二穂「第四次聖杯戦争メロンパン風味」[Fate/Zero×スクストSS]

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/12(月) 13:37:38.88 ID:miYWCFSJO
Fate/ZeroとスクールガールストライカーズのクロスSS


Fate/Zeroはアニメ版のみ視聴済み


ギャグ寄りです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1518410258
2 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/12(月) 13:38:59.54 ID:miYWCFSJO
[礼拝堂]


切嗣「いよいよこの時が来たよ、アイリ」


アイリスフィール(以下アイリ表記)「ようやく始まるわね、キリツグ」


切嗣「さて、今回の聖杯戦争ではサーヴァント召喚の触媒にこの“ステラプリズム”という小さなクリスタル状の物を使うのがルールという事だけど…」


切嗣「一体どのクラスのサーヴァントが現れるのかな」


アイリ「誰が来るか楽しみね!」


切嗣「アサシンかキャスターで強くて口答えのしないサーヴァントなら僕は誰でもいいよ」


切嗣「それじゃあ、そろそろ召喚の儀式を始めようか」


切嗣「素に銀と鉄、礎に石と契約の大公…」


〜中略〜


切嗣「…抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」


パァァァ…
3 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/12(月) 13:40:48.67 ID:miYWCFSJO
「…」


切嗣「こいつは…」


切嗣(赤いドレスのような甲冑に身の丈ほどある大剣…)


切嗣(恐らく…セイバーのクラスのサーヴァントだろう)


アイリ「やったわキリツグ!セイバーのクラスよ!」


切嗣「そうだね」


切嗣(やっぱりアサシンかキャスターが良かったな)


切嗣(しかし金髪でツインテールの少女か…)


切嗣(絡み辛そうだな…)


「…む?お前は…?」ムクリ


切嗣「目が覚めたようだね」


切嗣「僕は衛宮切嗣、こっちは僕の妻のアイリだ」


アイリ「よろしくね」


切嗣「聖杯からの知識で既に状況は把握しているとは思うが…」


切嗣「君にはこれから僕のサーヴァントとして共に聖杯戦争を戦ってもらう」


二穂「ほう?」
4 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/12(月) 13:42:39.88 ID:miYWCFSJO
二穂「聖杯戦争というとアレか」


二穂「確か…7人のマスターがサーヴァントを召喚して最後の1人になるまで殺し合うとかいうやつか」


切嗣「まぁそんな所だね」


二穂「呼び出されて早々に悪いが私はそんな戦いには参加せんぞ?」


二穂「縁もゆかりも恨みも無いやつを殺すほど私は戦いに飢えてないし、殺される気も無いからな」


切嗣「…なるほど、誇り高き騎士様というわけか」


切嗣(これだからセイバークラスは)


切嗣「しかし…聖杯戦争を勝ち抜いた者には、どんな願いも叶う万能の願望機である聖杯を手に出来る」


切嗣「…と聞いたらその考えも変わるんじゃないかな?」


二穂「どんな願いも叶う…か」
5 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/12(月) 13:43:35.59 ID:miYWCFSJO
アイリ「あなたにだってどうしても叶えたい願いの1つぐらいはあるんじゃないかしら?」


二穂「まぁ、無くはないが…」


二穂「願いというのは自分で叶えてこそだろう?」


二穂「それに世の中、大抵の事なら望めば叶うぞ?」


二穂「本気で望む者が極端に少ないだけでな」


切嗣「…それでも個人の力では叶えられない願いもあるんだよ」


二穂「うーむ…大抵は何とかなると思うがなぁ…」


切嗣「…」


切嗣(どうしようアイリ、僕この子と上手くやっていける自信が無いよ)ヒソヒソ


アイリ(頑張ってキリツグ!これも私達とイリヤと世界の為よ!)ヒソヒソ


切嗣(分かった、もう少し頑張ってみるよ)ヒソヒソ
6 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/12(月) 13:45:35.21 ID:miYWCFSJO
切嗣「ところで…まだ君の名前を聞いていなかったね」


二穂「おお、そういえばそうだったな」


切嗣「真名とクラス、それから宝具を教えてくれるかな」


二穂「宝具とかクラス…とかいうのはよくわからんが、私の名前は緋ノ宮二穂だ!」


切嗣「緋ノ宮二穂…」


切嗣(聞いた事の無い名前だな)


切嗣(よほど辺境の英雄とかなのか?)


