機動戦士ガンダム――ν World――【安価スレ】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 03:07:55.90 ID:ppy/k9M4O
まってたぜぇ!
369 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/27(火) 17:22:07.06 ID:QtotTEsA0
昼…昼って何だっけ(痴呆)。すみません寝過ごしてました。修正しながらなので、投稿が遅くなることがあります。

あと、安価が一つ増えますがご了承ください。
370 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/27(火) 17:23:11.32 ID:QtotTEsA0
機動戦士ガンダムLoD 第四話


          ――自由――
371 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/27(火) 17:23:50.47 ID:QtotTEsA0
戦闘が終わり、バリアが解ける。

「…胸糞悪いな。この大会」

心中を吐露するアル。

今回の戦闘は、いつにも増して精神的な負担が大きかった。

いくら歴戦のエースとはいえ、未だに二十歳を超えていないのだ。

精神はまだ未熟なのだから、無理もない。

「アル…。あの方たち、どうしますの…?」

ディアの問いにアルは答えない――。

――答える気力が無い、と言った方が正しいか。

終始無言のアルを、ただじっと見つめる。

数分後、アルはハッチを開け、外を見る。

「…もうすぐ夜になる。その前にどこかで休まないとな」

その言葉は誰に向けているのか。

本人すらも、それは分からない。

重い腰を上げ、バールを片手にアルは残骸へと向かった。
372 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/27(火) 17:24:53.55 ID:QtotTEsA0
「…おーい、生きてるか?」

ウィルスタードのハッチをバールで軽く叩く。

『う…。あぅ…』

「生きてるみたいだな。ハッチは大丈夫か?無理ならこじ開けるが」

呻き声が聞こえたのなら、命に問題はないと思いたい。

次の返事を待つが、その返事がなかなか来ない。

「…仕方ない。ちょっとうるさくなるが我慢してくれ」

両手でバールを振り上げたその時、後頭部に銃口が突き付けられる。

「やめてあげて。リアンのトラウマが刺激されるから」

「…それよりも、俺を撃った方がいいんじゃないか?そうすりゃ、敵討ちが出来るぞ」

出来るかどうかは別にして、と付け加える。

震える手を押さえ、引き金に指を掛ける。

だが、引けない、引きたくない。

仲間を奪った男が目の前にいるのに、絶好のチャンスを掴めない。

「…まあ、無理だよな。俺を撃ったところで、状況は変わらない」

「あんたたちが敗北した事実は不変だ。戻ったところで、いいことは無いだろう」

「…それでも、仇を取ることくらいは」

「じゃあ、何で引き金を引かないんだ?それだけで終わる、簡単なことなのに」

「…ッ」

ハリティは言葉に詰まる。

認めたくない事実を、年下の少年に突き付けられたから。
373 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/27(火) 17:25:57.95 ID:QtotTEsA0
アルはおもむろに振り返って、銃身を握る。

「ッ!何するの!?これ以上したら本当に撃つわよ!」

「撃てよ。今まで散々、恨まれるようなことをした俺だ。誰も文句は言わねえよ」

グイッ、と引っ張り、銃口を額に当てる。

「…いいの…?あなたは死んでもいいの?」

震える手と同じように、震えた声で問う。

「…ハッ。どうせいつか、人は死ぬ。それが遅いか早いかの違いだろう」

「俺は何度も死を見てきた。今更ビビったりなんてしないさ」

その答えからは、恐怖は微塵も感じられなかった。

――勝てるわけなかったのよ。失うことを恐れてた私たちが、彼に勝てるわけない。

無力さ以前に、覚悟が違った。

勝てなくて当然だったのだ。

寧ろ、よく生きているとさえ思えてきた。

力が抜け、ハリティはへたり込む。

「…分かってる。殺そうとしたから、殺されて当然だってことは」

「だけど…!そう簡単に割り切れるわけないじゃない!殺した張本人が目の前にいるのに…」

「どうにかなりそうだったのよ!恨みでもしないと!そうしないと…心が無くなっちゃうような気がして…」

「さっきの戦いの中でなら、まだ撃てた。だけど…もう…無理よ…。あなたが悪くないって…理解してしまったもの…」

流したくない涙が溢れる。

こんなに弱い自分が惨めで、悔しくて。

「…さっきはごめんなさい。もう、危害を加える気は無いから。あなたは早く基地とかに行って。私がリアンを助ける」
374 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/27(火) 17:27:02.29 ID:QtotTEsA0
ハリティは銃のマガジンを抜き、ホルスターに差し込む。

