【ミリマス】志保「抱きしめられるって、どんな感じなんだろう」

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2 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/17(水) 23:57:10.88 ID:0a7PiXdg0
――――― 

ガチャリ

志保 「おはようございます」

ミリP(以下、P) 「志保、おはよう!今日もよろしくな!」

志保 「…………」ジーッ

P 「……ど、どうかしたか志保」アセ

志保 「いえ……なんでもないです」

P 「そうか?それなら良いんだけどさ」ホッ
3 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/17(水) 23:57:45.42 ID:0a7PiXdg0

音無小鳥(以下、小鳥) 「きっと呆れられてるんですよ」フッ

P 「そ、そんな事ない……はず」

小鳥 「あるでしょ!?中学生を無理やりベッドに連れ込むとか……」

P 「どっちかっていうと、連れ込まれたの俺ですよね!?」

小鳥 「言い訳無用!大人の責任ですよ、責任!」ビシッ

P 「ぐっ、言い返せない……」

志保 「…………」

P 「っと、悪いな志保。置いてけぼりにしちゃって」

志保 「いえ、大丈夫です」
4 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/17(水) 23:58:16.42 ID:0a7PiXdg0

志保 「……それで、なんで呼ばれたんですか?」

P 「ああ、実はな……」ガサゴソ

P 「じゃーん!この前のオーディション、受かったぞ!」

志保 「!ほ、本当ですか?」パァアア

P 「ああ!ドラマだ!」

P 「……ただ、主役というほどの役ではないんだが」

志保 「大丈夫です、問題ありません……しっかりとチャンスをモノにしてみせます」

P 「そうか……それじゃ、これ台本な」

志保 「ありがとうございます」パラパラ
5 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/17(水) 23:58:59.68 ID:0a7PiXdg0

P 「やったの覚えてるよな?」

志保 「はい……主人公の娘の役ですよね」

P 「そうだ、中学生の女の子だな」

P 「設定上の歳はあんまり志保と変わらないから、のびのびとやってくれて構わないよ」

志保 「……分かりました」

P 「困ったことがあったら、いつでも力になるからな!」

P 「遠慮なく相談してくれて構わないぞ!」グッ

志保 「……どんなことでも、ですか?」

P 「おう!男に二言はない!」

志保 「……ありがとうございます」

小鳥 「志保ちゃん、頑張ってね!」グッ

志保 「……はい!」
6 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/17(水) 23:59:40.63 ID:0a7PiXdg0
――――― 

志保 「……どうしよう」

所恵美(以下、恵美) 「あれ?志保じゃん!やっほー!」フリフリ

志保 「恵美さん……おはようございます」

恵美 「どったの?なんか浮かない顔してるね」

志保 「いえ……少し、悩みがあって」

恵美 「悩み?」

志保 「大丈夫です、自分で何とかしてみますから」

恵美 「もー、そーやって抱え込むの良くないよ?」

志保 「別に、抱え込んでるつもりじゃ……」

恵美 「嫌ならいいけどさ……アタシじゃ頼りにならないかな?」
7 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:00:42.27 ID:TQxFwSYF0

志保 「そこまで言うなら……」スッ

志保 「実は、これの事について悩んでたんです」

恵美 「ん?なにこれ、本?」

志保 「台本です。ドラマのオーディション、受かったので」

恵美 「ドラマ!?志保、やったじゃん!」

志保 「そ、そんなに喜ぶような事じゃないですから……」

恵美 「志保は照れ屋さんだねぇ……よーし!アタシがナデナデしてあげよう!」ナデナデ

志保 「もう……恵美さんってば」

恵美 「褒めてもらえるような事した時はちゃーんと誰かが褒めてあげないとねー♪」

志保 「…………」ニコ
8 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:01:11.06 ID:TQxFwSYF0

