【鬼滅の刃】貴方の刃【あんこ】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

81 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 18:34:35.72 ID:bnBjTQ/NO
>>77
チュン(安価 と コンマ です)
>>80
チュン(コンマを1依存ばかりにすると変に偏るので、たまに別なところでコンマ取ります。戦闘で高いの出して嫌がられるよヒィー)


>>78


行こう。藤襲山。
その山は鬼殺隊に入るための試験をするための場所だと言う。いったいどんな試験があるのか、おれには想像も付かない。
そもそもどんなところなのだろうか?

太陽「ふじ……かさねやま……」

名前からして割合物騒に思えたが。そんなこともないだろうか。
歩けば数日かかる距離だが、そこに汽車が行けるはずもないので歩く他はなかった。しばらく人工の明かりともおさらばかもしれない。そう思いながらおれは支度を始めた。





で、だ。数日後、おれはそこにいた。これ、間違いなく藤襲山だよね?すごいたくさん人がいて、今から何が始まるやらと思えるほどだ。
周りには美しい花が咲いていて、そしてそれが藤の花であると、そこにいた少年?少女?が言う。
彼ら、彼女ら?は試験の進行役だと言った。なるほど、そんな人もいるのか。にしてはあまりにも子供だ。おれよりも子供だ。危険すぎないか!

太陽「………」

そしておれはと言えば、たくさんの人にまみれるのはあまりにも久し振りすぎて、人語を忘れてしまったようにも思えた。
なんと言えばいいやら、或いは、試験が始まるまで黙っていてもいいのか。


黒髪「……」
白髪「……」

案内人のふたりがこちらを見ている。特に何も言わずに。そして周りは騒がしい。訳の分からん隊員候補ばかりのようだ。


▼選択
壱:試験開始まで黙っておく
弐:その辺の剣士に話しかける
参:双子?に話しかける
肆:チュン(その他出来そうな行動)

↓2
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 18:36:52.59 ID:htUQWCiP0
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 18:46:34.84 ID:/QmHoH2jO
84 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 19:21:52.60 ID:bnBjTQ/NO
>>83


少し誰かと言葉を交わした方がよいかもしれない。そう思った俺は、参加者をちらっと見る。やはりそうだ、この期はきっと人数が多いのだ。三十人以上いるではないか。
いったい誰に話しかけたものか……。

ひときわ騒がしい軍団に近づくような余裕はない。なんせ中心にいるのは、求心力高そうな美麗な顔立ちの男だ。
それからそちらには、花占いをずっと続けている女がいる。自分と同じか、あるいはそれよりも上だろうか?
一方で、見たこともない色……金色?の髪色をした男が喋っている。聞いたこともない言語を口にしている………なんだあいつ鬼か?

他にも気になるものがちらほらいる。


▼選択
それぞれ名前とか型とか書かれてたら採用するかもしれないし、しないかもしれない

壱:美麗な顔立ちの男が話しかけてくる
弐:花占いしてる女に話しかける
参:金色?の髪の謎の男に話しかける
肆:その他。見た目、名前指定は必須

↓2
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 19:24:42.08 ID:DuCcKve70
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 19:27:36.12 ID:xY7CsIdv0
87 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 19:46:35.06 ID:bnBjTQ/NO
>>86


女「……」ぷち ぷち ぷち

何してるんだ、あの子?
すたすたと近寄ってみる。

太陽「あの」

女「……」ぷちぷち

太陽「……あの、きみ」

女「はっ!?」びくびくっ

太陽「!?」

女「私ですか。私に話しかけてますか」

太陽「え?ああそうだけど……どうしてそんなに驚いてるの?」

女「私のことは放っておいてください」ぷち

太陽「花占いが好きなの?」

女「……」……ぷち

太陽「あの……」

女「イツミ」

太陽「は?」

女「【ミナイ イツミ】。私の名前です」

……みない?どういう字なのだろう?それにとても珍しい名前だ。

イツミ「私に興味があるなんて珍しいですね。まだ話しますか」

太陽「ええと……」まごまご



壱:何か話してみようか……(話題提示あるとうれしいな)
弐:剣の話をしてみようか……
参:他の人にも話しかけてみようか……
肆:その他

↓2
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 19:47:31.45 ID:xY7CsIdv0
kskst
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 19:49:03.27 ID:htUQWCiP0
1 なに占ってたの?
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 20:12:37.23 ID:/QmHoH2jO
カナヲかと思った…
これ炭治郎達とは試験のタイミング違うのかな?(金髪は善逸かと思ったけど)
91 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 21:30:41.21 ID:bnBjTQ/NO
>>90
あんここそこそ裏話
(試験やってる期間が不明なので年2回くらいやってんのかな、って勝手に設定しました)
(炭治郎達とは同期orひとつ下です)


>>89


太陽「何を占ってたんだ?」

イツミ「はい」

さらっ、と花びらのなくなった花をイツミがなでる。
イツミは妙に青白い顔をして、健康体とはよほど呼べないような色の肌だった。そこそこに伸ばされた髪の毛だって、ほとんど艶がない。
そんな子がどうしてこの試験に?