それを見たアルは脱力し、地面に寝転がる。

「はぁ…。死ぬかと思った…」

「…え?」

「…ああ。さっき俺が言ったのは嘘だ。怖いに決まってるだろ、死ぬのは」

訳が分からない、というような表情をするハリティ。

同じく、アルも困惑の表情を見せる。

「…騙したの?」

「いや…その…。本音もあるぞ?っていうか…怖くないってとこ以外は本音」

「恨まれることもしてきたし、目の前で人が死ぬのをごまんと見てきた」

「信じたんだよ…。あんたは何ていうかその…優しい人だし。撃たないだろうって」

「何それ…」

自分が考えていたことは何だったのか、と虚しく思う反面、内心安堵していた。

彼もまだ一人の子供なのだと、そう思えたから。

そして、戦闘時の通信を思い出す。

『そりゃあな。好きで殺してるわけじゃないし』

『俺が頑張ることで、救われる命があるなら救うさ。守るさ』

「…そう…よね…。殺さずに済むなら、そうするわよね…」

「ああ…。だけど、さっきは無理だった。戦力差があったし、特攻されちゃ、どうしようもない」

だが、そこで手に掛ける判断をしたアルが、羨ましく思えた。

そして、それを実行出来る技量が、眩しく見えた――。

――その力が私にあったなら、喪わずに済んだのに。

――劣等感を抱いている自分を、力を持ったアルを、恨めしく思った。
375 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/27(火) 17:27:59.66 ID:QtotTEsA0
「…で、あんたらはどうするんだ?」

起き上がり、胡坐をかいているアルが問う。

「リアンを連れて、街に戻るつもりよ。…非難されるでしょうけれど」

皆の未来を背負い、負けてしまった。

そんな自分たちが受け入れられるわけがない。

あの父親が、自分を見逃すわけがない。

――いや、あの人なら。彼を引き込もうとする。

父親が求めているのは『ガンダム』だ――。

――もっと正確に言うならば、強い『ガンダム』を持つ自分に酔っている。

自分が偉大な存在だと知らしめたいのだ。

だから、弱い自分たちに興味は無いだろう。

軽く一蹴したアルを手に入れようと画策しているはずだ。

考えれば考えるほど、自分の弱さが嫌になる。

沈んでいくハリティを見て、いたたまれなくなったアルは声を掛ける。

「じゃあ…さ…。俺と一緒に旅をしないか?」

「え?」

思いもよらない言葉を聞いたハリティは困惑する。

「ここに来るまでは、世界を旅してたんだ。…まぁ、ここに来たのはそういう提案をされたからなんだけど」

「俺としても、あんたらを見捨てるのは嫌なんだよ。だって、原因は俺だし」

アルの目を見るが、それは街で会った時と変わらなかった。

本気で提案をしている、と思ったハリティは、耐えられず吹き出した。

「ふふ…。あはは…!あなた、分かってないのね!」

「…真面目に言ってたのに。笑う要素は無かっただろ」

「あるわよ…!だって、この世界では『強いものが全て』じゃない!」

「敗者の私たちは、勝者であるあなたたちに従うしかないのよ。だから、あなたの好きにしなさい」

「あ…そう…。だったら一緒に来てくれ。流石に、これからも集団で来られたらきつい」

「ええ。戦力にはならないけど、整備は得意だから。何でも言って頂戴ね」

コクリ、と頷くアルを見て、ハリティは微笑む。

――こうして見ると、年相応なところもあるのね。

恨みが無くなったわけではない。

が、恨みに突き動かされて殺していいとも思えない。

どうするかは、彼のことを知ってからでも遅くないだろう。

――何言ってるんだろうな、俺は。

一人旅の方が好きだったのに、今では他人と旅をするのも悪くは無いと思ってきている。

心情の変化の主因は、間違いなくあのお嬢様だ。

――ったく。今日の飯は豪華にしてやるよ。

その変化を受け入れているのも、きっと――。
376 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/27(火) 17:28:54.18 ID:QtotTEsA0
「…あ、どうも。ちょっと頼みたいことがあるんだが…」

『すみません。至急基地に戻ってください。来客がいますので』

「…来客?誰だ?」

『…ラサード・ラントス氏です』

「本当に誰だァァァ!」

「…あの人は…!手が早いわね…!」

誰かは分からないが、戻ってこいと言われているなら仕方ない。

「ハリティさん、リアンって人を連れて俺の『ガンダム』に乗ってくれ」

バールをハリティに手渡し、アルはテールの元に戻る。

「えぇ…。私一人でハッチを開けるの?無理よ」

数分後、戻って来たアルたち全員でどうにかした。
377 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/27(火) 17:30:21.25 ID:QtotTEsA0
基地に戻ると、コックピットから出た直後に、無数の黒服がワラワラと出てきた。

「…手厚い歓迎なことで」

「アルファルド様ですね、ラサード様がお待ちです。こちらに」

「…断ると言ったら?」

「鉛弾をプレゼントすることとなりますが」

「…チッ」

流石に撃たれては敵わない、と渋々アルはテールから降りる。

「待ちなさい!私も同行するわ!」

「いえ、ハリティ様はそちらでお待ちください」

「ふざけないで!私にだって、お父様と会う権利はあるでしょう!」

「…では、どうぞ」

激昂するハリティに気圧されたのか、それとも。

ともかく、ハリティも同行することとなった。

連れられた先は、軍の司令室。

そこには、恰幅のいい男性と、交渉を行った女司令官が。

「ご苦労、褒賞は後で受け取るがいい」

「光栄でございます」

黒服は敬礼をし、三名を残して外に出た。

今、司令室にいるのは七名のみ。

「さて、用件というのはだが。率直だがアルファルド君、君の腕前、しかと拝見させてもらった」

「…どうも」

声色からして世辞、というか、見下しているように感じるが、スルーしておく。

「その腕前を見込んで言う。この都市『ニュージュエラー』と契約を結んでほしいのだよ」

「無論、報酬はやろう。住居や足、食料の手配は勿論、女だって好きにして構わん」

「そこの未熟者も、だ。所詮、一人では何も出来ない愚図だ。使い道が増えてこちらも嬉しいよ」

ギリッ、と歯軋りをする音が聞こえてくる。

して当然だし、今ここでぶん殴ってもおかしくないくらいだ。

「君は身寄りがないと聞いている。どうだね、私のために力を貸してくれないだろうか?」
378 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/27(火) 17:33:38.42 ID:QtotTEsA0
このクソ野郎と契約するかの安価です。先に二票入った方が採用になります。

