【ダンガンロンパV3】王馬「ロボット差別王にオレはなる!!V3 」

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80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/01(木) 16:44:26.27 ID:krskUgGK0
上からではなく下からのぞくのか…
じゃあはまって動けなくなった赤松ちゃんのパンツをのぞきますね
81 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/01(木) 17:41:28.15 ID:rYbDMBGnO
>>80 転子ちゃんに通報しますた


赤松「…うーん」

夢野「んあ?覗かんのか?」

赤松「いや…さすがに上から覗くのは悪いかな〜って」

王馬(まさか…)

夢野「…まさか下から覗くなどと言わんよな?」

赤松「えっ?そのまさかだけど?」

夢野「なんじゃとー!?」

王馬(…でもこれはチャンスだ。下から覗くなんて限界があるだろうし)

王馬(それに…赤松ちゃんには悪いけどはまるかもしれないし)

王馬(下の方にけっこう隙間があったのは運が良かったかもね)

夢野「赤松よ…ここはトイレじゃぞ…?」

赤松「分かってるよ…でも大丈夫。私まだシャワー浴びてないから」

夢野「そういう問題なのか!?」

王馬(そういう問題じゃないと思うよ)

赤松「…ねぇ、知ってる?」

王馬(…ん?)
82 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/01(木) 17:50:22.15 ID:rYbDMBGnO
夢野「んあ…な、なんじゃ突然」

赤松「教室の床ってトイレの床より汚いんだよ」

王馬(!?)

夢野「んあー!?なんじゃとー!?」

赤松「…まぁ、私がまだ小さいときに教えてもらったからホントかどうかは分かんないけどね…」

夢野「だ、だとしても…知りとうなかったわい…」

赤松「…じゃあ私は覗くね」

夢野「…分かった。せめてこの布を下に敷け」スッ

赤松「でもこれ夢野さんのマントなんじゃ…」

夢野「いいんじゃ…同じ女子としてお主が女子トイレに寝そべるのをただ見ているだけというのは我慢ならん」

夢野「…それにあとで洗えばよいじゃろ?」ニカッ

赤松「…ありがとう、夢野さん」

王馬(なんかごめんふたりとも…)

赤松「…よし!」

王馬(おっと靴でバレないように便器の上に乗っておこう)トン…

赤松「…んー?」グイ

夢野「どうじゃ?」
83 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/01(木) 18:03:07.89 ID:rYbDMBGnO
赤松「あれ、靴見えないんだけど…」

夢野「んあ!?ここまできて誰もおらぬパターンか!?」

赤松「いや…影が見える。誰かはいるよ。…便器の上に乗ってるのかな?」

夢野「ますます状況が分からんようになってきたぞ!中にいる誰か!お主、倒れておるわけじゃないんじゃな!?」

王馬「…」アセ

夢野「んあー!なんなんじゃ一体!まさか男子が入っておるのか!?」

王馬「…」ギクッ

赤松「もっと覗いてみる…」グイグイ

夢野「…はまらんように気を付けるんじゃぞ」

王馬(赤松ちゃんの頭が入ってきたー!!)

赤松「ん…んー…?あとちょっと…」

王馬(…やばいやばいやばい)

赤松「……よし、上を見れ…ッ!?」

王馬(バレた!?)

夢野「どうした!?」

赤松「はまっちゃった…かも」
84 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/01(木) 18:09:20.41 ID:rYbDMBGnO
夢野「なんじゃと!?大丈夫か!?」

赤松「大丈夫じゃないかも…上もあんまりよく見えないし…」グググ

王馬(バレてないみたいだ…赤松ちゃん、ゴメン…)ホッ

夢野「だ、誰か呼んでくる!」

赤松「ご、ごめん…」グググ

王馬(あれ、状況悪化してない?)

王馬(いやこの隙に逃げ出そう!上から!)スッ

赤松「どうせはまったんだから…もうちょっと…」グググ

赤松「…っていうか誰かいるよね!?まさかホントに男の子なの!?」グググ

王馬(ごめん、赤松ちゃん!)

赤松「あとちょっと…!」グググ!!

王馬「…」ピョン!

赤松「よし、上見えた…って誰もいない?」

王馬(あっぶな〜…)ヒヤヒヤ

王馬(でも今のうちに…!)ダッ

タタタ ガチャ!
85 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/01(木) 18:16:11.53 ID:rYbDMBGnO
王馬(よしっ…………ん?)

夢野「ん、んあ…?」

東条「……王馬君?」

王馬「…………」アセダラー

赤松「え、王馬くんいるの?」

東条「どういうことかしら?なぜ貴方が女子トイレから…?」ゴゴゴゴゴ

王馬「夢野ちゃんが慌てて出てきたからどうしたのかな〜って」

赤松「絶対嘘でしょ!だったら声かけてよ!」ジタバタ

夢野「お主…女子トイレにおったな!!?んあーなんという男じゃ!見損なったぞ!」

王馬「それより赤松ちゃん助けようよ」

東条「…分かったわ、話はあとにしましょう。…もし、逃げたりでもしたらどういう理由かに関わらず全員にばらすわよ。いいわね?」ゴゴゴゴゴ

王馬「…はい」



グイグイ

赤松「い、いたた…」グググ
86 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/01(木) 18:23:31.14 ID:rYbDMBGnO
夢野「んあー…結局また王馬を女子トイレに入れてしまっておるのぅ」

王馬「ごめんって!」

東条「…思いっきりはまっているわね…」

王馬「…赤松ちゃん、もうちょっと頭下げて」

赤松「王馬くんに言われると少しムカつくけど…分かったよ」

夢野「せーので引っ張るぞ!せーの!」

グググ スッポーン!!

赤松「や、やっと抜けたぁ…」

東条「…とりあえずシャワーを浴びてきたらどうかしら?」

赤松「そうする…王馬くん、あとでたーっぷり話を聞かせてもらうからね!?」ジトー

王馬「…はーい」

夢野「…じゃ、移動するかの。女子トイレで話すわけにもいかんじゃろ」

東条「食堂で話しましょう。事情聴取よ」

王馬「あははーまるで犯罪者みただねー」

夢野「犯罪者じゃろ。女子トイレに入ったんじゃから」

東条「ええ、そうね。王馬君。覚悟しておきなさい」

王馬「……はい」ズーン
87 : ◆hq9TfeeMlAP9 [sage]:2018/02/01(木) 18:28:28.12 ID:rYbDMBGnO
―食堂―

王馬「…ってわけなんだよ」

夢野「怪しいのぅ…」

東条「…」

赤松「…ホントなの?」

王馬「ホントだって。なんなら明日にでも天海ちゃんに聞いてみてよ」

王馬「オレが白銀ちゃんを探してたって言ってくれると思うよ」

赤松「そこまで言うなら…分かったよ。でも女子トイレに入るなんてやっぱりダメだよ?」

夢野「そうじゃぞ、見つけたのがウチらだったから良かったものも、転子や春川などに見つかっておったらお主もう死んでおるぞ?」

王馬「…すいませんでした」

東条「…王馬君、ひとつ聞きたいのだけれど」

王馬「え、なに?」

東条「貴方…昨日の夜も女子トイレに入ってなかった?」

王馬「はぁ!?」

夢野「んあ!?前科ありか!?」

赤松「…」ジトー

王馬「入ってるわけないじゃん!大体昨日は部屋に戻ってすぐ寝たっての!」

東条「…そう。分かったわ」

赤松「…でもなんでそんなことを?」
88 : ◆hq9TfeeMlAP9 [sage]:2018/02/01(木) 18:30:26.97 ID:rYbDMBGnO
東条「昨晩誰かが女子トイレに入るところを見たのよ。…でも中には誰もいなかった」

夢野「どういうことじゃ?」

東条「…分からないわ。…でも王馬君の言うことは信じるわ、今までの付き合いがあるもの」

王馬「東条ちゃん…!」キラキラ

赤松「まぁ、白銀さんを必死に探してたっていうなら私も今回は黙っててあげるよ」

赤松「見つからなかったら心配だもんね」

王馬「赤松ちゃん…!」キラキラ

夢野「…まぁ、今回だけは不問にしてやろう」

王馬「夢野ちゃん…!」キラキラ

王馬「みんなありがとう!」


東条「で、今回の罰はどうしましょうか」

王馬「え」

赤松「そうだなぁ…なにがいいかな?」

夢野「校舎回りを100周走るなどどうじゃ?」

王馬「ちょ、ちょっと待って、罰ってなにさ!?」

東条「白銀さんを探していたという理由があったけれど女子トイレに入ったことには変わりないわ」

赤松「…あのね、女の子は女子トイレに入ってほしくないものなんだよ?それこそ今回は良かったけどさ」

夢野「罰があるのは当然じゃ」

王馬「…分かったよ、どんな罰でも受け入れるよ」

>>89 王馬への罰
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/01(木) 19:17:11.67 ID:7NqCTujCO
1日嘘をつかない
90 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/01(木) 19:30:17.61 ID:rYbDMBGnO
東条「…話し合った結果、貴方への罰が決まったわ」

王馬「…」ゴクリ

夢野「1日嘘をつかない、が罰じゃ」

王馬「…けっこうきついねー」

赤松「あ、今からだからね」

王馬「…分かったよ」



赤松「そういえば…結局、白銀さんは見つかってないんだよね?」

王馬「そうだね、何時間も探し回ったのになー」

夢野「…で、挙げ句の果てに女子トイレに入ったんじゃな」

王馬「悪かったって…」

東条「体調が優れないのかもしれないわね。明日、聞いておくわ」

王馬「結局部屋にいたのかなー、ホントがっかりだよ。完全な無駄足じゃん」

赤松「まぁ見つからなかったものは仕方ないよ」

王馬「…ま、そうだね。もう探す気もしないしオレは部屋に戻るよ」

夢野「そうじゃな、ウチも眠くなってきたわい」

赤松「私はピアノ弾いてこようかな…」

王馬「今、23時なのに元気だね…じゃ、おやすみ」

東条「おやすみなさい」
91 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/01(木) 19:33:41.65 ID:rYbDMBGnO
白銀「…すぅ、すぅ…」

白銀「すぅ…はっ!今何時!?」

マザーモノクマ「4時24分だよ」

白銀「もう朝!?王馬君が女子トイレに入って赤松さんたちに見つかりそうになってから寝落ちしちゃってた…!」

マザーモノクマ「うぷぷ中々面白かったよー?」

白銀「あぁ…見れなくて残念…」

白銀「録画は…」

マザーモノクマ「してるわけないじゃん!」

白銀「だよね…ってわたしそろそろ戻らなきゃ!」

白銀「モノクマ、今は大丈夫そう?」

マザーモノクマ「うん、でも東条さんがもう部屋で起きてるから気を付けてね」

白銀「わかった!」

白銀「…あ、今日の夜は3アニメ見ながら絶女やるから用意しといてね!」タッタッター

マザーモノクマ「…ボクをなんだと思ってるのさ」

92 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/01(木) 19:40:41.15 ID:rYbDMBGnO
☆29日目☆

Lv.100 ランク: ロボット差別王

☆現在のモノクマメダル:190枚
☆現在のコイン:1028枚

☆現在の所持品
          
鉄屑         ロボット探知器
蝶ネクタイ型変声機  腕時計型麻酔銃  
ケチャップ      机上トラベル紀行     
ソーイングセット   猿の手   
ネイルブラシ    
過剰に踊るはにわ   
どこでもパラソル   ダークベルト
モノ甚平

王馬「…あ、朝か」

王馬「今日は1日嘘つけないんだよね…」

王馬「にしし、楽し…ひとりでも嘘ついたらダメなのかな…」

鉄屑「とーちゃん大丈夫?」

王馬「大丈夫じゃないかも」

王馬(まぁ女子トイレに入ったのが悪いよね…)



王馬(さて…)

>>93 どこに行くか

今日はここまでにします、くますみー
(一週間以上ほど更新できないかもです)
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/01(木) 21:55:07.49 ID:6uuPd60Jo
食堂
94 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/05(月) 18:27:48.99 ID:OW02KuYMO
王馬(食堂行くか…)