イツミ「この試験を合格できるかどうか占っていました」

太陽「……きっと大丈夫だよ、イツミは」

イツミ「なぜ」

太陽「?」

イツミ「なぜそんなことを平気で言えるのですか。貴方は」

太陽「……確かに確実なことじゃないけど、それでもなんだかそう思えるんだ」

イツミ「そう」

イツミが手から花を落とす。既に枯れてしまったようにさえ見えた。

イツミ「ちなみに占いが正解なら私は死にます」

すくっ、と彼女が立つ。

太陽「あ、待って……」

しかしその言葉を無視するように彼女はその場を去り、試験開始までは誰とも話したくないような雰囲気を出していたのだった。
ああ、なんか間違えたかな。


太陽(あと少しだけ時間があるだろうか……)



壱:美麗な顔立ちの男と話す
弐:金髪の男に話しかける
参:双子に話しかける
肆:その他

↓2
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 21:34:45.57 ID:xY7CsIdv0
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 21:35:23.10 ID:yKMzatQVo
1
94 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 21:52:32.62 ID:bnBjTQ/NO
>>93


太陽(あっちのやつは……あれ、一人になったのか)

そこにいるのは、おれの目から見ても綺麗な顔をしている男だった。髪を短く切りそろえて自信に満ちあふれた笑顔を浮かべている。

美麗「どうしたのかな?」

太陽「いっ、いや、さっきから笑顔だから、何か楽しいことがあったのかと思ってさ」

美麗「楽しいことは……そうだね、今君と出会えたことが楽しい」

太陽「」

美麗「ありがとう、光みたいな青年。僕は【乙津 海怜(おつ かいれ)】」

太陽「」

呆気にとられたのもつかの間、今度は笑いそうになったのをこらえる。冗談みたいな名前だ……、いやむしろ冗談であって欲しい……、偽名に間違いない……!

海怜「冗談みたいって?ははは、どうだろうね」

太陽「……嘘だろ」

海怜「嘘かもしれない、嘘じゃないかもしれない。君は嘘だと思うんだ」

海怜「嘘かどうか、確かめてみる?」

ぎらっ。

太陽「」!

慌てて飛び退いて事なきを得た。こいつ……笑顔で剣を抜いた……、それもすごい速度で!さらにおれを殺す気で振り抜いてきた!
なんなんだよ……ここまともな奴いないわけ!?


黒髪「……さて、」
95 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 21:58:02.56 ID:bnBjTQ/NO
不意に黒髪の方が喋った。同時にその場が静まり、全員が双子を見る。

黒髪「そろそろ時分となりました」

白髪「これから皆様にはこの藤襲山の中に入っていただきます」

黒髪「藤の花は鬼どもの嫌う花。それらはこの山の中腹ほどまで一年中咲いております」

白髪「しかしここから先は藤の花はありません。そして中には鬼どもが徘徊しております」

黒髪「皆様に課せられた条件はひとつです」

白髪「鬼のいる山の中で、七日間生き延びること」

黒髪「それが出来たなら、晴れて試験合格となります」

白髪「皆様のご武運をお祈りしております」


いよいよ……試験が始まる。
そしておれの初めての鬼斬りも、だ。


黒髪「皆様には鬼どもを打ち倒す剣をお貸しします」

白髪「刀匠が真の刀を打つまでに練習で作った刀ですが、どうぞ受け取ってください」

黒髪「七日間はその刀をお使いになられてかまいません」


一振りの刀を手に、おれは山の中に入っていく。
鬼はおれに配慮しない。鬼はおれを殺す気でくる。初心者も、隊員でないのも関係ない。だからこそ、おれは鬼を全て斬りましょう。



イベント判定↓3まで連続
小数点01〜39でイベント
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 22:04:20.05 ID:htUQWCiP0
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 22:15:00.72 ID:xY7CsIdv0
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 22:20:27.20 ID:DnXPxhyto
99 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 22:25:48.93 ID:bnBjTQ/NO
>>96-98
コンマ未達成2回、イベント2回


……それから何日経っただろう?
いや、もしかしたらまだ一日も経っていない。だが、緊迫感が凄まじく、一気に神経が削られていく。

ここに鬼がいるかもしれない。
そう考えただけでも眠ることが恐ろしくなって……。

がさっ。


太陽「!」


子供「う、うわああああ!」

ぼかっ

子供「ぐぅ!?」

鬼「はっ、お前ごときにやられる訳ないだろう!」

子供「げほっ……」びちゃ


太陽「子供が……!!」


その子供も剣士候補だ。弱い訳じゃない、知っているけれど。でも間違いなくあの子供はおれより鬼より弱い。
どうする、どうしたらいい?



行動判定は>>1のルールに準ずる。

壱:子供を庇うように立つ
弐:背後から鬼を襲う
参:別な方におびき寄せる
肆:その他

↓2
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 22:29:17.80 ID:xY7CsIdv0
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 22:31:24.77 ID:DuCcKve70
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 22:31:32.79 ID:DnXPxhyto
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 23:05:52.06 ID:Y6eItC6SO
104 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/10(水) 09:50:06.08 ID:yfLHJtr7O
>>101


ひゅっ!

ごつんっ

鬼「ギャア!」

太陽(よし……これでおびき寄せる!)


───がさささ!

太陽「こっちだッ、鬼!」

鬼「」!

子供「う……」

鬼「てめェ……」


……鬼、だ。
改めて鬼の姿を視界に捉えて、おれの中で血が滾るのが分かった。
鬼の方もおれを見て闘志を燃やしている。それでいい、それでいい。
おれもようやく、本気を出せる。


鬼「てめぇぇぇぇぇ!!」

太陽「……舐めるなよ……!」

呼吸を整える。大きく息を吐く。鬼に、視線を合わせて……。

ビュウウウウウ

鬼「!?」

太陽「ッ……!!」


全集中 氷の呼吸

壱ノ型

寒声一叫


壱ノ型は全ての基礎となる型。そしてこれはおれが最初に考えた剣技。
刀の重みと自分の力を重ね合わせ、刀を上から下に素早く振り抜く、それだけを考えて刃を降ろす。
寒声とは『冷たい水や風の音』、そしてその冷たい刃に触れた敵は……


鬼「ガアアアッ!?冷たい……!?」ぼろっ

断面はつるりと氷が張ったようになり、血が出ることもない。同時に、痛みが冷たさに錯覚されるほどでもある。

太陽(まだ型としては三つしか出来上がってないけど、こいつくらいなら……!)

