キリカ「美樹さやかと間違えられて変なとこ連れて来られた」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/24(水) 00:34:04.24 ID:m4eVQWGG0
今度こそ、完結させます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1516721643
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/24(水) 00:35:23.71 ID:m4eVQWGG0
--通学路--

まどか「おっはよー」

杏子「おっせーぞ。まどか」

キリカ「おはよう、鹿目。あれからちゃんと眠れた?」

まどか「はい、一応……。でも今日の予習をする時間がなくて……」

杏子「まだマシじゃねーかよ。あたしなんか宿題すっぽかしちまってさぁ。やっべーわ。まじで」

まどか「うわぁ……」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/24(水) 00:36:38.55 ID:m4eVQWGG0
杏子「なぁまどか。後で写させてよ」

キリカ「駄目だよ佐倉。鹿目を悪い道に引きずり込むんじゃない」

杏子「何だよ、自分の分だけちゃっちゃとすましやがったくせにさ」

キリカ「や、私は三年だから佐倉とは宿題の内容が違うわけで……ていうか、君私が勉強してる間ずーっとテレビ見てたよね! 勉強やる気0だったよね!」

杏子「そうだ。これからあたしの分もキリカがやればいいじゃん。一年年上なんだからあたしの宿題ぐらいらっくしょうだろ?」

キリカ「宿題っていうのは自分でやるから価値があるんだよ。他人に任せるものじゃない」

杏子「で、本音は?」

キリカ「自分の分だけでも面倒なのになんでいちいち佐倉の分までやらないといけないの? そんな暇があったら睡眠時間に使うね」

杏子「なんだとぉ!?」

キリカ「佐倉が本音で言えって言ったから本音で言ったんじゃないか!」

杏子「ひよっこの分際で言ってくれんじゃん! 先輩の言う事が聞けねぇのかよ!」

キリカ「魔法少女では確かに君の方が先輩だけど、学校では私の方が先輩だ!」

まどか「二人ともやめてよー!!」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/24(水) 00:37:22.47 ID:m4eVQWGG0

--学校--

キリカ「じゃぁ私は上の階だから」

まどか「はい、また昼休みに」

杏子「はぁ……本当、宿題どうしよう」

キリカ「……はい、これ」

杏子「あれ、それあたしのノート……宿題、全部やってあんじゃん!」

キリカ「今回限りだよ。本当は宿題は自分でやった方がいいんだから」

杏子「さーんきゅ! キリカ」

キリカ「本当に今回限りだからね! 後帰ったらみっちり答えの解説するからそのつもりで!」

杏子「はいはい分かってるって。いやぁあたしはいい後輩持ったなぁ」

キリカ「だから……もういいよ、まったく」

まどか(キリカさんは杏子ちゃんに甘いなぁ……)
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/24(水) 00:38:04.92 ID:m4eVQWGG0
--昼休み--

杏子「じゃぁ何? マミもキリカも知ってたって事?」

マミ「ごめんなさいね。みんなをびっくりさせてみたくなっちゃって」

キリカ「私は教えてもいいと思ったんだけど巴が……」

マミ「そんなこと言ってあなたもノリノリだったくせに」

キリカ「……ま、うん。その、なんだ。否定はしない」

ほむら「本当はゆうべのうちにご挨拶しなきゃいけなかったのに……」

杏子「あ、もしかしてゆうべあたし達がナイトメアを追い詰めた先で待ち構えていたのってマミだけじゃなくて」

マミ「ご名答。暁美さんにも手伝ってもらったの。凄いのよ彼女の魔法。コンビネーションで攻撃力を何倍にも圧縮できるんだから」

ほむら「わ、私にできるのはサポートだけで攻撃そのものはからきしですけど……」

杏子「まぁ実力は昨日で証明済みって事ならね。あたしは別に文句はないよ」

ほむら「あらためて……暁美ほむらです。これから皆さんと一緒にこの街のナイトメアと戦います。どうかよろしくお願いします」

まどか「こちらこそ! これから一緒に頑張ろうね。ほむらちゃん!」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/24(水) 00:38:35.14 ID:m4eVQWGG0
--夜--

