男「トオル!好きだ!」 トオル「るんちゃん一筋だから」安価

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189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/03(土) 13:59:06.49 ID:d0JSwsIa0

ナギ「それに最近」

ナギ「やけに男とるんが二人でいる場面を見かける気がするんだが」

ゆーこ「あーそれはうちも思ったかも」

ゆーこ「でも、るんと男やって幼なじみやし、前と同じように仲良くしてるだけやろ?」

ゆーこ「まあ、トオルは面白くないかもしれんけどなー」

ゆーこ「ヤキモチ焼いたトオルかぁ……」

ゆーこ「あかん……可愛すぎるわ……ぎゅって抱きしめたいなぁ……」

ナギ「まったくこのトオルキチめ」

ゆーこ「き、キチ!?ちゃうもん!トオルが純粋に好きなだけ!」

ナギ「はいはい……」


ナギ(ただの気のせいなのかな……)

ナギ(私は、男のことが気になってた)

ナギ(私なりに慣れないながら、いろいろアプローチしたもんだが)

ナギ(結局、つきあうかどうか以前にあの三人の間にすら入れなかった)

ナギ(……もしかしてそれに嫉妬して、こんなあることないこと想像してんのかもな……)

ナギ(はぁ……不健全だな、私って)
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/03(土) 14:08:32.04 ID:d0JSwsIa0

トオル「そろそろクラスに戻るね」

トオル「じゃ」

男「また休み時間な」

るん「またねトオル〜」

トオル「うん」たったったっ

・・・・・

トオル「ただいま」

ユタカ「待ってましたよトオルン!!」ぎゅー

ユタカ「会いたかったですよぉ〜」

トオル「おおげさだって……」

ミホ「もーまったくあんたは……」

ユタカ「だって妬いちゃいますよー」

ユタカ「トオルンを男先輩に取られたんですからー」

ユタカ「毎朝こうして愛しの彼氏の元へ向かうトオルンを見てると…なんだか寂しくなっちゃいますねぇ……」

ミホ「……」
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/03(土) 14:17:38.89 ID:d0JSwsIa0

ミホ(私は、彼のことが好きだった)

ミホ(だけど、やっぱりトオルさんには敵わなくて……)

ミホ(二人がつきあうって聞いたとき思わず泣いちゃって)

ミホ(みっともないとこ、見せちゃったな……)

ミホ(……でも!今ではしっかり気持ちの整理がついたわ!)

ミホ(トオルさんの友達として、私は二人を応援すると決めたんだからっ!)

ミホ「ね、トオルさん」

ミホ「どう?恋人生活はうまくやってる?」

ミホ「良かったら話、聞かせてほしいな…私でよければいろいろ相談に……」


トオル「なに…え……」

トオル「二人ともなにいってる、の……?」

ミホ「え?」

ユタカ「トオルン?」
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/03(土) 14:29:42.54 ID:d0JSwsIa0

トオル「二人が言ってること、わからない」

トオル「え?私と男がつきあってる……?」

トオル「なにいってるの?わか、らないよ……」

トオル「う……あ……ぐっ……」

ミホ「と、トオルさん?」

ユタカ「大丈夫ですかトオルン!?」

トオル「ちょっと、気分悪いから」

トオル「ごめん」教室出ていく

ユタカ「も、もうすぐホームルームですよ!?トオルン!」

ミホ「行っちゃった…」


ミホ「ど、どうしよう……もしかして私、地雷ふんじゃったかな……?」

ユタカ「んー…多分、ケンカしたのかもしれませんね……」

ユタカ「つきあいたての頃は色々あるのかもしれません」

ユタカ「当分はこの話題NGですね、控えたほうがいいかもです」

ミホ「後でトオルさんに謝らなきゃ……」

ユタカ「そうですね、私も……」

ミホ「…………」

ユタカ「でもまあ、そう気に病まないほうがいいですよミポリン」

ユタカ「落ち着いたら、きっとトオルンのほうから話してくれますって」

ミホ「うん……ありがと」

ミホ(本当にケンカしただけなのかな…あの様子……)

ユタカ(トオルン…心配です……)
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/03(土) 14:41:28.44 ID:d0JSwsIa0

・・・・・

お手洗い

トオル「はぁ…はぁ…」洗面所で顔を洗う

トオル「頭が…痛い……」

トオル「は、あははは……」

トオル「みんな、なに言ってんだろ…私と男がつきあってるなんて……」

トオル「男はるんちゃんが好……え?」

トオル「私も、なに言って……あれ?」

トオル「……違う……男は私が好きなんだ……」

トオル「今日だって朝から何回も好きって言われた……」

トオル「ふふっ……男はずっと私が好きなんだ」

トオル「でも、ダメ……受け入れてあげない……」

トオル「男ってすぐ調子にのるし…あはは……」

トオル「私にはるんちゃんがいるって、言って…男はまた振られたーって…」

トオル「あはは、あははははははははあははは」

トオル「男、るんちゃん…大好きだよ」

トオル「休み時間、放課後……また二人に会える……」

トオル「教室に戻らなきゃ……」

トオル「あはは」
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/03(土) 14:55:12.77 ID:d0JSwsIa0


