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凛「ある日森の中で熊さんに出会ってしまったにゃ」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/21(日) 00:41:19.11 ID:9t9di5dZ0
ラブライブの合宿回をベースにした話です
一部にグロテスクで残虐な描写がありますので注意してください
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1516462878
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/01/21(日) 00:42:34.70 ID:9t9di5dZ0
海未「すっかり日が暮れてしまいましたね・・」
希「今日はここでテントを張ってキャンプをしましょう」
凛「え〜キャンプ〜?真姫ちゃん達の別荘まで降りた方がいいんじゃない?」
希「もう日が暮れちゃって足元が暗くて危ないからね・・転んでケガするのも嫌やろ?」
凛「まあ・・それはそうだけど・・」
海未「ほら凛!テントの支度をしますから手伝ってください!」
凛「はーい・・」
こうして凛たちは木の下にテントを張ってキャンプをすることになったんだ・・今思い返してみると無理にでもわがままを言って真姫ちゃんの別荘に降りるべきだったんだにゃ・・・そうすればあんな恐ろしい体験をしなくてすんだのに・・
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/01/21(日) 00:45:32.78 ID:9t9di5dZ0
希「海未ちゃーん!!鍋の準備できたで〜 食材とって〜」
海未「はーい!」
希ちゃんと海未ちゃんは手際よくレトルトの食材を調理していく
バーナーの上にアルミ製の鍋を乗せてレトルト食品を投入し温める
海未「凛が好きだと思ってカップラーメンも買っていたんですよ♪」
凛「わーこれ凛の大好きなラーメンだにゃーありがとー海未ちゃーん・・」
最初から凛を登山に連れて行くつもりだったんだと思い乾いた笑いと共に溜息が出そうになった
希「ご飯炊けたで!!」
希ちゃんが元気のいい声ではんごうを取り出す
はんごうの中には白米がつやつやとおいしそうな光を出していた
凛「おいしそう!!」
希「えへへーちょっと味見・・」
希ちゃんはご飯粒をつまんで口の中に放り込んで咀嚼する
希「うーんおいしい100点満点!!」
希ちゃんは満足げな笑みを浮かべた
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/01/21(日) 00:47:11.97 ID:9t9di5dZ0
海未「こっちのレトルトカレーもおいしそうな匂いですよーご飯にかけて食べましょう!!」
登山に慣れている2人がせっせと調理の準備を行い凛はほとんどただ見ているだけの人になっていたにゃ・・
容器にご飯を乗せてその上にレトルトカレーのルーを乗せる、ただそれだけの簡単な料理だったけど、登山でくたくたになった凛にとってはよだれが口からこぼれそうなくらいおいしそうなカレーができあがったんだ
3人「いただきまーす!!」
希「うーんやっぱりおいしい!!」
凛「海未ちゃんおいしいよ!!」
海未「ふふっそうでしょう♪これも登山の醍醐味の一つですよ♪少しは登山が好きになってもらえましたか?」
凛「崖から落ちそうになったりさんざんな一日だったけれど・・凛は山が好きになりそうだよ!!」
海未「ふふっ♪それはよかった」
海未ちゃんは満足げにほほ笑んだ、その笑顔が見れただけでも登山に付き合ってよかったかも・・そう思ったんだよその時は・・
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/01/21(日) 00:49:21.71 ID:9t9di5dZ0
希「さあもう寝ようか!明かりを消すで!」
凛「凛もう少しみんなとお話ししたいにゃー」
希「お話なら明かりを消してもできるでしょ。消すでー」
希ちゃんはそういうとランプを消した
ランプの灯が落ちてテントの中は暗闇に包まれる
星空の幻想的な光と月明かりだけがキラキラと輝いていた
凛「星がきれいだねー」
海未「東京では考えられないくらいキレイですね・・」
希「ホントやねー・・海未ちゃんに登山しますよ!!って言われた時はどうしたものかと思ったけどついてきてよかったよ」
