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【モバマス安価】凛「いい加減決着をつけようよ」 まゆ「望むところです」
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260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/26(金) 01:23:49.47 ID:oBCpjjl+0
――――
凛「ところでさ、2人は何でこの誘いに乗ってくれたの?」
乃々「私は……まゆさんに、参加してくれたら好きなもの買ってあげると説得されて……」
ちひろ(物で釣ったんですね)
飛鳥「それなら、かなり値の張るものを要求しないと釣り合わないだろうね」
乃々「いえ、そんなこと……! ただ、ちょうど今……欲しいけど手の届かない物があって」
乃々「つい欲が出てしまって……」
凛「珍しいね。そんなに欲しいんだ」
乃々「はい……」
小梅「飛鳥ちゃんは……?」
飛鳥「心のざわつきを抑えられなかったから。止めようと思ってもうるさく響くんだよ」
飛鳥「一体これは何なのか……正体を明かすには、直接行って確かめるしかない」
凛「好奇心?」
飛鳥「かもしれないけど、ボクはその答えで納得していないんだ」
ちひろ(飛鳥ちゃんはいつも変わりませんね……)
凛「ふーん……何にしても、ありがたいよ」
凛「まゆもありがとうね。私の要望を聞き入れてくれて」
まゆ「……」
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/26(金) 01:36:03.15 ID:oBCpjjl+0
凛「まゆ?」
まゆ「はい、何ですか?」
凛「だから、私の要望を聞き入れてくれてありがとうって」
まゆ「そんなことですか。いいんですよ」
まゆ「あまりに怖がりすぎて、勝負にならない状況は避けたいですから♪」ニコッ
凛「へ、へぇー……ずいぶん余裕だね。まゆだって…」
凛(あれ? そういえば)
凛(まゆって幽霊とかこういうの、大の苦手じゃなかったっけ)
凛(なのに、わざわざ自分から提案までするなんて)
ちひろ「もうすぐ着きますからねー」
まゆ「とっても楽しみですね♪」
凛(克服した? そんなはずは……)
小梅「みんな……聞いて……」
小梅「今から行く、心霊スポットの説明をするからね……」
乃々「ひぃっ……!?」プルプル
凛「い、いいよしなくても。怖いし」
小梅「ダメだよ……こういうの醍醐味なんだから……」フフ
262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/26(金) 01:37:18.51 ID:oBCpjjl+0
ここまでにします
続きはまた明日に
263 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/26(金) 01:38:54.62 ID:WgdXkzYu0
乙でしたー
264 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/26(金) 16:52:06.02 ID:5ImvJEK5o
>>259
森久保に大量に憑く未来ちゃを想像したらワロタ
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/26(金) 22:32:33.11 ID:oBCpjjl+0
小梅「そこはね……事故が起きたとか、事件があったとか……」
小梅「それらしい噂はないんだけど……立地や構造に問題があって……」
小梅「悪い気が溜まりやすい廃墟なんだって……」
飛鳥「問題というのは?」
小梅「例えば、水場の位置が悪かったり……玄関と大窓が一本の通路で繋がってたり……」
小梅「とにかく、幽霊が好むような構造らしいよ……」
凛「……」
乃々「わわ私……や、やっぱり車で待機してます……!」
凛「だだダメだよ! ここにいるってことは参加するってことだからね」ギュッ
乃々「じゃあ降りますっ……! 降ろしてください……!」ジタバタ
まゆ「……」
凛(まゆ、やっぱり平気そう。本当に克服したの?)
――――
ちひろ「それでは、私と小梅ちゃんは車内待機してますので」
小梅「まずは一組、ぐるりと回ってきてね……」
凛「私と乃々は後でいいよ、ってか後がいい」
まゆ「しょうがないですねぇ。行きましょうか飛鳥ちゃん」
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/26(金) 22:51:31.34 ID:oBCpjjl+0
飛鳥「え? あ、ああ……そうだね」
まゆ「ふふ、怖いんですか?」
飛鳥「怖いに決まってるだろう。あんな話まで聞かされて」
飛鳥「けど、せっかくここまで来たんだし……未知の世界を彷徨うことにするよ」スタスタ
まゆ「じゃあお先に失礼しますね♪」
スタスタ
乃々「あうぅ……何か視線を感じます……」
小梅「大丈夫……今のところ見かけないし……」
凛「それを聞いて安心したよ」ホッ
グー…
乃々「ひぅ!? いい、今の何ですか! 唸り声がしたんですけど!」
ちひろ「すみません、私のお腹の音です……」カァァ
凛「呑気ですね……」
ちひろ「あはは、お昼は軽めに済ませたので。これが終わったらコンビニに寄りましょうか」
小梅「さんせー……」
――――
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/26(金) 23:21:37.06 ID:oBCpjjl+0
――――
飛鳥「ゴミが散乱している……マナーが守れない人間が多くいるものだね」
飛鳥「壁は落書きだらけ。ところどころ崩れ落ちている」
飛鳥「各部屋にドアが無いのは、誰かのイタズラか、取り壊されたのか」
飛鳥「うん、心霊スポットと称されるに相応しい不気味さだ」
飛鳥「寒気もするよ。気候によるもののみならいいんだが」
まゆ「……」
飛鳥「まゆさん? さっきから沈黙を貫いているけど」
飛鳥「せめて相槌くらいうって欲しい」
まゆ「え? ごめんなさい、何て言いました?」
飛鳥「……。一つ引っかかっていることがある」
飛鳥「これはまゆさんが、ボクに電話をしてきた時からの疑問なんだ」
飛鳥「聞いた話に寄ると、まゆさんは怖いものが凄く苦手らしいね」
飛鳥「なのにどうしてこんな企画を…」
ポチャン
飛鳥「!?」ビクッ
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/26(金) 23:41:40.13 ID:oBCpjjl+0
飛鳥「今のは……水滴の音……?」
飛鳥「水場が近くにあるのかな。こ、小梅の話だと」
飛鳥「水場の位置が悪いらしいね……ただでさえ、水のあるところは」
飛鳥「この世ならざる者が集まりやすいと……ん?」
まゆ「……」プルプル
飛鳥「……まゆさん」
飛鳥「脚にしがみつかれると動けないよ。放して欲しい」
まゆ「ご、ごめんなさい……」グスッ
飛鳥「泣いてるのかい?」
飛鳥「やっぱり怖いんだね、こういうの」
まゆ「はい……今すぐ逃げ出したいです……」ギュム
飛鳥(すごい密着してくる)
飛鳥「じゃあ何故こんな提案を? プロデューサーをかけた勝負か何なのか知らないけど」
飛鳥「もっと色んな方法があるだろうに」
