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【艦これ】 暁「暁の水平線へ」 前編
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31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:30:48.15 ID:+8+EpmM30
『でも松本さん。深海棲艦には艦娘じゃないと立ち向かえないって話ですよ』
『そこなんですよねぇ、うぅん』
暁「………」モグモグ
『あいつらに現代の兵器がまったく効かない訳じゃないんでしょ?だったらそっちをもっと使うべきやと思いますねぇ』
電「何見てるのです?」
『可哀想じゃないですか。艦娘の中には普通なら学校に通って遊んでる子だっているんでしょ?』
響「にちゃんねる」スッスッ
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:31:22.26 ID:+8+EpmM30
『おしゃれだってたくさんしたいだろうですし、それに――――』
――――――もっとたくさん色んな所に行ってみたいわ。
暁「………」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:31:48.95 ID:+8+EpmM30
『やってるのは言い方はきついですけど殺し合いでしょ?それって――――』
――――――悲しいことよ。だって私達には感情があるもの。
『道徳的に間違ってると思いますけどねぇ、僕は。でもやっぱり―――――』
――――――戦わなくちゃいけないわ。私達より、もっと弱い人だっているもの。
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:32:26.51 ID:+8+EpmM30
――――――人類の為、だなんて大袈裟なこと言わないわ。私はみんなの為に戦うの。
――――――誰も憎まず、ただみんなのためを想って、たたかいつづける。
――――――でも、誰かを守るために、敵の命を奪わなきゃいけないって、それは、
『悲しいですよねぇ』
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:32:53.64 ID:+8+EpmM30
電「あかつきっ!」
暁「えっ?あっ、なに?」
電「なに?じゃないのです。はやくごはん食べてほしいのです」
暁「ご、ごめん。テレビに夢中になってて………」
電「もう、暁はいつまでもたってもお子ちゃまなのです」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:33:29.63 ID:+8+EpmM30
電「そんなに面白いですか?ただのワイドショー番組なのです」
暁「いや、ほら、私達について話してたから、ちょっと興味あるじゃない?」
電「ふん、電は興味ないのです。どうせ知ったかぶりした中年共が、偉そうに批判しているだけなのです」
暁「そうかな、共感できる部分もありそうだけど」
電「無いのです!」バンッ
暁「ボルテージ上がりすぎでしょ……そんなに嫌いなの?」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:33:57.52 ID:+8+EpmM30
電「嫌いなのです。ああいう風に自分は分かってる、みたいに振る舞う奴は虫が好かないのです。見ててむかつくのです」
暁「すんごい怒ってる」
電「ぷんすか!」
暁「ちょっと!真似しないでよ!」
響「多いけどね、そういう人間って」スッスッ
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:34:35.22 ID:+8+EpmM30
響「特にネットなんかじゃそういう人達が溢れてるよ。偉そうに語ったり、簡単に人を馬鹿にしたりね。ほら、見てみなよ」スッ
暁「うわっ………すごいこと書いてあるわね」
電「ゴミだめのそれに近いのです」
響「匿名だから何でも書けるのさ。心無いことだってね。これが人間」
暁「でも、それってネットの中だけでしょ?現実とネットを一緒に考えちゃダメなんじゃない?」
響「暁のネットリテラシーの質は鳳翔さんと一緒だね」
暁「それってもしかしてバカにしてる………?」
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:35:25.01 ID:+8+EpmM30
響「そりゃあ、ネットで書くようなことを現実で発言したりしないさ」
響「でもそれって、自分の立場が危うくなるから言わないだけであって、現実の自分が倫理観をしっかり持っている訳じゃない」
響「現実とネットは区別すべきだよ。でも、ネットも現実なんだ」
響「ここに書いてあることは、その人の本性なんだよ」
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:35:52.41 ID:+8+EpmM30
電「さすがネット弁慶の響なのです」
響「うるさいな」
暁「そんなことないと思うけどな。人ってもっと優しい生き物だと思うし」
響「ネットに浸かると、人間はゴミクズなんだなって洗脳されるよ」スッスッ
暁「私、調べものするときくらいしか使わないしなぁ」
電「しゃべってないではやく食べるのです!おそいのです!」
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:36:29.23 ID:+8+EpmM30
暁「食事くらいゆっくりさせてよ、もう」モグモグ
『私はいいと思いますけどね、艦娘』
『ロリコンやな!お前!』
『ちが、違いますよぉ〜!』ワハハ
『まあ、海の事は彼女らにまかせるしかないですけどねぇ』
――――――私がいるじゃない!もーっと頼ってもいいのよ!