鬼「貴様こそ舐めるなよ……俺達鬼は腕足の一本くらい再生出来るんだからな!」めきめき

太陽「!」


▼選択
壱:このまま壱ノ型を連発して体を削り取る
弐:速度を重視した弐ノ型を試すか
参:連続攻撃の参ノ型を試すか
肆:その他

↓2
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 09:52:12.36 ID:T+81xaRjo
2
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 11:44:11.38 ID:CTJ9ZrADO

弐の型で足を狙い、体勢を崩したところを壱の型で首を狙う
107 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/10(水) 14:40:25.96 ID:yfLHJtr7O
>>106


太陽「ッ……!」

このままだとこいつは逃げるだろう。腕をはやして再びおれを襲うだろう。それは良くない。
本や文献をたくさん読んだ。戦うための知識は付けたはずなんだ、だからおれはやれる!
こいつをここで倒す、鬼を殺す!


全集中 氷の呼吸


鬼「ち……ふざけるな、よ!」

ひゅっ

鬼「!?」

太陽(回避して……!)


弐ノ型 細雪


一ノ型が戦闘の基礎なら、弐ノ型はその次に行うことだ。同じように速度を緩めないように気をつけながら、威力を乗せて思い切り腕を伸ばし突き切る!


ぼっ

鬼「! 足に穴がッ」

太陽「ォォォオオオ!」

鬼「!!」


一ノ型 寒声一叫


鬼の弱点は頸。刀で頸を切らなければ、こいつらは死なない……!
今しかない、今ならいける!鬼を!鬼を殺す!

斬ッ


鬼「……、う……ぐお、おおおお」ぼろぼろ

太陽「やった……!」

鬼「くそっ!くそっ!くそっ!くそおおおお……」ぼろぼろぼろ


よ、し……倒した、倒せた……!おれのやってきたことは間違いじゃなかった、おれが磨いてきた技は間違いじゃなかった!


太陽「……ふぅーっ……!」



壱:とりあえずさっきの子供を助ける?
弐:イツミは無事だろうか?
参:海怜は無事だろうか?
肆:他の参加者を探そう
伍:その他

↓2
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 15:59:18.33 ID:LY23ZB/0O
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 16:01:46.39 ID:sW5O6GyJo
110 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/10(水) 16:31:41.89 ID:yfLHJtr7O
>>109


今更膝ががくがく言い始めた。びっくりしている体をなんとか自分で支えて、刀をしまう。
あの子供は大丈夫だろう、信じている。
他の参加者は無事なのか?問題ないのか?


たったったっ。
走っていくが、特に音がない。誰かが喚いているとか、そう言うこともなさそう……ん?


どさっ!

鬼「くっ……!?」

??「ンー?どうしたんだ、もっと来てくれてもいいんだぞ」


あそこにいるのは……金髪か?


ゴォォォォォ

金髪「……!」

鬼「!!」


一瞬にして鬼が細切れに?!それに今の、何かの呼吸なのだろうか……独特な音がした。と、そちらに目を向けていて油断していると、今度は前から別な男が現れた。……坊主だ。


坊主「無……君は参加者か。怪我はしておらんか?」

太陽「え?あ、ああ……ありがと、無事だ」

ちらっと視線を向けると既に金髪はいなくなっていた。どこに行ってしまったのだろうか。
それにしても……すごい数の鬼だ。本当に危ない……だが、ここを生き残らなければおれは……。


▼範囲判定
再び↓3までの連続コンマ判定
怪我せずいけるかな?〜20で怪我している、それ以上で無事。そして数日経過
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 16:37:55.35 ID:VYJ+FtQso
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 17:28:56.26 ID:5SvnGIDv0
参で…
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 17:29:50.81 ID:LY23ZB/0O
こわ
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 17:56:23.95 ID:5SvnGIDv0
米112の者だが 此れはあんま気にし過ぎぬ方向で…
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 18:44:32.13 ID:gtipEKdSO
どのみち全部コンマ20↑だからセーフ。
116 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/10(水) 22:58:49.84 ID:u7vd8n3LO
コンマ判定無事





……それからしばらく。
何日経っただろう?三日?四日?昼と夜を何度も繰り返した。
後何日か考えられないほど神経をすり減らしながら、何度か訪れた鬼との戦いを繰り返して、なんとか無事に生き延びられた。
山の中で数名、既に鬼に食い殺されてしまった候補生もいた。その姿を見るのはとても辛かったし、鬼に怒りを覚えた。

救えなかった、それが何よりも辛い。


太陽(ぐ……さすがに体力が)

太陽(それにしてもイツミは無事か?あの子供はまだ死んでいないだろうな)

太陽(それに乙津とか言う奴、ちゃんと話してないし死んでいなければ……)

太陽(……)


まもなく夜が明ける。ここを耐えきればもう大丈夫なのではないか、と気が緩みそうになる。気をつけなければ。
鬼は昼間のうちはあまり動こうとしない、太陽光が彼らの弱点だからだ。
はは、おれも太陽光のように強い力を持っていればいいんだけれど。



後少し。

壱:生き残ることを中心に考える

弐:なるべく鬼を倒すことを心がける

参:生き残りの戦士がいるか探す

肆:そのほか

↓2
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:04:26.67 ID:a6Ozkoalo
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:05:40.48 ID:c470yVHB0
119 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/10(水) 23:22:24.94 ID:u7vd8n3LO
>>118


太陽(……そうだ、みんなどうなったのだろう)

薄暗い空の下で浅い息を吐いて思いを巡らせる。
みんな、生きているのか?

