【ミリマス】志保「私に、妹」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2018/01/24(水) 06:15:50.52 ID:9cO+iDUHo

※志保の口調がぶれます。ぶれます。

===

志保「ある日の765プロ劇場にて、何気ない会話が私の興味を刺激した」


やよい「そうしたらウチの妹が」

まつり「姫の妹も同じなのです」

このみ「私の場合、『いい歳なのに似合ってるね〜』とか言われちゃってぇ」

貴音「ふふっ。どの家の妹も少なからず、姉に対する憧れの気持ちがあるようですね」


志保「家族談義、ううん。"妹談義"に花を咲かせるメンバーを見て」

志保「内容はそう、『姉のアイドルとしての活動を、妹はどう見ているか?』」


志保「……気になる」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1516742150
2 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2018/01/24(水) 06:16:54.40 ID:9cO+iDUHo

志保「でもウチは弟一人だから」

志保「アイドルをしてる私を見て『お姉ちゃんみたいなアイドルになる!』」

志保「……なんて言ってくれたりはしないのだ」

志保「そもそも私の真似をして、スカートとか履かれても困る」

志保「……似合いそう。ううん、りっくんなら絶対似合うと思うけど」


想像上の北沢陸『お、お姉ちゃん……似合う?』キュンキュン♪


志保「うっわ、ヤバ。めっちゃ似合う」

静香「……ヤバいのは急に鼻血垂らし始めたアナタよ志保」
3 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2018/01/24(水) 06:17:55.97 ID:9cO+iDUHo

静香「なに? 突然のぼせでもした?」

志保「……別になにも。ティッシュちょうだい」

静香「はい」

志保「ありがとう」

静香「どういたしまして、お義姉ちゃん」


志保「……は?」

静香「え?」

志保「待って、待って、少しいい?」

静香「ど、どうぞ?」


志保「ここ、私の家」

静香「ええ」

志保「アナタは最上さん家の静香ちゃん」

静香「そうね」

志保「……お義姉ちゃん?」

志保「しかもさも当然のように私の部屋に座ってるし」
4 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2018/01/24(水) 06:19:07.02 ID:9cO+iDUHo

静香「……それは、不本意だけど仕方が無いじゃない」

静香「この家はそもそも部屋数が少ないし」

静香「まさか父親の再婚相手がアナタのお母さんなんて思わないし」

志保「はいダウト。嘘、嘘をついた」


志保「再婚した? そんな記憶はドコにも無い――」

静香「結婚式の写真、見る?」

志保「も、最上姓になった覚えも無いし――」

静香「はいこれアナタの学生証」

志保「……仮にその話がホントだったとして」

静香「事実よ」

志保「生まれ的に、妹になるのは私じゃないの?」
5 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2018/01/24(水) 06:20:04.11 ID:9cO+iDUHo

静香「…………ご都合主義」

志保「なによそれ」

静香「知らなかった? 例え世界が変わる程の矛盾があったとしても」

静香「その最終的な辻褄は全て、アイマス時空によって歪められる」

静香「そう、例えば双海家の姉・妹が突然逆になったように」

静香「私たちが何度も年を越しているのに、一向に歳はとらなかったり」

静香「実は今いるこの世界は、幾度もの崩壊と創造の果てに生まれた物だったり」


志保「そ、そんなバカげた話があるワケないじゃない! 妄想もいい加減にして!」

静香「それがあるのよ。志保、落ち着いて思い出してみて」

静香「……最近古代の遺跡から、茜ちゃん人形型の土器が出土して大騒ぎになったりもしたでしょう?」

静香「それだけじゃない。世界各地では空を散歩する麗花さんの目撃例も後を絶たない――」


志保「嘘よ! そんな、話、話が……あ! ああぁっ!?」

志保「記憶が! 経験したハズの無い思いでの数々が私の頭の中に浮かんで来る!」

静香「ねっ? だからほら――大きな流れに身をゆだねて」


静香「お姉ちゃ〜ん、お姉ちゃ〜ん。志保は私のおねーさーん」

志保「イノセントなボイスっ! 耳元で囁くのはやめてぇっ!!」


志保「あっ!! ああ! あああぁぁぁぁ〜〜〜〜!!!?」グルグルグルグルグル…
6 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2018/01/24(水) 06:21:25.47 ID:9cO+iDUHo
===

志保「はっ!?」ガバッ!

