【ダンガンロンパV3】王馬「ロボット差別王にオレはなる!!V3 」

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321 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 22:00:57.71 ID:BXuZnDamO
王馬「あはは、やだなー。しらばっくれないでよ、ロボットの癖に」

春川「あんた、さっきから何が言いたいの?」

王馬「あぁ、オレ思ったんだよねー。モノクマにウイルスが効くなら他にも効きそうなやつがいるんじゃないかってさ」

王馬「キーボとか……さ」

マザーモノクマ「……」

春川「もしかして…キーボがおかしくなったのは、こいつが原因なわけ?」

百田「おい、どうなんだモノクマ!」

王馬「沈黙は肯定とみなすよー?」

マザーモノクマ「……」

百田「…入間が調べたら、原因だって分かるかもしれないし、ここで黙ってても仕方ないと思うぞ?」

王馬「あはは、そうだね!入間ちゃんってほんっと便利だねー!」

最原「そういう言い方はどうかと思うけど……その通りだよ」

百田「…さっさと吐いちまった方が楽になるぜ?」

王馬「ロボットだから楽とか感じないだろうけどねー」

百田「だーっ!いちいちうっせーな、テメーはよ!」

春川「…壊されたくなかったら、答えなよ」スッ

マザーモノクマ「あーはいはい分かったよ。入間さんが調べるまでもないよ。だって同じウイルスが検出されるだろうしね」
322 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 22:03:25.40 ID:BXuZnDamO
天海「それはキミがキーボ君にウイルスを送り込んだ…ってことでいいんすね?」

マザーモノクマ「愛だって!…まぁキーボクンはボクの子供でもなんでもない赤の他ロボなんだけど、愛は平等だから…ね?」

天海「…」

百田「くそっ、ムカつくヤローだぜ…!」

天海「…………だけど、どうしてこんなに情報を…」ブツブツ

天海「…なんかきな臭いっすね」ブツブツ

王馬「……」

王馬(……他に聞き出す情報を…あ)

王馬(…そうだ。ちょっとモノクマのスペアでも作らせてみようかな、ホントかどうか分かんないし)

王馬「ねぇねぇ、モノクマ!試しにスペア1個作ってみてよ」

百田「なんで作らんすんだよ?また襲いかかってきたらどーすんだ?」

王馬「オレとしては、いろいろ確認したいんだよね。製造できるのかとかウイルスのこととかさ」

最原「そうだね…嘘を言ってる可能性もあるし一応、確認はしておきたいな」

マザーモノクマ「…」

最原「…作らないのか?」

マザーモノクマ「愛もないのに産めるわけないじゃない!」

王馬「は?ロボに愛とかあると思ってんの?いいから産めよ」

マザーモノクマ「…」
323 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 22:04:58.27 ID:BXuZnDamO
春川「さっさと産んでみなよ。すぐにぶっ壊すけどね」

マザーモノクマ「…」

天海「……産んでください」

マザーモノクマ「…」

最原「どうしたんだ?産めって言ってるんだ、聞こえないのか?」

マザーモノクマ「あぁんもう、しつこいなぁ!産んだ後の事とか考えてるの!?無責任に産めだなんて言わないでよっ!」

百田「いいから産めっつってんだろーが!」

マザーモノクマ「嫌でーす!」

春川「ちっ…」

最原「…………」フム

王馬(結局その後も何回も産むように言ったけど、マザーモノクマはモノクマを産まなかった…)



マザーモノクマ「そんなに産ませたいの……?でも、あなたたちには屈しないわ!」ゼーゼー

王馬「はぁ、ダメみたいだね。諦めようか」

最原「…えっと他に聞くことはあるかな?」

春川「…あるけど、どうせこいつが答えないことだろうから私はもういいよ」ハァ

天海「俺としても聞きたいことはあるっすけど…才能のこととか。ま、どうせ答えないでしょうね」

百田「おいオメーら――−」

王馬「みんなそんなに簡単に諦めたらダメだよ!」

百田「!?」

王馬「せっかくここまで来たんだからもう少し頑張ろうよ!」
324 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 22:07:11.66 ID:BXuZnDamO
春川「…悪いけどあんたに励ましの言葉を言われても、嘘臭くにしか感じないよ」

王馬「あはは、ひどいなー。オレだって傷付くときくらいあるんだからね?」

春川「……」

百田「…だが、そいつの言う通りだ。せっかくこいつを追い詰めたんだから聞けることは徹底的に聞かねーとな」

最原「…そうだね。僕達にできることをやろう」

春川「……ん」コクン

王馬「あーあ、みんな百田ちゃんの言うことには聞くんだね。全く、オレも嫌われたもんだよ」

天海「なんだかんだ、そんなことはないと思うっすよ」

王馬「うーん…天海ちゃんに言われてもなんか嬉しくないなぁ…」

天海「なんで……」ガーン

王馬「いやなんかもう、いろいろと?…いや、そんなことより」

王馬「モノクマ!他の質問にも答えてくれない?」

マザーモノクマ「…えー?」

王馬「…オレらのおかげで今日すっごい盛り上がったでしょ?ちょっとはサービスしてくれてもいいんじゃないのー?」

百田「このままじゃフェアじゃねーだろ。勝手に襲ってきたりしてよ」

マザーモノクマ「んー……」

最原「王馬くんがモノクマを壊してエグイサルが襲いかかってきことをぬきにしても、大量のモノクマを僕達に襲わせたことは納得がいかないぞ」

マザーモノクマ「うーーーーーん……」
325 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 22:09:26.66 ID:BXuZnDamO
天海「そんなことした理由が”盛り上げたいから”って主張したいなら、俺達は別にそれでもいいんすよ?」

春川「だけどそれに釣り合うくらいの情報はくれたっていいんじゃない?確かにあんたの製造の仕方とかは分かったけどさ…これだけじゃ、まだ足りないよ」

王馬「こっちは怪我人出てるし、キーボだって直るか分かんないくらいの被害は出てるんだよ?」

マザーモノクマ「…ん”ん”〜〜」

王馬「それにさ…情報を提供して、またオレ達が動く方が喜ぶんじゃないの?…視聴者とやらはさ」

マザーモノクマ「……」

マザーモノクマ「はぁ、なんでこんなときだけ息がぴったりなんだか……ま、いっか」

マザーモノクマ「はいはい分かったよ。教えられることは教えてあげる」

王馬「わーいありがと!」

マザーモノクマ「これで盛り上がるっていうならね。それに生徒の情熱に答えてあげるのが先生の役割だしさ」

天海「……ホントっすかね?」ボソ

マザーモノクマ「ん?天海クン、なんか言った?」

天海「や、別に何も言ってねーっすよ」

王馬「じゃあ早速聞くけど、ここって出口どこにあるの?ああ、この部屋からじゃなくてこの学園からってことね」

マザーモノクマ「ざーんねん!そんなの教えられるわけないじゃん!」

春川「さすがに答えないか…」

マザーモノクマ「答えは与えないよ。でもヒントはもう与えてあるでしょ?」

王馬「ヒント…もしかして、あのスイッチのこと?」
326 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 22:11:57.72 ID:BXuZnDamO
マザーモノクマ「そうそう、それ。オマエラああいうの好きでしょ?先生に質問するだけじゃなくて自分でも考えてみなよ」

王馬「うん分かったよ!」

王馬(まぁスイッチの解析は全部入間ちゃんにやらせてるけどね!)

最原「…僕もお前に聞きたいことがある。お前が答えるかどうかは分からないけどな…」

マザーモノクマ「うんうん。何かな?とりあえずレッツ質問!カモン!」

最原「………」

最原「首謀者は…いるのか?」

マザーモノクマ「首謀…者?うーん、コロシアイでもないのにそんなの探して意味があるの?」

天海「意味ならあるっすよ。だってそいつがキミを介してモノクマで俺達を襲わせた可能性が高いんすから」

天海「今までの質問だって全部キミがやったって言ってたっすけど、キミだってロボットなんすから、その裏にはキミに指示を与えた必ず首謀者がいるはずっす」

天海「まさか全部自分で考えて行動…なんて言わないっすよね」

王馬「そいつがキーボみたいに高性能なロボットならその可能性もあるかもしれないけど……ま、首謀者はいるだろうね」

マザーモノクマ「…………」

マザーモノクマ「…ま、いっか。最後だし?こっちもこき使われてちょっとイライラしてたし?ヒントくらいならあげるよ」

百田「また盛り上げるため…ってやつか?はん、皮肉なもんだな。オレらがやることなすこと全部テメーにとっちゃあ好都合ってわけだ」

マザーモノクマ「うぷぷ…まぁいいじゃん、いいじゃん。ウィンウィンな関係ってやつだよ、よく聞くでしょ?」

百田「ちっ…どこがだよ」

マザーモノクマ「うぷぷ…!オマエラが探している人物はー…」

最原「…」ゴクリ

マザーモノクマ「頻繁にこの部屋を訪れているよ!」
327 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 22:21:05.58 ID:BXuZnDamO
今日はここまでにします

この辺のくだりでは、マザーモノクマとか隠し部屋等、細かいところを作者が完全に把握しきれていない場合があります……すいません
なるべくそうならないように、チェックしたいと思います。くますみー
328 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 22:59:45.61 ID:O7sAYSqqO
最原「!」

春川「頻繁に…?ってことはやっぱり首謀者はいるんだ。それが聞けただけで十分だよ」

春川「そいつをどうにかすればこんなふざけたところでの生活も終わるんでしょ?」ギロ

マザーモノクマ「やーん!そんなに睨まないでよー」

最原「………」

最原「頻繁に…ってことはずっとここにいるわけじゃないんだな?」

マザーモノクマ「うぷぷ……まぁ言葉通りに受け取ってよ」

王馬(頻繁…)

王馬「……。…ねぇ、先生!もう1個質問するよ」

王馬「…さっきの話をちょいと蒸し返すようになって悪いんだけど、出口の場所は教えなくていいから、出口がひとつかどうかだけ教えてくれない?」

マザーモノクマ「えーそれはちょっとなぁ…」

王馬「残念だなぁ。二度と産めない体になっちゃうね…」スッ

マザーモノクマ「止めて!お腹の子には手を出さないで!」

王馬「じゃあ答えてくれるんだね?」

マザーモノクマ「…………」

最原(モノクマがロボットだから大丈夫だけど言葉だけ聞くと完全にアウトだな…)

マザーモノクマ「あぁんもう…特別だよ?」

マザーモノクマ「出口はひとつ…だよ」

王馬「…にしし、ありがと」
329 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:00:14.98 ID:O7sAYSqqO
百田「つーことは…出口はあるってことだな!」

百田「もうこいつが、オレらの卒業を許すのを待たなくていいってことだなっ!!」

百田「…ぜってー見つけてやる!んで、こんなところからはおさらばだ!」

春川「…………………」

春川「うん…そうだね」

王馬「ま、オレが聞いたのはそれを確かめるだけじゃないけどね」

春川「…どういうこと?」

天海「……」

最原「入間さんが今、スイッチの解析中なんだよね?出口の場所とその出現方法によっては首謀者の手がかりになるかもしれないんだ」

百田「それがどうしたんだ?」

最原「…ごめん、今はまだ推測だから話せない。…僕の予想が当たらないことを願っているけど」

王馬「…ま、覚悟はしといた方がいいかもねー」

百田「…?」

百田「ま、とりあえず聞ける情報は聞けたな」

春川「逆にペラペラ話しすぎて気味が悪いくらいだよ」

天海「…そうっすね。そこんとこもちょっと気になるっすけど…どうせ盛り上げるの一点張りでしょうね」

王馬「……」
330 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:01:29.56 ID:O7sAYSqqO
王馬「あ、モノクマさぁ」