鉄屑「とーちゃん、いってらっしゃーい」

王馬「はいはーい」


―食堂―

王馬「おっはよー!」

>>95「おはよう」

>>96「おはよ」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/05(月) 18:31:38.30 ID:X0Csvcnyo
春川
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/05(月) 18:36:11.12 ID:ggXtOB1BO
百田
97 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/07(水) 16:27:06.32 ID:PRkEm+QFO
百田「今日も早いんだな」モグモグ

王馬「まーね。…ふーん」ジー

春川「…なにジロジロ見てるわけ?」

王馬「いやー別にー?」

春川「…変なやつ。ま、いつもか」モグモグ

王馬「相変わらずオレには冷たいなぁ、春川ちゃんは!」

春川「…」ムシ

百田「オメーの普段の行動のせいじゃねーか?」

王馬「うーん…?オレはいいことしかやってな」

東条「王馬君」ヌゥッ…

王馬「ゲッ、東条ちゃん…」

百田「?なんで東条にビビってんだ?」モグモグ

春川「さぁ…」

東条「王馬君、昨日のこと――」

王馬「はい、オレは普段から嘘をついてばかりです!」ピシッ

百田「急にどうしたんだ!?」

春川「気持ち悪い…」モグモグ
98 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/07(水) 16:28:54.42 ID:PRkEm+QFO
東条「…どうやら忘れているわけではないようね」

王馬「覚えてるってば。…あ、オレ今日は洋食で」

東条「…分かったわ。私の見ていないところでも嘘はつかないようにね」ボソ

王馬「はぁい…」スタスタ

王馬「隣いい?」

春川「やだ」

王馬「じゃあまん前いこーっと」スタスタ

百田「いや、オレがいるだろーが!」

王馬「じゃあその隣!」ストン

百田「ったく黙って座れねーのかよ」

東条「はい、どうぞ」コト スタスタ

王馬「ありがとー。いっただっきまーす!」ムシャムシャ

春川「…あんたさもうちょっと、綺麗に食べたら?」

王馬「オレは子供じゃありませーん!保育士さんは黙っててくださーい」

春川「…」
99 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/07(水) 16:31:19.15 ID:PRkEm+QFO
王馬「…あ、ホントは保育士じゃないんだっけ?」ニヤァ

百田「…!テメー…!」

春川「いいよ百田。…本当のことだし」

王馬「…ホントにみんなに言ったんだね、自分が暗殺者だって」

春川「うん」

王馬「そのわりには、みんないつも通りだったねー。いつ打ち明けたの?オレ全然気付かなかったよ。ホントだよ?」

百田「運動会前だよ。な、ハルマキ」

春川「…うん。なんかさ、意外なんだけど怖がる人、いなかったんだよね…一部を除いて、だけど」

王馬「ああ。入間ちゃんとか?」

春川「あいつはかなり面倒だったね…」

百田「2時間くらい話したな…」シミジミ

王馬「一体何があったのさ…」

春川「…話すのも嫌になる」ウンザリ

王馬(ホントに何があったの!?)

春川「…でも、大体のやつは驚きながらも受け入れてくれた」

春川「今までの私を知ってるから本当の才能なんて関係ないって言ったやつもいたよ」

王馬(きっと赤松ちゃんあたりだろうな…)

王馬「まぁ…良かったじゃん」

春川「……!?」

百田「!?」
100 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/07(水) 16:33:11.80 ID:PRkEm+QFO
王馬「なんで春川ちゃんも百田ちゃんも驚いた顔してるの!?」


春川「だって…良かったね、とかあんたの言う台詞じゃないし…」ドンビキ

百田「…悪いもんでも食ったか?あ、いつもの嘘か?」

王馬「食べてないし嘘でもない。っていうか今日嘘ついたらママにしばかれちゃうんだよねー」ヤレヤレ

春川「ああ、それでさっき東条にびびってたんだね」

百田「まじか…一体オメーなにしたんだよ…」

王馬(口が裂けても言えないよ)

百田「ま、テメーがなにやったかなんてどうでもいいか」

百田「…というわけで!ハルマキは無事、こうして立派に成長したわけだ!」

春川「………」リボンイジイジ

百田「だからハルマキの才能のことでこいつをからかったりなんだりするのはもう止めろよ?」

王馬「分かったよ」ソクトウ

春川「…随分あっさりだね」

王馬「…オレのイメージってどうなってんだろうなぁ…」

百田「なんつーかよ…オメーも最初の頃と違う感じがするぜ。今みたいによ、もっと素直になったらどうだ?」

春川「それはそれで気持ち悪いけどね」フッ

王馬「だからひどいよ、ハルマキちゃん!」

春川「あんたがハルマキって言うな」ギロッ

王馬「あはは、お熱いねー!」

王馬「…でも、オレは素直になんてなるつもりはないよ?だってそんなのつまらないでしょ?」ニシシ

百田「…そうかよ。じゃ、勝手にしろ」

王馬「勝手にしまーす!」

王馬(しばらく春川ちゃんと百田ちゃんと一緒に食事をとった!)



王馬(昼前か…さーてと、次は何しようか?)

>>101 なにする?
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/07(水) 23:24:25.73 ID:VNc/TTez0
夢野とデート
102 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/08(木) 19:18:02.00 ID:OvSzhzJVO
王馬「夢野ちゃんとデートするか…」

…ピンポーン …ガチャ

夢野「んあー王馬か。…デ、デートの誘いか?」テレテレ

王馬「よく分かったね、さすが魔法使いじゃん!」

夢野「…う、うむ、魔法でお主の心を読んだのじゃ!」

王馬「…じゃあオレの気持ち、丸わかりなんだね。少し恥ずかしいな…」

王馬(まぁオレの心とか読めてないと思うけど)

夢野「んあ?お主、そんなこと言うキャラじゃったか?」

王馬「…今日嘘つけないから思ったことを言ったまでだよ?」

夢野「…あぁ、そんな罰あったのぅ。お主意外と律儀なんじゃな」フッ

王馬「こんなのオレらしくないよ。あーあ早く終わんないかな」

夢野「まぁ確かにお主らしくはないな」

夢野「じゃが嘘をつくお主も、今のお主もどっちも王馬じゃ。…どっちの王馬もウチは好きじゃぞ?」テレ

王馬「…………」

夢野「な、なんじゃい、急に黙りおって」

王馬「え、照れただけだよ?」ケロッ

夢野「んあ!?分かりにくいのぅ!」

王馬「夢野ちゃんに言われたくないよ。それより早くデート行こうよ!どっか行きたいところある?」

夢野「んあ…誤魔化しおったな?…そうじゃな、お主の行きたいところでいいぞ?」

王馬「そう?うーん、じゃあ…」

>>103 どこに行こうか?
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/08(木) 19:35:54.08 ID:qk/4QaVD0
中庭
104 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/09(金) 20:00:47.00 ID:VNazA1PiO
王馬「じゃあ中庭行こうか、藤棚の下のところにさ」

夢野「うむ、わかったぞ」



王馬「ここさ、ずっと藤が咲いてるよね」

夢野「実はウチがマナを分けてやっておるのじゃ」

夢野「じゃからこうして、いつまでも元気に咲いておるというわけじゃな」フッフッフ

王馬「んー偽物なのかなー?」ピョンピョン

夢野「人の話を聞けい!」

王馬「えー、いいじゃん確かめてみようよ!」ピョン

夢野「ベンチの上に立つとは行儀が悪いのぅ…」

王馬「んー…?」

夢野「どうなんじゃ」

王馬「…」プチッ

夢野「今プチって」

王馬「…」スタッ! スタスタ

夢野「んあ?なんじゃ無言で近寄ってきおって――」
105 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/09(金) 20:03:46.29 ID:VNazA1PiO
王馬「はい」スッ 

夢野「んあ?」ポトリ

王馬「あは、中々漫画みたいに頭に花をつける、なんてできないね」

夢野「んあ…お主、意外とそういう漫画見ておるんじゃな?」

王馬「え、そこ?…見てないよ、あんなのありきたりな話ばっかでつまんないし」

夢野「思いきり見ておるではないか!」スッ

夢野「ふむ…本物なんじゃな」ジー

王馬「みたいだね。藤ってこんなに長く咲くんだねー」

夢野「ウチは詳しくないんじゃが…そうなのか?」

王馬「オレの組織が潜んでいた場所には藤なんて咲いてなかったからね、いつが時期なのかとか、どのくらい咲いているのかとか知らないんだよ」

夢野「う、嘘臭いのぅ…」

王馬「…でも、本物ならプレゼントしなくても良かったかも」

夢野「なぜじゃ?」

王馬「だってせっかくプレゼントしたのに枯れちゃったら嫌でしょ?捨てられるだろうし」

夢野「んあ…確かに枯れてしまうじゃろうが、ウチはお主からもらったものなら――」

王馬「あーあ、せっかくオレのイメージカラーだから夢野ちゃんにプレゼントしようと思ったのに。残念だなー」
106 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/09(金) 20:07:48.54 ID:VNazA1PiO
夢野「…はっ!ウチはもう少しで王馬色に染まるところじゃったのか!?」ドキドキ

王馬「……そうだよ?」

夢野「…な、な!まさか本気じゃったのか!?」

王馬「にしし、言ったでしょ?今日は嘘つかないって!」

王馬「じゃ、それはもう返してもらおうかな」スゥ

夢野「い、嫌じゃ!」

王馬「えーなんで?どうせ捨てちゃうんでしょ?」

王馬「今度は見る度にオレのこと思い出すような、もっとインパクトのあるものプレゼントするからさ、返してよ」

夢野「見る度に思い出す…とは、今日はやけに積極的じゃな。…お主のプレゼントはインパクトが強すぎてそうで若干怖いがのぅ」

夢野「…じゃなくて!いいんじゃ、枯れても大事にするんじゃ。捨てなどせん」

王馬「えー枯れちゃってもいいの?」

夢野「お、お主には乙女心が分からんじゃろうがな、デートで貰ったものは大事にしたいんじゃ…」テレテレ

王馬「ふーん、そっかー。さすがのオレでも、乙女心までは分かんなかったよ!じゃ、大事にしてよね」

夢野「もちろんじゃ。…ふふ」ニコニコ

王馬「…」

王馬「…うーん」キョロキョロ

王馬(よーし誰もいないね)
107 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/09(金) 20:11:03.89 ID:VNazA1PiO
王馬「夢野ちゃん」

夢野「んあ?」

王馬「最後に今日のデートのとっておきのプレゼントをあげるね」

夢野「なに?まだ用意しておったのか?…なんだか悪いのぅ。ウチもなにか……」

王馬「じゃ、目を瞑って?」

夢野「んあ?ま、まさか、目を閉じている間に落書きなどせんよな…?」プルプル

王馬「しないから早く」

夢野「う、うむ…」スゥ…

王馬「じゃ、オレからのプレゼントだよ」

王馬「…秘密子ちゃん」スゥッ…

チュ…

夢野「………………んあ?」

王馬「にしし!受け取ってもらえた?オレのプレゼント!…あ、オレも貰っちゃったね!たはー、参っちゃうねー!」

夢野「……随分、早口じゃな。さてはお主、照れておるな?」

王馬「そういう秘密子ちゃんこそ顔真っ赤じゃーん!」

夢野「…うぅ…やはり、照れるもの…じゃのぅ。名前で呼ばれたり、き、きす…すると言うのは…」カァ…

王馬(………ホント、参っちゃうなぁ)

王馬(…しばらく秘密子ちゃんと一緒に過ごした!)