まゆ「凛ちゃんに見せつけようと思ったんです」
まゆ「私が本気になれば、このくらいのことできるんだって」
まゆ「プロデューサーさんのためなら……弱点なんて克服できるんだって」
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/27(土) 00:04:20.68 ID:68LBG1Lc0
まゆ「頑張って怖い映画を観て、この日のために特訓もしたんですよ」
まゆ「でも、結果はこの通りです……怖いものは怖いです……」
飛鳥「当然さ。人はそう簡単には変われない」
飛鳥「むしろここに来るまでよく平然とした態度を貫けたよ」
まゆ「恐怖体験をする前の段階ですからね。何とか我慢できました」
ポチャン
飛鳥・まゆ「!!」
飛鳥「どうする? もう戻るかい?」
まゆ「はいっ……あ、いえっ……一応じぇんぶ見てからにしましょうっ」
まゆ「戻るには早しゅぎますし……そ、それに」
まゆ「ゆ、幽霊に……とりちゅいてもらわないと……!」ガタガタ
飛鳥(噛み噛みだ)
飛鳥「こんなこと言うの今更遅いけど、とり憑かせる必要は無かったんじゃないかな」
まゆ「はい……後悔してましゅ……」プルプル
――――
飛鳥「んー……おかしいね。水場が無いよ」
飛鳥「確かこっちの方から聞こえたはずなのに」
飛鳥「それにいつの間にか水音も聞こえなくなってる」
まゆ「そ、それってつまり……」
飛鳥「口には出さないけど、そういうことかもね」
270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/27(土) 00:19:24.10 ID:68LBG1Lc0
まゆ「うう……また泣きそうです……」
飛鳥「気持ちは分かるよ。さあ、あとは引き返すだけだ」
飛鳥「ん?」
まゆ「ど、どうしました?」
飛鳥「妙だな……ここだけドアがついてる」
飛鳥「他は何も無かったのに。何故だと思う?」
まゆ「まゆに聞かないでくださいよぉ……」グスッ
飛鳥「開けてみよう」スッ
まゆ「待ってくださいっ! 嫌ですやめましょう、帰りましょう!」グイッ
飛鳥「気になるじゃないか。まゆさんはここで待っていて…」
まゆ「飛鳥ちゃん、お願いだからぁ……ふぇぇ……」ポロポロ
飛鳥「わ、理解ったよ。戻ろう」
飛鳥(仕方ないな。凛さんに頼んでみよう)
――――
まゆ・飛鳥「……」スタスタ
ちひろ「あ、戻ってきましたね」
小梅「おつかれさま……」
飛鳥「それ労いの言葉だよね?」
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/27(土) 00:30:05.66 ID:68LBG1Lc0
凛「どうだったまゆ?」
まゆ「うふ、そこそこでした♪」
乃々「余裕がありふれてるんですけど……そんけいのまなざしです……」
飛鳥「……」
まゆ(飛鳥ちゃん。中でのことは秘密に……)ヒソヒソ
飛鳥(理解っているさ。気を楽にしてくれ)ヒソヒソ
まゆ(ありがとうございます……!)ヒソヒソ
凛「くっ、私たちも負けてらんないね乃々」
乃々「はう……ち、ちょっとお腹が痛くなってきました……」
乃々「私はここでりたいあします……凛さん、1人でがんば…」
凛「気を引き締めていくよ」ガシッ
乃々「むーりぃー! むりですむりくぼですぅー!」ズザザザ
イヤー! タスケテー!
飛鳥(あ、しまった。ドアのことを言うの忘れていた……まあいいか)
まゆ「あの、小梅ちゃん?」
まゆ「まゆたちに……幽霊、憑いてますか?」
272 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/27(土) 00:46:40.36 ID:68LBG1Lc0
小梅「全部巡ったら教えるよ……」
飛鳥「気になるな」
ちひろ「まあまあ、最後のお楽しみってことで」
まゆ(ちっとも楽しみじゃないです……!)
――――
凛「ふ、ふーん……雰囲気あるね……」ガタガタ
乃々「怖すぎるんですけど……どうして私がこんな目に……」プルプル
凛「好きなもの買ってもらえるからでしょ」
乃々「そうでした……そのことだけを考えます」
乃々「絵本……マンガ……世界ポエム大全……」
凛(口に出ちゃってるし)
ガタッ
凛・乃々「!?!?」ビクッ
乃々「あわわわわ何ですか今の!」
凛「おおお落ち着いて、きき気のせいだよ」
乃々「戻ります! もりくぼの現界はとっくに越えてます!」スタタタッ
凛「あ! ちょっ……!」ガシッ
乃々「放してください! こんなところにいたら…」
凛「静かにして。寄ってくるよ」
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/27(土) 00:57:33.71 ID:zEqGt8ynO
森久保…お前…消えるのか……?
274 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/27(土) 01:00:35.78 ID:68LBG1Lc0
乃々「!」ピクッ
乃々「よ、寄ってくるって……何が……?」
凛「お化け」
乃々「ひっ」
凛「ね? だから静かにしよう。そして奥へ進もう」
乃々「……っ!? ……っ!!」ブンブンブンブン
―――――
乃々(うぅ……結局こんなところまで来てしまいました……)
凛「ねえ乃々、ここだけドアついてるよ」
凛「まゆたちも入ったみたいだね。開けたら閉めろって教わらなかったのかな」ヤレヤレ
乃々「いやです」
凛「は?」
乃々「入ってみようと言い出すことを予想してあらかじめ断っておきました」
凛「入ってみよう」グイグイ
乃々「強引なんですけどぉ……!」ズザザ
凛「……目立った物はないね」
凛「他と変わらないコンクリートの一室。あるのは割れた窓と」
凛「床に散らばるガラスとコンクリートの破片」
275 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/27(土) 01:12:06.14 ID:68LBG1Lc0
凛「何か違和感があるんだけどな」ウーン
乃々「凛さん、もういいですから……はやく帰りましょう……」
凛「……あ」
凛「そっか、分かった」
乃々「え」
凛「見て? 他の部屋には壁に落書きがしてあったけど」
凛「ここには無いんだよ。ここだけ」
乃々「な、なんでですか」
凛「さあ」
乃々「……とっても怖いんですけど……」
凛「だね。帰ろうか」
カタンッ
凛・乃々「!!」
凛「何今の音?」
乃々「ぴゃあぁぁぁぁぁぁぁ」スタタタッ
凛「乃々!? ちょっと待ってよ!」
276 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/27(土) 01:20:38.75 ID:68LBG1Lc0
凛「置いてきぼりにするなんて……怖いのは分かるけどさ」
凛「私だって怖いんだから…」
パチッ
凛「!!」ビクッ
パチンッ
凛「」
――――
ちひろ「乃々ちゃんの叫び声が聞こえましたね」
まゆ「あれは大丈夫なんですか……?」
小梅「うるさくしちゃダメだよ……迷惑がかかるから……」
飛鳥「幽霊からすれば立派な騒音被害だな」
スタタタタッ
乃々「ひぃ……ひぃ……む、むりっ」
乃々「むりです……もう……!」
まゆ「あれ? 凛ちゃんは?」