マザーモノクマ「なに?」

王馬「オレが首謀者なのになんでモノクマ産んでくれなかったの?」

春川「え?」

百田「…はっ!?」

マザーモノクマ「…は?なに言ってるの?」

王馬「だーかーらー!首謀者はオレなのに!どうしてモノクマを1体も産んでくれないのさ!」プンスコ

百田「ちょ、ちょっと待て!テメーが首謀者ってどういうことだ!?」

王馬「どうしたもこうしたもないよ。オレが大量のモノクマをけしかけてキミらを襲わせたってことだよ」

百田「なにバカなこと言ってんだ!こんなときまで嘘つくんじゃねーよ!」

王馬「オレが嘘つくわけないでしょ!キミはオレの何を見てたっていうの!?」

春川「あんたが嘘つきってところなら散々見てきたけど?」ギロ

マザーモノクマ「第一、キミにモノクマを産めるわけないじゃない!」

マザーモノクマ「だってボクには声紋認証が組み込まれていて、本人の声でしか産めないんだから!」

王馬「へーそうなんだ!それは知らなかったなー」キラキラ

マザーモノクマ「え?…はっ、言ってしまった!!」

百田「…はぁっ!?」
331 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:02:22.84 ID:O7sAYSqqO
最原「キミが首謀者っていうのはやっぱり嘘なんだね」
王馬「うん、そうだよ!モノクマがオレの部屋に来たときに…」

モノクマ《うぷぷ…ボクはあいつさえいれば、あいつが言えば、何度でも復活できるんだよー!』ミシ…

王馬「って言ってたからちょっと嘘ついてみたんだ!そしたらまんまと喋ってくれたね!」

王馬「…ま、わざと話に乗って、うっかり喋ったのかもしれないけどさー。ねーモノクマー?」

天海「…そうかもしれませんね」

マザーモノクマ「うぷぷ…いやぁ参った参った…」

マザーモノクマ「まぁ聞いてくれたら答えたんだけどね?」

王馬「えーじゃあ余計な芝居しちゃったなー」

王馬「ま、いいや!というわけで、百田ちゃん、見事騙されてくれてありがとう!」ニコニコ

百田「ふざけんな!テメー、ついていい嘘と悪い嘘があるぞ!」

王馬「ごめんって!」

春川「……」ベシッ

王馬「…〜っ!!痛いよ、春川ちゃん…」

春川「…ふん」

王馬「……でもこれで確実な証拠を掴むことができるようになったね!」

王馬「こいつは首謀者の声じゃないとモノクマを産めない。ってことは、首謀者を特定する材料になるわけだ」
332 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:04:02.36 ID:O7sAYSqqO
春川「…そういえば、さっき私達全員こいつに産めって言ったよね?」

最原「ってことは、この5人の中に首謀者はいないんだね」ホッ

百田「ん?なんでオレらの中に首謀者がいるって考えてんだ?首謀者はどっかに隠れている第三者だろ?」

王馬「全くおめでたい頭だねー。まぁ別にいいけどさ」

百田「何が言いてーんだよ…」

天海「俺達の中に…16人の中に、首謀者がいるかもしれないってことっすよ」

百田「…は?」

春川「私達の中に…?なんでそうなるわけ?」

王馬「さっきマザーモノクマが言ってたでしょ。首謀者は”頻繁に”この部屋を訪れているって」

最原「つまり…ずっとこの部屋にいるってわけじゃないんだ。だったらなぜ首謀者はずっとこの部屋にいないんだろう」

百田「それは…定期的に出口を通して外に出ているからじゃねーか?」

最原「それだと僕たちに見つかってしまう可能性もあるよね。この部屋にいる方がずっと安全だよ」

春川「人目につきにくい夜に活動している可能性は?」

王馬「わりと夜ふらふら動いてるやつもいるし、そもそも隠し部屋の外に出ること自体がリスクの高いことだよね?」

百田「出口がここにあるかもしれねーじゃねーか」

天海「確かにそうっすね。入間さんがスイッチの解析を終わらせたらハッキリするっす」

百田「だったらオレ達の中に首謀者なんて……!」

天海「でも、もっとハッキリさせる方法があるっす」

百田「…?なんだよ、その方法って」
333 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:06:00.83 ID:O7sAYSqqO
天海「みんなに、マザーモノクマに産めって言ってもらうんすよ」

百田「…首謀者だったら、モノクマを産むってか?」

百田「……仲間を疑えって言うのかよ…!オレは、オレ達の中に首謀者がいるなんて信じねーぞ!」

最原「………」

王馬「でもさー首謀者がオレ達の中にいたまま外に出るのは危険でしょ?だったらハッキリさせた方がみんなのためだよ」

百田「だがっ…!!」

王馬「ところでさー、百田ちゃんは首謀者のことをどう思う?」

百田「どうって…そりゃムカついてるぜ。閉じ込めやがったりモノクマでオレらを殺そうとしやがったりしたしな」

王馬「やっぱり百田ちゃんもオレと同じ気持ちなんだね!嬉しいな〜実は、オレもこんなことした首謀者がムカつくんだよねー!」

百田「だからどうしたってんだよ…」

王馬「にししし………」

春川「…なんで笑ってるわけ?」

王馬「いや、なんとなく?なんかオレがすっかり悪者みたいな感じになってきたからおかしくってさ。ホントに悪いのは首謀者なのにね?」

最原「……」

王馬「……キーボのことは話したよね?」

百田「ウイルスに感染してテメーらを襲ったんだろ?」

王馬「あとは?」

百田「あとは…データを消されちまったって…言ってたな」

王馬「キーボがそんな風になったのは首謀者のせいだとしたら?ウイルスに感染するのはロボットだから仕方ないとしてデータまで消す必要なんてないよね?」

王馬「それなのにキーボのデータは消された。これって殺されたようなもんだよね」

王馬「キーボ自体は直っても、オレ達との記録はもう戻らないかもしれないんだからさー」

百田「…ッ」
334 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:07:27.55 ID:O7sAYSqqO
王馬「それにモノクマのことだってそうだよ。たまたま無事だっただけでもしかしたら誰か殺されていた可能性だってある」

王馬「ねぇ……百田ちゃん。それでもキミは首謀者を許せるの?もし首謀者が見つかったらどうするの?」

百田「……」

百田「…………」

王馬「答えてよ、百田ちゃん。オレはキミの答えが聞いてみたいなー」

春川「答える必要なんてない」

王馬「あ、部外者は黙っててくれる?今オレはキミとじゃなくて百田ちゃんと話してるんだ。それに首謀者の処遇を決めるのも大事でしょ?」

春川「……ッ!」ブチッ

天海「春川さん、落ち着くっす…」

王馬「百田ちゃん、返答はまだー?」

百田「…」

王馬「あらら、まだ考え中みたいだね。じゃあ他の人に聞いとこうかな、はい最原ちゃん!」

最原「僕…?僕は……第三者だったら許せない…けど」

最原「僕達16人の中にいるとしたら………まだちょっと分からないよ…」

最原(僕は本当に…真実を暴いていいんだろうか……そのせいで、また誰かが…)

最原「………」

王馬「自分で首謀者の話題をモノクマに振っておきながらそんな答え?ま、いっか次、春川ちゃん!」

春川「答える義理なんてない」

王馬「ひどいな〜首謀者を半殺しにする、くらい言ってくれると思ったのに。んじゃ次天海ちゃん」

天海「首謀者が見つかったらどうするか…っすか。俺だけじゃ決められねーっすね。みんなで意見を出し合って決めるっす」

王馬「へー思ったより平和主義なんだね、天海ちゃんは!」

天海「思ったよりは余計っす」
335 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:09:21.28 ID:O7sAYSqqO
王馬「……で、百田ちゃんは答え出た?」

百田「ああ。待たせてわりーな」

王馬「にしし、じゃ聞かせてもらおうか」

百田「オレ達の…16人の中に、首謀者なんているわけねー」

王馬「え?まだ言うんだー。まぁその可能性だって一応あるんだけどさー?」

百田「オメーがどう言おうと、オレはそう信じてる。…オメーらも、外にいるあいつらも信じてるぜ」

最原「百田くん……」

王馬「ふーん。でもさ、そうやって信じてて裏切られたらどうすんの?」

百田「そんときは……信じたオレが悪かったと思えばいい」

王馬「んでんで?そのあとどうすんの?泣き寝入りでもすんの?」

百田「……」

春川「あんたいい加減に…!」バッ

百田「大丈夫だ、ハルマキ」

春川「……!」

百田「オレが泣き寝入りなんてするわけねーだろ?」

百田「…もし、もしもだ。オレ達の中に首謀者がいたとしたら…」

百田「…オレが、オレがそいつを一発殴って目ぇ覚まさせてやる!」

王馬「……………」

王馬「……は?」
336 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:11:34.14 ID:O7sAYSqqO
百田「目ぇ覚まさせて!反省させてやるッ!!」

王馬「……」

王馬「…………」

百田「なんか言ったらどうだ」

王馬「なんか」

百田「そういう意味じゃねーよ!」

王馬「にしし!嘘だって!たうんうん!やっぱキミはつまらなくないよ!」

百田「はっ、テメーに褒められても嬉しくもなんともねーな」

王馬「あはは、ひどいなー」

最原「…話は終わったかな?」

王馬「ん?ま、一応ね」

最原「だったらそろそろ部屋の中を調べない?」

王馬「………」

百田「そういやそーだな…マザーモノクマの話を聞いただけで終わりじゃなかったな」

天海「…春川さんなんてもうその辺あさり始めたっすよ」

王馬「え?」

春川「…」ゴソゴソ

王馬「あらら…じゃあオレも負けないように調べないとねー!よーし負けないぞー!!」フンス

百田「オレも調べるか…っと王馬。テメーよー…」

王馬「…なに?」

百田「オメーって…ホントピュアなやつだな!もうちっと素直になったらどうだ?…なんてな!」スタスタ

王馬「は?オレがピュア?何言って……」

王馬「…言いたいことだけ言ってさっさと行っちゃったよ。オレがピュアなんてありえないよねー最原ちゃん?」ハァ
337 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:13:17.55 ID:O7sAYSqqO
最原「さぁ…案外当たっているかもしれないよ?」スタスタ

王馬「最原ちゃんならまともなこと言ってくれるかと思ったのに、何言ってるわけー?」ヤレヤレ

天海「はは…じゃあそろそろ真面目に調べましょうか」

王馬「はぁ…そーだね」

王馬(こうしてオレ達は隠し部屋の中を調べ始めた)

天海「俺は通路の方を確認してくるっす。位置とか確認したいんで」スタスタ

百田「あ、おい!…ったく一人で行きやがって」

最原「まぁ一本道だし大丈夫だと思うよ」

王馬(天海ちゃんは通路を調べに行ったみたいだ…とりあえず先に調べ始めていた春川ちゃんに話を聞いてみるか)スタスタ

春川「ん?…王馬か。やっと話終わったんだね」

春川「……」ジッ

王馬「やだな、いくらオレの顔がかわいいからってそんなに見つめられると照れるよ」

春川「やっぱあんたってクソヤローだね」

王馬「クソヤローって…ひどくない?」

春川「だってそうでしょ」

王馬(クソヤローとかピュアとか…なんか散々だな、オレの評価。ま、しかたないか)

王馬「…それより何か見つけた?」

春川「ゴミ箱調べようと思ってさ、なんか入ってるかもしれないし」ゴソゴソ

春川「よし、ゴミ袋取り出せた。…けっこう重いな」
338 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:17:06.46 ID:O7sAYSqqO
王馬「うわ、すっげー溜まってるじゃん…」

最原「どうしたの?…ゴミ袋?」

春川「ああ、最原か。あんたゴミ漁るの得意でしょ、手伝ってよ」

最原「な、なんで得意ってことになってるんだよ……いくら探偵だからってそんなことは」

王馬「生ゴミを漁ろうか」

最原「…!!」ギクゥッ

王馬「一緒に調べよっか?」ニコニコ

最原「…うん」

春川「とりあえずどっかにゴミ出そうか」

王馬「…そうだね。あ、じゃあそこの机に出そうよ」

春川「うん」

春川(春川ちゃん、最原ちゃんと一緒に机の上にゴミを出した」

最原「…なんだこれ?」

春川「…意味分かんない」ハァ

王馬(机の上に出されたゴミは…)

王馬(ほぼ全てが、白い紙をグシャグシャと丸めたもので…野球ボールを一回り大きくしたくらいの大きさだね。2、30個くらいはあるな)

王馬(そして他のゴミはというと…)

最原「ロボビタンC?」

王馬(有名な栄養ドリンクの空ビンが20本だった)

王馬(…ゴミはそれだけだった)
339 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:19:44.40 ID:O7sAYSqqO
最原「……」ガサガサ

王馬(突然最原ちゃんはグシャグシャ丸められた白い紙のゴミを手に取ると、それを開き始めた)

春川「…なにしてるの?」

最原「いや、もしかしたらこの紙に何か書かれていないかな…って」ガシャガシャ

王馬「なるほど。木の葉を隠すなら森の中ってことだね!」

最原「それはなんか違うと思う……なんにも書いてないな」ガシャ…

春川「ふーん…じゃあ地道にやっていくか」

王馬「面白そうだからオレも手伝うよ」

王馬(数はそれほど多くないから数分でその作業は終わった)

春川「…で、成果なしと」

最原「あはは…ごめんね。どうやら予想は外れちゃったみたいだ」

王馬「………」

王馬(ホントに何もないのかな?)

