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【ダンガンロンパV3】王馬「ロボット差別王にオレはなる!!V3 」
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123 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/17(土) 12:12:54.70 ID:DTYWlr/2O
王馬「へぇ、最原ちゃんがこんなに早く起きるなんて今日は台風がきちゃうね!」
最原「来るわけないだろ…」
東条「王馬君、今日は何がいいかしら?」
王馬「えーっと、カツカレー!なーんて嘘――」
東条「分かったわ」スタスタ
王馬「だよーって…ちょ、東条ちゃん!?」
最原「朝からよくカツカレーなんて食べれるね…」モグモグ
王馬「嘘に決まってるじゃん!あーあ、嘘だよキャンセルされちゃった…っていうか朝からカレーなんてあるのかな?」
最原「どんな不可能だってやり遂げてしまえば可能に変わるよ」モグモグ
王馬「カツカレーなのに話が壮大過ぎない?」
…
東条「お待たせ」コト
王馬「わぁ立派なカツカレー!いただきまーす!」ガツガツ
東条「…最原君、さっきの話はまたあとにしましょうか。王馬君も来たことだし」
王馬「?」ガツガツ
最原「あ…いいよ、別に。王馬くんなら聞かれても困……りそうだけど」
東条「ならいいけれど…」
124 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/17(土) 12:15:12.46 ID:DTYWlr/2O
王馬「え、なになに?なんの話?オレもしかして邪魔だった?」
最原「うん……あ、そんなことないよ!」
王馬「もっと心の声を隠す努力しようよ」
東条「…で、どうしましょうか。私はやはりラッピングをした方がいいと思うわ」
最原「だよね…東条さん、もしよかったらやり方教えてもらってもいいかな?」
東条「ええ、もちろんよ」
王馬「オレも混ぜてよー、赤松ちゃんへのプレゼントの話でしょー?」
最原「なっ、なんで分かったのさ!?」
東条「まぁラッピングといったら、プレゼントだものね…」
王馬「プレゼントといえば赤松ちゃん!…でしょ?」
最原「……うぅ」
王馬「で、何をプレゼントするの!?」キラキラ
最原「倉庫で見つけた、これだよ」ゴソ…
王馬「ふーん、試験管の中に薔薇が入ってるんだ」
東条「イン・ビトロ・ローズと言うのよ、女性へのプレゼントにはピッタリね」
王馬「こんなのあったんだねー知らなかったよ」
125 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/17(土) 12:19:26.69 ID:DTYWlr/2O
東条「…それにしても何度見ても綺麗ね。赤松さんの喜ぶ顔が目に浮かぶわ」
最原「そ…そうかな」テレッ
王馬「ふむふむ。それを今からラッピングするところなんだね」キラキラ
東条「ええ、そうよ」
王馬「そして、そして!どうやって渡せばいいか分からないから東条ちゃんに指南を受けてる最中なんだね!」キラキラ
最原「そ、そうだよ……悪い?」ハァ
王馬「ううん、全然悪くないよ?童貞の最原ちゃんに初めて彼女ができて、初めてちゃんとしたプレゼントを渡すんだからそりゃ何も分かんなくて当然だよねー!」
最原「なっ…!お、王馬くんだってど――」ムッ
東条「…コホン!」
最原「…あっ!」
王馬「んー?」
東条「…そういう話は男の子同士でしてくれないかしら?」ジトー
王馬「はーい、ごめんなさーい」ケロリ
最原「ごめん……」
東条「話を戻すわよ。万が一、割れるなんてことのないように、きちんと梱包しておかないとね」
王馬「プチプチの出番だね!ついでにプチプチにも何か細工をしておくといいよ!プチプチひとつひとつに文字を書いて手紙にするとかね!」
最原「…発想は悪くはないと思うけど、読むのが大変じゃないかな…」
126 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/17(土) 12:24:03.76 ID:DTYWlr/2O
東条「今回は初めてなのだから、そこまで大きなサプライズはいらないんじゃないかしら」
王馬「にしし、そうだね。プロポーズのときのために派手なサプライズはとっておかないとねー!」ニヤニヤ
最原「プっ、プロポーズって!」カァ
東条「…王馬君がいると話が進まないわね…」
最原「あ、そろそろ時間が…ラッピングの仕方だけでも教えてもらえるかな?」
東条「ええ。といっても、そう難しくはないからすぐに覚えられると思うわ。……そうだ、王馬君も一緒に覚えたらどうかしら?」
王馬「……えっ、オレも?」
東条「ええ。貴方にも恋人がいるんですもの。いつかプレゼントを渡す日もくるでしょう?…渡さない、なんて嘘は言わせないわよ」フフッ
王馬「うっ…そりゃ、いつかは渡す予定だけどさ…」
最原「…そうだよ。僕のことばかりからかっていないで少しは自分のことも考えろよ」
王馬「…むっ」ムス
王馬「ちょっと最原ちゃん、急に強気になるのはどうなのさ?…あのことばらしちゃってもいいの?…女子トイ」
東条「……?」
最原「わーわー!悪かったって!もう言わないから…!」
東条「何の話か知らないけど……早くしないと誰か来てしまうわよ」ヤレヤレ
最原「あ…うん、ごめんね…」
王馬「どれどれ。オレも教わるとしますかねー」
東条「まずここをこうして…」
…
王馬(…しばらく東条ちゃんにプレゼントのラッピングの仕方やコツを教わった!)
127 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/17(土) 12:26:46.90 ID:DTYWlr/2O
…
王馬(昼前か…そうだ。入間ちゃんに頼んだ発明品を取りに行こうか)
…
―入間の研究教室―
ガチャッ
王馬「おーい入間ちゃーん……って」
入間「スースー」チーン
王馬「寝てる…」
入間「…スースー」
王馬「ちゃんと発明したのかな…発明品は…っと。ああ、これだね」
王馬「煙玉に、天候を操作する機械。うん、注文通りだね」ゴソゴソ
王馬(どちらもけっこう小型だね。機械は掃除機くらいの大きさ。煙玉はエレクトボムより一回り小さいくらいのサイズで持ち運びに苦労することはなさそうだ)ゴソゴソ
王馬「おっ使い方まで丁寧に書いてあるじゃん」ゴソゴソ
王馬「なになに…煙玉は上のボタンを押したら5秒後に発動。天候の方は…雨なら雨、雪なら雪ボタンを押すことで、機械の半径500m以内の天気が変わる、但し一時間で元の天候に戻る…か」
王馬「……」チラ
入間「グーグー」zzz…
王馬「…ま、雑用でも労るくらいしてあげるよ」毛布ソッ…
入間「…あぁん、そこはらめぇ…!」ビクッ
王馬(………毛布かけて損した気がする)
…
王馬(…とりあえず中庭にこの機械を運んできたけど)
>>128
天候を操作する機械を使うかどうか。使うならどの天候にするか(現在は晴れ)
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 20:48:59.28 ID:I1sxk866O
じゃあ台風で
129 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/18(日) 16:46:58.79 ID:j7obFo5EO
王馬「せっかくだし使ってみようか」
王馬「どーれーにーしーよー…ん?」
王馬(このマークは…台風かな?)
王馬「にしし…どうせ天気を変えるなら、台風だよね」ポチッ
王馬(オレがボタンを押すと同時に、辺りは段々暗くなり…)
ポツ…ポツ…ザァ…ザーッ!
王馬(雨が降り始めた)
王馬(そして…)
ドゴォンッ!!!
王馬「うわ、光ったー!」
王馬(…なんと雷まで鳴り始めた)
王馬(…さすがに濡れるのは嫌なので校舎の下に駆け込んで、雨宿りをすることにした。…ホントはこの台風に遭遇した人の反応を見たいだけなんだけどさ)
王馬「…あはは!この機械…いや、入間ちゃんってば、すごいなんてレベルじゃないよねー」
王馬(あっさり天候を変えてしまうなんて…まぁ1時間だけなんだけどさ)
王馬「…………」ボー
王馬(…それにしても誰もいないな)
王馬(なんて思いながら、ぼんやりと雨が降るのを10分程眺めていると…)
…ピチャピチャッ!!
王馬(向こうから誰かが走ってくるのが見えた)
>>130
誰?(※キーボ、入間、白銀以外)
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/18(日) 16:49:45.28 ID:UrnbxXrmo
真宮寺
131 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/18(日) 17:08:22.48 ID:j7obFo5EO
真宮寺「…全く…なぜ急に……。おや?」タッタッタ
王馬「や、真宮寺ちゃん!」
王馬「いやぁ、困っちゃうよねー。急に台風が来ちゃうなんてさ!」ケラケラ
真宮寺「……なぜ、台風だと断言しているんだい?ゲリラ豪雨の可能性だってあるでしョ?」
王馬「えー?それは…なんでだろ?」キョトン
真宮寺「…もしかして。急に大雨が降ったり雷が鳴り出したのって…キミのせいなのかい?」
王馬「……」
王馬「あーあ…バレちゃった?そうなんだよね、こんな天気になっちゃったのはオレのせいなんだー」
王馬「…それにしても真宮寺ちゃんの推理はすごいね!最原ちゃんにも負けないレベルだよ!」キラキラ
真宮寺「…よく言うヨ。どうせわざとなんでしョ?」
王馬「いや、そんなことないよ?せっかく雨を降らしたんだから濡れた女の子がやって来て、あわよくばあんなところやそんなところを見たり…」
王馬「って期待してたのに、そんなラッキースケベと程遠い真宮寺ちゃんがやって来て残念なんて、そんなことは全然ないよ!?」
真宮寺「…絶対そんなことあるネ」
王馬「にしし!でもさー真宮寺ちゃんだって見たいでしょ?」
真宮寺「何をサ?」
王馬「濡れていろいろ透けた女子」
真宮寺「いや…別に興味ないネ」
132 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/18(日) 17:26:10.57 ID:j7obFo5EO
王馬「なんで!?濡れて透けた女子は男のロマンでしょ!?」
真宮寺「…それはキミの話でしョ。キミの趣味と僕の趣味は違うんだヨ…」
真宮寺「ま、キミの言っていることが本当か嘘かということは僕には分からないけどネ」
王馬「ちぇ。つれないの」
王馬「ま、ホントはそんなの期待してないよ。だってみんなそんな服なんて着てないもん」
真宮寺「……確かにそうだネ」
王馬「あ…でも、スカートが足にピッタリくっつくのは悪くないかも?」
真宮寺「…そういうものなのかい?」
王馬「あと濡れた髪の毛もいつもと違っていいかもね」ウンウン
真宮寺「ふーん、キミはそういうことに興味があるんだネ」
王馬「…そういう真宮寺ちゃんは全然興味なさそうだね」
真宮寺「…そう見える?」
王馬「まさか」
真宮寺「おっと勘違いしてもらっては困るネ」
王馬「ホ、ホント?そんなこと言ってかわいい顔のオレを狙ってないよね…?」ブルブル
真宮寺「自分でかわいい顔って…っていうか前に言わなかったっけ?」
王馬「心に決めた人いるんでしょ?覚えてるに決まってるじゃーん!」
真宮寺「…………」
133 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/18(日) 17:40:42.87 ID:j7obFo5EO
王馬「その人がいるから他の女の子には興味ないって?いい心掛けだねー!」
真宮寺「当然だヨ…」
ザー…
王馬(真宮寺ちゃんは雨を見つめながら遠い目をしていた)
真宮寺「雨、カ」
王馬「何か思い出でもあるの?」
真宮寺「まぁネ」
王馬「へー気になるなー。なれそめ聞かせてよ!」
真宮寺「…大した話じゃないヨ?」
王馬「いーから、いーから!」ウキウキ
真宮寺「…はぁ、まぁいいけどサ。彼女と僕はその日、一緒に出かけようとしていたんだ。彼女は珍しく調子が良くてネ」
王馬(病気…なのかな?)
真宮寺「…で、朝からいろいろ準備してたんだけど、雨が降り始めてしまって。体調を崩してもいけないと思ったんだけど彼女はそれでも行くと言ったんだ」
真宮寺「…それで以前から興味があった歴史的建造物のあるところに行って歩いたり…まァいつものフィールドワークみたいにその土地のことを調べたりしてたんだヨ。それだけサ」
真宮寺「…あのあと、彼女が体調を崩しちゃって申し訳なかったんだけどネ」
王馬「…ふーん、その彼女さんは民族学に理解があるんだね?」
真宮寺「そうだヨ、元々興味を持つきっかけになったのも彼女だしネ」
王馬「そっかー…じゃ、ここから早く出れるといいねー!」
134 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/18(日) 17:48:20.36 ID:j7obFo5EO
真宮寺「そうだネ…僕にはやらないといけないこともあるわけだし」
王馬「やらないといけないこと?」
真宮寺「ククク…秘密だヨ。…実はサ、正直に言うとここにいるのもそんなに悪い気分ではないんだ」
王馬「えー、こんなところが気に入ったわけ?」
真宮寺「そうじゃないヨ…ただ」
真宮寺「……」ボソ
ピカッ…ドゴォンッ!!