277 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/27(土) 01:36:49.27 ID:68LBG1Lc0
スタタタタッ
凛「ぜぇ……ぜぇ……!」
飛鳥「遅れてやって来たね」
凛「らら、ラップ音がした! ラップ音が!」
小梅「へいっ、よー、ちぇけらっ」
凛「ベタなボケはいいよ!」
ちひろ「とりあえず落ち着いてください。無事に戻ってきたんですし」
ちひろ「次のポイントに向かいながら話せばいいですよ。ね?」
乃々「まだ行かなきゃならないんですね……」
小梅「予定ではあと2箇所だよ……」
飛鳥「一つ一つに使う体力を考えたら、遠い道のりだね」
――――
ちひろ「肉まんの人ー」スッ
小梅「あ、私です……ありがとうございます……」
凛「それで、乃々が帰っちゃった後、その部屋からパチンって」
飛鳥「いかにもラップ音にありそうな音だね」
乃々「というか、そのものでは……」
まゆ「からあげクンは誰ですか?」
乃々「私です……ありがとうございます……」
278 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/27(土) 01:53:22.49 ID:68LBG1Lc0
乃々「こ、小梅さん……その……」
乃々「……ゆ、幽霊は……憑いてるんですか……?」
凛「急だね」
飛鳥「全て終わったら明かしてくれるらしいよ」
乃々「そうですか……」
凛「それがいいね。今何人憑いてるのか知った状態で過ごしたくないし」
まゆ「憑いてないかもしれませんしね」
小梅「……」ジー
小梅(……凛さんは↓1人……乃々ちゃんは↓2人……)
小梅(まゆさんが↓3人で……飛鳥ちゃんは↓4人か……)
小梅(みんな興味本位でついてきたみたいだね……騒がしくしてごめんね……)
現段階で憑いている幽霊の数
↓1 凛
↓2 乃々
↓3 まゆ
↓4 飛鳥
コンマ一桁 0はそのまま0
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/27(土) 01:55:55.72 ID:68LBG1Lc0
ここまでにします
安価は↓1で
280 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/27(土) 02:03:41.80 ID:mQDDPAb1O
俺の身体をみんなに貸すぞ
281 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/27(土) 02:07:18.78 ID:7+b5s1amO
みんな(0人)
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/27(土) 02:07:18.83 ID:H9NULbbto
むーりー
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/27(土) 02:52:55.54 ID:zEqGt8ynO
イッチのも含むのかしら?まぁ一応踏んどこ
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/27(土) 05:25:03.01 ID:ZAVlvXNXo
すごい高レベルの戦いだ……
小梅ちゃんの目がキラキラしてそう
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/27(土) 07:55:08.66 ID:68LBG1Lc0
>>283
含まれません、書き方がよくなかったですね…
>>280
から
>>283
までの4つで進めていきます
286 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/27(土) 15:14:27.14 ID:mQDDPAb1O
もりくぼ大人気だな
287 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/27(土) 15:52:41.39 ID:4VrDDuUfo
どんな人が憑いてるかの安価もあるのかな
288 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/27(土) 22:04:00.29 ID:68LBG1Lc0
>>287
この勝負の最後の方に出す予定です
289 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/27(土) 22:14:21.56 ID:68LBG1Lc0
凛:0人 乃々:8人 まゆ:3人 飛鳥:4人
小梅(凛さんが0なのは……乃々ちゃんが目立ったからかな……)
ちひろ「そろそろ出発しましょうか」
飛鳥「小梅、次はどんな噂のある場所なんだい?」
小梅「廃病院だよ……やっぱり元病院だったから、霊的な噂も耐えないんだ……」
小梅「病室で白い人影を見たり……手術室の中から声がしたり……」
凛「ガチなやつじゃん!」
乃々「話しを聞くだけでもこわいですぅ……」ガタガタ
まゆ(はぁ……タイムマシンがあるなら、過去に戻って違う勝負に変更させたい……)
――――
凛・乃々・まゆ・飛鳥「」
ちひろ「うわぁ、外観からして出そうな感じですね」
小梅「れっつごー……」
乃々「むりむりむりぃぃぃ……!」ブンブンブン
飛鳥「ボクもたじろいでしまうよ。別のスポットに変更はできないのかい」
小梅「時間かかっちゃうし……それに、せっかく来たのに……」
290 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/27(土) 22:17:18.45 ID:zbSLQVng0
どこかのお化け屋敷でもあったけど廃病院はガチで怖そう
291 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/27(土) 22:30:57.41 ID:68LBG1Lc0
凛「小梅の言うとおりだよ。覚悟を決めるしかないね」
凛「まゆ、飛鳥、先攻だけど頑張れ」ポンッ
まゆ「へ?」
飛鳥「凛さん、ボクたちがさっき1番に乗り込んでいったのは覚えているよね」
凛「……」
まゆ「そ、そうですよ。順番は守ってください」
凛「先攻後攻を入れ替えるなんて一言も言ってないでしょ」シレッ
まゆ「なっ!?」
ちひろ「ストップです。言い合うくらいなら、公平にジャンケンで決めましょう」
――――
凛「……」
乃々「あわわわ……」
小梅「先陣を切るのは凛さんチーム……ふぁいとー……」
まゆ「気をつけてください」ヒラヒラ
乃々「うっ……いきなり目眩がしてきました……まともに歩けません……」フラフラ
乃々「もりくぼはここまでのようです……凛さん、あとはお任せ…」
凛「行くよ」ガシッ
乃々「ひぃぃぃ! いやぁぁぁ!」ズザザザ
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/27(土) 22:50:35.66 ID:68LBG1Lc0
ちひろ「乃々ちゃん、あんなに声を出したら目立っちゃうのに」
飛鳥「中に入ればそのうち収まるんじゃないかな」
まゆ「……」
飛鳥(まゆさんの口数も減ってきたね)
小梅(わー、窓からいっぱいこっちを見てる)ヒラヒラ
――――