王馬(そう思ってゴミ箱をよく観察してみた)

王馬(ゴミ箱はゴミを入れる部分と…さっき春川ちゃんがゴミ袋を取り出すために外した、上の蓋の部分とに分けられている)

王馬(蓋か…)

王馬(何気なく蓋をもちあげて裏の部分を見てみると)ヒョイ

王馬「…!」
340 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:23:53.82 ID:O7sAYSqqO
王馬「最原ちゃん、春川ちゃんこれ見て!」

最原「え?……裏にビニール袋が貼り付けられてる…?」

春川「…これが本当に隠したかった物なの?」

王馬「さぁ…フェイクのフェイクかもね」ベリベリ

王馬「えーっと中身はーっと……あらら」ゴソゴソ

春川「…またグシャグシャになった紙じゃん。今度はさっきより少ないけど」

王馬「…はー残念!全部開いてもなんにもなし、と!」ポイー

最原「…僕たちをおちょくってるのか…?」

王馬「本当に隠したい物はどこか別の場所にあるのかもねー」

最原「そもそも隠したい物なんてあるのかとすら思ってきたよ……」

春川「そうだね…」

王馬(その後もゴミ箱をくわしく調べたり、紙に何か書かれたりなんだりしてないか調べたが成果は得られなかった)

王馬(いつまでもゴミ箱を調べているわけにもいかないな……)

最原「そろそろ他のところも調べようか?」

春川「…そうだね。いつまでもゴミ箱なんか調べてるわけにはいかないし」

百田「よぉ、そっちは随分熱心に調べてたみたいだが、なんか見つかったか?」スタスタ

王馬「残念だけど、文字通りゴミしか見つからなかったよ」ヤレヤレ

最原「ごめんね…」

百田「気にすんなって!そんなこともあるだろ」
341 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:29:28.31 ID:O7sAYSqqO
王馬(他のところをもう一度調べるのも面倒だし百田ちゃんに話を聞くか)

王馬「百田ちゃんは何か見つけたの?」

百田「見つけたっちゃ見つけたが…これなんだけどよ」

春川「これって粘着テープクリーナー?」

王馬「コロコロだね」

春川「…どっちもいいじゃん」

百田「ああ…だが残りがほとんどねーんだよな。こんなんじゃ掃除してもすぐなくなっちまうぜ」

王馬「へー。じゃあもう捨てちゃおうよ」

百田「いや、まだ使えるだろ」

最原「………」

最原「…」バッ

春川「最原…あんたいきなりどうしたの?」

王馬(突然最原ちゃんが床を調べ始めた……)

王馬「なに?埃でも探してるの?最原ちゃんの大好物だもんね、埃」

最原「そんなわけないだろ………うーん、ないな」

王馬「埃が?今度、東条ちゃんに頼んで集めてもらっとくよ」

最原「余計なことしなくていいよ…じゃなくて、埃もだけど……髪の毛がないんだよ」

春川「髪の毛?」

百田「この粘着テープクリーナーで髪の毛やゴミを取ったかもしれねーてことか?」

最原「掃除機を使った可能性もあるけど…なんか引っ掛かってさ。一応調べようと思って」ゴソゴソ

春川「…私も手伝うよ」ゴソゴソ
342 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:30:23.59 ID:O7sAYSqqO
最原「ありがとう、春川さん」

王馬「んじゃ、オレは他んとこ――」ガシッ

百田「オメーも手伝え」ニカッ

王馬「………えー」

王馬(オレも手伝うことになった…全く……服が汚れたじゃんか…嘘だけど)

最原「うーん…僕達の靴に付いていたと考えられる砂粒しか見つからないな…」

王馬「っていうかそもそも首謀者が目出し帽を被ってたり、ハゲだったりロボットだったりしたら髪の毛落ちないかもよ?」

最原「そうだね…うーん、粘着テープが見つかれば確実なんだけどな…」

王馬「そう簡単にはいかないよねー、あー疲れちゃった。ちょっと休憩ー」ボフッ

春川「……百田は私達がゴミ箱を調べている間に隅々まで探したんでしょ?粘着テープのゴミはなかったんだよね?」

百田「ああ、だが見つけられたのは粘着テープクリーナーだけだ」

春川「だったら首謀者が私達の行けないところに捨てたのかもね…」

最原「まだ探していないところか……ん?」キョロキョロ

王馬「はー、ねっむ……今何時なんだろ…」ゴロゴロ

最原「…ソファ」ボソ

王馬「…ん?」

春川「え?」
343 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:33:35.65 ID:O7sAYSqqO
最原「ソファの中に、ないかな」

百田「おいおいさすがにそれは…」

最原「…昔、推理小説で読んだんだ」

最原「詳細は省くけど、探偵も女の子が座っていた椅子の中に犯人が潜んでいた…って。粘着テープは人間の体よりも何倍も小さい。隠すのは簡単なはず…だよ」

百田「…マジか。まぁ調べないよりは調べた方がいいか…」

王馬「そーだね。じゃあ早速破こうか、春川ちゃんよろしく〜」グッ

春川「あんたに指図されるとムカつくけど……分かったよ」ビリ

王馬「ちょ、オレまだ座ってるんですけど!」ピョン

春川「…スポンジ、すごく出てくるんだけど」モフモフ

百田「ここまでくりゃ、あとは掻き出すだけだ!」ザクサク

王馬「スポンジまみれじゃん!」

最原「あ…空洞がある!…何かあるな」

王馬「……袋だ。中身は…」ガサゴソ

王馬「…?……破片?」

最原「破片?…粘着テープじゃないのか…」ガッカリ

王馬「あ、これよく見たらPSVitaの破片だ!間違いないよ!オレは筋金入りのゲーマーだからね、嘘だけど!」

百田「はぁ?嘘くせーな…」

王馬「あ、PSVitaの破片ってのはホントだよ。一応使ったことあるし」

百田「そうかよ。だが、なんでまたPSVitaなんかの破片がこんなかに……この小さい破片はなんだ?チップみてーだが」ゴソゴソ
344 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:35:48.63 ID:O7sAYSqqO
王馬「あー…何かのゲームソフトだね。これも粉砕されて何のソフトかは分かんないけどさ」

王馬「…あーあ、遊べると思ったのになー。ガッカリだよ」

春川「遊んでる場合じゃないでしょ」ゴソゴソ

春川「…あ、こっちにもまだ袋あるじゃん。もっと探しなよ、そんなゲームなんか見てる暇あったらさ」ゴソゴソ

天海「おーい、そっちはどうっすか?」タッタッタ

最原「あっ天海くん!実はかくかくしかじかなんだよ」

王馬「かくかくしかじかって便利だな〜」

天海「そうなんすか…すみませんがこっちは成果なしっす…」

春川「まぁこっちもこれしか成果ないし……っていうかこれも成果と言えるかどうか分かんないよ。ゲームの破片だけだしさ」

春川「それにこっちは…ほら見てみなよ。もう一個の袋の中にあったもの……意味不明なんだけど」

王馬「なになに?」

天海「また粉々になった何かっすね…」

春川「これは無事だけどね」スッ

百田「これは…ポータブルブルーレイDVDプレーヤー…か?」

春川「これで再生して、見てたってとこかな。肝心の中身は分かんないけどね」

天海「じゃあ、粉々になっていたのはDVDかもしれないっすね」

最原「だけど、これ以上は何も見つけられそうにないな…スポンジ全部出したけど何もないし」

王馬「はーあ、こっちのソファは、はずれだね」

天海「もうひとつのソファも調べるっすかね…」

ビリッ!ビリブチッ!!

王馬「あ、奥にまたビニール袋があるよ。うーん届かないな…」グググ…
345 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:38:30.13 ID:O7sAYSqqO
百田「ったく、どこから入れてんだか…」

最原「背もたれと座る部分の境目の隙間からじゃないかな…あの隙間けっこう手とか入るし」

王馬「オレもそう思うなー…あとちょっと…」グググ…

春川「ふーん…ソファってどういう構造してるわけ?」

王馬「構造は知らないけど…オレ、小さい頃によくソファの隙間から色ペンとかを入れてたんだよね〜」グググ

百田「テメーはなにしてんだよ…」

天海「無邪気っすね〜」ニコニコ

最原「え…そう?普通に迷惑じゃない?」

春川「だからなに?小さい頃からクソヤローだったってだけの話じゃん」

王馬「……。んで、そのソファを動かしたら、なんか中からガラガラ聞こえた時があったから…」グググ

王馬「このビニール袋をこの中に入れた奴も、同じようにしたんじゃないのって話をしたかっただけだよ!それだけ!」グググ

春川「へぇそう。それよりビニール袋はまだとれないの?」

王馬「いくらなんでも冷たすぎでしょ…ま、キミにどう思われようがどうでもいいけどさ……っと、やっと取れたよ」

王馬「んーと、中身は……」

王馬「…おーっと、粘着テープだよ!」

百田「粘着テープクリーナーのか!?」

王馬「うん、さすがに嘘つかないよ。あ、くっついてるんだけどめんどくさいから百田ちゃん剥がしてね。オレはビニール袋取るのに疲れたからさ」ヒョイ

百田「なんでオレなんだよ!…くそ、引っ付いて剥がしにくいな…」グイグイ
346 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:42:18.23 ID:O7sAYSqqO
王馬「力仕事は脳筋の百田ちゃんか春川ちゃんがピッタリでしょ?」

春川「………」

王馬「あはは、睨まないでよー。忘れかけてたけど、オレも一応怪我人だからね。あー痛いなー」

春川「…」イラァ

天海「殺意が隠しきれてないっすよ」ドウドウ

百田「くそっ、あとちょ…っと!」ベリィッ!

百田「うっしゃ剥がれた!……」

百田「…………ッ!?」

王馬「見せて見せてー……へぇ、これは……」

王馬(みんなの視線が百田ちゃんの手の中にある粘着テープに集まった)

春川「………え?これ…って」

王馬(そして時が止まった……ような気がする)

最原「…そんな………」

王馬(みんな瞬時にこの粘着テープにくっついている、”あるもの”が持つ意味の重大さに気付いたのだろう)

天海「……………」

王馬(それについて指摘するのが躊躇われたのか知らないけど、みんな黙っていた。真実を知るのが怖かったのかな?)