王馬「うわっ!また光った!…真宮寺ちゃん、なんて言ったの?」
真宮寺「…うん?みんなを観察できて興味深い…と言っただけだヨ…」
王馬「…ふーんそっか!」
王馬(嘘だな。…でも聞いても、ホントのことは言わないだろうね)
王馬「……っと、そろそろ1時間か」
真宮寺「どうかしたのかい?」
王馬「あぁ実は…」
王馬(機械のことについて説明した)
真宮寺「へェ、入間さんが…ネ」
王馬「うん、だからそろそろ止むと思うよ…それにしても誰もいなかったなー真宮寺ちゃん以外。つまんないのー」
真宮寺「…みんな屋内にいたんだろうネ、雨が降っているのは窓から見えるし、そうでなくても雷が鳴っていたしネ」
王馬「そもそも気づいていない人もいるだろうしねーせっかく降らせたのになー!」ガッカリ
真宮寺「こっちとしては迷惑だったけどネ…」
…
王馬(雨が止むまで真宮寺ちゃんと話した…)
…
王馬(昼になった…誰かと遊ぼうか?)
>>135
誰に会いに行こうか(人によっては会えない)
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/18(日) 17:54:00.50 ID:iXt/Qh18O
夢野
136 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 00:07:20.80 ID:5Z3u4/lSO
王馬「夢野ちゃんのところに遊びに行こ――」
ピンポーン
王馬「誰か来ちゃった。…はいはーい、誰ですかー」ガチャ
夢野「ウチじゃ」モジモジ
王馬「あれ、夢野ちゃん!奇遇だねーオレも今、夢野ちゃんに会いたいなーって思ってたんだよ」
夢野「…そ、そうなのか?」パァ…
王馬(あれ、どうせ嘘じゃろーとか言わないんだ。普通に嬉しがっちゃってるし)
夢野「きょ、今日はじゃな、ウチからデートに誘いに来たのじゃ」モジモジ
王馬「これまた奇遇だねー!オレもデートを申し込もうと思ってたんだよ!」
夢野「そうか、ではウチとデートしてくれるな?」
王馬「当たり前でしょ!で、どこ行きたい?っていってもあんまり行くとこないよねー」
夢野「今日は行きたいところがあるんじゃ…そこでも良いかのぅ?」
王馬「ん?分かったよ、んじゃエスコートよろしくねー」
夢野「それはそれでおかしい気がするが…まぁよいか」
王馬(行きたいところがあるという夢野ちゃんに付いていくと…)
―夢野の研究教室―
夢野「…ふぅ、大丈夫、大丈夫じゃ」ヒッヒッフー
王馬「なんでラマーズ法?…まさか妊娠…!?浮気なんてしてないよね!?」ウワーン
夢野「んあ!?し、しとらんわ!誰が王馬以外の子など産むか!そんなの死んでも嫌じゃっ!」プンスカ
王馬「……そ、そう…ごめんね、変なこと言って」
137 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 00:11:32.57 ID:5Z3u4/lSO
夢野「んあ…分かっておるなら別によい」
王馬「………」ジー
夢野「ど、どうしたんじゃ?そんなにウチの顔がかわいいか?」テレッ
王馬「そうじゃな…いや、そうだけど、そういう意味じゃなくって。夢野ちゃんってさ、たまに大胆なこと言うよねーそんなにオレのこと好きなんだ?」ニヤニヤ
夢野「………はっ」
夢野「…………」カァ
王馬「……あのさ、話戻すけどなんでここに来たかったの?」
夢野「そ、そうじゃ!実はのぅ!お主のためにマジカルショーを開こうと思ってのぅ!!」アワアワ
王馬「へぇ、マジカルショーか。観客はオレだけなの?」
夢野「うむ…思い返してみれば今までお主からたくさんプレゼントを貰っておったじゃろ?」
夢野「じゃからウチからも何かお返しがしたくてのぅ。マジカルショーが一番ウチらしいプレゼントじゃと思ったのじゃ」
王馬「…にしし!ありがと。じゃあ超高校級の魔法使いのショーを堪能させてもらうよ」
夢野「うむ!ではそこに座っておれ」
…
夢野「ではまず、ウチがこの箱に入るからそこの剣で穴に刺してくれんかのぅ?」
王馬「これだね。オッケー任せて!」シャキーン
夢野「…もうちょっとこう抵抗とかせんのか…」ハァ スタスタ ガチャ パタン
138 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 00:13:24.45 ID:5Z3u4/lSO
王馬「んじゃ、刺すよー」グサッ グサッ グサッ
夢野『遠慮ないのぅ!!』
王馬「全部刺しちゃうよー!早くしないとぐっちゃぐっちゃになっちゃうよー!」グサッ グサグサ
シーン…
王馬「あれ?夢野ちゃん?」
シーーン…
王馬「まっ、まさか…!?開けるよ!?断っても開けるからね!絶対開けるからね!!ふりじゃないからね!!!」ガチャ
カラッポ
王馬「…ま、当然いないよね。定番だもんねー」カタトントン
王馬「ん?」クルリ
パァンッ!!
王馬「うわっ!?」
ハト「ポッポー!」パタパタ
王馬「ハト?」
夢野「かーっかっかっか!脱出魔法、大成功じゃ!」
王馬「すっげー!いつのまに後ろに移動したの!?リレミト!?テレポ!?」キラキラ
夢野「ふっふっふ…驚くのはこれからじゃぞ?」
…
王馬(しばらく夢野ちゃんのマジカルショーを楽しんだ!)
夢野「…では、本日最後の魔法じゃ。ここに紙があるじゃろ?なんの変哲もないただの紙じゃ」
王馬「うんうん、そうだね」
139 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 00:16:12.77 ID:5Z3u4/lSO
夢野「…では、この紙を丸めるぞ…」
夢野「ここでウチが特別な魔法を唱える…ちちんぷいぷい…」
王馬「そんな典型的な魔法なの?」
夢野「…で、魔法を唱えた後に、この丸めた紙に手を突っ込むと…」ズボッ
夢野「んあ?何かあるのぅ…これは…」ゴソゴソ
夢野「んあ!?なんとツキミソウではないかー!!」ビックリ
王馬「なんだってー!?」ビックリ
夢野「…これはお主にやる」スッ
王馬「え、オレに?…ありがとう」
夢野「…これで今日のマジカルショーは終わりじゃ」
夢野「実は先程の魔法はな、ウチの特別な魔法なんじゃ。なにせウチが初めて習得した魔法じゃからな…ママやパパは目をひんむいて驚いておったわい」
王馬(初めて覚えたマジックなんだね。そして優しい両親を持ったんだね〜)ウンウン
夢野「この魔法があったからこそウチは師匠に会えた…みなに…お主に会えたのじゃ」
王馬「その魔法さまさまだね」
夢野「…うむ。…あぁそうじゃ、お主に渡したその花…造花じゃがな、ツキミソウといってお主の誕生花なんじゃ」
王馬「へぇ…それは知らなかったな」
夢野「でのぅ、花言葉が『移り気』なんじゃ。…なんだかお主みたいじゃろ?」
王馬「『移り気』って…オレが節操ないって言いたいの!?」ウワーン
夢野「そういうわけではないぞ…お主は子供みたいにウロチョロしてそれっぽくないか?」
王馬「え、オレってそういう風に見えてんの?」
140 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 00:18:35.14 ID:5Z3u4/lSO
夢野「実はのぅ、もうひとつ花言葉があるんじゃ。…それは『無言の愛情』」
夢野「本当はお主を表す言葉かもしれんが、今日はウチがこの花をプレゼントすることでウチの気持ちを込めるのじゃ」スッ
王馬「え?夢野ちゃ――」
夢野「好きじゃぞ、王馬」チュッ
王馬「………………えっ?」
夢野「…こ、この前のお返しじゃ。ウチの…プレゼント、じゃ」カァ…
王馬「………やっぱ、今日大胆だね」
夢野「たまには見返してやりたかったからのぅ!」フンス
王馬「…そ。じゃ、オレも特大のプレゼント用意しとくね…ここから出たあと、その恐怖に怯え続けるといいよ!」
夢野「なぜ恐怖なんじゃ…というか、プレゼントが欲しいから、お主にプレゼントを渡したのではないのじゃがな…まぁよいか。楽しみにしておくぞ」
王馬「うんうん!それまで耳の穴かっぽじって待っといてね!」
夢野「…なぜ耳の穴をかっぽじる必要があるんじゃ?おかしいじゃろ…」
王馬「えー真面目に答えないでよ!嘘に決まってるじゃん!」
夢野「やれやれ…そんなこと分かっておるわい」
…
王馬(…しばらく夢野ちゃんと過ごした!)
141 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 00:28:20.51 ID:5Z3u4/lSO
今日はここまでにします
そして明日からエンディングに入ります
ただ、長いです。そしてまだ書き終わってない…(絶望)
くますみなさい
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/20(火) 11:55:58.07 ID:MTXYgsZ80
今回も楽しかったー
しかし真宮寺はやっぱり不気味だなwww
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/20(火) 17:34:04.67 ID:HOYcs+A70
エンディング楽しみ
でも終わってしまう寂しさもある
144 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 22:24:15.19 ID:YRnOjBfaO
>>142
実際、真宮寺が雨の向こうからずぶ濡れでククク…とか言いながらやって来たら、かなり不気味でしょうね…
>>143
ありがとうございます!ここまで長くなった上に、エンディングも長くなりそうですが、最後まで楽しんでいただけたら幸いです
145 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 22:25:33.32 ID:YRnOjBfaO
…
王馬(夜か…さてなにしようか――)
ピンポーン
王馬「ん?誰かな」ガチャ
キーボ「王馬クン、お久しぶりです!…今時間はありますか?」
王馬「キーボか…確かに久しぶりだね。時間はあるけど…なにさ急に?」
キーボ「それならよかったです!えっと…まずは外に出ましょう」
王馬「…?わかったよ」
…
王馬「こんな夜に連れ出して…何する気!?」
キーボ「何もしませんよ…ただ、見てほしいだけです」
王馬「見る?何を?ロボのち●こ?」
キーボ「違いますよっ!!」
キーボ「全く…いいですか?よーく見ていてください!」
王馬「ん?」
キーボ「フッフッフ…」
ウィーン ガチャ ガチャ!! チャキーン!!
王馬「!?」
武装キーボ「フッフッフ………」
武装キーボ「どうですかッ!」ドヤァ!
146 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 22:27:19.04 ID:YRnOjBfaO
王馬「………………」アゼン
キーボ「…あ、あれ?」
王馬「キーボ……」プルプル
キーボ「は、はい」
王馬「お前……今、最高にかっけーよ!」キラキラキラ
キーボ「ほ、本当ですか!?」パァァ
王馬「もっとよく見せて!うわー、すげー!どうなってんだこれ!羽ついてるじゃん!」ベタベタ
キーボ「自分で取り付けて飛べるようにしたんです!」フッフーン
王馬「ねーねーオレを乗せて飛べないの?」キラキラ
キーボ「あぁ…その、ボク、腰が弱いんですよね…だから王馬クンを乗せることは現状厳しいです」
王馬「…えー、ロボなのに?」ガッカリ
キーボ「スイマセン」ショボン
王馬「ま、いーや。…ねぇねぇ、この腕のやつなに?」キラキラ
キーボ「これですか?これはですね…ふっふっふー、ちょっと待ってくださいね」ウィーン
王馬「?」
キーボ「誰もいないようですね…せっかくですし、あの檻に向かって…狙いよし。ではいきます!」
王馬「お?まさか…まさかーッ!?」ウキウキ
ドゴォン!!! シュー…
キーボ「どうですか!?」フッフー
王馬「ロケットパンチだーッ!すっげー!」キラキラ
147 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 22:32:21.03 ID:YRnOjBfaO
キーボ「そうでしょう!すごいでしょう!!」ドヤァ
王馬「あとはあとは!?他にも機能あるの!?」ウキウキ
キーボ「ふっふっふ、あとはですね…」ドヤドヤ
…
王馬(武装キーボのいろんな機能を見せてもらった!!)
