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【ガルパン】オレンジペコ「聖グロ日日是好日」
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2 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:18:12.97 ID:TF4dO6c9o
【お料理対決です!】
オレンジペコ「…というわけで、なんやかんやでアッサム様とお料理対決をすることになりました」
アッサム「省略しすぎじゃないかしら…」
オレンジペコ「えっと、私とアッサム様で別々にお料理して、審査員はルクリリ様とローズヒップさんですね」
アッサム「あれ?ダージリンは?」
オレンジペコ「…あの、ダージリン様に審査ができるとお思いですか?」
アッサム「口悪いわねペコ…」
オレンジペコ「で、こちらが参考のレシピ本です」
アッサム「あら、レシピは見ていいのね」
オレンジペコ「まぁ、知識を競うわけではありませんから…」
アッサム「ふふ、これがあれば何も問題ないわ。手加減はしないわよ、ペコ」
オレンジペコ「望むところですっ」
3 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:18:55.38 ID:TF4dO6c9o
・・・調理開始です!
アッサム「…ふぅ。ここまでは問題ないわね。あとは…調味料ね」
アッサム「えっと…コレを大さじ1、これを小さじ1」
アッサム「塩を少々…」
アッサム「……少々…?しょうしょう……?」
アッサム「……少々、って何かしら」
アッサム「少々…少し、ってことは、指で一つまみくらい…?」
アッサム「…いや、これじゃ少なすぎるわね…」
アッサム「よく考えれば、これを小さじ、大さじで表現していないことに意味があるはず…」
アッサム「つまり、これでは足りないくらい入れる、ということ…?」
アッサム「…」
アッサム「…この塩の小瓶を目安にして…そうね、少々というくらいだし…ビンの25%…いえ、20%くらいかしら?」
アッサム「よし」ドバーッ
アッサム「おっとと、こんなものかしら」
アッサム「ふふ、これで良いわね。次は…」
4 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:19:25.41 ID:TF4dO6c9o
オレンジペコ「(えぇ…アッサム様、お塩入れ過ぎじゃあ…)」
オレンジペコ「いや、私は私の方をやろう。えっと、次は…」
オレンジペコ「…あれ?これだけ?あとはオーブンで温めるだけかぁ」
オレンジペコ「…」
オレンジペコ「ちょっと味気ないなぁ…」
オレンジペコ「何かないかなぁ、もう一味…」ゴソゴソ
オレンジペコ「…ん?これって…えっと…」
オレンジペコ「…あ、ちょっと待って。これ入れたらおいしいかも」パッパッ
オレンジペコ「あ、これも良さそう。あとこれと…」
オレンジペコ「…うん、よくできたかも。温めよっ」
5 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:20:05.65 ID:TF4dO6c9o
・・・審査です!
オレンジペコ「お待たせしましたー」
ルクリリ「おっ、待ってました」
アッサム「待たせたわねローズヒップ」
ローズヒップ「アッサム様の手料理ですわー!」
オレンジペコ「えっと、最終的にはどちらも食べてもらうことになりますけど…」
ルクリリ「じゃあ、最初はペコの方から頂こうかな」
ローズヒップ「なら、私はアッサム様の方を頂きますわー!」
アッサム「ふふ、今日のは自信作だし、期待していいわよ」
オレンジペコ「わ、私だって今回のは良くできてますから」
ルクリリ「じゃあ、頂きます」
ローズヒップ「頂きます!!」
6 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:20:54.47 ID:TF4dO6c9o
・・・
アッサム「ローズヒップ!しっかりしてローズヒップ!」ユサユサ
オレンジペコ「ルクリリ様!どうしたんですかルクリリ様!!」ユサユサ
ローズヒップ「…あ、アッサム様…これ…どんだけお塩入れたんですの…」グッタリ
アッサム「え…少々と書いてあったから、ビンの5分の1くらい…」
ローズヒップ「…ちゃうねん…」ガクッ
アッサム「ローズヒップ!しっかり!!ローズヒップー!!」
ルクリリ「ペコ…?こ、これ…何入れたの…?」
オレンジペコ「え…?何って、レシピ通りに…あ、あと最後にコレとコレとコレと…」
ルクリリ「…なんでや…」ガクッ
オレンジペコ「ルクリリ様ーっ!!」
7 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:21:36.29 ID:TF4dO6c9o
【ドッキリ作戦です!】
ピピピピピピ…
ルクリリ「…うん……」
ルクリリ「朝、か…」
ルクリリ「(アラーム、アラーム…)」モゾモゾ
むにゅっ
ルクリリ「…うん?」
ダージリン(裸シーツ)「う、うぅん…」
ルクリリ「」
ダージリン(裸シーツ)「…あら、おはよう。ルクリリ」
ルクリリ「」
ダージリン(裸シーツ)「うふふ」
ルクリリ「」