セリフを書いてくれたらそれも入れていきます。

1:受け入れる(メリットは先ほど書いた通り。アルは基本、誰かの下に付くことを嫌がります)
2:拒否する(大陸間移動には前回と同じく、軍の協力が必要です。現時点ではコネがありますが、それが続くとは限りません)
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 18:15:55.04 ID:pHMuItVKo
2
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 18:27:46.17 ID:kZOvOl+lO
2
むしろもっとふっかけちまえ
381 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/27(火) 19:06:58.60 ID:QtotTEsA0
化けの皮が剝がれたな、とアルは思うが、そもそも被ってもいなかった。

ふざけた物言いをしている時点で、本性は見え見えだ。

メリットがあるのは少しだけ魅力的だが、こちらが下に付くのは御免蒙る。

「…自分で言うのもなんだが、俺はずっと戦ってきた」

「だから、そこらの軍人よりは強いんだ。小隊程度なら簡単に潰せる程度には、な」

「ほう。それは素晴らしい。是非とも戦ってもらいたいものだ」

アルの言葉を聞き、下卑た笑みを浮かべるラサード。

「じゃあ、もっと条件を良くしてくれよ。この程度じゃ、俺は満足しない」

しかし、その笑みが凍り付くまでに時間は掛からなかった。

「た、足りない…?ああ、言い忘れていたが金も支給するぞ」

「マジ?じゃあ財産全部貰うわ。一度カジノを経験してみたかったからな」

「馬鹿言うな!払えるわけがないだろうが!」

「ではこの話はおしまいで」

「待った!済まなかった、君が男色家である可能性を失念していた。男も好きにしていいぞ!」

「ほぉ。なら、あんたを頂こうか」

「私は駄目に決まっているだろう!普通に考えたら分かるはずだ!」

「っていうかよぉ!俺は男が好きなわけじゃねえよ!何邪推してんだあんたは!」

「プッ…。ふふ…」

「はいそこ!笑わないでくれハリティさん!」

吹き出したハリティを咎めるが、更に吹き出したのでどうしようもない。

諦めて、アルはラサードの方を向く。

「…あんた、ハリティさんは娘だろ?どうして、あんな物言いが出来るんだ」

アルの問いを、ラサードは冷徹な表情で一蹴する。

「役に立たない奴だからな。当然のことだ」

「…そうか。あんたのことはよく分かった」

アルは三歩後ろに下がり、握り拳を作る。
382 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/27(火) 19:07:50.56 ID:QtotTEsA0
「…オラァ!」

「ぐっ!?」

そして、助走を付けた右ストレート。

防御もせずに突っ立っていたラサードは吹き飛び、壁に頭をぶつける。

「貴様!ラサード様に何を…!?」

それを見た護衛がすかさず銃を構えるが、それよりも早く司令官とハリティが銃を向ける。

「すみませんが、手荒な真似はしないようお願い申し上げます。基地で暴動を起こして不味い立場にいるのはどちらか、分からないわけではないでしょう?」

「…悪いけど、彼に手を出すのなら私が撃つわ。お父様より、よっぽどいい人だから」

「…セラ…!貴様、私が誰か分かって言っているのではあるまいな!?」

「私は元々、ユーラシア担当なので。それに、軍の資金を出しもしないで面倒なことばかり持ってくる貴方を、庇う理由などありません」

「そういうことだ。この人たちが信用してないあんたを、俺が信用するわけないだろう」

「…家族を大切にしない奴。俺はそれが一番嫌いなんでな」

「それによ!俺は誰かの下で働くのが嫌なんだ!」

「俺のことは俺が決める!誰かのためならまだしも、自分のためにしか動かないあんたに貸す手はねぇ!」

力強い、怒号にも似たアルの言葉に、ラサードたちは怯む。

その隙に、ハリティはラサードの両脚を撃ち抜く。

「ぐ…ぎゃあぁぁぁぁ!」

「ラサード様!?」

慌てて黒服が駆け寄り、ラサードを背負う。

だが、ラサードは控えめに言ってクソデブ。

三人がかりでやっと、というところだった。

「ほら、早く運ばないと失血死するかもしれないわよ」

「ハリティ…貴様…。どうなるか分かっているのだろうな!?」

「知らないわ。お父様に何を思われようと、もうどうでもいい」

「次は眉間よ。躊躇いはしない。容赦なく撃ち抜くから」

半泣きになったラサードはたまらず逃げ出し、今回の珍騒動は幕を閉じた。
383 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/27(火) 19:10:04.48 ID:QtotTEsA0
珍騒動を終えた基地は、平常運転に戻る。