太陽(探してみよう……そして、それはまだ怪我をしていないのか……)

太陽(おれと一緒にいてくれれば生き残れるかもしれないし)

太陽(仲間が増えるのはいいことだ……きっとそうだよな……)

太陽(……それに、おれの前で人をもう……殺させない、そう決意したんだ)


ざっ、と地面を蹴る。


太陽(どこだ……大丈夫か、みんな無事か)

太陽(まだ鬼がいるかもしれない……気をつけなきゃ……!!)


▼判定

太陽は生き残れたようだが……、他の剣士は……?イツミは生き残りそうだけど、ほかは……?
直下コンマ

-09 乙津だけ
-29 乙津、金髪
-49 乙津、金髪、もうひとり
-89 乙津、金髪、もうふたり
90- 乙津、金髪、子供、もうふたり
ぞろ目はさらに生き残りが増えるよ
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:25:28.11 ID:TlEUwmKw0
生きねば
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:25:31.39 ID:rt9OzTyr0
それ
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:25:49.16 ID:Upbm9Bw5o
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:31:56.72 ID:rt9OzTyr0
この厳しさこそ鬼滅クオリティ
…なんかやばい鬼でもいたのか
124 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/10(水) 23:40:32.84 ID:u7vd8n3LO
>>120

チュン(ぞろ目11だね)

チュン(正直出ると思ってなかったよ)

チュン(太陽の同期が7人固定。やったね太陽仲間が増えるよ)
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:46:45.11 ID:xfetG3r2o
あー、ゾロ目か。良かったね
126 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/10(水) 23:49:19.73 ID:u7vd8n3LO
太陽(他の仲間は……)


がさがさ……

太陽「!」

がさぁっ!

鬼「らぁっ!!」

太陽「あぶなっ!」ひゅ

鬼「……くそ、かわされたぞ左ィ!」

がさがさ

左鬼「ああ?足が遅いお前が悪いんだろ右」

右鬼「なんだとテメェ」

太陽(鬼!それも連携を取る奴らか!右腕が発達した鬼と、左腕が異様にでかい鬼の二体!)

ざっ

太陽(しかも今のを回避するために移動したら、ここは木陰がある……日が昇ってもこれなら鬼は行動出来るのか!)

左鬼「まあいい。貴様を食えばこれで十人目だ、力になるだろう」

太陽「何……この試験を受けてる候補を、そんなに……!」

右鬼「あァ、ここを出られんのは腹立たしいが、それならここに来るやつを全員殺せばいいだけのことよ!」

左鬼「死んでもらうぞ、弱い奴!!」

太陽「くっ……多数との対決は未経験、おれには不利……!」



ヒュウウウウ

太陽「───!」


水の呼吸 壱ノ型
水面切り


びゅっ!

右鬼「むっ!?」ざくっ

太陽「誰だ!?」

子供「………」かたかたかた

太陽「お前、あのときの……!」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:54:29.46 ID:rt9OzTyr0
鱗滝にまた新しい弟子が…!
128 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 00:01:08.52 ID:MGkgJf4aO
子供「こ……この山にいる鬼はこいつらだけだ!倒すぞ!」

太陽「言われなくても!」

左鬼「ほざけ小僧共が!鬼殺の剣士でもないものに負けるほど落ちぶれていないわ!」


パァァァァァ
花の呼吸 壱ノ型

ギィィィィィ
鉄の呼吸 壱ノ型

フォォォォォ
幻の呼吸 壱ノ型


右鬼「!!」

左鬼「なに、突然増えて───」


どがあぁぁぁぁぁんっっ


太陽「!」

イツミ「無事ですか」

海怜「キミは生き残ったんだね、すごいや」

金髪「マーーーーヴェラス!ああ、これは誉めているんだ」

太陽(生き残りがこんなに……!)

金髪「ナニを惚けているんだい?さあ、やろうカ」

太陽「……ああ!」


カキィンッッ

右鬼「ちいい、面倒な……」

太陽「……!」


ビュウウウウ

氷の呼吸 壱ノ型


右鬼「……何ッ!?」

太陽「シッ!」


寒声一叫


左鬼「右!」

子供「遅い!」

左鬼「!!」


ざんっ


129 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 00:08:55.71 ID:MGkgJf4aO



ちょうど七日が経過して、おれ達は疲労感と共に山を下った。
あの双子もそのままでにっこりとこちらを見て笑っている。


黒髪「お疲れさまでございました」

白髪「今回は合計で八名の合格者が出ました」

黒髪「こんなに合格することは稀です」

白髪「とても喜ばしいことです」

黒髪「それではこれより、皆様の身体の尺を測らせていただきます」

白髪「そののち、階級を刻ませていただきます」

黒髪「そして、皆様に改めて……専用の刀、【日輪刀】の元となる鋼をお見せします」

黒髪「貴方様がたの身を守るものを自分で選ぶのです」


終わった……。そのことが何よりもうれしかった。そしてさらに、仲間がこんなにたくさんいること、鬼を殺せること、それらもまた限りなくうれしかった。

それにしても……


イツミ「……」

金髪「ヘイ、彼女。オレとこの後茶屋に行かないか?」

海怜「キミはそれが好きなんだね。ふうん」

坊主「何をしているやら……」

子供「よかった……」

長髪の女性「……」おろおろ

どう見ても三十代に見える男「……」


太陽(おれの仲間、濃い!!)