8 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:22:06.39 ID:TF4dO6c9o
ルクリリ「あっ、あの…だ、ダージリン様。な、なんで私のベッド…え?」
ダージリン「…ルクリリ、忘れてしまったの?」
ルクリリ「え、えっ?」
ダージリン「昨夜は、あれほど激しくお互いを求め合ったじゃない」
ルクリリ「」
ダージリン「…ルクリリ、上手なのね。うふふ」
ルクリリ「う、嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ…」ブツブツ
ダージリン「ほらもう、首の後ろにまでキスマークを付けて。隠すの大変なのよ?」
ルクリリ「あの…本当に身に覚えが…」
ダージリン「…覚えてないの?」
ルクリリ「いや、覚えてないもなにも、だって昨日は本当に帰って寝ただけで…」
ダージリン「…グスッ」
ルクリリ「!?」
ダージリン「ひどい…酷いわルクリリ…私…私、初めてだったのに…」グスッ
ルクリリ「あぁ、申し訳ありま…じゃなくて!いやその…」
9 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:22:45.98 ID:TF4dO6c9o
ガチャッ
オレンジペコ「ルクリリ様。朝食の用意が…」
ルクリリ「!?」
ダージリン(裸シーツ)「…ペコ?」
オレンジペコ「…!?」ガタッ
オレンジペコ「ルクリリ、様…?」
ルクリリ「あっ、ペコっ。おはよ…じゃなくて、これはその…」
オレンジペコ「…どういうことなんですか…?ルクリリ様…」
ルクリリ「あ、いや…その私もさっぱり…」
オレンジペコ「私が愛しているのはお前だけだって…そう仰ってくれたのは嘘だったんですか!?」
ルクリリ「はっ、ハァァ!?」
ダージリン「悪いわね、ペコ。恋愛で手段を選ぶ必要なんてないもの」
オレンジペコ「ダージリン、様っ…!!」
ルクリリ「ぺ、ペコ。ちょっと落ち着いて話をしよう?」
オレンジペコ「…っ!!」ダッ
ルクリリ「あっ、ちょっ…!ま、待って!!」
タタタ…
10 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:23:20.61 ID:TF4dO6c9o
ルクリリ「…」
ダージリン「…ルクリリ、これを」
ルクリリ「何ですかこれ…?手紙…?」
ダージリン「…返事、待っているわね」
ダージリン「私、先に朝食にするわ」
ルクリリ「あっ…」
バタン…
ルクリリ「(な…何だ?何が起きてるんだ?)」
ルクリリ「(私…本当に記憶がないうちに、ダージリン様やペコと…?)」
ルクリリ「手紙…」
ルクリリ「(見ないわけには、いかないよな…)」
ルクリリ「…ぐっ…!」パラッ
ドッキリ☆大成功
ルクリリ「…」
ルクリリ「…は?」
11 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:24:06.59 ID:TF4dO6c9o
〜〜〜
ペシン!ペシン!
ダージリン「あぁん!痛ぁい!お尻が2つになっちゃうぅ!」
アッサム「また!!あなたはそうやって!!!後輩を弄んで!!!このっ!!!」ペシン
ダージリン「ひゃああ!!」
アッサム「ペコまで一緒になって!!何をしているの!!あなたはダージリンを止める立場でしょう!!!」
オレンジペコ「ご、ごめんなさい…」
ダージリン「あ、アッサム…?何故、私だけ叩かれ…」
アッサム「どうせ全部あなたの台本でしょう!ペコまで巻き込んで!!!」ペシン
ダージリン「ア゛!!」
ルクリリ「ぐすっ…ひっぐ…怖かった…怖かったよぉ…!」グスグス
ローズヒップ「よーしよしよしですわー…」ナデナデ
ルクリリ「うえぇぇん…」
12 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:24:44.09 ID:TF4dO6c9o
【ツ●ッター道、始めます!】
ダージリン「…」カタカタ
ダージリン「…そういえば、戦車道の広告の一環として、みんなでツ●ッターを始めてからもうすぐ2か月ね」
ダージリン「普段の生活を包み隠さずにツイートするように言ったけれど、皆ちゃんと運用しているかしら」
ダージリン「そうね、まずはペコあたりから見てみましょう」
ダージリン「一番おとなしそうというか…イメージ通りになりそうだし…」カチカチッ
13 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:25:37.61 ID:TF4dO6c9o
・オレンジペコ @PECO_0710 x月x日
おはようございます。今日はお休みですが、あいにくのお天気ですね…
今日は家でのんびり過ごします。お出かけする方はお気をつけて
ダージリン「…うん、やっぱり普通のいい子ね。他のツイートも見てみましょう」カチカチッ
・オレンジペコ @PECO_0710 x月x日
DeadByDaylightをやっていたらこんな時間になっちゃいました…
安くて面白いゲームなので皆さんにもお勧めです
ダージリン「ペコもゲームするのね。デッドバイデイライト…って何かしら」
・オレンジペコ @PECO_0710 x月x日
ふと読みたくなって、単行本でジョジョを読み返してました
私は2部と5部が好きです。皆さんは何部が好きですか?