杏子「ふぁあ。こりゃ今日はもうナイトメアは出ないな」

キリカ「……そうだね。帰ろうか」

杏子「……なぁ、キリカ」

キリカ「ん?」

杏子「あたしがあんたの家に居候したのっていつだったか覚えてる?」

キリカ「そんな優先度が低い記憶もう頭から消したよ」

杏子「何だよそれ! ひっでーな」

キリカ「……突然どうしたんだい?」

杏子「いや、その……変な事言うようで悪いんだけどさ。……何かが違うんだ」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/24(水) 00:39:04.24 ID:m4eVQWGG0
杏子「あたしは魔法少女になってからずっとナイトメアと戦ってきたけど、その時一緒にいたのはあんたじゃなくて……別の誰かだったような」

キリカ「それは、私が嫌いという意味と解釈していいのかな」

杏子「悪い、そういう意味じゃないんだ。意味じゃないんだけど……」

杏子「……そもそも、あたし達が戦ってきたのってナイトメアだっけ? 何かもっと、やばい奴らと戦ってきていたような……」

キリカ「やばい奴ら?」

杏子「……駄目だ。思い出せない」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/24(水) 00:39:41.72 ID:m4eVQWGG0
キリカ「……君の言うやばい奴らってのが何だか分からないけれど。ナイトメアとの戦いだって命を落とす可能性はあるんだ。そういう考え方は感心できない」

キリカ「それに……別の誰かって誰? そんな言い方をされると、少し嫉妬してしまうね」

杏子「本当、何言ってるんだろうな、あたし。気分悪くさせてごめん」

キリカ「……別にいいけど。ほら、早く帰って宿題やるよ。魔法少女と学生、ちゃんと両立させないと」

杏子「……気がめいるなー」

キリカ「まったく君は」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/24(水) 00:40:12.19 ID:m4eVQWGG0

杏子「zzz」

キリカ「結局今日も宿題途中で寝ちゃって……」

キリカ「ほんっと、真面目にやれば出来るのに、やらないんだからなぁ……」

キリカ「……別の誰か、か。まぁ、流石にいろいろ取り繕ったって無理が出るか」

キリカ「暁美ほむらが真実に辿りつくのが先か。それともこの世界の破綻が先か」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/24(水) 00:40:44.55 ID:m4eVQWGG0
--数日後--

杏子「……あれって志筑仁美のナイトメアなのか?」

キリカ「間違いないんじゃないかな」

杏子「……」

キリカ「どうしたの? 佐倉」

杏子「……あいつは、こんな事になる事を望んだのか?」

キリカ「あいつ?」

杏子「……惚れた男の為に、全てを尽くしたんだよ、あいつは。なのにその男はヴァイオリンに夢中で、それなのにあの男……上条は志筑と付き合いはじめて、しかもこの結果がこれじゃぁ……」

キリカ「また、別の誰かの話かい?」

杏子「……なぁ、キリカ。愛って何だろう?」

キリカ「無限に有限だよ」

杏子「……さっぱりわかんねぇよ」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/24(水) 00:41:12.73 ID:m4eVQWGG0
キリカ「まぁ、この状況は……一言で言うと愛というものの方向性の違いが原因かな」

杏子「愛の方向性?」

キリカ「志筑は上条に対して愛を送信している。それに対して上条が愛を志筑に返信する。愛とは本来そういう風にあるべきで、その結果としお互いで愛を高め合い、無限の域に到達するんだ」

キリカ「だが、現実には志筑の愛は上条に届いていない。それどころか上条の愛はもっぱらヴァイオリンの方向に向けられている。まぁ上条の方は置いとくとしても、志筑の一方通行の愛はどうなってしまうのか」

キリカ「その結果がこれさ。最もナイトメアという形になるだけマシかもしれない。もしナイトメアという形にすらなれなければ、いずれとんでもない事になっていただろうね」

杏子「……あんたの愛談義はいつ聞いてもよくわかんねぇ」

キリカ「いや、随分わかりやすく説明しているつもりなんだけど……」

マミ「危ない! 避けて!」
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