技術班と協力して、テールのメンテナンス、弾薬等の補充を行う。

損傷は皆無だったので、内部の電子機器の調整程度で済むのが嬉しいところだ。

ハリティも整備を手伝っているが、技量は中々のもので、自分より手早く、正確にこなしている。

「手伝ってくれてありがとう、ハリティさん。だいぶ楽になった」

「別にいいわよ。私が好きでやってることだし」

「それに、礼を言うのはこっちの方よ。さっきはありがとう」

「別に…」

目を逸らしたアルが見上げた先には、修理を行っているウィルスタードの姿が。

右腕と両足を損傷したため、部品の交換作業を行っている。

「しかし…。酷いもんだな、これは。ビームとはいえ、マシンガンを受けただけでここまで…」

「機動力を向上させるために、装甲を削ってるのよ。…その分、技量が要求されるわけだけど」

「『ガンダム』の性能が異常なのよ。十年以上前のものとは思えないほどに。開発者が生きていれば、宇宙にも進出出来たでしょうね」

たしかに、テールに搭載されている『ニュートン』を発展させれば、宇宙まで行けてもおかしくない。

その場合、宙域移動用のスラスターが必要になるが、そこまで技術が発展していれば造作もないだろう。

そんなことを考えながら、椅子に座る。

技術班から手渡されたレポートを確認するが、酷いものだった。

サムサランの武装はほぼ喪失し、両脚とビーム砲が損壊。

メインカメラと中枢部も無いため、代用品が無ければ修理しても動かせない。

しかも、その代用品を使ったところで性能はガタ落ち、テールの中枢部を移植するのがベストな現状だ。

「…どうする?このままスクラップにするか、改造用に置いておくくらいしか、出来ることは無いぞ」

「…このまま楽にさせてあげるべき、なのかしらね。私には、どうしたらいいのか分からないわ」

はぁ、とため息を吐き、二人はコーヒー(ミルクマシマシ)を飲み干した。
384 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/27(火) 19:14:56.31 ID:QtotTEsA0
>>367、すまねぇ、ロマサガはさっぱりなんだ。

サムサランをどうするかの安価を取ります。今回も二票入ったものを採用です。またちょっとしたコンマ判定を直下で行います。

1:もうスクラップにして安らかに眠ってもらう。
2:とりあえず改造用の素体として残す。
3:いっそのこと、今ここで魔改造しちまおうぜ。
4:自由安価。

コンマ判定

1〜3:何もない。
4、5:アイアン・トマホーク
6:ウィルスタード
7:ワイルドハント
8〜0:最近完成した試作機があるらしい。
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 19:16:35.22 ID:+8QtuRW20
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 20:24:16.18 ID:Ay2L49gDO
387 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/27(火) 20:31:05.72 ID:QtotTEsA0
ゾロ目なので、もう一度直下でコンマ判定を行います。出た数値の半分(小数点以下切り上げ)を加算します。
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 22:21:52.05 ID:RcEZl3Zh0
ほい
389 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/27(火) 22:24:36.22 ID:QtotTEsA0
アメリカ方面最弱の量産機が宛がわれることとなりました。少々お待ちください…。
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 22:34:38.90 ID:ANkAMBiSO
逆に考えるんだ
ぶっ壊してもいいんだ、と
391 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/27(火) 23:36:03.74 ID:QtotTEsA0
「…まぁ、悩んでいても仕方ないか。現状維持ということで、残しておこう」

「場合によっては、俺が使うことになるが。その時は機種転換訓練をしないとな」

「そう…。その時は、大切に使ってね」

「…善処する」

コップを手に、給湯室に足を運ぶアル。

「アルファルドさーん!」

ハンガーを出ようとしたら、技術班のうち一人が声を掛けてきた。

「ん、どうかしましたか?」

アルは振り返り、整備員の方を向く。

「あのですね、こちらの基地ではMSが一機余ってまして。予備とかではなく、純粋に余りものなんです」

「だから、アルファルドさんが良ければ提供しようって話になりまして」

「機体は何ですか?無難なやつだとウィルスタード、まさかワイルドハントってことは」

「あのぅ…。アイアン・トマホークです…」

厄介払い、というものではないのだろうか、こういうものは。

だが、厚意を無下にすることも出来ないので、とりあえず受け取っておくことにする。

「…一応貰っておきます。パイロットはハリティさんなんで、チューニングは彼女と話し合ってください」

「あ、はい。すみません…。試作機があるんですが、まだフレームしか完成してなくて…」

「いや、機体が貰えるだけでも充分なんで。アレでも相当高いですし」

「でも、アパッチの二割ですよ。ミサイルが高いだけなのかもですが」

こんなものを何百機も運用していた過去の戦争。

どれだけ凄惨なものだったのだろうか。

思いを馳せながら、足を再び動かした。
392 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/27(火) 23:36:56.76 ID:QtotTEsA0
夕刻となり、基地の業務が止まる。