・オレンジペコ @PECO_0710 x月x日
Zebraheadのアルバムを聴きながら、戦車道の勉強をしています
こうして勉強していると、ダージリン様の凄さを改めて感じますね
ダージリン「あ、案外男性っぽい趣味なのね、ペコ…」
・オレンジペコ @PECO_0710 x月x日
気づけば雨が上がっていました
自炊しようと思っていたんですが、久しぶりに食べたくなったので二郎に行ってきます
今日は大にしちゃおう
ダージリン「…お、おやりになるわね…」
ダージリン「さて、次はアッサムを見てみましょうか」
14 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:26:55.94 ID:TF4dO6c9o
・アッサム@2日目東せ―XX @CHALLENGER_SHOOTER x月x日
x月x日。あと3日…
ダージリン「…?何かの締め切りかしら?」
・アッサム@2日目東せ―XX @CHALLENGER_SHOOTER x月x日
新刊落としたらごめんなさい…
・アッサム@2日目東せ―XX @CHALLENGER_SHOOTER x月x日
ちょっと気分転換にジョギング行ってきます。シャバの空気が美味しい…
・アッサム@2日目東せ―XX @CHALLENGER_SHOOTER x月x日
クソネミ
ダージリン「…大丈夫かしら、アッサム…」
ダージリン「…次のツイートまでの間が空いてるわね」
・アッサム@2日目東せ―XX @CHALLENGER_SHOOTER x月x日
脱稿しましたー!!
ダージリン「? 脱稿?」
・アッサム@2日目東せ―XX @CHALLENGER_SHOOTER x月x日
新刊出ます!割と濃いめな○○×●●本です!
サンプルこちらです!よろしくお願いします!!
ダージリン「…!? キャッ!? 何これ!?」
ダージリン「えっ…これ、男性同士で…? えっ、えぇー…」
ダージリン「…これ、アッサムが書いたの…?」
ダージリン「……」
ダージリン「…次。次行きましょう」
15 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:27:27.80 ID:TF4dO6c9o
ダージリン「…ローズヒップ…何かもうちょっと想像つくけど…」カチカチ
・ローズヒップ @Rose_Hip_Bullet x月x日
おはようございます。いいてんきですね
ダージリン「うわぁ、想像以上だわ…」
・ローズヒップ @Rose_Hip_Bullet x月x日
きょうのお昼ごはんはラーメンでした。おいしかったです
・ローズヒップ @Rose_Hip_Bullet x月x日
オレンジペコさんからクッキーをもらいました。おいしいです
・ローズヒップ @Rose_Hip_Bullet x月x日
戦車道のれんしゅうがおわりました。すごくつかれました
・ローズヒップ @Rose_Hip_Bullet x月x日
今日という日が終わり、また一歩、ダージリン様やアッサム様の卒業が近づく
時間は残酷に過ぎ、1日も待ってはくれない
例えダージリン様がいなくても、私がいなくても、また変わらない明日がやってくる
私は、ダージリン様がいなくなっても、変わらずに明日を迎えることができるだろうか
ダージリン「…ん゛ん゛っ!?」
ダージリン「えっ…?ちょ、ローズヒップ…?えっ…?」
・ローズヒップ @Rose_Hip_Bullet x月x日
おはようございます。きょうはあまりいいてんきじゃないです
ダージリン「…」
ダージリン「…な、何だったのかしら…」
16 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:28:17.23 ID:TF4dO6c9o
【間接●●です!】
アッサム「…」チューチュー
アッサム「…うーん」
ローズヒップ「あら?アッサム様、ごきげんようですわー」
アッサム「あら、ローズヒップ」
ローズヒップ「何を飲んでらっしゃいますの?」
アッサム「あぁ、これ?そこの自動販売機で買ったの」
ローズヒップ「初めて見るヤツですわね」
アッサム「えぇ。実はちょっと口に合わなくて」
アッサム「ローズヒップ、飲みかけで悪いけど、残り飲まないかしら?」
ローズヒップ「ホントですの?じゃあ頂きますわー!」
アッサム「助かるわ。じゃあ、とりあえずコレ」スッ
ローズヒップ「あ、はい」スッ
17 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:28:56.02 ID:TF4dO6c9o
アッサム「…あ、ちょっと待って、代わりのストローを」
ローズヒップ「んっ」カプッ
アッサム「用、意……」
アッサム「……!?」
ローズヒップ「んっ、んっ…」チューチュー