▼選択
壱:誰かに話しかけてみる

弐:さっさと鋼を選ぶ

参:体力が足りない。休憩する

肆:その他

↓2

チュン(また明日)
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 00:10:41.95 ID:NFLjsm2s0
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 00:11:22.10 ID:IxNveDHwo
1オッサン?
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 00:34:03.47 ID:tdx1kf7a0
肆:白髪と黒髪に隊服・刀以外の鬼狩りに使えそうな道具を斡旋してもらえないか相談
  (原作だと藤の毒・岩漆あたり)
  代金は骨董品の刀を売って工面、足りないなら売り手の下でアルバイトで交渉
  鉄粉くれぇぇぇ
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 07:55:54.13 ID:hPOVuAYDO
カラス足りなそう
134 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 11:54:20.42 ID:MGkgJf4aO
>>133
チュン(そこでチュン太郎の出番ですよ)

>>131


太陽「……」

あの人……どう見てもおっさ……お、大人なのだけれど、そんな人がなぜここに……?いや、確かに鬼殺隊には年齢制限はなかったはずだが……。


太陽「あの」

おっさん「お主は確か、凍えるような型を使う少年か。如何した」

太陽「いや……子供ばかりのところで、どうして大人がいるのかと思って……」

おっさん「腕試し、であろうな」

太陽「え……?」

おっさん「聞けば鬼殺隊、驚くべき速度で隊員が殺されていく修羅の道だそうだ」

おっさん「そこでなら我が剣、試せるものかと思い参じた次第」

太陽「なるほど……?」

いまいちよく分からないが、自分がどれだけ強いか分からないので鬼を斬ってみようと言うことなのだろうなあ。
しかしおっさんだ……みるからにおっさんなんだよなあ……大丈夫かなあ……。

おっさん「我が歳を食っているから不安に思うか?」

太陽「えっ!?い、いや、そんなことは……」

おっさん「案ずるな。その通りであろう、歳を取ればそれだけ不利になる」

おっさん「だが我は歳を不利と思わせぬよう行動するまでだ。その為に鍛錬を積み、修羅の道を自ら選んだのだからな」

太陽「……」

何と言っていいのか分からなくなる……。

おっさん「……我のことはそうさな、【新免 玄信】とでも呼ぶといい」

太陽「あ……し、東雲 太陽です」

おっさん「良い名だな」にっこり

あの時と同じことを言われた。それにしても老けている。見れば見るほど年齢が分からない男だ。


太陽(さて、みんな鋼を選び始めているようだな……)


▼選択
壱:誰かに話しかける
弐:鋼を選ぶ
参:休憩
肆:その他

↓2
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 12:17:20.93 ID:rUVdvTZv0
鶏亜 急ぎ目に弐
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 12:36:36.56 ID:c3SdYKu1o
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 17:11:23.99 ID:UupQThfc0
おっさん二刀流使いそう
138 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 20:49:33.56 ID:PU8Usa5Oo
>>136


自分もそろそろ、鋼を選んでしまおう。そうじゃなきゃ全てなくなってしまいそうな気さえする。
これが……自分の武器になるはずの元、鋼なのか……。


黒髪「これは特殊な鋼です」

白髪「この鋼から生まれた刀のみ、日輪刀となります」

黒髪「陽の力を内包し、鬼を滅することが出来るのです」

白髪「例外はありますが、この刀でなければ殺せません」

黒髪「さあ、お選びください」


▼選択

おれの刀は───

壱:薄い刃で軽い方がいい、静かに光る鋼にしよう

弐:表面に特殊な凹凸が欲しい、堅そうな鋼にしよう

参:敵を欺ける短刀の方がいい、小振りな鋼にしよう

肆:長い方が威力を出せそうだ、縦長の鋼にしよう

伍:その他

↓三票最速
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 20:52:43.61 ID:zb7C7gGf0
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 20:52:47.45 ID:MXtwRQayo
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 20:54:55.82 ID:CqsEHTv8o
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 20:58:27.31 ID:vZ/CHMpOO
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 21:06:58.09 ID:UupQThfc0

144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 21:25:57.99 ID:cTkxI9Ero
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 21:26:26.62 ID:b4jDEMhSO
146 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 21:41:36.11 ID:PU8Usa5Oo
壱かな?ちゅん


おれの刀は、薄く軽い方がいい。氷の呼吸にも良く合っているし、使いやすい。おれ自身そこまで筋力があるわけではないし。

黒髪「分かりました」

黒髪の方が丁寧に頭を下げ、その鋼を見覚えない人物に運ばせている。どこに行くんだあれ。
あのひょっとこみたいな奴が刀を打ってくれるんだろうなあ。

白髪「それではこののち数日戴きましてから、刀を皆様にお届けします」

黒髪「各自、自らの拠点があるでしょう。そちらにいてください」

白髪「もしもそのようなものが無い方。下山ししばらく行きますと、藤の花を家紋にしている家がございます」

黒髪「そこの家の方は、我々鬼殺隊を支えてくれる心強い方々です。そこにしばらくいらしてください」


太陽(あ、おれは家が遠いな。そこにいればいいか……)

※このレスのコンマが奇数だとイツミと坊主、偶数だと金髪と長髪の女性、ゾロで海怜と新免がついてくる


それから体を測ったり、手になにやらこちょこちょされたりして、入隊の準備は終わった。


白髪「これより隊服をお渡しします」

すぐさま渡された隊服は、非常に軽い。雑魚鬼ならば、切り裂けやしないと言う。
火にも燃えず、水も通さない、素晴らしい素材だ。何で出来てるんだろう……?
ついでとばかりに鴉を一匹もらった。なんでも、何か伝えたいことがあるときはこの鴉を通じて連絡が来ると言う。