軍ではあるが、まともに戦闘も行えないこの状況では、普通の会社と大して変わらない。

厄介払いか、はたまた気遣いなのか。

アルたちは、食堂横の小部屋で食事を行っていた。

「…む!このクラムチャウダーは美味しいですわ!」

「あ、それは野菜を多めにしてるんです。ここの野菜、しっかり育ってるいいものばかりでしたから…」

「へぇ。俺の飯とは比べ物にならないな」

「アルのはただ、保存食を適当に調理してるだけじゃないですもの」

「なにをぉ」

「リアン、ワインって無かった?」

「はい…。嗜好品はどこも置いてないって」

「そう…。困ったわねぇ」

――久しぶりに大勢で食事したが、こんな楽しいものだったかな。

最後に行ったのは、家族と過ごした十五年前。

あの時は、両親が仕事から帰って来たことを喜ぶ程度だった。

今では、それがどれほど尊いものだったのかよく分かる。

「アル、これからどうしますの?」

ディアの声で、思考が戻される。

「ん?ああ、それはたしかに問題だな」

テールが提案した『ニュージュエラー』を訪ねることは既に達成している。

であれば、次の目標を設定するべきだろう。

元々自由気ままに旅していたのだ。

このまま好きなところに行っても問題ないはずだが、どうするべきか。
393 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/27(火) 23:42:24.22 ID:QtotTEsA0
今日予定している安価は、今回で(たぶん)最後となります。今回は普通の安価なので、直下を採用します。

1:当初の目的通り適当に旅する(大陸内であれば、軍のサポートを確実に受けられます。都市の安価が増えます。外に出る場合は判定追加)
2:そんな何回も移動するのは疲れるしここで休憩(留まって訓練や機体の改造、開発、賭博(ニュージュエラー専用メニュー)を行えます。
ビビっているので、ラントス一族の嫌がらせは受けません)
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 23:46:35.04 ID:2GRkNglE0
395 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/28(水) 00:37:45.11 ID:IecFP68V0
「…正直言うと、旅をするには心許ないんだ」

主に、仲間になった人たちの技量が。

「…ええ。私たちは見事にやられましたから。たった一人に」

「センスの差なんでしょうけど、何か嫌よね。そうやって誤魔化すの」

「だから、当分はここに残って行動する。時間はあるし、色々と出来ることはあるだろ」

「…お父様たちは、おそらく手を出してこないはず。戦力じゃあ勝ち目がないから」

裕福とはいえ、歴戦のエース相手でどうにか出来るはずがない。

たかが数機のMSでは、一瞬で蜂の巣にされるのがオチだ。

「まあ、操縦の仕方とか、模擬戦とかは出来るんだ。今の間に備えておこう」

「あんたらだって、死にたくはないだろ」

出来ることなら、試作機とやらを受領して、ハリティの技術を磨いておきたい。

流石に、貧弱な量産機に未熟な腕前が合わさるなど洒落にならない。

「せめて、リアンさん?くらいの実力は欲しいものだよ」

「…ガンバリマス」

その後、自分も操縦したいとごねるディアだったのだが、それはまた別のお話。

というか、乗せたら自爆する気がする、何となく。
396 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/28(水) 00:38:28.65 ID:IecFP68V0
一週間後 ユーラシア ニードレット


呻き声と腐臭が充満する地獄。

女性と見紛うほどに美しい少年は、その地獄を興味深そうに眺めている。

「嘗て僕が暮らしていた場所より酷いとは。流石に驚いたな」

「それに、ここに入る前にあった残骸。戦闘があったということか」

僻地に配備されたMS。

何があるのか分からないが、望みを叶えることが出来るのものがあるかもしれない。

僅かな期待を抱き、町の奥に進む。

他では見たことが無い特異的な構造だったが、難なく辿り着くことが出来た。

「この施設は…新しいな」

ボロボロになっている建物が多い中で唯一、その施設だけが真新しく、重々しい鉄扉で施錠されている。

近付いて扉に触れるがピクリ、とも動かない。

「チッ、仕方ない」

ポーチからワイヤーを取り出し、扉に円形状に設置する。

そして、三個の小型爆弾を取り付ける。

離れたところで起爆しようとする。

が、見回りを行っていた施設の従業員に阻止される。

「何が目的だ?WLNに立ち入ろうとするなど、いくら子供と言えど見逃せないぞ」

「目的、か。知りたかっただけだ。ここに何があるのかを」

「そうか、だが不可能だ。ここでお前は死ぬ」

「成程。それは分かり易くて助かる」

「何?」
397 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/28(水) 00:39:16.51 ID:IecFP68V0
従業員が首を傾げた刹那、レイベルはハンドガンを取り出し、早撃ちを行う。

「なっ」

反応出来なかった従業員は銃を弾かれ、すかさずナイフに切り替える。

「がぁっ!?」

だが、既に懐に潜り込んだレイベルは右腕に数発撃ち込み、首を掴む。

「どうする?話さなければここでお前は死ぬが」

「機密情報を…漏らせるわけが…」

ズドン、と腹部を躊躇なく撃ち抜く。

「がぁぁぁあぁぁぁあ!」

「最後の忠告だ。次は心臓を撃つ」

堪忍したのか、従業員は弱々しく言葉を発する。

「け…研究…だ…。障碍者を利…用して…ある研究をして…るんだ…」

「どういう研究だ?」

「人…格移植…。人格を…機械に移す…」

ピクリ、とレイベルの手が動く。

――望んでいたものが、この施設に。

僅かな期待が、大きな希望に。

身体を棄てられることに、喜びを感じていた。
398 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/28(水) 00:40:01.00 ID:IecFP68V0
「大丈夫か?」