凛「小梅が言うには、部屋には入らず通路を歩くだけでいいってさ」
乃々「そうですか……安心しました……」
凛「それでもそこそこ時間かかるけどね」
乃々「どうせさっきの場所とそんなに変わりませんよ……」
乃々「きびきび歩いて、さっさと終わらせてしまいましょう……」
凛「あれ、なんか強気じゃない? 開き直ったの?」
乃々「ええ……わめいたところで、どうせ凛さんに引きずられて……」
乃々「むりやり歩かせられますし……気持ちを切り替えました……」
凛「私が酷い奴みたいな言い方はやめてよ」フフ
乃々(間違いなくひどい人ですけど)
乃々「あと……いざとなったら奥の手を使うので……」
凛「何それ?」
293 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/27(土) 23:07:02.84 ID:68LBG1Lc0
乃々「名づけて『もりくぼ・しゃっとあうと』……」
乃々「これは……意識を手放すことにより、目の前の現実から一時的に逃げることができる必殺技です……」
凛「ただの気絶じゃん! 一時的なら意味ないし!」
凛「目覚めたらまた現実とご対面だよ? どうするの? 幽霊に囲まれるよ?」
乃々「はい……ですからこれは、信頼できる『ぱーとなー』がいなければ使用できません……」
乃々「その『ぱーとなー』に出入り口まで運んでもらえれば」
凛「私におんぶしてくれって言ってるんだね……」
凛「分かったよ、そもそも乃々は手伝ってくれてるんだしね。そうなったら任せて」
乃々「お願いします……」
――――
凛「1階はこんなもんかな。うわ、階段も怖いね」
乃々「怖いってれべるではないです……最恐です……」プルプル
凛「お互いに手を繋いで歩こう。絶対に離さずに」ギュッ
乃々「ありがとうございます……」ギュウッ
凛(手汗がすごい)
294 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/27(土) 23:23:10.16 ID:68LBG1Lc0
乃々「ひぃっ……こ、ここが2階……」
凛「手術室があるのって2階だったよね?」
乃々「……行くんですか……」
凛「来たからには行くしかないよ。中には入らないしさ」
――――
凛・乃々「……」ゴクリ
凛「ここから声が聞こえるんだよね」
乃々「や、やめてくださいぃ……!」
凛「ごめんごめん。特に変な感じはないし、行こうか」スタスタ
『……イ……イ……』
乃々「!?」ビクッ
凛「どうしたの乃々」
乃々「……いえ、何でもないです」
凛「怖いから言ってよ」
乃々「本当に何でもないです……3階に行きましょう……」
凛「?」
295 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/27(土) 23:36:39.06 ID:68LBG1Lc0
――――
凛「3階、4階を見て、最後が5階」
凛「これで終わりだよ乃々。下に戻ろう」
乃々「そ、そうですね……」
凛「……ねえ乃々、やっぱりあの時何かあったんでしょ」
乃々「え」
凛「手術室の前に来た時だよ。一瞬足が止まったよね」
凛「それからずっと俯いてるし……気になるから教えて?」
乃々「……」
凛「嫌ならいいけど」
乃々「こ……声が聞こえたような気がしたんです……」
凛「!!」
凛「声って……ど、どんな?」
乃々「分かりません……声なのかすらも……」
乃々「ただ、手術室の扉の奥から聞こえてきたことは確かです……」
凛・乃々「……」
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/27(土) 23:46:07.42 ID:68LBG1Lc0
凛「今すぐ帰ろう」
乃々「らじゃーです」
『……コ……ノ……』
凛・乃々「!!」
乃々「今の……聞きましたか……」フルフル
凛「気のせいだよ。早く降りよう」スタスタ
乃々「……」スタスタ
『……ネエ……』
乃々「やっぱり聞こえるんですけど……!」スタスタ
凛「気のせい気のせい」スタスタ
乃々「でもぉ……!」
『ネエ、ドコイクノ?』
凛・乃々「!!!!」
297 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/27(土) 23:56:26.49 ID:68LBG1Lc0
ギャァァァァァ……!
まゆ「!」
飛鳥「今のは悲鳴? 凛さんと乃々か」
スタタタタタ!!
凛「声っ!! 声っ!! 声っ!!」
乃々「」
ちひろ「凛ちゃんがすごい剣幕で走ってくる!!」
小梅「乃々ちゃんは……気絶してるみたい……」
凛「小梅っ!! 声っ!! 怖いっ!!」
飛鳥「冷静になって凛さん。何があったんだい?」
凛「ふー……! ふー……! こ、声が……」
凛「私たちの後ろから声がしたんだよ、『ねえ、どこ行くの?』って」
まゆ・飛鳥「」ゾッ
凛「それで乃々がもりくぼ・しゃっとあうとを使っちゃって」
凛「慌てておんぶして戻ってきた」
ちひろ(もりくぼ・しゃっとあうと?)
小梅「大変だったね……車内でゆっくり休んで……」
298 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/27(土) 23:59:01.31 ID:zbSLQVng0
幽霊ポイントは沢山獲得できてそう
299 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/28(日) 00:04:22.02 ID:HWjc5Lwdo
>>298
質よりも量っぽいし、デカイのが一人だけの可能性
300 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/28(日) 00:10:16.77 ID:OMxUYfbnO
しかし現状8人+αが取憑いている状態でもりくぼ・しゃっとあうとをしても大丈夫なのだろうか…
目覚めたと思ったらもりくぼの中に別の誰かが入ってましたなんてことにならんといいが
301 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/28(日) 00:11:37.75 ID:tnwOUEMe0
小梅「さあ……次はまゆさんと飛鳥ちゃんの番だよ……」
飛鳥「今のを聞いてしまったら、そう易々とは出発できないね」
まゆ「乃々ちゃんは大丈夫なんですか?」
小梅「うん……これは乃々ちゃん自身が身を守った結果だから……」
小梅「どうしても無理なら、私も一緒に行くよ……」
飛鳥「!」
まゆ「い……いえ。凛ちゃんと乃々ちゃんは行って帰って来たんですし」
まゆ「私たちも2人で頑張ります」スタスタ
飛鳥「まゆさん!?」
飛鳥(全く、そこまでして意地を張らなくてもいいのに……)スタタタッ
小梅「がんばれー……」ヒラヒラ
――――
まゆ「……」ギュウ
飛鳥(例によってまた密着されている)
飛鳥「もう少し離れた方がいいと思うよ。身に危険を感じたら、すぐに行動できないし」
まゆ「そうなった時に離れるので……ごめんなさい」
飛鳥「うん……まあいいけどね」
302 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/28(日) 00:22:26.98 ID:uTeSWlnc0
>>299
きらりは関係ないだろっ!