鴉「カァー!」

太陽「……おお、」

チュン「チュン」

金髪「Oh……これは……クロウではない……」

黒髪「以上で説明は終わります」

白髪「今のうちに疑問があれば伺います」


▼範囲指定
いまんとこ、わかんないことある?って双子に聞かれてる。
聞きたいこと、何か双子でも、双子以外でもあれば
↓3まで
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 22:12:31.22 ID:zb7C7gGf0
強い鬼の見分け方ってありますか?
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 22:21:31.38 ID:UupQThfc0
双子じゃなくて>>1

既存キャラがこのスレのオリジナルルートに組み込まれるってことある?
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 22:29:39.22 ID:tdx1kf7a0
132に同じ
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 22:38:25.80 ID:rUVdvTZv0
そもそもこの組織 誰が統括してるのか
151 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 22:42:49.63 ID:PU8Usa5Oo
>>147

黒髪「強い鬼の見分け方、ですか」

白髪「戦いを積めば雰囲気でも分かるようになります」

黒髪「強い鬼は異形化が進むのと同時に、通常の鬼とは異なる能力を得ます」

白髪「腕を伸ばす、糸を出す、炎を燃やす、などです」

黒髪「そうした鬼は基本的に強力な鬼と言ってもよいでしょう」

白髪「さらに強力な鬼は、邪悪な気配すら隠します」

黒髪「貴方様がそれを嗅ぎつけられるほどに強力な剣士になるようお祈りしています」


>>132

白髪「藤の毒ですか」

白髪は少し困ったように笑った。同じくして黒髪も笑っている。

黒髪「藤の毒は鬼に毒であると同時に、人間にも毒なのです」

白髪「それは我々では取り扱うことが出来ません」

黒髪「毒の使い手か或いは忍の類であれば使いこなすでしょうが」

白髪「貴方様のお仲間の中にそれらがいないか確認ください」

黒髪「また、猩々緋砂鉄はある山でしか採れません」

白髪「無くなりすぎないよう、鬼殺隊公認の刀鍛冶や一部の人間だけが立ち入りを許可されています」

黒髪「傷薬や握り飯でしたらすぐにご用意させますが……」
152 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 22:48:18.92 ID:PU8Usa5Oo
>>150


くすくす。ふたりとも笑っている。何がおかしいのだろうか?

黒髪「その方は、【お館様】と呼ばれています」

白髪「いずれ貴方が選ばれたのならば会うこともありましょう」

黒髪「その方が全体の指揮を執っておいでです」

白髪「我々は彼に従うのみ。理由はひとつ、」

「「鬼を抹殺するため」」

太陽(すごいこわい)





>>148

安価こそこそ裏話

既存キャラは性質や技がハッキリしてるのが今のところ炭治郎達レギュラーと一部鬼だけです。
なので絡むことはありません。……多分。(理由:出ても格闘出来ないから)
会話のなかで彼らの活躍を聞くことはあるかもしれません。或いは、コンマがよければ単独任務中の善逸と会うかも……。

ちなみに水の呼吸はどの時代にも柱にいた、と明言されているので、それだけ使い手が多いのでは?
と言うわけで、鱗滝さん以外の育手がいてもおかしくないので、オリジナルにひとり水使いがいます。理由付け完璧だぜ。
153 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 22:51:54.75 ID:PU8Usa5Oo
白髪「ふふ、良い疑問をたくさんお持ちです」

黒髪「貴方は育手に育てられなかったのですね」

太陽「そだて?」

黒髪「ええ、鬼殺隊の候補を育てるための剣士です」

太陽「おれは独学だからなあ……」

どよっ

太陽「?」


新免「独学でそれとは……主は才にあふれているのでは?」

太陽「……はは、まさか」

海怜「ふぅん……」


黒髪「それでは、何もなければこのまま終了致します」

白髪「皆様、お疲れさまでした」


ある程度会話が終わって、いよいよ解散……と言う感じだ。まだ話は出来そうだけれど……?




壱:双子ともすこし話す

弐:藤の家紋の屋敷に行く

参:その他

↓2
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 22:53:21.55 ID:CqsEHTv8o
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 22:55:03.88 ID:tdx1kf7a0
156 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 23:08:03.29 ID:PU8Usa5Oo
ありがとうございます。今日はここまでです、チュン
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 23:16:54.61 ID:CqsEHTv8o
おつ
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 01:02:22.74 ID:cv9CpB8DO
159 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/13(土) 20:23:12.95 ID:snD5oruzo
>>155


太陽「あの」

黒髪「まだ何か」

太陽「……鬼を全滅させる方法は、わかっていないのですか」

白髪「ええ、まだ誰にも」

黒髪「ええ、依然誰にも」

白髪「しかし、その大元を断てばいずれやその力は減衰しましょう」

黒髪「大元はどこにいるともしれず、姿は見えずですが」

太陽「……」むぅーっ

黒髪「今はまだ指令をお待ちください」

白髪「! ……そうですね、いずれ強い鬼にもつながりましょう」

太陽「……はい」


もう会話できそうにもない。双子にもやることがあるようで、ここを起つらしい。おれもそろそろ行かなくては。

そう言いながら山を下りて、藤の花の家紋がある家に到着したのは、もう次の朝が巡ってくるあたりの時間だった。遠い……遠いなぁー、屋敷が。
160 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/13(土) 20:35:39.53 ID:snD5oruzo





