善子「曜さんって千歌さんのこと好きなの?」 曜「えっ」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/06(土) 23:42:54.09 ID:DbW43PWa0
バスの中


曜「そ、そりゃ好きだよ!もしかして、善子ちゃんは千歌ちゃんのこと嫌いなの?」

善子「そうじゃなくて、その……」

善子「恋愛の意味で……」

曜「え……」

曜「えっ!?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1515249773
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/06(土) 23:45:34.67 ID:DbW43PWa0
曜「そ、それはその、えっと……」

曜「うぅぅ……////」

善子「……」

善子「やっぱりそうだったのね」

曜「いや、あの……」

曜「はい……///」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/06(土) 23:47:43.51 ID:DbW43PWa0
曜「あの、やっぱりってことはわかってたの?」

善子「まぁ、そうね」

善子「だってわかりやすいんだもの」

善子「千歌さんに対して何というか……」

善子「ちょっと違う感じっていうか」

曜「ホント!?」

曜「うぅー……もしかしてみんなにもバレてるのかな?」

善子「んー、どうかしらね?」

曜「いや、さっきわかりやすいって言ってたじゃん!」

善子「取り敢えず千歌さんが気づくとは思えないし、大丈夫だと思うけど」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/06(土) 23:48:43.64 ID:DbW43PWa0
曜「それは、良いような悪いような……」

曜「はぁー……」

曜「それじゃ、また明日ね善子ちゃん……」

善子「また明日、曜さん」

タッタッタッ

善子「はぁ……」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/07(日) 16:38:26.87 ID:+KexLV+Q0
翌日


曜「あー……」

善子「どうしたの曜さん?」

曜「どうしたのじゃないよー」

曜「昨日善子ちゃんに言われてから、曜さん大変なんだから!」

善子「変に意識しててぎこちないなーとは思ったわ」フフッ

曜「もー! 絶対変って思われちゃったよー」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/07(日) 16:49:16.86 ID:+KexLV+Q0
善子「なら早くモヤモヤをなんてかしないとってことね」

曜「そうしないと曜ちゃんの心がもちません!」

善子「それなら、もう道は一つしかないんじゃない?」

曜「一つ?」

善子「そう……」

善子「告白!」

曜「……え?」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/07(日) 16:52:28.29 ID:+KexLV+Q0
曜「こっ、こ告白!?!!////」

曜「いや、無理無理無理?!///」

善子「やる前からそんな……」

曜「だって告白って!いや、だって告白って!///」

善子「でもそれ以外ないじゃない」

曜「いや、まぁ、そう……かなぁ?……」

善子「そんなに無理なの?」

曜「いや、だって告白だよ?!」

善子「さっきからそればっかりね……」

曜「いや、だって……」

善子「……」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/07(日) 16:53:28.75 ID:+KexLV+Q0
善子「多分だけど、上手くいくと思うわよ」

曜「……ほんと?」

善子「ええ」

善子「だってあんなに仲がいいじゃない」

善子「お互い好き同士なのは何となくわかるし」

善子「だから問題は……」

善子「千歌さんが女の子が恋愛対象なのかってことね」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/07(日) 16:54:15.49 ID:+KexLV+Q0
曜「うーん……それはわかんないなぁ……」

曜「そんな話題になったことないし……」

善子「まぁ、何となく想像できるわ……」

善子「……」

曜「んー……どうしよう……」

善子「……」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/07(日) 16:55:15.66 ID:+KexLV+Q0
善子「……私がなんとか聞いてみるわ」

曜「え!? ほ、本当!?」

善子「上手く聞き出せる自信はないけど……」

曜「いや、本当にありがとう!」ガシッ

善子「!? そ、そんな、まだ……」

曜「善子ちゃんっという友達を持って渡辺曜は感激であります!」

善子「友達……」

善子「……ふんっ!流石私のリトルデーモン!」

善子「もっと褒め称えるがいいわ!」

曜「ははぁー、ヨハネ様ー!」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/07(日) 16:56:17.95 ID:+KexLV+Q0
曜「って、もう着いちゃった」

曜「それじゃまた明日ね、善子ちゃん!」

善子「また明日、曜さん」

タッタッタッ

善子「……」

善子「友達……か……」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 18:00:15.22 ID:zM9n9W8ao
頑張る姿、見てるよ♪
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/09(火) 22:29:06.57 ID:jBdYAS0a0
翌日