303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/28(日) 00:37:45.23 ID:tnwOUEMe0
まゆ「……本当にごめんね飛鳥ちゃん」
まゆ「私がカッコつけようとしてるせいで、小梅ちゃんが差し伸べた手を払っちゃって」
飛鳥「気にしないでくれ。2人きりで巡るのがルールだし」
飛鳥「にしても、ここはさっきの心霊スポットより凄いというのが」
飛鳥「肌で感じ取れるよ。霊感なんてものは無いはずなんだけどね」
まゆ「そうですか? まゆは何も感じませんけど」
飛鳥「……霊感あるのかな、ボク……」
――――
飛鳥「まゆさん。ボクが心のざわつきの正体を知りたいと言ったことを覚えているかな」
まゆ「もちろん」
飛鳥「凛さんと乃々のペアが徘徊している時に分かったよ」
飛鳥「幽霊は本当に存在するのかという想い。そして」
飛鳥「いるなら一度見てみたいという想い」
まゆ「それって……好奇心ですよね」
飛鳥「言ってしまえばね。凛さんの指摘通りだ」
飛鳥「けどもう1つある。幽霊とはどんな存在なのか」
飛鳥「霊体で彷徨うのは何故か。感情はあるのか」
飛鳥「あるとしたら、孤独は感じるのか。寂しいと思うものなのだろうか」
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/28(日) 00:53:40.76 ID:tnwOUEMe0
まゆ「小梅ちゃんに聞いてみればいいですよ」
飛鳥「聞くのは簡単だけど、自分の力で確認することも大切だよ」
まゆ「霊感無いんですよね?」
飛鳥「霊感が無くても、もしかしたら……と思ったんだろうね」
飛鳥「結果はこの通りさ。雰囲気は感じられても見聞きすることは叶わない。残念だよ」
まゆ「まだこれから出会うかもしれませんよ。そういう幽霊さんに」
飛鳥「……このままでいいかな」
まゆ「何でですか?」
飛鳥「怖いから。恐怖という感情にボクは支配されてしまっている」
飛鳥「いざ来てみたら、こんなにも身の震える想いをするなんてね」
――――
飛鳥「手術室。ここで声を聞いたのかな」
まゆ「3階に行きましょう、何もありませんし」
飛鳥「耳を澄ませてみよう」
まゆ「やめてくださいっ、聞こえたらどうするんですかっ」
飛鳥「聞くために澄ませるんだよ」
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/28(日) 01:07:04.75 ID:tnwOUEMe0
まゆ「怖いんですよね? 恐怖という感情に支配されてるんですよね?」
飛鳥「今は好奇心が勝ってるね。せめぎ合いさ」
飛鳥「…………」
まゆ「あーあー、何も聞こえません。まゆは知りません」
飛鳥「……聞こえないね。仕方ない、次に行こう」
まゆ「あーあー」
飛鳥「まゆさん、耳はもう塞がなくていいよ」
――――
まゆ「今、何か聞こえませんでしたか?」
飛鳥「ボクたちの足音が反響してるし、それじゃないかな」
飛鳥「この角を曲がって……行き止まりか。結局何も起こらなかったね」
まゆ「起こって欲しかったんですか?」
飛鳥「フィフティーフィフティーかな」
カンッ コロンッ
まゆ・飛鳥「!!!」ビクッ
まゆ「何ですか今の……!」
飛鳥「瓦礫だよ。壁から崩れたんだろう」
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/28(日) 01:18:49.37 ID:tnwOUEMe0
まゆ「もー……! 脅かさないでください……」
飛鳥「瓦礫に言って欲しいね。よし、階段を降りよう」スタスタ
まゆ「……」スタスタ
まゆ「……」スタスタ
まゆ「……」ピタッ 『スタ』
飛鳥「どうしたんだい?」
まゆ「……いえ」スタスタ
スタスタ
まゆ「……」ピタッ 『スタ』
まゆ「……っ」プルプル
飛鳥「まゆさん?」
まゆ「あ、飛鳥ちゃんっ……これを聞いて振り向いたりしないでくださいね……」ヒソヒソ
まゆ「私たちの足音に紛れてます……誰かの足音が……!」ヒソヒソ
飛鳥「!」
まゆ「私が止まったら、後ろから1歩余分に聞こえるんです……」ヒソヒソ
まゆ「距離は遠いみたいですけど……」ヒソヒソ
飛鳥「歩こう。このままのペースで、気づいてないフリをしよう」ヒソヒソ
スタスタ
307 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/28(日) 01:27:52.58 ID:tnwOUEMe0
スタスタ 『スタスタ』
スタスタ 『スタスタ』
飛鳥「聞こえるよ、確かに」
まゆ「どうすれば……!」
飛鳥「言っただろう、このまま知らんぷりで戻るんだ」
スタスタ 『スタスタスタ』
スタスタ 『スタスタスタ』
まゆ「……あ……飛鳥ちゃん……」
飛鳥「増えてるね。それに距離が縮まってきてる」
飛鳥「ちょっとペースを上げよう」
まゆ「追いつかれたらどうすれば……」
飛鳥「落ち着いて。これを降りれば2階だ」
まゆ「ふぇっ……ぐすっ……」
『クスクス』 『オーイ』
飛鳥(声も聞こえてきた。足音を皮切りに次々と)
まゆ「っ……!」ガタガタ プルプル
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/28(日) 01:36:43.96 ID:tnwOUEMe0
スタスタ 『スタスタスタスタスタ』
スタスタ 『スタスタスタスタスタスタ』
まゆ「ひぃっ……!」
飛鳥「落ち着いてまゆさん。あと少しで1階だよ」
まゆ「でもっ、足音……どんどん迫ってますよぉ……っ」
飛鳥「大丈夫。大丈夫だから…」
『キコエテルヨ』
まゆ・飛鳥「!?!?」ビクッ
飛鳥「走って!! 早く!!」スタタタッ
まゆ「いやぁぁぁぁっ!」スタタタッ
――――
凛「あ、戻ってきた」
スタタタタッ
まゆ「はーっ、はーっ、はーっ」
ちひろ「どうしました!? 何があったんですか!?」
飛鳥「ははは……腰が抜けるかと思ったよ」
飛鳥「ボクとまゆで密かに会話をしていたら、耳元でこう聞こえたんだ」
飛鳥「『聞こえてるよ』ってね。男性の声だった」
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/28(日) 01:47:16.71 ID:tnwOUEMe0
乃々「ひやぁ……こ、怖すぎですっ……!」ビクビク
飛鳥「乃々、起きてたんだね」
まゆ「ふぇぇぇっ、こわかったぁぁぁ」ギュー
凛「まゆ!? あ、あんなにクールだったまゆをここまでにするなんて……!?」
飛鳥(無事に騙せてたようだね)
飛鳥「それに、大量の足音にも追われたんだ。気が動転しそうだったよ」
ちひろ「す、すごい恐怖体験ですね」
小梅「……」
小梅(出入り口からじっとこっち見てる……お騒がせしました……)ペコリ
――――
ちひろ「もう1箇所、本当に行くんですか?」
飛鳥「ちひろさんも不安になっているようだね」
ちひろ「そりゃそうですよ。みんなが心配ですし」
ちひろ「私にも憑いてるんじゃないかと思ったら……」
凛「小梅、どう?」
小梅「ふふっ」
ちひろ「何ですかその笑い! 憑いてるんですか!?」
小梅「大丈夫……害はないから……」
ちひろ「そうですか、それなら……よくないですけど……」
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/28(日) 01:51:40.51 ID:tnwOUEMe0
小梅「……」ジー
小梅(凛さんが↓1……乃々ちゃんが↓2……)
小梅(まゆさんが↓3……飛鳥ちゃんが↓2……)
小梅(賑やかになってきたね……少しの間だけど、よろしくね……)
↓1 凛
↓2 乃々
↓3 まゆ
↓4 飛鳥
それぞれに憑いた幽霊の数 コンマ一桁 0は0
311 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/28(日) 01:52:47.59 ID:sNSLtRn+0
はい
312 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/28(日) 01:53:30.44 ID:HWjc5Lwdo
どうなるか
313 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/28(日) 01:53:32.57 ID:8Wq2Gma80
ほい
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/28(日) 01:54:06.25 ID:pQPALRwko
ほ
315 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/28(日) 02:19:24.66 ID:tnwOUEMe0
凛:9人 乃々:12人 まゆ:10人 飛鳥:9人
乃々「こ……小梅さん……えっと……」
乃々「悪い幽霊さんはいるんですか……?」
まゆ「私も気になってました」
小梅「ううん……みんな乃々ちゃんたちが気になったから、ついて来てるだけだよ……」
小梅「1番初めについて来た人もそうだったし……何人か飽きて帰った人もいて……」
飛鳥「それだと勝負にならないんじゃ……」
小梅「人数は覚えてるから大丈夫……」
――――
小梅「最後の心霊スポットにやって来たよ……」
小梅「ここはお寺とお墓の近くにある森で……真夜中に子供の笑い声や……」
小梅「白い服の女の人を見たっていう噂があるんだ……」
まゆ「さっきよりは怖くなさそうですね」
凛「比較的だけどね」
316 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/28(日) 02:22:34.17 ID:tnwOUEMe0
ここまでにします
続きはまた明日始めます
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/28(日) 06:28:34.04 ID:btHLTYILo
乙
ちひろさんに憑くと霊魂の髄まで吸いつくされそう
318 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/28(日) 09:05:09.97 ID:6ydOa95to
ちっひに憑いたら地獄で強制労働させられるんやろなあ
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/01/28(日) 09:49:25.13 ID:F7M7lq0go
鬼!閻魔!ちひろ!