王馬(…さて、今は昼過ぎか)

>>108 誰かに会いに行くorどこかに行くorなにかする
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/09(金) 20:19:30.83 ID:fEZGNogDO
発明品の設計図を書く
109 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/09(金) 20:38:48.85 ID:VNazA1PiO
王馬「あ、そうだ!」ポンッ

王馬「発明品の設計図でも書こう!」

王馬(そしてなにか、つまらなくないものでも書けたら作ろう)

王馬(…あ、違った。入間ちゃんに作らせよう、だった)



王馬「……よっこらせ、と」ドサッ

王馬(倉庫から段ボールに大量の紙を入れて持ってきた!あとペンも用意したよ!)フイー

王馬「さーてと!」キュポッ カキカキ

カキカキ…

王馬「んー…なんか微妙!」ポイッ

カキカキカキカキ…

王馬「にしし!こんなにビーム出たら楽しいだろうなー!」キラキラ

カキカキカキカキカキカキ…

王馬「これキーボに装着できないかな…」フーム

…カキカキ

王馬「…ん、もうこんな時間か」チラッ

王馬(このくらいにしておこうかな。けっこう書いたな…発明できそうなものから無理そうなものまで)

王馬「…よし早速入間ちゃんに作らせに行こう!」

王馬「うーん、どれを作らせようかなー…あ、この煙玉はぜひともキーボに使いたいから作らせよっと」パラパラ

王馬「あとは…この発明品なんかいいかもね」ペラ

>>110 どんな発明品?
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 12:05:46.27 ID:D5pS1DTW0
天気を操作できる機械
111 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/10(土) 22:57:51.58 ID:KZS/Eg34O
―入間の研究教室―

ガラッ

王馬「入間ちゃんいるー?」

入間「あぁ?なんだ、ツルショタか。オレ様に抜いてもらいにきたのか?」

入間「しゃーねぇなぁ…ほらそこ座れよ…えっと口がいい?手がいい?それとも」

王馬「は?違うに決まってるじゃん。キミのその残念な頭はなんとかならないの?」

入間「抜いてもらいにじゃないなら何しに来たんだよ」

王馬「実はねこれを開発してほしいんだー」ペラ

入間「なんだこれ…発明品の設計図か?お前こんなの書いてたのか」

入間「ケッ、見た目通り頭ん中も子供のまんまなんだな!」

入間「きっとテメーもフニャチンなんだろ?オレ様が特別にたたせてやらぁっ!」

王馬「高校生にもなっていつまでも寒い下ネタを言ってる入間ちゃんには言われたくないなー」

王馬「ねぇ入間ちゃんってホントに高校生?小学生…いや、赤ちゃんから人生やり直した方がいいんじゃない?」

入間「オレ様の人生全否定!?」ビクンビクン

王馬「いいから早くそれ見てよ」

入間「は、はいぃ……。えっと…煙玉に…は?天気を操作する機械?」

王馬「できるよね?」

入間「煙玉はともかく…天気なんて大規模なもんは無理だっつーの!」

王馬「えー学園の中だけでも無理なわけ?」

入間「それなら…まぁ、ギリ可能かもな」
112 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/10(土) 23:02:12.93 ID:KZS/Eg34O
王馬「じゃ、明日の朝までに完成させてね」

入間「え、オレ様の睡眠時間は…?見返りは…?まさかタダ働きじゃねーだろうな!?」

王馬「そっか…入間ちゃんならできると思ったんだけど無理なんだね…」

入間「え?別に無理ってわけじゃ…ただ見返りがほしいってだけで…」

王馬「じゃあね…もうキミには会わないよ」スタスタ

入間「ま、待ちやがれ!なんでもう会わねーんだよ!?おかしいだろっ!」

王馬「え?だって、使えない部下…っていうか雑用か…なんていらないでしょ?」

入間「いつオレ様がテメーの部下になった!?」

王馬「えー忘れちゃったの?頭は小学生並みなのに記憶力は老人並みだなんて…全くどこが灰色の脳細胞なんだか」ハァ

入間「…あ、なんか前に確かそんな話したかも…」

入間「…ちっ。わ、分かったよぉ…タダ働きでいいから…もう会わない、なんて言わないでよぉ…」

王馬「ホント!?にしし、嬉しいなー。じゃあよろしくねー」スタスタ

ガチャバタン

入間「………なんかオレ様いいように使われてねーか…?」ズーン

王馬(にしし、その通りだよ!)コソッ



王馬(もう夜か…)

王馬(もう少しで嘘をつけない1日ともおさらばだよ)

王馬(さーてなにしようかな?)

>>113 誰かに会いに行くorどこかに行くorなにかする(※人物によっては会えない)
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/12(月) 17:11:57.24 ID:FdkczX34O
赤松
114 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/14(水) 21:58:00.22 ID:3nI0Yd7bO
王馬「赤松ちゃんに会おうか」



王馬(しばらく赤松ちゃんを探していると…)

♪〜…

王馬「…ん?ピアノの音?」

王馬(ピアノの音と言えば赤松ちゃん。赤松ちゃんと言えば…研究教室だね)

―赤松の研究教室―

赤松「……」♪〜♪〜

赤松「……ふぅ」♪〜

パチパチパチパチ

赤松「えっ!?」ビクッ

王馬「いやーさすがだねー!オレ、音楽にはくわしくないけどなんていうか心にグッと来る感じだったよ!」

赤松「ありがとう…でも王馬くんが言うとなんだか…」

王馬「え、オレが褒めても嘘臭いって?にしし!そうだね、でも今日は嘘つけないんだよ?」

赤松「あ、そうだったね。じゃあ今のはキミの本心なんだね」

王馬「…まぁ一応」

赤松「…ふふ、なんだか嬉しいな」
115 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/14(水) 21:59:05.38 ID:3nI0Yd7bO
王馬「なんで?オレの本心が聞けたから?」

赤松「それもあるけど……。ね、王馬くんもう一度私の演奏を聞いてくれないかな?」

王馬「喜んで!タダで超高校級のピアニストの演奏が聞ける機会なんて滅多にないしねー」

赤松「別に私はお金を稼ぐために弾いてるんじゃないよ…さ、そこに座って」



赤松「……」♪〜

王馬「…」

赤松「はい、おしまい。聞いてくれてありがとう」

王馬「にしし、オレみたいな悪の組織の総統なんかにはもったいない演奏だったね!」パチパチ

赤松「もー、今日は嘘つかないんじゃなかったの?」

王馬「ん?ついてないよ?」

赤松「……はぁ、っていうかキミは悪の組織とか総統とか言うけどそんなことないじゃんか」

王馬「えーなんでー?」

赤松「…私はね、私の演奏でいろんな人を笑顔にしたいんだ」

赤松「演奏が終わってみんなの笑顔を見るとね、すっごく嬉しいの」

赤松「形は違うけど…王馬くんも私と一緒なんじゃないかな」
116 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/14(水) 21:59:33.21 ID:3nI0Yd7bO
王馬「んー?オレと赤松ちゃんの何が一緒なのさ」

赤松「嘘をついてみんなの笑顔を見たいってところ…だよ」

王馬「そんなの赤松ちゃんの勝手な妄想じゃないの?」

赤松「…そうかな?キミは嘘をついてみんなを困らせることもあるけど、傷つけるようなことはしないでしょ。なんだかんだでみんなを楽しませてるよね」

王馬「へぇ、だからオレのことも善人だって言いたいの?…残念だけどそれは違うよ」

赤松「え?」

王馬「オレは完全な善人なんかじゃない。っていうか完全な善人なんかいない。赤松ちゃんも分かってるでしょ?」

王馬「…今は平和だからこんな風だけどさ、きっとこれが…そうコロシアイなんかだったら、オレはきっと誰であろうと利用しただろうね」

赤松「そんなこと…」

王馬「うん。そんなことないかもしれないね?」

赤松「…は?」

王馬「結局、分かんないんだよ。そのときにならないとさ。今はこういう状況だからこういうオレだけど」

王馬「違う状況だったら違うオレかもしれない。赤松ちゃん、キミもね」

赤松「私はずっとこのままだよ」

王馬「にしし、どうだろうね?案外、キミ自身も知らないような大きい爆弾抱えてたりして…?」

赤松「………王馬くん、話を逸らそうとしてるでしょ」

王馬「あらら、ばれちゃった?」

赤松「…確かにキミの言うとおり完全な善人なんかいないよ。私だってそう。でもさ、どういう風に思うかは私の勝手でしょ?」

赤松「だから私は勝手にこう思うよ。キミは善人でもないけど、悪人でもない、嘘をよくつくちょっと困った人…だってね」
117 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/14(水) 22:02:47.20 ID:3nI0Yd7bO
王馬「…ま、勝手にしたら」

赤松「うん、勝手にする」

王馬「…」

赤松「…あー、あのさ」

王馬「なに?」

赤松「全然関係ないんだけど…さっきの演奏は100点満点じゃなかったから、今度もう1回聞いてほしいんだよね」

王馬「…オレ的には100点だったけど?」

赤松「最近モヤモヤしちゃってさ…ここから出れないし。それで完璧な演奏できなかったんだよ。だから、お願い!」パチッ

王馬「ああそう…納得いってないんだ…分かったよ。でも今度聞かせてもらうときは外に出たあとだからね!」

赤松「ありがとね…実は今日もよく寝れなくてここに来てたんだ。キミと話せてちょっとスッキリした」

王馬「そっかー…ところで赤松ちゃん、今何時?」

赤松「今は…あ、日付越えちゃってるね…って、もしかして…!」

王馬「そう!1日嘘をつかないって約束はけっこう前に過ぎちゃってたんだー!」

赤松「い、いつから…!?」

王馬「さぁ?オレ時間見てないからわかんないなー」

赤松「私もピアノの演奏に集中すると時間忘れちゃって正確に把握してない…!」

王馬「にしし!ホントピアノバカだねー!」

赤松「…あのさ、さっきの話全部嘘…とかじゃないよね?」

王馬「え?どうだろうね?オレ忘れっぽいからなー」

赤松「王馬くん!!」プンプン

王馬「おー怖い怖い!逃げろー!」ビューン

赤松「あっ!…もう」



王馬(赤松ちゃんに文句を言われる前に部屋に戻った…今日はもう寝よう…)
118 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/14(水) 22:04:00.87 ID:3nI0Yd7bO
…その頃白銀は

白銀「うーん…ここ地味に大変だなぁ。」ピコピコ…

ゲーム『壊れろっ!』ビュンッ

テレビ『つい…やってしまったよ』

マザーモノクマ「うぷぷ!でた、名セリフ!」

白銀「3アニメもそろそろ終わりだね〜賛否両論だけどわたしはけっこう好きだよ。戦闘シーンもよかったし……っあ”!」ピコピコ

マザーモノクマ「どしたの?」

白銀「ヤラレチャッタ」

白銀「…だけど負けたときにこまるちゃんがモノクマに食べられたり、引きずられていくシーンは中々興奮するよね…」ハァハァ

マザーモノクマ「そうだね」棒

白銀「………」

白銀「うーん…戦闘…モノクマ…クライマックス……そうだ!」

白銀「ねぇモノクマ…あのね…」

白銀「…」ゴニョゴニョ

マザーモノクマ「え?うん、分かったよ。でも随分急だね」

白銀「実はずっとどうしようかなーって考えてたんだ。で、明日はちょうど30日目だからもういいかなって…ね」
119 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/14(水) 22:07:16.06 ID:3nI0Yd7bO
白銀「で、あとは…」ゴニョゴニョ

マザーモノクマ「え?必要なの?しかもそんなに多く…」

白銀「いいから。これも地味にクライマックスのためなんだよ?」

マザーモノクマ「…まぁすぐできるけどさ」

マザーモノクマ「…ん?ねぇちょっと見て」

白銀「なに?…へぇ。やっぱりますます明日で終わらせないといけないみたいだね」

マザーモノクマ「そうだね。破壊なんてされたらたまったもんじゃないよ」

白銀「……そーだ!」ピコーン

白銀「あのね…」ゴニョゴニョ

マザーモノクマ「またゴニョゴニョかよ。…え、そんなことして大丈夫?」

白銀「いいのいいの!そっちの方が盛り上がるって!早速手配しといてね。いつやってもらうかはわたしが指示を出すから」

マザーモノクマ「はいはい…」

白銀「…我ながらいい案…絶望的だな…」ゾクゾク

マザーモノクマ「全く…オモチャで遊ぶ子供みたいだねぇ」ヤレヤレ

白銀「作戦は明日決行!最高のクライマックスを演出してみせるよ!ふふ…」

120 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/14(水) 22:10:55.17 ID:3nI0Yd7bO
☆30日目☆

王馬「朝か。昨日…ってか今日は遅く寝たから眠いなー…」フワァ

鉄屑「モノナミンV3飲む?」スッ

鉄屑「あ、メガモノシャキV3の方がいいかな?」

王馬「…どっちもいらないや」



王馬(さてと)

王馬(とりあえず食堂に行くか…)


―食堂―

王馬「おはよー」ガチャ

>>121「…おはよう」

>>122「おはよう!」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/14(水) 22:14:09.30 ID:bNyqSu+qO
東条
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/14(水) 23:19:16.65 ID:VZcfUar2O
最原
123 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/17(土) 12:12:54.70 ID:DTYWlr/2O
王馬「へぇ、最原ちゃんがこんなに早く起きるなんて今日は台風がきちゃうね!」

