キョン「この戦いの向こうに、『答え』は有るのか…?」

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207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/03(土) 20:10:10.37 ID:HFomH/5A0
>>206 いつもありがとうございます!

それでは3日目の投下を始めます。
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:11:55.40 ID:HFomH/5A0
セレン(キョンが気づいた"感覚"は、本来ならば幾多の実戦をこなしたベテランリンクスが)

セレン(ようやく掴めるレベルの、いわば『裏マニュアル』ともいうべきものだ…)

セレン(それを初めてネクストに乗って、しかも実戦よりも前に気づくだと……?)

セレン(……こいつはもしかしたら、『ダイヤの原石』どころか)

セレン(リンクス戦争の英雄、『アナトリアの傭兵』に並ぶ『伝説』になるかもしれん……!)…ゾクッ!
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:15:20.70 ID:HFomH/5A0
キョン「? セレンさん?」キョトン

セレン『…あぁ、すまんな。 少し考え事をしていた…』

セレン『話を戻すぞ。 ネクストが人型である理由、それはお前の言った通り「AMS」が原因だ』

セレン『自身の身体の延長線上にネクストがある…という事は逆に言えば、』

セレン『ネクストのフォルムが人型から離れていくほど、操縦が困難になるということだ』
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:20:27.09 ID:HFomH/5A0
セレン『…キョン、お前は自分の足が蟲みたいな4つ脚になって地を這う姿や、戦車みたいにキャタピラで移動する姿を想像できるか?』

キョン「…いやぁー、難しいっスね…というより考えたくもない…」ブルブル

セレン『だろ? ネクストの操縦に想像力は必要不可欠だが、』

セレン『人型以外では規格外のそれが要求される』
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:25:36.93 ID:HFomH/5A0
セレン『だからネクストの黎明期からずっと、人型がネクストの主流となっているんだ』

キョン「なるほどー…」

セレン『…まぁ、あくまで主流なのであって、リンクスの中には』

セレン『己の才能や弛まぬ努力をもってして、2脚以外の脚部を使いこなしている者もいるがな』
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:30:10.38 ID:HFomH/5A0
セレン『…さて、そのような「AMS」の弊害だが』

セレン『実は先ほど言っていた武器の取り回しにも影響している』

キョン「え? そうなんですか」

セレン『あぁ。 今からそれを例えを交えて説明するぞ』
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:35:24.74 ID:HFomH/5A0
セレン『例えばキョン、お前は今両手に拳銃を、背中に2丁のライフルを持っているとする』

キョン「あ、はい」

セレン『では聞くが、お前は両手の拳銃を撃ちながら、背中のライフルを同時に撃てるか?』

キョン「…いや、それはさすがに無理ですよ…」

セレン『だろう? …ネクストも同じなんだよ』
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:41:09.46 ID:HFomH/5A0
セレン『人間と同じ形をし、人間と同じ挙動を取れるように作られた結果、』

セレン『ネクスト…特に上半身を構成するパーツは、人間にできない動きは同じようにできないという欠点を抱える事になってしまったんだ』

キョン「そうだったのか…」

セレン『…では聞くが、背中の武器を使うにはどうすればいい?』
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/03(土) 20:45:56.91 ID:HFomH/5A0
キョン「背中の武器ですか? えぇ〜っと…」

キョン「…手の拳銃を使うのをやめて、背中の武器に持ち変える…とか?」

セレン『正解だ。 ただしネクストの場合は手に持ち変えなくても、背中に接続したまま使用する事ができる』

セレン『これを武器の「切り替え」という…憶えておけよ、キョン』

キョン「ハイ!」
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:50:18.47 ID:HFomH/5A0
セレン『…さて、解説が長くなってしまったが、そろそろテストを始めるとするか…』

セレン『…ではこれより、実戦形式の「武器」テストを開始するッ!』

キョン(…武器かぁ…今までもいろいろとヤバい事に巻き込まれてきたが、)

キョン(まさかゲームの中とはいえ、こんな物騒な物を俺がぶっ放す事になるなんてなぁ…)
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:55:16.19 ID:HFomH/5A0
セレン『…どうしたキョン?』