切嗣(冬木での知名度補正は期待出来そうにないな)


切嗣「…って、その剣は宝具じゃないのかい?」


二穂「これしか使ってないというわけでもないからな」


二穂「強いて言うなら…」ゴソゴソ


二穂「このパトリ端末とメモカの方が宝具と言えるかもな」スッ


アイリ「なんだか急に近未来的な物が出てきたわよキリツグ」


切嗣(あれは何かしらの機械…なのか?)
7 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/12(月) 13:46:31.89 ID:miYWCFSJO
二穂「あとクラスとかいうのは確か…」


二穂「セイバー、アーチャー、ランサー、ライダー、キャスター、アサシン、バーサーカーの7つだったな」


二穂「ならセイバーのクラスであろう」


切嗣「知識がある割には随分と適当だな」


二穂「知識といっても人づてに聞いたものだからな」


二穂「教えてくれたのは…遠坂凛とかいう女子高生だったな」


切嗣「遠坂凛だと…!?」


切嗣(遠坂の娘…遠坂凛はまだ小学生ぐらいの子供だったはずだ)


切嗣(とすると…)


切嗣(この子は未来から来たサーヴァントという事か?)


切嗣(それならこの時代で無名なのも、パトリやメモカとかいうやけに近未来的な物を持っているのにも説明が付くが…)
8 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/12(月) 13:47:54.72 ID:miYWCFSJO
切嗣(過去の聖杯戦争でも未来からサーヴァントを召喚したなんて前例は無かったはずだ)


切嗣(そんな事があり得るのか…?)


二穂「自己紹介はこんな所か」


二穂「まぁ、ここで出会ったのも何かの縁だ」


二穂「殺し合いに荷担する気は無いが…」


二穂「元の世界に戻るまでの間、護衛ぐらいはしてやろう」


アイリ「そうしてもらえると助かるわ!ニホ!」


切嗣「それじゃあアイリの護衛をお願いするよ」


切嗣(いざとなったら令呪を使って強制的に戦わせればいいだけだし)
9 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/12(月) 13:49:20.84 ID:miYWCFSJO
二穂「…む?お前が私のマスターではないのか?」


切嗣「いや、僕が君のマスターだ」


切嗣「だが他のマスターにはアイリがマスターだと思わせておく」


切嗣「アイリに襲撃が来た際、その裏で僕が動けるようにね」


切嗣「要はデコイさ」


二穂「お前、自分の妻を囮に使うとか腐れ外道にもほどがあるぞ」


アイリ「あまりキリツグを責めないであげて、ニホ」


アイリ「キリツグが腐れ外道なのは昔からなの」


切嗣「フォローになってないよアイリ」
10 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/13(火) 13:48:06.57 ID:sXZ6iVnWO
[遠坂邸]


時臣「…来たれ天秤の守り手よ!」


パァァァ


「…」


時臣「これは…!」


綺礼「…」


時臣(巨大な弓を携えたこの姿…)


時臣(間違いない!アーチャーのクラスのサーヴァントだ!)


時臣「勝ったぞ綺礼!この戦い…我々の勝利だ!」


綺礼「師よ、おめでとうございます」


綺礼「では私もサーヴァント召喚の儀を執り行うので失礼します」


時臣「ああ、頼むよ」


時臣(綺礼と秘密裏に手を組み、2騎のサーヴァントを保有するという圧倒的に有利な状態で挑む今回の聖杯戦争)


時臣(さらに三大騎士クラスとして名高いアーチャーの召喚に成功したともあれば勝利は確定したも同然だ)


時臣「フフッ…」


「…ここは…?」ムクリ
11 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/13(火) 13:48:57.29 ID:sXZ6iVnWO
時臣「ああ、ここは私の家だよ」


