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ギャルゲーMasque:Rade 美穂√
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1 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2018/01/21(日) 02:24:12.62 ID:77J8pJwM0
これはモバマスssです
ギャルゲーMasque:Rade 加蓮√
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1514899399/
の別√となっております
共通部分(加蓮√81レス目まで)は上記の方で読んで頂ければと思います
また、今回は美穂√なので分岐での選択肢で2を選んだという体で投稿させて頂きます
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1516469052
2 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2018/01/21(日) 02:25:38.52 ID:77J8pJwM0
P「四人で遊園地に行ったんだよ」
加蓮「いいなー、アタシも連れてってくれれば良かったのに」
P「体調悪かったんだろ? あと俺、北条の連絡先しらないし」
加蓮「あ、そっか。それじゃHR終わったらライン交換しよ」
P「だな、連絡相手は多い方が良いぞ」
加蓮「で、誰と行ったの?」
P「いつもの二人……李衣菜と美穂。あと智絵里ちゃんの四人」
加蓮「ふーん……そっか」
P「……そう言えば、金曜の事なんだけどさ」
加蓮「あー、あれ?上手かったでしょ、アタシの演技」
P「演技でキスまでするか普通……」
それに、確かあのラブレターは。
俺の見間違いでなければ……
加蓮「……ま、お互いの思い出って事で。別に忘れても良いけど」
P「……なぁ、北条」
加蓮「なに?……あ、そろそろ急がないとマズいんじゃない?」
P「それもそうだな。ま、今話すことでもないか」
加蓮「…………うん、そうだね。あ、私保健室行ってマスク貰ってくるから先生に伝えておいて貰っていい?」
P「あいよ、任せとけ」
加蓮「それじゃ……じゃあね」
3 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2018/01/21(日) 02:26:33.23 ID:77J8pJwM0
予鈴が鳴る前に、ギリギリ教室に滑り込めた。
北条の件を千川先生に伝えて席に着く。
智絵里「おはようございます……Pくん」
P「おはよう、智絵里ちゃん」
智絵里「……えへへ……」
挨拶しただけなのに、智絵里ちゃんは微笑んだ。
なんだろう、今日のラッキーアイテムは男子からの挨拶だったのだろうか。
俺はと言えばこの後美穂とまゆと智絵里ちゃんに囲まれなきゃいけないっていうのに。
智絵里「……Pくん……その、ライン……見てくれましたか……?」
P「ん、あー……後ででいいか?」
智絵里「……はい…………」
まゆ「智絵里ちゃん、Pさんと仲良しさんですね」
美穂「ふふ、仲が良いのは素敵な事だと思います」
この教室、外より気圧が高過ぎないだろうか。
肩と心にかかる重圧にプレスされそうだ。
ちひろ「特に連絡事項はありません。夕方は雨らしいので、傘を忘れた子は事務室で借りられますから利用して下さいね」
HRが終わり、千川先生が教室を出て行く。
北条は未だに、教室に戻って来ていなかった。
P「ふぅ……トイレ行くか」
なんとなく教室に居づらくなって、俺はトイレに向かう。
やっぱり大して時間は稼げなかった。
手を洗いながら、鏡の中の自分を覗き込む。
……美穂と、まゆ。
俺は、どちらを……
美穂「あ、Pくん。今大丈夫ですか?」
P「ん、大丈夫だけど。どうした?」
教室の前で、美穂が待っていた。
美穂「……今日の放課後、もう一回きちんとお話したいな、って……」
P「あー悪い。今日は放課後に用事があってさ」
まゆ「……二人きりで内緒話なんて。まゆ、妬いちゃいますよぉ」
いつの間にやら、まゆまで会話に混ざって来た。
まゆ「ところでPさん。放課後はどんな予定があるんですかぁ?」
P「ん、智絵里ちゃんに呼ばれててさ。屋上に来てくれって」
まゆ「要件は伝えられて無いんですか?」
美穂「……告白の練習、なのかな?」
P「あ、美穂も智絵里ちゃんから聞いてるのか」
美穂「こないだ李衣菜ちゃんと三人でPくんの部屋で遊んでる時に聞いたんです」
まゆ「先週の金曜日ですよねぇ?まゆも風の噂程度に把握してますが」
P「なら言っても大丈夫か。多分、また練習に付き合ってほしいんじゃないかな」
まゆ「成る程……そうですか。Pさんを告白の練習相手に……」
P「あぁ、だから悪いけど放課後は空いてないんだ」
4 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2018/01/21(日) 02:27:15.69 ID:77J8pJwM0
まゆ「それって、まゆが行っても大丈夫ですよねぇ?」
P「……え?」
まゆ「Pさんの代わりに、まゆが智絵里ちゃんの告白の練習に付き合う。何も問題はありませんよねぇ?」
何も問題はない……のか?