「あ、ああ…。戸惑ってはいるが…一応」

レイベルは従業員の服を脱がし、治療を行っていた。

ピンセットで体内の弾丸を抜き取り消毒、止血。

そして、清潔なガーゼと包帯で傷口を押さえる。

幸いと言うべきか、腹部の銃弾は貫通していたので、摘出時に余計な怪我が増えることは無かった。

「しかし…恥ずかしいな…。同姓とはいえ、裸を見られるのは…」

「あなたは男なのか?そうは見えないが」

「…ちょっと待て。お前は女じゃないのか?」

「僕は男だ。正直、この見た目は嫌いだがな」

「………」

「手当は終わった。済まなかった」

レイベルが差し出してきたコートを羽織り、そっぽを向く。

従業員は解せなかった。

どうして、この少年がここまで強いのか。

それが分からない。

「…僕は、ある貴族の出身だ」

急に話し出したレイベルに、従業員は疑問を抱く。

「女を求めていた一族の中で産まれたのは、男である僕。当然、受け入れられることはなかった」

「…それでも、誼だったのかな。物心が付くまでは育てられた。扱いは家畜以下だったけど」

「…その後は?」

おそるおそる聞いてみるが、レイベルは目を閉じて空を見上げるだけ。

それから数分後、ようやく目を開けたレイベルは話を続ける。

「棄てられた。名も知らぬ街に、ただ一人」

レイベルの発した言葉に、従業員は絶句する。

彼が強い理由も何となく分かったが、何より、目の前の少年が持つ虚無感。

それを形成するものがどれほど凄惨なのか、推し量ることが出来なかったからだ。

「…大変だったんだな。お前も」

従業員の言葉を皮切りに、警報が鳴った。
399 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/28(水) 00:40:44.33 ID:IecFP68V0
【警告。警告。ビームバリアを展開、『Life or Death』二回戦を開始します。非戦闘員は速やかに退避してください】

「ビームバリアの範囲内…!?まさか、近くに『ガンダム』が複数いるのか!?」

「こちらの部隊を壊滅させたMSか?いや、あれは一週間前だ。いるはずが…」

「とにかく、お前も逃げろ。情報を知った以上、ここで働いてもらうしかない」

「分かっているが、僕にはやることがある。先に入っていてくれ」

「お前も来るんだよ!死にたいのか!?」

従業員の叫びを聞いたレイベルは一瞥し、答える。

「僕が終わらせてくる」

そして、機体の元へと駆け出した。

残された従業員は、呆然とするしかなかった。
400 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/28(水) 00:41:34.43 ID:IecFP68V0
『指定座標に向かったはいいが、ここにいるのか?『ガンダム』は』

『いるんじゃないですかね。女ならいいんだけど』

三機のエピキオンを擁する『ガンダム』フェンリル。

獣のようなMSは荒々しく荒野を駆け抜ける。

『おっと。レーダーに反応だ。…コイツがターゲットか』

通路から飛び出してきた一機のMS。

その主は冷徹な表情のまま、武器を構える。

「ファントム、COSの稼働率を70%まで上昇。そしてフェンリルの武装を表示しろ」

【ええ、分かりました。ご武運を】

モニターの端にポップアップしたデータを一目見て、グラディウスを両手に構える。

【接触まであと500m】

こちらに向けてバズーカを乱射する護衛機たち。

【300m】

しかし、それが強化されたエースパイロットに当たるはずがなく。

【100m】

弾幕をすり抜け、グラディウスを投擲。

メインカメラに突き立ったそれは、続けて発射されたガトリング砲の弾で上に弾かれる。

『テメェ!』

フェンリルのシールドに内蔵されたビームクローが襲い掛かる。

『ギャアァァァァァ!』

だが、それは味方を引き裂いた。

左手のグラディウスを右肩にねじ込み、左肩を掴んで盾にする。

横薙ぎにされたそれは、コックピット付近で止まる。

慌ててビームを消すが、もう間に合わない。

一機のエピキオンは、その身を散らした。
401 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/28(水) 00:42:18.47 ID:IecFP68V0
爆風で吹き飛ばされたグラディウスまで、スラスターを吹かして上昇し、急降下を行う。

常人では気絶するであろうGをものともせず、襲い掛かる。

『うげぁ!?』

左肩を踏み潰され、その衝撃で地面にめり込むエピキオン。

衝撃でパイロットは気絶、内部機器も損傷したため、バイザーの光が消える。

流れるようにクルリ、と回転したファントムは、逆手持ちにした左手のグラディウスでエピキオンの右腕を落とし、コックピットを殴り付ける。

――目的のため、生きてる人間は多い方がいい。

元より生かして帰す気は無いので、こちらで有効活用するだけだ。

地面に倒れ伏したエピキオンを一瞥し、フェンリルの方を向く。

『死ねよゴラァ!』

肩部に設置された散弾銃を放つが、それよりも早くグラディウスを突き立てる。

そして始まる、鮮やかな解体ショー。

頭部、四肢を切り離され、達磨になった機体がゴロン、と転がる。
402 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/28(水) 00:43:17.17 ID:IecFP68V0
『ぐ…あぁ…』

