【ミリマスSS】静香「小さなお客さん」

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1 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/01/18(木) 00:06:38.91 ID:amlTZdx20

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シアター エントランス
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静香「お疲れ様です」

星梨花「お疲れ様です」

奈緒「おー、お疲れさん。2人ともこっち来てみ、面白いもんあるで」

星梨花「面白いものですか?わぁ、楽しみです!」(ぴょこぴょこ

静香「はぁ...。星梨花、どうせまた『ぷっぷかぷりんのおもしろモノマネ100連発』とかよ」

奈緒「あぁ、あれな...。結局茜しかモノマネせんかったし、30超えたあたりから見てるこっちもきつかったなぁ...」

星梨花「そうでしょうか?私は凄く楽しかったです!」

奈緒「それやねん。その無邪気な笑顔が茜を追い詰めんねん...」

静香「星梨花の可愛さは時に罪ね...」

星梨花「つみ...どういうことでしょうか?」

 

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2 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/01/18(木) 00:07:30.95 ID:amlTZdx20

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シアター 事務室
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奈緒「ってちゃうちゃう、話ズレてきてる。今日はホンマにおもろいから期待してて」

静香「はぁ...わかりました」

\わー!きゃっきゃ!/

星梨花「わぁ、事務室がすっごく賑やかです」

静香「ホントね。みんなシアターは遊び場じゃないってあれだけ言ってるのに、もぅ」

奈緒「まぁまぁ、中見たら静香もそうは言ってられへんなるから」

静香「そんなことありませんよ。子供じゃないんだし...はぁ...ホントにみんなしょうがないんだから」

奈緒「それが壮大な前フリになる思うけど、まぁええか。みんなー!静香と星梨花帰ったでー!」


 
3 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/01/18(木) 00:08:41.70 ID:amlTZdx20

歌織「ほら、飴どうぞ」

風花「クッキーもあるよ」

可奈「うわー、目がくりっくりだー!くりくりー♪くりくりー♪くりまんじゅー♪」

環「くふふ、環お姉ちゃんが一緒に遊んであげるぞ!」

静香「お疲れ様です。ってどうしたんですか、みんなソファーを囲んで?犬でも拾ってきたんですか?」

歌織「静香ちゃん星梨花ちゃんお疲れ様です。犬じゃなくてお客様よ」

星梨花「わぁ、お客様ですか?ご挨拶しなきゃですね」

風花「2人ともお疲れ様です。あぁ、ごめんね私たちだけで囲んじゃって。2人とも挨拶してあげて」

 
4 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/01/18(木) 00:10:10.46 ID:amlTZdx20

静香「『してあげて』ってお客様ですよね?なんか言い方がおかしいような?」

星梨花「わぁ!こんにちは!可愛いお客様ですね!」

静香「可愛い?ちょっと環、お客様が見えないからしゃがんでもらえる?」

環「おっけーだぞ。たぶん、しずかが一番喜ぶと思うぞ。しほと仲良しだし」(しゃがみ

静香「志保に関係のあるお客様なの?...ってあら?」



お客さん「えっと...こんにちは。ぼく、きたざわりくです」

静香「......???????????」

星梨花「わぁ、ご丁寧にありがとうございます。偉いです。私は箱崎星梨花です」

静香「??????????」

奈緒「しずかー!固まってどしたん?挨拶してもらっとるのに、挨拶せな」

静香「キタザワ...オナジミョウジ?シホノ?オトウト????」

風花「うん。目元が志保ちゃんに似てるかな」

歌織「はい。とっても可愛らしいです」

静香「????????」(プシュー

 
5 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/01/18(木) 00:11:01.04 ID:amlTZdx20