マザーモノクマ「うぷぷぷぷ…」

王馬(オレが話を切り出してもよかったんだけど、なんとなくオレが非難の的になりそうだったので黙っていた)
347 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:43:31.51 ID:O7sAYSqqO
王馬(…そしてそんな感じで、しばらくたった頃。ようやく……)

百田「………髪の毛…だ、髪の毛が……くっついてる」ポツリ

王馬(百田ちゃんが呆然と呟いた)

最原「……」

王馬(そう、この粘着テープには髪の毛が数本付着していた。長さはうねったり、曲がったりしてるから分かりづらいけど、かなり長いだろう……そして、色もハッキリ分かる)

春川「……」

王馬(該当する人物は一人だけ)

王馬(ま、何はともあれ百田ちゃんがボソッと呟いてくれたので、オレもそれに乗っかることにしよう)

王馬(いつまでも、このまま現実から目をそらしても仕方ないもんね!)

王馬「うん……かなり長いねー、しかも髪の毛の色までハッキリ分かるよ。えーとこの長さで、この色は……」

王馬「うーん…誰だったっけな〜?なーんか見覚えあるな〜?」

最原「……ッ」

王馬「えーと、首謀者はオレ達16人の中にいる可能性が高いんだよね。んでこんな髪の毛をしてるのは〜…」

王馬「あー!思い出した!…一致するのはひとりだけだね。そして、オレ達の知っている人物だ」

百田「……嘘、だろ…?」

王馬「みんなもホントは気付いてるんでしょ?黙ってるだけでしょ?それとも心に嘘ついてるのかな?」

春川「……」

王馬「ねぇ…嘘は嫌いなんでしょ。だったらさ…さっさとこの現実を受け入れようよ」

天海「………首謀者は…」

天海「首謀者は……白銀さん……?」
348 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:45:03.16 ID:O7sAYSqqO
春川「待って」

王馬「ん?」

春川「…嘘の、可能性はないの?」

王馬(静まり返った隠し部屋で春川ちゃんが不意に呟いた)

春川「誰かが……白銀の髪の毛を採取してここに隠したって可能性だってあるよね?」

王馬「へー珍しいね、あの春川ちゃんが擁護するなんて。情でも沸いちゃった?」

春川「あんたは黙ってて…!」

百田「そ、そうだ!白銀が首謀者なわけねーだろ!な、終一!?」

最原「白銀さんは女子だ。女子トイレからここに訪れるのは難しいことじゃないよ」

百田「だからって、まだ白銀が首謀者って決まったわけじゃねーだろ!?」

百田「ハルマキも言っただろ!これが嘘の証拠かもしれねーって!」

最原「……そ、それは…」

最原「……」
349 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:48:12.80 ID:O7sAYSqqO
王馬「あのさー!」

百田「…なんだよっ!?」

王馬「議論はあとでしようよ?」

百田「……はぁっ!?」

天海「…………そう、っすね」

天海「さっきも同じようなことを言ったと思うっすけど、ここで議論しても答えは出ないと思うっす」

百田「……くそ」

天海「…それより確実な証拠を取ればいい。それだけの話ですよね?」

最原「…マザーモノクマの、声紋認証システムだね…」

王馬「白銀ちゃんが首謀者なのか」

王馬「それとも他の誰かが首謀者なのか」

王馬「はたまた第三者が首謀者なのか……が分かるんだね!」

王馬「そしてそれは確実な証拠となって首謀者を追い詰めることになるんだよ…」ニヤ

王馬「ま、今んとこ一番怪しいのは白銀ちゃんだけどねー」

百田「くそッ…!」

百田「……だが。オレは……オレは信じるぞ、最後までな…」

王馬(………)
350 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:49:32.02 ID:O7sAYSqqO


百田『オメーがどう言おうと、オレはそう信じてる。…オメーらも、あいつらも信じてるぜ』

最原『百田くん……』

王馬『ふーん。でもさ、そうやって信じてて裏切られたらどうすんの?』

百田『そんときは……信じたオレが悪かったと思えばいい』



百田『…もし、もしもだ。オレ達の中に首謀者がいたとしたら…』

百田『…オレが、オレがそいつを一発殴って目ぇ覚まさせてやる!』



王馬(なんて言ってたけど、キミはその場面に直面したらどうするんだろうね?)

王馬(キミがどんな風に行動するのか楽しみにしてるよ、百田ちゃん)

王馬「にしし…」

百田「なに笑ってんだよ」

王馬「にしし…いや、別に?うん、好きにすればいいよ!」

百田「…ああ。好きにするぜ」

天海「じゃあ…一旦この話は置いておきましょう」

王馬(その言葉にみんなが頷いた)
351 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:50:52.96 ID:O7sAYSqqO
今日はここまでにします。くますみー
352 : ◆OGojCRdZkUAa [saga]:2018/03/16(金) 21:19:19.01 ID:vRzpyLX/O


星(ノンアルコールであるはずの不死の酒フリーで酔った赤松、東条、
夜長)

星(俺と茶柱はなんとかそいつらを鎮めていようとしていた…)

星(ちなみに途中でゴン太が騒動を聞き付けて寄宿舎の中に戻ってきたが…)

ゴン太「な、なんだか騒がしいけど大丈夫…?」ガチャ

星「ゴ、ゴン太…」

東条「……」ズーン

ゴン太「東条さん大丈夫!?お腹痛いの!?」

東条「メイドの身なのに酔ってしまうなんて………私はメイド失格ね」ズーン

ゴン太「そんなことないよ!東条さんは立派なメイドさんだよ!」アタフタ

東条「これ…ノンアルコールなのに…?」ズーン

ゴン太「え、えっと…」

星「…そっとしておいてやろう」ポン

ゴン太「う、うん…」

赤松「茶柱さん、スカートめくらせて?」キリッ

ゴン太「!?」

茶柱「真顔で言っても駄目です」

アンジー「転子〜……アンジーとドロドロに溶けちゃおう?」サワサワ

ゴン太「!?!?」目隠し
353 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/16(金) 21:20:18.20 ID:vRzpyLX/O
星「ゴン太…わりぃが外出といてくれないか?」

ゴン太「う、うん…」タッタッター

星(…ゴン太の目には毒かもしれないので外に避難させた)

茶柱「嫌ですよ!というかなんで急に転子にアプローチするようになったんですか!!」

アンジー「ん〜…目が合ったから?」

茶柱「そんな理由ですか!?」ゴーン

茶柱「と、とにかく!赤松さんもアンジーさんも寝てください!」グイグイ

赤松「分かったよ〜…今度スカートめくらせてね?」スタスタ

茶柱「嫌です」

アンジー「んぅ〜…」スタスタ

茶柱「…あの、ふたりともスタスタ歩いてますけど本当に酔ってるんですよね…?」ジトー

赤松「…」ガチャ

アンジー「…」スタスタ スゥー…

茶柱「いやいやいやいや」ガシッ

赤松「…ん?なに?」

茶柱「なに?じゃありませんよ!アンジーさんが赤松さんの部屋に、思いっきり入ろうとしてますけど!?気づいていますか!?」

アンジー「気のせいだって神さまが言ってるよー?」

赤松「……らしいよ?」ポケー

茶柱「あ、眠たくて気付いてないんですね。とりあえず、赤松さんは寝ましょうね、はい、おやすみなさーい…」グイグイ

赤松「ん、おやすみ〜…」ガチャバタン

バターンッ!! ウッ…

茶柱「……………」
354 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/16(金) 21:21:09.98 ID:vRzpyLX/O
星(赤松のやつ…部屋に入って即、ぶっ倒れたのか…?鼻とか大丈夫か?)

アンジー「じゃあアンジーは楓とドロドロに…」スタス…

茶柱「え、もう心変わりしちゃったんですか……?」

アンジー「あれ、転子。やっぱりアンジーが良かったのー?」ニヤー

茶柱「そ、そういうわけではありませんが…」アタフタ

アンジー「神さまの前で嘘ついちゃダメだよ〜素直になろーよ……ね?」スリスリナデナデ

茶柱「きゃうわ!?」ゾワワー

星「…」

星(……俺はどうすればいいんだ)

茶柱「え、え、…うぅ〜……」

東条「……………」ズーン

アンジー「アンジーと一緒に…神っちゃ………」コックリコックリ

アンジー「お…う……くー…くー…」コテン

茶柱「あぅあ………う?」

星「…寝たようだな」

茶柱「み、みたいですね…。ふぅ、危なかったです……」

星(……なにがだ?)

茶柱「このままアンジーさんも寝かせてきます、えっと東条さんは…」アンジーダッコ

アンジー「んぅ…」クークー

東条「………」ズーン
355 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/16(金) 21:21:36.44 ID:vRzpyLX/O
茶柱「…星さんなら信用できますし、東条さんのことお願いしますね」スタスタ

星「ああ」

星(しかしあの茶柱が許可を出すとはな……明日はっていうか今日は大嵐か…?)

東条「…………」ウトウト

星「おい、東条…」

東条「…なにかしら」ウトウト

星「あんたちょっと疲れてんだろ。少しは休め。休まねーとできることもできなくなっちまうぞ?」

東条「…ふふ」

星「…?」

東条「…星君も王気遣ってくれるのね。…王馬君みたいに」

星「…王馬が、か?」ピクッ

東条「ええ。以前、メイドとして働いてばかりの私を気遣ってか、私を映画に誘ってくれたの」ウトウト

東条「…彼の気持ちが本当かどうかは分からなかったけれど…嬉しかったわ」ウトウト

星「……」

東条「王馬君…大丈夫かしら。他のみんなだって。やらなければならないことだってたくさんあるし…私はこんなところで休んでいる場合じゃないわ…」

東条「それなのに、ノンアルコールのお酒で酔って、しかも迷惑をかけてしまうなんて…メイド失格ね」

星「…」
356 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/16(金) 21:22:02.10 ID:vRzpyLX/O
星「…こんなとき、俺は王馬や赤松や百田じゃねーから…あんたを励ます言葉は言えねー」

東条「……」

星「…だが、俺にも言えることくらいはある……」

東条「………?」ウトウト

星「…誰だって間違えたり失敗することくらいある。俺だってそうだ、間違って後悔して…このザマだ」

星「俺はもう間違いだらけで戻れねーところまで来ちまった。…そんな俺にしてみれば、あんたの失敗はまだ可愛いもんだぜ」

星「失敗してもあんたはまだ前に進めるんだ。あんたには未来がある」

東条「……」

星「だから…そう簡単にメイド失格だなんて言うな。あんたは立派なメイドだ」

東条「………」

東条「……ありがとう。弱音を吐いてごめんなさいね」

星「たまには弱音くらい吐け。それに…俺はあんたが弱音を吐くことのできる人間でありたい」

星「運動会のときも言ったろ…あんたは俺の”大切な人”だって」

東条「…!」

星「あんたには別の”大切な人”がいるかもしれねーがよ…」

星「…弱音くらい、いつでも吐いていいんだぞ」

東条「…星君。あなたも、みんなも私にとっては大切な人よ。…だけど」コックリ…コックリ…

東条「ありがとうね………」ニコ

東条「……」スースー

星「…寝たか」

星「やれやれ、俺としたことがつい喋りすぎちまったな…俺も酔っちまってたのかもな」

東条「……」スースー

星「さて、どうしたもんかね」
357 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/16(金) 21:22:50.40 ID:vRzpyLX/O
茶柱「転子がお連れしますよ」スタスタ

星「…!あんたいつから…」

茶柱「あなたが東条さんに休めと言った辺りからです」

星「…ほぼ全部じゃねーか。あんた、戻ってくるの早いな」

茶柱「星さんのことを信用していますが、一応です。男死はどんなきっかけで狼に化けるか分かりませんからね」

星「……」

茶柱「…東条さんもあなたも、もう少し素直になればいいのに」

星「ふっ、酒が入れば少しは素直になるかもな」

茶柱「未成年のうちは飲酒禁止です」

星「分かってるさ」

茶柱「…あなたも少し疲れているんじゃありませんか?」

星「…そう、見えるか?」

茶柱「えぇ」

星「参ったな…テニスをしなくなってから、思ったよりも体力が落ちているみたいだ」

茶柱「でしたらあなたも休憩をするべきでしょう」

茶柱「転子が外を見張っていますから、あなたとゴン太さんは休んでいてください」

星「だが…」

茶柱「勘違いしないでください!転子だってずっと見張っているつもりはありませんよ!交代交代に決まっています!」

星「…わりぃな」
358 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/16(金) 21:23:36.44 ID:vRzpyLX/O
茶柱「女子を守るためです!決して男死と和解したわけではないので、そこのところはよくわきまえてください」