まず屋敷に着いた時、新免とか言う武士と海怜がいた。ふたりともきっと偽名だろうなあ。
おれもそんなに学がない訳じゃあないが、新免玄信とやらはどこかで聞いたことがある。つまり有名な名前なのだ。
そう言うわけでこのふたりと関わるのはおれにはとっても恐怖でしかなかったのだが、しかしふたりからおれに関わってくるのだから仕方がない。

聞けば新免は総合的な格闘術を持っているらしく、特に得意なのは二刀流なんだとか。へえ……すごいなあ……。
そして海怜は海怜で本名から太刀筋から何も分からない。そう言えばこいつ、前に使っていたのは『幻の呼吸』じゃなかったっけ。
ふたりともくせ者なんだろうなあ。


そうこうしているうち、数日が経過した。家の人はおれ達を長期滞在させ、刀がきたとしてもここを拠点に使いなさいと言ってくれた。なんていい人なんだ。


チリン


そう言うのは本当に予兆なく訪れるもので、おれはいつだか聞いたような音を聞いてはっと顔を上げる。すると、そこにはやっぱりいつだか見たお面の男がいるのだ。
やはり刀鍛冶。しかし鍛冶はみんなこれつけなきゃいけない理由でもあるのかな?


チリン


お面「ここに鬼狩りの剣士はいるか」




壱:とりあえず家に入ってください

弐:お茶入れましょうか

参:か、海怜!話してきて

肆:そのほか

↓2
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 20:37:25.62 ID:0V+Sqrde0
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 20:38:20.36 ID:46Y/NayFo
163 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/13(土) 20:56:17.81 ID:snD5oruzo
>>162


太陽「と、とりあえず家に入ってください」

お面「鬼斬りか?お前は東雲 太陽か?」

太陽「は、……東雲 太陽はおれです。だから」

お面「お前のために特製の刀をこさえた」するする

太陽「あの、ですから」

お面「薄く軽く、それでいて切れ味は落とさず。機動力を殺すこともない」

太陽「家、入りませんか?お召し物が汚れます」

お面「うるさいな!!」

太陽「貴方がうるさいんです!!」

お面「いいから早く見せろ、刀の色が変わるところを!!」

太陽「その前に家に上がってください!家主の方もそう言っています!」

家主「……」コクコク

お面「それから乙津 海怜もここか!?」

太陽「そうですから!!上がって!!話聞いてよ!」

チリン

お面「お前も俺に譲る気持ちを持て!」

太陽「いやですよ!それに貴方何歳なんですか、さっさと上がってください!」

お面「三十七歳だ!!」

太陽「わりと大人だな!!」





海怜「おお……」シュウウウウ


あの後何とか家に上がった刀鍛冶は、刀をそれぞれに渡していた。
海怜には表面に細かな凹凸がある刀を、新免には長い刀と短い刀の二本だ。そして───


お面「日輪刀は別名【色変わりの刀】」

お面「そのものの素質に合わせて、刃の色が変わるんだが───」



直下コンマ
-39 色が僅かに薄青く……
-79 氷のような薄い水色
-98 芯までしっかり青
ぞろ目で黒
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 20:57:37.14 ID:0V+Sqrde0
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 21:00:41.15 ID:46Y/NayFo
166 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/13(土) 21:12:59.43 ID:snD5oruzo
>>164


おれが刀を持った途端、その表面がうっすらと氷のような色に変わった。薄青色と言えばいいのか、水色と言うのもおこがましいほどの色だった。


お面「……」

太陽「へえ……」

お面「……」すくっ

太陽「……ん?どうしたんですか?」

お面「俺のわくわくを返せよーーー!!!」ごちーん

太陽「うわっ!?」 

お面「俺はさあ!鮮やかな色に変わるとこを見に来たんだよ!地味、地味すぎるだろお前の刀!!」

海怜「おや、キミはそんな感じか」

新免「……ほう」

ふたりの刀を見る。海怜の方は刀がより鈍色になったようだし、新免の方に至っては色が変わっていないように思える。
ここにいる剣士全員、派手な色変わりがない……嘘だろ……。

お面「あーーー!!!」怒

お面「お前、すぐ死ぬ!お前も!お前も!!」

新免「待たれよ。聞き捨てならんな」

お面「お前のぜんぜん色変わってねえじゃねえか!?」


さ、さわがしいひとだなぁ(棒読み)。
さて、刀も手に入れたし……。




壱:金髪とかに自慢の手紙でも送るか
弐:真剣を使って鍛錬するか
参:指令が下るまで待つか

↓2
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 21:23:18.10 ID:46Y/NayFo
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 21:33:12.53 ID:V7xuv/yco
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 21:39:50.63 ID:b9JP00wSO
170 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/13(土) 22:17:17.29 ID:snD5oruzo
>>168


太陽「……っ」

ふ、振ってみたい……!!
持ってみたらほとんど重さを感じないほどの良質な剣!これは振って見なきゃだめだ。こいつを使って鍛錬したい……!


お面「あーだこーだあーだこーだ」

海怜「あはは……すみません、本当にすみません……すみません」


ぶんぶんぶん

太陽「すごい……!」

改めて振ってみてより分かりやすい。重さが全く手にじゃまではない、むしろどうやってこんなに薄く軽い刃を作ったのか心配になるほどだった。
これなら呼吸の最中に無駄な動きをしなくて済みそうだ。ためらいなく剣を振れるし、なによりもここまで鋭利なら敵を殺せないことはないだろう。