キョン「セレンさん…実は俺、生まれてこのかたこういった武器とか使ったことがなくて…」

キョン「だから何つーか…柄にもなく、ちょっと緊張しちゃってるみたいで…」ハハッ…

セレン『何だそんな事か…』
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 21:02:57.60 ID:HFomH/5A0
セレン『安心しろ、武器の扱い方から何から何まで私がサポートしてやる』

セレン『だからお前は何も心配しなくていいんだ』

キョン「セレンさん…」

セレン『…それにこの私から直接手ほどきを受けられるんだぞ?』

セレン『このテストが終わる頃には、お前は喜んで武器をぶっ放す立派なトリガーハッピーになっているさ…!』ニヤリッ!

キョン「…あんまりそうはなりたくないですね…」クスッ















セレン『では今度こそテストを始めるぞ。 キョン、準備はいいか?』

キョン「はい! お願いします!!」

セレン『…よし! それでは「武器」テストを開始するッ!!』
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/03(土) 21:09:39.75 ID:HFomH/5A0
本日の投下は以上です。

実は以前書いたゆゆゆSSが某まとめサイトで予想以上にコメントをもらえたので、このSSと平行して 書いています。

なので次回の投下まで少し時間がかかるかもしれませんが、どうかご了承下さい。
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 09:06:53.65 ID:BwJXka0T0
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 18:11:12.82 ID:clVCsvoe0
ハルヒ「ああ、ちなみにこれが終わったらWolfensteinの世界に行ってもらうから」
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/05(月) 20:25:29.43 ID:yv7JHFSA0
>>220 応援ありがとうございます!

>>221 キョン「NAZI SCUM!!(ナチのクズ野郎どもめ!!)」ナイフザシューッ!

長めの休みを取ると書きましたが、思った以上に筆がすらすらと進みましたので、今日から2日連続で続きを投下したいと思います。

だまして悪いが、速筆なんでな それでは読んでもらおう
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 20:27:40.46 ID:yv7JHFSA0
セレン『ではまず右手に装備した「ライフル」のテストから始めるぞ』

セレン『キョン、そのライフルは「RF-R100」。 ローゼンタール社製の、スタンダードな旧式ライフルだ』

セレン『性能的には可もなく不可もない…ようはお前みたいな初心者リンクスにオススメの武器だという事さ』

セレン『さぁ、それを「的」に向かって発射してみるぞ!』
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 20:30:08.74 ID:yv7JHFSA0
セレン『キョン、まずは意識を右手のライフルに集中してみろ』

キョン「えぇーと…」

ピコーン!

キョン「…あれ? セレンさん、モニターの真ん中に何か丸い円状のマークが出ましたよ?」

セレン『それは「ロックカーソル」。 照準の目安となるアイコンだ』
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 20:35:06.91 ID:yv7JHFSA0
セレン『では、今度はMTの中から適当な奴を選んで、ライフルの標的にしてみろ』

キョン「…じゃあ1番右端のコイツでいいか」

ピコーン!

MT1「エ? オレッスカ?」
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 20:40:05.10 ID:yv7JHFSA0
キョン「お、カーソルがMTに移動して、赤くなったぞ?」

セレン『よし、標的を捉えたな』

セレン『ロックカーソルが赤くなったのは、標的が定まった証だ』

セレン『…ではお楽しみのテストの時間といこうじゃないか』ニヤリッ
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 20:45:23.94 ID:yv7JHFSA0
セレン『さぁ! 標的に向かって、お前の敵意をぶつけてみろ!!』

セレン『ライフルのトリガーを引くイメージ、MTを蜂の巣にするイメージ…何でも構わん!』

セレン『お前が明確に目標を攻撃する意志を示せば、「AMS」がそれを拾って』

セレン『ライフルが発射されるはずだ!!』

キョン「よ、よーし…!」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 20:50:09.96 ID:yv7JHFSA0
キョン「目標をセンターに入れて…スイッチ!」


ズガガガガッ!!


MT1「ジョ、ジョウダンジャ…!?」


ドガーーンッ!!