320 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/28(日) 22:45:21.49 ID:tnwOUEMe0
飛鳥「さて、ここはボクたちが先攻か」
まゆ「さっきあんな体験をしたばかりなのに」ハァ…
小梅「がんばれー……」
ちひろ「これで終わりですからね」
――――
まゆ「……」ビクビク
飛鳥「こういう場所、何回行っても慣れそうにないね」
まゆ「慣れるわけないです……もう二度と来ません……」
飛鳥(トラウマになりかけてる)
ガサッ
まゆ「ぴゃっ!?」ギュウッ
飛鳥「まゆさんっ、苦しいよっ……!」
まゆ「な、何かがいました! 草むらからガサって!」
飛鳥「タヌキだよほら、よく見て」
まゆ「あ……本当ですね。よかった……」
321 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/28(日) 23:02:27.67 ID:tnwOUEMe0
ガサガサッ
まゆ「ひぅっ!?」ギュムッ
飛鳥「まゆさん! 首が締まって……!」
まゆ「また動きました! 草むらから黒い影が!」
飛鳥「イヌだよ、幽霊じゃないから安心して!」
まゆ「あ……本当だ。よかった……」
飛鳥(そのうちボク自身も幽霊になりそうだ)
――――
まゆ「……」
飛鳥(完全に沈黙してしまったね)
飛鳥(こうなるとボクも恐怖心が増してくるんだけど……)
飛鳥「まゆさん。何か愉快な話をしないかい」
まゆ「愉快な話……?」
飛鳥「それで恐怖を紛らわすんだよ。どうかな?」
まゆ「……そうすると、幽霊が寄って来なくなるかもしれませんし……」
まゆ「やめておきましょう……」
飛鳥「そうかな? 幽霊だって、愉快な話が好きかもしれないよ」
322 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/28(日) 23:10:59.73 ID:tnwOUEMe0
まゆ「でも、怖がる人に寄ってくると言いますし」
飛鳥「ああ、確かに。ならやめておこう」
まゆ「はい……」
ガサササッ
まゆ「きゃっ!?」ギュッ
飛鳥「く、首に抱きついてくるのはわざとなのかな?」
まゆ「ごめんなさい、つい反射的に」
まゆ「今のは何ですか……?」ビクビク
飛鳥「今のは……男の子だね」
まゆ「あ……本当だ。よかっ……」
まゆ・飛鳥「男の子?」
男の子『……』
まゆ「で、でっ、出っ……!」ガタガタ
飛鳥「待って。まだそうと決まったわけじゃない」
まゆ「こんな時間に1人で、あんな小さな子がいるはずないですよぉ……!」
飛鳥「それはそうだけど……」
323 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/28(日) 23:19:18.23 ID:tnwOUEMe0
飛鳥「話を聞いてみればいいじゃないか。それでハッキリするよ」
まゆ「まゆが聞くんですか……!?」
飛鳥「どっちでもいいけど」
まゆ「うう……協力してくれてる飛鳥ちゃんには任せられませんし……分かりました」
まゆ「あのぉ……」
男の子『……』
まゆ「こんなところで何してるの? おウチの人は?」
男の子『……』
飛鳥「……」ゴクリ
まゆ「何で後ろを向いてるの? こっちを見てお顔を見せて」
男の子『……』クルッ
まゆ・飛鳥「!!」
飛鳥(め、目が無い! 真っ黒だ!)
まゆ「あ……あああ……っ」ペタンッ
男の子『アソンデ……アソンデ……』スタスタ
飛鳥(こっちに近づいてくる!!)
324 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/28(日) 23:28:30.77 ID:tnwOUEMe0
飛鳥「まゆさん逃げよう! まゆさん!?」
まゆ「あ……足がすくんで……!」プルプル
飛鳥「手を貸すよ! さあ!」グイッ
まゆ「だ、だめっ……力が入らない……!」
まゆ「まゆを置いて逃げて……っ」
飛鳥「そんなこと……!」
男の子『ああああああ』スタタタッ
飛鳥(走ってきた!!)
まゆ「……!!」ガタガタ ビクビク
飛鳥「くっ、待ってくれ! この人には何もしないでくれ!」
フッ
飛鳥「!」
飛鳥(消えた。どこへ行った?)キョロキョロ
飛鳥(……いない。去ってくれたようだ)
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/28(日) 23:40:34.75 ID:yC1jdTqs0
飛鳥君イケメン過ぎない?
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/28(日) 23:42:49.79 ID:tnwOUEMe0
飛鳥「もう大丈夫だよまゆさん」
まゆ「……」
飛鳥「まゆさん?」
飛鳥(!! ま、まさか、乗り移ったとか言うんじゃないだろうね)
まゆ「……飛鳥ちゃん……」
飛鳥「?」
まゆ「……代えの下着とか……持ってませんよね……」
飛鳥「え」
――――
まゆ「……」
飛鳥「ボクを信用して欲しい。誰にも言わないからね」
まゆ「ありがとう……ごめんなさい……」
飛鳥「謝る必要はないよ」
飛鳥「けど、念の為にビニール袋を持ってきて正解だった」
まゆ「おかげで助かりました」
327 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/28(日) 23:46:09.72 ID:sNSLtRn+0
ああ、だから消えたのか。幽霊だから聖水に弱い
328 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/28(日) 23:56:32.87 ID:tnwOUEMe0
まゆ「……」
飛鳥「……仕方ないさ」
飛鳥「あんな事を目の当たりにしたら、そうなるのも不思議じゃない」
まゆ「飛鳥ちゃんは平気でした」
飛鳥「ボクはさっきトイレに行ったから、蛇口を捻ったところで何も出やしない」
飛鳥「対してまゆさんは……ごめん、変なフォローだね」
まゆ「いえ、ありがとうございます」
――――
小梅「次は……凛ちゃんチームの出陣だよ……」
凛「幽霊? ふーん、来るなら来れば?」
乃々「ちっとも怖くないんですけど……!」フンス
まゆ「凛ちゃんたち、気合入ってますけどどうしたんですか?」
ちひろ「これが最後だしお互いを鼓舞しようということになって」
ちひろ「テンションを高めあって、最終的にああなりました」
飛鳥「空回りしなければいいけどね」
329 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/29(月) 00:02:00.69 ID:4n3DP0/R0
小梅「……まゆさん……」ヒソヒソ
まゆ「?」
小梅「これ……どうぞ……」スッ
まゆ「!!」
小梅「サイズも合ってると思うから……」
まゆ「な、何で……!」カァァ
小梅「こんなこともあろうかと……みんなの分を用意しておいたの……」
小梅「幽霊さんが教えてくれたんだよ……」
まゆ「ゆ……幽霊さんが……」
まゆ「見られたんですね……ふふ……幽霊さんに……そうですよね……」
まゆ「穿いてきます……」スタスタ
ちひろ「? まゆちゃん、どうしたんですか?」
小梅「気にしないであげてください……」
330 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/29(月) 00:15:24.14 ID:4n3DP0/R0
――――
凛「森は野生動物もいるよね」
乃々「違う意味でも気をつけないと……」
凛「でもまあ、いざとなったら例の必殺技使っていいからね。私が運ぶからさ」
乃々「凛さん、頼もしいんですけど……!」
凛「ふふ」
ガサッ
凛・乃々「!」ビクッ
凛「……」
乃々「な、何ですか今の音……」
凛「野生動物でしょ。タヌキか何かだよ」
乃々「姿が見えないんですけど……」
凛「人がいるから驚いたんだよ、きっと」