王馬「たはー!まさかオレが生きている間にこんなすごいロボに出会えるなんてねー!」マンゾク
キーボ「最初から会っていたじゃないですか、すごいロボット」
王馬「え?どれのこと?…まさか、キーボ?…あの頃のキーボはポンコツだったじゃんか」ヤレヤレ
キーボ「う…確かに否定できない部分もありますが…」
王馬「でも今はカッコいい。…やるじゃん、キーボ」
キーボ「…ありがとうございます」
キーボ「ボクは明日、この学園やあの檻を調査してみます。ここから出られるかもしれないから…」
王馬「へー…まぁそんだけ改造したんだから当然といえば当然だね」
王馬「そういえばいつから改造してたの?ここ最近見かけなかったのってずっと改造をしてたから?」
キーボ「ええ。実は昨晩には改造は終わっていたのですが、今日は微調整とボクの以前のデータのバックアップをとっていたので時間がなくなってしまったんです」
王馬「バックアップ…ねぇ。ロボのくせにまめだな」
キーボ「ロボのくせには余計です」ムムッ
キーボ「…本当は明日みなさんにお披露目しようと思っていたんですけど、キミに一番に見てもらいたくなったんです」
キーボ「…キミのおかげでボクの”超高校級のロボット”という才能を受け入れることができたから。…だから、キミにこの姿を見せることができてよかった」
王馬「…うん、ホントにカッコいい。これは嘘じゃないよ、ホントだよ?」
キーボ「…ありがとうございます。…必ず、ここから出ましょう。立派になったボクを博士に見てもらわないといけませんしね」
王馬「にしし、そうだね。きっと博士も驚くよ!息子…いや、ロボの改造っぷりに歓喜するだろうね!」
キーボ「…ええ!…あ、息子で構いませんよ?あと成長と言ってください」
148 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 22:33:07.40 ID:YRnOjBfaO
王馬「はいはい成長成長。ところで、あの檻はびくともしないんだね」
キーボ「…相当頑丈なようですね。脱出は不可能かもしれませんが、この力があればモノクマやモノクマーズを倒すことだってできるでしょう」グッ
キーボ「ボク達はいつまでもこんなところにいるわけにはいきません。彼らは今のところ害はなさそうですが、いつ危険な存在になるか分からないですしね」
王馬「今のところ一番の脅威はキーボかもしれないけどねー」
キーボ「ボ、ボクは大丈夫です!…多分。それより…」
王馬「ん?」
キーボ「モノクマ達を倒して外に出ることができればいいのですが…そこが不安なんです」
王馬「…そうだね。今まで平和にのんきにここで過ごしてきたオレらはあいつらの手札を知らなさすぎるかもね」
キーボ「…ですが、絶対に負けません!きっとみなさんもここを出たいという気持ちは同じはずです!」
王馬「…一部はそうじゃないかもしれないけどね」
キーボ「えぇっ!?…あ、いつもの嘘ですね!」
王馬(ところがどっこいホントなんだよなー…真宮寺ちゃんとかなんか怪しかったし)
キーボ「…そうだ。明日みんなで話し合ってみませんか?ボクひとりだけで行動を起こしても仕方がありませんし」
王馬「あ、訂正しないと。キーボはひとりじゃなくて1体だよね」
キーボ「訂正しなくていいですよ!」
王馬「まぁ、その案には賛成だよ。そろそろ1ヵ月たって、業を煮やしている人もいるだろうしね」
キーボ「ええ。では明日みんなで話し合いましょう。きっと協力してくれるはずです、仲間なんですから!」
王馬「うん。…そうだ、キーボ。いくらスペアがあるっていっても、無茶はだめだよ?」
キーボ「ええ。ボクには何体も秘密のスペアが…って、ボクにスペアなんてありません!!」
王馬「なんで急にボケたのさ。…うん、知ってるよ、嘘だし。…スペアなんてないから気を付けろってこと」
キーボ「…はい。ではボクは明日に向けてもう少し調整をしてきます、おやすみなさい」
王馬「うん。おやすみ」
王馬(そのまま部屋に戻った…)
149 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 22:36:39.71 ID:YRnOjBfaO
王馬「ただいまーっと……あらら」ガチャ
グチャァ…
王馬(随分汚れてきたな…なんか無性に気になってきた)
王馬(…ちょっと掃除
でもするか…夜だけど)
王馬「鉄屑、ちょっと外に出てて」
鉄屑「分かったよ!」テテテ
…
王馬「よい…しょっと。ふぃー。こんなもんかな?」
王馬「あ、オレがいつのまにか作ってほったらかしてたビックリ箱だ」スッ
王馬(それに…これは……)スッ
ミョン!!!
モノクマ「王馬クン、遅くなったけどおめでとう!」
王馬「うわああああ!?モノクマああああ!?」
モノクマ「ず、随分驚くんだね…」
王馬「うわあああああ!」シュッ
ボンッ!!ピカァ…
モノクマ「え、ちょ、なに!?」
ビヨーン ビヨーン
モノクマ「…なにこれ?」
王馬「にしし、オレ特製のビックリ箱だよ!」
モノクマ「もう!ボクが突然現れて驚いたからってビックリ箱はないよ!」
王馬「にしし、ごめんねー」
モノクマ「まぁいいけどさ…」
150 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 22:37:37.21 ID:YRnOjBfaO
王馬(まさか急にこいつが来るなんてねー…でも)
モノクマ「ん?どうしたのさ」
王馬「いや、なんでもないよ?」
モノクマ「キミに用があるんだ。今時間ある?」
王馬「どうせ、時間ないって言っても、一方的に言うんでしょー?」
モノクマ「うぷぷ、バレた?」
王馬「でもなんで急に来たのさ?」
モノクマ「あぁ、なんとなくだよ。…今後の展開考えると、そろそろ頃合いだしね」
王馬「ふぅん…」
王馬「ま、いっか。手短に頼むよー?」
モノクマ「はいはーい」
モノクマ「この度は、キミがロボット差別王になる、という長年の宿願を果たしたことを誠に嬉しく思います!」
王馬「ん?ちょっと待って。ロボット差別王って何?」
モノクマ「え?ロボット差別王はロボット差別王だよ。キミ、今までロボット差別してきたでしょ?」
王馬「してないよ?だってあれはオレなりのコミュニケーションだからね!」
モノクマ「う、嘘でしょ!?」
王馬「うん、嘘だよー」
モノクマ「なーんだ、嘘かー安心したよー…って嘘つくんじゃありません!!全くもう…」
王馬「でもさー、ロボット差別王なんて、どういう基準で決めているの?オレ適当に言ってただけだよ?」
モノクマ「ああ、キミには見えないだけで数値化してたんだよ」
王馬「へー数値化してたんだ!例えば、ロボット差別1回につき、経験値1とかそういう感じ?」
モノクマ「そうそう!レベルごとにレベルアップするための経験値が決まっていたんだよ」
151 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 22:38:46.26 ID:YRnOjBfaO
王馬「…あのアクセサリーも関係あるわけ?入間ちゃんに作ってもらったアクセサリー」
モノクマ「そうそう、2倍とかチート過ぎだろ!いや、そうでもないか。あれがなかったら、長引きすぎて、マンネリ化してたかもしれないからね!」
王馬「じゃあ、たまにあったご褒美ってやつも、なんか関係あるの?あの使えない道具とかさ」
モノクマ「使えないって…。そうだよ、大体想像ついていると思うけど一定レベルになったらご褒美をあげてたんだ!モチベアップしたでしょ?」
王馬「いや、ほとんど使ってないよ?」
モノクマ「そ、そんな…」ガーン
王馬「で、ロボット差別王になったからなんだっていうの?」
モノクマ「ああ、卒業していいよ」
王馬「卒業?」
王馬「ああ、そっか。じゃあ10日目にオレたちが卒業できなかったのって、オレがロボット差別王とやらになってなかったせいなんだね?」
モノクマ「そうだね。中途半端な結末なんて視聴者も望んでいないでしょ?」
王馬「なんか、気に入らないなー。それって、オレはゲームの登場人物みたいに遊ばれていたってことでしょ?」
王馬「オレの行動を勝手に数値化してさー、気に入らないったらありゃしないよ」
王馬「オレ、ゲームで遊ぶのは好きだけど、遊ばれるの大っ嫌いなんだよね。まぁ知っててこんなことしたんでしょ?」
モノクマ「うぷぷ…うぷぷぷぷぷ…」
王馬「…何が可笑しいのさ?」
152 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 22:43:12.51 ID:YRnOjBfaO
モノクマ「可笑しいに決まってるじゃん!だってオマエときたら”ゲームの登場人物みたい”、”オレの行動”って!うぷぷ…」
モノクマ「オマエはゲームの登場人物じゃないって保証できるの?」
モノクマ「オマエの行動が、オマエの選択している行動だって保証できるの?」
王馬「……なるほどね」
王馬(確かに…そうかもしれないね)
王馬(正直、否定できないところもある)
王馬(オレは嘘つきだしどれがホントのオレで、どれがホントの気持ちか分からないこともある)
王馬(…だけど!今までのみんなと過ごした時間や…あの気持ちは”嘘”じゃない!)
王馬(そして、今まで培ったロボット差別の力も…”嘘”じゃない!!)
王馬(お前がそこまで言うなら…お前の言う”ロボット差別王”の力…見せてやるよっ!!)
モノクマ「あれ、聞こえなかった?じゃあもう一度言ってあげる!」
モノクマ「オマエはゲームの登場人物じゃないって保証できるの?」
モノクマ「オマエの行動が、オマエの選択している行動だって保証できるの?」
王馬「…………」
王馬「…あは、あはははは!」
モノクマ「…なに、壊れたの?どーせそれも嘘―――――」
153 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 22:46:42.83 ID:YRnOjBfaO
王馬「それは違うねッ!」
パリーン!!!!
154 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 22:48:35.17 ID:YRnOjBfaO
モノクマ「……え?」ビクッ
モノクマ「…あれ…おかしいな…なんか、変な…いや、今はこれをどうにかしないと」ボソ
モノクマ「何が違うっていうのさ!」ムッキー!!
王馬「じゃあ逆に言わせてもらうけどさ、お前の存在ってまるでフィクションみたいだよね?」
モノクマ「えっ?」
王馬「オレみたいに、血の通った人間ならともかく…お前みたいな血も涙もないロボットの方が余程、フィクションぽいって言ってんの!」↑1
ドゴォッ!!
モノクマ「……だーから!オマエラだってフィクションみたいじゃない!”超高校級”ってなんだよ全くぅ!」
王馬「オレたちの才能は唯一無二の本物だよ。例えフィクションでも。…それに引き換え、モノクマはどうせスペアがいっぱいあるんでしょ?」↑10
ドゴォッ!!
モノクマ「そうだよ?」
王馬「ふぅん…じゃあお前を壊しちゃってもいいよね?モノクマはただの心もないロボットだしさ」↑100
ドゴォッ!!
モノクマ「別にいいよ。ボクたちの意識は全て共有されてるし、今のボクが壊れてもまた別のボクが出てくるもんねー」ミシ…
王馬「へぇ…でもそれってロボットだから可能なんだよね?やっぱ、お前の方がフィクションっぽいなぁ。オレ、今までお前みたいなロボって見たことないしー」
モノクマ「まだ言うの!?しつこいなぁ!フィクション、フィクションしつこいってあんだけ叩かれたばっかだろうが!」ミシ
王馬(なんの話だよ)
155 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 22:49:46.78 ID:YRnOjBfaO
王馬(………)
王馬「そういえばさ、モノクマってどうやってスペア作るの?」
王馬「…あぁ、ごめん。たった1体でオレの部屋にノコノコやってくるくらい残念なロボットだから、お前だけじゃスペアも作れないのかな?」↑100
ドゴォッ!!
モノクマ「さ、さぁねー」ミシ
モノクマ(うぷぷ…ボクはあいつさえいれば、あいつが言えば、何度でも復活できるんだよー!」ミシ…
王馬「はぁ…声駄々漏れだよ?思考回路までおかしくなったのか知らないけど余計なことまで口走っちゃったみたいだね」
モノクマ「え?…こ、声にでてた!?」
王馬「思いっきりね。…ねぇ、あいつって誰?…もしかして、首謀者かなにかでもいるのかな?…ここに…オレたちの中に、さ?」
モノクマ「そんなの、い、いるわけないじゃん!」ミシ
王馬「そうだよね!ロボのくせにそんなミスするわけないもんね。もっと頭いいはずだよねー?」ニヤニヤ↑1000
モノクマ「く…」ミシ
王馬「でも、これで分かったかな。お前は人間がいないとダメなんだね。人間がいないと復活さえできない哀れなロボ…」↑10000
王馬「結局、ロボットなんか人間の下で働いてりゃいいのさ!どうせ、お前は特に使えないロボットなんだからねっ!お前の子供の方が余程使えるってのー!」↑100000
ドゴォッ!!!