キョン「やった…やりましたよセレンさん!!」
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 20:56:12.31 ID:yv7JHFSA0
キョン「すげェ!! 連射したけど、最初の1、2発で爆発して吹っ飛んじまった…!」

セレン『ライフルは対ネクストを想定した兵器だからな』

セレン『ネクスト以外のAC…所謂「ノーマル」でも、数発と耐える事のできない代物だ』

セレン『ましてや時代遅れのMTなど、話にならんさ』

キョン「なるほどー!」ワクワク!
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/05(月) 21:00:10.84 ID:yv7JHFSA0
少し短めですが、今日の投下は以上です。

明日はいつも通り20時に投下予定です。

お楽しみに!
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 21:06:01.95 ID:V5puG5c80
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/06(火) 20:11:08.90 ID:6Kk9CYQA0
お待たせしました。

それでは今から続きを投下します。
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 20:11:57.15 ID:6Kk9CYQA0
ピコーン!

キョン「…あれ? まだ目標を決めてないのに、ロックカーソルが勝手にMTに移動しましたよ?」

セレン『それはネクストに内蔵されている「FCS」が働いたんだ』

キョン「FCS? 何ですか、それ?」

セレン『「FCS」は「Fire Control System(火器管制装置)」の略だ』
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 20:15:16.02 ID:6Kk9CYQA0
セレン『ネクストの索敵性能やロック速度、レーダーの精度を大きく高める装置で』

セレン『そうやって射程距離内に標的がいると、自動で捕捉してくれるのさ』

キョン「うわー、それは便利ですね!」

セレン『馬鹿者! 機械などあてにするなッ!』

キョン「え?」
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 20:20:26.10 ID:6Kk9CYQA0
セレン『いいか。 自動で捕捉してくれるのはたしかにありがたく思えるだろう。 …だが、所詮は機械のやる事だ』

セレン『積んでいるのが長射程の「FCS」なら、目の前の敵を素通りして遥か遠くの雑魚をロックオンしちまう事だってあるし、』

セレン『逆にロック速度重視の物なら、狙っていた相手が距離をとった瞬間に、近場の雑魚をロックしちまって』

セレン『もたついている間にズドンッ! …なんて事になる可能性だってあるんだ』

キョン「……」ゴクリッ
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 20:25:05.75 ID:6Kk9CYQA0
セレン『だからどれだけ便利な機能がネクストに積まれてたって、それに頼りっきりになるんじゃない!』

セレン『ネクストに乗っている限りは、常に自分で標的を選び、捕捉し続ける事を忘れるな。 …分かったな?』

キョン「は、ハイッ!」

セレン『…まぁ分かったのなら、それでいい』
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 20:30:22.97 ID:6Kk9CYQA0
セレン『さぁ、まだMTが3機残っている!』

セレン『1機残らずライフルで破壊しないかぎり、このテストに合格した事にはならないぞ!』

キョン「了解です!」

キョン「よーし、やってやるぞ…!」ギロリッ

MT2「ヒッ…!?」

MT3「ヤベェ…ヤベェヨ…」
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 20:35:41.22 ID:6Kk9CYQA0
ズガガガガガッ!!


キョン「ウオオオオォォォ!!!」

MT2「グアアッ!!」
MT3「ク、クライン…!!」


ドガーーンッ!!!


キョン「よし、次だ!」

キョン「オラオラオラオラーーッ!!」

MT4「ハナシガ…チガウッスヨ…」


ドガーーンッ!!
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 20:41:15.71 ID:6Kk9CYQA0
キョン「…や、やった…!」ハァハァ…

セレン『ふむ。 ライフルの使用に関しては問題ないようだな…合格だ』

キョン「ぃよっシャーー!!」

セレン『フフ。 どうだ? テストの前は緊張してたようだが、なんだかんだで楽しめたんじゃないか?』

キョン「え、えぇ…凄くスッキリしましたよ!」スッキリ!
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 20:50:29.28 ID:6Kk9CYQA0
セレン『それは何よりだ。 …さぁ、まだテストは残っているぞ!』

セレン『次は左手武器のテストだ!』

セレン『お前のモチベーションが下がらぬ内に、テストを開始するぞ!』

キョン「ハイッ!!」

第6テスト『右手武器(ライフル)』◎
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 20:55:11.96 ID:6Kk9CYQA0
セレン『次の課題は左手のレーザーブレードだな』

キョン「…あ、でもMTを全部壊してしまったから、標的になる物がいませんよ?」

セレン『なぁに、心配は無用だ』

ガシャン、ガシャン!