暁「……………」モグモグ
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:36:58.95 ID:+8+EpmM30
……………
〜鎮守府 外〜
暁「あーお腹いっぱいで眠くなってきちゃった」テクテク
電「電も眠いのです。どこかでお昼寝するのです」テクテク
響「いいね。私も眠い」テクテク
暁「装備のチェックが済んだらね」
「あ!ちょっとよろしいですか?わたくし、雑誌の記者なんですけども」
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:37:47.01 ID:+8+EpmM30
「艦娘の記事をのせようと思いまして、いくつか聞きたいことがあるのですがよろしいですか?」
暁「あ、あの、急いでますので」
「少しだけですから!えー、艦娘のみなさんは海でご活躍なされているだけでなく、ネット上でも熱狂的なファンが多いとのことですが、それについて何か一言」
暁「すみません、仕事がありますので」
「まあまあ、いいじゃないですか少しくらい。私らに比べたらそれほど生活に苦労している訳じゃないでしょ?」
暁「でも………」
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:38:32.97 ID:+8+EpmM30
電「あー」
電「ブンブン、ブンブン、子蠅がうっとおしいのです。殺虫剤を持っておけばよかったのです」
「な、なんだと!?艦娘はそんな口の利き方をするんですか!?」
響「君、許可証を見せてくれ」
「きょ、許可証?」
響「鎮守府内をうろつくためには許可証の発行が必要なんだ。もちろん持っているよね」
響「さあ、見せてくれ。不法侵入者は厳罰に処さなければいけないからね」
「………お忙しいようですので、わたくしはこれで。今日の事はすべて記事に書かせてもらいますので…………チッ」スタスタ
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:39:09.27 ID:+8+EpmM30
暁「ふう………」
響「ダメだよ暁。ああいうのに構っちゃ」
暁「でも…………あの人だって、仕事のために来たわけだから、あんまり邪険に扱うのはどうかな、って」
電「他人を食い物にしてお金を稼ぐ仕事なんて滅びればいいのです。こっちの気も知らないで」
暁「そうしなければ食べ物を買うお金さえ稼げないのかもしれないわ。私達は支給品があるから生きていく分には困らないけど………」
暁「すこし嫌な気持ちになるくらいで済むなら、インタビュー受ければよかったかな……」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:39:38.41 ID:+8+EpmM30
響「お人よしだね、暁は。そんなんじゃ人生苦労しっぱなしだよ」
電「他人の悩みは、他人の悩み。自分ひとりの悩みと闘うのに精一杯なのに、ふたりぶんも背負っちゃったら潰れちゃうのです」
暁「だから自分の事だけ考えて、他の人の事は見て見ぬふりをしろっていうの?」
暁「そんなの、悲しいじゃない」
響「……………そうか、誰かに似てると思っていたけど、わかった」
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:40:05.98 ID:+8+EpmM30
響「暁を見てると、雷を思い出すよ」
暁「!」
響「真似してるのかい?」
暁「ちがっ…………」
響「………誰かの真似をして生きるのは、やめておいたほうがいい」
響「沈んだじゃないか、雷は」
暁「……………」
響「私達はヒーローなんかじゃないんだ」
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:40:52.32 ID:+8+EpmM30
暁「……………ごめん」
響「……………いや、私も言い過ぎた。あやまるよ」
電「こんな時はぐっすり眠るに限るのです。嫌な事は眠って忘れればいいのです」
響「…………そうだね、はやく点検を終わらせようよ」
暁「……………うん」
電「今日は電が上のベッドで寝るのです」スタスタ
響「なんだって?電の番は明日だろう。今日は私の日さ」スタスタ
暁「……………」スタスタ
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:41:20.68 ID:+8+EpmM30
…………………………
暁『ぐすっ、ぐすっ』グスグス
雷『あーかつきっ!こんなところにいた!探したのよ?』
暁『いかずち……………』グスグス
雷『元気ないわねぇ、そんなんじゃダメよぉ。ほら、元気出して、ねっ?』ナデナデ
暁『うぅっ………ぐすっ』
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:41:54.65 ID:+8+EpmM30
雷『よしよーし、いい子、いい子』ナデナデ
暁『いかずちは………戦うの、こわくないの………?』
雷『うーん、そうねぇ。私は海を走るの好きだから、あんまり怖くないわ』
暁『わたし…………こわい………………』
雷『大丈夫よ、みんなついてるのもの。絶対に沈んだりなんかしないわ』
暁『ちがう……………そうじゃない…………』
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:42:24.80 ID:+8+EpmM30
暁『戦って………誰かを殺してしまうのが…………こわいの…………』
暁『深海棲艦にも………家族がいるかもしれない………私達と同じように暮らしてるかもしれない…………』
暁『戦って………殺して…………恨んで、恨まれて……………』
暁『そんなのイヤだよ…………私、戦いたくなんてない…………』
雷『………………』
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:42:54.91 ID:+8+EpmM30
雷『暁、おいで』
暁『うぅっ………』
雷『よしよし…………怖いわよね、誰かを傷つけるって』ギュウ
暁『うん…………』