モノクマ「怒ったクマー!!いい加減に……あ…れ?」バキッ
モノクマ「ぐ…ぐ…!!…なんで…動け…な」ギシギシ
王馬「どうしたの?反論しないの?…じゃあ、もうちょっとだけお話してあげよっか」
王馬「お前はさっきこう言ったよね?」
モノクマ『オマエの行動が、オマエの選択している行動だって保証できるの?』
王馬「そっくりそのまま、お前に返すよ」
王馬「お前さ、AIで動いてるとかいうけど…所詮計算されたものなんじゃないの?」↑1000000
156 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 22:50:59.30 ID:YRnOjBfaO
モノクマ「オマエ…AIを舐めてるんじゃない?…AIはそんな陳腐なもんじゃない…もっとすごいんだぞー!」ガオー ギシギシ
王馬「うんうん、確かにお前のAIもすごいね。わぁすごーい(棒)」
王馬「でも、キーボ見てたら、お前の方がしょぼく感じるなぁ…」
モノクマ「はぁ?あんな、ポンコツよりしょぼいって!?怒るクマよ!?もう怒ってるけど!」ギシギシ
王馬「確かに技術はすごいと思うよ?お前の方がスペア作り放題だしね!」
モノクマ「でしょお?もっと褒めていんだよ?」ギシギシ
王馬「でも、お前とキーボには決定的に違うところがある…分かる?」
モノクマ「………?」ギシギシ
王馬「あいつには、命があるんだよ」
モノクマ「はぁ?命?あいつに?あんなただのロボットに?」ギシギシ
王馬「お前は所詮、ロボットだ。スペアがあるから、安心しきって、完全に自分が壊れるなんて考えてもいなんだろうね…」↑10000000
モノクマ「………」ギシッミシッ
王馬「でも、キーボには命がある。散々、ロボット差別してきたオレが言うんだ、間違いないよ」
モノクマ「そのキーボクンが…首謀者の可能性もあるじゃん…!」ミシシッ
王馬「あんなポンコツに首謀者なんて無理だよ。そもそも人じゃないし。首謀ロボになっちゃうよ…あぁ、ところでやっぱり首謀者いるんだね?ま、それはもういいか」
モノクマ「……!!」ミシシッ
157 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 22:52:19.03 ID:YRnOjBfaO
王馬「…というわけで、モノクマには、オレが直々に命の大切さを教えてあげるよ!」
モノクマ「え?」ギシミシ
王馬「うーん、そうだな。…一回さ、壊れてみて命について考えてみたらどう?」スッ
モノクマ「そ…それは…!?」ギシッミシッ
王馬「にしし…じゃーん、入間ちゃん特製の”エレクトハンマー”でーす!」
モノクマ「!?」ギシッミシッ
王馬「ちょっとでしゃばり過ぎたモノクマちゃんには、一回退場してもらうよ!」
王馬「そもそも、今、オレの部屋に来たのが間違いだったんだよ…お前は来るタイミングが悪かった」
王馬「そしてロボの癖にオレが”エレクトハンマー”持ってることも知らなかった…ホーント、バカだよねー!」↑100000000
王馬「それとも、オレには使えっこないって油断してたとか?これまたバカだよねー!」
モノクマ「そ…そんなことしたら、ただで済まないよ!?」ギシッミシッ
王馬「ああ、死後のことなら安心してよ。お前はオレが手厚く葬ってやるからさ!プレス機で潰すとか、ね!にしし…ロボにふさわしい最期じゃん」↑1000000000
モノクマ「……!!」ギシッミシッ ダラダラ
王馬「あはっ、ロボのくせに汗とか出るんだ?どういう仕組みなんだろう?貯水でもしてんの?」↑10000000000
モノクマ「そ、のくら、い、避ける…もんね!」ギシギシ
王馬「やれるもんならやってみれば?…っていうか、気づいてないわけないよね。さっきから自分の体に起こってる異変にさ」
モノクマ「クッ…」ギシップシュッ
王馬「それじゃあ、答え会わせしようか!えーっと、お前がオレの部屋に来る、ちょっと前のことだよ」
158 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 22:55:50.73 ID:YRnOjBfaO
…
王馬『ただいまーっと……あらら』
グチャァ…
王馬《随分汚れてきたな…なんか無性に気になってきた》
王馬《…ちょっと掃除でもするか…夜だけど》
王馬『鉄屑、ちょっと外に出てて』
鉄屑『分かったよ!』テテテ
…
王馬『よい…しょっと。ふぃー。こんなもんかな?』
王馬『あ、オレがいつのまにか作ってほったらかしてたビックリ箱だ』スッ
王馬《それに…これは……》スッ
ミョン!!!
モノクマ『王馬クン、遅くなったけどおめでとう!』
王馬『うわああああ!?モノクマああああ!?』
モノクマ『ず、随分驚くんだね…』
王馬『うわあああああ!』シュッ
ボンッ!!ピカァ…
モノクマ『え、ちょ、なに!?』
王馬「あのね、掃除してたら偶然”エレクトボム”が見つかったんだ」
王馬「知ってる?エレクトボム。効果は…まぁなんとなく察してるよね」
王馬「で、それが”たまたま”発動しちゃったあとにお前が運悪く来ちゃったんだよ」
王馬「まぁ、もちろん嘘なんだけどねー!っていうのも嘘かもね!にしし、どっちだと思う?」
モノクマ「……」ギロッ プスプス
王馬「そんなに睨まないでよ、怖いなぁ。…ところでロボって不運とかあるの?うーん、気になるなー」↑100000000000
159 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 22:57:32.02 ID:YRnOjBfaO
モノクマ「クっ…」ギシギシプシュッ
王馬「ま、こういうわけで、電子機器のお前は、か弱いオレよりさらに弱いわけなのでしたー!」
モノクマ「おマエ…ゼったい、ユ…ゆルさ」ギシッミシッ
王馬「はいはい、ポンコツロボットはお役御免だよー。話が長引いちゃったし、そろそろ終わろうねー」スッ…
モノクマ「…!!」ギシッミシップシュッポー
王馬(オレはエレクトハンマーを構え…)スゥッ
王馬「最後に言わせてもらうよ…オレは嘘つきだからさ、別に自分がゲームの登場人物でもフィクションでも構わないんだよ」
王馬「だって、フィクションはさ…”嘘”ってことでしょ?オレにピッタリだと思わない?むしろ憧れちゃうよ」
モノクマ「…………」ギシギシプシュッ
王馬「……なぁんて!全部嘘なんだけどね!」
王馬(モノクマに向かって降り下ろす…!)
160 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 23:00:49.60 ID:YRnOjBfaO
王馬「これで……終わりだッ!ただの鉄屑になりなッ!!」↑∞
ブンッ!!
モノクマ「…ッ!!」
ガシャーン!!
モノクマ「あ……ぐっ」バキッ ガシャッ
《《〈完全論破!!〉》》
……ピコン…プシュッ……ピーピー……ピーーーーーーー……ボガァン!!
161 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/20(火) 23:04:46.75 ID:YRnOjBfaO
今日はここまでにします
くますみー
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/21(水) 16:00:11.20 ID:kreE3TBL0
いよいよクライマックスって感じだなー
163 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/21(水) 21:43:03.46 ID:me15Zs/HO
>>162
ようやくクライマックスです!
3スレ目になってからあんまりロボット差別してないけど…
では更新再開です
164 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/21(水) 21:47:52.91 ID:me15Zs/HO
モノクマだったもの「」
王馬「たはー!クソロボはぶっ壊すに限るねー!」フイー
王馬「……でも、意外とあっけないな」
王馬(これで完全に喧嘩を売っちゃったわけだ)
王馬(だけど、あのまま卒業するわけには行かなかったし、不可抗力なんだよっ!…嘘だけどね)スタスタ ガラッ
モノクマだったもの「」ゴロン
王馬「……っと汚ね…」ガラッ
王馬「…ん?なんだこれ…なんかのスイッチかな?」
王馬「こいつが持ってたものだし、ろくでもないものかもしれないけど…一応、取っておくか」
王馬(布でくるんで…と)クルッ
モノクマだったもの「」
王馬「にしし…無様だね!なんかムカツクからもう一回殴っておこうっと!」
ブンッ! グシャア…
王馬「ふー、すっきりすっきり!」
王馬(あとはこれをどうするか…と、ホントにいるかどうか分からないけど首謀者の存在が問題か…)ウーン
王馬(…まぁモノクマなんて元々いなかったようなもんだし、エレクトボム使っておいたし、最低でも今日中は気付かれないかな……多分?)ウーン
王馬「うーん…うーん……よし、もう少し粉砕しよう!関係ないけど!」ポンッ
ゴンッグシャアゴンッグシャアゴンッグシャアゴンッグシャア……
…
鉄屑(モノクマ)「」
王馬「あーあ、すっかり鉄屑になっちゃって…悲しいね、涙が出そうだよ…嘘だけど」
王馬「さぁてと、汚いからさっさと捨てなきゃな」
165 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/21(水) 21:50:46.66 ID:me15Zs/HO
王馬「あとは…このスイッチだけど。どうするかな…」
ガチャ…
王馬「…ッ!?」
王馬(まさか…もうモノクマが復活したのか?)
鉄屑「あれ?それなに?」トコトコ
王馬「…ああ、なんだ。鉄屑か」
鉄屑「これ、なーに?」ジー
王馬「これは…」
鉄屑「っていうか…ここ、なんか空気悪くない?オイラ、なんか気持ち悪くなってきた…」ウッ
王馬「…!鉄屑、調子悪いなら、それを直す方法あるよ?」
鉄屑「え?なぁに?」
王馬「そこに落ちてる、てつく…じゃないや。粉を食べたら直るよ」
鉄屑「ほんと!?」
王馬「全部残さず、食べるんだぞ!」
鉄屑「うん、オイラ、お残ししないよ!」バクバクバク
鉄屑(モノクマ)「」ウッソーン…
王馬(親を食う息子…すごい絵面だ。まぁロボだから、なんにも思わないけど)
…
鉄屑「ご馳走さまでした!なんか調子よくなってきた気がするよ!」フイー
王馬「そう!ならよかったよ!息子の幸せが一番だからね!」
王馬(鉄屑が鉄屑食ってる間、エレクトボムの効能が切れたんだろう…結構時間がたっていたみたいだ)
166 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/21(水) 21:56:51.22 ID:me15Zs/HO
王馬「今からどうするかな…」
鉄屑「?」
王馬(とりあえずエレクトボムふたつは持って…ハンマーは一旦置いておこy)
王馬(…このスイッチは、今から入間ちゃんに解析してもらうか)
王馬「ちょっと出てくるね」
鉄屑「いってらー」
…
ピンポーン…シーン
王馬「いない…研究教室かな?」
―入間の研究教室―
入間「なんだよ…こんな時間に。さっきから、これの調子が悪くてオレ様は機嫌がわりぃんだよ…」
これ「」ブインブイン…
王馬「ちょっとー…そんなグロいもん見せないでよ。グロいのは入間ちゃんの顔だけで十分さ」
入間「ひぅ…いきなり、顔面バカにされたぁ…。え、嘘だよね?嘘なんだよね?オレ様の顔がグロいわけないよね??」
王馬「は?ホントに決まってんじゃーん。それよりさ、そんなオモチャで遊んでる暇あったらこれ解析してよ」
入間「あ?なんだこりゃあ?なんのスイッチなんだ?」
王馬「何か分かったら苦労しないよ。それが分かんないから、解析頼んでんじゃん。そんなことも分からないの?顔面肉便器ちゃんはさぁ…」ヤレヤレ
入間「が、顔面…肉便器ぃ…!?そんなにあたしの顔ってひどかったの…!?」ガーン
王馬「じゃ、よろしくね。間違っても押したりしないでよ。爆発する可能性だってあるんだからね」
入間「はぁ!?そんなもの任せんじゃねーよ!人類の宝であるオレ様の頭脳がなくなってもいいってのか!?」アセアセ
王馬「え…っと、どこが人類の宝なの?10字以内でわかりやすく説明して?」キョトン
入間「」
入間「…もうアタシ…イクぅ…」トボトボ
王馬「ばいばーい」
王馬(入間ちゃんはトボトボと研究教室の中に戻っていった)
王馬「さて、スイッチは入間ちゃんに任せて、オレはさっさと寝よう」
王馬(そう思って大階段を登ろうとしたら)
『こらー!!!』
王馬「!?」
167 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/21(水) 21:59:19.73 ID:me15Zs/HO
ドシンドシンドシンドシン!!!