ローズヒップ「っかー!んまいっ!!美味しいですわ、コレ!!」
アッサム「…ロ、ローズヒップ!?あ、あなた…あなた…!!」
ローズヒップ「? どうされたんですの、アッサム様?」
アッサム「あ、貴女、自分が何をしたのか分かっているの!?」
ローズヒップ「ふえっ!? わ、私、何かマズいことをしてしまいました!?」
アッサム「わ、私の…その…」
ローズヒップ「あ! やっぱり飲みます!? お、お返ししますわ!」
アッサム「そうではなくて!」
18 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:29:44.75 ID:TF4dO6c9o
アッサム「…そのドリンク、元々は誰のだった?」
ローズヒップ「えっと、アッサム様のですわ」
アッサム「では、私はどうやって飲んでいたかしら?」
ローズヒップ「えっと、このストローを使って…」
アッサム「ではそのストローは、誰がどう使っていたかしら?」
ローズヒップ「それは、アッサム様が…」
ローズヒップ「…」
ローズヒップ「……!!!」
アッサム「分かった?」
ローズヒップ「あ、アッサム様!!どういうことですの!?破廉恥!破廉恥ですわ!!」
アッサム「は、はぁ!? 私が悪いって言うの!?」
19 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:30:29.71 ID:TF4dO6c9o
ローズヒップ「あ、そうですわね。私が悪いですわね…」
アッサム「あ、いや、別に悪いとかそういう事じゃ…」
ローズヒップ「で、でも…」
アッサム「そ、それに、私も別に嫌というわけではなくて…」
アッサム「…むしろ、ローズヒップこそ、嫌ではないの?」
アッサム「その…私と、か、かんせ…して、しまったのよ?」
ローズヒップ「わ、私は…」
ローズヒップ「…!あ、わかりました!アッサム様!」
ローズヒップ「私の口が汚れてしまうのを気にされてるんですね!」
アッサム「えっ」
ローズヒップ「今綺麗にしますね!」ゴシゴシ←口の周り拭いてる
アッサム「ちょっ」
ローズヒップ「がらがらがら…ぺっ!」←水うがい
ローズヒップ「ハイ!これで良いですか?」
アッサム「……っっ!!」
パァン!
20 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:31:15.42 ID:TF4dO6c9o
ローズヒップ「」ヒリヒリ
ガチャッ
オレンジペコ「おはようございま…うえっ!?ローズヒップさん!?」
ローズヒップ「おひゃようごじゃます。おえんじぺこひゃん」
オレンジペコ「ど、どうしたんですかその頬っぺた!真っ赤じゃないですか!」
ローズヒップ「実は、カクカクシカジカで…」
オレンジペコ「えっ」
ローズヒップ「ペコひゃん?」
オレンジペコ「…あの、なんで叩かれたかわからないんですか…?」
ローズヒップ「え?ペコさんにはわかるんですの?」
オレンジペコ「…朴念仁」
ローズヒップ「???」
21 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:32:03.45 ID:TF4dO6c9o
【隊長、頑張ってます!】
アッサム「……ここでいいかしら、ペコ」
オレンジペコ「はい、アッサム様」
アッサム「珍しいわね。ペコが私を呼び出すなんて…」
アッサム「ダージリンには聞かれたくない話かしら?」
オレンジペコ「…」
アッサム「あぁ、いいのよ、言わなくて」
アッサム「それで、何の話?」
オレンジペコ「…あの、アッサム様」
オレンジペコ「実は、私…」
アッサム「…ペコ?」
オレンジペコ「…私…」
オレンジペコ「今年で、戦車道を辞めようと思ってます」
アッサム「…」
22 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:33:24.35 ID:TF4dO6c9o
アッサム「理由を聞いてもいいかしら」
オレンジペコ「…」
オレンジペコ「ダージリン様は、凄いです」
オレンジペコ「アッサム様も、ルクリリ様だって…私じゃ、とても追いつけないんじゃないかって、思ってます」
アッサム「…」
オレンジペコ「あの…2年後の隊長が私になるって、本当ですか?」
アッサム「どこから聞いたのかしら…」
アッサム「えぇ、本当よ。ダージリンは、貴女が3年生になったら隊長を任せるべきと考えているわね」
アッサム「…まぁ、その前にダージリンは卒業してしまうし、2年後のことはまだわからないけれど」
オレンジペコ「…私、自信ないんです。ダージリン様やアッサム様の居ない聖グロリアーナの隊長なんて…」
オレンジペコ「私にわかるのは、紅茶の淹れ方と、ほんの少しの格言くらいです」
アッサム「…」