最原「来るわけないだろ…」

東条「王馬君、今日は何がいいかしら?」

王馬「えーっと、カツカレー!なーんて嘘――」

東条「分かったわ」スタスタ

王馬「だよーって…ちょ、東条ちゃん!?」

最原「朝からよくカツカレーなんて食べれるね…」モグモグ

王馬「嘘に決まってるじゃん!あーあ、嘘だよキャンセルされちゃった…っていうか朝からカレーなんてあるのかな?」

最原「どんな不可能だってやり遂げてしまえば可能に変わるよ」モグモグ

王馬「カツカレーなのに話が壮大過ぎない?」



東条「お待たせ」コト

王馬「わぁ立派なカツカレー!いただきまーす!」ガツガツ

東条「…最原君、さっきの話はまたあとにしましょうか。王馬君も来たことだし」

王馬「?」ガツガツ

最原「あ…いいよ、別に。王馬くんなら聞かれても困……りそうだけど」

東条「ならいいけれど…」
124 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/17(土) 12:15:12.46 ID:DTYWlr/2O
王馬「え、なになに?なんの話?オレもしかして邪魔だった?」

最原「うん……あ、そんなことないよ!」

王馬「もっと心の声を隠す努力しようよ」

東条「…で、どうしましょうか。私はやはりラッピングをした方がいいと思うわ」

最原「だよね…東条さん、もしよかったらやり方教えてもらってもいいかな?」

東条「ええ、もちろんよ」

王馬「オレも混ぜてよー、赤松ちゃんへのプレゼントの話でしょー?」

最原「なっ、なんで分かったのさ!?」

東条「まぁラッピングといったら、プレゼントだものね…」

王馬「プレゼントといえば赤松ちゃん!…でしょ?」

最原「……うぅ」

王馬「で、何をプレゼントするの!?」キラキラ

最原「倉庫で見つけた、これだよ」ゴソ…

王馬「ふーん、試験管の中に薔薇が入ってるんだ」

東条「イン・ビトロ・ローズと言うのよ、女性へのプレゼントにはピッタリね」

王馬「こんなのあったんだねー知らなかったよ」
125 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/17(土) 12:19:26.69 ID:DTYWlr/2O
東条「…それにしても何度見ても綺麗ね。赤松さんの喜ぶ顔が目に浮かぶわ」

最原「そ…そうかな」テレッ

王馬「ふむふむ。それを今からラッピングするところなんだね」キラキラ

東条「ええ、そうよ」

王馬「そして、そして!どうやって渡せばいいか分からないから東条ちゃんに指南を受けてる最中なんだね!」キラキラ

最原「そ、そうだよ……悪い?」ハァ

王馬「ううん、全然悪くないよ?童貞の最原ちゃんに初めて彼女ができて、初めてちゃんとしたプレゼントを渡すんだからそりゃ何も分かんなくて当然だよねー!」

最原「なっ…!お、王馬くんだってど――」ムッ

東条「…コホン!」

最原「…あっ!」

王馬「んー?」

東条「…そういう話は男の子同士でしてくれないかしら?」ジトー

王馬「はーい、ごめんなさーい」ケロリ

最原「ごめん……」

東条「話を戻すわよ。万が一、割れるなんてことのないように、きちんと梱包しておかないとね」

王馬「プチプチの出番だね!ついでにプチプチにも何か細工をしておくといいよ!プチプチひとつひとつに文字を書いて手紙にするとかね!」

最原「…発想は悪くはないと思うけど、読むのが大変じゃないかな…」
126 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/17(土) 12:24:03.76 ID:DTYWlr/2O
東条「今回は初めてなのだから、そこまで大きなサプライズはいらないんじゃないかしら」

王馬「にしし、そうだね。プロポーズのときのために派手なサプライズはとっておかないとねー!」ニヤニヤ

最原「プっ、プロポーズって!」カァ

東条「…王馬君がいると話が進まないわね…」

最原「あ、そろそろ時間が…ラッピングの仕方だけでも教えてもらえるかな?」

東条「ええ。といっても、そう難しくはないからすぐに覚えられると思うわ。……そうだ、王馬君も一緒に覚えたらどうかしら?」

王馬「……えっ、オレも?」

東条「ええ。貴方にも恋人がいるんですもの。いつかプレゼントを渡す日もくるでしょう?…渡さない、なんて嘘は言わせないわよ」フフッ

王馬「うっ…そりゃ、いつかは渡す予定だけどさ…」

最原「…そうだよ。僕のことばかりからかっていないで少しは自分のことも考えろよ」

王馬「…むっ」ムス

王馬「ちょっと最原ちゃん、急に強気になるのはどうなのさ?…あのことばらしちゃってもいいの?…女子トイ」

東条「……?」

最原「わーわー!悪かったって!もう言わないから…!」

東条「何の話か知らないけど……早くしないと誰か来てしまうわよ」ヤレヤレ

最原「あ…うん、ごめんね…」

王馬「どれどれ。オレも教わるとしますかねー」

東条「まずここをこうして…」



王馬(…しばらく東条ちゃんにプレゼントのラッピングの仕方やコツを教わった!)
127 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/17(土) 12:26:46.90 ID:DTYWlr/2O


王馬(昼前か…そうだ。入間ちゃんに頼んだ発明品を取りに行こうか)



―入間の研究教室―

ガチャッ

王馬「おーい入間ちゃーん……って」

入間「スースー」チーン

王馬「寝てる…」

入間「…スースー」

王馬「ちゃんと発明したのかな…発明品は…っと。ああ、これだね」

王馬「煙玉に、天候を操作する機械。うん、注文通りだね」ゴソゴソ

王馬(どちらもけっこう小型だね。機械は掃除機くらいの大きさ。煙玉はエレクトボムより一回り小さいくらいのサイズで持ち運びに苦労することはなさそうだ)ゴソゴソ

王馬「おっ使い方まで丁寧に書いてあるじゃん」ゴソゴソ

王馬「なになに…煙玉は上のボタンを押したら5秒後に発動。天候の方は…雨なら雨、雪なら雪ボタンを押すことで、機械の半径500m以内の天気が変わる、但し一時間で元の天候に戻る…か」

王馬「……」チラ

入間「グーグー」zzz…

王馬「…ま、雑用でも労るくらいしてあげるよ」毛布ソッ…

入間「…あぁん、そこはらめぇ…!」ビクッ

王馬(………毛布かけて損した気がする)



王馬(…とりあえず中庭にこの機械を運んできたけど)

>>128 天候を操作する機械を使うかどうか。使うならどの天候にするか(現在は晴れ)
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/17(土) 20:48:59.28 ID:I1sxk866O
じゃあ台風で
129 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/18(日) 16:46:58.79 ID:j7obFo5EO
王馬「せっかくだし使ってみようか」

王馬「どーれーにーしーよー…ん?」

王馬(このマークは…台風かな?)

王馬「にしし…どうせ天気を変えるなら、台風だよね」ポチッ

王馬(オレがボタンを押すと同時に、辺りは段々暗くなり…)

ポツ…ポツ…ザァ…ザーッ!

王馬(雨が降り始めた)

王馬(そして…)

ドゴォンッ!!!

王馬「うわ、光ったー!」

王馬(…なんと雷まで鳴り始めた)

王馬(…さすがに濡れるのは嫌なので校舎の下に駆け込んで、雨宿りをすることにした。…ホントはこの台風に遭遇した人の反応を見たいだけなんだけどさ)

王馬「…あはは!この機械…いや、入間ちゃんってば、すごいなんてレベルじゃないよねー」

王馬(あっさり天候を変えてしまうなんて…まぁ1時間だけなんだけどさ)

王馬「…………」ボー

王馬(…それにしても誰もいないな)

王馬(なんて思いながら、ぼんやりと雨が降るのを10分程眺めていると…)

…ピチャピチャッ!!

王馬(向こうから誰かが走ってくるのが見えた)

>>130 誰?(※キーボ、入間、白銀以外)
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/18(日) 16:49:45.28 ID:UrnbxXrmo
真宮寺
131 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/18(日) 17:08:22.48 ID:j7obFo5EO
真宮寺「…全く…なぜ急に……。おや?」タッタッタ

王馬「や、真宮寺ちゃん!」

王馬「いやぁ、困っちゃうよねー。急に台風が来ちゃうなんてさ!」ケラケラ

真宮寺「……なぜ、台風だと断言しているんだい?ゲリラ豪雨の可能性だってあるでしョ?」

王馬「えー?それは…なんでだろ?」キョトン

真宮寺「…もしかして。急に大雨が降ったり雷が鳴り出したのって…キミのせいなのかい?」

王馬「……」

王馬「あーあ…バレちゃった?そうなんだよね、こんな天気になっちゃったのはオレのせいなんだー」

王馬「…それにしても真宮寺ちゃんの推理はすごいね!最原ちゃんにも負けないレベルだよ!」キラキラ

真宮寺「…よく言うヨ。どうせわざとなんでしョ?」

王馬「いや、そんなことないよ?せっかく雨を降らしたんだから濡れた女の子がやって来て、あわよくばあんなところやそんなところを見たり…」

王馬「って期待してたのに、そんなラッキースケベと程遠い真宮寺ちゃんがやって来て残念なんて、そんなことは全然ないよ!?」

真宮寺「…絶対そんなことあるネ」

王馬「にしし!でもさー真宮寺ちゃんだって見たいでしょ?」

真宮寺「何をサ?」

王馬「濡れていろいろ透けた女子」

真宮寺「いや…別に興味ないネ」
132 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/18(日) 17:26:10.57 ID:j7obFo5EO
王馬「なんで!?濡れて透けた女子は男のロマンでしょ!?」

真宮寺「…それはキミの話でしョ。キミの趣味と僕の趣味は違うんだヨ…」

真宮寺「ま、キミの言っていることが本当か嘘かということは僕には分からないけどネ」

王馬「ちぇ。つれないの」

王馬「ま、ホントはそんなの期待してないよ。だってみんなそんな服なんて着てないもん」

真宮寺「……確かにそうだネ」

王馬「あ…でも、スカートが足にピッタリくっつくのは悪くないかも?」

真宮寺「…そういうものなのかい?」

王馬「あと濡れた髪の毛もいつもと違っていいかもね」ウンウン

真宮寺「ふーん、キミはそういうことに興味があるんだネ」


王馬「…そういう真宮寺ちゃんは全然興味なさそうだね」

真宮寺「…そう見える?」

王馬「まさか」

真宮寺「おっと勘違いしてもらっては困るネ」

王馬「ホ、ホント?そんなこと言ってかわいい顔のオレを狙ってないよね…?」ブルブル

真宮寺「自分でかわいい顔って…っていうか前に言わなかったっけ?」

王馬「心に決めた人いるんでしょ?覚えてるに決まってるじゃーん!」

真宮寺「…………」
133 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/18(日) 17:40:42.87 ID:j7obFo5EO
王馬「その人がいるから他の女の子には興味ないって?いい心掛けだねー!」

真宮寺「当然だヨ…」

ザー…

王馬(真宮寺ちゃんは雨を見つめながら遠い目をしていた)

真宮寺「雨、カ」

王馬「何か思い出でもあるの?」

真宮寺「まぁネ」

王馬「へー気になるなー。なれそめ聞かせてよ!」

真宮寺「…大した話じゃないヨ?」

王馬「いーから、いーから!」ウキウキ

真宮寺「…はぁ、まぁいいけどサ。彼女と僕はその日、一緒に出かけようとしていたんだ。彼女は珍しく調子が良くてネ」

王馬(病気…なのかな?)

真宮寺「…で、朝からいろいろ準備してたんだけど、雨が降り始めてしまって。体調を崩してもいけないと思ったんだけど彼女はそれでも行くと言ったんだ」

真宮寺「…それで以前から興味があった歴史的建造物のあるところに行って歩いたり…まァいつものフィールドワークみたいにその土地のことを調べたりしてたんだヨ。それだけサ」

真宮寺「…あのあと、彼女が体調を崩しちゃって申し訳なかったんだけどネ」

王馬「…ふーん、その彼女さんは民族学に理解があるんだね?」

真宮寺「そうだヨ、元々興味を持つきっかけになったのも彼女だしネ」

王馬「そっかー…じゃ、ここから早く出れるといいねー!」
134 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/18(日) 17:48:20.36 ID:j7obFo5EO
真宮寺「そうだネ…僕にはやらないといけないこともあるわけだし」

王馬「やらないといけないこと?」

真宮寺「ククク…秘密だヨ。…実はサ、正直に言うとここにいるのもそんなに悪い気分ではないんだ」

王馬「えー、こんなところが気に入ったわけ?」

真宮寺「そうじゃないヨ…ただ」

真宮寺「……」ボソ

ピカッ…ドゴォンッ!!