雷『でも戦わないと、みんながやられちゃうわ。だからこっちも撃たなきゃいけないの』ナデナデ
暁『そんなの…………悲しいよ………………』
雷『悲しいわよね。戦場で散っていくのは、ひとりの命なんだから』ナデナデ
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:43:24.20 ID:+8+EpmM30
雷『殺し合うって、実は当たり前のことなのかもしれないわ。動物だって、生きていくためにほかの生き物の命を奪うもの』ナデナデ
雷『それが世界のことわりなのかもしれないわね』ナデナデ
雷『でも』
雷『私達には感情があるわ』ナデナデ
暁『感情…………?』
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:43:56.61 ID:+8+EpmM30
雷『そうよ。感情があるから、誰かを守りたい、戦いたくない、殺したくない』ナデナデ
雷『逆に、殺してやるーっ、てなっちゃうんだろうね』ナデナデ
暁『………………』
雷『戦いの後の、むなしさも、きっと感情があるからよ』ナデナデ
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:44:31.91 ID:+8+EpmM30
雷『だから私、決めたの!もう誰も恨まないって!』
暁『え……………?』
雷『仲間が沈んでも、敵を恨まない』
雷『それは仲間の死を無視するってことじゃないのよ?乗り越えるの!』
雷『そうやって戦い続けていれば、いつか終わりが訪れるはず!』
雷『怨念返しは、もう終わりにしたの!』
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:44:59.83 ID:+8+EpmM30
暁『いかずち……………』
雷『えへへ、ちょっとおかしかったかしら』
暁『…………ううん、おかしくない。全然おかしくない!』
暁『かっこいいよ!雷!』
暁『私、あなたみたいになりたい!あなたみたいに優しくなりたい!』
暁『私、変わるよ!雷!』
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:45:35.17 ID:+8+EpmM30
雷『うふふ、元気になったね!じゃあそろそろ帰ろ!みんな待ってるわ!』
暁『うん!』
雷『暁、もーっと私に頼ってもいいのよ!』スタスタ
暁『こ、これからは一人でがんばるもん!』スタスタ
雷『あはは!』スタスタ
暁『ふふふ』スタスタ
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:46:02.83 ID:+8+EpmM30
〜鎮守府 駆逐寮〜
暁「雷!!」ガバッ
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:46:30.75 ID:+8+EpmM30
電「すぅ…………すぅ……………」
暁「あっ……………」
暁「ゆめ、だったんだ……………」
暁「…………………雷」
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:47:22.91 ID:+8+EpmM30
響「………んん、どうしたんだい…………こんな夜中に大声あげて…………」モゾ
暁「………なんでもないわ。ごめんね、起こしちゃって」
響「構わない…………何かあったら起こしてくれ……………じゃ、おやすみ…………」モゾモゾ
暁「おやすみ…………」
暁「…………………」
響「すー…………すー……………」
ガチャ………
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:48:18.04 ID:+8+EpmM30
〜鎮守府 船着き場〜
ザァン………ザァン…………
暁(雷と話した場所も、ちょうどここだったなぁ)
暁(あの頃から十三年経ったんだ。私もずいぶん長生きしてるなぁ)
暁(雷、戦いはまだまだ終わりそうもないわ)
暁(恨んで、恨まれて。撃って、撃たれて。いつになったら終わるんだろうね)
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:48:45.06 ID:+8+EpmM30
ザァン………ザァン…………
暁(私なりに頑張ってきたつもりだけど、もう挫けちゃいそう)
暁(いろんな仲間達が沈むたびに、あなたの言葉を思い出して、湧き上がる殺意を必死に抑えてきたんだけど、世の中は何も変わらないよ)
暁(私ひとりが頑張っても、どうしようもなかった)
暁(人の感情に、私の感情に、飲み込まれて押しつぶされちゃいそうになる)
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:49:28.12 ID:+8+EpmM30
暁(ねえ、雷。私、どうしたらいいんだろう)
暁(世界は変わらない、って言葉で片づけちゃえば)
暁(楽になれるのかな)
ザァン…………ザァン……………
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:49:57.80 ID:+8+EpmM30
ザァ………………
暁(…………また雨)
暁(あなたが沈んでしまったときと、同じ雨)
ザァァァ…………………
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:50:25.52 ID:+8+EpmM30
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:50:55.51 ID:+8+EpmM30
……………………………
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:51:37.70 ID:+8+EpmM30
ザァァァァァァァァァァァ……………
〜鎮守府 司令部〜
提督「状況は!」タタタッ
大淀「大和輸送隊、レ級を含む大型深海棲艦に現在包囲されています!!」
提督「ここから出撃して何分で着く?」
