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モバP「アイドルにサスペンスドラマの犯人役のオファーだって!?」
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1 :
◆P4gW9oKees
:2018/01/29(月) 00:14:36.97 ID:w9n6dXh80
[諸注意]
このssはデレマスのアイドルが様々な理由により、殺人を犯すssです。
場合によっては、アイドルが死ぬ場合もあります。
このアイドルが殺人を犯すとしたら、どんな動機だろう?ということがコンセプトになっていますので、シリアルキラーばかりにはならないと思います。
サスペンスドラマのワンシーンという想像で読むことをおススメします。
以上の点を踏まえたうえでの閲覧をお願いします。
最後に、筆者は本ssに登場するアイドルが嫌いなわけではありません。
むしろ好きなアイドルもいます。
決してアイドルdisのためではないことをご理解ください。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1517152472
2 :
◆P4gW9oKees
:2018/01/29(月) 00:15:14.86 ID:w9n6dXh80
[高森藍子編]
「プロデューサーさん、お話ってなんですか?」
私はプロデューサーさんに呼び出されて、事務所まで来ていました。
今日はオフだったので、本当は断っても良かったんですけれど、断ると後が怖いので行くことにしました。
「ああ、来たか。実はな、藍子に新しい仕事が来ててな」
「えっ?どういう内容なんですか?」
最近、プロデューサーさんが取ってくるお仕事は、正直に言うとちょっと恥ずかしかったり、できればやりたくないようなお仕事だったりが多かったので、今度のお仕事も「そういうの
」であれば断ろうと思いました。
「今度のはな、『アイドル水着相撲大会』だ!これは売れるぞ!」
プロデューサーさんはそう言って、企画書の束を取り出しました。
読まなくてもわかりました。「そういう」お仕事だということは。
「プロデューサーさん、ごめんなさい。私、このお仕事はお断りします」
プロデューサーさんから差し出された企画書を受け取らずに、私はそう言いました。
「前にも言いましたけど、私はこういう露出が多いお仕事はやりたくないんです」
そう言って、私は頭を下げました。
3 :
◆P4gW9oKees
:2018/01/29(月) 00:15:55.79 ID:w9n6dXh80
うちの事務所は、最近経営が厳しいらしいです。
深夜帯の歌番組に出れたらいい方。ゴールデンなんてもってのほかでした。
そんなときにプロデューサーさんはこのようなグラビアの仕事を持ってきました。
最初は、私も未央ちゃんも茜ちゃんも恥ずかしがっていましたけど、「事務所を助けるため」とそういったお仕事も受けていました。
やがて、未央ちゃんはドラマや舞台に出るようになり、茜ちゃんはスポーツ系のバラエティー番組に出るようになりました。
私は、私だけは、まだこのようなグラビア系のお仕事を続けていました。
私はスタイルがあまりよくありませんけど、どうも「そういう」マニアの方にウケがいいそうで、プロデューサーさんは何度もこういうお仕事を取ってくるようになりました。
でも、本当はそろそろやめて欲しかったんです。
こういうDVDを見て、男の人が「そういうこと」をしていることくらい、私でもわかります。
自分が「そういうこと」のオカズにされていることに、もう耐えきれなくなりました。
だから、私は断りました。
「……そうか。じゃあこれは未央にでも回すかな」
プロデューサーさんがそう呟きました。
それを聞いた時、私の中で何かが切れる音がしました。
「っ!未央ちゃんは関係ないじゃないですか!!未央ちゃんを巻き込まないでください!!」
「おいおい、なんだ急に。じゃあやっぱりお前がやるのか?」
と、プロデューサーさんが企画書を突き出してきました。
目の前に出されたその腕を、私は思わず払いのけてしまいました。
バサバサと企画書が床に散らばります。
これにはさすがのプロデューサーさんも、気分を悪くしたようです。
「藍子、一体これはなんのマネだ…?第一、俺が取ってきた仕事にケチつけるなんて、お前はいつからそんなことができるようになったんだ?え?」
と言って、私の肩をつかんできました。
4 :
◆P4gW9oKees
:2018/01/29(月) 00:16:38.40 ID:w9n6dXh80
「きゃぁ!」
「大して売れてもないクセによ!お前のグラビアなんざ、マニアでもなきゃ興味ねぇんだぞ!!ああ?」
そしてプロデューサーさんはもう片方の手も伸ばしてきました。
それを見た私は身の危険を感じて、とっさにプロデューサーさんを突き飛ばしてしまいました。
しかし、それがいけなかったのです。
普段温厚な私に反撃されると思っていなかったのでしょう。
プロデューサーさんは後ろに大きくよろけました。
そして、その足元にはさっき散らばった企画書の紙が。
「うわっ!」
それを踏んだプロデューサーさんは後ろに転びました。
ゴツッ!
という鈍い音が聞こえました。
「うっ」
プロデューサーさんの短く、小さなうめき声で、私はハッとしました。
目の前で倒れているプロデューサーさんはピクリとも動きません。
プロデューサーさんの背後には、応接用のテーブルがあったのです。
どうやらプロデューサーさんは、転んだ拍子にそのテーブルの角に頭を強く打ち付けたようです。
プロデューサーさんは、動きません。
「プロデューサーさん…?」
おそるおそる、声をかけてみます。
ドクン、ドクンと自分の心臓の鼓動が大きく聞こえます。
「プロデューサーさん?」
側によって、再度声をかけます。
ハァ、ハァ、と自分の速い呼吸の音が聞こえます。
プロデューサーさんからは何も聞こえません。
手を伸ばしてプロデューサーさんの首元に当てます。
そこで初めて、私は自分がとんでもないことをしてしまったのだと理解しました。
「あ…ああ……」
5 :
◆P4gW9oKees
:2018/01/29(月) 00:17:12.64 ID:w9n6dXh80
何分ほど、その場に座り込んでいたでしょうか。
5分でしょうか?10分でしょうか?1時間は経っていないと思います。
ふと、顔を上げると書類をしまってある戸棚のガラス戸が目に入りました。
鏡映しになっている向こうの彼女は、呆然としたような表情をしていましたが、なぜか口角だけは上がっていました。
「……?」
右手で、口元を触ってみます。
口角が、上がっていました。
なぜでしょう?それを感じたとたん、急に頭の中がすっきりとしてきました。
私は、今日の行動を振り返ってみました。
プロデューサーさんに電話で呼び出されて、事務所にきて、プロデューサーさんからお仕事の話を聞いて、断った。
そしてプロデューサーさんを突き飛ばした。
うちは小さい事務所ですから、受付や警備室もありません。
入口に防犯カメラくらいはありますが、確か故障していたはずです。
さらには、ここのドアを開けるときは、防寒用の手袋をしていました。
つまり、私が今日ここに来た証拠となり得るのは、プロデューサーさんの携帯くらい。
それに気づいた私はソファーに置いていたコートのポケットから手袋を出してはめ、プロデューサーさんのジャケットの内ポケットからスマホを取り出しました。
プロデューサーさんの指をつかんで、ホームボタンにあてると、ロックが解除されました。
この時には、私は自分でもわかるくらいに、口角が上がったと思います。
そして発信履歴からさっきの私へのものを消去し、私の携帯からも着信履歴は消去しました。
これで、私が今日事務所へきたという証拠はなくなりました。
後は、明日何食わぬ顔で事務所に来るだけ……。
「うふふっ…」
なぜでしょう?こんなにもスッキリとした気持ちになりました。
私はコートを着て荷物をまとめると、何事もなかったかのようにその場を立ち去りました……。
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