王馬「うわっ!また光った!…真宮寺ちゃん、なんて言ったの?」

真宮寺「…うん?みんなを観察できて興味深い…と言っただけだヨ…」

王馬「…ふーんそっか!」

王馬(嘘だな。…でも聞いても、ホントのことは言わないだろうね)

王馬「……っと、そろそろ1時間か」

真宮寺「どうかしたのかい?」

王馬「あぁ実は…」

王馬(機械のことについて説明した)

真宮寺「へェ、入間さんが…ネ」

王馬「うん、だからそろそろ止むと思うよ…それにしても誰もいなかったなー真宮寺ちゃん以外。つまんないのー」

真宮寺「…みんな屋内にいたんだろうネ、雨が降っているのは窓から見えるし、そうでなくても雷が鳴っていたしネ」

王馬「そもそも気づいていない人もいるだろうしねーせっかく降らせたのになー!」ガッカリ

真宮寺「こっちとしては迷惑だったけどネ…」



王馬(雨が止むまで真宮寺ちゃんと話した…)



王馬(昼になった…誰かと遊ぼうか?)

>>135 誰に会いに行こうか(人によっては会えない)
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/18(日) 17:54:00.50 ID:iXt/Qh18O
夢野
136 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 00:07:20.80 ID:5Z3u4/lSO
王馬「夢野ちゃんのところに遊びに行こ――」

ピンポーン

王馬「誰か来ちゃった。…はいはーい、誰ですかー」ガチャ

夢野「ウチじゃ」モジモジ

王馬「あれ、夢野ちゃん!奇遇だねーオレも今、夢野ちゃんに会いたいなーって思ってたんだよ」

夢野「…そ、そうなのか?」パァ…

王馬(あれ、どうせ嘘じゃろーとか言わないんだ。普通に嬉しがっちゃってるし)

夢野「きょ、今日はじゃな、ウチからデートに誘いに来たのじゃ」モジモジ

王馬「これまた奇遇だねー!オレもデートを申し込もうと思ってたんだよ!」

夢野「そうか、ではウチとデートしてくれるな?」

王馬「当たり前でしょ!で、どこ行きたい?っていってもあんまり行くとこないよねー」

夢野「今日は行きたいところがあるんじゃ…そこでも良いかのぅ?」

王馬「ん?分かったよ、んじゃエスコートよろしくねー」

夢野「それはそれでおかしい気がするが…まぁよいか」

王馬(行きたいところがあるという夢野ちゃんに付いていくと…)

―夢野の研究教室―

夢野「…ふぅ、大丈夫、大丈夫じゃ」ヒッヒッフー

王馬「なんでラマーズ法?…まさか妊娠…!?浮気なんてしてないよね!?」ウワーン

夢野「んあ!?し、しとらんわ!誰が王馬以外の子など産むか!そんなの死んでも嫌じゃっ!」プンスカ

王馬「……そ、そう…ごめんね、変なこと言って」
137 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 00:11:32.57 ID:5Z3u4/lSO
夢野「んあ…分かっておるなら別によい」

王馬「………」ジー

夢野「ど、どうしたんじゃ?そんなにウチの顔がかわいいか?」テレッ

王馬「そうじゃな…いや、そうだけど、そういう意味じゃなくって。夢野ちゃんってさ、たまに大胆なこと言うよねーそんなにオレのこと好きなんだ?」ニヤニヤ

夢野「………はっ」

夢野「…………」カァ

王馬「……あのさ、話戻すけどなんでここに来たかったの?」

夢野「そ、そうじゃ!実はのぅ!お主のためにマジカルショーを開こうと思ってのぅ!!」アワアワ

王馬「へぇ、マジカルショーか。観客はオレだけなの?」

夢野「うむ…思い返してみれば今までお主からたくさんプレゼントを貰っておったじゃろ?」

夢野「じゃからウチからも何かお返しがしたくてのぅ。マジカルショーが一番ウチらしいプレゼントじゃと思ったのじゃ」

王馬「…にしし!ありがと。じゃあ超高校級の魔法使いのショーを堪能させてもらうよ」

夢野「うむ!ではそこに座っておれ」



夢野「ではまず、ウチがこの箱に入るからそこの剣で穴に刺してくれんかのぅ?」

王馬「これだね。オッケー任せて!」シャキーン

夢野「…もうちょっとこう抵抗とかせんのか…」ハァ スタスタ ガチャ パタン
138 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 00:13:24.45 ID:5Z3u4/lSO
王馬「んじゃ、刺すよー」グサッ グサッ グサッ

夢野『遠慮ないのぅ!!』

王馬「全部刺しちゃうよー!早くしないとぐっちゃぐっちゃになっちゃうよー!」グサッ グサグサ

シーン…

王馬「あれ?夢野ちゃん?」

シーーン…

王馬「まっ、まさか…!?開けるよ!?断っても開けるからね!絶対開けるからね!!ふりじゃないからね!!!」ガチャ

カラッポ

王馬「…ま、当然いないよね。定番だもんねー」カタトントン

王馬「ん?」クルリ

パァンッ!!

王馬「うわっ!?」

ハト「ポッポー!」パタパタ

王馬「ハト?」

夢野「かーっかっかっか!脱出魔法、大成功じゃ!」

王馬「すっげー!いつのまに後ろに移動したの!?リレミト!?テレポ!?」キラキラ

夢野「ふっふっふ…驚くのはこれからじゃぞ?」



王馬(しばらく夢野ちゃんのマジカルショーを楽しんだ!)

夢野「…では、本日最後の魔法じゃ。ここに紙があるじゃろ?なんの変哲もないただの紙じゃ」

王馬「うんうん、そうだね」
139 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 00:16:12.77 ID:5Z3u4/lSO
夢野「…では、この紙を丸めるぞ…」

夢野「ここでウチが特別な魔法を唱える…ちちんぷいぷい…」

王馬「そんな典型的な魔法なの?」

夢野「…で、魔法を唱えた後に、この丸めた紙に手を突っ込むと…」ズボッ

夢野「んあ?何かあるのぅ…これは…」ゴソゴソ

夢野「んあ!?なんとツキミソウではないかー!!」ビックリ

王馬「なんだってー!?」ビックリ

夢野「…これはお主にやる」スッ

王馬「え、オレに?…ありがとう」

夢野「…これで今日のマジカルショーは終わりじゃ」

夢野「実は先程の魔法はな、ウチの特別な魔法なんじゃ。なにせウチが初めて習得した魔法じゃからな…ママやパパは目をひんむいて驚いておったわい」

王馬(初めて覚えたマジックなんだね。そして優しい両親を持ったんだね〜)ウンウン

夢野「この魔法があったからこそウチは師匠に会えた…みなに…お主に会えたのじゃ」

王馬「その魔法さまさまだね」

夢野「…うむ。…あぁそうじゃ、お主に渡したその花…造花じゃがな、ツキミソウといってお主の誕生花なんじゃ」

王馬「へぇ…それは知らなかったな」

夢野「でのぅ、花言葉が『移り気』なんじゃ。…なんだかお主みたいじゃろ?」

王馬「『移り気』って…オレが節操ないって言いたいの!?」ウワーン

夢野「そういうわけではないぞ…お主は子供みたいにウロチョロしてそれっぽくないか?」

王馬「え、オレってそういう風に見えてんの?」
140 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 00:18:35.14 ID:5Z3u4/lSO
夢野「実はのぅ、もうひとつ花言葉があるんじゃ。…それは『無言の愛情』」

夢野「本当はお主を表す言葉かもしれんが、今日はウチがこの花をプレゼントすることでウチの気持ちを込めるのじゃ」スッ

王馬「え?夢野ちゃ――」

夢野「好きじゃぞ、王馬」チュッ

王馬「………………えっ?」

夢野「…こ、この前のお返しじゃ。ウチの…プレゼント、じゃ」カァ…

王馬「………やっぱ、今日大胆だね」

夢野「たまには見返してやりたかったからのぅ!」フンス

王馬「…そ。じゃ、オレも特大のプレゼント用意しとくね…ここから出たあと、その恐怖に怯え続けるといいよ!」

夢野「なぜ恐怖なんじゃ…というか、プレゼントが欲しいから、お主にプレゼントを渡したのではないのじゃがな…まぁよいか。楽しみにしておくぞ」

王馬「うんうん!それまで耳の穴かっぽじって待っといてね!」

夢野「…なぜ耳の穴をかっぽじる必要があるんじゃ?おかしいじゃろ…」

王馬「えー真面目に答えないでよ!嘘に決まってるじゃん!」

夢野「やれやれ…そんなこと分かっておるわい」



王馬(…しばらく夢野ちゃんと過ごした!)
141 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 00:28:20.51 ID:5Z3u4/lSO
今日はここまでにします
そして明日からエンディングに入ります
ただ、長いです。そしてまだ書き終わってない…(絶望)
くますみなさい
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/20(火) 11:55:58.07 ID:MTXYgsZ80
今回も楽しかったー
しかし真宮寺はやっぱり不気味だなwww
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/20(火) 17:34:04.67 ID:HOYcs+A70
エンディング楽しみ
でも終わってしまう寂しさもある
144 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 22:24:15.19 ID:YRnOjBfaO
>>142
実際、真宮寺が雨の向こうからずぶ濡れでククク…とか言いながらやって来たら、かなり不気味でしょうね…

>>143
ありがとうございます!ここまで長くなった上に、エンディングも長くなりそうですが、最後まで楽しんでいただけたら幸いです
145 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 22:25:33.32 ID:YRnOjBfaO


王馬(夜か…さてなにしようか――)

ピンポーン

王馬「ん?誰かな」ガチャ

キーボ「王馬クン、お久しぶりです!…今時間はありますか?」

王馬「キーボか…確かに久しぶりだね。時間はあるけど…なにさ急に?」

キーボ「それならよかったです!えっと…まずは外に出ましょう」

王馬「…?わかったよ」



王馬「こんな夜に連れ出して…何する気!?」

キーボ「何もしませんよ…ただ、見てほしいだけです」

王馬「見る?何を?ロボのち●こ?」

キーボ「違いますよっ!!」

キーボ「全く…いいですか?よーく見ていてください!」

王馬「ん?」

キーボ「フッフッフ…」

ウィーン ガチャ ガチャ!!  チャキーン!!

王馬「!?」

武装キーボ「フッフッフ………」

武装キーボ「どうですかッ!」ドヤァ!
146 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 22:27:19.04 ID:YRnOjBfaO
王馬「………………」アゼン

キーボ「…あ、あれ?」

王馬「キーボ……」プルプル

キーボ「は、はい」

王馬「お前……今、最高にかっけーよ!」キラキラキラ

キーボ「ほ、本当ですか!?」パァァ

王馬「もっとよく見せて!うわー、すげー!どうなってんだこれ!羽ついてるじゃん!」ベタベタ

キーボ「自分で取り付けて飛べるようにしたんです!」フッフーン

王馬「ねーねーオレを乗せて飛べないの?」キラキラ 

キーボ「あぁ…その、ボク、腰が弱いんですよね…だから王馬クンを乗せることは現状厳しいです」

王馬「…えー、ロボなのに?」ガッカリ

キーボ「スイマセン」ショボン

王馬「ま、いーや。…ねぇねぇ、この腕のやつなに?」キラキラ

キーボ「これですか?これはですね…ふっふっふー、ちょっと待ってくださいね」ウィーン

王馬「?」

キーボ「誰もいないようですね…せっかくですし、あの檻に向かって…狙いよし。ではいきます!」

王馬「お?まさか…まさかーッ!?」ウキウキ

ドゴォン!!! シュー…

キーボ「どうですか!?」フッフー

王馬「ロケットパンチだーッ!すっげー!」キラキラ
147 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 22:32:21.03 ID:YRnOjBfaO
キーボ「そうでしょう!すごいでしょう!!」ドヤァ

王馬「あとはあとは!?他にも機能あるの!?」ウキウキ

キーボ「ふっふっふ、あとはですね…」ドヤドヤ



王馬(武装キーボのいろんな機能を見せてもらった!!)