大淀「二十分はかかります!」
提督「出せるチームはすべて出せ!なんとしても輸送隊を救い出す!」
大淀「了解!」
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:52:21.37 ID:+8+EpmM30
長門「提督、私も出よう」
提督「頼む」
長門「ああ。………長門だ、全員隊員を集めろ。ああ、完全武装だ、すぐに行く」タタタッ
大淀「天龍隊、および川内隊、出撃しました!」
提督「わかった」
提督「………しかしなぜだ。なぜ襲われる。内陸に沿って進んできたはずだぞ」
提督「大和輸送作戦は一部の者たちにしか知られていない極秘作戦のはずだぞ………なぜだ」
提督「……………………まさか、いや、しかし」
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:52:54.88 ID:+8+EpmM30
大淀「遠征任務中の第六駆逐隊と通信繋がりました!現場に五分で到着できるそうです!」
提督「荷物はすべて破棄させ、向かわせろ」
大淀「了解!………暁さん、荷物をすべて棄てて、はい、そうです、なるべく早く………」
提督「………………」
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:53:31.37 ID:+8+EpmM30
〜海 襲撃地点〜
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
モグモグ
青葉「わ、われあおば…………最期に………決死の記録をとっています………」カキカキ
モグモグ
青葉「ゆ、輸送作戦中に………深海棲艦に襲撃され…………わ、我々は………」カキカキ
「――――」ブランブラン
レ級「オイシイナァ」モグモグ
青葉「わ、われわれはっ……………し、しんでしまいますっ………………」ガタガタ
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:54:12.62 ID:+8+EpmM30
レ級「コイツ、オッキクテ食ベヤスイ」モグモグ
漣「や、やまとさんっ……………」ガタガタ
朧「……………」ボーッ
曙「潮っ!目を開けて!潮ぉっ!」
潮「………」
青葉「ヒィッ…………」ガタガタ
雷「……………」
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:54:58.04 ID:+8+EpmM30
青葉「きっ、きろく、を………………」ガタガタ
青葉「レ級が大和さんを捕食…………ほかの深海棲艦は、ま、まだ襲ってこない……理由は不明」カキカキ
青葉「て、敵の目的が、大和さんの撃破だった場合は…………わ、わたしたちは、助かる…………かも…………」カキカキ
レ級「アッ、ソウダ」
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:55:31.29 ID:+8+EpmM30
レ級「オ前ラ、暇ダロ」
ル級ら「……………」
青葉「な、なにやら…………会話をしている………………」カキカキ
レ級「残リノ奴ラ、喰ッテイイゾ」
ル級「!」ザァッ
青葉「あ、はは…………食べられるんだ……………」ガタガタ
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:56:02.44 ID:+8+EpmM30
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
漣「わああぁぁぁぁぁ!!!放して!!放してください!!!やめてください!!!」
朧「…………うっ」ボーッ
曙「やめてよぉ!!!あっちいってぇぇぇええーーー!!!!!!」
青葉「あぁぁぁ……………あははは…………」
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:56:30.23 ID:+8+EpmM30
ル級「…」アーン
雷「ねえ?深海棲艦さん」
ル級「?」
雷「ほら、あそこみて」
ル級「………?」キョロキョロ
雷「逃げた方がいいんじゃない?」
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:57:45.77 ID:+8+EpmM30
ドゴォォォォオオオン
ル級「ギャアアァァァァーー!!!!!」
青葉「へっ…………?」
レ級「ナンダヨ」
暁「上手いよ!響!」ザァァッ
響「当然さ」ザァァッ
青葉「くちく、艦?」
雷「………ふふ」
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:58:40.21 ID:+8+EpmM30
暁「電、右の二隻!出来るだけ味方から引き離して!」ザァァッ
雷「了解なのです」ザァァッ
暁「響はあのル級を!援軍が来るまでの時間稼ぎでいい!」ザァァッ
響「まかせてもらおう」ザァァッ
暁「私はレ級を………ッ!!」ザァァッ
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:59:22.73 ID:+8+EpmM30
レ級「アァッ?駆逐艦?タダノ雑魚ジャンカ」
青葉「えんぐん………?でも………駆逐艦三隻じゃ…………」
レ級「オイ、行ケ」
ル級「アアアァァァーーー!!!!」ザァァッ
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 02:59:52.74 ID:+8+EpmM30
リ級「ギィィィィィ!!!!」ザァァッ
電「ギャーギャーうるさいのです」ザァァッ
電「魚人は深海へ帰るのです」ドンッ ドンッ
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:00:29.31 ID:+8+EpmM30
ル級「オノレェェェエエーー!!!!」ザァァッ
響「すぅー……………はぁー……………」ガチャ
響「ここだ」ドンッ
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:01:03.59 ID:+8+EpmM30