まゆ「なら決まりですね。Pさんは美穂ちゃんの方に付き合ってあげて下さい。智絵里ちゃんには、まゆから言っておきますから」
美穂「ありがとね、まゆちゃん」
まゆ「美穂ちゃんはライバルですから。最大限応援しつつ、その上でPさんにまゆの事を選んでもらいます」
美穂「わ、わたしだって負けないもん!」
まゆ「ふふっ。その意気や良し、ですね」
実際俺の立場を考えるとそんな場合ではないのだが、それでもこの二人の仲の良さを見ているとほんわかする。
まゆも美穂も、腕をグッ!としていて……かわいい。
でも、それでも。
俺は二人のうちどちらかの気持ちにしか応えられないんだ。
美穂「そ、それじゃPくん!放課後、一緒に帰りましょう!」
P「お、おう」
5 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2018/01/21(日) 02:27:55.19 ID:77J8pJwM0
放課後、智絵里ちゃんとの件はまゆに任せて俺は下駄箱に向かった。
美穂「あ、Pくん。待ってましたっ」
P「お待たせ。さて、帰るか」
美穂「えっと……良かったら、少し回り道しませんか?」
P「構わないけど、何か食べに行くのか?」
美穂「大した用事じゃないんですけど……ノート、何冊か足りなくなっちゃって」
P「お、なら俺も買っとくか。何冊あっても困るもんじゃないしな」
美穂「イタズラで隠される用ですか?」
P「俺がイジメられてる前提で話すのやめよ?」
並んで歩き、いつも通りの会話をする。
なんだか落ち着くな、美穂と二人で話していると。
商店街に着くと、何やら行列が出来ていた。
P「ん、何やってるんだろ」
美穂「福引きですね。500円買い物をすると、1回回せるんです」
P「なるほどなー。なら500円分買って挑むか!」
美穂「はいっ!目指せハワイ旅行です!」
いや、見た所景品にハワイ旅行は無いけどな?
文房具屋でノート数冊とシャー芯を買って、ピッタリ税抜き500円。
美穂もノートを数冊買って、二人で福引きの行列に並んだ。
美穂「一等賞、二人共当てられると良いですねっ!」
P「そうだな、一等賞は一個しか入ってないみたいだけど」
一等賞は掃除機……いらねぇ……
二等賞は扇風機って……
絶対売れ残り処分じゃん。
P「割と現実的にハズレのポケットティッシュが当たりなんじゃないかな」
美穂「あ、でもPくん。三等を見てみて下さい」
P「ん、三等は温泉旅行のペアチケットか」
三等の数は二十個だから、そこそこ狙えそうな気がする。
美穂「当ててみせますっ!」
グルグルグルグルッ!と美穂がガラガラを回す。
勢い良く飛び出た球の色は金。
金色は……三等?!
