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[安価] 男「俺の師匠は人外娘」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/04(日) 21:55:15.24 ID:qz2NC8oNO
師匠が鼻歌を歌いながら触手を揺らし、何かを作っている
毒薬、強化薬、人間を魔物にする薬、魔物を人間にする薬、いつも何かを使っている師匠は人間側にもつかず、魔物側にもつかない孤高のマッドサイエンティストだ
魔物の軍勢に襲われて瀕死だった身を救われた俺は現在師匠の元で助手をしていた
師匠は上半身は人間、顔は狐に似ているが角が生えており、下半身はタコだがそれとは別に触手と更に一本爬虫類の尻尾が生えている
師匠「おや少年、起きたか。寝坊したらどんな眠気も吹き飛ばすスプレーを試すつもりだったのだけどね」
助手「止めてください師匠。一生眠れなくなりそうなんで」
師匠「そうしたら眠り薬を試すだけだよ」
助手「それはそれで一生眠り続けそうで怖いですよ」
助手「で、今何を作っているんですか?」
@師匠「とある人間の依頼でね」
A師匠「魔王軍の正式な依頼だ」
B師匠「とある国の騎士団が入用らしくて」
C師匠「今日のは私個人の趣味だよ」
D師匠「試 し て み な い か い ?」
E自由安価(依頼人)
>>3
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1517748915
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/04(日) 22:30:08.08 ID:eSW4sxJlo
魔王の敵対組織から
最近魔王軍が一方的でつまらないと思わない?
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/04(日) 22:32:03.09 ID:KudgVnpj0
E 君が作って欲しいと散々ねだっていただろう?
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/04(日) 22:42:46.77 ID:qz2NC8oNO
師匠「君が作って欲しいと散々ねだっていただろう?」
助手「マジっすか!?俺もついに強くなれる薬を―
師匠「今回は傑作だよ、魔王様の姿を模した―
助手「お断りします!」
師匠「駄目!」
助手「嫌ですよ!俺は人間の姿が気に入ってますし!しかも魔王様の姿なんて完全に化け物じゃないですか!」
師匠「力が欲しいのだろう?ほーら、私より強くなれるぞー!」
助手「嫌です!絶対に嫌でーす!!!」ダッ
師匠「逃がすか!トラップ発動!」
助手「うわぁっ!?」
床から触手が生えてきて自分を捕える
助手「嫌だ!嫌だ!嫌だぁぁああああああ!!!!」
師匠「大丈夫、大丈夫、私は天才だからねえ」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/04(日) 22:54:15.08 ID:qz2NC8oNO
助手「」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
師匠「流石私、天才だね」
助手「鏡ニ映ッタ自分ノ姿デSAN値削レルトハ思イマセンデシタヨ……」
師匠「でもほら、強くなったと思うよ。向うの山に向かって魔法打ってみて」
助手「ヘイヘイ」
軽い火の玉魔法を打つつもりだが魔法詠唱無しで極大火炎魔法並みの"何か"が遠くの山を丸焼けにしてしまう
助手「やばいやばい、水魔法」
助手「うわっ、今度は大洪水に!」
助手「ああもう時間巻き戻し魔法!…ぅゎ、そんな魔法使えるんだこの体」
やっぱり師匠は天災…いや、天才だ
あとこの世界の勇者は魔王倒せるんだろうか
俺の故郷はこの世界に無いしどうでもいいけど
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/04(日) 22:58:10.22 ID:qz2NC8oNO
―――――
―――
―
助手「はぁ…はぁ…元の体に戻れてよかった」
師匠「天才は対処まで考えて作るものだよ。どっちみち戯れに作ったものだしね」
助手「戯れでこんなもの作らないでください。とりあえずこれは処分しておきます」
師匠「えー、せっかく君のために作ったのに」
助手「こんな恐ろしいもの存在してたまるか」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/04(日) 23:14:19.66 ID:qz2NC8oNO
次の日
助手「今日は何作ってるんですか」
師匠「私の命題」
助手「不老不死ならこの間完成したじゃないですか」
師匠「あれは飲み続けないといけない。一発で不老不死にできる薬を作るのが私の命題だよ?少年」
師匠の触手が俺の顎を撫で、目を細めて夢想を語る
リーンゴーン
師匠「おや、来客だ。少年」
助手「あ、俺迎えてきます」
来客はどんな人(魔物でも可)か
>>8
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/04(日) 23:16:02.53 ID:sE0iKwdrO
ボロボロの勇者
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/04(日) 23:23:45.66 ID:qz2NC8oNO
扉を開けるとそこには勇者がいた
助手「」
助手(え、これ勇者だよね?え?何でここにいんの?え?)