暁「武器さえ潰せば………ッ!!」ザァァッ
レ級「アァッ?私ト戦ウツモリカヨ。オモシロイナァ」
レ級「チョウド、デザートガ欲シカッタ所ナンダ」
チ級「ギャイイイイィィィィー!!!」ザァァッ
レ級「ア、オイ。マ、イイヤ」
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:03:02.67 ID:+8+EpmM30
チ級「アアアァァァァー!!!」バシュンバシュンバシュン
暁「…………魚雷ぐらいっ!」ザァァッ
ドォンッ ドォンッ ドォンッ
チ級「アア!?ゼンブヨケ……」ゾッ
暁「そこだ!」ドンッ
チ級「ギャイ!?」ドォン
暁「もうあなたの武器はなくなった!!帰れよッ!!」
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:03:39.02 ID:+8+EpmM30
青葉「え…………?えっ、えっ?」キョロキョロ
青葉「全部避け………?えっ?あの、人、武器だけを狙ってる?」
雷「………」
レ級「使エナイ奴、マ、イイカ」ユラ
レ級「オ前、オモシロソウダナァ」ニタァ
暁「あいては超弩級…………どうするっ…………どうやって倒すっ………!」ザァァッ
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:05:44.38 ID:+8+EpmM30
レ級「モウコイツイイヤ」ペッ
「―――――」ベチャ
暁「!?…………お前ぇっ………!」ゾワァ
レ級「アア、モウ食ベチャッタ」ニタァ
暁「………お前だけは、許さないぞっ!!」
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:06:14.46 ID:+8+EpmM30
レ級「アハァ!」バギュンッ
暁「うっ!………とにかく、ここを離れないと!」ザァァッ
レ級「アハハァ、マテマテェ〜」ザァァッ
青葉「うぅっ…………なんなのっ………?なんなのあの人たち…………」
青葉「まるで…………化け物じゃない…………」
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:06:43.38 ID:+8+EpmM30
レ級「スゴイナァ!オ前ェ!全然当タラナイヤァ!!」バギュンバギュン
暁「このままじゃ……っ!!あぶなっ!!………追いつかれる!!」ザァァッ
レ級「楽シイ、楽シイ!!モット遊ボウヨォ!!!」ザァァッ
暁「遊びじゃないッ!!」ドンッ
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:07:24.59 ID:+8+EpmM30
レ級「私ニトッテハ、遊ビ場ナンダヨ!!ココハサァ!!!」バシュン
暁「人が死ぬのよ!!」ザァァッ
レ級「ドウデモイイネ!!他ノ奴ナンテ知ッタコトカァ!!」ザァァッ ガシッ
暁「しまっ!!あぁっ!!」グイィ
レ級「ツカマエタァ………イヒィ」ニタァ
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:08:11.27 ID:+8+EpmM30
暁「このっ…………!」グググ
レ級「イイヨナァ………殺シ合イッテサァ…………生キテルッテ、コウイウコトナンダナァ」グググ
暁「もっと他の生き方があるっ………!こんなの、間違った生き方よ………!」グググ
レ級「生キ方ニ間違イナンテ、ネエダロウ?」グググ
レ級「オ前ノ勝手ナ偽善ヲ、押シ付ケナイデクレヨ………」グググ
暁「偽善ですって…………!?」グググ
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:09:18.22 ID:+8+EpmM30
レ級「ソウサァ偽善ダヨ、誰モ間違ッチャイネエンダ。ナノニ、オ前タチハ私達ヲマルデ害虫ミタイニ扱イヤガル」グググ
レ級「嫌ナ気分ニナルゼ。恨ンデ、恨マレテ、殺シテ、殺サレテ、ソレノ何ガ悪イ?ソウイウモンダロ、生キ物ッテノハサァ」グググ
暁「ちがうっ………!ちがうっ!!」グググ
レ級「ナノニ人間ッテノハ面倒クセエヨナァ。手前勝手ナ理由ヲ押シ付ケテ、道徳ダ、倫理ダト、ホザキヤガル。ソンナモン、人間ガ勝手ニ作ッタダケナノニ」グググ
暁「ちがうぅっ!!人は、人はより良くなるために道徳を持ったんだ!」グググ
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:10:05.98 ID:+8+EpmM30
レ級「アハハァ、オ前ヲ見テルト、昔ノ私ヲ思イ出ス。艦娘ダッタ頃ノ私ヲ」グググ
暁「なにをっ………!?でぃ、D案件…………!?」グググ
レ級「正義ノ為ニ戦ウッテノハ、気分ガイイモンナァ。ワカルヨ。デモサァ、正義ッテ一体何ダロウナァ」グググ
レ級「私ニハ分カラナカッタ。デモ、イマニナッテヨウヤク分カッタヨ」グググ
レ級「正義ッテノハ、自分ノ身を守ル為ノ、都合ノイイ言葉ダッテナァァ!」グググ バキッ
暁「あうぅっ!」ググ……
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:11:16.55 ID:+8+EpmM30
レ級「ニンゲンナンテ守ッテヤル価値ハネエンダヨォ!オ前モ本当ハソウ思ッテルンダロ!!」グググググ
暁「ちがうっ………いい所だってある………っ」ググ……
レ級「悪ガ勝ルノガ、ニンゲンダロウ!イイ加減、綺麗事バッカリイッテナイデサァ、モットヨクミテミナヨ!」グググググ
レ級「ソシテ、オ前モ私達ノ仲間ニナレ!!一緒ニ、ニンゲンヲ滅ボソウ!!ナッ!!」グググググ
レ級「レディニナンカ、ナレヤシネエンダ!!オ前モ、私モサァ!!!」グググググ
レ級「世界ハ変ワラネエンダヨォ!!!」グググググ
レ級「ダカラ、ココデ沈メ!!アカツキィィィイ!!!!!」ガチャッ
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:12:18.81 ID:+8+EpmM30
バゴォォォオオン
レ級「ウガァァ!!イッテエナア!!」ガバッ
響「外したか。もう一撃」ジャコン
