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【安価】京太郎「宇宙からの侵略者?」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/02(金) 23:21:31.51 ID:CLft6B+40
※注意事項
1.恋愛要素はほぼありません。麻雀要素もほぼありません。小ネタのときだけ安価を募集するかもしれません。
2.京太郎含め、男がたくさん出てきます。
3.モブにオリキャラも多少出てくるかも。
4.数年以上温めて発酵してるssです。ここ数年に出てきた一部の設定との祖語は気にしない。細かいことは気にしない。
5.一部のキャラが辛い目に遭うかもしれませんが、私自身は嫌いなキャラはいませんので、寛大な心で御了承下さい。
6.更新頻度は知らない。
7.ss速報の規定は守りましょう。
8.作者は亦野さんを応援しています。
9.作者はフェイタライザーの復活を待望しています。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1517581291
2 :
酉忘れてた
◆n1WwUycRpWcy
[saga]:2018/02/02(金) 23:23:55.61 ID:CLft6B+40
【二人、二つ、こころ】
『団体戦、決勝戦終了ぅぅぅぅぅ!!!!』
一つしかない心臓が、煩く高鳴っている。今までに感じたことがないほどのそれを感じつつ、視線の先に集中していた。
『苛烈な大将戦を制したのは、―――』
傍らにいる大事な友人たちや、尊敬できる先輩は一体となって感激している。
皆が眺める先の幼馴染は、呆けたような顔をしていた。
俺は、ボロボロと涙があふれ出していた。
3 :
◆n1WwUycRpWcy
[saga]:2018/02/02(金) 23:26:14.78 ID:CLft6B+40
涙の由来はわからない。自分がサポートしてきた仲間たちの本願がかなったからか、自分の終ぞ見出せなかった全国という場を友人が制したからか。
それもあるだろう。しかし、それだけでこの憑き物が落ちていくような爽やかさを説明することはできない。不思議とそう思う。
ふと気が付くと、部長がこちらを見て優しそうに笑っていた。
部長も同じように涙で顔を濡らしている。それを可笑しく思ったのかもしれない
男の涙(?)を見られた。しかたなく部長に冗談の一つでも言ってやろうとしつつ、恥ずかしくて視線はスクリーンのほうを見た。向こうと目が合う。
ちょうどその時に、それは起こった。
4 :
◆n1WwUycRpWcy
[saga]:2018/02/02(金) 23:28:57.00 ID:CLft6B+40
まず、身を九の字に曲げ、左手で胸を抑えた。
え。
そして、それまでの笑い顔のまま、口が不細工に引き攣り、むせる。
何だ、これは。
視界が真っ白に、いや、眼球の血管の赤が明滅し、平衡感覚を失って膝をつく。
耳鳴が、うるさい。
思考が空回りして、ようやく、苦痛を感じて叫ぼうとする。叫べてるのかどうかもわからない。
状況を理解する前に、脳裏に発作という文字が浮かび、すぐに否定する。
違う、これは。視界に何かが映る。岩が、自分へめがけて、ぶつかり。
そこで気が付いた。これは棘だ。心臓に茨が、二つ目の心臓に。刺さった。溶けて。一つに―――
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/02(金) 23:31:04.14 ID:kRUGfF+V0
てっきりイナズマイレブンとのクロスかと思った
6 :
◆n1WwUycRpWcy
[saga]:2018/02/02(金) 23:32:15.09 ID:CLft6B+40
「――っ、ちょっと!大丈夫?」
様子がおかしい自分に、目の前にいた部長が心配そうな顔をしていた。
その部長の大声に、歓喜していた部員たちも異常に気が付く。
何とか返答をしようと、息を吸おうとして、吸った。
そこでようやく、なんともなくなっていることに気が付いた。
「……いえ、すみません。喜びすぎてむせちゃいました」
困惑しつつ返答をするが、出てきた言葉には違和感がない。自分も本当にそうだったように思える。
とりあえず、喜びに水を差してしまったことを詫びつつ言うと、皆はちょっと笑うくらいで済ませてくれた。
「はしゃぎすぎだじぇ」
「ふふ、実際に打っていた私たちよりもだなんて、らしいといいますか」
「うるせぇ、来年こそは俺も打つんだ」
「100年……とは言わんが、まだまだそんな風に言える腕には程遠いじゃろうが」
「……」
7 :
◆n1WwUycRpWcy
[saga]:2018/02/02(金) 23:34:15.73 ID:CLft6B+40
そのやり取りで、いつもの雰囲気に戻る。
部長だけは何も言わず、まだ赤い目を少し探るように細めてこちらを見つめ、部屋の隅へと誘導された。
「むせただけ……のようには見えなかったのだけれど」
自分もそう思う。夢のように少しずつ感覚は薄れていっているが、印象はしっかりと記憶に刻み込まれている。
思い返すと、やはり冷や汗が出てくる。もう何ともない、ないのだが。
それでも、自分に一体何があったのか、その得体の知れなさに少し気分が悪くなってきた。
「やっぱり、顔色悪いじゃない。目の前で見てたからわかるわよ。……疲れてるんでしょうし、少し休んでなさい」