キョン「…ん? この音は…」
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 21:00:30.27 ID:6Kk9CYQA0
MT×3「………」ガシャン、ガシャン!

キョン「ゲッ!? またどっかからMTが出てきた!」

セレン『そのエリアにはテストに備えて、大量にMTを配備してあるからな』

セレン『お前の武器の弾数よりも、そこにいるMTの数の方が多いくらいだ』

セレン『だからお前は余計な心配などせずに、テストに集中するといい』

キョン(…そんなにたくさんのMT、一体どこに隠れてるんだ?)キョロキョロ
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/06(火) 21:03:29.27 ID:6Kk9CYQA0
投下は以上です。

今度こそ長い休みになると思いますが、気長に待っていただけたら幸いです。
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 21:10:15.11 ID:I012mx4y0
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/08(木) 20:21:54.00 ID:G+7gCweA0
だまして悪いが(ry

それでは何事もなかったかのように今日から2日続きを投下します。
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/08(木) 20:25:17.38 ID:G+7gCweA0
セレン『では武器の説明から始めるぞ』

セレン『ネクストの左手に装備されているのは「EB-R500」。 ローゼンタール社初となるレーザーブレードだ』

セレン『レーザーブレードは軽量級の武器だが、非常に高い威力を持っているのが特徴だ』

セレン『このため、軽量2脚などの重火器を積みにくい機体にとって、貴重なダメージソースとして重宝されている』

キョン「軽量で高威力…。 なかなか良い武器ですね!」

セレン『ところが世の中、そんなにうまい話ばかりじゃないんだよ』

キョン「え?」
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/08(木) 20:30:19.17 ID:G+7gCweA0
セレン『たしかにこいつの高い攻撃翌力はとても魅力的だ』

セレン『…しかし、ブレードと名のつく通り、こいつは標的にかなり接近しなくては使えない』

セレン『QBなどの優れた回避力を持つネクストとはいえ、接近戦を挑めば被弾するリスクはどうしても避けられん』

セレン『まさに「ハイリスクハイリターン」を体現する武器なわけだ』

キョン「た、たしかに…」
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/08(木) 20:42:14.86 ID:G+7gCweA0
セレン『だからキョン、使用する武器を選ぶ際は単に威力だけで選ぶのではなく、』

セレン『どういったリスクやデメリットがあるのかを慎重に考えた上で選ぶんだ…分かったな?』

キョン「ハイ!」

セレン『…よし、じゃあテストに戻るぞ』
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/08(木) 20:51:28.26 ID:G+7gCweA0
セレン『それでは早速ブレードを使ってみようじゃないか』

キョン「了解です!」

MT「……」ガシャン、ガシャン!

セレン『キョン、標的は決まったか?』


ピコーン!


キョン「はい! もうロックカーソルで捉えてます!」
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/08(木) 21:00:56.53 ID:G+7gCweA0
キョン「よーし! それじゃあQBで一気に接近して、斬り刻んでやる!」


ブオォ…!


セレン『…いや、待つんだキョン』

キョン「え?」


ピタッ!
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/08(木) 21:07:21.77 ID:G+7gCweA0
本日の投下は以上です。

自分としたことが佐賀を使うのを忘れてしまったので、攻撃翌力が攻撃翌翌翌力になってしまいました…orz。

明日の投下で左手武器テスト編は完結予定です。

お楽しみに!
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/08(木) 21:07:40.82 ID:G+7gCweA0
本日の投下は以上です。

自分としたことが佐賀を使うのを忘れてしまったので、攻撃力が攻撃翌力になってしまいました…orz。

明日の投下で左手武器テスト編は完結予定です。

お楽しみに!
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/09(金) 22:04:37.94 ID:CevsA5vH0
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/09(金) 23:50:09.08 ID:0KzMGO7A0
遅れてしまいすみません。

用事があって遅くなりましたが、今から続きを投下します。
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/09(金) 23:52:26.82 ID:0KzMGO7A0
キョン「待てって…どうしたんですか、急に?」