レ級「邪魔スンナヨォォオオ!!!!」ガチャン
電「取り巻きは全員倒しました。後はあなただけなのです」ドンッドンッドンッ
レ級「ガァァッ!!!クソッ!!モウ一匹イタカ!!」ドォン
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:12:58.02 ID:+8+EpmM30
電「暁!手を!」バッ
暁「う、うん……」ギュッ
電「響、援護を」ザァァッ
響「ああ」ドンッ ドンッ
レ級「ウゥゥゥ………アト一歩、アト一歩ダッタノニ…………」チュイン チュイン
レ級「シクジッタ……………」ザァァッ
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:13:36.11 ID:+8+EpmM30
響「逃げていく、終わったね」カチャ…
電「右腕が折れているのです。連装砲を外します」ガチャガチャ
暁「ごめん………ドジっちゃった………」
電「すこし痛みますよ」ガチャン!
暁「あぐっ!…………ふぅ………ふぅ………」
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:14:53.78 ID:+8+EpmM30
電「もうすぐ天龍隊と川内隊が到着するのです。もうすこしの辛抱なのです」
暁「わたしはっ…………平気よっ…………あっ………ふぅ…………」
電「あえぎ声漏らしながら言われても説得力無いのです。誰か包帯を………」
雷「私のをつかって」
暁「………!……………いか……ずち………ふぅ…………ふぅ………」
雷「輸送隊メンバーの雷よ。助けてくれてありがとう、はい、どうぞ」
電「あ………え、えぇ…………ありがとう………なのです………」
響「………………」
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:15:58.10 ID:+8+EpmM30
バシッ…………ドゴッ…………オマエガァ!………
響「……………あれ、どうしようか」
電「………仕留めそこなったのです」
暁「………?」
電「暁、見ちゃダメなのです」スッ
暁「手を…………どけてよ………………」
電「…………」
暁「おねがい…………どけて……………」
電「………わかりました」スゥッ
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:16:36.31 ID:+8+EpmM30
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
曙「お前がぁッ!!お前が潮を殺したんだァ!!!」バキッ
リ級「イダイ!イダイデス!」ブルブル
朧「うぅっ!!ああっ!!」ドゴッ
リ級「アギャ!!ゴメンナサイ!!ゴメンナサイ!!」ブルブル
曙「お前らさえいなければァ!!ううああああ!!!!」ドガッ
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:17:35.44 ID:+8+EpmM30
漣「うわぁぁぁああん!!!!ああぁぁぁぁん!!!!!」ボロボロ
潮「――――」
青葉「あぁ…………あっ…………ゴホッ………」
暁「あれは…………………昔の……………」
電「………彼女たちがやっていることは、雷が沈んだ時の、私達と同じことなのです」
響「……………」
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:18:10.01 ID:+8+EpmM30
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
曙「返せ!!潮を返せよぉぉ!!!」バギッ
リ級「ヒギィ!!ゴメンナサイ!!ゴメンナサイ!!」ブルブル
朧「ああっ!!!あああっ!!!」ドゴッ
リ級「アギャ!ユルシテ、ユルシテクダサイ!!」
青葉「や、止めましょうよ…………ひ、ひどいじゃないですか…………」
曙「うるさいっ!!!」
青葉「ヒッ………」
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:18:46.31 ID:+8+EpmM30
曙「こいつは潮を殺したのよ!!!こうなって当然なのよ!!!」
リ級「ヒィィ…………タ、タスケテ…………」ブルブル
朧「あなたがっ…………あなたが言わないでよっ!!!潮ちゃんを殺したくせに!!」
リ級「ヒィ!!」ガタガタ
青葉「で、でも………これじゃ………リンチじゃないですか………」
曙「それの何がいけないのよ………!!」
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:19:17.37 ID:+8+EpmM30
漣「ああああぁぁぁぁん!!!うしおぉ、うしおぉ」ボロボロ
曙「私達はずっと一緒だったのに………家族だったのに…………それをこいつが、潮を奪ったんだ!!!」
曙「死んで当然なのよぉ!!!」
青葉「あぅ………………あぁ…………」
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:19:57.35 ID:+8+EpmM30
響「……………ねえ、君」
曙「なんですかっ!?あなたも止める気ですか!?」
響「……………いや……………ひとつ聞きたいことがあるんだ……………」
響「……………気は晴れるのかい?……………今後、一生さ…………」
曙「うぅっ、し、知りませんよそんなのっ!!!どうでもいいんです!!!」
曙「いまぁ!!ここでこうしないとダメなんです!!!」
曙「じゃないと私の、この感情は、どうすればいいんですかっ!!!」
響「……………ごめん」
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:20:41.78 ID:+8+EpmM30
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
暁(また雨)
リ級「ゴメンナサイ………ユルシテクダサイ……………モウシマセン…………」ブルブル
暁(またあの時と同じ)