エグイサルピンク『ちょっとキサマー!』
王馬(オレの後ろにエグイサルが現れた。…鉄屑以外のモノクマーズ全てが)
王馬「あれれー、エグイサルがこんなに集まっちゃっていったいどうしたのさ?」
エグイサルブルー『どうしたもこうしたもないぜッ!キサマが父ちゃんをぶっ殺したこと知ってるんだからなッ!!生命反応の受信が途切れたんだよ!』
エグイサルグリーン『オイラ…悲シイ』
エグイサルイエロー『そんでキサマを制裁しにきたっちゅうわけや』
エグイサルピンク『お父ちゃんへ手を出すのは禁止されているのよ…?』
王馬「ふーん、制裁ってなに?」
エグイサルイエロー『こういうことや』
王馬(エグイサルがこちらに腕を向けてきたと思ったら)
パァンッ!!
168 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/21(水) 22:06:06.01 ID:me15Zs/HO
…
春川「!」ムクッ
春川(銃声?音から、発砲は外…寄宿舎から少し離れた場所か)
春川(誰が?なぜ?…とりあえず外に…)
ガチャ
春川「!」
東条「春川さん」
星「…よう」
春川(部屋から出ると、東条と星がいた。行動が早いんだな…)
春川「東条、星。あんたたちも目が覚めたんだね…あの銃声で」
東条「えぇ、一刻も早く状況を把握しないと。場合によってはみんなを避難させなければならないかもしれないわ」
星「…とりあえず俺と東条で外を見に行く。あんたはここにいるやつらを起こしてくれ」
春川(確かに眠ったまま気付かないのが一番危険か)
春川「分かった、あとで私も行くよ」
東条「よろしくね」タタタ
春川(私は起こして回るか…っていうかそもそもあいつら起きるの?)
春川(…まぁ扉叩けばいいか)
…
169 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/21(水) 22:09:12.15 ID:me15Zs/HO
王馬「い…っつ」ズキッ
王馬(発砲音のあと、頬に痛みを感じて手を当てると、手にベットリ血がついていた…)タラ…
エグイサルピンク『ねぇ…やっぱりグロいしこれは止めない?』
エグイサルグリーン『オ父チャンノウラミ…』
パァン パァン!!
王馬「……ぐっ!」ズキッ!
王馬(今度は、腕に…)タラ…
王馬「…へぇ…図体でかいくせにけっこう狙撃うまいんだね。痛い…じゃん…」ズキズキ
エグイサルブルー『ヘルイェー!その減らず口を黙らせてやるぜェ!』
パァン!!
王馬「あ……ぐぅ…」ズキズキズキッ!
エグイサルピンク『でろでろでろでろ…』
エグイサルイエロー『で、何回撃つんや?』
エグイサルグリーン『王馬クンハ嘘ツキ…針千本飲マス…』
エグイサルピンク『つまり千回!?王馬クンが穴ぼこになっちゃうわよぉ!!』
王馬「にしし…早く決めてよねー…」
170 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/21(水) 22:11:25.75 ID:me15Zs/HO
…
春川(みんなを起こした。とりあえずここにいるのは)
赤松「銃声…また聞こえたね…」ブルッ
最原「地響きのような音も少し聞こえる…もしかしてエグイサル?」
百田「エグイサル?なんであいつらが…」
夢野「んあ…」プルプル
茶柱「夢野さん…安心してください、女子は転子が守りますから」
ゴン太「じゃあ男子はゴン太が守るよ!」
春川(こいつら6人)
春川(東条と星は今外)
春川(入間、キーボ、白銀、真宮寺、夜長、天海…あとあいつもいない)
春川「……」
春川(……じっとしてるの、落ち着かないな…)ソワソワ
春川「…私がちょっと外見てくるからあんたたちはそこでじっとしてて」タタタ
百田「おい、ハルマキ!勝手に…!…くそっ、何が起こってやがる…」
…
171 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/21(水) 22:17:00.74 ID:me15Zs/HO
…
王馬(段々、痛みが増してきた…)
王馬(これは…少し不味い状況かもね)
エグイサルグリーン『モウ撃ッテイイ?』
エグイサルブルー『ヘルイェー!モノダムゥ!テメーにやらせねーよ!』
エグイサルグリーン『オ父チャンノ仇ハオイラガトル』
エグイサルブルー『うるせーぞ!』
エグイサルピンク『こんなときまで喧嘩しないでよー!!』
王馬「へぇ…ロボット同士でも……兄弟、喧嘩とかするんだ…ね」ボソッ
王馬(今のうちに逃げる…のは無理か。どうせ囲まれる)
エグイサルイエロー『じゃあワイが勝手にやるでー?ちゃーんと千回、耐えるんやで?』スッ
王馬「くっ…」
王馬(情けない…)
王馬(ホントに情けないんだけど)
王馬(向けられた銃口に、オレは思わず目を瞑ってしまった)ギュッ…
ドシンッ パァン カァンッ!!
172 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/21(水) 22:18:28.01 ID:me15Zs/HO
今日はここまでにします、くますみー
ダンロン霧切読まなきゃ…
173 :
◆hq9TfeeMlAP9
[sage]:2018/02/22(木) 21:05:59.67 ID:xY+Xy6PfO
ダンロン霧切、次で終わっちゃうのかなぁ…なんて思いながら更新再開です
174 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/22(木) 21:06:56.37 ID:xY+Xy6PfO
ドシンッ パァン カァンッ!!
王馬「………?」
王馬(……痛く、ない…?)
エグイサルイエロー『なっ!?』
『やめて…やめてよー!!』
王馬「………え?」パチッ
王馬(目を開けるとそこには…)
エグイサルレッド『とーちゃんをこれ以上いじめるなー!!』
王馬「鉄屑……?」
…
175 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/22(木) 21:07:55.82 ID:xY+Xy6PfO
…
春川(外に出ると大階段の方から騒ぎ声が聞こえてきた)
春川「あっちか…!」タッタッタ
春川(…いた!)
春川「東条!星!とりあえず、いるやつらだけ起こしてきた。今は寄宿舎で待機中」タッタッタ
東条「分かったわ。…あそこに王馬君がいるの。後で私達は救出に向かうわ」
春川(エグイサルがいる…それに王馬も?なんで…それより)
春川「…突っ込む気?」
ドシンッ パァン カァンッ!!
エグイサルイエロー『なっ!?』
エグイサルレッド『やめて…やめてよー!!』
エグイサルレッド『とーちゃんをこれ以上いじめるなー!!」』
春川「!」
星「行くぞ、東条!」タッタッタ
東条「えぇ!」タッタッタ
春川「!そういうことね、気を付けなよ!!」
東条「もちろんよ!」タッタッタ
春川(エグイサルレッドが盾になってる隙に救出か。正直あいつのことなんかどうでもいいけど…)
春川「私は…とりあえず戻るか」タッタッタ
…
176 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/22(木) 21:09:02.04 ID:xY+Xy6PfO
…
エグイサルピンク『モノタロウ!?そこをどいて!王馬クンはお父ちゃんを殺したのよ!?』
エグイサルレッド『嫌だ!オイラのとーちゃんはとーちゃんだけなんだ!』
エグイサルグリーン『モノタロウ、ソコヲドイテ』
パァン パァン パァン
王馬(鉄屑が身…というかエグイサルを呈してオレを…)
エグイサルレッド『とーちゃん!早く逃げて!!』
王馬「だけど…」
星「王馬!」タタタ
東条「王馬君!!」タタタ
王馬「…えっ?」クル
177 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/22(木) 21:11:44.30 ID:xY+Xy6PfO
東条「王馬君、大丈夫!?」タッタッタ
星「わりぃ、すぐに来てやれなくて…!」タッタッタ
王馬「東条ちゃんに星ちゃん、どうして…」
東条「理由はあと、とにかく今は避難を…!」
王馬「……。だったら、入間ちゃんの研究教室に…ぐっ」ズキッ
星「歩けるか?」
王馬「足はやられてないから、平気…いでっ!?と、東条ちゃん!?なんでオレを持ち上げてんの!?」ヒョイ
東条「ごめんなさい、今はとにかく一刻も早くこの場から退避しないと。入間さんの研究教室ね?」タタタタ
王馬「あ…鉄屑!」クルッ
エグイサルレッド『とーちゃんは…オイラが守るんだ!』
星「あいつ…俺らに銃弾が当たらないように壁に…」タタタタ
東条「だけど、4対1、そう長くは持たないかもしれないわ…何か抵抗する術は…」タタタタ
王馬「…!前ッ!」
ドシン!!
エグイサルグリーン『逃ガサナイ…』
178 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/22(木) 21:14:23.26 ID:xY+Xy6PfO
東条「くっ…」
星「あんたらは先に行け!」
王馬「でも、星ちゃん!」
星「俺は大丈夫だ。それに俺だけじゃないさ」
ビューン
東条「え?…あれは!」
王馬(向こうからなにか飛んでくる……あっちにあるのはキーボの研究教室!!!)
チョドォォン!!!
エグイサルグリーン『ク…』グラッ
「みなさん!無事ですか!?」ビュオーン
東条「キーボ君!あなた…」
キーボ「ボクが空から攻撃します!星クンは相手を撹乱してください!」
星「あぁ!」
王馬「キーボ…!」
キーボ「王馬クン、ボクはようやくみなさんの役に立つことができます。だからキミはキミにできることをしてください」ニコッ
王馬「…分かった。星ちゃん、キーボ!死ぬなよ!あのクソロボと違って、スペアなんてないんだからさ!」
東条「行くわよ、王馬君!」タタタタ
王馬「うん!」
エグイサルグリーン『待ッテ…』
星「おっと、行かせねーぜ?」
キーボ「ボクたちが相手です!」
エグイサルグリーン『…王馬クンノ味方ヲスルナラ容赦ハシナイヨ』
179 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/22(木) 21:17:22.61 ID:xY+Xy6PfO
…
―入間の研究教室―
ガララッ!! ピシィッ!!
入間「ひぃぃぃ!?来るなぁ!!」ビクビク
東条「安心して、入間さん。私達よ」
入間「へ?な、なんだオメーらか…さっきから銃撃音が聞こえるしよぉ…外を見たらエグイサルどもがいるしよぉ…一体なにが起こってるんだよ…?」
王馬「それは……っつつ」ズキッ
東条「…手当てをしながら話しましょう。王馬君、そこのソファに座って」スッ
入間「オレ様のソファなんだけど…っていうかなんで怪我してんだ?」
王馬「ああ。星ちゃんと殴りあいしたんだよー」
入間「まじかよ…あいつ、やっぱり殺人者なんだな…」
東条「全く…こんなときまで嘘をつかないで」
王馬(それからオレは、モノクマをぶっ壊したこと、スイッチを落としたこと、などを簡潔に話した)
王馬「…いたたっ!いだいっ!」ズキズキ
東条「王馬君、今は我慢して。…はい、これでおしまいよ。あまり動かないように」ギュッ
王馬「いってー……はーい分かったよ。じゃ、次は東条ちゃんの話を聞かせてもらえる?」
東条「ええ。…数十分前に私と星君と春川さんは1発目の銃声で目が覚めたの」
東条「とりあえず春川さんは寝ているみんなを起こしに行ってもらって、私と星君は外の様子を見に行くことにしたの。そしたら…」
180 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/22(木) 21:18:23.24 ID:xY+Xy6PfO
−−−−−
東条『あれは、エグイサルね。一体なにが…』
星『…おい、あそこにいるの……!』
東条『!なぜ、王馬君が!?』
エグイサルピンク『ねぇ…やっぱりグロいしこれは止めない?』
エグイサルグリーン『オ父チャンノウラミ…』
パァン パァン!!
王馬『……ぐっ!』
星『王馬!…ちっ、今行っても共倒れか…!』
東条『……私が行くわ。平気よ、今までこういうことは何度もあったもの』スッ…
星『待て、あいつらは人間じゃねーんだぞ。ましてや4体だ、相手が違いすぎる』ガシッ
東条『…………。そうね、少し動揺していたわ。必ず機会があるはず…』
王馬『…へぇ…けっこう…狙撃うまいんだね。痛いじゃん…』
エグイサルブルー『ヘルイェー!その減らず口を黙らせてやるぜ!』
パァン!!
王馬『あ……ぐぅ…』
星『くそ…』
181 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/22(木) 21:22:01.06 ID:xY+Xy6PfO
東条『……!あれは!』
鉄屑『え?え?どうなってるの?』アタフタ
東条『あれは鉄屑?どうしてここに…』
星『…そんなのどうでもいい!おい、鉄屑!』
鉄屑『あ、星クン、東条さん!ねぇ、銃声が聞こえたから外に出たんだけど、なんでエグイサルがあんなに集まっているの?』
東条『王馬君が襲われているの。貴方、彼を助けることはできないかした?』
鉄屑『とーちゃんが!?す、すぐ助ける!待ってて、とーちゃん!!』タッタッタ
東条『鉄屑が現れたらモノクマーズも多少は動揺するでしょう、その隙に…』
星『分かった』
春川『東条!星!とりあえず、いるやつらだけ起こしてきた。今は寄宿舎で待機中』タッタッタ
東条『分かったわ、あそこに王馬君がいるの。後で私達は救出に向かうわ』
春川『…突っ込む気?』
ドシンッ パァン カァンッ!!