環「どうしたのしずか?固まって動かないぞ?」

可奈「ほんとだ。静香ちゃーん?おーい?」

静香「いや、だって、こんな、かわいい、子が、志保の、弟?」

静香「あんな、やさぐれた、いつも、ツンケンしてる、志保と、この、天使みたいな、可愛い、子が、姉弟?」

奈緒「アカン。事実を受け止められんくて現実逃避しとる...」



歌織「陸くんえらいのよ。ねー?陸くん?今日は何しにシアターに来たんだっけ?」

陸「おねえちゃんのおむかえ」

星梨花「えらいです!お姉ちゃんもきっと喜びますよ!」

静香「マジか...こりゃやべぇな...マジもんじゃねぇか...」

奈緒「静香。驚きすぎてキャラ変わっとるでー」

 
6 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/01/18(木) 00:11:44.19 ID:amlTZdx20

環「それじゃ環たちレッスンに行ってくるからばいばーい!」

歌織「陸くん。お姉ちゃんが帰ってくるまでゆっくりしててね」

風花「大丈夫だって思うけど、何かあったら連絡してね。すぐに駆けつけるから」

可奈「りっくーん♪またー♪お話ー♪しようねー♪」

陸「ばいばい」

4人「ばいばーい」

 
7 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/01/18(木) 00:12:34.81 ID:amlTZdx20

奈緒「さて、仕切り直して静香。ほれ、ご挨拶ご挨拶」

静香「そうですね、コホン。こんにちは、私は最上静香です」

陸「...しずか?」

静香「えぇ、静香よ。ってどうしたの?何か私から距離を取ってるような...」

星梨花「あらあら、私の後ろに隠れてしまいました?どうしたんですか?」

陸「おねえちゃん、いってた。しずか、わるいひと」

奈緒「りっくん静香怖いん?」

陸「......」(コクコク

奈緒「やって、静香。どないする?」

静香「ちょっと!?怖いって言ってたってどういうこと!?」

陸「!!」(ビクッ

星梨花「静香さん。大きな声出しちゃだめです。陸くんもっと怖がっちゃいます」

星梨花「陸くん。大丈夫です。星梨花お姉ちゃんが守ってあげますからね」(フンスフンス

奈緒「なんや星梨花嬉しそうやな?お姉ちゃんになりたかったんやろか?」

静香「あぁ...星梨花まで味方じゃなくなってしまうのね...」


 
8 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/01/18(木) 00:13:23.62 ID:amlTZdx20

静香「その...陸くん。お姉ちゃん怖くないのよ。えっと、優しい、わよ」

奈緒「なんや静香たどたどしいな?子供苦手なん?」

静香「苦手というか、慣れてないだけです。一人っ子ですし」

星梨花「緊張しなくても大丈夫ですよ。優しくしてあげれば、優しくしてもらえます。ねー」

陸「ねー」

奈緒「ほら静香、もう星梨花は仲良しさんになってるで」

静香「はぁ...星梨花は可愛らしいからいいわよね。私はそうじゃないから打ち解けるのは難しそうだわ...」

星梨花「そんなことないです。にこーって笑顔でいれば大丈夫です!」

奈緒「ほらほら静香、スマイルスマイル」

静香「えっと...スマーイル」

陸「!!」(ビクッ

奈緒「静香...ドンマイ」(ポンポン

静香「...放っておいてください...」


 
9 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/01/18(木) 00:14:11.00 ID:amlTZdx20

奈緒「ところでりっくん。奈緒お姉ちゃん、聞きたいことあるんやけど」

陸「?」

奈緒「りっくんのおうちでお姉ちゃんどんな感じ?優しい?怖い?」

星梨花「私もおうちでの志保さんのこと知りたいです!(奈緒さん!あまりぷらいべーとなことは聞いちゃダメですよ」

静香「星梨花...本音と建て前が逆になってるわよ...」

静香「私も興味あるわね。志保の弱みも握れそうだし。陸くん、教えてもらえる?」

陸「おねえちゃん?んーとね、すっごくやさしいよ!」

陸「いっつもニコニコして、ごはんつくってくれるし、おせんたくもしてくれるの」

星梨花「志保さんが?」

奈緒「いっつも?」

静香「ニコニコ?」

陸「うん。でもおねえちゃんぼくのこといつもなでなでして、あかちゃんみたいにするの。それはやだ」

星梨花「なでなで?」

奈緒「可愛がる?」

静香「想像できなさすぎて目眩してきたわ...」

 
10 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/01/18(木) 00:14:55.86 ID:amlTZdx20