太陽「おれの……剣……!」


それからまもなく、おれに指令がくだった。と言うのも、派遣された鴉がかあかあ鳴くばかりか喋りだしたのだ。


鴉「カァー!太陽、最初ノ任務ダ!」

太陽「うわっ!?」

海怜「……」にこ

鴉「此処ヨリ少シ離レタ街ニ、鬼ノ気配アリ!至急向カエ!」

太陽「えぇー……!?喋るの!?」

鴉「カァー!!」

太陽「喋らないの!?」




壱:急いで行こう
弐:誰か着いてきてよ
参:準備してから行こう
肆:そのほか

↓2
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 22:18:54.16 ID:0V+Sqrde0
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 22:20:33.26 ID:b9JP00wSO
肆、まずはお面の人をどうにかしないと……
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 22:28:40.18 ID:1wGfjXUG0
それからまもなくって少し時間経ってないか
お面帰ったとか…
安価したなら2で海怜
174 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/13(土) 23:05:44.08 ID:snD5oruzo
>>172


それよりお面の人……


新免「帰ったぞ」

太陽「えぇーーっ!?」

新免「我らの刃を見て散々怒鳴り散らしたあと……」



お面「他に渡す剣があるからいく!」ぷんすか

新免「いや、しかし……」

お面「うるさい!二本あるのに二本ともぱっとしないし!」ぷんすか



太陽「えぇー……」

新免「なんともまあ、自分勝手な……」

太陽「……」

鴉「カァー!!」

太陽「わ、わかった、行くよ、行く!」

鴉「ススメェ!」

太陽「……乙津、よかったら一緒に来てくれないか」

海怜「僕かい?うん、いいけれども」

海怜「僕のことは冗談だと思っていなかったっけ?」

めんどくさいなこいつ!すごく!


……とりあえず、新免はまだやることがあるらしく、おれと海怜のふたりで向かうことにした。さすがに初戦からひとりはまずいだろう。
さて、その道すがらなんだけど。


海怜「いやあ、いい天気だね」

太陽「……」

海怜「どうしたんだい?そんな顔をして」

こいつと何話したらいいんだよ……。



会話の種とか何かあれば
↓3くらいまで
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 23:09:20.43 ID:0V+Sqrde0
鬼について
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 23:26:06.91 ID:1wGfjXUG0
海怜の育手って、どんな人だったの?
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 23:36:32.76 ID:fXsWTvAt0
……そういや、あの女の子 階級とか何とか洩らしてたな
178 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/14(日) 10:33:27.59 ID:cU1018BsO
チュン(ぐっすり行ってました。マイペースにやります)
179 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/14(日) 12:50:56.00 ID:b7wtZAJgO
太陽「そ、そういやあさ!」

海怜「ん?」

太陽「その……乙津は……」

海怜「僕のことなら気軽に海怜、でいいよ」

太陽「じゃあ、えっと……海怜は育手、って言うのに育てられた剣士だろ?」

海怜「一応そうなるかな」

太陽「一応って……育手ってどんな人だったんだ」

海怜「そうだね。……僕の育手、つまり師匠は風の呼吸の使い手だった。でも、僕に風の素質がないことを一瞬で見抜いたんだ」

太陽「そ、そうなのか?」

海怜「ああ。呼吸にはそれぞれの体質に得手、不得手があるから。僕の場合は風の呼吸は全く合わず、やろうとすると呼吸が乱れるばかりか体調を崩した」

(回想のようなコマで死にかけている海怜)

太陽(めちゃくちゃ合ってない!!)

海怜「本来ならここで他の育手に引き渡したり、剣士そのものをやめさせるんだと思う。だけど、師匠は僕に合う呼吸法を一緒に探ってくれた」

海怜「まあそれでも呼吸が不完全で、やっと出来上がったのは相手を欺き不意打ちをする太刀筋さ。最初は怒ってたよ、師匠」

海怜「普段はもの優しい人なんだけど、命を投げ出したり、自分を無駄にするようなことだけは叱る人だった」

太陽(初対面でおれのこと殺しかけてなかったっけ……けど……)

太陽「どうしてそこまで……」

海怜「鬼を斬らなきゃならない理由があるんだ」

太陽「!」

海怜「君こそすごいよ。独学で自分に合う型を見つけだすなんて、なかなか出来ることじゃない」

太陽「そんなことは……鬼に敵うかどうか、まだ分かんないし」

海怜「山では斬れていただろ、鬼」

太陽「……でも、もっと強い鬼がいるって聞いた」
180 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/14(日) 12:58:06.97 ID:b7wtZAJgO
海怜「そうだね。鬼の中には、人を食い続けて能力をさらに高めたものがいる」

太陽「……」

海怜「彼らは特殊な【血鬼術】と呼ばれる技を使うことが出来るらしい」

太陽「けっき、じゅつ」

海怜「僕の師匠も、現役最後の戦いで血鬼術に破れ、左目を失っている」

太陽「人間は失った箇所が治らない、でも鬼は瞬間的に回復できる……」

海怜「それでも僕達鬼殺隊がやるしかないんだ。誰に誉められるために戦ってるわけじゃないんだし」

太陽「……そうだな」

太陽(それにもしかしたら海怜も同じなのかもしれない。おれと同じように、家族を鬼に殺されたのかもしれない)

太陽(怒りだけで刀は振れない。けど、怒りがなきゃ立ち向かう力が生まれない)

太陽(……難しいな)

太陽「あ!そうだ!」

海怜「まだ何か?」

太陽「あの双子、階級がどうこう言ってなかったっけ!?」

海怜「ああ、鬼殺隊の階級だね。今の階級は掌に彫られているよ」

太陽「」!?

海怜「やり方はまたあとで。ところで……」

……周りの空気が変わったような気がする。


▼もしかして鬼がいる?
壱:目を凝らして探す
弐:耳を澄ましてみる
参:とにかく走り回ってみる
肆:大声を出しおびき寄せる
伍:そのほか

↓2
370.99 KB Speed:0.2   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)