セレン『キョン、お前にまだ伝えていなかったが、ブレードには戦闘の際に役立つ機能が備わっている』

キョン「そうなんですか?」

セレン『あぁ。 テストのついでにそいつをお前にレクチャーしてやろう』
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/09(金) 23:55:38.55 ID:0KzMGO7A0
セレン『キョン、MTから少し距離を置いた位置に移動してみろ』

キョン「え…でもセレンさん、ブレードって近距離戦用の武器なんですよね?」

キョン「だったらMTの目の前に移動しないと、使ったところで空振りに終わってしまうんじゃないんですか?」

セレン『大丈夫だ。 …私を信用しろ』

キョン「…分かりました」


ブオオオォォーー…

257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 00:00:18.84 ID:U+vdMePA0
キョン「ここでいいですか?」


ピタッ


セレン『あぁ。 その位置で問題ない』

キョン(…とは言われたものの、この距離じゃMTに攻撃が届きそうにないんだけどなー…)

キョン(セレンさんがああ言ったから大人しく従ったけど、どうする気なんだろう…?)
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 00:05:58.02 ID:U+vdMePA0
キョン「セレンさん、これからどうするんです?」

セレン『よし、それではMTに攻撃を仕掛けてみろ』

セレン『…ただしQBで目標に接近したりはするなよ』

キョン「え!?」
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 00:10:04.05 ID:U+vdMePA0
キョン「ちょ、セレンさん! さっきも言いましたけど、ここからじゃ敵まで刀身が届かないと思いますよ!?」

セレン『構わん。 いいからその位置でブレードを使ってみろ』

キョン「…わ、分かりましたよ…!」

キョン(…えぇーいッ! こうなりゃままよ!!)
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 00:15:37.29 ID:U+vdMePA0
MT5「オラッ! カカッテコイヤーッ!」ガシャン、ガシャン!

キョン(標的のロックは済んでるんだ…後は左手に意識を集中して…!)

キョン「いくぞ……デヤアァーーッ!!」


ブオン…グオオォォォーーッ!!!


キョン「!!?」
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 00:20:10.64 ID:U+vdMePA0
ギュンッ!!


キョン(ウォッ!? つ、使ってもないのにQBが勝手に…!?)

MT5「チョ、マッ…!?」


ザシュゥゥウウウーーッ!!!


MT5「ファ…ファーティマ…」


ドガーーンッ!!


キョン「…え? え?」
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 00:26:35.52 ID:U+vdMePA0
セレン『よくやったぞキョン。 1機撃破だ』

キョン「…い、一体何が起こったんです?」

セレン『キョン。 敵と距離があったにもかかわらず、ブレードを使ったら自動で機体が動いて、敵に斬りかかっていった…そうだな?』

キョン「そ、そうですけど…」

セレン『それこそがレーザーブレードに備わる機能…「ブレードホーミング」だ』
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/10(土) 00:30:51.81 ID:U+vdMePA0
本日の投下は以上です。

今日中に左手武器テストを終えるつもりでしたが、予定外の用事が入り、投下が遅くなってしまったので続きは明日にしたいと思います。
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 00:31:45.12 ID:SGz2Uxkw0
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/10(土) 20:20:53.35 ID:U+vdMePA0
お待たせしました。 それでは続きを投下します。
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 20:21:50.73 ID:U+vdMePA0
キョン「ブレードホーミング?」

セレン『あぁ。 その名の通り、レーザーブレードには目標を捕捉すると、自動的に敵の方向へ旋回・機動調整し、ヒットしやすく補正してくれるシステムがあるんだ』

キョン「へー! ブレードにそんな機能が…!」

セレン『便利だろう? しかもこいつは色々と応用が効くぞ』
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 20:25:11.81 ID:U+vdMePA0
セレン『ブレードホーミング中は強力なダッシュ力が発生するから、それを利用して』

セレン『いざという時の緊急回避に用いる、滞空中に使用して滞空時間を大幅に伸ばす、敵機がOBを使用したらブレードホーミングで追跡する…等々』

セレン『単に攻撃に用いるだけでなく、それ以外にもこれだけの利用法があるんだ』

セレン『上手く使いこなす事ができれば、敵との戦いで大きなアドバンテージを得る事ができるぞ』

キョン「た、たしかに…!」
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 20:30:14.35 ID:U+vdMePA0
セレン『…まぁお前はまだ初心者だからな』