しかもなんかボッロボロ、こんなところに来るより宿屋か薬草でも買いに行ったらいいのに
@勇者「俺は勇者だ」
A勇者「俺は通りすがりの旅人だが」
>>10
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/04(日) 23:29:43.56 ID:9GCj1+p0o
2
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/04(日) 23:41:01.75 ID:qz2NC8oNO
勇者「俺は通りすがりの旅人だが」
助手「…はぁ」
助手(この人自分がどんだけ有名か知らないんだろうか。人間にも魔物にも顔が知れ渡ってるっての)
助手「とりあえず、こちらでお話を」
―――――
―――
―
師匠(いやいや、まさか勇者が来るとはねえ)
助手(ですよね、何故かボロボロだし、どうします?)
師匠(強力な麻酔で眠らせて魔王様に差し出すとか?)
助手(師匠、魔王軍にも人間にも依頼以外で肩入れしないんじゃなかったんですか?)
師匠(そうだね。開発資金は欲しいけど魔王様が報酬に金なんかくれるわけないし…ま、とりあえず話を聞こう)
師匠「お待たせしました。で、ゆ…旅人さん?ここに何をしに?」
@勇者「普通の毒消しでは無理な毒を食らった」
A勇者「魔力を底上げする薬が欲しい」
B勇者「もっと強くなりたい。一時的ではなく」
C勇者「自由安価」
>>12
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/04(日) 23:49:18.17 ID:LsqYoW+PO
4 魔物と仲良く出来るようにしたい
13 :
◆bCs0r4M9IE
[saga]:2018/02/05(月) 00:10:50.38 ID:BqnOfmHOO
勇者「魔物と仲良く出来るようにしたい」
師匠「ぷっ」
助手「し、師匠!」
師匠(わ、悪い…まさか勇者がそんなぬるいことを言うなんて…)
勇者「俺は魔物も人間も手を取り合えると信じている!」
師匠「んー、難しいと思うよー?」
勇者「ここは人間も魔物も出入りすると聞いている。あんたらだって魔物と人間だろう?」
助手「いや、俺は師匠に拾われた身でして。出入りするのも皆お金と現物、またはお金と技術という単純で利的な関係だから仲良くとは言えないんですけどね」
勇者「なんでもいい、できるのか出来ないのか!」
師匠「まあ、いくつかは思いつくよ」
@魔物が好感を持つフェロモンを出させよう
A勇者を魔物だと認識させる
B魔物と心を通わせられる薬を出す
C自由安価
>>14
今日はここまで
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/05(月) 04:30:40.99 ID:Xe+Vh8+W0
C 勇者を半分人間、半分魔物の体に改造する。ついでに魔物の力も付けちゃう
15 :
◆bCs0r4M9IE
[saga]:2018/02/05(月) 19:18:10.43 ID:FtP3KrB0O
―――――
―――
―
師匠「さて、ずっとやりたかった人体改造をできるとは。それも勇者に」クックック
助手「師匠、何する気ですか…」
師匠「勇者の体を半魔物体にする。なぁに、ちゃんと人間とも魔物とも意思疎通できるさ。依頼を無視はしないさぁ」
うわぁ、師匠が今までに無いくらい悪い顔してる
師匠「さあ今回はただの薬物投与や魔法だけじゃないよ!人体改造を始めよう!」
師匠「術式開始!」
師匠「一時的仮死状態薬投与!全体切開!内側から魔物化薬、魔族特有魔力を浸透させ、内臓の一部を人型魔族のものに置換」
助手「はい!はい!―
―――――
―――
―
16 :
◆bCs0r4M9IE
[saga]:2018/02/05(月) 20:55:49.72 ID:QMAhOtFlO
目が覚めたとき勇者は
@:見た目(だけ)は人間
A:見た目も半分魔物
B:A+町はずれにほっぽり出されている
C:B+記憶も一部抜き取られてる
>>17
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/05(月) 20:56:24.17 ID:kEkMSuXd0
4
18 :
◆bCs0r4M9IE
[saga]:2018/02/05(月) 21:33:00.53 ID:QMAhOtFlO
勇者「ぅ…俺はいったい何を…」
頭がくらくらする。何故こんなところにいたのだろう。こんな森のど真ん中に