恵美 「それで?ドラマ決まったから不安になったとか?」

志保 「そういう事じゃないんですけど……役柄で、ちょっと分かりづらい所があって」

志保 「ここの指示なんですけど」スッ

恵美 「なになに……『無邪気に甘える』?」

志保 「はい……どうすればいいのか、ずっと悩んでて」

恵美 「え?志保だって人に甘えたことくらいあるでしょ?お母さんとかにさ」

志保 「……中学生になる前は、親に甘えてましたけど」

志保 「でも、中学生になって……そういう事はやらなくなりました」

恵美 「中学生も甘えたい盛りだと思うんだけどなー……?」
9 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:02:00.54 ID:TQxFwSYF0

志保 「恵美さん、何かいいアイディアありませんか?」

恵美 「んー……甘える、かぁ」

恵美 「……よし!」

志保 「?」

恵美 「ほら、おいで!」バッ

志保 「……話が全く読めないんですけど」

恵美 「えっ?甘えるんでしょ?」

恵美 「なら、やっぱりハグは欠かせないでしょ!」

志保 「ハグって……はぁ」
10 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:02:56.38 ID:TQxFwSYF0

志保 「……これで良いですか?」バッ

恵美 「オッケ!それじゃあ……ぎゅーっ!」ダキッ

志保 「ちょっ、恵美さん!?く、苦しいですから!」ジタバタ

恵美 「ほらほら、遠慮しないの!」

志保 「うぅ……あれ?」チラッ

恵美 「ん?」チラッ

田中琴葉(以下、琴葉) 「……何やってるの、二人とも?」

志保 「こ、琴葉さん……これには、事情があって」アワアワ

恵美 「なんなら琴葉も一緒にぎゅーってしたげるよ?」ニヤニヤ

琴葉 「なっ!べ、別にやってほしかった訳じゃないから!」

恵美 「素直じゃないなー」ニヤニヤ
11 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:03:28.36 ID:TQxFwSYF0

琴葉 「もう……それで、何やってたの?ただハグしあってた訳じゃないんでしょ?」

志保 「ドラマの役に対して相談してたんです。『甘える』ってどういう事なのかって」

琴葉 「甘える?」

志保 「はい……琴葉さん、どう思いますか?」

琴葉 「甘える……甘える」

琴葉 「……ごめんなさい、私も上手く出来ないかも」

志保 「そうですか……琴葉さんで分からないなら、仕方ないですね」

恵美 「まぁ、琴葉は甘えるの下手だし」シレッ

琴葉 「恵美!?わ、私だって人に甘える時くらいあるわよ!」

恵美 「ホントぉ?」

琴葉 「本当だもん……多分」
12 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:04:17.96 ID:TQxFwSYF0

恵美 「例えば?」

琴葉 「え、えっと……プロデューサーに、お姫様抱っこしてもらったりとか」

恵美 「……へ?」

志保 「詳しく聞かせてください」

琴葉 「こ、この前レッスンで足くじいた時に……その」

恵美 「…………」

志保 「…………」

琴葉 「……ちょっと用事を思い出したから帰るわね」スッ

恵美 「あっ、逃げた!」

志保 「待ってください!まだ聞くことが――!」
13 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:04:54.65 ID:TQxFwSYF0
――――― 

志保 「……結局、あの後琴葉さんから聞き出せなかった」

志保 「後でプロデューサーさんに問い詰めないと……」

ガチャリ

志保 「ただいま戻りました」

天海春香(以下、春香) 「あっ、志保ちゃん!おっはよー!」

志保 「春香さん、おはようございます」

小鳥 「おいひぃ……ひあわしぇ」モグモグ

志保 「小鳥さんは何食べてるんですか……」

小鳥 「んむ……春香ちゃんの手作りクッキーよ、さっき持ってきてくれたの」
14 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:06:02.41 ID:TQxFwSYF0

春香 「志保ちゃんも食べる?」

志保 (どうしよう……とっても美味しそうだけど)チラ

春香 「いっぱい作ったから、遠慮しなくて良いよ?」

志保 「……それじゃあ、頂いても良いですか?」

春香 「うん!はい、どうぞ!」スッ

志保 「ありがとうございます……はむ」ポリッ

春香 「どうかな?」ドキドキ

志保 「美味しい……サクサクしてて、ほんのり甘くて」

春香 「ホント?良かったぁ」ホッ

志保 「…………♪」モグモグ
15 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:06:51.38 ID:TQxFwSYF0