エピローグ るんエンド


男の部屋のベット

るん「……」

るん「トオルが、ああなっちゃうなんてね……」

男「うん……」


男(トオルはあの後、気を失った)

男(そして、しばらくしてトオルが目を覚ましたとき、俺はトオルの憎悪をすべて受け止める覚悟をした)

男(だが、起き上がったトオルの態度はまったく予期していなかったものだった)

『トオル「男…るんちゃん…?」』

『トオル「どうしたの…?私、寝ちゃってた…?」』

男(トオルの異変をすぐさま感じ取り、恐る恐る話かけていくうちに俺は察した)

男(トオルは……俺とつきあって以降の記憶を失くしていた)

男(俺とつきあう前の、三人でいつも一緒にいたころのトオルに……戻っていた)
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 16:21:49.27 ID:i47AKwrDO
さぁ金属バットの出番だ…
トオルエンドも期待
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/03(土) 17:56:26.00 ID:d0JSwsIa0

るん「私の……」

るん「私のせいだ……」

男「るんちゃん…」

るん「どうしてあんなひどいことをしたのか、自分でもわからないよ……」

るん「自分が信じられない……」

るん「トオルのこと大好きだったのに…」

るん「妹のように、大事に思っていたはずなのに……」

るん「トオルにどうすればいいか、私……わたし……っ!」

男「るんちゃん」抱き

るん「男……」

男「るんちゃんは、いままで抑え込んでいた感情が爆発しちゃっただけだよ」

男「るんちゃんの気持ちに気づけずに、ずっと放っておいた俺が悪いんだ」

男「そうやって自分を責めないでくれ」
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/03(土) 18:11:50.73 ID:d0JSwsIa0

るん「でも、トオルに申し訳なくて……」

男「なら、この気持ちを二人で共有して、支え合おう」

男「トオルへの、この贖罪の気持ちを……」

るん「男は…優しいね…」

るん「トオルへの裏切りを重ねてるとわかってても……」

るん「いけないと思ってても、甘えちゃうよ」

俺「それでいいんだよ、るんちゃん」

男「俺達は、恋人なんだから」

るん「……私って、最低な女だよ……」

るん「こんな私でも、好きでいてくれるの?」

男「ああ、るんちゃん」

男「好きだよ」

男「るんちゃんが最低なら、俺はもっと最低だ」

男「トオルと一度結ばれたのに、るんちゃんと一緒になることを選んだのは俺なんだから」

男「だからせめて、るんちゃんを幸せにして」

男「今のトオルが、望んでることに、応えていきたい」

男「それで償えるとは、思っちゃいないけど……」
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/03(土) 18:35:40.36 ID:d0JSwsIa0


るん「男……」

るん「ありがとう」

るん「私、男を好きになって良かった」微笑み

男「っ……」

男「るんちゃん……っ!」

るん「きゃっ」

男「好きだ…!好きだ……っ!!」

るん「……うん、いいよ……」

るん「きて…男……」


男(憂いを帯び艷やかに映る、るんちゃんの表情)

男(るんちゃんは子供の頃よりずっと、ずっと綺麗になってた)

男(俺は、そんなるんちゃんに魅了されてしまった)

男(かつてトオルに告げていた想いは今じゃすべて、るんちゃんに向けられている)

男(後ろめたさをトオルに抱きながら、そのやましい意識に目を背け俺は今日もまた、るんちゃんに溺れていく)

男(ごめんな、トオル)

男(これが罪滅ぼしになるなら、三人でいるときは……)

男(トオルを好きな俺を、演じさせてくれ)

男(お前がそれを望むならば……)
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/03(土) 18:38:41.68 ID:d0JSwsIa0



―――――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――

――――――


・・・・・・


男「トオル!好きだ!」

トオル「るんちゃん一筋だから」


200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/03(土) 18:42:04.92 ID:d0JSwsIa0
るんちゃん誕生日おめでとう
トオルエンドは気が向いたらスレ立てるかもね
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 18:49:54.54 ID:i47AKwrDO
後半は昼ドラみたいな怒涛の展開だったな
壊れたトオルをダシにして二人で更に盛り上がる鬼畜カップル…幸せとは一体…
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 19:31:58.11 ID:v0iGIslio
完結乙ー
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:04:37.75 ID:xMwBZ7eRO
>>201
幼なじみの親友の恋人を寝取って毎日ヤりまくるのは最高の幸せだなんだよなぁ…

204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 21:30:44.94 ID:qy+OHoY40

「俺は両方好きだから決められないよ!」と言い訳しながらミホやナギに寝取られるルートはよう
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 01:40:27.86 ID:es6LP0ME0
もしAチャンネルに男がいたらこんな惨劇が起こるのか……
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 12:17:40.04 ID:95VEr8WWO
日常系の作品に優柔不断のモテ男を入れりゃたいてい修羅場になる
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