確かどこか行かなければいかなかったような…
勇者「そ、そうだ!カルタッタ!」
カルタッタの町の司祭が実は魔物の化けた姿だったんだ!俺はあいつを倒さなきゃならないんだった
勇者「くそ、これ以上神を語って生贄の儀式なんかさせるか!」
19 :
◆bCs0r4M9IE
[sage]:2018/02/05(月) 21:37:50.77 ID:QMAhOtFlO
×神を語って
○神を騙って
20 :
◆bCs0r4M9IE
[sage]:2018/02/05(月) 21:48:54.73 ID:QMAhOtFlO
―――――
―――
―
勇者「見えた!カルタッタの町だ!」
「っ!?」
「きゃー!」
「ま、魔物だ―!」
勇者「ま、魔物!?今助けるぞ!」
「く、来るなー!!!」
勇者「…え?」
後ろを振り返る
しかし誰もいない
そう、皆自分を見て、恐れて逃げているのだ
勇者「違う!俺は人間だ!!!」
司祭「皆さん、言ったでしょう?勇者を騙る偽物の言う通りにして生贄の儀式を怠るから恐ろしい魔物がやってきてしまいました」
勇者「邪戒司祭!てめぇぇえええええ!!!」
司祭「ほほほ、皆さん私の後ろに隠れてください。邪悪な魔物は私が退治しましょう」
21 :
◆bCs0r4M9IE
[saga]:2018/02/05(月) 22:03:15.47 ID:QMAhOtFlO
―――――
―――
―
助手「師匠…かなりエグいことしますよね…」
師匠「クレームいれられたら退治されかねないからね。それを回避するために記憶弄るくらいしたっていいだろ?」
助手「そうじゃなくて見た目魔物にしたことですよ」
師匠「何言ってんのさ。半分魔物、半分人間だよ。魔物と人間の架け橋には半々がいいでしょ」
助手「本当は?」
師匠「魔物としての本能が勇者に意地悪しちゃった。テヘ」
助手「そっかー、師匠は悪い子だなあ」
『あっはっはー』
助手「で、勇者を戻す気は?」
師匠「無いね」
22 :
◆bCs0r4M9IE
[saga]:2018/02/05(月) 22:20:25.64 ID:QMAhOtFlO
@次の日
A次の来客
B勇者のその後
>>23
勇者の記憶に師匠や助手、その住居について全く覚えていません。事前知識も含めて全て消しました
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/05(月) 22:21:42.93 ID:9mkn4qnr0
3
24 :
◆bCs0r4M9IE
[saga]:2018/02/05(月) 22:30:19.64 ID:QMAhOtFlO
勇者「やめろ!やめるんだ!皆はそいつに騙されている」
司祭「魔物に耳を貸してはなりません!今こそ成果を見せるときです!」
村人達が農具、杖、果ては作りの悪い剣まで手にしていた
勇者「や、やめろ!」
司祭「魔物を皆の力で打ち倒すのです!」
勇者「くっぅ…」
@:何とか司祭を倒す
A:@+何人か巻き添えで村人も殺してしまう
B:途中で退散する
C:村人が司祭を守るように立ちはだかったために手を出せず、逆にボロボロにされてしまう
D:自由安価
>>25
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/05(月) 22:31:46.32 ID:d/4JBD4ho
2
26 :
◆bCs0r4M9IE
[saga]:2018/02/05(月) 22:42:28.32 ID:QMAhOtFlO
勇者「やめろ!俺は人間を殺す気はない」
「だったら帰れ!」
司祭「おほほ」
勇者「俺の目的はそいつだけだ!どけぇぇ!」
「し、司祭様をお守りしろ!」
「神様の僕を殺そうとするなんて魔物め!」
勇者「邪戒司祭ぃぃぃいいい!!!」
グサッ
司祭「あほっ、オホホホホホ、おほん、ぉぁぁあああ、私の村人が、神の愛しい子らが、魔物によって殺されてしまった」
司祭がわざとらしく嘆く
勇者の"鉤爪"には村人の死体が深々と突き刺さっていた
勇者「ぁ、ぉ、ぉぁ、ぁああああああああああ!!!!!!」
その勇者の慟哭は、まさに魔物のそれであった
司祭「オホホホホ」
勇者「がぁぁっっっ!!!」
グサッ
司祭「あら?」
27 :
◆bCs0r4M9IE
[saga]:2018/02/05(月) 22:46:39.81 ID:QMAhOtFlO
司祭「ぐふっ」
司祭「み、皆の者!私の仇、を…」
「よくも、よくも司祭様を!!!」
「よくもカインを!」
「魔物め!悪魔め!!」