8 :
◆n1WwUycRpWcy
[saga]:2018/02/02(金) 23:35:58.34 ID:CLft6B+40
「うーん、でも、咲が帰ってきますし」
「大丈夫よ、咲ならほら、まだボケっとしてるわ」
見てみるとその通りだった。まだ大将戦が終わってからぼーっとしたまま微動だにしていない。ほかの大将が話しかけてるが、上の空で聞いている。
なごんで少し気分も安らいだが、お言葉に甘えて外に空気を吸いに行くことにした。
「ついでに飲み物でも買ってきま」
「病人でしょう、余計なことはしなくていいの」
病人……なのだろうか。優しい部長の言葉に感謝しつつも、その単語が心に残った。
9 :
◆n1WwUycRpWcy
[saga]:2018/02/02(金) 23:39:57.21 ID:CLft6B+40
非常口から外へ出て、深呼吸する。気分はこれで完全に晴れたが、改めてあれは何だったのだろうと考える。
胸が唐突に痛くなった、というのは紛れもなく発作の症状だ。
しかし締め付けられるようなものでも、塞がったような感覚でもなく、あれは心臓を刺されたのと同じ感覚だった。
変な病気じゃなかったらいいが、俺は病気になんてならないはずである。
考えてもやはり答えは見つからない。そもそも病に詳しくないし、栓のない思考にしかならない。咲が我に返る前に戻ることにした。
手ぶらで帰るのはどうにも忍びな……変な感じがするので、結局自販機の前まで来てしまった。ついでに自分も買いたかったといえば、部長も許してくれることだろう。
咲にはお〜いお〇、染谷先輩にはデカビタ、優希にはタコス茶でいいとして、和は今日はどの豆の気分かな……部長は変なのが好きだし、この美容によさそうなミルケアというのでいいだろう。
10 :
◆n1WwUycRpWcy
[saga]:2018/02/02(金) 23:44:37.14 ID:CLft6B+40
「君、清澄の子だよね」
唐突に話しかけられて、思わずぎょっとした。
気が付くと真横に女性が立っていた
そこに立っていたのは、背丈は自分の胸より下だが、なだらかで自然体な立ち様から年下とは思えない。
よく似合っている白いドレスを着こなしているのだが、似合わない丸い眼鏡と髪を隠すミット帽が色々台無しにしている。
首元には赤いリボンがついているのだが、思わず指摘したくなるくらいに曲がっている。その下の胸はとても上品だ。素晴らしい人なのかもしれない。
下に降りて行ってた視線を顔に戻す。口は人のよさそうに笑っていたが、眼だけはまっすぐにこちらを見ていた。
不審な目でぶしつけに観察してしまったと反省したが、彼女は慌てた様子もなく告げた。
「私は……麻雀ファンなんだ。今年の女子はすごい人ばかりだったけれど、特にこの大将戦はすごかったね。そして貴方たちの大将の子……」
「え、ええと」
だらだらとまくしたてられるが、あんまり内容にまとまりがなく頭に入ってこない。
11 :
◆n1WwUycRpWcy
[saga]:2018/02/02(金) 23:53:33.82 ID:CLft6B+40
「……あ、ごめんなさい。いろいろ言っても怪しいだろうから、これを」
「はあ」
名刺をもらう。そこから東京のチームのプロであることは分かったが、アルファベットで書いてある名前は読めなかった。
なるほどプロか。ならこの奇怪な格好も変装ということだろう。一応は怪しいものじゃないとして警戒をいくらか解いてもいいとして、用件を尋ねる。
「プレゼントがしたいんだ」
「プレゼント?」
優勝祝い、ということなのだろうか。しかし、表彰式前どころか終わったばかりだ。
唐突に渡してくるプロなんているのだろうか。やはり怪しい。
「受け取ってくれると、うれしい」
「えーと……」
12 :
◆n1WwUycRpWcy
[saga]:2018/02/02(金) 23:58:05.29 ID:CLft6B+40
返答に困っていると、箱を押し付けられてしまう。片手で抱えられる程度の大きさだったが、中身を感じさせないほど軽かった。
揺らしてみると、ゴトっとそれなりの大きさのものが一つ動いた気がした。
「じゃあ、お願いします。貴方が先に開けても構いませんから」
「ええ……、えと、ありがとう、ございます?」
はにかみながら彼女はペコっと頭を下げる。眼鏡と帽子が少しずれたが、慌てて抑えたられてしまった。その代わり揺れた。
強引な人だ。怪しいのだが、受け取ってしまったのだから仕方がない。そう、免除してやるとかではなく仕方がないのだ。
13 :
◆n1WwUycRpWcy
[saga]:2018/02/03(土) 00:06:51.58 ID:5Quz2N5C0
そのまま、彼女は踵を返した。思ったよりも健脚で離れていく彼女に、ふと思いついたことを呼びかけた。
「あの!和に、関係がある人ですか?」
聞いた彼女は、少し体を震わせて足を止め振り向いた。すでに離れてしまっていたために彼女の顔は伺えなかったが、微かなささやきが聞こえた。
「En ga-- ti- de-」
「...og bekla---, Gra----rer me- gje-----else...」
何と言ったのだろうか。外国語のようで聞き取れなかった。
返答をしたような調子ではなかったが、悪いことを言ったような感じでもなかった。申し訳なさそうに祝福する、そんな感じの言葉が似合う気がした。