希ちゃんが海未ちゃんの方に体を向けて笑顔を浮かべる
凛「凛もびっくりしたんだからね!ちょっとついてきてくださいって言われてついてきてみたらこんな山奥まで連れてかれて・・死ぬかと思ったにゃー!!」
海未「し・・仕方がないではありませんか・・そうでも言わないと来てくれなかったでしょう・・」
凛「作詞にきたはずなのに・・なんでこんな山奥に凛は・・」
希「まぁまぁ凛ちゃんその辺にしときや・・海未ちゃんも少しは反省しとるようやし・・な・・そうやろ?海未ちゃん?」
海未は・・はい・・私のわがままに付きあわせてすみませんでした・・そしてありがとうございます・・」
希「いえいえ♪ウチはウチで楽しめたしまた、誘ってや♪」
凛「凛は・・危険なことはイヤだけどまたこの3人で何かできたらなと思うよ!!海未ちゃんも希ちゃんも大好きだよ!!」
海未「希・・凛・・」
暗くてよく見えないけれども海未ちゃんの顔が赤くなったような気がした
海未「さ、さあもう寝ますよ!」
希「クスクス照れちゃって・・」
凛「かわいいにゃ〜」
海未「おだまりなさい!!」
希・凛「あははははははは!!!」
そうして凛たちはしばらくして眠りについたんだ・・
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/01/21(日) 00:52:10.35 ID:9t9di5dZ0
どれくらい時間が経ったんだろうか・・
凛ははなんだか外からガサガサ・・ガサガサ・・っていう音が聞こえるから目を覚ましてしまったんだ・・
凛「う・・・・う〜〜ん・・なにこの音・・海未ちゃん?希ちゃん?」
海未「スー・・スー・・・」
希「zzzz・・・zzzz・・・]
海未ちゃんと希ちゃんは登山の疲れでグッスリ眠りについていた
凛「2人とも・・グッスリ眠っているね・・」
それじゃあこの音はいったい・・
気になった凛は周囲をよく見渡した
ガサガサ・・ガサガサ・・という何かを漁るような音が聞こえる・・
音はテントの外から聞こえてきていた
凛「な・・なに・・何かいるの?」
凛は恐る恐るテントを少しだけめくって音の正体を確認した
凛(なにか・・・いる?)
暗闇の中満月の光が煌々と輝いていた
私たちがさっきまで食事を作っていた調理器具の周辺に何か黒くて大きな物体が歩き回っているのが見えた
凛(な・・なに・・なにがいるの?)
ソイツは凛が食べていたカップラーメンの容器や、カレーをよそった紙トレーを取り上げて舐めまわしていた
グルルルという荒い息遣いが聞こえてくる
しばらく歩きまわったソイツに月明かりが当たり、正体を現した
凛「あ・・・・あ・・・」
ソイツは体長180センチはあろうかという大きなツキノワグマだった
全身真っ黒な体毛で覆われていて、闇と完全に同化してしまっていた。闇の中に二つの目がギラギラと光って、獰猛な牙を剥き出しにしている
額の一部分の毛が剥げており、傷跡のようなものが目立っていた
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/01/21(日) 00:53:31.84 ID:9t9di5dZ0
驚いて腰が完全に抜けてしまった私は、床を這いながら気配を殺して海未ちゃんと希ちゃんの寝袋へと這っていった
凛「海未ちゃん・・!!希ちゃん・・!!起きて!!起きて!!」ひそひそ
海未「う・・う〜ん・・なんですか?凛」
希「どうしたん?まだ朝には早いように見えるけどなあ・・」
2人は眠そうに眼をこすりながら私の事を不満げな目で見つめる
凛「静かにして・・絶対に音は立てないで・・あれ見て・・あれ・・」
希「なんなん・・・え・・・?」
海未「どうしたと・・・な・・」
テントの隙間から外を見た二人は熊を見て硬直してしまった
熊はさっきとかわらずに私たちが食事の跡の紙トレーを舐めまわしていた
不満げに紙トレーを地面に投げ捨てると足で思い切り踏みつけ紙トレーはバラバラに砕け散る
海未ちゃんと希ちゃんは顔を真っ青にしているけれども熊からは一瞬たりとも目を離すことはなかった
希「ど・・どうする・・?たしか熊は大声を出すと逃げていくって・・本で読んだことが・・」
海未「そ・・それは最後の手段にしましょう・・幸い熊はテントの中にいる私たちには関心がないようです・・熊がいなくなるのを待ってそれから急いで真姫の別荘に行きましょう・・」
凛「凛も海未ちゃんに賛成だよ・・とても怖くて大声なんて出せないよ・・」