時臣「そして私は遠坂時臣という者だ」


「ほほぅ…なかなかダンディズムなお髭のおじさまですなぁ」


時臣「今回の聖杯戦争では君のマスターとして共に戦わせてもらうよ」


「せーはいせんそー?っていうのは良く知らないけど私の力が必要なら協力するよ!」


時臣「それで君の名は?」


「あっ、どうもお初にお目にかかります」


悠水「わたくし沙島悠水改め、アーチャー・サジマという者でございます」


悠水「以後お見知り置きを」ペコリ


時臣「こちらこそ短い間だがよろしく頼むよ」


時臣(しかし聞き覚えの無い名前のサーヴァントだ)


時臣(名前からして日本の英霊なのは間違いないだろうが…)
12 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/13(火) 13:50:58.93 ID:sXZ6iVnWO
綺礼「師よ、サーヴァントの召喚が無事完了いたしました」


時臣「ご苦労、綺礼」


悠水「おっ、ムキムキマッチョな神父さんだねぇ」


綺礼「鍛えてますので」


時臣「それで召喚したサーヴァントのクラスは?」


綺礼「恐らくアサシンかと」


時臣「ほう、という事はハサンか」


時臣「直接的な戦闘ではやや不利だが情報収集などでは役に立つだろうね」


綺礼「それなのですが…少しイレギュラーな事態が起きてしまったようでして…」


時臣「イレギュラー…?」


「おやおや、ここにも良い男が居るじゃないか」


時臣「…綺礼、そちらの女性は?」


綺礼「アサシン…だと思います」


ハヅキ「不知火ハヅキさ、よろしくねぇ」


悠水「ハヅキさん!」
13 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/13(火) 13:52:32.68 ID:sXZ6iVnWO
時臣「…2人は知り合いなのかい?」


ハヅキ「知り合いっていうか戦友かねぇ」


悠水「あと同じ高校に通ってる先輩・後輩でもあります!」


時臣「なるほど」


時臣(高校という概念がある時代の英霊なのか)


時臣(個々の戦力はまだ不明だが、チームワークには期待出来そうだ)


時臣(しかしどちらかを捨て駒…あるいはハサンを召喚出来た際には脱落を偽装させようかと思っていたのだが…)


時臣(一気にやり辛くなったな…)


綺礼「ところで師は不知火ハヅキという名をご存知でしょうか?」


時臣「いや、初めて聞いた名だね」


時臣「君も沙島悠水という名を聞いた事があるかい?綺礼」


綺礼「いえ」


時臣「私もだ」


時臣(少し不安になってきたな…)
14 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/14(水) 13:53:08.35 ID:O93jXm5J0
[蟲蔵]


パァァァ


雁夜「…ハァハァ…」ガクッ


臓硯「ふむ、急拵えとはいえサーヴァントの召喚には成功したようじゃな」


雁夜「これも…桜ちゃんの為…だからな…!」ゼェゼェ


雁夜「はぁ…」フゥ


雁夜「それでジジィ…俺のサーヴァントは?」


「…」


雁夜「こいつは…」


臓硯「バーサーカーじゃよ」


雁夜「バーサーカー…」


雁夜(黒い甲冑を纏った姿)


雁夜(兜のせいで素顔は見えないが、身体のシルエットからして女性か?)


雁夜(しかし…なかなか強そうなサーヴァントだ)


雁夜(これなら時臣にも勝てそうだな)


「…む?貴様は?」ムクリ


雁夜「よろしくバーサーカー」


雁夜「俺はお前のマスター、間桐雁夜だ」


「は?」
15 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/14(水) 13:53:44.48 ID:O93jXm5J0
雁夜「だからバーサーカーのサーヴァントであるお前のマスターだって…」