王馬「たはー!まさかオレが生きている間にこんなすごいロボに出会えるなんてねー!」マンゾク

キーボ「最初から会っていたじゃないですか、すごいロボット」

王馬「え?どれのこと?…まさか、キーボ?…あの頃のキーボはポンコツだったじゃんか」ヤレヤレ

キーボ「う…確かに否定できない部分もありますが…」

王馬「でも今はカッコいい。…やるじゃん、キーボ」

キーボ「…ありがとうございます」

キーボ「ボクは明日、この学園やあの檻を調査してみます。ここから出られるかもしれないから…」

王馬「へー…まぁそんだけ改造したんだから当然といえば当然だね」

王馬「そういえばいつから改造してたの?ここ最近見かけなかったのってずっと改造をしてたから?」

キーボ「ええ。実は昨晩には改造は終わっていたのですが、今日は微調整とボクの以前のデータのバックアップをとっていたので時間がなくなってしまったんです」

王馬「バックアップ…ねぇ。ロボのくせにまめだな」

キーボ「ロボのくせには余計です」ムムッ

キーボ「…本当は明日みなさんにお披露目しようと思っていたんですけど、キミに一番に見てもらいたくなったんです」

キーボ「…キミのおかげでボクの”超高校級のロボット”という才能を受け入れることができたから。…だから、キミにこの姿を見せることができてよかった」

王馬「…うん、ホントにカッコいい。これは嘘じゃないよ、ホントだよ?」

キーボ「…ありがとうございます。…必ず、ここから出ましょう。立派になったボクを博士に見てもらわないといけませんしね」

王馬「にしし、そうだね。きっと博士も驚くよ!息子…いや、ロボの改造っぷりに歓喜するだろうね!」

キーボ「…ええ!…あ、息子で構いませんよ?あと成長と言ってください」
148 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 22:33:07.40 ID:YRnOjBfaO
王馬「はいはい成長成長。ところで、あの檻はびくともしないんだね」

キーボ「…相当頑丈なようですね。脱出は不可能かもしれませんが、この力があればモノクマやモノクマーズを倒すことだってできるでしょう」グッ

キーボ「ボク達はいつまでもこんなところにいるわけにはいきません。彼らは今のところ害はなさそうですが、いつ危険な存在になるか分からないですしね」

王馬「今のところ一番の脅威はキーボかもしれないけどねー」

キーボ「ボ、ボクは大丈夫です!…多分。それより…」

王馬「ん?」

キーボ「モノクマ達を倒して外に出ることができればいいのですが…そこが不安なんです」

王馬「…そうだね。今まで平和にのんきにここで過ごしてきたオレらはあいつらの手札を知らなさすぎるかもね」

キーボ「…ですが、絶対に負けません!きっとみなさんもここを出たいという気持ちは同じはずです!」

王馬「…一部はそうじゃないかもしれないけどね」

キーボ「えぇっ!?…あ、いつもの嘘ですね!」

王馬(ところがどっこいホントなんだよなー…真宮寺ちゃんとかなんか怪しかったし)

キーボ「…そうだ。明日みんなで話し合ってみませんか?ボクひとりだけで行動を起こしても仕方がありませんし」

王馬「あ、訂正しないと。キーボはひとりじゃなくて1体だよね」

キーボ「訂正しなくていいですよ!」

王馬「まぁ、その案には賛成だよ。そろそろ1ヵ月たって、業を煮やしている人もいるだろうしね」

キーボ「ええ。では明日みんなで話し合いましょう。きっと協力してくれるはずです、仲間なんですから!」

王馬「うん。…そうだ、キーボ。いくらスペアがあるっていっても、無茶はだめだよ?」

キーボ「ええ。ボクには何体も秘密のスペアが…って、ボクにスペアなんてありません!!」

王馬「なんで急にボケたのさ。…うん、知ってるよ、嘘だし。…スペアなんてないから気を付けろってこと」

キーボ「…はい。ではボクは明日に向けてもう少し調整をしてきます、おやすみなさい」

王馬「うん。おやすみ」

王馬(そのまま部屋に戻った…)
149 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 22:36:39.71 ID:YRnOjBfaO
王馬「ただいまーっと……あらら」ガチャ

グチャァ…

王馬(随分汚れてきたな…なんか無性に気になってきた)

王馬(…ちょっと掃除
でもするか…夜だけど)

王馬「鉄屑、ちょっと外に出てて」

鉄屑「分かったよ!」テテテ



王馬「よい…しょっと。ふぃー。こんなもんかな?」

王馬「あ、オレがいつのまにか作ってほったらかしてたビックリ箱だ」スッ

王馬(それに…これは……)スッ

ミョン!!!

モノクマ「王馬クン、遅くなったけどおめでとう!」

王馬「うわああああ!?モノクマああああ!?」

モノクマ「ず、随分驚くんだね…」

王馬「うわあああああ!」シュッ

ボンッ!!ピカァ… 

モノクマ「え、ちょ、なに!?」

ビヨーン ビヨーン

モノクマ「…なにこれ?」

王馬「にしし、オレ特製のビックリ箱だよ!」

モノクマ「もう!ボクが突然現れて驚いたからってビックリ箱はないよ!」

王馬「にしし、ごめんねー」

モノクマ「まぁいいけどさ…」
150 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 22:37:37.21 ID:YRnOjBfaO
王馬(まさか急にこいつが来るなんてねー…でも)

モノクマ「ん?どうしたのさ」

王馬「いや、なんでもないよ?」

モノクマ「キミに用があるんだ。今時間ある?」

王馬「どうせ、時間ないって言っても、一方的に言うんでしょー?」

モノクマ「うぷぷ、バレた?」

王馬「でもなんで急に来たのさ?」

モノクマ「あぁ、なんとなくだよ。…今後の展開考えると、そろそろ頃合いだしね」

王馬「ふぅん…」

王馬「ま、いっか。手短に頼むよー?」

モノクマ「はいはーい」

モノクマ「この度は、キミがロボット差別王になる、という長年の宿願を果たしたことを誠に嬉しく思います!」

王馬「ん?ちょっと待って。ロボット差別王って何?」

モノクマ「え?ロボット差別王はロボット差別王だよ。キミ、今までロボット差別してきたでしょ?」

王馬「してないよ?だってあれはオレなりのコミュニケーションだからね!」

モノクマ「う、嘘でしょ!?」

王馬「うん、嘘だよー」

モノクマ「なーんだ、嘘かー安心したよー…って嘘つくんじゃありません!!全くもう…」

王馬「でもさー、ロボット差別王なんて、どういう基準で決めているの?オレ適当に言ってただけだよ?」

モノクマ「ああ、キミには見えないだけで数値化してたんだよ」

王馬「へー数値化してたんだ!例えば、ロボット差別1回につき、経験値1とかそういう感じ?」

モノクマ「そうそう!レベルごとにレベルアップするための経験値が決まっていたんだよ」
151 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 22:38:46.26 ID:YRnOjBfaO
王馬「…あのアクセサリーも関係あるわけ?入間ちゃんに作ってもらったアクセサリー」

モノクマ「そうそう、2倍とかチート過ぎだろ!いや、そうでもないか。あれがなかったら、長引きすぎて、マンネリ化してたかもしれないからね!」

王馬「じゃあ、たまにあったご褒美ってやつも、なんか関係あるの?あの使えない道具とかさ」

モノクマ「使えないって…。そうだよ、大体想像ついていると思うけど一定レベルになったらご褒美をあげてたんだ!モチベアップしたでしょ?」

王馬「いや、ほとんど使ってないよ?」

モノクマ「そ、そんな…」ガーン

王馬「で、ロボット差別王になったからなんだっていうの?」

モノクマ「ああ、卒業していいよ」

王馬「卒業?」

王馬「ああ、そっか。じゃあ10日目にオレたちが卒業できなかったのって、オレがロボット差別王とやらになってなかったせいなんだね?」

モノクマ「そうだね。中途半端な結末なんて視聴者も望んでいないでしょ?」

王馬「なんか、気に入らないなー。それって、オレはゲームの登場人物みたいに遊ばれていたってことでしょ?」

王馬「オレの行動を勝手に数値化してさー、気に入らないったらありゃしないよ」

王馬「オレ、ゲームで遊ぶのは好きだけど、遊ばれるの大っ嫌いなんだよね。まぁ知っててこんなことしたんでしょ?」

モノクマ「うぷぷ…うぷぷぷぷぷ…」

王馬「…何が可笑しいのさ?」
152 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 22:43:12.51 ID:YRnOjBfaO
モノクマ「可笑しいに決まってるじゃん!だってオマエときたら”ゲームの登場人物みたい”、”オレの行動”って!うぷぷ…」

モノクマ「オマエはゲームの登場人物じゃないって保証できるの?」

モノクマ「オマエの行動が、オマエの選択している行動だって保証できるの?」

王馬「……なるほどね」

王馬(確かに…そうかもしれないね)

王馬(正直、否定できないところもある)

王馬(オレは嘘つきだしどれがホントのオレで、どれがホントの気持ちか分からないこともある)

王馬(…だけど!今までのみんなと過ごした時間や…あの気持ちは”嘘”じゃない!)

王馬(そして、今まで培ったロボット差別の力も…”嘘”じゃない!!)

王馬(お前がそこまで言うなら…お前の言う”ロボット差別王”の力…見せてやるよっ!!)

モノクマ「あれ、聞こえなかった?じゃあもう一度言ってあげる!」

モノクマ「オマエはゲームの登場人物じゃないって保証できるの?」

モノクマ「オマエの行動が、オマエの選択している行動だって保証できるの?」

王馬「…………」

王馬「…あは、あはははは!」

モノクマ「…なに、壊れたの?どーせそれも嘘―――――」
153 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 22:46:42.83 ID:YRnOjBfaO







王馬「それは違うねッ!」

パリーン!!!!






154 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 22:48:35.17 ID:YRnOjBfaO
モノクマ「……え?」ビクッ

モノクマ「…あれ…おかしいな…なんか、変な…いや、今はこれをどうにかしないと」ボソ

モノクマ「何が違うっていうのさ!」ムッキー!!

王馬「じゃあ逆に言わせてもらうけどさ、お前の存在ってまるでフィクションみたいだよね?」

モノクマ「えっ?」

王馬「オレみたいに、血の通った人間ならともかく…お前みたいな血も涙もないロボットの方が余程、フィクションぽいって言ってんの!」↑1

ドゴォッ!!

モノクマ「……だーから!オマエラだってフィクションみたいじゃない!”超高校級”ってなんだよ全くぅ!」

王馬「オレたちの才能は唯一無二の本物だよ。例えフィクションでも。…それに引き換え、モノクマはどうせスペアがいっぱいあるんでしょ?」↑10

ドゴォッ!!

モノクマ「そうだよ?」

王馬「ふぅん…じゃあお前を壊しちゃってもいいよね?モノクマはただの心もないロボットだしさ」↑100

ドゴォッ!!

モノクマ「別にいいよ。ボクたちの意識は全て共有されてるし、今のボクが壊れてもまた別のボクが出てくるもんねー」ミシ…

王馬「へぇ…でもそれってロボットだから可能なんだよね?やっぱ、お前の方がフィクションっぽいなぁ。オレ、今までお前みたいなロボって見たことないしー」

モノクマ「まだ言うの!?しつこいなぁ!フィクション、フィクションしつこいってあんだけ叩かれたばっかだろうが!」ミシ

王馬(なんの話だよ)
155 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 22:49:46.78 ID:YRnOjBfaO
王馬(………)

王馬「そういえばさ、モノクマってどうやってスペア作るの?」

王馬「…あぁ、ごめん。たった1体でオレの部屋にノコノコやってくるくらい残念なロボットだから、お前だけじゃスペアも作れないのかな?」↑100

ドゴォッ!!