意識の残っていたパイロットは、痛む頭を手で押さえる。

「聞こえるか?」

『ヒッ!?』

そして、回線を通して聞こえる音声に怯える。

『すまねぇ!俺はもう降参する!だから命だけは…頼むよお嬢ちゃん!』

言葉が逆鱗に触れたのか、何度もコックピットを踏みつける。

「…聞こえるならいい。これから貴様たちに二つの提案をする」

『な、何だ…?』

「一つは、今ここで僕に殺されること」

ペネトレイターを展開し、コックピットに向ける。

「もう一つは、僕の指示に従って実験対象になること」

『そ、そんなのどっちでも死ぬじゃねぇか…!』

回線越しで聞こえる声を聞き、レイベルは首を傾げる。

「本来ならば、提案しないでそのまま殺していたんだが」

「自由に選ばせるだけまだ有情だと思うんだが、違うのか?」

『ヒィ…』

「選べ、従属か死か。どちらを選ぶも貴様たちの自由だ」

レイベルは気付いていない。

その時、自分が笑みを浮かべていたことを。

恨みの中で生きる少年は今初めて、笑顔を見せた。
403 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/02/28(水) 00:46:10.38 ID:IecFP68V0
以上で第四話 完でございます。もっと上手く書けたんじゃないかな、とか思ったりしてます。

次回は二週間以内に仕上げたいなぁ、と。戦闘自体は起きないほのぼの回の予定です。待っていてくれた皆さま、サンキューな!(デュオ並感)
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/28(水) 04:53:30.46 ID:xtpimJ1R0
いやはや、こりゃまた……恐怖でブルっちまう程に生々しい人間描写だぜ
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/28(水) 11:40:06.20 ID:c446WGiQO

展開に期待ですわ…
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/28(水) 19:55:55.65 ID:5hAHFBXe0
乙でした
次も楽しみですぜ
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/02(金) 23:19:21.88 ID:VGhwBI+m0
乙!
攫った奴を被験体にして成功したとして、後々復讐とかされたりしないのかね?
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/18(日) 04:51:59.07 ID:O624FLMr0
ほっしゅ
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/30(金) 17:21:31.47 ID:5H9y8uS00
保守
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/10(火) 06:59:07.57 ID:ASizjdY00
保守よ
411 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/04/19(木) 02:37:33.74 ID:cu160jKM0
こんばんは、イッチです。色々と不幸事があったため、顔見せ出来ませんでした。申し訳ありません。

身辺の整理も出来たので、本日の夜に投稿する予定です。
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 06:53:26.29 ID:x6JNzZKZ0
お待ちしておりました
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 07:47:49.91 ID:vKFIfrmH0
お、久し振りィー
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/12(土) 06:26:31.73 ID:sLwj/RUe0
あなたはもう、忘れたかしら?

保守
415 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/07/27(金) 04:04:51.28 ID:zaOxweuF0
すみません。あれから色々とあってモチベーションと健康を失っていました。今は大丈夫だと思います…。

皆さんが送ってくれたMSの名前について幾つか調べてみました。結果を書いておきます。


エピキオン…北アメリカに生息していた大型のイヌ科動物。数百万年前に絶滅。

メイガス…メディア王国(中東にあった大国)のペルシア系祭司階級(マギ)の人たち。たぶん偉い。

ガサラン…バイタグってところで戦争を起こした張本人?くらいしかヒットしなかった。

ウィルスタード…Google先生の翻訳によると『舞台に立つ』という意味のフランス語。ピッタリではないか。

ワイルドハント…欧州に伝わる百鬼夜行的なもの。平たく言うと化け物が行う狩り(人間も狙われる)。

アイアン・トマホーク…トマホーク自体は斧や巡航ミサイルのこと。『鉄の斧』とかそんな感じ?

ホーネット…スズメバチのこと。素早く動いて攻撃的と考えれば合ってると思います。空母にも同名のものがある。

バックレイター…こちらも翻訳すると『後で戻る』となりました。

Pスケア(ピースケア)…わ か ら ん 。


申し訳ありませんが、一つ安価を出したく思います。1、2機ほどMSを募集します。

ガンダム以外で特殊なシステム、武装が無いものだと嬉しいです。入っていても大丈夫です。
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/27(金) 06:06:38.10 ID:p+57p3ooO
機体名:ガーディアン
メイン:改良型プラズマライフルor水中ライフル
サブ1:プラズマロッド
サブ2:ライオットシールド

旧世代のモビルスーツの改良機。性能は新世代にやや劣るものの、コスト面と汎用性・防御性能に優れており水中可動もできる。
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/27(金) 06:31:07.18 ID:2GtWbcHV0
機体名:パルテノン

メイン:拡散式マルチミサイルポッド

サブ1:全方位ミサイル
サブ2:手持ち式ロケットランチャー×2

全身火器の異名を持つどちらかと言えばMAに近いモビルスーツ

圧倒的火力で拠点攻略を可能とする他、ホバークラフトによる高速移動により、前線の支援も容易に可能となっている

弱点は全装備が誘導武器であるが故のジャミング
また、脚部ホバークラフトに異常が発生すると自重で行動不能になると言う弱点もある
なお、接近武器が無いのは開発者の趣味であり只のロマンである
418 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/08/01(水) 00:28:11.81 ID:amB88wdg0
…大変長らくお待たせいたしました。第五話、完成です。時間も遅くなってしまいましたので、明日の昼投下です。

募集した機体の設定も終了したので書いておきます。ご協力ありがとうございました!