「すみませんちょっと何言ってるかわかんないです」


雁夜「何でわからないんだよ!」


雁夜「おいジジィ!どうなってんだ!」


雁夜(吐血)「げっほげっほ!」ビシャッ


「うわキモッ」


臓硯「興奮しすぎじゃ」


臓硯「しかし…狂化を加えたバーサーカーを召喚したはずじゃが…」


臓硯「このステラプリズムという未知の触媒が原因か、雁夜が魔術師として未熟だったのが原因か…」


臓硯「まぁ、さほど問題は無いじゃろう」


雁夜「そりゃあ戦ってくれさえすれば構わないけどさ…」


雁夜「それでお前、名前は?」
16 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/14(水) 13:54:45.42 ID:O93jXm5J0
「あ、気になる?気になっちゃう感じ?」


雁夜「気になるから教えろって」


「えー!どーしよっかなー?」


雁夜(ウザいな)


臓硯(ウザいの)


「まぁまぁ、そこまで言うなら教えてやらんでもないよ、うん」


雁夜「何も言ってないが」


「よーし!耳の穴かっぽじってよく聞けよ!」


オディール「我が名は黒鳥の騎士、オディール!」ビシッ!


オディール「陰ながら世界を崩壊から守る者なり!」シュバッ!


オディール「あ、ふつつか者ですが何卒よろしくお願い致します」ペコリ


雁夜(情緒不安定なのか?)
17 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/14(水) 13:55:48.06 ID:O93jXm5J0
[森林]


ウェイバー「…来たれ天秤の守り手よ!」


パァァァ


「…」


ウェイバー「よしっ!」グッ!


ウェイバー(見たかケイネス・エルメロイ・アーチボルト!)


ウェイバー(僕だってサーヴァントを召喚するぐらい出来るんだぞ!)


「…あら?あなたは…?」ムクリ


ウェイバー「僕はお前のマスター、ウェイバー・ベルベットだ!」ムフー


ウェイバー「それでお前は?」


「あなた…歳はいくつ?」


ウェイバー「19だけど?」


「へぇ…それで19歳なのね…」


ウェイバー「なんだよ、文句でもあるのか?」


「あのね、初対面の相手にその言葉使いはどうかと思うのよ」


ウェイバー「はぁ?」
18 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/14(水) 13:57:04.65 ID:O93jXm5J0
「私はあなたより年下だけど、私より年下の子だってもう少し礼儀をわきまえてるわよ?」


ウェイバー「口うるさい奴だな…」


ウェイバー「マスターはサーヴァントより偉いんだから別にいいだろう?」


「偉い?自分が偉いからって相手を邪険に扱っていいってわけにはならないわよね?」


「むしろ偉いならそれに見合う振る舞いをすべきよね?」


「そもそも初対面の相手に対してその態度は偉いとか関係なく人間としてダメよ?」


「あなた…そんな感じで良くその歳まで生きてこれたわね…」


ウェイバー「うっ…」


「大きな失敗をする前に改めるべきだと思うわ」


ウェイバー「わ、悪かったよ…」
19 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/14(水) 13:58:25.30 ID:O93jXm5J0
「それで…さっき言っていたマスターとかサーヴァントとかって何の話なのかしら?」


ウェイバー「あっ、聖杯戦争っていうのがあって…」


〜ウェイバー説明中〜


ウェイバー「…っていう事なんだ」


「へぇ、英霊を召喚して願いを叶えるために戦う…ね」


「なかなか滾る設定ね」


ウェイバー(滾るってなんだよ)


「まぁ、話は大体わかったわ」


「面白そうだし協力してあげる」


「勿論、その態度を改めたら…だけどね?」


ウェイバー「…わかったよ」


ウェイバー「これから僕のサーヴァントとしてよろしく頼む…ええっと…」


栞「よろしくねウェイバーさん、私の名前は神無木栞よ」


栞「ライダーと呼んでもらってもいいわ」
20 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/14(水) 14:00:20.61 ID:O93jXm5J0
ウェイバー「アーチャーじゃないのか?」


栞「ライダーよ」


ウェイバー「弓持ってるのに?」


栞「騎馬隊だって剣や槍や銃を持つ事もあるでしょう?」


ウェイバー「いや、そうだけどさ…」


ウェイバー「それでライダーは何に乗ってるんだ?」


栞「馬よ」


ウェイバー「馬…」


ウェイバー(弓使いの騎馬兵、しかも女性の英霊とか聞いた事が無いんだけど…)