春香 「そうだ、志保ちゃん弟君の分も持って帰る?クッキー、ダメかな?」

志保 「えっ、良いんですか?」

春香 「勿論!弟君の感想、聞かせてくれると嬉しいな!」スッ

志保 「分かりました、明日のおやつにさせてもらいますね」

小鳥 「それで、志保ちゃん?台本の方はどう?」

春香 「台本?何のことですか?」σのワの

志保 「この前オーディションしたドラマの役受かったので……その」

春香 「そうなの!?志保ちゃん、おめでとう!」ニコ

志保 「あ、ありがとうございます……」
16 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:07:28.65 ID:TQxFwSYF0

志保 「そうだ、春香さん。役の事で少し相談しても良いですか?」

春香 「演技得意な志保ちゃんが?わ、私なんかに出来るかな……?」

志保 「いえ……私、あんまり馴染みがなくて」

志保 「春香さんは、甘えるってどういう感じだと思ってますか?」

春香 「甘える、かぁ……難しいね」

小鳥 「甘える……なるほど」

志保 「何を納得してるんですか、小鳥さん」

小鳥 「んー?別にー?」ニヤニヤ

志保 「もう……」
17 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:08:21.66 ID:TQxFwSYF0

春香 「んん……難しいなあ」ムムム

小鳥 「……春香ちゃん、自分が甘えた時の事考えてみたら?」

春香 「私が、ですか?」

小鳥 「例えば……プロデューサーさんにどうやって甘えたいのか聞いてみたいわね!」グッ

春香 「ぷ、プロデューサーさんに……ですか?そうですね……」

春香 「……まず、頭を優しく撫でて欲しいです」

小鳥 「ふむふむ」メモメモ

春香 「それで、ギュって抱きしめて欲しいし……」ポー

志保 「なるほど……」カキカキ

春香 「それでそれで、抱き寄せられながらぁ……」ニヤニヤ

志保 「……?」

春香 「『春香は可愛いな……』って囁いてくれたりー……♪」ニッコニコ

志保 「……春香さん、ただの欲望になってる気がするんですけど」

春香 「……はっ!?」パッ
18 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:09:21.12 ID:TQxFwSYF0

春香 「で、でも!甘えるんだからこのくらいしても良いと思うよ!?」

志保 「……なんか多くないですか?」

春香 「よ、欲張っちゃダメかな……?」

志保 「欲張りすぎて、その人に迷惑かけるのは良くないと思うんですけど」

春香 「うう……それは、そうなんだけど」シュン

春香 「……でも、甘えるってそういう事じゃないかな」

志保 「え?」キョトン

小鳥 「そうねぇ……少なくとも、遠慮してたら甘えられないんじゃないかしら」

志保 「遠慮しないことが、甘える事……」
19 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:10:06.59 ID:TQxFwSYF0

春香 「うん!これで少しは役に立ててると嬉しいな!」

志保 「……ありがとう、ございました」ペコリ

小鳥 「春香ちゃん、そろそろ出なくて良いの?」

春香 「へ?……あっ、そうですね!そろそろ行かないと!」

春香 「それじゃ、志保ちゃん!ドラマ頑張ってね!」

志保 「……はい!」
20 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:10:36.95 ID:TQxFwSYF0
――――― 

志保 「…………」モグモグ

小鳥 「それで、志保ちゃん?」

志保 「んく……はい、なんですか?」

小鳥 「甘えるってどういう事か掴めた?」

志保 「……まだ、良く分かりません」

志保 「ただ迷惑をかけるのと、甘えるってのは違うと思うんですけど……」

小鳥 「区別がつかない、って事ね?」

志保 「はい」コクリ

小鳥 「そうねぇ……これ以上となると、やっぱり実演しかないんじゃないかしら」

志保 「実演……ですか」
21 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:11:21.75 ID:TQxFwSYF0