セレン『あれこれと応用を考えるよりも、ブレードを使えば敵を多少距離があっても追撃できるとだけ憶えておけばいい』

キョン「ハイ!」

セレン『さて、これでブレードの説明は終わったな…あとは』

キョン「テストに集中…ですよね?」
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 20:40:27.45 ID:U+vdMePA0
セレン『フッ。 分かってきたじゃないか』

セレン『残るMTは2機だ。 これをブレードで片付ければこのテストは終了、はれて合格だ』

セレン『さぁ、とっととそいつらを3枚に卸してしまえッ!』

キョン「了解です!」


ブオンッ!


270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 20:45:59.75 ID:U+vdMePA0
キョン「まず1機!」


ザシュゥゥウウウーーッ!!!


MT6「ガハッ…!!」


ドガーーンッ!!


271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 20:50:48.28 ID:U+vdMePA0
キョン「これで…トドメだぁぁあああーーッ!!!」


ズバアアァァァーーッ!!!


MT7「コレ…イィ…!!」


ドガーーンッ!!


キョン「…ぃよしッ!!」
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 21:00:14.65 ID:U+vdMePA0
キョン「セレンさん! 終わりましたよ!」

セレン『フム。 なかなかどうしてやるものだな…合格だ』

キョン「へへ…っ!」

セレン『良いブレード捌きだった。 …案外お前は近接武器と相性が良いのかもしれんな』

キョン「近接武器…ナイフ…個人的にはあんまり良い思い出が無いんですけどね…」ハハッ…

セレン『?』

第7課題『左手武器(レーザーブレード)』◎
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/10(土) 21:02:24.17 ID:U+vdMePA0
今日の投下は以上です。

続きは筆がノったら投下しますので、少しの間お待ち下さい。
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/11(日) 06:55:46.46 ID:5Vhlz/0Q0
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/22(木) 20:00:22.90 ID:7KBCHn1A0
大変お待たせしました。

私生活が忙しく、なかなか続きを投下できずにいました。

とりあえず今日から2日連続で投下したいと思います。
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 20:02:05.19 ID:7KBCHn1A0
−−その後も武器テストは続いたが…−−

キョン「…1、2、3、チャクラ・エクステンション! シュートォォォォ!!」


ズ┣¨┣¨┣¨┣¨ドドッ!!


ビュンッ! ビュンッ!


MT10「クソガッ!」
MT11「オレノセイカヨ…!」


ドガーーーンッ!!


セレン『…何を言ってるんだお前は…?』

第8課題『背中武器(右背・高追尾ミサイル、左背・レーザーキャノン)』◎
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 20:10:08.50 ID:7KBCHn1A0
−−俺は順調にテストをクリアしていった−−

キョン「柿崎ぃぃぃぃぃ!!!」


バシュバシュバシュバシュ!!


MT14「ホコッテクレ…」
MT15「ソレガタムケダ…」


ドガーーーンッ!!!


セレン『…だから何を言っているんだお前は…』

第9課題『肩武器(ASミサイル)』◎
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 20:20:07.28 ID:7KBCHn1A0
セレン『…これで肩武器の課題はクリアだな』

セレン『よくやったぞ、キョン』

キョン「なかなか大変だったけど、案外どうにかなるもんですね」フゥ〜…

セレン『テストの監督役として、あまりお前を褒めるべきではないのかもしれんが、』

セレン『お前は本当に良くやったよ』
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 20:30:13.28 ID:7KBCHn1A0
セレン『以前言った腕と背中の武器の「切り替え」も使いこなして見せたし、』

セレン『肩の武装についても特に問題無かったしな』

キョン「いやー、あれは右背中のミサイルを使った後だったから」

キョン「同じ要領でイケただけですよー!」ドヤッ!
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 20:40:16.93 ID:7KBCHn1A0
キョン「ところで両腕、背中、肩と武器テストに合格してきましたけど、」

