしろ。 …そうすれば「AMS」がそのイメージを拾って』
セレン『背中と足のブースターを展開し、通常よりももっと速く移動できるようになる』
セレン『説明は以上だ…さぁキョン、実際にやってみろ!』
キョン「…よ、よーし!」
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/26(月) 20:30:10.06 ID:o+0M87dA0
キョン(…やる事はさっきと一緒…)
キョン(…スクリーンを見て、ACが動く姿を想像する…)
キョン(…ただし、さっきよりも、もっと速く動く姿をイメージするんだ…!)
キョン(もっと速く…前へ…! 前へ…!)
キョン(前へ…!!)
カチ…カチ…ブオオオォォーーーン!!
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/26(月) 20:35:04.66 ID:o+0M87dA0
キョン(…動いた!)
ブオオオォォーー…
キョン(普通に移動するよりもかなり速いな…けどすごく静かだし、衝撃もない)
キョン(どんな風に移動してるんだ? モニターは…?)チラッ
キョン「…ゲェ!! 浮いてるッ!?」
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/26(月) 20:40:07.03 ID:o+0M87dA0
キョン「セレンさん、コイツ浮いてますよ!?」
セレン『あぁ。 「ブースト移動」はブースターの推力で低空飛行しながら移動するんだ』
セレン『だから通常の移動と比べてスムーズだし、コックピットへの衝撃もほぼ無い』
セレン『リンクス達の多くが好んで使用するのも分かるだろう?』
キョン「えぇ…スゴく!」ジ〜ン!
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/26(月) 20:45:09.77 ID:o+0M87dA0
セレン『さぁ、これで終わりじゃないぞ!』
セレン『前後左右に問題なく動けるかどうかを試してみろ!!』
セレン『そうじゃないと、この課題は終わった事にはならないぞ!』
キョン「はい! コツもバッチリ掴んだ事だし」
キョン「絶対合格してみせますよ!」
スイ〜〜〜♪
セレン(…自信がついてきたようだな。 これならこの課題も問題なくクリアできるだろう…)
第2テスト「ブースト移動」◎
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/26(月) 20:50:03.31 ID:o+0M87dA0
セレン『では3つ目の課題を始める』
セレン『今回の課題は「ブースト飛行」だ』
キョン「飛行!? いま飛行って言いましたよね!?」キラキラ!
セレン『…たしかに言ったが、えらく食いつくな…?』
キョン「…そりゃあ男だったら誰でも、1度は空を自由に飛びたいな、って思いますよ!?」
キョン「ましてやロボットに乗ってだなんて!! くぅ〜…ロマンだ!!!!」キラキラ!
セレン『…分かったからさっさと始めるぞ…』ハァー…
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/26(月) 20:55:04.38 ID:o+0M87dA0
セレン『さて、「ブースト飛行」のやり方だが…』
キョン「空を飛ぶイメージを思い浮かべればいいんですよね!? それッ!!」
ブワァァアアアーー!!
セレン『…いや、まぁ…そうなんだが…』
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/26(月) 20:57:08.98 ID:o+0M87dA0
キョン「くぅー! 自分でロボットを飛ばせるなんて…最高だぁ!!」ジーン…
キョン「…よし! もっと高く飛んでやるぞッ!」
ブワァァアアー!!
セレン『おい、キョン! 少しは休みを取らないと…』
キョン「大丈夫ですって!それッ!!」
ブワァァアアーー!!
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/26(月) 21:00:57.32 ID:o+0M87dA0
キョン「うぉぉおお……ん?」
ガクンッ!
キョン(な、何だ?急にスピードが落ちたぞ…?)
ーー……プスンッ
キョン「……え?」
ヒューーー……↓
キョン「ヒエエェェーー!!?」ガビーン!?
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2018/02/26(月) 21:04:32.86 ID:o+0M87dA0
本日の投下は以上です。
続きは明日の20時頃に投下予定です。
お楽しみに!
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