6 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2018/01/21(日) 02:28:31.03 ID:77J8pJwM0
商店街の人「カランカランカラーン!おめでとうございます!!」
美穂「えっ、うそっ?!本当に当たっちゃいました!!」
P「マジか、凄いな美穂!!」
テンションが上がりすぎて、思わず手を握って振り回す。
P「っと、次は俺か。ポケットティッシュ欲しいな」
美穂「……えへへ……これで、Pくんと二人で温泉旅行に……」
グルグルグルグルッ!コロッ
商店街の人「カランカランカラーン!おめでとうございます!!」
P「……うっそだろ……」
美穂「……え……」
なんと、二連続で三等だった。
金色の玉が二つ……何も言うまい。
商店街の人「景品はこちらになります」
俺と美穂が、それぞれ温泉旅行のペアチケットを渡される。
色々と凄すぎて若干上の空になりつつ、二人で商店街を後にした。
P「で、どこ行く?」
美穂「取り敢えず、Pくんの家で大丈夫ですか?」
P「もちろん。にしても……こんな幸運あるんだな」
のんびり歩きながら、俺の家へ向かう。
美穂「わたしからしたら、全然幸運じゃない……」
P「なんでさ」
美穂「二人っきりが良かったのにな……」
P「でもほら、高校生が二人だと色々不安だろ。これなら文香姉さんに付き添って貰えるし」
美穂「なら、わたしは李衣菜ちゃんを誘いますね」
P「っし、四人で行くか!」
ところで、これいつ行けば良いんだろ。
美穂「あ、ゴールデンウィークの土日ですね。一泊二日、割引券です」
P「なるほどなー、ゴールデンウィークの土日か」
美穂「ですね、その割引券です」
P「割引券なー……ん?」
7 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2018/01/21(日) 02:29:38.77 ID:77J8pJwM0
割引券……?
P「……割引券?」
美穂「割引券です」
P「……なんか……しょぼくない?」
美穂「で、でも半額です!」
P「ちょっと待っててくれ、そこの宿代調べるから」
スマホで宿の名前を調べて、二人部屋一泊二日、と……
P「……元の値段が四万って……たけ……」
美穂「半額で二万円ですね……」
一人当たり一万円か。高校生がポンと出せる金額ではない。
P「流石に高過ぎるな……」
美穂「アルバイトしなきゃ……今からで間に合うかな」
この際、文香姉さんに全部払ってもらうか……?
いや無理だろうな、あの文香姉さんだし。
そんな会話をしているうちに、家に着いた。
P「ただいまー姉さん」
美穂「こんにちは、文香さん」
文香「あら……いらっしゃい、美穂さん」
P「見てくれよ姉さん。温泉旅行のペアチケット割引券当てたんだ」
文香「あら……では、お二人で……?」
美穂「それが、わたしも当てたんですけど……」
割引券である事。
李衣菜と文香姉さんも一緒に四人で行こうと思っている事。
そして元の値段が高過ぎてバイトをしなきゃいけない事。
それを全て文香姉さんに話してみた。
文香「なるほど……確かに、なかなかいい御値段ですね……」
P「今から日雇いとかで間に合うかなって」
美穂「わたしも、その……そこまでは……」
8 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2018/01/21(日) 02:30:07.13 ID:77J8pJwM0
文香「……でしたら、鷺沢古書店で働いてみませんか?」
P・美穂「「え?」」
文香「実は、大学の友達の宮本さんにパリ旅行に誘われていたのですが……店を開ける訳にはいかず、断っていたんです」
P「え、姉さん友達いたの?!」
文香「……残念ながら、P君とは違うんです。ごほんっ、それでですが……」
美穂「文香さんが居ない間に、わたしが代わりに店番をするって事ですか?」
文香「はい、お願い出来ますか……?来週の金曜日からその翌週の月曜日まで、計四日間になりますが」
P「えっと……金曜日が創立記念日で、土日挟んで昭和の日の振替で月曜も休みか」
文香「丁度二人とも、学校はお休みな筈です」
美穂「でも、何をすればいいのか……」
文香「レジで本を読むお仕事です」
それで良いのか文香姉さん。
いや実際、文香姉さんも本並べる時以外いつも本読んでたけどさ。
文香「大まかな事は、それまでに伝えます。それで……如何でしょうか?バイト代は……そうですね、これくらいになります」
文香姉さんがメモ帳にパパッと算出する。
美穂「……えっ、こんなに貰っちゃって良いんですか?!」
文香「はい。ゴールデンウィーク前半という事で、その分の手当も含みます」
P「……あれ、姉さん。俺は?」
文香「……自動販売機の下を漁ると、きっと小銭が手に入りますよ」
……しょうがない、最近使わなくなった音楽プレイヤーでも売るか。
文香「……まぁ、知り合いの仕事のお手伝い、程度の気持ちで大丈夫です。あとはそうですね……暇を持て余したP君とお喋りしてあげて下さい」
美穂「ま、任せて下さいっ!」
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