星「…ああ」

茶柱「はっ!うっかりしてました!東条さんをお部屋までお連れしなければ!」

茶柱「女子をこんな固い床の上で寝かせるわけにはいきませんからね!」

星「あぁ、ゆっくり寝かせてやってくれ」

茶柱「もちろんです」ヨッコラセ スタスタ

星「俺はっと…」スタスタ ガチャ

ゴン太「あ、星君どうしたの?」

星「交代交代で見張るってことになってな。あんたは休んでろ」

ゴン太「ゴン太は平気だよ!」フンス

茶柱「心は平気でも身体は疲れているものです!」ババッ

星(来るの早いな…)

茶柱「さぁふたりと早く休んでください!さぁさぁ!」

星「…だとよ」

ゴン太「分かったよ…茶柱さん、何かあったらすぐにゴン太を呼んでね?」

茶柱「そんなことはないと思いますが……分かりました」

星「…頼んだぞ」

ゴン太「じゃあゴン太はちょっと寝るね…」スースー

星(もう寝てるぜ…しかも床で)

星「…」

星(俺も少し仮眠をとるか)

星(そうして壁に寄りかかり、ゆっくり瞼を閉じた…)
359 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/16(金) 21:24:25.28 ID:vRzpyLX/O
今日はここまでにします、くますみー
360 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/17(土) 22:56:36.24 ID:7Kma0/8cO


天海「この部屋で調べないといけないところが、あともう一ヶ所あるはずっすよね?」

王馬(首謀者の話は一旦置いておくことにしたあと、天海ちゃんがそう切り出した)

天海「少なくとも俺はまだ調べてないところがあるっす」

王馬「どこどこー?」

天海「あれっす」ビシッ!

最原「…ドアだね」

春川「百田、あんた調べてないの?」

百田「あ?オレはだな、粘着テープクリーナーの他になにか物はないかと探してて…」

百田「……」

王馬「つまり調べてないんだね」

百田「…すまん」

春川「いいよ、一緒に調べよう」

王馬「でも調べた瞬間ボンッ!とかならない?…てわけで最原ちゃん、よろしく」

最原「え?僕?…なんでいっつも僕なんだ…」スタスタ

天海「と言いながらやってくれるのが最原君のいいところっすよ。俺も行くから安心してください」

最原「…そう言われるとますます不安なんだけど…本当に爆発とかしないよな?」観察…

王馬「まぁ大丈夫じゃない?ほらオレがベタベタ触ってもなんともないしさー」ベタベタ

最原「そうだね…っておい!」
361 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/17(土) 22:59:28.91 ID:7Kma0/8cO
王馬「ん?」

最原「キミも調べてるじゃないか!」

春川「最原、そんなやつの言うこと気にしてたらあんたの胃がもたないよ」

最原「…それもそうだね」

百田「…これ、どこに繋がってるんだろうな?やっぱ外か?」

王馬「そうだといいねー」ベタベタ

天海「……」

天海「開けてみればハッキリするっすよ。だってこれ鍵とかなんにもついてないっすから」

春川「ほんとだ…じゃあ私達にも開けられるってことだよね?」

天海「はい。…じゃあ俺が開けるっすよ、いいっすね?」

王馬「どうぞどうぞどうぞ!」

最原「……」

天海「……」ガララ

王馬「あれ?ただの壁?」

百田「なんだよ…」ガッカリ

天海「いえ、きっとフェイクっす。本当はこの奥の壁が…」

王馬(そう呟くと天海ちゃんは、壁に体重をかけた)

天海「よ……っと」グググ

ゴゴゴゴ…

王馬(するとゆっくりと壁は動き始め……)

百田「…動いた!?」
362 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/17(土) 23:00:54.53 ID:7Kma0/8cO
天海「………」グググ

王馬(天海ちゃんがさらに体重をかけると、その壁は扉のように奥へ開いていった)

ゴゴゴゴゴ…

春川「…え?ここって…」

天海「…………やっぱり、そうだったんすか」

最原「図書室…」

王馬「へーまさか図書室と繋がっていたなんてねー」スタスタ

王馬(早速、扉の向こうへと足を踏み入れた。といっても、ただの見慣れた図書室だけど)

最原「…この本棚は隠し扉になっていたんだね…天海くんが最初に開いた扉を隠すための」スタスタ

王馬「だからこの本棚の周辺だけ本が全然積まれてなかったんだねー」

ゴゴゴゴゴ…

王馬「ん?」

最原「あっ、本棚が閉まっていってる!」

王馬「へー勝手に閉まるんだ」

天海「おっと…俺が押さえておくっすよ」

百田「わりぃな」

春川「…隠し部屋の方から図書室に出るには、鍵は必要ないみたいだけど」

春川「図書室から隠し部屋に入るためには鍵…ここはカードが必要なんだね」

王馬(扉の横にあるカードリーダーに目を向けながら春川ちゃんが呟いた)
363 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/17(土) 23:02:11.44 ID:7Kma0/8cO
天海「今は開いてるっすけど…本棚が閉まったらそこの扉も閉まっちゃうかもしれませんね」

王馬「…で、そのカードを持ってるのは首謀者ってわけだね。首謀者以外に考えられないだろうし」

最原「…でもなんで図書室なんかと繋がっているんだろう」

王馬「それは考えても仕方ないよ。どーせ意味わかんない理由でしょ」

最原「…そうなのかな」

王馬「それよりー、オレが気になるのは…天海ちゃんだよ」

天海「……」

百田「は?なんでだよ」

春川「…それは、私もちょっと気になってた。あんたの様子、さっきからなんか変だよ」

王馬「特に女子トイレで隠し通路を見つけたあたりからねー」

最原「…もしかして、僕と百田くんが図書室でキミを見つけたのも、関係ある?」

王馬「少なくとも、天海ちゃんは隠し扉のことを知っていた。そうでしょ?さっき扉が開いたときやっぱりって言ってたし」

天海「…………俺は」

百田「天海」

百田「さっきも、オメーをここで見つけたときも言ったがよ」

百田「オレはオメーを信じてる。オメーが何を言っても信じるぜ」

天海「…百田君」

百田「だから、怖がるな。恐れるな。なんでも言ってみろ!オレがどーんと受け止めてやるからよ!」

春川「…百田はしつこいよ。ここで言っといた方が身のためだと思うけど?」

天海「春川さん…」
364 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/17(土) 23:12:07.02 ID:7Kma0/8cO
最原「…それに、保険をかけるわけじゃないけど…僕達は首謀者じゃないことは確かだ」

最原「僕も百田くんと同じだしね。…僕はキミを信じてるからさ、キミも僕達を…自分自身を信じてほしい」

天海「最原君…」

王馬「にしし!天海ちゃん!」

王馬「そろそろ、自分と他人との壁、取っ払ってもいいんじゃない?」

王馬「オレは別にいいけどさ、百田ちゃんが自爆してでもその壁ぶっ壊そうとしてるし、自分で壊した方が早いんじゃないかなー?」

天海「王馬君…」

百田「自爆なんでするわけねーだろ!するならダイナマイトだ!」

王馬「いや。それも意味不明なんだけど」

春川「そもそも壁なんて目に見えないんだけど…こいつが勝手に作ってるだけじゃん」

最原「それは春川さんもだったけどね」

春川「……」プイ

天海「…みんな…ありがとうございます」

天海「俺…みんなのことも自分のことも信じて、ちゃんと言うっす」

天海「俺の知ってる真実を……!」

百田「おうっ!」
365 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/17(土) 23:12:39.61 ID:7Kma0/8cO
今日はここまでにします。くますみー
366 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/22(木) 21:06:28.23 ID:Y+1xjtaZO
王馬「………」

王馬「で、どこで話そっか?天海ちゃんが本棚を押さえたまま?面白い絵面だからオレはそれで構わないけど」

天海「さすがにこのままはちょっと…だけど手を離したら隠し扉閉まっちゃうっすよね」

春川「…隠し部屋の中でいいんじゃない?見張ったままの方がいいだろうし…」

春川「…それにほら、もしかしたら首謀者がやって来るかもしれないしさ」

最原「だったらそっちで話そうか」

天海「そうっすね」

王馬「あーあ、ソファがあったらゆっくり座れたんだけどなー。全く誰がビリビリに破ったんだか」スタスタ

百田「オレらだろーが…」

ゴゴゴゴゴ…

ガチャン!

王馬(本棚はゆっくりしまっていき、その後手前の扉も閉まった)

天海「じゃあまず…どっから話しましょうか」

王馬「天海ちゃんの才能とか?」

天海「それは本当に思い出せないんすよ」

天海「俺の家族のこととか、どんな思い出があるとかそういうことは思い出せるんすけど…」

最原「それは僕も少し聞いたことがあるね」

春川「じゃあ、自分の才能のことだけピンポイントで思い出せないってこと?」
367 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/22(木) 21:07:46.81 ID:Y+1xjtaZO
天海「はい。…そのことと関係あるのが…これかもしれません」スッ

王馬(そう言うと、天海ちゃんはどこからか何かを取りだし、机の上に置いた)

王馬「モノパッド?」

百田「これがどうしたんだ?オレらのと一緒だろ?」

天海「いえ…これはモノパッドじゃないんすよ」ススッ

王馬(天海ちゃんが、真っ黒な画面のパッドをタッチすると、パッドが起動し画面に文字が浮かび上がった)


■■■特典


最原「…特典?しかもこの黒塗りっぽくなってるのはなんだろう」

天海「分かんないっす…最初から黒塗りみたくなってたんすよ」

王馬「文字化けって感じでもなさそうだね。まるで誰かが意図的にこの部分を読めなくしたって感じだよ」

春川「…あんたはこれをいつから持っていたの?」

天海「最初から…俺がこの学園で目覚めたときからっす。みんなはモノパッドだけ持っていたんでしょうけど、俺はモノパッドと、なんとか特典…と書かれたふたつのパッドを持っていたんすよ」

天海「当然、みんなもふたつ持ってるのかと思ってたら、モノパッドしか持っていないみたいだし…」

天海「俺はほら、自分の才能も思い出せないからもう…いろいろと混乱しちゃったんすよ」

天海「打ち明ければよかったんすけど、最初の頃は、みんなも自分すらも信用できなくて…結局ここまでずるずる引きずってしまったんす…」

天海「本当に…すいません」ペコリ

百田「天海、よく話してくれたな!だが、もう安心しろ。オレ達がついてるぞ!」ガシッ

百田「オメーはもう一人で悩まなくていいんだ!」グッ

最原「キミの才能だっていつか思い出せるよ。…僕も手伝う、やくそくするよ」

天海「…ッ。ありがとう…ございます」
368 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/22(木) 21:08:30.63 ID:Y+1xjtaZO
王馬「で、肝心の中身はー?まさか、なんたら特典って表示されるだけじゃないよね?」

天海「もちろんっす。…えっとまずこれを見てください」ススッ

天海(と、天海ちゃんが再びタッチすると)