エグイサルレッド『とーちゃんをこれ以上いじめるなー!!』
春川『!』
星『行くぞ、東条!』タッタッタ
東条『えぇ!』タッタッタ
春川『!そういうことね、気を付けなよ!!』
東条『もちろんよ!』タッタッタ
−−−−−
182 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/22(木) 21:23:18.65 ID:xY+Xy6PfO
今日はここまでにします
くますみー
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/22(木) 22:13:56.43 ID:0anETeks0
乙
鉄屑ほんと好き
184 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/23(金) 21:11:39.95 ID:K/8gybisO
>>183
鉄屑「わーい、オイラ好きって言われちゃった!嬉しいなぁ」
王馬「良かったねー」
鉄屑「うん!」
最原(元はモノタロウって名前だったのに、いつのまにか鉄屑って名前が定着したな…)
最原(まぁロボットだし名前なんてどうだっていいのかもな)
6章の反論ショーダウンの鉄屑が地味に好きです
では更新再開
185 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/23(金) 21:12:16.50 ID:K/8gybisO
王馬「なるほどね…」
東条「だから、今春川さんたちがどうしているか分からないわ」
東条「どこかに避難したか…もしかしたら襲われている可能性だってある」
王馬「そっか…」
…
――王馬たちが入間の研究教室にいる頃春川たちは…
春川「……」タタタ
百田「ハルマキ!…ったく勝手に一人で飛び出んな!」
春川「ごめん…」
赤松「…春川さん、何が起きているの?」
春川「…」
春川(…外の様子を話した)
最原「そんなことが…でもなんで王馬くんが襲われているんだ?」
春川「どうせあいつのことだから、またなにかやらかしたんでしょ」
赤松「だ、大丈夫かな…!助けに行った方が…」
茶柱「ダメです!危険ですよ!」
春川「うん、茶柱の言う通り。あんたが行っても、足を引っ張るだけ」
赤松「でも…!」
春川「他にやること、あるんじゃないの」
赤松「へ…?」
186 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/23(金) 21:14:29.33 ID:K/8gybisO
百田「そうか。他のやつらを探すことだな?」
春川「そう」
最原「外の音は聞いているかもしれないけど、状況を把握しきれてないかもしれないからね…」
夢野「ここにいないのは…入間、白銀、真宮寺、天海、アンジー、キーボか…」
春川「…だけど今動くのは危険だよ」
百田「…じっとしてろってのか?」
春川「もう少し話し合った方がいいと思う。もし行くなら誰がどこに行くか決めないと。はぐれたら元も子もない」
百田「…………」
最原「…エグイサルが王馬くんを襲う…相当の理由がないと…」ブツブツ
ゴン太「モノクマがどう動くかも分からないもんね…でも、ゴン太、モノクマにも立ち向かってみせるよ!」
最原「モノクマ…そうか、モノクマが原因かもしれないよ!」
赤松「どういうこと?」
最原「推測に過ぎないんだけど、モノクマになにかあったんじゃないかな。例えば壊れちゃったとか。余程のことがない限りエグイサルが動くことはないと思うんだよね」
夢野「…王馬のやつがモノクマをぶっ壊した逆恨みか…確かにやつならやりそうじゃのぅ」
最原「…でも、今はとにかくここにいないみんな探しに行かないと…」
百田「…ハルマキ、オレはやっぱり行くぜ。エグイサルは外にいるんだろ?校舎内を探すんだったら問題ねーはずだ」
春川「だったら、私も一緒に…」
187 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/23(金) 21:18:03.85 ID:K/8gybisO
百田「いや、オメーはここにいてくれ。冷静に判断してくれるやつが必要だろ」
春川「………分かった」
赤松「私も行くよ!」
ゴン太「ゴン太も…!」
最原「待って、僕が一緒に行くよ」
百田「終一!」
赤松「でも…」
最原「僕と百田くんを信じて、きっと大丈夫だから」
赤松「……」
百田「そうだ、終一はいざというときはやる男だぜ?それにオメーらはここにいた方がいい」
百田「万が一…ないとは思うが、あったらいけねーからな。リーダーは助手の安全を一番に考えねーとな」
茶柱「転子はあなたの助手ではありませんがね!」
赤松「……分かった。信じてるからね。…ふたりとも気を付けてね」
百田「あぁ!…ハルマキ、オレたちは地下から順番に探そうと思う」
春川「分かった、私もあとで絶対行くから。…いざとなったら大声で呼んで」
百田「ま、そうならねーことを祈ってるぜ」スタスタ
最原「行ってくるね」スタスタ
赤松「いってらっしゃい……最原くん、百田くん」
茶柱「お気をつけて…!」
夢野「ずっこけたりせぬようにな!」
188 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/23(金) 21:21:07.95 ID:K/8gybisO
茶柱「大丈夫、ですよね。きっと…アンジーさんたち、何か起こってるから寄宿舎に帰ってこないわけじゃないですよね」
夢野「そうじゃ、きっとアンジーは創作中に違いないぞ。他の者は…音を聞いて身を潜めておるだけじゃ!」
ゴン太「ゴン太…心配になってきちゃったよ…」
春川「……」
春川「…私、外見張っとく」タタタ
ゴン太「あ…ゴン太も行くよ。女性をひとりにはできないからね」
…
入間「なぁ…外でキーボと星が、エグイサルとヤりあってるんだろ?あいつらは大丈夫なのか?」
ドゴォンッ
入間「ひぅぅ!?」
王馬「…うん、早くなんとかしないとね。ね、入間ちゃん、ここにエレクトハンマーない?」
入間「あ?あれはテメーにやっただろ?」
王馬「えー何個も作ってないのー?入間ちゃんのことだから護身用に作ってるもんだと思ったけど」
入間「ギクゥ…実は…ひとつだけ、オレ様用にあるけど…」
王馬「やっぱりねー!」
東条「入間さん…私も援護に回りたいから貸してくれるとありがたいのだけれど」
入間「ちっ、わぁったよ……ほらよ」ポイッ
189 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/23(金) 21:23:51.44 ID:K/8gybisO
東条「じゃあ、先に私は行くわ」タタタ
王馬「オレは部屋にエレクトハンマーがあるからそれを回収できたらいいんだけど…」
入間「オレ様はー……」
王馬「あのスイッチの解析、よろしくねー!」タタタ
入間「ええっ、オレ様をひとりにするなよぉっ…!」ビクビク
王馬(と、東条ちゃんの後を追って勢いよく外に飛び出すと)
エグイサルグリーン「」プシュー
モノダム「アワワワワワ」
王馬「……もうぶっ壊してるじゃん」
東条「私が外に出たとき、ちょうどエグイサルがとどめをさされていたわ…」
東条「星君とキーボ君は他のエグイサルを壊しに行ったわ。あっち、ほら見えるでしょ?」
王馬(確かに階段の前でドンパチやってるのが見えるな)
東条「私はモノダムをどうするかあなたに聞こうと思って…どうする?」
モノダム「」ガクガク
王馬「捕虜だね」
モノダム「!!!」
東条「そう。壊さなくてよかったわ」
190 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/23(金) 21:24:48.43 ID:K/8gybisO
モノダム「」プルプル
王馬「グルグル巻きにして…っと。いーい、モノダム。なんかしたらこれですぐぶっ壊すからね?」
王馬「…お前も死にたくないだろ?お前のお父ちゃんみたいにさ…」
モノダム「」コクンコクン
王馬「…じゃ、行こう、オレは多分役にたてないと思うけど…」
東条「…安心して、あなたは私が必ず守るわ」タタタ
王馬(こんなこと言ってる場合じゃないけど男としては守られるのって悲しいなぁ…)
…
ドゴォン!!
ゴン太「やっぱりゴン太も行った方が…」
春川「気持ちは分かるけど、東条たちを信じよう」
ゴン太「…うん」
春川「安心しなって。東条も星も人間離れしてるんだから」
春川「いざってときに私たちがいないと、ここにいるあいつらも不安でしょ」
ゴン太「…うん、でもここにいないみんなのことも気になって…百田君たちも」
春川「…大丈夫。ただで死ぬようなやつらじゃない」
191 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/23(金) 21:25:25.99 ID:K/8gybisO
春川「それにあっちは…なんだっけ。鉄屑?もいたし…エグイサルに乗ってさ」
ゴン太「鉄屑君も?じゃあ大丈夫なのかな…キーボ君もいるみたいだしね」
春川「え、キーボも?」
ゴン太「うん、さっきから飛んでるでしょ?」
春川「あぁちらちら見えるけど…あれキーボだったんだ?」
ゴン太「うん。キーボ君ってお空飛べたんだね…」
春川「…確かに」
ドゴォン!! チュドォンッ!!
ゴン太「……」ソワソワ
…
王馬「おーい、星ちゃーん!キーボー!!」
ドゴォンッ ドゴォンッ!!
王馬「!?」
エグイサルイエロー『キュウ』バタン
エグイサルブルー『ヘルイェー!!』ドシンドシン
星「おい、キーボ!こっち頼むっ!」シュンッ
キーボ「分かりました!」
ドゴォンッ
エグイサルブルー『うわあああ!!』
192 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/23(金) 21:26:22.27 ID:K/8gybisO
エグイサルレッド『よしあと一体!』
エグイサルピンク『モノタロウぅ、止めてよぉ…なんでアタイたちを攻撃するのよぉ…』
ドゴォンッ
エグイサルピンク『きゃああああ!問答無用ねぇっ!!』
キーボ「とどめです!」
チュドオオオン!!!
エグイサルピンク『』ドゴォンッ
星「…よう王馬、東条。こっちは片付いたぞ。ん?…なんだそりゃあ?」
東条「エレクトハンマーよ。…必要なかったみたいだけれど。…私は春川さんたちの様子を見てくるわ」タッタッタ
…
ゴン太「…大丈夫かなぁ…」ソワソワ
春川「……」
ゴン太「…でもなんか静かになったね」
バタバタバタ…
春川「?」
東条「春川さん!獄原君!」
ゴン太「東条さん!」
東条「こっちに被害は…」
春川「ないよ」
193 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/23(金) 21:27:19.86 ID:K/8gybisO
東条「…さっき、いる人だけ起こしたと言っていたわね、もしかして全員揃っているわけではないの?」
ゴン太「うん、だから百田君と最原君が他のみんなを探しに行ったんだ」
春川「…あんたがここに来たってことはもうエグイサルは全部ぶっ壊したってことでしょ?だったらもう…」
ドゴォンッ!!
ゴン太「…え?」
チュドォンッ!!
東条「…ッ!」タタタ
ゴン太「東条さん!?」
春川「あんたはそこにいて!」タタタ
…
王馬「平気?怪我は…」
星「なぁに、かすり傷さ。まだまだ動ける」
王馬「…よくかすり傷で済んだね…」
キーボ「王馬クンこそ傷は平気なんですか!?」
王馬「ん、とりあえず応急措置はしてもらったから今んとこ平気」
キーボ「よかった…」ホッ
194 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/23(金) 21:28:25.24 ID:K/8gybisO
ドシィンッ
エグイサルレッド『とーちゃん!オイラ頑張ったよ!』
王馬「うん、えらいえらい」
エグイサルレッド『やったー!とーちゃんに褒められたー!』
王馬「お前はかわんないな…」
キーボ「えっとこのあとどうしましょう?エグイサルはみな殲滅しましたが」
王馬「そうだなぁ」フム
王馬(とりあえず入間ちゃんのスイッチの解析を待つかな?…モノクマが持ってたからには重要なもの…か、ホントにただのガラクタの場合もありそうだけど)
『ぐす…しんじ…たの…に』
王馬「…?」クルッ
エグイサルピンク『許さないわ!あなたがモノタロウをタブらかしたのね!!』チャカッ
王馬「…ッ!」
王馬(まだ動けたのか!こんな至近距離から狙われたら…!!)
星「まずい、よけ……ッ!」
キーボ「王馬クンッ!!」
エグイサルピンク『最大威力で…木っ端微塵にしてやるわぁ!』ビュオオオオン
ドゴォンッ!!