善子「私なりにそれとなく訊いてみたんだけど……」

曜「う、うん」ゴクリ

善子「……大丈夫だそうよ」

曜「ほ、ホントに!?」

善子「満更でもないというか……」

曜「おぉー!」

善子「だから……自信もっていいと思うわ!」

曜「ありがとう善子ちゃん!」ギュッ

善子「!?/// も、もう!まだ成功したわけじゃないんだから!」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/09(火) 22:30:36.03 ID:jBdYAS0a0
曜「でも、善子ちゃんがいなかったらわからなかったわけだし!」

曜「ホントに感謝だよ!」

曜「ありがとう善子ちゃん!」

善子「うん……」

曜「そ、それじゃあ明日……がんばってみるね!」

善子「あ、明日!?」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/09(火) 22:31:42.75 ID:jBdYAS0a0
善子「そんな急がなくても……」

曜「んー……」

善子「れ、練習! 練習とかした方がいいんじゃ……」

曜「それは大丈夫!」

曜「例え失敗したっていいんだよ」

曜「その時の気持ちを、今までの気持ちをしっかり伝えることができれば」

曜「それにね」

曜「私って臆病だからさ……」

曜「こういうキッカケがあったら直ぐ行動しないとダメなんだよね」

曜「きっと何もせず終わっちゃうから……」

善子「曜さん……」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/09(火) 22:32:55.18 ID:jBdYAS0a0
曜「あ、それじゃあここだから……」

曜「また明日ね、善子ちゃん」

曜「本当にありがとう!」

善子「あのっ!」

曜「ん? どうしたの?」

善子「いや、あの……」

善子「……」

善子「明日……がんばってね……」

曜「うん! ありがとう善子ちゃん!」

タッタッタッ

善子「……」

善子「…………」

善子「……明日…….……」

善子「……終わっちゃうんだ……もう……」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/03(土) 22:16:14.65 ID:0F7o2h1OO
翌日


曜「……」

善子「……どうだったの?」

曜「……」

善子「あ、もしかして、告白できなかったとか?」

曜「……」

善子「もう、しょうがないんだから曜さんは!」

善子「肝心なところでヘタレちゃうなんて……」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/03(土) 22:17:17.98 ID:0F7o2h1OO
善子「それなら、一緒に流れを考えましょうか? それか、理想の場所まで私が……」

曜「善子ちゃん!」

善子「!? ど、どうしたの曜さん?」

曜「あの、もしかしてだけど……」

曜「善子ちゃんて……」

曜「私のこと…………」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/03(土) 22:18:20.54 ID:0F7o2h1OO
善子「言わないでっ!!!!」

曜「っ!?」

善子「言わなくて……いいから……」

曜「でもっ……」

善子「いいの、私が望んでたことだもん……」

善子「私は曜さんが幸せなら、それで、いいの……」

善子「私は、それで……」

曜「ごめん……」

善子「どうしてわかったの?」

曜「……」

善子「もしかして……千歌さん?」

曜「……ごめん」

善子「はぁ、見てないようで見てるのね……」

善子「流石Aqoursのリーダーと言ったところかしら」

曜「……」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/03(土) 22:19:05.47 ID:0F7o2h1OO
曜「ホントに最低だよね、私……」

善子「そんなことない!」

善子「曜さんは本当に悪くないから!」

善子「ただ、私がやりたいように勝手にやってただけだから!」

善子「曜さんに……幸せに……なってもらいたく……てっ……」

曜「ごめんっ……」

善子「だから……っ……」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/03(土) 22:19:58.00 ID:0F7o2h1OO
曜「……今回ね、振られちゃったんだ」

善子「えっ?」

曜「私ね、千歌ちゃんに振られちゃったんだ」

善子「そんな……だって!」

曜「好きな人、いたんだって……」

曜「色々、してくれたのに本当にごめんね……善子ちゃん……」

善子「曜さん……」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/03(土) 22:21:04.12 ID:0F7o2h1OO
曜「って、ごめんね?」

曜「こんな時に話すなんて……」

曜「私……ダメだな……うっ……」

曜「こんな……あ、あぁぁ……」

善子「曜……さん……」

曜「なんで……」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/03(土) 22:21:41.11 ID:0F7o2h1OO



