【守護霊と少年】

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/01(木) 19:31:02.94 ID:8VQkATnb0
1話【守護霊シオン】

〜〜〜通学路〜〜〜

少年「ひゃあ遅刻するぅ!」タタタッ

ガキ大将「おうキヨシ!また遅刻かぁ?」ニヤニヤ

少年(キヨシ)「そういうお前こそ!」

ガキ大将「俺様はいいんだよ!なんたってガキ大将だからな!」

少年「どういう理屈だよ!」

ガキ大将「がっはっは!」

少年「バカはほっといて急ご!」ダッ

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/01(木) 19:31:52.61 ID:8VQkATnb0
〜〜〜学校〜〜〜

キンコンカンコーン

ガラッ

少年「セェーフ!」

先生「アウトです!」ピシャリ

少年「いて!」

アハハハハハハハハ!

ガキ大将「おっはよー諸君!」

先生「太田くん!遅刻ですよ!」

ガキ大将「がっはっは!」

先生「まぁ!遅刻したのに高笑いするなんて!反省するまで廊下に立ってなさい!」

ガキ大将「が、ガキ大将の俺様が!?」

少年「バっカでー!」ケラケラ

先生「キヨシ君もです!」

少年「えぇ!?」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/01(木) 19:32:21.46 ID:8VQkATnb0
少年「お前のせいで俺まで立たされたじゃんか!」

ガキ大将「ば、バカな・・・ガキ大将の俺様が立たされるだと・・・?」ワナワナ

少年「おい!聞いてんのかよ!」

ガキ大将「クソォ・・・こんな世界、いっそ滅ぼしてやる!」ユラァ

少年「はぁ?まぁたバカなこと言って・・・」

ガキ大将「グオォォオオオアァァァアアアア...!!!」ゴゴゴゴゴ

少年「え?お、おい、どうしたんだよ?」オロオロ

ガキ大将「ハァァァア...ガキ大将に逆らうヤツは皆殺しだ!」ゴォォ

少年「太田?太田!?」

ドガンッ!

少年「わっ!?」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/01(木) 19:33:03.71 ID:8VQkATnb0
ガラッ

先生「なんですか騒々しい!まだ授業中ですよ?」

少年「先生!太田がおかしいんだ!」

先生「なんですって?」

ガキ大将「おうおう!よくも俺様に歯向かったなぁ・・・先生よぉお」 ギロッ

先生「まぁ!歯向かうですって?教師に向かって!」

少年「(太田の体から紫色の煙みたいのが出てる・・・?)」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/01(木) 19:33:32.17 ID:8VQkATnb0
ガキ大将「くらえぇ!必殺ヘビーマシンガン!」バババババッ

先生「きゃあ!」ビシビシビシ

少年「先生!」

ガキ大将「俺様に逆らうからだ!がっはっは!」

少年「くそぅ!先生がヘビーマシンガン(?)の餌食に!」

ガキ大将「なんだぁ!文句あんのかキヨシ!?」

少年「あるもんか!全然ないね!」キリッ

ガキ大将「そうかぁ!命だけは助けてやるぜ!」

少年「(く、悔しい!俺が太田なんかにビビるなんて!)」ビクンビクン

先生「ハラホロヒレハレ〜〜〜」ピヨピヨピヨ
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/01(木) 19:34:10.32 ID:8VQkATnb0
〜〜〜自宅〜〜〜

少年「ちくしょう!太田のヤツえばりやがって!」

ママ「あらあら、ケンカでもしたの?」

少年「ううん、違うよ!あいつ、いきなりおかしくなったんだ!」

ママ「おかしくって、どんな風に?」

少年「なんか知らないけど急に紫色の煙みたいなのがあいつから出てきて。手から煙の石つぶてみたいのを飛ばして先生を倒しちゃったんだ!」

ママ「まぁそれは大変ねぇ」

少年「その名もヘビーマシンガン・・・!!」

ママ「 (ヘビーマシンガン?) 」

少年「ずるいよな、あいつばっかり!俺だってヘビーマシンガン出来たら・・・!」

ママ「(ヘビーマシンガン・・・)」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/01(木) 19:34:47.98 ID:8VQkATnb0