春川「これって…学園の地図?」

天海「はい。みんなと同じものっす」

百田「だが特にオレ達のと違いは……。………!?これは…」ススッ

最原「隠し部屋が地図に載ってる…。そうか、それで天海くんは隠し扉の存在も知ってたんだね」

天海「そういうことっす」

王馬「でもさーなんで何回も図書室なんかに行ってたの?多分…だけど、何回も図書室に行ってたよね?」

王馬「たまたまかもだけど、前にオレが図書室に行ったとき、天海ちゃんいたし」

天海「…はい、何回も行ってました。なんとか、扉を開けられないか、悩みに悩んでたんす」

天海「…意味、なかったすけどね。だって、カードがないと入れないし、そんなカードは当然だけどどこにも見当たらないし…」

最原「…」ススッ

春川「どうしたの?」

最原「天海くん、このモノパッドには女子トイレに繋がっている隠し通路は載っていないんだね」ジッ…

天海「…そうっす。だからあの隠し通路を発見したとき驚いたと同時にこう思ったんす。…もしかして、ここに繋がっているんじゃないかって」

天海「通路は地下へと向かっていたし、図書室も地下だったから…。…まぁ出口であってほしかったすけどね」

王馬「天海ちゃんの特典にも載ってない…まさに正真正銘の隠し通路だったってわけね」

春川「それで…地図以外にはなにか載ってないわけ?」

天海「まだあるっす。これが一番、謎なんすけど…」ススッ

王馬(そう言って天海ちゃんがパッドにタッチすると…文章が浮かび上がった)

王馬(文章…といってもそれはほぼ読めないくらい、さっきのなんとか特典と同じように黒塗りされていたんだけどね)

百田「これもか…」

王馬(その文章とは…)
369 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/22(木) 21:11:40.96 ID:Y+1xjtaZO



■■■■■を終わらせるヒント

この学園の中に、■■■■■を■■だ■■■が■■■■■。

■■■■■チャンスは、■■■■■■■■■■■となるタイミングだ。

その時、■■■■■■■■■■■にある■■■■へと■■■。

このヒントが真実である■■■■■■■■■■■■■。

キミが■■■■■■■■■■”■■■■■■”についてだ。

この情報は信じられる人間とだけ共有しろ。

その■■■■キミの■■■■■■。

天海蘭太郎より


370 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/22(木) 21:12:34.13 ID:Y+1xjtaZO
春川「…全然読めないね」

最原「最初からこうだったの?」

天海「…」コクン

王馬「なーんか雑な隠し方な気がするけど…ま、このくらいの方が逆に天海ちゃんの不安を煽ってよかったのかもしれないね」

王馬「中途半端に文章が残ってるところとかあるしさ」

天海「…この情報は信じられる人間とだけ共有しろ、か。文章の黒塗りがないなら未だしも、こんな状態で信じられるわけないっすよ」

王馬「っていうか、一番気になるところって天海蘭太郎よりってところだよね」

最原「キミが書いた記憶は当然ないんだよね?」

天海「はい。ほんとに俺が書いたすら怪しいっすけどね」

春川「もし本当だとしたら、過去からのメッセージってことになるけど…」

百田「どうして過去の天海がこんなことしたのか謎だし、パッドを用意したのはモノクマっぽいからさらに謎だな…」

天海「…だから俺は俺が信用できなかった。もしかしたら、俺は記憶を失っているだけでここにみんなを誘拐した張本人なのかもしれない」

天海「とんでもない大悪党なのかもしれない…毎日そう思ってました」

王馬「ま、とりあえず天海ちゃんは首謀者じゃないんだからちょっとは肩の力抜きなよ!」

天海「…」

天海「そうっすね」

春川「…結局、このパッドに載っていることはこれだけなの?」

天海「はい。…なんかあんまり役に立つようなことは載ってなかったんすけど、これだけっす……」

天海「だけど、みんなに伝えることで少し心が軽くなった…本当にありがとうございます」ペコリ

百田「気にすんなって!」
371 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/22(木) 21:13:59.16 ID:Y+1xjtaZO
王馬「そう言えば、天海ちゃんはこのことを他のみんなにも言うの?」

天海「伝えるっす。首謀者がいるかしれないけど…信じるって決めたんで」

王馬「ふーん…なんかさ、みんなよく出会って1か月ちょいの他人を信じられるよね」

王馬「誰かが首謀者だったりなんだりするかもしれないのにさ…オレにはそれこそ信じられないよ」

天海「…だけど、俺は今度こそみんなを信じようって決めました」

天海「信じて裏切られる可能性だってあるけど…誰も信じないよりはずっとましっす」

王馬「ふーん。成長したもんだね、天海ちゃんも」

百田「王馬、オメーはそうだろうな……まぁオメーの言うことも分からなくはねー」

百田「…だがな、信じねーとできねーことだってあるんだよ」

百田「オメーだって夢野を信じたから夢野と恋人になったんだろ?…だったら、そんなこと言うんじゃねーよ」

王馬「…………」

王馬「そうだね。確かに、ここでみんなと過ごすうちに、段々と信じていたかもしれない。みんなのことを」

王馬「…首謀者がいるかもしれないって思い始めるまでは、ね」

最原「…」

王馬「それからはオレはずっと、みんなを疑い続けてきたよ」

王馬「中には疑うのがほーんのちょびっと嫌な人もいたけどさ、そんなことで妥協するオレじゃないんだよねー」

王馬「でもさー…それは探偵の最原ちゃんも一緒なんじゃないの?」

王馬「今だってそうだ。ずっとそのことについて考えているんじゃないの?」

王馬「誰かが……あの人が、オレ達を裏切り続けていたんじゃないか…って、疑っているんじゃないの?」

最原「それは−−」
372 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/22(木) 21:17:50.88 ID:Y+1xjtaZO
春川「ちょっと」

王馬「ん?なに?」

春川「また余計なことペラペラ言って私達を惑わせるつもり?」

王馬「えー別にいいじゃん!ただ気になったから聞いてみただけだよ?惑わせるつもりなんてないよー?」

王馬「ほら、意見交換も大事でしょ?キミ達が信じあってるなら恐れず自分の意見も言わないとね!」

春川「…」

春川「もうあんたはどうせ変わんないだろうから、とやかくは言わないけどさ」

春川「……私達の団結を壊すのだけは…それだけは止めて」

王馬「にしし…団結、ねぇ」

春川「…なに、私がそういうこと言ったら変?そんなの分かってるよ」プイ

王馬「そんなことないよ?春川ちゃんも成長したなぁ〜って思っただけ」

百田「当たり前だ。オレの助手で成長しねーやつなんているわけねーよ!ハルマキはもっと自信を持てよ、な?」

春川「うん」

王馬「まぁ安心してよ!みんなの団結を壊す気はないからさ!」ニコニコ

春川「……最原。ごめん、遮って。もう黙ってるから」

最原「…え、あぁ…うん」

王馬「で、なんの話していたっけ?オレって忘れっぽいんだよねー」

最原「僕が誰かを疑っているって話だよ」

王馬「ああそう、それそれ。で、どうなの?」

最原「…………」

最原「そうだね、疑っているよ」

百田「終一……!」

王馬「やっぱりね」
373 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/22(木) 21:23:22.95 ID:Y+1xjtaZO
最原「…でもね」

王馬「ん?」

最原「でも信じる」

王馬「それって矛盾してない?」

最原「そうかもしれないね……でも、完全に矛盾しているわけじゃないって僕は思うんだ」

最原「きっと僕は、信じたいから疑うんだ」

天海「…信じたいから…疑う」

最原「うまく言えないんだけど…その人を信じたい気持ちがないと、疑ってもこんなに悲しい気持ちにならないと思う」

最原「だから僕は…疑うけど、信じる。疑っているけどそれ以上に信じたい気持ちが強いから」

最原「疑うだけじゃ…真実は見えないから」

王馬「……」

王馬「そっか」

王馬「それが最原ちゃんの意見、か。中々つまらなくなかったよ、うん」

最原「なんで上から目線なんだよ……」

最原「…でもさ、本当はみんなを信じたいのは、キミも一緒なんじゃないの?」

王馬「…は?」

最原「みんなを信じているからこそ、こうして一々つっかかって場を乱してくるんじゃないの?みんなの気持ちを確かめたくてさ」

春川「それ…意味分かんないんだけど。こいつがやってること普通に迷惑だし」

王馬「そうだよ、オレってすっげー迷惑じゃん!」

百田「自分で言うかよ…」

最原「でも王馬くんが煽ると大体みんな感情的になって、反論するでしょ?感情的ってことは本当の気持ちに近い…すなわち嘘じゃないってこと」

王馬「……なにそれ」
374 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/22(木) 21:27:31.42 ID:Y+1xjtaZO
最原「…かなーと思ったんだけど」

天海「確かにそうかもしれませんね。…ここまでくるとただの手のかかる弟みたいですし」

百田「言われてるぞ、王馬」

王馬「……はは」

王馬「あははは!それはないよ!最原ちゃんも思ったより大したことないねー!」

王馬「ホントさ…オレが本当はいいやつ〜みたいに捉えようとしているなら止めた方がいいよ」

王馬「本当のオレなんか他人に分かるわけないよ。自分だってどれが本当の自分なのか分からないんだからさ」

王馬「こうであってほしいっていう勝手な妄想を、押し付けるのは止めてよねー」

最原「…そうだね。まぁこれは僕の推測でどう思おうと勝手だし、好きにするよ」

王馬「はいはいどーぞー」ヤレヤレ

春川「…私は最原がなんと言おうとあんたがクソヤローって認識は覆らないから」

王馬「はいはい」

天海「じゃあ俺は弟として…」

王馬「はいはいって言うと思った?気持ち悪いからそれは止めてねー」

百田「だったら、オレがオメーの兄貴になろうか?天海」

天海「うーん。それも悪くない……?」

王馬「えぇ……なんでもありなわけ?」

天海「いやいや、あくまで妹か弟かなんで!すいません!」ブルブル

春川「………」

百田「そ、そうか…」
375 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/22(木) 21:28:48.19 ID:Y+1xjtaZO
ここまでにします、くますみー
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 17:37:00.63 ID:eclrrekk0
信じる事と疑う事は結構重要なテーマだったもんね…
377 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/29(木) 22:45:19.56 ID:RcPqEKT5O
>>376
そうですね。でもどちらか一方を捨てたら真実が見えないこともあるんですよね、難しいテーマっす…

では更新再開です
378 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/29(木) 22:46:03.22 ID:RcPqEKT5O
王馬「………そういえばさ、急に話は変わるんだけど」

百田「どうした」

王馬「いや、今まで特に気にしてなかったんだけど…首謀者がオレ達のこと監視してる可能性ってあるよね…」

春川「…今さらって感じもするけど」

最原「強烈な出来事が多すぎて失念していた…」

天海「監視してるかどうかは分かりませんが、バラエティ…とか言っていたはずだからどこかにカメラがあるはずっすよね」

王馬「そんな隠しカメラ、見つけたことある人いる?いないよねー!」

王馬「だってそんなの見つけたら、絶対報告するもんね!」

百田「そうだな…確かに見たことねーな」

春川「バラエティ…とか言うわりに、カメラマンとかもいないしね」

最原「バラエティであることが本当だとしたら、放送していないわけはないよね」

王馬「そうだね。だって、誰にも見られていないバラエティなんて、ロケットパンチを打てないロボットと同じくらい意味ないしねー」

春川「どこかにカメラがあることは間違いない。でも誰も見つけたことはない……か」

天海「じゃあ、見えないくらい小さいカメラがあちこちあるのかもしれませんね」

王馬「なるほど、確かにあり得そうだね。ねーその辺どーなのさ?モノクマー」

マザーモノクマ「これは企業秘密なんだよね。残念!」

最原「…散々情報を流していたのにだんまりか?」

マザーモノクマ「だってオマエラ目に見えるものしか信じないでしょ?」

春川「それって…天海の言う通り、目に見えないくらい小さいカメラがあるってこと?」

マザーモノクマ「さぁどうでしょう?」

王馬「どちらにせよ、見つけられない時点でどうしようもないよねー」

春川「目に見えないくらい小さいなら見つけようがないしね…壊しようもないよ」

百田「どっかにカメラがあると思うと気味が悪ぃが…しかたねーか」

最原「……」
379 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/29(木) 22:50:13.70 ID:RcPqEKT5O
最原「…これからどうする?もう少し話し合ってみる?」