リ級「タスケテクダサイ……………アッ!ニ、ニンゲン、スゴイ!ニンゲン!カッコイイ!エヘヘ」ブルブル
暁(私もまた、変わっていなかった)
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:21:21.54 ID:+8+EpmM30
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
リ級「バ、バンザイ!ニンゲン、バンザイ!ス、スバラシイ、ニンゲンサマ!」ブルブル
リ級「ニンゲンサマ、イイヒト!ワ、ワタシタチ、ダメ」ブルブル
リ級「ニンゲンサマ、ツヨイ!ワタシタチ、ヨワイネ、ネ?」ブルブル
リ級「…………キ、キ〜ミ〜ガァ〜、ヨ〜オ〜ワ〜…………」ブルブル
リ級「…………チ〜ヨ〜ニィ〜………ヤ〜チヨニ……………」ブルブル
リ級「……………………タスケテクダサイ…………タスケテクダサイ…………」ボロボロ
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:22:04.02 ID:+8+EpmM30
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
朧「殺す」ジャコン
リ級「!?ヤァァァァァ!!」バタバタ
曙「私が抑えておくから、しっかり頭を狙ってよね」ガシッ
朧「うん」ヂャキ
リ級「アアァァッアッアッ!!!オネガイシマス、タスケテクダサイ!!」バタバタ
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:22:41.61 ID:+8+EpmM30
暁(世界は変わらない、憎しみは消えない)
電「…………………頭が痛いのです」
響「………………………向こうに行こう」
雷「…………」
青葉「と、止めてください!!おねがいします!!こんなの間違ってますよ!!」
電「…………………ごめんなさい」
青葉「そんなぁ…………ひどいじゃないですか!!あんな残酷な殺しをさせるんですかぁ!!」
響「じゃあ君が止めてくればいいじゃないか!!!なんでも私達に頼るな!!!」
青葉「あっ…………………」
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:23:20.38 ID:+8+EpmM30
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
暁(変わらない。それで片づけてしまえば、こんなにも楽になれるんだ)
朧「………ぅぅぅぅう…………うぅぅ…………」プルプル
暁(悩まなくていいんだ。どうせ変わらないんだから、仕方ない)
曙「朧!撃って!!」
暁(そんなものだ。ニンゲンなんて)
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:23:56.36 ID:+8+EpmM30
朧「………………!?」
暁「ハァッ……………ハァッ……………」
電「………暁…………?」
暁「ハァッ……………ハァッ……………」ポチャ ポチャ
ガバッ
暁(それでも、)
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:24:31.90 ID:+8+EpmM30
リ級「ヘ……………?」
曙「どいてください!!こいつを庇うんですか!?」
朧「……………あぁぁ…………あぁ…………」ガタガタ
暁「………………聞きなさい」
暁(絶望するには、まだ早い気がする)
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:25:07.37 ID:+8+EpmM30
暁「撃つなら私を撃ちなさい」
暁「すべての憎しみを込めて撃ちなさい。もう二度と、誰かを恨むことの無いように」
電「………あっ…………」
曙「どいてくださいよぉ!!!」
朧「……………ああああ…………」ガタガタ
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:25:48.39 ID:+8+EpmM30
暁「憎しみではじめた戦いは、誰かを憎しみ終えるまで、終わらない」
暁「それはきっと、人も、深海棲艦も、いっしょ」
リ級「ア………………」
電「………あの時の…………」
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:26:25.58 ID:+8+EpmM30
暁「だったら」
暁「だったらぁ!!」
暁「そんな哀しさが広がる前に、ここで終わらせて!!!」
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:26:57.03 ID:+8+EpmM30
暁「怨念返しは、もうたくさんよぉ!!!」
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:27:37.14 ID:+8+EpmM30
曙「はぁっ………はぁっ……………撃って、撃て!!朧ぉ!!!」
朧「あぁぁ……………」ガタガタ
曙「この人ごと、撃てぇぇぇ!!!!」
朧「…………いやだ…………」
朧「いやだ………………撃てない……………もういやだ!!」
朧「こんなの何にもならないよぉ!!やだぁぁあ!!!!」ボロボロ
曙「朧っ…………あんたっ……………!!」
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:28:40.13 ID:+8+EpmM30
曙「こんなの」
曙「こんなのただの綺麗事じゃない!!何も変わらない!!何も変わらない!!」
曙「撃って!!撃ってよぉ!!はやく撃って終わらせてよぉぉ!!!」
曙「もう、もうやだぁ!!」
曙「もうやだぁぁぁああ!!!!こんな世界ぃぃぃいい!!!!!!」ボロボロ
曙「もういやだぁぁぁぁあああーーー!!!!!!」ボロボロ
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:29:37.82 ID:+8+EpmM30