少年「ヘビーマシンガン!」バッ

ガラッ

ママ「キヨシ、ちょっといい?」

少年「わああ急に入ってくんなよもう!?」

ママ「何かしてたの?」

少年「・・・なんでもないし」

ママ「そう・・・(ヘビーマシンガンの練習してたのね・・・)」

少年「ていうかなに!?なんか用!?」

ママ「えぇ、昼間の話が気になっちゃって」

少年「(? あ!そういえば遅刻したのも話しちゃったっけ!やっべ〜〜〜!)」アセアセ

ママ「太田くん、もしかしたら悪霊に取り憑かれてるかもしれないわ」

少年「ひぃぃごめんなさい・・・ん?悪霊?」

ママ「実はね、あたし達の家系は代々霊媒師なの」

少年「霊媒師?なにそれ?」

ママ「オバケとお話出来る人のことよ」

少年「お、オバケ!?」ビクッ

ママ「オバケといっても元はあたし達と変わらない生きてる人間だったから、そんなに怖いものでもないのよ?」

少年「こ、怖いなんて言ってないじゃん!つぅかオバケなんている訳ねーし!」

ママ「それがいるのよ、ほら」ユラァ

少年「はぁ?そんなの嘘に決まって・・・」

ポンッ!

少年「!?」ドキッ
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/01(木) 19:35:31.60 ID:8VQkATnb0
ママ「紹介するわね。この子がママの守護霊のアンナちゃんよ」

アンナ「アンナでぇーす!気軽にアンナたんって呼んでねん?」キャピ

少年「な、なんだよそれ?普通のオバサンじゃんか!どっから・・・」

アンナ「だぁれがオバサンじゃボケぇ!?」クワッ

少年「ひぇっ」

アンナ「こちとらピチピチの乙女(年齢不詳)じゃいワレェ!?」

少年「()で全部台無しだよ!?」ガーン

アンナ「だいたい普通ってどこに目ぇ付けてけつかる!?ちゃーんと三角の白い布張っ付けとるじゃろがい!」ピシィッ

少年「それだけ!?」

ママ「もう!よしなさいよ?アンナちゃんったら怒りっぽいんだから?」

アンナ「ふえェ、だってだって〜?」プリプリ

少年「(うわぁきしょ)」

アンナ「あんごら!?」ギロッ

少年「ひぃぃ!ママぁ」ヒシッ

ママ「よしよし、キヨシもアンナちゃんをからかっちゃダメよ?こう見えて繊細なんだから?」ナデナデ

アンナ「ふえぇん!そうなのぉ!アンナのこと分かってくれるのママだけよ!」メソメソ

少年「(図太さしか見えねぇけど・・・)」シラー
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/01(木) 19:36:04.49 ID:8VQkATnb0
ママ「どう?これで分かってくれた?」

少年「いや、いきなりだし・・・それにそのアンナ、どう見ても生き「アンナ"たん"だっつってんだろが!?」すみません!」

ママ「・・・」スッ

アンナ「きゃっ!ママってばボディタッチは反則ゥ!」フワッ

少年「あ・・・すり抜け、た?」

ママ「・・・信じてくれた?」ニコッ

少年「・・・」

アンナ「この子飲み込み悪すぎ〜」

少年「だ、だって!霊媒師とかオバケとか・・・わかんねぇよ!」

アンナ「だから目の前にいるじゃないのよぅ?」プクゥ

少年「ま、マジックかもしんねぇし」

ママ「・・・アンナちゃんはね、ママの友達なの」

少年「へ?」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/01(木) 19:36:51.95 ID:8VQkATnb0
ママ「保育園からの幼なじみで高校までずっと一緒だった・・・」

アンナ「ママ・・・」

ママ「けど亡くなってしまったの」

少年「ど、どうして?」

ママ「それは・・・」

少年「(な、なんか特別な理由があんのか?)」

ママ「柏餅の・・・食べ過ぎで・・・ぷ、ふふ」プルプル

少年「は?柏餅?」

アンナ「あーん!も、やめてよぅ!笑わないって約束じゃーん!」

ママ「ご、ごめんなさい。つい・・・でもさすがに死因聞いた時は・・・ちょっと笑っちゃった」クスクス

アンナ「知ってる!葬式でもにやついてるヤツいたもん!危うく悪霊になるとこだったよ!」プンプン

少年「(くだらねー・・・)」

アンナ「あんたくだらねーとか思ったでしょ?」キッ

少年「え?いや!」ビクッ

ママ「でもね」

少年「?」

ママ「それからは柏餅が食べられなくなっちゃった。生きてた頃はよく二人で食べてたのに」

少年「(・・・)」

ママ「ひょっとしたらまた柏餅に大切な物を奪われそうで・・・怖かったの」

アンナ「ま、ママぁん・・・」ウルルン

ママ「こうしてまた一緒になれてからも柏餅は食べないわ。もう離れたくないもの?」クスッ

アンナ「うわぁんママぁ!アンナたちズッ友ダョぅ!」ボロボロ

少年「(なんだこれ・・・)」

ママ「うふふふふ」ニコニコ

アンナ「ママぁああああああああ!!!」ズリズリ

少年「(あんま考えないようにしよ・・・)」シラー
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