キョン「もうテストは終わりですか?」

セレン『いいや』

キョン「え?」

セレン『まだ武器テストは終わっていないぞ』
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 20:50:24.19 ID:7KBCHn1A0
キョン「でもセレンさん、ACが装備していた武器のテストには全て合格したんですよ?」

キョン「一体どこにテストに使う武器があるっていうんですか?」

セレン『心配するな。 …お前はすでに、その武器に乗り込んでいるじゃないか』

キョン「…え…それって、つまりこのネクストのことですか?」
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 21:00:12.39 ID:7KBCHn1A0
セレン『そうだ。 実はアーマードコア・ネクストは近年になって実装されたある装置によって、』

セレン『機体自体を一撃必殺の強力な兵器と化す事ができるんだ』

セレン『その名を…「AA(アサルトアーマー)」というッ!』

キョン「アサルト…アーマー…?」
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/22(木) 21:02:18.72 ID:7KBCHn1A0
本日の投下は以上です。

まだ私生活が忙しい状態が続いているので、続きの投下が不定期になるかもしれませんがご理解下さい。
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 22:24:40.51 ID:N3CHGZHG0
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/23(金) 23:03:33.94 ID:IjFofK2A0
お待たせしました。

予定より遅い時間になりましたが、今から続きを投下します。
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 23:04:27.94 ID:IjFofK2A0
キョン(ん…? 待てよ、AAってつい最近どこかで聞いたような…?)

ハルヒ『そして広範囲に致命的なダメージを与える、一撃必殺のAA(アサルトアーマー)!!!』

キョン(…あー、ハルヒが言ってた"あれ"か!)

セレン『…どうしたキョン?』

キョン「いえ…、そのAAについて、知り合いから聞いた事があったんで」
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 23:11:15.00 ID:IjFofK2A0
セレン『ほぉ? そいつはネクストについて詳しいようだな』

キョン「えぇ。 …というより、アーマードコア全般に愛着がある感じでしたけど」

セレン『愛着だと? …こんな武骨な兵器に対してそんな感情を持つとは、お前の友達は随分と変わっているな』フフッ

キョン「えぇ。 …しかも行動力がハンパないから、俺もしょっちゅうソイツに振り回されてますよ」

キョン(…っていうか、今俺がここにいるのもハルヒの奴が原因だし…)
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 23:20:12.55 ID:IjFofK2A0
セレン『ところでキョン、お前はその友達からAAについて詳しく説明を受けたのか?』

キョン「いや、それがざっくりとしか聞いてないんですよ」

キョン「ただ、『広範囲に致命的なダメージを与える一撃必殺の技』とは言ってました」

セレン『なるほどな…。 その程度の内容なら、お前に改めて説明をしなくてはならんな』
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 23:30:39.26 ID:IjFofK2A0
セレン『AAとはネクストの周囲を取り巻くPA(プライマルアーマー)を攻撃に転用したものだ』

キョン「PA?」

セレン『…PAについては口で説明するよりも、実際に見てもらうほうが早いだろう』

セレン『おい、MT!』

MT×4「ア、オヨビデスカ?」ガシャン、ガシャン!

キョン「また出たよ……」ゲンナリ…
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 23:40:54.22 ID:IjFofK2A0
セレン『ネクストの四方を取り囲むように移動しろ』

MT×4『リョーカイデアリマス!』ガシャン、ガシャン!

キョン「え?」

セレン『おっとキョン、その場から動くんじゃないぞ』

キョン「わ、分かりましたよ…」
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 23:50:03.44 ID:IjFofK2A0
MT×4「ハイチ、カンリョウシマシタ!」ピタッ!

キョン(ネクストがMTに囲まれてしまった…)

キョン(PAを実際に見てもらう、ってセレンさんは言ってたけど、一体どうするつもりなんだ?)

セレン『そうか。 ではそこのMT……』

MT16「ハイ?」














セレン『攻撃を開始しろッ!』
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 00:00:08.96 ID:UR9feEfA0
キョン「……え?」

MT16「ラジャーーッ!」

キョン「ちょ…!?」


ズガガガガガガッ!!!