小鳥 「志保ちゃんが最近興味持ってたのと言えばそうねぇ……」

志保 「…………」モグモグ

小鳥 「抱き枕とか?」

志保 「んぐっ!?」グッ

小鳥 「あれ、図星だった?」

志保 「……別に、興味ないです」プイ

小鳥 「興味ないなら、あんなに激しく詰め寄らないと思うんだけどな〜」ニヤニヤ

志保 「大体、甘える事と関係ないじゃないですか」

小鳥 「そうでもないわよ?小さい子が、お父さんと一緒に寝たがったりするのはよくある事だし」

小鳥 「シチュエーションとして甘えた方が、感覚も掴みやすくなるんじゃないかしら」

志保 「それは、そうかもしれませんけど……」
22 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:11:48.39 ID:TQxFwSYF0

志保 「……甘えても、良いんでしょうか」ボソ

小鳥 「ふふっ……大丈夫よ、志保ちゃん」

小鳥 「プロデューサーさんなら、ちゃーんと受け止めてくれるから」ニコ

志保 「小鳥さん……」

ガチャリ

P 「ただいま戻りましたー……あれ、志保?」

志保 「!?」

小鳥 「お帰りなさい、プロデューサーさん!」

P 「ただいまです、小鳥さん」

小鳥 「プロデューサーさん、今日はこの後予定あります?」

P 「いえ、この後はこのまま上がる気ですけど」
23 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:12:58.56 ID:TQxFwSYF0

P 「最近、ちょっと疲れが取れなくて……明日に響かないよう、早めに休む事にします」

小鳥 「そうなんですか……」チラッ

志保 「…………」ドキドキ

P 「志保、台本読んでて困った所とかなかったか?」

志保 「――そ、それは」

小鳥 「志保ちゃん、ファイト!」

P 「?」キョトン

志保 「……プロデューサーさん、お願いがあるんですけど」
24 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:13:28.16 ID:TQxFwSYF0
――――― 

志保 「…………」

P 「……志保、そこまで離れられると俺が困るんだが」

P 「少なくとも、甘えてるようには見えないと思うんだけど……」

志保 「わ、分かってますから。少し待ってください」

志保 (ど、どうすれば……)アワアワ

P 「…………」スッ

志保 「…………っ!」ビクッ
25 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:13:57.90 ID:TQxFwSYF0

P ムニーッ

志保 「……なんの真似ですか」ムニムニ

P 「いや、表情硬いなと思ってさ」ニコ

志保 「…………」ハァ

P 「……甘える練習、なんだろ?」

P 「それなら、ありのままの志保で甘えてみれば良いじゃないか」

志保 「ありのままの……ですか」

P 「そうだ!俺の事、お父さんみたいに思ってくれて良いんだぞ!」バッ

志保 「……もう、何言ってるんですか」クス

P 「……た、頼りにならないか?」

志保 「……良くて兄さんくらいです」

P 「そ、そうか……」
26 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:14:31.40 ID:TQxFwSYF0

志保 「それじゃ、もう少し近づいても良いですか?」

P 「ああ、構わないよ」

志保 「それじゃ、失礼します……」

P (傍に寄ってきた……)

志保 「…………」サワサワ

P 「く、くすぐったいな」
27 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:15:10.54 ID:TQxFwSYF0

志保 「……しないんですか?」

P 「ん?」

志保 「抱き枕」

P 「……し、していいのか?」

志保 「…………」コクリ

P 「それじゃ……」ギュッ

P 「……どう、かな?」

志保 「なんというか……落ち着きますね」スリスリ

志保 「温かくて、ほっとします」

P 「そ、そうだな……」ドキドキ
28 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:16:56.45 ID:TQxFwSYF0