ウェイバー(名前も聞いた事ないしコイツ強いのかな…)


栞「ここに呼び出すのも…どうやら可能みたいね」


ウェイバー「あっ、魔力が足りなくなるから今は呼び出さないでくれよ?」


栞「そうね」


ウェイバー(しかし実質、アーチャーとライダーのハイブリッドみたいなものだし強そうだな)
21 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/15(木) 20:52:51.68 ID:2j85nTxn0
[ホテル]


ケイネス「…」


ソラウ「…」


「…あっ、あのぉ…」


ケイネス「…」


ソラウ「…」


「ここは一体どこなんでしょうか…?」


ケイネス「…」


ソラウ「…」


「…うぅ…」


ケイネス(可愛い)


ソラウ(可愛い)


「あの…微笑んでないで答えてもらえますか…?」


ケイネス「…ああ、すまない」


ケイネス「ここは極東の外れにある日本という国の陳腐なホテルの一室だ」


ソラウ「これでもスイートルームなんですって」フゥ


「いやいや、十分豪華だと思いますよ…?」


ケイネス「ほう、どうやら君は見た目通り慎ましい女性なのだね」


ソラウ「可愛いわね」
22 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/15(木) 20:53:56.54 ID:2j85nTxn0
ケイネス(しかし銀色の甲冑を身に纏い、手には三叉槍か)


ケイネス(三叉槍というとトライデントやトリシューラが有名だが…)


ケイネス(見たところ彼女の三叉槍はそのどちらでもないようだ)


ケイネス(クラスはランサーで間違いないだろうが彼女は何者だ…?)


ソラウ「それで貴女のお名前は?」


ケイネス「ああ、私もちょうどそれを聞こうと思ってたんだよソラウ」


「わ、私の名前ですか…?」


雪枝「私の名前は蒼井雪枝といいます…」


ケイネス「ミス・ユキエか、良い名前だ」


ソラウ「名前まで可愛いわね、ケイネス」


ケイネス「そのようだ、ソラウ」


ケイネス(名前から察するに彼女はこの国の英霊のようだが…)
23 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/15(木) 20:55:23.78 ID:2j85nTxn0
雪枝「それであなた達は…?」


ケイネス「おっと、こちらの自己紹介がまだだったね」


ケイネス「私は魔術師のケイネス・エルメロイ・アーチボルト」


ケイネス「そしてこちらが同じく魔術師で私の許嫁でもあるソラウだ」


ソラウ「ソラウ・ ヌァザレ・ソフィアリよ」


ケイネス「今回の聖杯戦争では私が令呪を」


ケイネス「そして魔力供給をソラウが担当する」


ケイネス「つまり私達二人がマスターというわけだ」


雪枝「そうなんですかぁ…って今魔術師とか魔力とか言いましたよね!?ね!?」ガタッ


ケイネス「あ、ああ言ったが…」


ケイネス(急にテンションが上がったな)


ソラウ(可愛い)
24 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/15(木) 20:56:03.43 ID:2j85nTxn0
雪枝「うわぁ…!魔法がある世界とか本当にあるんだぁ…!」キラキラ


ケイネス(可愛い)


ソラウ(可愛い)


ケイネス「…あ、魔法ではなく魔術だがね」


雪枝「へぇ、魔術と魔法って違うものなんですねぇ」


ケイネス「全く別物と言ってもいい程にね」


ソラウ「細かい男ね」


ケイネス「魔術師としては聞き過ごせ無い違いだと思うが」


ソラウ「雪枝ちゃんが喜んでるんだからどっちでもいいじゃない」


ケイネス「いや、君も知っているとは思うが魔術と魔法は似て非なるもので…」


ソラウ「…」キッ!