志保「こ、ここは私のベッドの上?」

志保「……そうだ、私、今日は熱を出して……」


志保「はぁ〜……嫌な夢を見た」

志保「ああいうのをとびっきりの悪夢って言うのかしら?」

志保「大体、突拍子も脈絡も無さ過ぎるわ。"あの"静香が私の妹とか……」
7 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2018/01/24(水) 06:22:25.33 ID:9cO+iDUHo

想像上の妹静香『こんな時期に体調を崩すなんて、志保は普段から気を張り過ぎなのよ』

妹静香『幸い陸君も私に懐いてくれてるし、家のことだって手伝うから』

妹静香『……とりあえず熱は下がったわね。うどんなら、どう? 食べられそう?』

妹静香『熱いから、ちゃんと冷まして……ふー、ふーっ……はい、あーん』

妹静香『ホント、世話が焼けるお義姉さんなんだから。……ふふっ』



志保「おうっふ、ヤバい。ヘンな笑い出る」

志保「……心底アレが夢でよかった」

志保「だいたい、私に妹なんて――」


海美「お姉ちゃん! 学校から急いで帰って来たよ!! 私が看病したげるからねっ!」バコーン!

志保「海美一人しかいないんだし」
8 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2018/01/24(水) 06:23:33.59 ID:9cO+iDUHo

海美「はい体温計! アイスノンね! 着替えさせてあげるから万歳してっ!!」

志保「ばんざーい」

海美「うん! 腕がピンと伸びてるナイス万歳!!」

海美「もぉ〜〜! 私ホントに、ホントにっ、ほんっとぉ〜〜〜にっ!」

海美「『お姉ちゃんが家で苦しんでたらどーしよー?』とか!」

海美「『ご飯もちゃんと食べれてるかな?』とかっ!!」

海美「『お水を飲みに行った帰り、廊下で倒れてたりしたら!?』なんてぇ〜……!」


海美「気が気じゃなくてっ!!」

志保「うん、ありがとう。分かったから耳元で怒鳴るのは止めよーね」

海美「はっ!? そ、そうだよね。お姉ちゃん病人だしうるさくするのはよくないよね……」

海美「分かった! 私、今から少し静かにするよー!」
9 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2018/01/24(水) 06:25:30.66 ID:9cO+iDUHo

海美「すぅぅ〜――はむっ!」←思い切り空気を吸い込んだ

志保「それじゃ海美、悪いけど背中拭いてもらっていい?」

赤べこ海美「……!」コクコクコク!

志保「肌着は、お姉ちゃん自分で脱げるから……。んしょ」

張り切り海美「…!!」ゴシゴシゴシ!

志保「ん、力加減はちょうどいいよ」

ストップ・ザ・海美「……っ!!?」ピタッ

志保「ど、どうかした? 海美」

海美ジェスチャー「!!?、!! !!!!!!?っ!」


志保「……ごめん。喋っていいから」

海美「ホントに? いいの!? よかったー!!」プハー

海美「いやぁ〜……息するのも我慢してたからさ!」

志保「だと思った」

海美「もう少しで私が倒れるトコだった! てへへ〜♪」
10 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2018/01/24(水) 06:28:19.04 ID:9cO+iDUHo

海美「ホント、危ない危ない!」

海美「これからお姉ちゃんに美味しいお粥☆ 作ってあげるつもりだったのに〜」

志保「え゛っ、あっ、海美。私、今少し食欲が――」


海美「大丈夫! お粥はお腹に優しいしっ!」

海美「食欲だって、料理を前にしたら出て来るから!」

海美「それじゃ、お姉ちゃんはゆっくり休んでてね!」

海美「すぐにまた戻って来るからねっ!!」

海美「私、今スッゴクスッゴク嬉しいんだ! いつも迷惑かけてばかりだから――」

海美「お姉ちゃんの役に立てるのがっ! えへへ!」


志保「う、海美……!」

海美「お姉ちゃん……!」


志保「それで出来上がったこのお粥、見事なまでに焦げてるわね」

海美「でもでもちゃんと味見はしたよ!?」

海美「……たまにガリッとするトコはあったけど……うぅ〜」
11 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2018/01/24(水) 06:29:03.54 ID:9cO+iDUHo


志保「海美」

海美「ん」

志保「誰も食べないなんて言ってない。だから泣きそうな顔しないの」

海美「うぅ、ど、ドキドキするぅ〜!」

志保「(アナタより私の方がよっぽど)……頂きます」パクッ…モゴモゴモゴ

海美「ど、どうかな? 美味しい? 食べ物の味する!?」

志保「……! ……!?」

志保「げっふ! ごふっ!? にゃぁぁぁぁ〜〜〜〜!!!?」グルグルグルグルグル…

海美「おっ、お姉ちゃーん!!?」
33.97 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)