曜「なんで善子ちゃんが泣いてるの?」


24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/03(土) 22:22:25.46 ID:0F7o2h1OO
善子「だって、私のせいで……」

善子「本当にごめんなさい!」

善子「私が根拠のないことを言ったから……」

善子「適当なことを言ったから……」

善子「期待を持たせるようなことを言ったから……」

善子「曜さんを……傷つけて……」

曜「ううん……善子ちゃんのせいじゃないよ?」

善子「でもっ!」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/03(土) 22:24:52.97 ID:0F7o2h1OO
曜「善子ちゃんはきっかけを、くれたんだ」

曜「だから私は千歌ちゃんに告白できた」

曜「善子ちゃんには感謝をしても、怒るわけないよ」

善子「曜さん……」

曜「でも、ごめん……ちょっと……」

曜「もう、グスッ……あぁぁ……抑えきれない、や……」

善子「うん、曜さん」

曜「あ、あぁぁぁぁぁぁぁ!」

曜「千歌ちゃっ……千歌ちゃん!なんでぇぇえ!あぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

善子「……」ギュッ
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/10(土) 17:19:31.85 ID:6BiIxV7iO
翌日


曜「昨日はごめんね? 情けないところ見せちゃって」

善子「それはもう言わない約束でしょ?」

曜「あはは、そうだったね」

善子「……」

曜「……」

曜(なんか、気まずい……)

曜(何話せばいいんだろ……)
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/10(土) 17:20:29.62 ID:6BiIxV7iO
善子「曜さん……」

曜「な、なに!」

善子「……」

曜「……」

善子「……」

曜「……」

善子「私、堕天使ヨハネだから」

曜「え?」

善子「善子じゃないから、私は堕天使ヨハネ」

曜「いや、それは知ってるけd……」

善子「これが私にとってのきっかけだから言
うわね」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/10(土) 17:21:09.94 ID:6BiIxV7iO
善子「私は曜さんのことが好き……」



善子「私と付き合ってください!」



曜「!?」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/10(土) 17:22:32.73 ID:6BiIxV7iO
善子「傷心してる所につけ込むなんて最低だってわかってる、でも!」

善子「それくらい曜さんのことが好きなの!」

善子「これから曜さんの、い……側にいたいの……」

曜「……でも私、今まで千歌ちゃんのことずっと好きで、善子ちゃんの好意に全然気づかなかったんだよ?」

善子「いいわよ」

曜「その上あんな相談したり……」

善子「いいわよ」

曜「それに! まだ千歌ちゃんのこと、全然諦めきれてないんだよ!」

曜「こんな、こんな中途半端な気持ちじゃ! 善子ちゃんと付き合えないよ……」

曜「付き合えるわけ……ないじゃん……」

善子「……」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/10(土) 17:23:08.75 ID:6BiIxV7iO
善子「いいわよ、それでも」

曜「なんでよ!」

曜「だってまた! 善子ちゃんを傷つけるかもしれないんだよ!? 」

善子「それでもいいわよ!」

善子「それでも……曜さんの側にいられれば、私はそれでいいの!」

曜「善子ちゃん……」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/10(土) 17:23:46.10 ID:6BiIxV7iO
善子「だってそうすれば絶対っ!」

善子「わ……」



善子「私の絶対なる魔力で虜にして見せるんだから!」ギラン
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/10(土) 17:24:20.03 ID:6BiIxV7iO
曜「……」

曜「……ふふっ」

曜「あはははっ!」

善子「な、なによ!///」

曜「だって、いきなり堕天使になっちゃうんだもん。ふふっ」

善子「いや、だって……あっ、最初に言ったじゃない!堕天使ヨハネだって!///」

曜「今あっ、て言ったよね?」

善子「言ってないわよー!」

曜「えー」

善子「えーじゃない!」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/10(土) 17:24:48.15 ID:6BiIxV7iO
曜「善子ちゃん」

善子「なによ! あとヨハネ!」

曜「こんな私で良かったら……



……よろしくお願いします」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/10(土) 17:25:21.24 ID:6BiIxV7iO
曜(善子ちゃんは堕天使なんかじゃない……)

曜(私を笑顔にしてくれる天使だよ)

曜(本当に善子ちゃんのことを好きになって)

曜(本当に恋人同士になれるって、そう思ったんだ)


おわり
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/10(土) 17:26:37.12 ID:6BiIxV7iO
見てくださった方、ありがとうございました
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