ケイネス「ま、まぁ一般人からしてみればどちらも同じようなものだろう、うん…」


雪枝(あっ、この二人ってそういう力関係なんだぁ…)
25 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/15(木) 20:57:07.16 ID:2j85nTxn0
ソラウ「そうだ!雪枝ちゃんに何か魔術を見せてあげたらどうかしら!」


雪枝「えっ!良いんですか!?」


ソラウ「ほらケイネス、何か適当に」


ケイネス「いや、さすがにいつ戦闘が起きるか知れない時に魔力を使うのは…」


ソラウ「ほら」


ケイネス「準備をするから少し待ってくれ」ガタッ


ケイネス(出来るだけ魔力消費の少ない魔術だと…ガンド辺りか?)


ケイネス(いや、この狭い室内で使う訳にはいかんな…)


ソラウ「ああ見えてもケイネスは魔術の天才だから期待していいわよ」


雪枝「わぁ!楽しみです!」


ケイネス(ハードルを上げないでくれソラウ)


ソラウ「迷ってるようならあの水銀のスライムとかでいいんじゃない?」
26 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/15(木) 20:58:52.93 ID:2j85nTxn0
ケイネス「あれはスライムなどではなく月霊髄液なんだが…」


ケイネス「それに見て楽しいように形態を変えると魔力の消費が激しくてだな…」


ソラウ「…」ギロッ!


ケイネス「あー、この試験管の中に入っている水銀は月霊髄液というもので…」ドロロ


月霊髄液〈プルルン


雪枝「あっ、可愛いですねぇ!」


ケイネス「このように様々な形態に変化させる事ができ、攻撃・防御・索敵とあらゆる用途に対応出来るのだよ」


月霊髄液〈シャキーン!


雪枝「おおお…!凄い!凄いです!」キラキラ


ケイネス「ははは」テレッ


ケイネス(こうして素直に褒められるのも久しぶりだな)


ソラウ「…」


ソラウ(ケイネスの事は大して好きじゃないけど他の女の子にデレデレしてるのを見るとなんかムカつくわね)
27 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/17(土) 17:28:07.18 ID:irWLalxU0
[民家]


龍之介「…満たせ、満たせ、満たして、満たして、満たっせーっと」グチャグチャ


TV〈…事件の続報です


龍之介「お?」


TV〈これまで起こった三件の…


龍之介「ちょーっとハメを外し過ぎちゃったかもなー」


TV〈描かれた魔法陣は一体…


子供「…うっぷ…」


龍之介「…悪魔って本当にいると思うかい?坊や?」


龍之介「新聞や雑誌だとさぁ、よく俺の事“悪魔”呼ばわりしたりするんだよね」


龍之介「でもそれって、もし本物の悪魔がいたりしたら、ちょっとばかり失礼な話だよね?」


龍之介「そこんとこスッキリしなくてさぁ…」
28 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/17(土) 17:29:17.48 ID:irWLalxU0
龍之介「ま、そんなわけだから本物の悪魔を呼び出してさ」


龍之介「俺が悪魔を名乗っても良いものか聞いてみよっかなって…痛って!」ズキッ


龍之介「…なんだ?これ?」シュイーン


パァァァ


龍之介「…!」


「…」


龍之介「おぉ…!」


「…おや?貴方は?」


龍之介「ええっと…雨竜龍之介っす」


「ほぅ、リュウノスケ…ですか」


龍之介「そうそう」


龍之介「ま、とりあえずお近づきの印にさ」


龍之介「あれ、食べさせない?」
29 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/17(土) 17:30:13.68 ID:irWLalxU0
「食べさせる…ですか?」


龍之介「ほら?最近の子って低カロリーだの合成甘味料だのばかりでマトモな食事とか取らないじゃん?」


龍之介「だからこうして高脂質・高カロリーの食べ物を食わせて回ってるんだけどさぁ」


龍之介「世間からは暴食の悪魔とか言われちゃって」


「椅子に縛り付けてムリヤリ食べさせるからでは?」


龍之介「だって普通に食べさせようとしたって食わないんだもん」


龍之介「しかし、ケチャップで描いた魔法陣でホントに悪魔が召喚出来るとはねー」


「状況は良く解りませんが…あの子供を私の好きにしていいのですね?」


龍之介「ご自由にどうぞ」


「わかりました」


子供「ひっ」ジタバタ


「…」
57.68 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)