195 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/23(金) 21:29:12.64 ID:K/8gybisO
今日はここまでにします
くますみー
196 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/24(土) 21:08:42.97 ID:dsiwKzZ3O
…
――外で星やキーボがエグイサルと戦っている頃、百田たちは校舎で寄宿舎にいないメンバーを探そうとしていた
百田「さぁてと、まずは地下から探すんだよな」
最原「うん、そうだね」
百田「っと、図書室とゲームルームがあるな。どっちから行く?ま、どっちから調べてもあんま変わんねーだろうがな」
最原「ビデオを見ている人がいるかもしれないし…AVルームの方から探そうか」
百田「おう分かったぜ」
…
最原「…ゲームルームにはいないか」
ガチャ
百田「んで、AVルームにも誰もいねーっと」
百田「うし、次は図書室だな」スタスタ
ガチャ
百田「図書室にもいねーみたいだな」
最原「うん、そうだ……ん?」
…レカ…
197 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/24(土) 21:13:10.83 ID:dsiwKzZ3O
最原「いや、ちょっと待って」
百田「ん?どうした?」
最原「なにか聞こえない?」
「……か…」
百田「な、なんだ!?まさか…幽霊かぁッ!?」
最原「それは違うと思うよ…こっちからか?」スタスタスタ
「…れか……すけ」
百田「おい、終一…どこ行ってんだよ!?呪われちまうぞ!?」ヒィィッ
最原「…なんでここだけ本の量が多いんだ?」ジー
百田「お、おい…なんで動いてねーか、この本の山」ビクビク
最原「……もしかして本に埋まってる!?」バッ
百田「死体がか!?」
最原「それは桜の下」ガサゴソ
ゴソゴソ…ガサッ!!
最原「ん?」
バサァッ!! …ウッ…
百田「手がァーっ!!?出て、手が…!あぁ……」フラァ
198 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/24(土) 21:16:35.25 ID:dsiwKzZ3O
最原「やっぱり埋まってるんだ!」ガサゴソガサゴソ
「…ぷはぁ!」バザァ
百田「うわああああぁぁぁ!!出たぁ!!」ヒィィッ
最原「…百田くん、幽霊じゃないよ?」
「ひでーっすよ…人を幽霊扱いなんて…」ホコリ パッパッ
百田「て、テメーは…天海!?」
天海「ふぅ…上からバサバサーって本が落ちてきて埋まってしまったんすよ」
天海「ほんと参っちゃうっすよね」
最原「いろんな意味でよく無事だったね…」
天海「キミ達が来てくれて助かったす……」
天海「けど、キミたちはどうしてここに来たんすか?こんな夜遅くに」
最原(なんだ?急に天海君が疑うような目付きに…)
百田「あぁ、それがな…」
最原(天海くんにこれまでの事情を話した)
…
天海「…なるほど。そんなことがあったんすか。全然気付かなかったっすよ」
最原「…天海くん。今度は僕が聞く番だよ。キミはどうしてここにいたの?……本を探していただけ?」
天海「…はは、参ったっすね。さっき俺が探るような聞き方したから、お返しっすか?」
199 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/24(土) 21:20:56.69 ID:dsiwKzZ3O
最原「………」ジッ
天海「俺はここに本を…本を探しにきただけっす」
最原「…そっか」
百田「…天海、オメーなにか怖がってねーか?」
最原「…?」
天海「…どういう意味っすか」
百田「なーんか、そういう気がしただけだ。オレの気のせいかもしれねーけどよ」
天海「……」
百田「オレはオメーが何を言っても信じるからな。それだけは忘れんな」
天海「百田君……」
百田「うっし、じゃあ他のやつら探しに行こうぜ!」
最原「そうだね。天海くんも一緒に行こう」
天海「分かったっす」
…
天海「…王馬君たちは大丈夫なんすかね」
最原「星くんや東条さんもいるし、聞いた話だと鉄屑も協力しているみたいだから大丈夫…と信じたいね」
百田「大丈夫だ、殺しても死ななそうなやつらだしな。特に王馬のヤローなんかはよ」
天海「…そうっすね」
…
200 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/24(土) 21:24:03.87 ID:dsiwKzZ3O
…
エグイサルピンク『最大威力で…木っ端微塵にしてやるわぁ!』ビュオオオオン
王馬(……!)
エグイサルレッド『とーちゃん!!』
ドゴォンッ!!
エグイサルレッド『……………』プシュー…
王馬「鉄屑………」
エグイサルピンク『なんで…なんで庇ったのよぉっ!』
キーボ「もう…動かないでください!」
チュドォンッ!!
エグイサルピンク『きゃああ!』ドガァンッ
王馬「鉄屑……鉄屑!!」ガラガラ
王馬(ボロボロの鉄屑になったエグイサルの中から必死に鉄屑を探す)ゴソゴソ
星「くそっ…俺が油断していたばかりに…!」ゴソゴソ
「とー……ちゃ…」
王馬「鉄屑!?…あ」ゴソ
王馬(そこには頭だけになった鉄屑が転がっていた…)
鉄屑「とーちゃん…大丈夫?無事?」
王馬「無事だよ、お前のおかげで…」
キーボ「鉄屑…!」
201 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/24(土) 21:26:48.01 ID:dsiwKzZ3O
鉄屑「よか……った」スッ
王馬(鉄屑は静かに目を閉じた…)
星「…」
キーボ「…」グスン
王馬「ロボットで、よかったね。後で入間ちゃんに直させるよ」
鉄屑「…スースー」
星「…寝てるだけ、なのか?」
キーボ「…へ?」
王馬「うん、エネルギーを消耗しすぎたみたい」
キーボ「ぼ、ボクの涙を返してください!」
王馬「お前泣かないだろ!」
キーボ「そうでした…」シュン
東条「みんな!…よかった、無事で…」タタタ
春川「今の爆音は?」タタタ
王馬「…ちょっといろいろあって。鉄屑が身代わりになってくれた。あとで修理でしてもらうよ」
春川「…修理して大丈夫なの?そいつモノクマーズなんでしょ?」
王馬「まぁオレのいいなりだし平気でしょ。ヤバそうだったら入間ちゃんにその辺なんとかしてもらうよ」
202 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/24(土) 21:29:50.90 ID:dsiwKzZ3O
王馬「ところで…みんなは無事?」
東条「それが…全員ではないのよ。校舎内かどこかにいるみたい」
春川「百田と最原が校舎の方を探しに行ったよ」
星「とりあえず、人数確認した方がいいな。寄宿舎に集まるか」
キーボ「あ、ボク入間さんを呼んできます」ビューン
王馬「やっと集合できそうだね」
…
キーボ「入間さん!入間さん!」
入間「ひう!なんだ、キーボかよ…おどかすんじゃねーよ!」
キーボ「す、すいません…」
入間「…テメー無事だったのか?」
キーボ「え?えぇ、まぁ…」
入間「ま、そんな大層な武装しておいてぶっ壊れちまったら間抜けだもんな!」ホッ
キーボ「…そ、そうですね」
入間「エグイサルはもう全部やっつけたんだろ?」
キーボ「はい!中にいたモノクマーズも全部縛り上げました」
入間「甘ぇな…全部ぶっ壊しちまえばいいのによ」
203 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/24(土) 21:33:07.70 ID:dsiwKzZ3O
キーボ「まぁ一応です。……今は寄宿舎に集まろうとしているところです。外は安全ですし、行きましょう」
入間「あー…待て。このスイッチの解析がまだ終わりそうにないんだよ」チャカチャカ
キーボ「スイッチ…ですか?」
入間「ああ。なんでもモノクマが落としたっつーんだが……」
入間「今んとこ分かったのはこのスイッチを押すと、なにかしらの機械が作動するみてーってことだけだ」
キーボ「なにかしらの機械とは?」
入間「多分エレベーターか、なんかだろうよ」
入間「で、そいつが起動すると…聞いて驚け!自動的に何かが開く仕組みになってるんだ!」
キーボ「えっと…何が開くんですか?」
入間「ケッ、わかんねーのかよ、なんかの扉だよ!と・び・ら!」
キーボ「扉…まさか、出口ですか!?」
入間「ああ。こんだけ厳重なんだ。その可能性はたけーだろ」チャカチャカ
キーボ「…モノクマが持っている時点であまり厳重ではない気もしますが」
入間「んなことオレ様が知るかよ!調べた結果そうなってんだから仕方ねーだろ!」
入間「そんで今は、作動する機械と扉がどこにあるかを調べているところだ。このモノクマパッドのマップデータを使ってな」チャカチャカ
キーボ「どうして今すぐ押さないんですか?押せばどこにあるか分かるんじゃないですか?」
入間「どこで起動するかわかんねーんだぞ。もし他のバカ共がそれに巻き込まれでもして責任を取れとか言われたらめんどくせーだろ」
入間「…それにまだ、何が起動するか分かっただけで、他に何が起こるか分かったわけじゃねー爆破でもされたら困る」
キーボ「さすがですね、入間さん!………ん?」バチ…
入間「やっぱりオレ様たちが今まで行ったところに出口はねーみたいだな…。ま、当然か」チャカチャカ
204 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/24(土) 21:36:32.52 ID:dsiwKzZ3O
訂正
>>203
入間「そんで今は、作動する機械と扉がどこにあるかを調べているところだ。このモノクマパッドのマップデータを使ってな」チャカチャカ
↓
入間「そんで今は、作動する機械と扉がどこにあるかを調べているところだ。このモノパッドのマップデータを使ってな」チャカチャカ
205 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/24(土) 21:41:48.52 ID:dsiwKzZ3O
キーボ「…ッ?ぁ…え、えぇ、そうですね。どうしてマップのデータを…使用するんですか……?」バチ
入間「あ?特に理由はねーよ…マップで表示された方が分かりやすいだろーが」
キーボ「…そう、です…か」バチッ
入間「ケケッ、せっかくだしテメーにも分かるように仕組みを説明してやるか!」
入間「まずマップのデータである卵子にだな…」
キーボ「………ッ!?さっきから…ボク……どう…」バチバ…
入間「このスイッチがいっぱい出す精子を受精させて、マップに出口の場所を表示させようとしてんだよ!わぁったか?」チャカチャカ
キーボ「……はぁ、はぁ…………グッ!?……ァ…」バチバチ
入間「ま、テメーは子作りなんてしねーからわかんねーか!」チャカチャカ
キーボ「……………………」バチバチ
入間「…?おい、キーボ…どうした、なんで無視すんだよ」クルッ
入間「…?おい、テメー…」
キーボ「………………ボ、クは…」バチバチ
…
ゴン太「あ!王馬君…良かった無事…じゃない!?その包帯は!?大丈夫なの!?」
王馬「んー?星ちゃんと殴りあっちゃってさ」スタスタ
ゴン太「な、殴りあいはダメだよ!」
春川「嘘に決まってんじゃん…」
ガラ
夢野「んあ!?…お主、怪我しておるのか!?…平気なのか!?」
王馬「あは、まあいろいろあってね」
王馬(今まで起こったことを話した…)
206 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/24(土) 21:43:07.37 ID:dsiwKzZ3O
赤松「じゃあ…もうモノクマはいないってこと!?良かった…だったらこんなところ早く出ようよ!」
春川「どうやって?出口がどこにあるかも分からないのに?」
赤松「そ、そうだった…」
王馬「出口を知ってるかもしれないモノクマもオレが壊しちゃったしねー」
夢野「んあ…ではどうするんじゃ!?いつまでもこんなところにはおれんぞ!」
赤松「み、みんなで頑張って出口を探そうよ!私達ならできるよ、きっと!」
王馬「うーん、その心配はないかもよ」
茶柱「どうしてですか?」
王馬「モノクマに脅して聞けばいいじゃん」
東条「モノクマは壊れたんじゃなかったのかしら?」
王馬「モノクマが言ってたんだよね」
モノクマ《うぷぷ…ボクはあいつさえいれば、あいつが言えば、何度でも復活できるんだよー!』ミシ…
王馬「って」
茶柱「で、でも今のところモノクマは現れていませんよね?」
星「まだ作られてねーだけかもしれねーがな」
王馬「オレが壊したから、スペアがあったら、怒ってオレんとこにすぐ来そうもんだけど…来ないってことは、その可能性が高そうだね」
夢野「だったら、アンジーたちが無事であると確認したらもう寝ても大丈夫じゃな」
夢野「ふわぁ…安心したらトイレに行きたくなってきたわい」
夢野「…アンジーたちを探さねばならんし校舎内のトイレを使おうかのぅ」
茶柱「でしたら転子がお供しましょう!では行って参ります!」
王馬「あ!ちょっとま…あーあ、行っちゃった」
王馬(スペア…来ないよね、安心のはず…だよね)
207 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/24(土) 21:44:36.08 ID:dsiwKzZ3O
…
スタスタ…
最原「…せっかく1階に戻ったんだから外の様子少し見る?」
百田「…そうだな…そういや、音聞こえねーな。さっきまで、ドンパチ聞こえたのによ」
天海「…決着がついたんすかね?」
最原(まさかなにかあったんじゃ…)
最原(…やっぱり、赤松さんたちを寄宿舎に残したのは失敗だったかな。校舎の方が安心だっただろうか…)
最原(…でも、下手に動くと危険だし…春川さんやゴン太くん。茶柱さんもいるし向こうの方が安全だよな)
最原(でも…)
天海「最原君、一度寄宿舎に戻りましょう」
最原「え?」
天海「心配なんでしょう?赤松さんたちのこと」
最原「…うん、ごめん。まだ天海くんしか見つけてないのに」
百田「大丈夫だ、終一。とりあえず天海が無事だったことの報告だ!」
最原「……うん」
208 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/24(土) 21:50:08.55 ID:dsiwKzZ3O
天海「じゃあ行−−−−−−」
「きゃうわああああああ!?」
「きゃあああああ!?」
最原「!?」
百田「なんだ!?」
天海「あっちから聞こえたっす!」
タタタタ!!