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
暁「ハァッ……………ハァッ……………」チラ
雷「…………」
暁「ハァッ……………ハッ……………」
暁「―――――」
ドサッ
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:30:09.22 ID:+8+EpmM30
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
―――暁っ!――――かつき―――――――
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:30:37.29 ID:+8+EpmM30
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
――――どうした!?――――川内!はやく運ぶぞ!!――――
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:31:05.69 ID:+8+EpmM30
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
――――いそげ!!―――――――やくぅ!!!――――――
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:31:55.16 ID:+8+EpmM30
――――つき!―――――き!―――――――――!――――――
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:32:22.39 ID:+8+EpmM30
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァ…………………
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 03:33:05.76 ID:+8+EpmM30
【艦これ】 暁「暁の水平線へ」 後編につづく。
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/12(金) 08:06:36.28 ID:MGdyUp9CO
これくらいの長さならスレ分けないで同じスレに書きなよ
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/12(金) 09:40:13.86 ID:68fAIFAN0
荒れてもないしこのスレで一気に読みたいなーって
うっうー
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/12(金) 10:11:55.01 ID:+8+EpmM30
お手数をおかけして本当に申し訳ございません。
どうか私の我儘にお付き合いください。本当に申し訳ございません。
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/12(金) 10:59:55.67 ID:68fAIFAN0
じゃあ立てたらリンク張ってね
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/12(金) 18:02:22.04 ID:pjq4mIRtO
俺「ああ…すごく気持ちいいよ、富美男」
富美男が俺のものを、そのごわごわとした手で優しく包み込む。
程良い締め付けと心地良い温もりで、思わず口元が緩んでしまう。
梅沢富美男「バカ野郎が……こういうのはどうだ?チロチロ…」
俺「うぁ…くっ…!!」
富美男が悪戯に亀頭の先端をチロチロと弄ぶ。屈強そうな外見には似つかわしくない、丁寧で繊細な舌使い。
あまりの気持ち良さに、射精感がぐぐぐっと高まるのを感じる。
梅沢富美男「…可愛い顔しやがるじゃあねえかこの野郎…そろそろ仕上げだ。ジュルジュル…ゴプッ!グポポ…ジュルジュルルル!グッポ!ブブブ…!」
俺「ひぁああ…!富美男!富美男ぉお!ぐっ…!!」
富美男が俺の股下で激しく上下する。俺のものはてらてらと光沢を帯び、上下運動を繰り返す度に富美男の唾液と俺の精液が混じり合った、ひどく性的な粘液が滴り落ちる。
限界までいきり立った俺のものは、欲望の全てを富美男の口内に解き放つ。
俺「ああはあっ…!!はあっ!はあ…はあっはあ……!富美男…富美男良かったよ…」
梅沢富美男「…ゴクンッ!……はあっはあっ…てめぇこの野郎!こんなにも一杯出しやがってバカ野郎…腹ん中パンパンじゃねえか…!!…まだ出したりねえよな?」
俺「…富美男には全てお見通しか。敵わないよ、お前には…」
梅沢富美男「当然だバカ野郎…ここからが本当の夢芝居だ」
俺と富美男は、夜が明けるまで、何度もなんどもお互いを求め合った。
梅沢富美男「てめぇこの野郎…手だけでもうこんなにも大きくなってるじゃねえか、ええ?」シコシコ……
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/12(金) 21:18:40.06 ID:b3dEFJsM0
たかが100ちょいで2スレ構成か
意識高いな(笑)
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/12(金) 21:19:05.59 ID:b3dEFJsM0
sageミス
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/15(月) 06:12:35.20 ID:a+PmeqLjO
本当にたったこれだけの長さで別スレで続きとかスレ無駄使いするなって
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/21(火) 00:52:43.99 ID:VSTyJZqm0
で・・・
『後編』ってどーなったの?
何処にあるの?
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