凛「月明かりがあるから、懐中電灯が無くても歩けそうだね」
乃々「はい……でも心細いので、これだけは手放せません……」
331 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/29(月) 00:22:52.26 ID:4n3DP0/R0
凛「さっきまでの元気はどこに行ったの?」フフ
乃々「いざ、ちゃれんじすると、身の程を知るぱたーんです……」
凛「大丈夫だって。さっきよりは怖くない…」
ガササッ
凛「!!」ドキッ
乃々「ま、また音が……!」
凛「野生動物だよ。きっとそう」
凛「先に進もう」スタスタ
乃々「不安です……」スタスタ
――――
凛・乃々「!!」
乃々「り、凛さん……これって……」
凛「歩いてるうちに、お墓に出ちゃったみたいだね」
乃々「戻りましょう」スタスタ
凛「流石に強気にはなれない。賛成だよ」スタスタ
『マッテ』
凛・乃々「!?」ビクッ
332 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/29(月) 00:29:47.29 ID:4n3DP0/R0
凛「……」
乃々「何ですか今の」
凛「気のせいだよ」
乃々「気のせいじゃ済まないくらいハッキリ聞こえたんですけど……」
乃々「すぐ後ろから……」
凛「気のせいだから。行こう」スタスタ
乃々「……」スタスタ
『マッテヨ』
凛「……乃々」
乃々「は、はい……」
凛「走るよ!!」スタタタッ
乃々「はいぃ……!」スタタタッ
『マッテヨ』 『ネエ』
『アソボ』 『マテ』
凛(さっきより怖くないって言ったけど撤回! 怖すぎる!)スタタタッ
凛(けど声は離れていく! このまま走り抜ければ……)
凛(あれ? 乃々は?)
333 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/29(月) 00:33:56.24 ID:4n3DP0/R0
凛「乃々!? どこにいるの!」ピタッ
乃々「凛さぁん……」グスッ
凛「乃々っ! 転んだの?」スタタタッ
凛「立てる?」スッ
乃々「なんとか……」
凛「怪我はないみたいだね。よし、逃げ…」
『ミツケタ』
凛・乃々「!?!?」
凛「だ、誰なの!? さっきから追いかけてくるのは!」キョロキョロ
凛(いない……姿が見えない。近くで聞こえたのに)
凛「乃々、早く戻ろう」
乃々「」
凛(もりくぼ・しゃっとあうとしてる!!)ガーン
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/29(月) 00:40:19.88 ID:4n3DP0/R0
凛「仕方ないね……おんぶするよ? あとは任せて」グイッ
凛「はぁ……はぁ……!」スタタタッ
凛(声は聞こえない。離れてくれたの?)
凛(ううん、まだ油断はできない。走って戻ろう)
ガシッ
凛「!!」
凛(う、腕……掴まれて……)チラッ
男の子『うひひひひひひ』
凛「」
フッ
凛「……っ」ガタガタガタ
凛(消えた……い、今のは……っ)ブルブルブル
凛(早く!! 早く戻ろう!!)スタタタッ
335 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/29(月) 00:46:04.99 ID:4n3DP0/R0
――――
凛「ぜぇ……はぁ……」フラフラ
飛鳥「戻ってきたね」
まゆ「乃々ちゃんまた気絶してる」
凛「ご、ごめんちひろさん……乃々をお願い……」スッ
ちひろ「ええ……よいしょっ。車に寝かせておきますね」グイッ
スタスタ
凛「ふぅ……はぁ……」ガタガタ
飛鳥「脚が震えてるね。何があったんだい?」
凛「……っ!」カァァ
ササッ
まゆ「何で脚を隠すんですか?」
凛「いや……何でもないよ……」
凛「話は後でするから、みんな車に乗って」
飛鳥「そうだね。長居はしない方がいい」
336 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/29(月) 00:52:18.81 ID:4n3DP0/R0
まゆ「凛ちゃんもですよ」
凛「わ、私はちょっと落し物しちゃって」
まゆ「え!? それは大変ですっ。私も一緒に…」
凛「1人でいいから!」スタタッ
まゆ「あっ、凛ちゃん!」
小梅「ちょっと私も行ってくるね……」
スタタッ
飛鳥「小梅がいるなら安心だ」
まゆ「ええ……」
――――
凛(はぁ……どうしようこれ)
凛(捨てた方がいいよね……匂いが充満したらマズいし……)
小梅「凛さん……」ヌッ
凛「ひっ」
凛「小梅、脅かさないでよ」
小梅「ごめん……それより、これどうぞ……」スッ
凛「!」
337 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/29(月) 01:00:13.04 ID:4n3DP0/R0
凛「……何で知ってるの……」
小梅「幽霊さんが教えてくれたの……」
小梅「こんなこともあろうかと、用意してたんだ……みんなの分……」
凛「幽霊が……そっか……」
凛「だ、誰にも言わないで! 特にまゆには!」
小梅「分かってるよ……はい、タオルとビニール袋も……」スッ
凛「恩にきるよ」
――――
凛「そしたら、男の子の幽霊に腕を掴まれて」
凛「うひひひひって笑ったの」
飛鳥「それは本当の話なのか……」
まゆ「まゆたちも、男の子が目の前に現れて」
まゆ「ああああ、って叫びながら迫られたんですよ」
乃々「ひぃぃっ……こ、怖いぃぃ……!」プルプル
ちひろ「どちらもとんでもない体験をしましたね……」
338 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/29(月) 01:06:19.42 ID:4n3DP0/R0
小梅「……」ジー
小梅(ついて来てる……その男の子も……)
小梅(イタズラっ子なんだね……あまり怖がらせすぎちゃダメだよ……)ナデナデ
凛「小梅、何を撫でてるの?」
小梅「ううん、気にしないで」
凛・乃々・まゆ・飛鳥・ちひろ(幽霊だ)
小梅「……」ジー
小梅(新しい人がついて来てるね……)
小梅(ええっと……今までの人数を合わせると……)
↓1 凛
↓2 乃々
↓3 まゆ
↓4 飛鳥
それぞれに憑いた幽霊の数 コンマ一桁 0は0
339 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/29(月) 01:06:53.87 ID:RKgVWabmo
はい
340 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/29(月) 01:07:05.24 ID:UCmgxEXVo
ほ
341 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/29(月) 01:07:15.69 ID:0XpaWYIqo
どうなる
342 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/29(月) 01:07:25.16 ID:BchWqL1Oo
はい
343 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/29(月) 01:17:02.87 ID:4n3DP0/R0
凛:16人 乃々:16人 まゆ:19人 飛鳥:15人
小梅(こうなるね……)
ちひろ「皆さん、これで全ての心霊スポットを巡り終えたんですし」
ちひろ「小梅ちゃんに最終結果を聞きませんか?」
まゆ「私も言おうと思ってたんです。小梅ちゃん」
凛「お願い」
小梅「分かった……けっかはっぴょー……!」
小梅「えへへ、幽霊のみんなも拍手してくれてる」
飛鳥「想像はしない方がいいね」
乃々「怖い……っ」
小梅「えっと……まず、どっちのチームが勝ったかを言うね……」
凛・まゆ「……」ドキドキ
小梅「勝者は……」