オレンジペコ「私なんかが戦車道を続けても、聖グロリアーナの歴史に泥を塗るだけなんじゃないかって思っちゃって」
オレンジペコ「ダージリン様に追いつくだけの才能なんて、とても…」
アッサム「…やっぱり、そういう話ね」
オレンジペコ「え?」
アッサム「…ダージリンに、貴女の言う才能なんてないわ」
アッサム「…ついてきなさい。見せたいものがあるの」
オレンジペコ「…?」
23 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:34:48.19 ID:TF4dO6c9o
ガチャッ
オレンジペコ「あの…ここ、ダージリン様の部屋ですよね?」
アッサム「えぇ、そうよ。ダージリンが一度カギをなくしたことがあって、それからは私も合鍵を持っているの」
オレンジペコ「でも、勝手に入ったりして…」
アッサム「大丈夫よ。かわいい後輩のためですもの」
オレンジペコ「え?」
アッサム「…ペコ。その奥のクローゼットを開けて見なさい」
オレンジペコ「…ここですか?」
ガチャ
オレンジペコ「…え…?これ…ノート?」
オレンジペコ「それに、聖グロリアーナのタンクジャケットと、ブーツですか…?」
オレンジペコ「こんなにたくさん…?」
アッサム「…それは、全てダージリンのものよ」
アッサム「そこにあるノートは、ダージリンが1年生のころから書き溜めた戦術や、試合の反省…」
アッサム「それから、他校の試合を見て分析したデータや、使えそうな戦術がまとめれているはずよ」
オレンジペコ「こんなに何冊も…」
アッサム「それから、そっちのジャケットとブーツは、使い過ぎてボロボロになったものね」
アッサム「私は捨てた方が良いと言っているのだけど、勲章だって言い張っているわね」
ペコ「…ダージリン様が…」
24 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:35:24.09 ID:TF4dO6c9o
アッサム「…ペコ。分かったかしら」
アッサム「ダージリンに、特別な才能なんてないわ」
アッサム「ただ、人より少しだけ努力して、それを私たちに見せていなかっただけ」
オレンジペコ「…」
アッサム「ダージリンのようになれ、だなんて言わないわ」
アッサム「ただ、ダージリンに教わった戦車道を辞めてほしくないの」
アッサム「貴女のペースで、貴女ができることだけでいいわ」
アッサム「…やってくれるかしら?」
オレンジペコ「…」
オレンジペコ「(…あぁ、そうか…)」
オレンジペコ「(…私、才能なんて言葉で、勝手にあきらめて…)」
オレンジペコ「(私にできること…)」
25 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:36:02.08 ID:TF4dO6c9o
〜〜〜
ガチャッ
アッサム「おはようございます」
オレンジペコ「おはようございます、ダージリン様」
ダージリン「あら、おはよう。二人一緒?珍しいわね」
オレンジペコ「…あ、あのっ、ダージリン様!」
ダージリン「どうしたの?」
オレンジペコ「わ、私、もっと頑張りますから!」
オレンジペコ「だから、その…私に、もっといろんなことを教えてください!」
ダージリン「えっ…な、何の話…?」
アッサム「…ダージリン」
ダージリン「(…あぁ、そう…話したのね、アッサム…)」
ダージリン「…いいわ、ペコ。これから卒業するまで、何でも教えてあげるから。頑張りなさい」
オレンジペコ「は、はいっ!」
ダージリン「…あぁ、いえ、違うわね…」
ダージリン「…一緒に頑張りましょう。オレンジペコ」
おしまい
26 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2018/01/30(火) 22:37:32.91 ID:TF4dO6c9o
基本はアサロー推しですが、ルクリリ絡みも可能性を感じています
しかし本編でほとんど喋ってないせいで口調が…
このくらいのサイズの短編を妄想するのが楽しくて仕方ないので、次は別の学校で書くかもしれません
※関連
【ガルパン】ダージリン「聖グロ日日是好日」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515936614/
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/30(火) 23:22:03.41 ID:OVp1nrXO0
乙乙
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/31(水) 00:54:32.57 ID:ypRU8mZko
乙よかった
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