奈緒「マジかー。まさか志保が弟にはデレデレしとったとはな」

星梨花「想像はできませんが、すっごく陸くんのこと可愛がっているんですね。素敵です」

静香「家に監視カメラ仕込んで見てみたいわ」

奈緒「なぁ、もしかして一緒にお風呂とか入ってるん?」

陸「うん。おねえちゃんがいっしょにはいろって。だからいっしょにはいる」

奈緒「フオオオオオオオオ。志保羨ましいなぁ。こんな可愛い子と」

星梨花「私、パパとママとしか入ったことないので羨ましいです」

陸「じぶんでできるっていうのに、あたまもからだもおねえちゃんが洗うんだよ!もぅ!」

奈緒「まってまってまって、アカンアカンりっくんこれ以上はアカンて!」

静香「奈緒さん盛り上がりすぎです...」

 
11 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/01/18(木) 00:15:52.87 ID:amlTZdx20

星梨花「一緒に寝たりもするんでしょうか?」

陸「うん。えほんよんでもらうの。おねえちゃんえほんよむのじょうずなんだよ」

静香「志保、私たちに隠れて絵本コーナーによく行っているみたいだけど」

奈緒「なんや、そういうことやったんやな」

星梨花「やっぱり志保さん素敵です!」

 
12 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/01/18(木) 00:16:54.68 ID:amlTZdx20

静香「私からもいいかしら。陸くん?お姉ちゃん、シアターのこと何か言ってる?」

陸「しあたー?へんなひとがいっぱいでこまるんだって」

奈緒「まぁ、私ら個性の闇鍋みたいなもんやしなぁ」

陸「ぼくしあたーのおはなしすき。いっつもおもしろいもん」

静香「まぁ、話題には事欠かないわね。毎日そこかしらでなにかおきてるし」

静香「ところで、お姉ちゃんは静香のこと何って言ってた?」

奈緒「おっ、核心に迫るなぁ」

陸「しずかはいっつもぷりぷりおこってるっていってた。いらいらしておにさんみたいだって」

静香「鬼ってひどいわね...」

陸「でも、いっつもいっしょうけんめいなのはえらいっていってた。りっくんもすきなことができたら、いっしょうけんめいがんばってねって」

奈緒「なんやかんや言って、静香のこと認めてるんやな」

静香「何かこれ...ものすごく恥ずかしいわね...」

陸「あと、おにいちゃんのことたくさんはなすよ!」

星梨花「お兄ちゃん?」

陸「えっと、プロユーサーさん?」

なおしずかせりか「「「!?!?!?」」」

 
13 : ◆uYNNmHkuwIgM [sage saga]:2018/01/18(木) 00:17:55.60 ID:amlTZdx20

星梨花「これは聞いてもいいんでしょうか?」(ドキドキ

静香「ここまできたら聞くしかないと思うわ」(ドキドキ

奈緒「よし、準備はできたな?聞くで」(ドキドキ

奈緒「なぁ、りっくん。プロデューサーさん知ってるん?」

陸「うん。おねえちゃんとおむかえにきてくれたことあった」

星梨花「プロデューサーさんと志保さんが一緒に?家族みたいです!」

静香「家族!?!?!?」

陸「きょうもね、おねえちゃんがおそくなるからってむかえにきてくれたんだよ。きょうはしあたーでおねえちゃんをおむかえしてあげようって」

奈緒「マジかー。これもう保育士さんの中で話題なってそうやなぁ...」

奈緒「で、りっくんはプロデューサーさんのこと好き?」

陸「うん!!おにいちゃんやさしいからすき!」

静香「すっごい笑顔ね...」

星梨花「本当のお兄ちゃんみたいに慕っているんですね」

奈緒「なんか志保が外堀から埋めてるようにしか...まぁ、それは他にもやってる子いてるか...」

 
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