志保 「……ひょっとして、ドキドキしてるんですか?」

P 「……そ、そりゃな」

志保 「お父さんみたいって言ってたのに?」

P 「し、仕方ないだろ……」

志保 「ふーん……ヘンタイ♪」ニコニコ

P 「ぐっ、言い返す言葉がない……」

志保 「……でも、嬉しいです」ボソッ

P 「ん?」

志保 「……なんでもないです」プイッ
29 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:17:33.11 ID:TQxFwSYF0

志保 「そ、そういえばプロデューサーさん。聞きたい事があるんですけど」

P 「なんだ?」

志保 「琴葉さんをお姫様抱っこしたって本当ですか?」

P 「!?」ビクッ

志保 「……したんですね」ジトー

P 「琴葉歩けなさそうだったしな……無理させるのも悪いだろ?」

志保 「…………」ムー

P 「……志保もして欲しいのか?」

志保 「頼めばしてくれるんですか?」

P 「機会があれば、してもいいけど……」
30 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:18:01.04 ID:TQxFwSYF0

P 「ただ、わざと足挫くとかはやめろよ?」

志保 「そのくらい分かってます……それじゃ、楽しみにしてますね」

P 「楽しみにされても困るんだがな……」

志保 「良いじゃないですか……兄さん?」

P 「……まったく、仕方ない妹だな」ナデナデ

志保 「……ふふ♪」ニコニコ
31 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:18:29.60 ID:TQxFwSYF0

P 「……大分、リラックスしたな」

志保 「はい……家にいる時より、ずっと落ち着いてます」

P 「……甘える感覚、掴めたか?」

志保 「…………」コクリ

P 「そうか……役に立てて良かった」

志保 「……プロデューサーさん」

P 「うん?」

志保 「……これからも、もっと甘えても良いですか」

P 「良いよ、それが俺の仕事だ」

志保 「もう……それじゃ、遠慮なんてしませんからね」スリ

P 「……なんだ、立派に甘えられるじゃないか」ハハ

志保 「そうですね、甘えられたみたいです」クス
32 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:19:13.67 ID:TQxFwSYF0

志保 「……最後に一つ、わがまま言っても良いですか?」

P 「俺に出来る事なら」

志保 「……あの、その」チラチラ

P 「?」

志保 「……いえ、やっぱり良いです」

P 「良いのか?折角の機会だし、なんでも聞くぞ?」

志保 「……これからも、たくさん甘える予定ですから」

P 「……そうか。それなら、また今度な」
33 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:20:01.99 ID:TQxFwSYF0

志保 「……プロデューサーさん、そろそろ眠ったらどうですか?」

P 「良いのか?」

志保 「元々寝る予定だったんですよね?なら、問題ないじゃないですか」

志保 「……ここに、抱き枕もいますから」ダキッ

P 「……分かったよ、それじゃ早速」

P 「おやすみ、志保……」ナデナデ

志保 「おやすみなさい、プロデューサーさん……」

P スヤスヤ

志保 「……まったく、子供っぽいんだから」クス

志保 「…………♪」スヤスヤ
34 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:20:35.46 ID:TQxFwSYF0
――――― 

ガチャリ

琴葉 「おはようございます……」

志保 「琴葉さんに恵美さん……おはようございます」

小鳥 「おはよう、二人とも……元気ないの?」

恵美 「いやー、昨日志保のドラマ撮影だったでしょ?」

恵美 「それで、もし志保が失敗したらどうしようって琴葉が」

琴葉 「恵美だって、昨日からずっと電話で話してたじゃない……」

恵美 「あ、アタシは心の中で志保を信じてたからね!」ニャハハ

琴葉 「もう……志保ちゃん、どうだった?」
35 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:22:58.36 ID:TQxFwSYF0

志保 「問題ないです、上手く表現できたと思います」

琴葉 「良かった……」

小鳥 「凄かったわよ?撮影見てた関係者の人から問い合わせが来たもの」フフ

恵美 「そんなに!?やるじゃん、志保!」

志保 「ぷ、プロデューサーさんのおかげですから……」

琴葉 「プロデューサーの?」
36 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:23:26.47 ID:TQxFwSYF0