魔物が化けていた司祭は倒した、しかし…何の罪もない村人をもその手にかけてしまったのだ
勇者「何で…何でこんなことに…」
@半魔(勇者)は逃げ出した▽
A絶望にくれた勇者はロクな抵抗も出来ないままに殺された
>>28
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/05(月) 22:58:50.18 ID:U7AS22dxO
1
29 :
◆bCs0r4M9IE
[saga]:2018/02/05(月) 23:10:56.29 ID:QMAhOtFlO
「やったぞー!魔物が逃げ出した―」
「馬鹿喜んでいる場合か!司祭様とカインが…くそ、あの魔物め」
「俺たちじゃあれ以上は無理だ。深追いはやめるんだ」
完全に魔物として扱われている言葉を背にしながら勇者は逃げだした
自分は本当に魔物になってしまったという悔しさと混乱、そして絶望を噛みしめながら
勇者「絶対…元に…戻らなきゃ…」
30 :
◆bCs0r4M9IE
[saga]:2018/02/05(月) 23:45:21.05 ID:QMAhOtFlO
次の日
師匠「ほら少年、ご飯だよぉ」
師匠がタコ足で俺をニュルニュルと捕まえて離さず、余った腕で俺に朝食を与える
助手「師匠、俺普通に食べたいんですけど」
師匠「ダーメ、私の楽しみの一つだ」スリスリ
モフモフのケモノ顔でスリスリされる。ぶっちゃけ気持ちいいのが悔しい
―――――
―――
―
朝食後、家の裏にある植物に水をあげる
ここには普通の植物はともかく食獣植物まで生えているので気を抜くとこっちが肥料にされてしまいそうになる
なので一応剣は携えている。かといって切り落とそうものなら怒られてしまうのでできるだけ捕まらないようにする
ぶっちゃけ怖い
―――――
―――
―
家の中に戻ると
@来客(師匠の知り合い)
A来客(共通の知り合い)
B来客(知らない人間)
C来客(知らない魔物)
>>31
※特に勇者側のストーリーを深堀するつもりはありません
31 :
◆1WOpOPVY7s
[saga]:2018/02/05(月) 23:58:15.35 ID:Mj2knDEZO
今日はここまで
安価↓
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/02/05(月) 23:59:33.59 ID:8nlpQNQA0
1
33 :
◆bCs0r4M9IE
[saga]:2018/02/06(火) 00:00:16.15 ID:x/Uy7VyoO
酉間違えた
また明日
34 :
◆bCs0r4M9IE
[saga]:2018/02/06(火) 13:14:56.69 ID:KzOnRhytO
師匠「おや、戻ってきたようだ」
「その子が新しい助手なのねえ。可愛いじゃない」
どうやら師匠の知り合いが来ているようだった
下半身が巨大な蜘蛛であり、上半身は人間の女性、アラクネだ
助手「どうもこんにちは」
アラクネ「うふふ、こんにちは。食べちゃっていいかしら?」
助手「えっ」
アラクネが艶かしい目付きで見てくる
アラクネ「戸惑っちゃって可愛い、ねえ、今夜私の巣に来ない?食べちゃいたいわ」
甘い声でそう言われる
@助手「は、はい!」
A助手「俺には師匠がいるんで」
B助手「…捕食的な意味で?」
C助手「自由安価」
>>35
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/06(火) 13:26:27.32 ID:J5xDSxIbo
B
36 :
◆bCs0r4M9IE
[saga]:2018/02/06(火) 14:06:00.18 ID:KzOnRhytO
助手「…捕食的な意味で?」
アラクネ「ふっ、ふふふふふ…中々聡い子じゃない」
師匠「そうだろう?私の自慢の助手だ」
アラクネ「本当に来るようだったら私の腹の中に収めるつもりだったのに。残念だわあ」クスクス
師匠「少年に手を出したら君を八つ裂きにするところだよ」
アラクネ「やあねえ怖い。あなたは的に回したくはないわあ」
そう言うとアラクネは外へと出ていく
アラクネ「また来るわ。今度ゆっくり話しましょ、助手君」
呆れた顔の師匠を見上げる
師匠「彼女はこれを提供しに来たんだよ」
助手「糸?」
師匠「そう。とても強靭で滑らかな良い糸だ」
助手「アラクネの糸…人間に売ればものすごい値段になりそうですね」
師匠「その通りだよ。といっても私からしたら友人の体の一部のようなものだ。売りには出したくはないな」
助手「…友人…」
あの邪悪な笑みをしたアラクネが…
