【俺ガイル】一色「先輩の事が…好きです。」

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54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/22(月) 23:41:01.66 ID:qFrkPnkl0
皆が盛り上がる脇で、ふいに由比ヶ浜が近付いてきて、二人にしか聞こえない程度の声で話しかけてきた。やめろ、近い。意識しちゃうだろ!

由比ヶ浜「なんかさ、隼人くんといろはちゃんが付き合って、一時期はどうなるかと思ったけどさ、意外とちゃんと皆が祝福してくれてるね。」

八幡「…まあ、なんだかんだでな。」

由比ヶ浜「優美子もさ、今はきっと心から祝ってると思うの。あたし嬉しいな。」

八幡「…そうか。お前らしいな。」

由比ヶ浜としても、やはりグループが壊れてしまうことは恐れているのだろう。職場研修や修学旅行など、何度も由比ヶ浜が頑張って維持してきたものだ。ここまできて壊したくはないのだろう。

いや、グループの存続を望んでいたのは由比ヶ浜だけではないはずだ。もう1人、存続を強く望み、時に暗躍していた奴がいる。そう考えれば、やはり今のあいつの行動はおかしい。結果的にグループは存続したが、あれではまるであいつ自らグループを壊しに行くような…

八幡「…雪ノ下?」

そこまで考えた時に、ふと視界の端に雪ノ下が映った。そこではっと気づく。雪ノ下が先程から一言も発していなかったことに。

俺が見たその雪ノ下雪乃は、酷く表情をして、どこか遠くを見つめているようだった。
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