14 :
◆n1WwUycRpWcy
[saga]:2018/02/03(土) 00:12:47.53 ID:5Quz2N5C0
彼女が立ち去るのを見届けてから、改めてプレゼントとやらに視線を下ろした。
ひとまず飲み物を買い、エコバックに入れて歩き出す。
どうしようか。怪しい人からもらったプレゼントだ。危険なもの、例えば拳銃や札束だったら困る。
そんな大層なものを持ってくるとは思えないが。
不安を断つためにも、開けるべきなのだろう。
それでも躊躇っているのは、何やら誘導されている気がしているからだが……
15 :
◆n1WwUycRpWcy
[saga]:2018/02/03(土) 00:18:11.29 ID:5Quz2N5C0
考え事をしながら歩いていたら、もう控室の前だった。
中からはもう咲を祝う声が聞こえてくる。咲の返答は聞こえてこないが、きっと恥ずかしがっているのだろう。
畜生、出遅れてしまったか。わざわざ飲み物なんて買いに出るんじゃなかったか。
だが、試合に出た5人だけにしてあげられたと思えば悪くはないかもしれない。要は考えようだ。
咲にとっても喜びを最初に共有するのはともに歩んできた戦友がいい。
16 :
◆n1WwUycRpWcy
[saga]:2018/02/03(土) 00:35:01.16 ID:5Quz2N5C0
廊下に座り込んで、ふぅーっと長い溜息をつく。
この4か月、たったの4か月なのだと、改めてその長さに驚く。
高校生になり、新たな道を知り、和たちと出会い、咲を勧誘して、麻雀を本格的に楽しめるようになった。
見る見るうちに向上していく咲達を見て、かつての自分を想起した。
始めたばかりの自分は到底追いつけなかったが、今思うと大会でさっさと負けたおかげで彼女たちのサポートに専念できたのだ。
もちろん悔しい。その悔しさから、ひそかに友人と訓練をしたりして。
それでも、今日の勝利を見れば、悔しさなんてどうでもいいものだった。
ふと気が付く。あの涙の意味は、きっとそういうことだったのだろう。俺は最初から、咲や和、皆が勝つ姿を見たかったんだ。
17 :
◆n1WwUycRpWcy
[saga]:2018/02/03(土) 00:38:43.88 ID:5Quz2N5C0
思えば麻雀をやり始めたのなんて大したことのない由縁だが、それが思わぬ大事なことにつながった。何たる奇縁だ。
部屋の前で一分くらい経過した。もう入ってもいいころだろう。立ち上がろうとして、例のプレゼントを思い出す。
あの謎のプロが持ってきたプレゼント。もらった名刺を取り出してみてみる。相変わらず名前は読めない。
プレゼント、ねえ。自分宛なわけがないが、相手も開けてもいいといっていた。たまには、自分から奇縁を引き込もうとしてもいいだろう。
麻雀から始まった、不思議な世界をつなぐ。
そうして箱を開き、中を覗き込んで……
「え」
入っていたのは、たった一つの。
それを認識したとき、俺の意識は途切れた。
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/03(土) 01:06:05.14 ID:PBLz5KSDO
女便器にするの飽きたら他作強姦か?
内輪で好き勝手やるのは百歩譲っても他所様にヘイト撒き散らしてんじゃねぇぞ
糞豚共
19 :
◆n1WwUycRpWcy
[saga]:2018/02/03(土) 02:02:59.93 ID:5Quz2N5C0
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???「……それで、大会はどうなったんだ、須賀?」
: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ゙、: . ゙、゙、. \
: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :、.i. .i: : . ` 、
.: : : : : !: : : : : | |、: : :| | : : i | !: :|:| : |:、: : : : : : >
: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ
: :ヽ \ : :!丶  ̄ Vイ:ハ |\:i
.: : 丶 \゙、 `> リ ` 「そう、そして……」
ヽ: : :`┬ 、 ヾ /
i: ;ィノ U ,....-ィ /
,,:‐レリ _  ̄ /
゛=!_ \ `ー-、_ _/
::::::゛== 、 \ / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、 >
【清澄高校出身 須賀京太郎】
須賀「そのまま、俺は無傷で血の気を失って倒れているところを直後に発見されました。以上があの大会決勝戦の日の出来事です」
須賀「次に目が覚めた時は翌日、すでに病院でおっさんたちに囲まれてしまっていました」
???「……はあ、もういい」
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[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
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