キョン「うわあああぁぁ!!?」
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/24(土) 00:01:19.27 ID:UR9feEfA0
本日の投下は以上です。

本当は今日中に書き溜め分の投下を終わらせるつもりでしたが、遅くなってしまったので、明日の投下で終わりにしたいと思います。
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 00:05:44.83 ID:Zah/NfBo0
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/24(土) 23:00:43.70 ID:UR9feEfA0
>>294応援ありがとうございます!

お待たせしました。

それではこれより3日目の投下を始めます。
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 23:02:24.89 ID:UR9feEfA0
ドゴゴゴゴゴゴッ!!


キョン「ちょっとセレンさん!?」

キョン「このテストではMTは攻撃してこないって言ってたじゃないですか!!?」グラグラ!

セレン『それはさっきまでのテストの話だ』

セレン『それに私は"反撃はしてこない"と言っただけで、"攻撃されない"とは言ってないぞ?』ニヤリッ

キョン「そんな、ひどい!?」グラグラ!
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 23:10:18.04 ID:UR9feEfA0
セレン『…よし、もう十分だろう』

セレン『撃ち方、止めッ!』

MT16「アイ、マム!」


ピタッ!


キョン「…お、終わった…?」ガクブル…
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 23:21:14.28 ID:UR9feEfA0
キョン「セ、セレンさーーん! 急に撃ってくるなんて、聞いてないですよ〜〜…(´;ω;`) 」

セレン『えぇーい、男が泣き顔を見せるな!』

キョン「だ、だって…」グスグス…

セレン『安心しろ、今の攻撃でネクストはダメージなぞ受けていない』

キョン「……え?」
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 23:31:01.26 ID:UR9feEfA0
キョン「えぇ!? で、でも至近距離でMTから銃弾を受けまくったんですよ!?」

キョン「それなのにダメージを全くてないなんて……」

セレン『いいからモニターを見てみろ』

キョン「モニター…ですか?」チラッ

キョン「……ん?」

ョン(…何だ? ネクストを覆うみたいに、緑色に光る"何か"が展開しているぞ…?)
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 23:42:29.27 ID:UR9feEfA0
キョン「…セレンさん、ネクストの周囲を漂っている」

キョン「あの緑色に光ってるのって何なんですか?」

セレン『あれこそがネクストをあらゆる攻撃から守る「粒子装甲」…通称PAだ』

キョン「あれがPA……?」
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 23:50:08.99 ID:UR9feEfA0
セレン『そうだ。 QBをはじめとする高速戦闘がネクストの最大の特性だと思われがちだが、』

セレン『実際は違う。 …旧時代に発見された重金属粒子「コジマ粒子(KP)」を用いて機体の周囲に粒子の壁を作る「PA」』

セレン『それこそがネクストの最大のウリなのさ』

セレン『事実として、先ほどのMTの銃弾は全て「PA」の壁で破砕され、ネクスト本体には達していない』

キョン「…なるほど…!」
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 23:55:22.73 ID:UR9feEfA0
ハルヒ『いわゆるバリアであるPA(プライマルアーマー)由来の極めて高い防御力!』

キョン(そういやハルヒも「PA」がどうとかって言ってたな…)

キョン「セレンさん、つまりネクストは「PA」…いわゆるバリアで、敵の攻撃をシャットアウトできる、という事ですか?」

セレン『まぁ、カンタンに説明するとそういう事だ』
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/25(日) 00:00:39.75 ID:LjklnVSA0
キョン「バリアかぁ…! スゴいな、まるでアニメの主人公にでもなったみたいだ!」

セレン『おっと、確かに「PA」は便利な機能ではあるが、あまり過信し過ぎるんじゃないぞ?』

キョン「え?」

セレン『これまでのテストで"上手い話には裏がある"と学んだだろう?』

セレン『当然この「PA」にもいくつかの欠点がある』

セレン『それを説明してやろう』
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/25(日) 00:05:41.88 ID:LjklnVSA0
これで書き溜め分の投下は以上です。

私生活が慌ただしく、なかなか筆が進まない状態が続いていますが、書き溜めが溜まりしだいすぐに続きを投下しますのでお待ち下さい。
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/25(日) 00:38:17.65 ID:/P5Vk05uO
乙、どう持っていくのか楽しみ
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/25(日) 02:00:21.73 ID:SMC4Uqs90
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