モノクマ「さ、さぁねー」ミシ

モノクマ(うぷぷ…ボクはあいつさえいれば、あいつが言えば、何度でも復活できるんだよー!」ミシ…

王馬「はぁ…声駄々漏れだよ?思考回路までおかしくなったのか知らないけど余計なことまで口走っちゃったみたいだね」

モノクマ「え?…こ、声にでてた!?」

王馬「思いっきりね。…ねぇ、あいつって誰?…もしかして、首謀者かなにかでもいるのかな?…ここに…オレたちの中に、さ?」

モノクマ「そんなの、い、いるわけないじゃん!」ミシ

王馬「そうだよね!ロボのくせにそんなミスするわけないもんね。もっと頭いいはずだよねー?」ニヤニヤ↑1000

モノクマ「く…」ミシ

王馬「でも、これで分かったかな。お前は人間がいないとダメなんだね。人間がいないと復活さえできない哀れなロボ…」↑10000

王馬「結局、ロボットなんか人間の下で働いてりゃいいのさ!どうせ、お前は特に使えないロボットなんだからねっ!お前の子供の方が余程使えるってのー!」↑100000

ドゴォッ!!!

モノクマ「怒ったクマー!!いい加減に……あ…れ?」バキッ

モノクマ「ぐ…ぐ…!!…なんで…動け…な」ギシギシ

王馬「どうしたの?反論しないの?…じゃあ、もうちょっとだけお話してあげよっか」

王馬「お前はさっきこう言ったよね?」

モノクマ『オマエの行動が、オマエの選択している行動だって保証できるの?』

王馬「そっくりそのまま、お前に返すよ」

王馬「お前さ、AIで動いてるとかいうけど…所詮計算されたものなんじゃないの?」↑1000000
156 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 22:50:59.30 ID:YRnOjBfaO
モノクマ「オマエ…AIを舐めてるんじゃない?…AIはそんな陳腐なもんじゃない…もっとすごいんだぞー!」ガオー ギシギシ

王馬「うんうん、確かにお前のAIもすごいね。わぁすごーい(棒)」

王馬「でも、キーボ見てたら、お前の方がしょぼく感じるなぁ…」

モノクマ「はぁ?あんな、ポンコツよりしょぼいって!?怒るクマよ!?もう怒ってるけど!」ギシギシ

王馬「確かに技術はすごいと思うよ?お前の方がスペア作り放題だしね!」

モノクマ「でしょお?もっと褒めていんだよ?」ギシギシ

王馬「でも、お前とキーボには決定的に違うところがある…分かる?」

モノクマ「………?」ギシギシ

王馬「あいつには、命があるんだよ」

モノクマ「はぁ?命?あいつに?あんなただのロボットに?」ギシギシ

王馬「お前は所詮、ロボットだ。スペアがあるから、安心しきって、完全に自分が壊れるなんて考えてもいなんだろうね…」↑10000000

モノクマ「………」ギシッミシッ

王馬「でも、キーボには命がある。散々、ロボット差別してきたオレが言うんだ、間違いないよ」

モノクマ「そのキーボクンが…首謀者の可能性もあるじゃん…!」ミシシッ

王馬「あんなポンコツに首謀者なんて無理だよ。そもそも人じゃないし。首謀ロボになっちゃうよ…あぁ、ところでやっぱり首謀者いるんだね?ま、それはもういいか」

モノクマ「……!!」ミシシッ
157 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 22:52:19.03 ID:YRnOjBfaO
王馬「…というわけで、モノクマには、オレが直々に命の大切さを教えてあげるよ!」

モノクマ「え?」ギシミシ

王馬「うーん、そうだな。…一回さ、壊れてみて命について考えてみたらどう?」スッ

モノクマ「そ…それは…!?」ギシッミシッ

王馬「にしし…じゃーん、入間ちゃん特製の”エレクトハンマー”でーす!」

モノクマ「!?」ギシッミシッ

王馬「ちょっとでしゃばり過ぎたモノクマちゃんには、一回退場してもらうよ!」

王馬「そもそも、今、オレの部屋に来たのが間違いだったんだよ…お前は来るタイミングが悪かった」

王馬「そしてロボの癖にオレが”エレクトハンマー”持ってることも知らなかった…ホーント、バカだよねー!」↑100000000

王馬「それとも、オレには使えっこないって油断してたとか?これまたバカだよねー!」

モノクマ「そ…そんなことしたら、ただで済まないよ!?」ギシッミシッ

王馬「ああ、死後のことなら安心してよ。お前はオレが手厚く葬ってやるからさ!プレス機で潰すとか、ね!にしし…ロボにふさわしい最期じゃん」↑1000000000

モノクマ「……!!」ギシッミシッ ダラダラ

王馬「あはっ、ロボのくせに汗とか出るんだ?どういう仕組みなんだろう?貯水でもしてんの?」↑10000000000

モノクマ「そ、のくら、い、避ける…もんね!」ギシギシ

王馬「やれるもんならやってみれば?…っていうか、気づいてないわけないよね。さっきから自分の体に起こってる異変にさ」

モノクマ「クッ…」ギシップシュッ

王馬「それじゃあ、答え会わせしようか!えーっと、お前がオレの部屋に来る、ちょっと前のことだよ」
158 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 22:55:50.73 ID:YRnOjBfaO


王馬『ただいまーっと……あらら』

グチャァ…

王馬《随分汚れてきたな…なんか無性に気になってきた》

王馬《…ちょっと掃除でもするか…夜だけど》

王馬『鉄屑、ちょっと外に出てて』

鉄屑『分かったよ!』テテテ



王馬『よい…しょっと。ふぃー。こんなもんかな?』

王馬『あ、オレがいつのまにか作ってほったらかしてたビックリ箱だ』スッ

王馬《それに…これは……》スッ

ミョン!!!

モノクマ『王馬クン、遅くなったけどおめでとう!』

王馬『うわああああ!?モノクマああああ!?』

モノクマ『ず、随分驚くんだね…』

王馬『うわあああああ!』シュッ

ボンッ!!ピカァ… 

モノクマ『え、ちょ、なに!?』



王馬「あのね、掃除してたら偶然”エレクトボム”が見つかったんだ」

王馬「知ってる?エレクトボム。効果は…まぁなんとなく察してるよね」

王馬「で、それが”たまたま”発動しちゃったあとにお前が運悪く来ちゃったんだよ」

王馬「まぁ、もちろん嘘なんだけどねー!っていうのも嘘かもね!にしし、どっちだと思う?」

モノクマ「……」ギロッ プスプス

王馬「そんなに睨まないでよ、怖いなぁ。…ところでロボって不運とかあるの?うーん、気になるなー」↑100000000000
159 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 22:57:32.02 ID:YRnOjBfaO
モノクマ「クっ…」ギシギシプシュッ

王馬「ま、こういうわけで、電子機器のお前は、か弱いオレよりさらに弱いわけなのでしたー!」

モノクマ「おマエ…ゼったい、ユ…ゆルさ」ギシッミシッ

王馬「はいはい、ポンコツロボットはお役御免だよー。話が長引いちゃったし、そろそろ終わろうねー」スッ…

モノクマ「…!!」ギシッミシップシュッポー

王馬(オレはエレクトハンマーを構え…)スゥッ

王馬「最後に言わせてもらうよ…オレは嘘つきだからさ、別に自分がゲームの登場人物でもフィクションでも構わないんだよ」

王馬「だって、フィクションはさ…”嘘”ってことでしょ?オレにピッタリだと思わない?むしろ憧れちゃうよ」

モノクマ「…………」ギシギシプシュッ

王馬「……なぁんて!全部嘘なんだけどね!」

王馬(モノクマに向かって降り下ろす…!)
160 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 23:00:49.60 ID:YRnOjBfaO
王馬「これで……終わりだッ!ただの鉄屑になりなッ!!」↑∞

ブンッ!!

モノクマ「…ッ!!」

ガシャーン!!

モノクマ「あ……ぐっ」バキッ ガシャッ



     《《〈完全論破!!〉》》



……ピコン…プシュッ……ピーピー……ピーーーーーーー……ボガァン!!
161 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/20(火) 23:04:46.75 ID:YRnOjBfaO
今日はここまでにします
くますみー
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/21(水) 16:00:11.20 ID:kreE3TBL0
いよいよクライマックスって感じだなー
163 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/21(水) 21:43:03.46 ID:me15Zs/HO
>>162
ようやくクライマックスです!
3スレ目になってからあんまりロボット差別してないけど…

では更新再開です
164 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/21(水) 21:47:52.91 ID:me15Zs/HO
モノクマだったもの「」

王馬「たはー!クソロボはぶっ壊すに限るねー!」フイー

王馬「……でも、意外とあっけないな」

王馬(これで完全に喧嘩を売っちゃったわけだ)

王馬(だけど、あのまま卒業するわけには行かなかったし、不可抗力なんだよっ!…嘘だけどね)スタスタ ガラッ

モノクマだったもの「」ゴロン

王馬「……っと汚ね…」ガラッ

王馬「…ん?なんだこれ…なんかのスイッチかな?」

王馬「こいつが持ってたものだし、ろくでもないものかもしれないけど…一応、取っておくか」

王馬(布でくるんで…と)クルッ

モノクマだったもの「」

王馬「にしし…無様だね!なんかムカツクからもう一回殴っておこうっと!」

ブンッ! グシャア…

王馬「ふー、すっきりすっきり!」

王馬(あとはこれをどうするか…と、ホントにいるかどうか分からないけど首謀者の存在が問題か…)ウーン

王馬(…まぁモノクマなんて元々いなかったようなもんだし、エレクトボム使っておいたし、最低でも今日中は気付かれないかな……多分?)ウーン

王馬「うーん…うーん……よし、もう少し粉砕しよう!関係ないけど!」ポンッ

ゴンッグシャアゴンッグシャアゴンッグシャアゴンッグシャア……



鉄屑(モノクマ)「」

王馬「あーあ、すっかり鉄屑になっちゃって…悲しいね、涙が出そうだよ…嘘だけど」

王馬「さぁてと、汚いからさっさと捨てなきゃな」
165 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/21(水) 21:50:46.66 ID:me15Zs/HO
王馬「あとは…このスイッチだけど。どうするかな…」

ガチャ…

王馬「…ッ!?」

王馬(まさか…もうモノクマが復活したのか?)

鉄屑「あれ?それなに?」トコトコ

王馬「…ああ、なんだ。鉄屑か」

鉄屑「これ、なーに?」ジー

王馬「これは…」

鉄屑「っていうか…ここ、なんか空気悪くない?オイラ、なんか気持ち悪くなってきた…」ウッ

王馬「…!鉄屑、調子悪いなら、それを直す方法あるよ?」

鉄屑「え?なぁに?」

王馬「そこに落ちてる、てつく…じゃないや。粉を食べたら直るよ」

鉄屑「ほんと!?」

王馬「全部残さず、食べるんだぞ!」

鉄屑「うん、オイラ、お残ししないよ!」バクバクバク

鉄屑(モノクマ)「」ウッソーン…

王馬(親を食う息子…すごい絵面だ。まぁロボだから、なんにも思わないけど)



鉄屑「ご馳走さまでした!なんか調子よくなってきた気がするよ!」フイー

王馬「そう!ならよかったよ!息子の幸せが一番だからね!」

王馬(鉄屑が鉄屑食ってる間、エレクトボムの効能が切れたんだろう…結構時間がたっていたみたいだ)
166 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/21(水) 21:56:51.22 ID:me15Zs/HO
王馬「今からどうするかな…」

鉄屑「?」

王馬(とりあえずエレクトボムふたつは持って…ハンマーは一旦置いておこy)

王馬(…このスイッチは、今から入間ちゃんに解析してもらうか)

王馬「ちょっと出てくるね」

鉄屑「いってらー」



ピンポーン…シーン

王馬「いない…研究教室かな?」

―入間の研究教室―

入間「なんだよ…こんな時間に。さっきから、これの調子が悪くてオレ様は機嫌がわりぃんだよ…」

これ「」ブインブイン…

王馬「ちょっとー…そんなグロいもん見せないでよ。グロいのは入間ちゃんの顔だけで十分さ」

入間「ひぅ…いきなり、顔面バカにされたぁ…。え、嘘だよね?嘘なんだよね?オレ様の顔がグロいわけないよね??」

王馬「は?ホントに決まってんじゃーん。それよりさ、そんなオモチャで遊んでる暇あったらこれ解析してよ」

入間「あ?なんだこりゃあ?なんのスイッチなんだ?」

王馬「何か分かったら苦労しないよ。それが分かんないから、解析頼んでんじゃん。そんなことも分からないの?顔面肉便器ちゃんはさぁ…」ヤレヤレ

入間「が、顔面…肉便器ぃ…!?そんなにあたしの顔ってひどかったの…!?」ガーン

王馬「じゃ、よろしくね。間違っても押したりしないでよ。爆発する可能性だってあるんだからね」

入間「はぁ!?そんなもの任せんじゃねーよ!人類の宝であるオレ様の頭脳がなくなってもいいってのか!?」アセアセ

王馬「え…っと、どこが人類の宝なの?10字以内でわかりやすく説明して?」キョトン

入間「」

入間「…もうアタシ…イクぅ…」トボトボ 

王馬「ばいばーい」

王馬(入間ちゃんはトボトボと研究教室の中に戻っていった)

王馬「さて、スイッチは入間ちゃんに任せて、オレはさっさと寝よう」

王馬(そう思って大階段を登ろうとしたら)

『こらー!!!』

王馬「!?」
167 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/21(水) 21:59:19.73 ID:me15Zs/HO
ドシンドシンドシンドシン!!!