私たちは3人で抱き合いながらガタガタと震えて熊が立ち去るのを待ったんだ・・
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/01/21(日) 00:54:50.39 ID:9t9di5dZ0
ガサガサ・・ガサガサ・・グルルル・・ハフハフ・・
ガサガサ・・ガサガサ・・グルルル・・ハフハフ・・
どれくらいの時間が流れたんだろう・・数分だったのかもしれないしあるいは数時間くらいは経ったのかもしれない・・
永遠に感じる時間が流れ続けた・・空から朝日が差し昇るころになってようやく熊は、テントのそばから離れた
ドドドド・・という地響きが聞こえてきそうなくらいの重量感を感じさせる音と共に熊は山の中へと消えて行った
熊が去っても凛達3人は目を固く瞑って抱きしめあっていたんだ・・
誰一人熊が怖くて動けなかったんだよ・・
海未「希、そっちをお願いします」
希「はいはい・・せーの!!」
朝日が完全に上った頃海未ちゃんと希ちゃんがテキパキとテントを畳んでいるのを尻目に見ながら
凛は荷物の後片づけをしたんだ
熊に荒らされちゃってもう使い物にならないバッグもあったけれどもまだ使えそうなものを一まとめにしてリュックサックに押し込んだ
海未「凛!準備はできましたか?早く行きますよ!?」
出発の支度を急いで整えた私たちは逃げるようにこの場を立ち去った
私たちはとんでもないミスをこの時犯してしまっていたんだと気づかずに・・
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/01/21(日) 00:56:17.16 ID:9t9di5dZ0
登っている時と違い下りの時は3人とも黙ってただ黙々と下山の道をたどった
早く安全な別荘に帰りたい、残りの仲間たちと合流して安心したい、みんなそんなことを考えていたんだと思う・・
海未「もう少しです!!希!凛!大丈夫ですか!?」
希「ウチは大丈夫よ!!凛ちゃんは大丈夫!?」
凛「はぁはぁ・・り・・凛も大丈夫だよ・・!早く行こう!!」
海未「よし!あと少しで真姫の別荘に着きますよ!!急ぎましょう!!」
かなり早いペースで下山していることは山初心者の凛でもわかったよ・・正直きつかったけれどもあの恐ろしい熊がいるこの山を早く抜けたいという
気持ちが強かったから凛はなんの文句も言わずに海未ちゃんの指示に従ったんだ・・
そのままのペースで歩き続けてちょうどお昼ごろに真姫ちゃんの別荘に到着した
山の中をいろいろと歩き回ったから別荘にたどり着くころには凛たちは3人とも泥だらけになっていた
別荘に私達3人はなだれこむように駆け込んだんだ
玄関にはちょうど真姫ちゃんと穂乃果ちゃんがいて、泥だらけになった凛たちを見て目を丸くして驚いていたよ
穂乃果「おかえりなさーい!・・ええええ!!?どうしたの3人とも!?泥だらけだよ!?」
真姫「きゃあ!!そのまま中に上がるつもりなの!?ああもう!!玄関泥だらけになっちゃったじゃないのよー!!だれが掃除すると思ってんのー!?」
絵里「あら3人とも帰ったの・・て・・ええ!?泥だらけじゃないの!?」
絵里が希達が帰ってきたのを確認するためにひょっこりと顔を出した
海未「穂乃果・・」
希「エリチ・・・」
凛「真姫ちゃん・・・」
しばらく名を呼んだ人と見つめあいそして・・
海未「ホノカーーーーーー!!!!!!」
希「エリチーーーーーーーー!!!!!!」
凛「マキちゃーーーーーーーん!!!!!」
海未ちゃんは穂乃果ちゃんに抱きついた
希ちゃんは絵里ちゃんの足にしがみついてオイオイと泣き出した
凛は真姫ちゃんに抱きついたんだ
穂乃果「ちょ!?海未ちゃん!??ええ!?どうしたの!!??」
海未ちゃんが突然抱きついてきたため穂乃果ちゃんは廊下に押し倒されるような形になって大の字に倒れた
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/01/21(日) 00:57:26.39 ID:9t9di5dZ0
海未「うう!!怖かった怖かったんですよ〜!!!穂乃果〜〜!!」
穂乃果ちゃんの胸に顔をうずめてグスグス泣き出す海未ちゃん
絵里「希!!??ええ!!???」
希「エリチーー!!生きて会うことができてウチはうれしいんよー!!!!」
絵里ちゃんの足にしがみついて離れない希ちゃん
凛「真姫ちゃーん!!!怖かったにゃーー!!!」