小梅「まゆさんチーム……!」バッ
まゆ「!!」
344 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/29(月) 01:18:22.43 ID:4+XZpTFdO
こんなに接戦になるとはな
345 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/29(月) 01:23:14.62 ID:4n3DP0/R0
まゆ「やりました! でも怖い!」
凛「……上り詰めたって感じだね、まゆ……」
凛「お互い3勝で、王手がかかってる。次の勝負で決まるよ」バチバチバチ
まゆ「ですね……!」バチバチ
飛鳥「火花を散らしてるところ悪いけど」
飛鳥「誰に何人ついたかを教えてくれないか?」
乃々「聞くんですか……!!」
飛鳥「気になるじゃないか」
小梅「りょうかい……じゃあ凛さんから順番に……」
小梅「凛さんは……16人」
凛「16!?」
小梅「乃々ちゃんも、16人だね……」
乃々「」
小梅「まゆさんが1番多かったよ……19人……」
まゆ「じゅっ……19……!?」
飛鳥「ボクは?」
小梅「15人……1番少なかったよ」
346 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/29(月) 01:25:06.16 ID:GmT94Sh70
15人超えてる時点でかなりとりつかれてるのでは…
347 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/29(月) 01:27:36.76 ID:PNpuJF12O
有利不利のないコンマ勝負とはいえ凄い接戦ですなぁ
348 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/29(月) 01:27:39.07 ID:4n3DP0/R0
飛鳥「少ないと言ってもそんなに変わらないじゃないか……」
小梅「そうだね……」
凛「……小梅」
凛「ちなみに、どんな人が私に憑いてるのか、教えてくれる?」
乃々「そこまで聞いてしまうんですか……!?」
小梅「いいよ……3人くらい教えるね……」
↓1、2、3 凛に憑いた幽霊はどんな人か
349 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/29(月) 01:28:01.21 ID:LONIXP9M0
学生妊娠して堕胎された水子
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/29(月) 01:28:09.57 ID:Kdfku4lro
ネネさんの妹(幽体離脱して散歩中)
351 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/29(月) 01:28:15.50 ID:yjEkPmhA0
失恋して無理心中した女子学生
352 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/29(月) 01:40:45.00 ID:4n3DP0/R0
小梅「1人は……学生のうちに妊娠したんだけど……」
小梅「色んな言い争いがあって……結局この世に生まれることができなかった赤ちゃん……」
凛「水子……」
小梅「もう1人は……ネネさんの妹さん」
凛・乃々・まゆ・飛鳥・ちひろ「!?!?!?」
ちひろ「え!? ね、ネネちゃんの妹って……!」
まゆ「ちひろさん危ないです!! 前見て!!」
小梅「あ、違うよ……幽体離脱で散歩してたら……」
小梅「たまたま私たちを見かけて……他の幽霊と混ざってお話ししてるの……」
飛鳥「大丈夫なのかそれは!?」
小梅「うん、今戻っていった……」
小梅「そして最後は……心から大好きだった人に振られちゃって……」
小梅「どうしても傷を癒すことができなくて……命を落としてしまった子……」
凛「失恋……か……」
小梅「みんな……話を聞いて欲しくて凛ちゃんについて来たんだよ……」
小梅「でも、凛ちゃんは話を聞けないから……私が代わりに聞いておくね……」
凛「うん、ありがとう……」
353 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/29(月) 01:43:26.91 ID:4n3DP0/R0
乃々「あ、あの……」
乃々「私に憑いた人も……教えてくれませんか……」
まゆ「怖くないの?」
乃々「怖いですけど……今の話を聞いたら……」
乃々「気になってしまって……」
小梅「乃々ちゃんについて来た子だね……うーんと……」
↓1、2、3 乃々についた幽霊はどんな人か
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/29(月) 01:44:13.02 ID:u1PxD3VT0
孫思いのおばあちゃん
355 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/29(月) 01:45:03.32 ID:GmT94Sh70
天下無双の鬼武者
356 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/29(月) 01:45:17.74 ID:mt0ch0+sO
幼稚園の遠足の事故で1人だけ生き残って後追い自殺した若い先生
357 :
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[saga]:2018/01/29(月) 01:58:48.14 ID:4n3DP0/R0
小梅「1人はお孫さん思いのおばあちゃん……乃々ちゃんが自分のお孫さんに似てるらしくて」
小梅「あたたかい目で見守ってるよ……」
乃々「おばあさんですか……優しい人ですね……」
小梅「うん……とっても……」
まゆ「乃々ちゃんには、優しい幽霊がついて来てそうですね」ニコッ
乃々「そ、そうでしょうか……」ヘヘ
乃々「あとはどんな人ですか……?」
小梅「すごく目立つ人がいるよ……天下無双の鬼武者さん……」
乃々「おにむしゃっ……!?」ビクッ
小梅「敵なしの凄い人で……戦で見かけた敵は裸足で逃げ出すほどだったらしいよ……」
凛「どうしてそんな人が乃々に?」
小梅「『愛いおなご』だからだって……気に入られたみたい……」
乃々「お、恐れ多いんですけどっ! 帰ってもらうように言ってください!」
小梅「乃々ちゃんにデレデレだから……熱が覚めるまでは無理かも……」
小梅「その間、守護霊になって見守ってくれるよ……」
ちひろ「すごいじゃないですか!」
乃々「は、反応に困りますぅ……」
358 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/29(月) 02:05:03.20 ID:4n3DP0/R0
小梅「あと1人は……ある幼稚園の遠足中に事故があって……」
小梅「1人だけ生き残った先生なんだけど……亡くなった人たちの後を追って……」
小梅「命を落としてしまったんだって……」
乃々「あぅ……もりくぼに憑いても、どうしようもないですよぉ……!」
小梅「安心して……乃々ちゃんが、幼稚園児で仲の良かった子に似てて……」
小梅「ちょっとだけ近くにいたいだけらしいから……少ししたら離れるって……」
乃々「そうなんですか……」
まゆ「小梅ちゃん、私も聞いてもいいでしょうか?」
小梅「いいよ……」
↓1、2、3 まゆについた幽霊はどんな人か
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/29(月) 02:10:30.97 ID:wr7of3Tro
自傷癖が行き過ぎて自殺してしまった人
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