天海「…俺は話し合いたいっす。いろんな意見が聞けると思うんで」

百田「だったら、外にいるやつらとも話し合った方がいいんじゃねーか?」

王馬「ダメだよ、百田ちゃん。話し合いにならないやつだっているでしょ?一々突っかかってきたりするやつとかさ」

春川「あんたもたいして変わんないけどね」

王馬「こんな風にさ!」

春川「…………………」

最原「そんな人いな…………いるか」

王馬「入間ちゃんとかねー!…それにあんまり人が多いと収集つかなくなりそうだし」

百田「あんま納得できねーが…まぁいいか」

王馬「んで、結局天海ちゃんに関しては謎だらけだよねー」

王馬「なんで才能を思い出せないのか謎。天海ちゃんだけに与えられたパッドもなんか中途半端で謎」

王馬「いやー参った、参った!こりゃどうしたもんかねー」

天海「…」

最原「心配しないで、天海くん。どんな才能だろうとキミはキミ、でしょ?」

天海「…そうっすね」

百田「なーんかヒントがあればなー…天海、もうちっとこれいじってもいいか?」

天海「どうぞ好きにしてください」

百田「おう。…秘密のパスワードとか入れたりしたらなんか起こんねーかな…」ポチポチ

春川「それだったらパスワード入れる場所もあるんじゃないの?」
380 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/29(木) 22:51:36.33 ID:RcPqEKT5O
百田「それも隠してるとかどうだ?」ポチポチ

春川「…そうだとしたら面倒だね」

王馬(春川ちゃんと百田ちゃんは天海ちゃんのパッドを調べ始めた)

最原「じゃあ僕たちは…少し話し合いをしてみようか。話してみたら何か分かるかもしれないし」

天海「そうっすね、王馬君もいるし斬新な発想が出てくるかもしれないっす」

王馬「えーオレも話さなきゃいけないの?うーん…じゃあ天海ちゃんの才能は”超高校級のシスコン”でいいよ。もしくは”変態”」

天海「……………」

最原「やっぱり僕らだけで話そう」

王馬「えー仲間外れはひどいよー!」プンプン

王馬(その後話し合ったけど、どれもこれも可能性ばかりで、あまりいい結果は得られなかった)

王馬(それもそうだよね。この学園にはあまりにも手がかりが少なすぎるし)

王馬(でも何か少しでもヒントがあれば……)

王馬「…んー………。あ!研究教室はどうなの?天海ちゃん」

王馬「オレ、興味ないから行ったことないんだけど、どんな感じ?大体、その才能の特徴を表しているよね」

天海「それが…実は……」

王馬「え、なに?なんかヤバイもんでもあるの?妹の写真が壁一面に貼られているとか」

天海「違うっすよ。…いまだに改装中の札があって……入れないんす」ズーン

王馬「改装…って。そんなのありなわけ!?」

最原「…何かを隠しているようにしか思えないよね。天海くんの記憶、パッド、研究教室といいさ」
381 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/29(木) 22:57:29.63 ID:RcPqEKT5O
天海「…俺の存在はイレギュラーなんすかね。本当は、俺はここにいたらいけないんじゃ…」

王馬「イレギュラー……か」

王馬(もしかしたらイレギュラーなのは天海ちゃんじゃなくて………このバラエティの企画自体……だったりしてね)

最原「それはないんじゃないかな。だって僕たちは男女8人ずつで16人……………いや、違う」ハッ

王馬「そうだよ。男7人、女8人、ロボ1体なんだよ!」ビシッ

天海「………」

最原「そうなると本当のイレギュラーは……キーボくん!?」ヒラメイタァ!

最原「…なわけないか。いや、イレギュラーには違いないんだけど…ロボットだし」

天海「フォローになってないっすよ…!…やっぱ、俺はイレギュラーなんじゃ…」

百田「なーに言ってんだ、天海……いや、蘭太郎!」ガシッ

天海「…へ?」

百田「蘭太郎。今日からオメーはオレの助手だ!」

天海「………」

天海「ええっ!?」

王馬(あ、これめんどくさいやつだ。絶対めんどくさいやつ始まった)

百田「オメーは、少しずつ治っていってるみたいだが才能の記憶がないせいで、あんまり自分に自信がねーみてーだな」

天海「自信と言われると微妙っすけど……まぁ、信じたい気持ちが強いっすけど、それ以上に不安な気持ちが多いから当たらずとも遠からずって感じっすね」

百田「だったらオレの助手になるといい!ほら、見ろ。終一とハルマキを」

百田「オレの助手はいろいろなメソッドに基づいたあれやこれなトレーニングで、体力的にも精神的にもこんなに立派な助手になったぞ!」エッヘン

王馬「なんの宣伝?胡散臭いにも程があるよ」ハァ

天海「……」ジー

最原「え、えっと…」

春川「なにじろじろ見てるの…」

天海「確かに…悪くない…」ボソ

王馬「え、何が?」
382 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/29(木) 23:02:30.91 ID:RcPqEKT5O
百田「そうだ!オメーは自信がねーんだったら、自信がつきすぎて有り余るくらいの自信を身につければいい!オレ達と一緒にな!」

王馬(ごり押しかよ)

天海「百田君…いや、リーダー!」キラキラ

王馬「えぇ…?」

春川「…私達のトレーニングは厳しいよ?」

王馬「春川ちゃん…?」

天海「平気っす!体力には自信あるんで!」

最原「これからよろしく」ガシッ

王馬(この助手達、なんで急にノリノリになってんの…?)

天海「よろしくお願いします!最原君と春川さんの方が先輩だから…先輩って呼んだ方がいいっすかね?」

百田「お、いいかもな!」

王馬「急展開過ぎてついていけませーん!あとオレ、ツッコミ担当じゃないんだけどー!」

最原「それは…なんか恥ずかしいからいいよ」

天海「先輩も悪くないっすよ?ね、最原先輩、ハルマキ先輩」

春川「……ハルマキって言うな」ムスー

最原「やっぱ止めて…」

百田「悪くねーと思うがな!」

王馬「うわー…疎外感半端なーい…で?いつまで続くの、この茶番は」

天海「茶番じゃないっす。俺はリーダーのおかげで、自分に足りないものが分かったんす」

天海「それは……兄貴っす!」

王馬「……オレ、もう帰っていいかな」

春川「…奇遇だね。私もそう思ってた」

王馬(さっきまでノリノリだったくせに何言ってるの…)
383 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/29(木) 23:04:47.74 ID:RcPqEKT5O
ここまでにします
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/31(土) 20:41:46.10 ID:PWaPO63Q0
数ヶ月後そこには才囚学園のメンバー全員を助手にした百田の姿がっ!ww
385 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/04/07(土) 21:49:21.13 ID:teDvhe6LO
>>384
やり遂げちまえば可能に変わりそうですね!

更新再開です
386 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/04/07(土) 21:50:44.40 ID:teDvhe6LO
王馬「変なのー。春川ちゃんはあっち側だと思ってたんだけど、違ったんだね」

春川「さすがにああいうのは疲れる」ハァ

春川「あんたさ、どうせ自分もお兄ちゃんがほしいとかそういうのでしょ」

天海「ハルマキ先輩…それは違うっすよ!!」ビシィ!

春川「ちょっと…先輩もハルマキも止めてよ…」ジロ

天海「俺は”兄”を極めたいんす!」ギュ…!!

王馬「…………」

春川「…」

最原「???」

百田「…そうか…」ウンウン

天海「それに、さっきのリーダーの言葉に救われたんです…」

王馬(それだけ言っておけば、まだましだったのにね)

百田「そうかそうか!」ニッコニッコ

王馬(そのまま百田ちゃんと天海ちゃんは肩を組んだ…)

春川「………」ジー

王馬(春川ちゃん羨ましそうだな…あ、そうだ)

王馬「ねーねー百田ちゃん!なんで最原ちゃんと天海ちゃんは下の名前で呼ぶのに春川ちゃんはあだ名なの?」

百田「あ?」

春川「…!?」
387 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/04/07(土) 21:54:52.48 ID:teDvhe6LO
最原「一応女性だからじゃないの?」

春川「一応ってなに…?」グググ

最原「あたたたた!?ごめ、ごめん!耳引っ張らないで…!」

百田「んーなんでだろうな……そうだな、気付いたらこうなってた!」アハハ

春川「…………」

百田「でもまぁ…統一した方がいいかもな、平等に」

春川「えっ」

王馬「…」ニヤニヤ

最原(大丈夫かな…いろんな意味で)

王馬「…じゃあさーちょっと助手点呼してみてよ!」ニヤァ

百田「おう!じゃあ…助手1号、終一!」

最原「あ…はい!」

王馬(1号…?)

百田「次。助手2号…」

春川「……」ドキドキ

王馬(絶対普通にハルマキって言っちゃうパターンだ!絶対そうだ!!)フンス

百田「魔姫!」

春川「……ハ、ハイ」カァァ

王馬(普通に呼んじゃったー…つまんねー)

百田「助手3号、蘭太郎!」

天海「はい!」ピシッ

百田「よし、点呼終了だ!」

王馬(すっげー普通に終わっちゃったよ)
388 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/04/07(土) 22:02:04.13 ID:teDvhe6LO
王馬(しばらくそんな茶番が続いた…)



最原「…ふわ」アクビ

王馬「眠くなってきちゃったねー、今何時?」

百田「…ちょっと待てよ……」スッ

百田「うおっ…もう8時だぜ」

春川「…え、もうそんな時間?」

天海「結局、一睡もしてないっすね」

王馬「オレもだよ!全くどっかのロボットのせいでさ!」ジロー

マザーモノクマ「んー?」

最原「……なんかそう思ったら、急に、眠く…」フラー

春川「しっかりしなって。探偵なんだからさ」

百田「そうだぞ。あんパンと牛乳持って張り込んだりするんだろ?」

最原「探偵にどんなイメージ持ってるの…?」

天海「じゃあそろそろ戻りましょうかね?…話し合いも終わったことですし」

王馬(終盤は意味のない茶番だったけどね!)

王馬「でも誰かここ見張ってないとねー、少なくともふたりくらい」

春川「じゃあ私が残る。…慣れてるから平気」

百田「魔姫が残るっつーならオレも残るぜ」

王馬(あ、そのままなんだ)チラ

春川「………」カァ

王馬「春川ちゃんはオレのファインプレーに感謝してほしいよね!」ウィンク

春川「………意味分かんない」

百田「何の話だ?あいつ魔姫になんかしたのか?」

春川「な、なんでもない」

王馬(急に名前よく呼ぶようになったな…)

王馬(それにしても…男女がふたりで見張りか…)

王馬「男と女、密室。何も起きないはずがなく…」

百田「あ?」
389 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/04/07(土) 22:04:20.73 ID:teDvhe6LO
春川「…ば、バカじゃないのッ!」ゴチン!