真姫「ちょ!!離れなさいよ!!あーもう私まで泥だらけになっちゃったじゃない!!イミワカンナイ!!」
凛は真姫ちゃんに飛びついて頬ずりをしたんだ
それからしばらく抱きついた後、泥だらけの凛たちは真姫ちゃんに言われて露天風呂に入ることになった
泥だらけになった凛達3人に抱きつかれたから真姫ちゃん達も一緒にお風呂に行くことになったよ
真姫「そんな汚い体で別荘の中を歩かせないわよ!!あなたたち3人も!!穂乃果も絵里も!!そして私も!!全員お風呂に入らないと別荘に入れないわよ!!」
穂乃果「ええーー!?私たちも入るの〜!?」
絵里「ま・・まあいいじゃないたまにはこんな時間にお風呂に入るのもいいと思うわよ?」
凛達6人がお風呂に入る間に残ったかよちん・ことりちゃん・にこちゃんの3人が昼食を作ることになったんだ
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/01/21(日) 00:58:55.55 ID:9t9di5dZ0
露天風呂のお湯に浸かりながら私たちは山であったことを真姫ちゃんたちに話した
真姫「う"ぇえ!?あなたたち・・熊に遭遇したの!?」
凛「死ぬほど怖かったにゃ・・とっても大きいし、額には傷跡があって怖いし」
凛達の報告を受けて目を丸くして仰天する真姫ちゃん
絵里「ク・・クククク・・クマって・・熊のことよね!?あの動物の!!大きくて山とかによくいるあの熊よね!?」
希「そうよーその熊なんよ・・エリチが添い寝するときに使うテディベアのぬいぐるみみたいなかわいい奴じゃないで・・」
絵里「な・・///この年になってテディベアで添い寝なんてしません///」
凛「その割には顔を真っ赤にしているにゃ・・きっとぬいぐるみと添い寝してるんだね絵里ちゃん」
絵里「し・・してないってば////」
顔を真っ赤にする絵里ちゃん・・かわいいにゃ
希「話を戻すよ?熊がテントの周りをうろついていて私たちの荷物を物色していたんだよ・・一晩中・・生きた心地しなかったわ〜」
凛「ここで死ぬとおもったにゃ・・」
真姫「そんなことがあったなんて・・」
穂乃果「まったく・・急に登山しますっていう紙を残して3人で消えるから心配してたんだよ?」
海未「申し訳ありません・・山が私を呼んでいたんです・・」
穂乃果「心配するようなことをしないでって私は」
海未「そこに山があったら登らないと気が済まないんです!」
穂乃果「・・・」
穂乃果ちゃんは洗面器を取り上げるとなにも言わずに海未ちゃんの頭を叩きました
スカーンという小気味のいい音が露天風呂の中に響いたにゃ
海未「イタイです!!なにするんですか!!」
穂乃果「海未ちゃんなんてもう知らない!!」
穂乃果ちゃんが頬をふくらませてぷんぷんと怒るのを見て海未ちゃんは慌てた様子でなにやら弁解をしていました。
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/01/21(日) 00:59:55.40 ID:9t9di5dZ0
真姫「・・・・」
凛の横で湯に浸かっている真姫ちゃんがなにやら青い顔をしているのが気になったから声をかけてみた
凛「どうしたの?真姫ちゃん?顔色悪くない?」
真姫「え?・・いや・・そんなことないわよ・・」
(額に傷跡がある熊? まさかね・・あの事件の熊じゃないわよね・・もう何年も前の事件だし・・関係ないわよね)
穂乃果「しかし、熊が出るなんてなんだか物騒だよね・・」
絵里「戸締りは昨日よりしっかりして寝ましょう」
海未「そうですね・・明日になったら帰るんですし」
真姫「そろそろあがりましょう」
穂乃果「そうだね!!そろそろにこちゃんたちが料理を完成させる頃だと思うし」
遠くでガラスが割れるガッシャーンという音が聞こえてきたのは穂乃果ちゃんが湯船から立ち上がろうとした時だった
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/01/21(日) 01:00:51.89 ID:9t9di5dZ0
真姫「な・・なに・・今の音・・ガラスが割れるような音だったけど・・」
凛「き・・きっとにこちゃんか誰かがガラスのコップか何かを落として割っちゃったんだよ・・」
私は頭に浮かんだ恐ろしい考えを否定するためにとっさに楽観的な予想を口にした
穂乃果「いや・・ガラスのコップが割れたくらいでここまで大きな音はでないよ・・」
絵里「じゃ・・じゃあまさか・・!!」
きゃああああああああああああああああああ!!!!!!!
