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P「身体が動かない」凛「ふーん」
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1 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2018/01/07(日) 22:44:10.15 ID:GUzr5V9k0
(事務所)
P「はぁ…年末年始の忙しい時期をやっと超えたよ…」パタリ
P「あー、もう疲れた。明日は休みなのに動けねー。もう事務所のソファで暮らすぅー!」
P「…」
P「あれ。マジで身体が動かない。ご飯食べてトイレ行って問題はないとはいえ動けない」
P「だーれーかーたーすーけーてー」グデ-
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1515332649
2 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2018/01/07(日) 22:44:39.28 ID:GUzr5V9k0
カチャ
凛「あれ。プロデューサー? まだ残ってたんだ?」
P「hey凛。助けてください」
凛「『Siri』みたいに話しかけないでよ」
P「動けないんだ」
凛「それって『こたつが居心地良さすぎて動けない』類の『動けない』?」
P「いや『疲れ過ぎてもう一歩も動けない』類の『動けない』」
3 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2018/01/07(日) 22:45:10.06 ID:GUzr5V9k0
凛「…本当?」
P「本当。びっくりするくらい動けない」
凛「仕事は?」
P「もうない。このまま事務所で朝を迎えてもいいんだけど。できれば家に帰ってゆっくり寝たいんだ。タクシーを呼んでもらえるか?」
凛「…ちひろさんはいるの?」
P「話聞いてます?」
凛「いいから答えてよ」
4 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2018/01/07(日) 22:45:41.36 ID:GUzr5V9k0
P「いないけど…」
凛「…ふーん」ニマリ
P「おい待てなんだその笑みは」
凛「安心してプロデューサー」
P「何を安心しろと? タクシーを呼んでくれるのか?」
凛「朝まで私が付きっ切りでいてあげるから」ニコリ
P「それが安心できないんだっての」
5 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2018/01/07(日) 22:46:35.70 ID:GUzr5V9k0
(しばらくして)
P「まあ、よく考えたらあのまま放置よりはマシと考えよう。出来ればタクシーを呼んでほしいけど」
凛「それは駄目」キッパリ
P「即答とはひどい。あまりにもひどい」
6 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2018/01/07(日) 22:47:02.47 ID:GUzr5V9k0
凛「大丈夫。私が妻としてお世話するから」
P「おい。めとった記憶はないぞ」
凛「私はめとられた記憶があるんだけど」
P「人間は記憶を都合のいいようにねつ造する生き物だと聞いていたがここまであからさまなのは初めてだ」
凛「あなた。疲れてるのよ」
P「疲れてることは疲れてるけどやっぱり結婚した覚えはない」
凛「…」チッ
7 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2018/01/07(日) 22:47:51.77 ID:GUzr5V9k0
凛「ところでプロデューサー。お菓子あるけど何か食べる?」
P「そこのポッキーを1本ください」
凛「いいよ」パクッ
P「待って。なんで当たり前のように『口で端っこを咥えてる』のかな?」
凛「まあまあ。食べられるならいいでしょ」ズィッ
8 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2018/01/07(日) 22:49:33.15 ID:GUzr5V9k0
P「ぐっ。これはまずい」ポリポリ
凛「…」ポリポリ
P「…」ポリポリ
凛「…」ポリポリ
P「ちょ。タンマ」
凛「…」チュ-
P「」
9 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2018/01/07(日) 22:50:25.50 ID:GUzr5V9k0
P「躊躇なくフィニッシュを決めたね。キミは」ポリポリ
凛「今年の抱負は『自分に正直に』だからね」
P「モラルと照らし合わせながら目標実現を目指してください」
凛「了解」ギュ-
P「言ったそばからモラルが行方不明だ」
凛「問題ないよ。プロデューサーに抱きついてるだけだからさ」ギュ-
10 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2018/01/07(日) 22:50:52.81 ID:GUzr5V9k0
P「自分は本当に問題がないと、胸を張って言えるのか?」
凛「言えるっ!」ギュ-
P「うん。いい返事だね」
凛「問題があるとするならば、私の思い通りにならないこの世の中に問題があるね」
P「キミはどこの皇帝陛下なのかな?」
11 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2018/01/07(日) 22:51:30.24 ID:GUzr5V9k0
凛「ところでプロデューサー。寒くない?」
P「若干寒い。暖房強めてほしいな」
凛「了解。人肌のサービスは?」
P「いらない。あそこに毛布があるからかけてくれるか?」
凛「うん。じゃあシワになっちゃうからジャケットを脱がせて…と」ガサゴソ
P「(意外と甲斐甲斐しく世話を焼いてくれるな…)」
12 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2018/01/07(日) 22:52:23.97 ID:GUzr5V9k0
凛「よいしょ、と」バサッ
P「待て。どうして自然な流れで俺のジャケットを着てるんだ?」
凛「悪くないね」ニマニマ
P「悪くないねじゃないっての。ハンガーにかけてくれよ」
凛「病人は静かにしてなよ。ほら毛布」バサ-
P「おお暖かいありがとう。ただこれとそれとは話が違うと思うんだ」
13 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2018/01/07(日) 22:53:23.19 ID:GUzr5V9k0
凛「プロデューサーはジャケットを着てほしくないほど私が嫌いなんだね…」シュ-ン
P「いやそうじゃないって」
凛「嫌いじゃない?」
P「ああ」
凛「じゃあ好き?」
P「like」
14 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2018/01/07(日) 22:53:55.23 ID:GUzr5V9k0
凛「私。英語わからないから日本語ではっきり言ってよ」
P「likeは中学校で習うだろ」
凛「忘れたよ」
P「キミの英語の成績が心配だ」
凛「私のこと好きか嫌いか。はっきりしてよね」
P「…」
P「まあ、好き」
15 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2018/01/07(日) 22:54:36.37 ID:GUzr5V9k0
P「好き。めっちゃ好き。大好きだ」
凛「…」
P「何か反応は?」
凛「…真顔で連呼されると流石に照れるかな」
P「好きだぞ。凛」
凛「like?」
P「Love」
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