ガシャッ!! …ドシッ …バタッ
百田「音が聞こえるな、2階からか!?」
最原「…ん?」
女子トイレ「」キィ〜…
最原(女子トイレの扉が…飽きっぱなし?)
最原(いやそんなこと今はどうでもいい…!)
百田「おい、終い……」クルッ
百田「ッ!?……後ろ!あぶねぇっ!!」
209 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/24(土) 21:55:59.88 ID:dsiwKzZ3O
最原「…え!?」クルッ
モノクマ「がおーッ!!」ドーン!!
最原「………ッ!?」
モノクマ「うおりゃっ」ザシュッ!
最原「うわぁっ!?」ズッコケル
モノクマ「お?」カラブリ
百田「大丈夫か終一!?こっちだ早く!」
最原「う、うん!でもさっきの悲鳴は…」
天海「とりあえず逃げるっすよ!モノクマがあっちに行くことが一番最悪っす!」
最原「……ッ」コクン
百田「食堂に入るぞ!」
バタバタ…ガチャバタン!!
天海「入ってくるっすかね…?」
ドンッドンッ ズシャッ!!
最原「壊してでも入るつもりなのか……」
百田「クソッ、こうなりゃ力ずくでぶっ壊すか…!」
210 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/24(土) 21:59:42.89 ID:dsiwKzZ3O
天海「じゃあ俺はフライパンで殴るっす」スッ
最原(いつの間に…あとで東条さんに怒られそうとか言ってる場合じゃないな)
百田「オレはイスで…!」
最原「えっと僕は…」
百田「終一、オメーは横から扉を開けてくれ。で、あいつが飛び込んできたところを…」
天海「俺たちがゴチンとやるっす」グッ
最原「………分かった」
最原(正直かなり不安だし、テラスから逃げることもできるっちゃできる…)
最原(だけどもしも、他のみんなが…赤松さんが危険な目に遭ったら…)
最原(それなら僕が怪我をする方が断然ましだ!!)
最原「じゃあ3、2、1で開けるよ」
百田「3、2、1だな。せいとか言わないんだな」
最原「…言わないよ。じゃあ行くよ3…」
天海「……」スッ
最原「2…」
百田「…」スッ
最原「1ッ!」ガチャ!!
211 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/24(土) 22:01:44.00 ID:dsiwKzZ3O
モノクマ「がおーっ!!」バッ!!
百田「うおおおおッ!!」ガキィンッ!!
モノクマ「うわー」ズシャッ
天海「とどめ!」ガコォンッ!!
モノクマ「うぼぁ」バキィッ!!
百田「やったか!?」
モノクマ「」チーン
最原「動かない…みたいだね」
最原(でもなんでモノクマが…いやそれよりも今は…)
天海「さっきの悲鳴が聞こえたところに戻りましょう!」
百田「あぁそうだな!」
最原(考えるのはあと…だな)
タタタタ…
212 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/24(土) 22:04:34.96 ID:dsiwKzZ3O
今日はここまでにします、くますみー
213 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/25(日) 18:43:47.00 ID:0jSefMvpO
−−数分前、夢野と茶柱は他の仲間を探しに校舎内に向かっていた
夢野「う〜漏れる、漏れる…」タタタ
茶柱「大丈夫です!トイレはすぐそこですよ!」
夢野「着いた!」
茶柱「はい!転子は外で待っていますね」
夢野「うむ」
ガチャバタン
夢野(ふ〜やれやれ、漏れるかと思ったわい)
ガチャ
夢野(…ふぅ)ペタン
……ガチャ
夢野「ん?転子、入ってきたのかー?」
シーン
夢野(……んあ?おかしいのぅ、確かに音が聞こえたんじゃが)
「ゆ、夢野さん?夢野さんなの?」
夢野「んあああああ!?」
茶柱「どうしました、夢野さん!!…って」ガチャ
214 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/25(日) 18:46:00.74 ID:0jSefMvpO
白銀「あ、あはは…わたしだよ」
茶柱「白銀さん!?ここにいたんですね!」
夢野「んあ!?そこに白銀がいるのか!?」
白銀「うん、わたしもトイレにいたんだ。地味に驚かせちゃったみたいだね、ごめん」
夢野「んあ…全くあと少し早かったらチビったではすまんかったぞ」ガラガラジョー
茶柱「しかしどうして白銀さんがここに?」
白銀「…研究教室でコスプレの衣装作ってて、寄宿舎に戻ろうとしたら外で銃声が聞こえてね…。怖くなって咄嗟にトイレに隠れちゃったんだよ」
夢野「…それで今までここにおったというわけか。じゃが安心せい!もう脅威は去ったぞ!」
茶柱「かくかくしかじかというわけです」
白銀「え?そうなの?………そっか、よかったぁ」
茶柱「これでとりあえず安心ですね!他の人も探しに行きましょう」
白銀「……うん、そうだね」
夢野「最原たちと合流できればいいんじゃがのぅ」
茶柱「そうですね。まずは1階を探してみましょうか?」
白銀「うーん、最原君たちはもう1階を探し終わっちゃったかもしれないから2階はどう?」
215 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/25(日) 18:47:44.44 ID:0jSefMvpO
夢野「ううむ、それもそうじゃのぅ。では2階に行くとするか」
ガチャバタン
茶柱「アンジーさんや入間さんも無事だといいのですが」
白銀「相変わらず男子に厳しいね…」
コツコツコツ…
夢野「2階には誰かいるかのぅ。アンジーや真宮寺じゃったら4階におりそうじゃが」
茶柱「研究教室ですね!では早速…」
ガチャ…
夢野「んあ?」
白銀「どうしたの?」
夢野「いや…今どこかの扉が開くような音が聞こえた気がしたんじゃが」
タタタ…
茶柱「…すいません。転子には聞こえませんでした」
白銀「わたしも……なんか別の音なら地味に聞こえるけど」
216 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/25(日) 18:49:36.90 ID:0jSefMvpO
タタタタタタ
夢野「…なんか近づいておらんか?」
茶柱「誰か走ってるんでしょうか…」
「……」コツコツ…
白銀「階段から…聞こえる…?だ、誰かいるの…?」
「…ぷぷ、うぷぷ…」
茶柱「こ、この声は………!?」
モノクマ「ガオオーッ!!」タタタタ
茶柱「きゃうわああああああ!?」
白銀「きゃあああああ!?」
夢野(もも、モノクマが、爪を構えて……こっちに………)
夢野「あ…あ…」ブルブル
モノクマ「ガオオ!!」タタタタ
茶柱「……ッは!早く!早く、逃げましょう!」
白銀「でもどこに…?」ガクガク
217 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/25(日) 18:53:41.42 ID:0jSefMvpO
夢野「…ぁ、あぁ…」ブルブル
茶柱「…!夢野さん、すいません!」ガシッ
夢野「…………んあッ!?」ブルブル
茶柱「とりあえず室内へ!あそこの教室に…!」
モノクマ「うおりゃあッ!」
茶柱「………なッ!?」
茶柱(いつの間にかこんなに接近していたなんて…!夢野さんはなんとしても転子が守ります!!)ギュウウ
夢野「て、てん…!」ギュウ
白銀「茶柱さんッ!」ドンッ
モノクマ「うぷぷ!!」ザクッ
白銀「きゃっ……」ズシャッ
白銀「あ、う……うぅ」
茶柱「ぁ…白銀さん…!?この…ッ!」ゲシッ
モノクマ「うわー」ドテッ
茶柱「夢野さんはそこで座っていてください。必ず転子があれを壊します…!」ソッ
夢野「て、転子?」ペタン
218 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/25(日) 18:56:30.75 ID:0jSefMvpO
モノクマ「うぷぷ!」キラーン
白銀「う、うぅ…」
茶柱「……成敗します!」タタタタ
モノクマ「うおりゃあ!」シュッ
茶柱「遅いです!」シュッ
茶柱(モノクマの攻撃を避け、後ろに回り…!)
茶柱「キエエエエエイ!!」
モノクマ「わぁー」ドテーン
茶柱(モノクマを投げ飛ばす!)
茶柱(そして怯んだところを…!)
茶柱「このッ!このッ!!」ゲシッゲシッバキッグシャァッ
茶柱(徹底的に壊します…!女子を傷つけた罰はなによりも重いのです!!)バキャァッ
モノクマ「」プシュー
219 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/25(日) 19:01:13.57 ID:0jSefMvpO
訂正
>>215
茶柱「アンジーさんや入間さんも無事だといいのですが」
↓
茶柱「アンジーさん、無事だといいのですが」
この時点で入間の無事を知っているのにおかしなことになってました
220 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/25(日) 19:02:05.79 ID:0jSefMvpO
茶柱「…壊れましたか?」ツンツン
白銀「ちゃ、茶柱さん…さすがだね」
茶柱「白銀さん無事で−−−」ガバッ
茶柱「うわ!?」
夢野「…」ガシッ
茶柱「ゆ、夢野さん?」
夢野「ううぅ…転子ぉ〜無事で、無事でなによりじゃ…!!」グスグス
茶柱「夢野さん…」ギュッ
白銀「あらあら…ここが百合フィールドかな…っいつつちょ」
夢野「んあ!すまぬ、白銀!怪我をしていたのだったな!」
茶柱「…は!すいません、転子、白銀さんをお守りすることができませんでした…」シュン
白銀「い、いいんだよ。わたしが好きで庇ったんだから。それに左腕かすっただけだし」
夢野「待っておれ…今、ウチの魔法で−−−」
「おーい!」
茶柱「…はっ!?誰ですか!」バッ
天海「俺たちっすよ!」タタタ
221 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/25(日) 19:06:32.93 ID:0jSefMvpO
百田「おい、白銀怪我してるじゃねーか!」
白銀「…まぁ地味な怪我だから」
百田「地味だろーと怪我は怪我だ!立てるか?」
白銀「さすがに立てるよ、ありがとう百田君」
最原「この残骸…もしかして、キミたちもモノクマに襲われたの?」
夢野「そうじゃ…それを転子が素手で倒してくれたのじゃ」
最原「す、素手で……」
茶柱「そんなことより早く手当てをしないと!」
百田「そうだ、モノクマがウロウロしているのが分かった以上早く、他のやつらを見つけねーとな」
最原「今見つかってないのは、入間さん、キーボくん、真宮寺くん、アンジーさんだね」
茶柱「あ、入間さんとキーボさんは外の方にいるみたいですよ!」
天海「とりあえずそっちで何があったか教えてほしいっす」
白銀「あー…と地味に手当てもお願いしていいかな?」
茶柱「そうですね!モノクマにも注意しないと…」
茶柱(救急セットのある倉庫に向かいがてら最原さんたちが、校舎に行ったあとのことを説明しました)
茶柱(白銀さんは天海さんに手当てしてもらいました。…本当は嫌なのですが転子はこういうことに慣れていないので上手く手当てができなかったんです……)ショボン
白銀「…ありがとう、天海君」
天海「とりあえず最低限のことしかやってないんで後で東条さんに見てもらってくださいね」
222 :
◆hq9TfeeMlAP9
[saga]:2018/02/25(日) 19:08:04.33 ID:0jSefMvpO
百田「…エグイサルは全部ぶっ壊れたんだな」ホッ
最原「…でもモノクマが現れるようになったのか…」
夢野「…うむ」ブルブル
最原(夢野さん、震えているな…それもそうだよな。今まで危険なんて一切ない生活を送ってきたんだから)
茶柱「…転子はアンジーさんが心配です。今すぐ探しに行きたいのですが」
百田「だったらオレも行くぜ」
茶柱「…は?なぜ男死が?」
百田「いや…真宮寺のやつも捜さねーといけねーだろ」
茶柱「あぁ…別に忘れていたわけではありませんよ」
天海「待ってください」
白銀「どうしたの?」
天海「危険っすよ、いくらなんでも。さっきはお互い3対1で済んだっすけど今度もし集団で襲ってきたらどうするんすか?」
百田「それは…」
茶柱「全部転子が凪ぎ払います!」
夢野「ダメじゃ!転子にもしものことがあったらウチは…」
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