師匠「そう、友人だよ。性格には問題あるが良い関係を続けている」
師匠「」チラ
師匠「君のその服も彼女の糸で編んだものだよ」
助手「えっ!?」
@人間の来客(何の用事かを指定しても良い)
A魔物の来客(何の用事かを指定しても良い)
B魔王軍幹部が訪れてくる
C師匠「少年、少し出掛けるよ」
>>37
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/06(火) 14:38:40.17 ID:9HyVYo5w0
3
38 :
◆bCs0r4M9IE
[saga]:2018/02/08(木) 21:29:24.43 ID:9X3QWvH0O
―――――
―――
―
来客を迎えようと扉をあけるとそこには禍々しい意匠の鎧を着こんだ魔物が立っていた
ぞっとするほど巨大な気配
おぞましいほど濃く邪悪な魔力
師匠「おや、これはこれは、何ようかな?ゴルゴンゾーラ卿」
「誰がチーズだ!我は魔王軍大幹部が一人、ゴルディア・ゾーダ卿だ!」
ツッコミを入れつつ入ってくるゴルディア卿
それを見ても平常時から態度を崩さない師匠は流石だ
ゴルディア「ふん、貴様は相当人間が好きらしいな」
そう言って助手を見るゴルディア
その顔には侮蔑が見て取れる
師匠「人間を飼っている魔物は多いだろう。奴隷扱いこそしてないが従順で良い子だよ」
ゴルディア「それはまだ良いとしてもだ!聞き及んでおるぞ、人の望みを叶えているとな!」
師匠「対価をいただく代わりに、だ。取引だよ」
ゴルディア「だから何だ!魔王様の敵である人間に手を貸すなど言語道断!我が直々に警告しに来てやったのだ!」
そう吼えるゴルディア。その咆哮には警告どころか今すぐ強硬手段に出てやると言っているかのようでもあった
師匠「私の活動はその"魔王様"から直々に許可を貰っているのだが?」
ゴルディア「……は?」
師匠「疑うならば直接魔王様に聞きたまえ。自らの判断を疑われた魔王様がどういう反応をするかは知らないけどね」
ゴルディア「…」
師匠「私は止めないよ?疑うなら聞けばいい。幸い魔王様は部下の言葉に耳を貸す寛大なお方だろう?」
ゴルディア「……」
39 :
◆bCs0r4M9IE
[saga]:2018/02/08(木) 21:47:14.76 ID:9X3QWvH0O
ゴルディア「ちっ、今日のところは引き下がってやる。所詮用事のついでに寄ったまでだ」
ゴルティアはそう言って帰って行った
―――――
―――
―
助手「師匠、よくあんなハッタリ言えましたね…魔王様から直々になんて…」
師匠「ハッタリじゃないよ?」
助手「え」
師匠「さてそろそろ昼食にでもしようか。君もそろそろ人肉でも食べてみるかい?」
助手「………え」
@食べてみる
A食べない
>>40
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/08(木) 21:50:59.44 ID:sng5Bup1O
2
41 :
◆bCs0r4M9IE
[saga]:2018/02/08(木) 21:58:12.89 ID:9X3QWvH0O
助手「……遠慮します」
師匠「そう、残念だ」
その後、料理を作って持ってきた師匠
どちらも似たような料理だった
助手「これ、人肉じゃないですよね?」
師匠「大丈夫、君のはただの小動物だよ」
助手「小動物って、人間の子供だったりしませんよね?」
師匠「しないしない。でも、そうだね…君も私と、魔物と生きていくことを選んだんだ。いつかは同じ食事を一緒に楽しみたいものだ」
助手「いやあ、人間と魔物の味覚は違うと思いますよ?」
師匠「そうでもない。けっこう味付けには自信があるものだ」
助手「そういう問題ですか…」
師匠「味覚と倫理観を魔物風に改造してほしいなら今すぐ―
助手「遠慮いたします!!!」
@次の日
A人間の来客(何の用事かを指定しても良い)
B魔物の来客(何の用事かを指定しても良い)
>>42
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/08(木) 21:59:57.86 ID:9+GHdhDBo
3
助手君借りたい
43 :
◆bCs0r4M9IE
[saga]:2018/02/08(木) 22:08:07.48 ID:9X3QWvH0O
依頼者の魔物は
@男
A女
>>44
どんな魔物かも指定してもいい
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