ガチャリ

P 「ただいま戻りましたー」

恵美 「おっ、噂をすれば!おかえり、プロデューサー!」

P 「……噂?」

琴葉 「志保ちゃんにアドバイスしたんじゃないんですか?」

P 「……お、おう!まぁな!」アセアセ

恵美 「?なーんでそんなに焦って……」

小鳥 「いいタイミングですね……」ニヤ

P 「…………」アセ
37 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:24:35.50 ID:TQxFwSYF0

琴葉 「……プロデューサー?」

小鳥 「さぁ……そろそろ、私と添い寝してください!」

P 「嫌ですよ!冗談ですまないでしょうが!」

小鳥 「14歳の女の子を4人も抱き枕にしといて何言ってるんですか!!」

恵美 「……抱き枕?」

P 「…………」ブルブル

琴葉 「プロデューサーさん」

P 「な、なんでしょうか……」

琴葉 「誰を抱き枕にしたんですか?」ニコ
38 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:25:09.77 ID:TQxFwSYF0

P 「……み、未来に静香に翼に」

琴葉 「……それに、志保ちゃんですか」

恵美 「へ?そなの?」

志保 「……は、はい」コクリ

P 「……こ、琴葉?落ち着いて、な?」

琴葉 「どういう事ですか、プロデューサー……!」

恵美 「プロデューサーの抱き枕……」ポー

小鳥 「さぁ、お縄につきたくなかったら私と添い寝してください!」ビシッ

琴葉 「わ、私も!」

P 「二人とも、勘弁してくれ!」

恵美 「あ、アタシはどうしようかな……」

P 「これ以上ややこしくするのはやめてくれると助かるな!?」
39 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2018/01/18(木) 00:25:36.73 ID:TQxFwSYF0

ワーワー

志保 「……もう」クス

P 「志保!今日はレッスンだろ、早く行くぞ!」

志保 「……はい!」タッタッ

志保 「…………♪」ギュッ

P 「志保?」


志保 (今日も沢山甘えさせてくださいね……プロデューサーさん♪)


40 : ◆SESAXlhwuI [sage]:2018/01/18(木) 00:31:47.67 ID:TQxFwSYF0
以上、抱き枕番外編兼志保誕ssでした。
ごめん……アンケ取った静香で〆は出来なかった、この埋め合わせはどこかで必ず

TBも佳境を迎えてます、しほあつめなるイベントがTwitterで開催されてるそうなので皆さま参加されてみては
新入生未来推しPですが、ちょっと誕生日祝いに入れてあげようかなと思います

では、またどこかで
41 : ◆NdBxVzEDf6 [sage]:2018/01/18(木) 00:37:44.18 ID:HLG2TEDQ0
役作りからの抱き枕志保らしくていいね
4人分完走乙です

>>1
北沢志保(14) Vi/Fa
http://i.imgur.com/artGmvD.jpg
http://i.imgur.com/kD3k0ji.jpg

>>3
音無小鳥(2X) Ex
http://i.imgur.com/hFRWAa5.jpg
http://i.imgur.com/ElSKgHB.jpg

>>6
所恵美(16) Vi/Fa
http://i.imgur.com/kzw1B6Z.jpg
http://i.imgur.com/BiJOgbP.jpg

>>10
田中琴葉(18) Vo/Pr
http://i.imgur.com/8iH4EFK.jpg
http://i.imgur.com/517V6iR.jpg

>>13
天海春香(17) Vo/Pr
http://i.imgur.com/r2pANL8.jpg
http://i.imgur.com/JRjRSb7.jpg
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 00:38:10.19 ID:4ssDrvcAO
おつ小津
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 00:58:08.17 ID:t9OgD9+gO
おつ
抱枕も構っての方も続き頼むよー
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 23:08:18.75 ID:amlTZdx20

はぁ好き...
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/12(月) 11:28:18.91 ID:/3nC6zoq0
乙枕
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