エグイサルピンク『ちょっとキサマー!』

王馬(オレの後ろにエグイサルが現れた。…鉄屑以外のモノクマーズ全てが)

王馬「あれれー、エグイサルがこんなに集まっちゃっていったいどうしたのさ?」

エグイサルブルー『どうしたもこうしたもないぜッ!キサマが父ちゃんをぶっ殺したこと知ってるんだからなッ!!生命反応の受信が途切れたんだよ!』

エグイサルグリーン『オイラ…悲シイ』

エグイサルイエロー『そんでキサマを制裁しにきたっちゅうわけや』

エグイサルピンク『お父ちゃんへ手を出すのは禁止されているのよ…?』

王馬「ふーん、制裁ってなに?」

エグイサルイエロー『こういうことや』

王馬(エグイサルがこちらに腕を向けてきたと思ったら)

パァンッ!!
168 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/21(水) 22:06:06.01 ID:me15Zs/HO


春川「!」ムクッ

春川(銃声?音から、発砲は外…寄宿舎から少し離れた場所か)

春川(誰が?なぜ?…とりあえず外に…)

ガチャ

春川「!」

東条「春川さん」

星「…よう」

春川(部屋から出ると、東条と星がいた。行動が早いんだな…)

春川「東条、星。あんたたちも目が覚めたんだね…あの銃声で」

東条「えぇ、一刻も早く状況を把握しないと。場合によってはみんなを避難させなければならないかもしれないわ」

星「…とりあえず俺と東条で外を見に行く。あんたはここにいるやつらを起こしてくれ」

春川(確かに眠ったまま気付かないのが一番危険か)

春川「分かった、あとで私も行くよ」

東条「よろしくね」タタタ

春川(私は起こして回るか…っていうかそもそもあいつら起きるの?)

春川(…まぁ扉叩けばいいか)


169 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/21(水) 22:09:12.15 ID:me15Zs/HO
王馬「い…っつ」ズキッ

王馬(発砲音のあと、頬に痛みを感じて手を当てると、手にベットリ血がついていた…)タラ…

エグイサルピンク『ねぇ…やっぱりグロいしこれは止めない?』

エグイサルグリーン『オ父チャンノウラミ…』

パァン パァン!!

王馬「……ぐっ!」ズキッ!

王馬(今度は、腕に…)タラ…

王馬「…へぇ…図体でかいくせにけっこう狙撃うまいんだね。痛い…じゃん…」ズキズキ

エグイサルブルー『ヘルイェー!その減らず口を黙らせてやるぜェ!』

パァン!!

王馬「あ……ぐぅ…」ズキズキズキッ!

エグイサルピンク『でろでろでろでろ…』

エグイサルイエロー『で、何回撃つんや?』

エグイサルグリーン『王馬クンハ嘘ツキ…針千本飲マス…』

エグイサルピンク『つまり千回!?王馬クンが穴ぼこになっちゃうわよぉ!!』

王馬「にしし…早く決めてよねー…」
170 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/21(水) 22:11:25.75 ID:me15Zs/HO


春川(みんなを起こした。とりあえずここにいるのは)

赤松「銃声…また聞こえたね…」ブルッ

最原「地響きのような音も少し聞こえる…もしかしてエグイサル?」

百田「エグイサル?なんであいつらが…」

夢野「んあ…」プルプル

茶柱「夢野さん…安心してください、女子は転子が守りますから」

ゴン太「じゃあ男子はゴン太が守るよ!」

春川(こいつら6人)

春川(東条と星は今外)

春川(入間、キーボ、白銀、真宮寺、夜長、天海…あとあいつもいない)

春川「……」

春川(……じっとしてるの、落ち着かないな…)ソワソワ

春川「…私がちょっと外見てくるからあんたたちはそこでじっとしてて」タタタ

百田「おい、ハルマキ!勝手に…!…くそっ、何が起こってやがる…」


171 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/21(水) 22:17:00.74 ID:me15Zs/HO


王馬(段々、痛みが増してきた…)

王馬(これは…少し不味い状況かもね)

エグイサルグリーン『モウ撃ッテイイ?』

エグイサルブルー『ヘルイェー!モノダムゥ!テメーにやらせねーよ!』

エグイサルグリーン『オ父チャンノ仇ハオイラガトル』

エグイサルブルー『うるせーぞ!』

エグイサルピンク『こんなときまで喧嘩しないでよー!!』

王馬「へぇ…ロボット同士でも……兄弟、喧嘩とかするんだ…ね」ボソッ

王馬(今のうちに逃げる…のは無理か。どうせ囲まれる)

エグイサルイエロー『じゃあワイが勝手にやるでー?ちゃーんと千回、耐えるんやで?』スッ

王馬「くっ…」

王馬(情けない…)

王馬(ホントに情けないんだけど)

王馬(向けられた銃口に、オレは思わず目を瞑ってしまった)ギュッ…

ドシンッ パァン カァンッ!!
172 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/21(水) 22:18:28.01 ID:me15Zs/HO
今日はここまでにします、くますみー
ダンロン霧切読まなきゃ…
173 : ◆hq9TfeeMlAP9 [sage]:2018/02/22(木) 21:05:59.67 ID:xY+Xy6PfO
ダンロン霧切、次で終わっちゃうのかなぁ…なんて思いながら更新再開です
174 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/22(木) 21:06:56.37 ID:xY+Xy6PfO
ドシンッ パァン カァンッ!!

王馬「………?」

王馬(……痛く、ない…?)

エグイサルイエロー『なっ!?』

『やめて…やめてよー!!』

王馬「………え?」パチッ

王馬(目を開けるとそこには…)

エグイサルレッド『とーちゃんをこれ以上いじめるなー!!』

王馬「鉄屑……?」


175 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/22(木) 21:07:55.82 ID:xY+Xy6PfO


春川(外に出ると大階段の方から騒ぎ声が聞こえてきた)

春川「あっちか…!」タッタッタ

春川(…いた!)

春川「東条!星!とりあえず、いるやつらだけ起こしてきた。今は寄宿舎で待機中」タッタッタ

東条「分かったわ。…あそこに王馬君がいるの。後で私達は救出に向かうわ」

春川(エグイサルがいる…それに王馬も?なんで…それより)

春川「…突っ込む気?」

ドシンッ パァン カァンッ!!

エグイサルイエロー『なっ!?』

エグイサルレッド『やめて…やめてよー!!』

エグイサルレッド『とーちゃんをこれ以上いじめるなー!!」』

春川「!」

星「行くぞ、東条!」タッタッタ

東条「えぇ!」タッタッタ

春川「!そういうことね、気を付けなよ!!」

東条「もちろんよ!」タッタッタ

春川(エグイサルレッドが盾になってる隙に救出か。正直あいつのことなんかどうでもいいけど…)

春川「私は…とりあえず戻るか」タッタッタ

176 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/22(木) 21:09:02.04 ID:xY+Xy6PfO


エグイサルピンク『モノタロウ!?そこをどいて!王馬クンはお父ちゃんを殺したのよ!?』

エグイサルレッド『嫌だ!オイラのとーちゃんはとーちゃんだけなんだ!』

エグイサルグリーン『モノタロウ、ソコヲドイテ』

パァン パァン パァン 

王馬(鉄屑が身…というかエグイサルを呈してオレを…)

エグイサルレッド『とーちゃん!早く逃げて!!』

王馬「だけど…」

星「王馬!」タタタ

東条「王馬君!!」タタタ

王馬「…えっ?」クル
177 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/22(木) 21:11:44.30 ID:xY+Xy6PfO
東条「王馬君、大丈夫!?」タッタッタ

星「わりぃ、すぐに来てやれなくて…!」タッタッタ

王馬「東条ちゃんに星ちゃん、どうして…」

東条「理由はあと、とにかく今は避難を…!」

王馬「……。だったら、入間ちゃんの研究教室に…ぐっ」ズキッ

星「歩けるか?」

王馬「足はやられてないから、平気…いでっ!?と、東条ちゃん!?なんでオレを持ち上げてんの!?」ヒョイ

東条「ごめんなさい、今はとにかく一刻も早くこの場から退避しないと。入間さんの研究教室ね?」タタタタ

王馬「あ…鉄屑!」クルッ

エグイサルレッド『とーちゃんは…オイラが守るんだ!』

星「あいつ…俺らに銃弾が当たらないように壁に…」タタタタ

東条「だけど、4対1、そう長くは持たないかもしれないわ…何か抵抗する術は…」タタタタ

王馬「…!前ッ!」

ドシン!!

エグイサルグリーン『逃ガサナイ…』
178 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/22(木) 21:14:23.26 ID:xY+Xy6PfO
東条「くっ…」

星「あんたらは先に行け!」

王馬「でも、星ちゃん!」

星「俺は大丈夫だ。それに俺だけじゃないさ」

ビューン

東条「え?…あれは!」

王馬(向こうからなにか飛んでくる……あっちにあるのはキーボの研究教室!!!)

チョドォォン!!!

エグイサルグリーン『ク…』グラッ

「みなさん!無事ですか!?」ビュオーン

東条「キーボ君!あなた…」

キーボ「ボクが空から攻撃します!星クンは相手を撹乱してください!」

星「あぁ!」

王馬「キーボ…!」

キーボ「王馬クン、ボクはようやくみなさんの役に立つことができます。だからキミはキミにできることをしてください」ニコッ

王馬「…分かった。星ちゃん、キーボ!死ぬなよ!あのクソロボと違って、スペアなんてないんだからさ!」

東条「行くわよ、王馬君!」タタタタ

王馬「うん!」

エグイサルグリーン『待ッテ…』

星「おっと、行かせねーぜ?」

キーボ「ボクたちが相手です!」

エグイサルグリーン『…王馬クンノ味方ヲスルナラ容赦ハシナイヨ』
179 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/22(木) 21:17:22.61 ID:xY+Xy6PfO


―入間の研究教室―

ガララッ!! ピシィッ!!
 
入間「ひぃぃぃ!?来るなぁ!!」ビクビク

東条「安心して、入間さん。私達よ」

入間「へ?な、なんだオメーらか…さっきから銃撃音が聞こえるしよぉ…外を見たらエグイサルどもがいるしよぉ…一体なにが起こってるんだよ…?」

王馬「それは……っつつ」ズキッ

東条「…手当てをしながら話しましょう。王馬君、そこのソファに座って」スッ

入間「オレ様のソファなんだけど…っていうかなんで怪我してんだ?」

王馬「ああ。星ちゃんと殴りあいしたんだよー」

入間「まじかよ…あいつ、やっぱり殺人者なんだな…」

東条「全く…こんなときまで嘘をつかないで」

王馬(それからオレは、モノクマをぶっ壊したこと、スイッチを落としたこと、などを簡潔に話した)

王馬「…いたたっ!いだいっ!」ズキズキ

東条「王馬君、今は我慢して。…はい、これでおしまいよ。あまり動かないように」ギュッ

王馬「いってー……はーい分かったよ。じゃ、次は東条ちゃんの話を聞かせてもらえる?」

東条「ええ。…数十分前に私と星君と春川さんは1発目の銃声で目が覚めたの」

東条「とりあえず春川さんは寝ているみんなを起こしに行ってもらって、私と星君は外の様子を見に行くことにしたの。そしたら…」
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