絵里ちゃんが顔を真っ青にした時だった・・遠くからことりちゃんたちの耳をつんざくような悲鳴が聞こえてきたのは
穂乃果「「ことりちゃん!!」
穂乃果ちゃんが湯船から立ち上がると皆金縛りが解けたかのように脱衣所に駆け出した
絵里「穂乃果!!」
海未「ま、待ってください!!」
穂乃果に続いて絵里ちゃん達が駆け出した
凛「真姫ちゃん!希ちゃん!凛達も追うよ!!」
2人はわかったとうなずいて、凛達も後に続いた
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/01/21(日) 01:01:52.81 ID:9t9di5dZ0
ことりたちは穂乃果ちゃん達が露天風呂に行っている間にお昼ご飯の準備をしていました
ことり「ふんふーん♪」コトコト
ことりの目の前ではシチューがコトコトという音を立てて真っ白でおいしそうな匂いを醸し出しています
にこ「しっかし・・あいつらほんとになにやってんのよ・・」ザクザク
ことりの隣ではにこちゃんが苦い顔をしてお野菜を丁寧に刻んでいきます
ことり「海未ちゃんたちのこと?」
にこ「そうよ!なんで3人で全員分の食事を用意しなくちゃいけないのよ・・」
ことり「まぁまぁ・・しょうがないよ・・みんな泥だらけになっちゃってたもん・・」
花陽「でもよかったよぉ・・凛ちゃん達が無事に帰ってきてくれて・・あ・・ごはんが炊けたみたいです♪」ピー
花陽ちゃんが心底ほっとしたような顔をしています
花陽ちゃんがタイマーを入れた炊飯器がご飯が炊きあがったという合図を送ってくれました
ことり「でもどうしたんだろ・・なんか熊がどうのこうのと海未ちゃんが穂乃果ちゃんに泣きつきながら言っていたような・・」
にこ「どうせキツネにでも化かされて道に迷ったんでしょ」
花陽「キツネに化かされるって・・」
ことり「あはは♪にこちゃんおばあちゃんみたい♪」
にこ「あん?」ピキピキ
にこちゃんは顔に青筋を浮かべてことりの事を睨みつけた
ことり「ピイ!お、怒っちゃやだよにこちゃん!」
花陽「だ、ダメだよ!にこちゃん怒っちゃやだよ!」
にこ「はあ・・あんたたち相手じゃ怒る気にもなんないわよ・・」
そういってにこちゃんは肩をすくめて野菜をザクザクと切り刻んでいく
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/01/21(日) 01:02:58.49 ID:9t9di5dZ0
ガリガリ・・ガリガリ・・キキキキ・・
何かをひっかくような耳障りな音が聞こえてきた
にこ「?花陽なにか言った?」
花陽「え?なにも言ってないよ?」
にこ「おかしいわねえ・・」
音はまた聞こえてくる
ガリガリ・・ガリガリ・・キキキキ・・
ガリガリ・・ガリガリ・・キキキキ・・
にこ「あーもううるさいわね!!何の音よ!!」
ことり「変だね・・どこから聞こえてくるんだろう・・」
グルルルルル・・
バン・・バン・・バン・・ダンダン!!ダンダン!!
にこ・ことり・花陽「ひっ!!」
その音は私たちのすぐ近くからなっていたんだ
キッチンの外から壁を叩くような音が聞こえてきて私たちは全員その音の正体がはっきりわかってしまったんだ
黒くて大きなツキノワグマが窓ガラスを引っ掻いて壁を叩いていた
窓から熊がキッチンの中を覗き込んでいてことりたちと目がばっちり合ってしまった
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