王馬「いって……!拳は止めてよ!血が吹き出ちゃうじゃんか!」ジーン…

天海「なんかこうして見ると、王馬君とハルマキ先輩って姉弟みたいっすね。兄弟喧嘩はだめっすよ?」

春川「誰がこいつと兄弟だ!っていうか先輩は止めて…!」

王馬「悪いけどオレもお断り〜」

百田「…や、そもそも密室じゃねーし…何も起こんねーだろ?意味分かんねーよ」

春川「…………」

最原(春川さん、何とも言えない顔をしてるな…)

天海「じゃあ、ここは任せていいっすか?リーダー、ハルマキ先輩」

春川「…ん。いや、だから先輩は止めてって」コクン

百田「おう!…あ、だけど後で飯かなんか持ってきてくれると嬉しいぜ!」

最原「分かった、持ってくるよ。…みんなも連れてきた方がいいのかな?」

天海「そうっすね…。だけど、まずはしっかり休息を取ることが大事っす。判断力が鈍って大事なことが見えなくなったら困りますからね」

最原「判断力……うん、そうだね」

王馬「オレは睡眠もとりたいし、早く戻ろ〜ってかどっから戻る?図書室?」

天海「女子トイレから戻るのはさすがに気が引けるっすね……」

春川「入るときは?本棚、開けといた方がいい?」

百田「だが、押さえとかねーと動き出すんじゃねーか?」

春川「うーん……」
390 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/04/07(土) 22:10:19.96 ID:teDvhe6LO
最原「まぁ、また女子トイレから入ればいいし…」

春川「………あんた、それでいいわけ?」ジトー

最原「…え、何が?」

王馬「さらっととんでもないこと言うよねー、最原ちゃんは!」

最原「…何がダメなんだろう」ウーム

百田「さぁ…?」

春川「女子トイレに入るのに、なんの罪悪感も抵抗もないわけ…?」ボソ

天海「まぁまぁ…とにかく、一旦戻るっす。女子のみなさんには申し訳ないっすけど、また女子トイレから入らせてもらうっす」

春川「まぁあんたは最原と違って、下心とかなさそうだもんね、安心できるよ」

最原「僕は安心できないの!?」ガーン

春川「……冗談だよ」

最原「…ほっ」

春川「多分」

最原「多分…!?」ガーン

最原「っていうか女子に先に行ってもらって、図書室の扉を開けてもらえばいいんじゃないかな?」

天海「あぁ、それもそうっすね」

春川「私としてはそっちの方がいいよ」

王馬「ねーもうどっちでもいいでしょ?オレはもう戻るよー」スタスタ 

天海「よろしくお願いします、リーダー」イチレイ

百田「おう!」
391 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/04/07(土) 22:12:03.64 ID:teDvhe6LO
最原「何かあったらすぐに戻ってね」

春川「大丈夫だよ、私がいるし」

王馬「わぁお、頼りになるぅ〜!」ニッコニコ

春川「…」ギロ

王馬「わー怖い!さっさとでよーっと!」タタタ

王馬「よいしょ…っと」グググ

ゴゴゴゴゴ

王馬(こうしてオレと最原ちゃんと天海ちゃんは隠し部屋から図書室に出た)

王馬「ぷはぁー!久々のシャバの空気だぜ!」

最原「ここ室内だけど…」

王馬「当たり前じゃん。なに言ってるの?」

最原「……………」

ゴゴゴゴゴ

王馬(後ろを振り返ると、本棚が閉まっていっていた)

王馬「…さ、戻ろ」



王馬「ぷはぁー!今度の今度こそシャバの空気だー!」

王馬(外に出ると辺りはすっかり明るくなっていた…)
392 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/04/07(土) 22:16:37.60 ID:teDvhe6LO
今日はここまでにします
3月中に終わらなかった挙げ句更新遅くて申し訳ないです…

―おまけ 助手のロボ―


王馬「助手ってロボでもなれるの?」

キーボ「王馬クン!?それはロボット差別ですか!?」

夢野「んあー…助手のロボなど、いざというときに自爆する役目しかないじゃろう…」

キーボ「自爆なんてしませんよ!?…ロボットでも助手にくらいなれます!!」

最原「それは違うぞ!!」パリーン

キーボ「え…っと、最原クン?」

王馬「へー、それってなにか根拠はあるの?」

最原「王馬くん、G○○gleで『助手 意味』で調べてみて」ピシッ

夢野「隠しきれておらんぞ…」

王馬「分かったよ!……こ、これは!?」ポチットナ!

最原「…一番最初に出てきた意味はなんだった?」

王馬「仕事の手助けをする……”人”……!?」

最初「…そう、キーボくんは人じゃない。つまり助手にはなれないんだ!」ビシィ

キーボ「…ボ、ボクは普通のロボットではありません!ほら人のような指!腕!その他もろもろ!!」

王馬「ポンコツのキー坊に仕事の手助けなんてできるはずないよ!運動能力が高いわけでも知能がずば抜けて高いってわけでもないのにさ!」

キーボ「うっ…うぅっ…」ズーン…

夢野「…ここまで、じゃな」

最原「そうだね…じゃあ僕達は百田くんのところへ行くから、キミは部屋で充電しておくといいよ」スタスタスタ

夢野「うむ…それがお主にとっても幸せなことじゃろう」スタスタスタ

王馬「ロボに幸せとか感じないでしょ」スタスタスタ

キーボ「ひどい…あんまりです…」グスグス…



……

………

キーボ「…という夢を見たんです」

王馬「え…ロボが夢を…?」

おまけ ―完―
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 08:01:25.88 ID:pLbtxyZx0
おまけ脳内再生余裕でワロタ
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 00:13:29.17 ID:p/f8Om1+O
まだ?
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/10(日) 10:31:31.46 ID:2KVk6Q8w0
続き気になるなー
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/13(水) 21:56:04.85 ID:9eXeLQwao
1も色々忙しいだろうから、ゆっくり無理しない程度に更新してほしい
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 23:52:47.52 ID:mqzdw6USO
リアルでなんかあったとかじゃなきゃいいんだけど
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/03(火) 12:43:35.28 ID:I0XlQde2O
可能なら生存報告だけでもしてほしい
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 07:56:47.59 ID:g2JIe7Sx0
あげ
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 07:57:59.75 ID:g2JIe7Sx0
【ダンガンロンパV3】キーボ「王馬君差別王にボクはなる!!V3 」
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/03(金) 17:09:56.82 ID:RkLRm+CDo
保守
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/08(水) 19:56:42.50 ID:Gio7XtkW0
はじめしゃちょー(hajime)
@hajimesyacho
はじめしゃちょーです。気軽にフォローしてください。UUUM 所属。AB型。今年は肉が食べれません。リプは動画に使われるかもしれません許してください!畑を経営しています。
富山→静岡(よく東京)youtube.com/user/0214mex?f…
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/08(水) 19:57:25.98 ID:Gio7XtkW0
ミライアカリ(Mirai Akari)?
@MiraiAkari_prj
ハロー、ミライアカリだよっ!( ????? )ゞ ピロリン??Vtuber?ご感想などはこちらっ info@akari-mir.ai?公式サイト:(link: https://akari-mir.ai) akari-mir.ai?ファンアート:#アカリギャラリー?チャンネル登録よろしくね??ヨメミちゃん:@APP_Yomemi
Japanyoutube.com/subscription_c…
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/08(水) 19:57:58.08 ID:Gio7XtkW0
HIKAKIN?ヒカキン
@hikakin
YouTuber(ユーチューバー)やってます。UUUM株式会社最高顧問&ファウンダー。平成元年生まれ。YouTube歴13年。再生回数計85億回、チャンネル登録者計1200万人突破。 目指せ100億再生!インスタグラムもフォロー是非→(link: https://www.instagram.com/hikakin/) instagram.com/hikakin/
Tokyoyoutube.com/user/hikakintv
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/08(水) 20:00:38.61 ID:Gio7XtkW0
ナンキダイ@キミガシネ後編公開中
@nannkizum
漫画家です!「まじめ系クズの日常」(link: http://seiga.nicovideo.jp/comic/9221) seiga.nicovideo.jp/comic/9221 年内は、キミガシネ―多数決デスゲーム―の製作に力を入れます!(link: https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm3584) game.nicovideo.jp/atsumaru/games…
magazine-r.co
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/08(水) 20:01:28.12 ID:Gio7XtkW0
スタジオわさび(嘘つきゲーム、狼ゲーム、イブプロ開発者)
@StudioWasabi_
公式情報は #スタジオわさび公式 でチェック? ピリッとした刺激的なゲームを開発します!情報のみの発信は@StudioWasabi_i←こちら!【住所】〒890-0055 鹿児島県 鹿児島市 上荒田町32‐4 さつきビル2F
日本 お問合わせはホームページから『よくある質問』をご確認後studio-wasabi.info
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/08(水) 20:03:04.10 ID:Gio7XtkW0
最終兵器俺達 フジ
@fuji_saiore
『最終兵器俺達』のフジです。YouTube【フジ工房】でゲームやったり何か作ったり。 『ゲーム実況者わくわくバンド』ベースやらせて貰ってます。最俺→saiore.renrakusaki@gmail.com フジ宛→merygeromucc@yahoo.co.jp ニコ→(link: http://bit.ly/ZEF0n0) bit.ly/ZEF0n0
bit.ly/157ehSz
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/08(水) 20:04:05.82 ID:Gio7XtkW0
レトルト
@retokani
いろんなゲームを実況中、ひぃひぃ。 youtubeでも活動中⇒(link: https://www.youtube.com/user/retokani) youtube.com/user/retokani インスタ⇒(link: http://urx.blue/Fuaz) urx.blue/Fuaz 連絡先(なかなか返信できません)⇒retoruto64@yahoo.co.jp
東京ch.nicovideo.jp/retort
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/08(水) 20:25:40.93 ID:Gio7XtkW0
レトルト
@retokani
いろんなゲームを実況中、ひぃひぃ。 youtubeでも活動中⇒(link: https://www.youtube.com/user/retokani) youtube.com/user/retokani インスタ⇒(link: http://urx.blue/Fuaz) urx.blue/Fuaz 連絡先(なかなか返信できません)⇒retoruto64@yahoo.co.jp
東京ch.nicovideo.jp/retort
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/08(水) 20:26:47.88 ID:Gio7XtkW0
今週バレ

エンデヴァーとホークスの前に現れた荼毘。
あれ(ハイエンド)如きでボロボロになるなんてこの先不安だと2人を煽るものの、逆にホークスに煽り返され、荼毘プッツン。
炎で攻撃しようとした瞬間、肩を叩かれ、振り向くとなぜかホークスが。
ホークス曰く、一枚だけなら自分の分身に変幻できるらしい。
荼毘は腹パン食らって気絶、後に御用。
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/09(木) 05:34:51.84 ID:lIkB6nCm0
ガラ
@garatori
気が多い壁打ちアカウント。性癖に正直。※投稿画像の使用NG
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/09(木) 05:36:23.39 ID:lIkB6nCm0
キヨ
@kiyo_saiore
最俺です。サッカーと女優さんが大好きです 【YouTubeもやってまする→(link: http://goo.gl/zcqUED) goo.gl/zcqUED】【インスタ→(link: http://instagram.com/kiyo_yuusya) instagram.com/kiyo_yuusya】【 何かありましたら→saiorenraku@yahoo.co.jp】
スペイン(北海道)ch.nicovideo.jp/kiyo-saiore
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/09(木) 05:37:24.93 ID:lIkB6nCm0
こーすけ【最終兵器俺達】
@kosuke_saiore
Fortniteどハマり中。動画投稿者。ゲーム実況、企画、司会等、色々な事を楽しくみなさんにお届けしたいです!??Youtube(毎日動画投稿中)→(link: https://goo.gl/mWWvLy) goo.gl/mWWvLy ??連絡先→saiore.kosuke@gmail.com ??HP→(link: http://lkupro.jimdo.com/link/) lkupro.jimdo.com/link/
hey guys I'm japanese ......m.youtube.com/user/suketubes…
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/10(金) 18:07:48.63 ID:iUAkr8ul0
本日のまいにち魔法少女です。ナンバーは71。おっ後半だなACESだなと思いつつ確認したらパトリシアさんでした。最近ナンバーを見るだけでどのシリーズの魔法少女なのかパッとわかるようになってきました。日々無駄な技能だけが磨かれていきます。

 パトリシアさん。魔法少女育成計画ACESとらのあな購入特典短編こと「パトリシア撃退作戦」に言及しつつがんばります。
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/17(水) 22:28:24.31 ID:1PFhmS5a0
速報復活したぞ完結までもうちょいだ頑張れ作者氏
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/26(金) 06:08:41.89 ID:Gowdixwg0
あげ
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/23(水) 22:42:30.88 ID:tQ8LNwJHo
ほしゅ
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/15(土) 23:26:25.54 ID:M4XCkHUoO
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/26(金) 01:38:04.60 ID:OKzj4XV9O
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/05(火) 01:05:19.02 ID:gzwsB+iYo
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