【名前】AFX-Am3 ガーディアン

【コンセプト】水中戦対応型MS

【外見】>>1が特にイメージしたものは無いが、右手の大型ライフルと左手のライオットシールド、ランドセルが特徴的。

【メインウェポン】試作型プラズマライフル

【サブウェポン】

・プラズマロッド

・対ビーム加工済みライオットシールド

【設定】

アイアン・トマホークを再設計(というより魔改造)した機体。多少コストは増加したが、相変わらずコストに優れる。

汎用性も増し、再設計前には持っていなかった防御力も手に入れ、水中での稼働も可能になった。技術者はぐう有能。

背部に増設したランドセルは、水中用のフィンと陸上用のバーニアを内蔵しているため、ここを壊されると辛い。

大型のプラズマライフルは水中での射撃も可能。銃弾に帯電する際、銃口から漏電しないよう特殊な機構が採用されている。

プラズマロッドは、鞭形態と杖形態の二つを持つ。

また、帯電させて電撃攻撃も行えるほか、先端から疑似的なビーム刃を短時間展開することも可能。

因みに、型式番号の『m』は、水中でも動けるだけで水中用ではないことを示している。半端者ってことだネ。



【名前】パルテノン

【コンセプト】広域殲滅型MS

【外見】ザメル…ですかねぇ。ご自由にどうぞ。

【メインウェポン】拡散式マルチミサイルポッド

【サブウェポン】

・全方位ミサイル

・手持ち式ロケットランチャー×2

【設定】

トェーテン・ビーネンコルプの試作機兼サポートメカ。人型じゃない原因はたぶん開発者の趣味。製造後、とある都市に輸送された。

邪魔な機体を排除し、対象の行動を制限することに特化した武装を持つ。

接近戦に死ぬほど弱く設計されているが気にするな。ただの開発者の趣味なのだ。

全ての火器を使って撃ち落として、誰も寄せ付けないっていうのはロマンがあるじゃろ?そういうことです。

その火力は拠点攻略にも役立ち、鈍重な外見ではあるが、ホバークラフトにより機動力は確保されている。

弱点はジャミングによる搭載火器の無力化と、ホバークラフトの故障。被弾してもわりかしヤバい。

ホバークラフトが故障したら、ただの置物。火薬庫。火気厳禁!
419 : ◆Ljj.rtZBFM [sage]:2018/08/01(水) 17:44:49.70 ID:upxqTN9nO
すみません…。本来なら昼で退勤出来た筈なのですが、突如残業が入ってしまったので22:00くらいになりそうです…。申し訳ありません…。
420 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/08/01(水) 22:34:05.50 ID:Y9SBfFS+0
お待たせしました。これより第五話投下したいと思います。話の都合上、安価が多目となっております。
421 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/08/01(水) 22:35:44.63 ID:Y9SBfFS+0
機動戦士ガンダムLoD 第五話


          ――宵闇に舞う――
422 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/08/01(水) 22:37:17.22 ID:Y9SBfFS+0
それは、一方的な蹂躙だった。

両手に番えたナイフを巧みに操り、僅かな時間で小隊は壊滅。

「…エースパイロットか。あんな若いのになぁ。正直、勝てるか分からないな」

テールも同意し、映像データを記録、分析する。

【報告。機体名はファントム、パイロット名は『レイベル・ダリット』です】

ダリット。

大昔のインドで施行されていた身分制度の中で、最も低い身分を指す言葉だ。

ということは、彼はその身分出身なのだろうか。

「…ねえ。この子、どこかで見た気がしない?」

「うーん…。そんな気がしますが、どこかで会いましたっけ」

「むむ…。何故かしら。他人のような気がしませんわね」

女子たちが既視感を憶えているようだが、アルにそんな憶えは無い。

「さあ、な。他人の空似ってやつじゃないのか?」

軽くあしらわれたような気分になるディアは、むぅーと膨れっ面になる。

「さーて。二人は今日も訓練だ。特にハリティさん。あんた、このままじゃいい的だぞ」

「分かってるわよ…。アルファルド君はどうするの?」

ハリティの問いを受け、アルは思案する。

ここに留まると言っても、何もせずにただいるわけにもいかない。

部品や土地、人手があるこの基地でなら、色々なことが出来るだろう。

「テールを改修してもいいし、ハリティさんたちをしごくのもいい。せっかくここに来たなら、カジノで遊ぶのもいいか…」

「退屈せずに済みそうだ…ははは…!」

「やだ、アルファルド君が何だか怖い」

「…久しぶりにやることがいっぱいで嬉しいのですね」

「さて、何から終わらせるかなぁ」

この青年、ウッキウキである。
423 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/08/01(水) 22:39:06.66 ID:Y9SBfFS+0
行動安価です。先に二票入ったものを採用します。

1:訓練(対象キャラのステータスが大きく上昇します)
2:コミュニケーション(対象キャラの信頼度の上昇を試みます)
3:改造(MSに改修を施し、性能を上昇させます。テール×サムサランボディもこちらで行います)
4:建造(新しいMSを建造します(現在10%、コンセプト未決定))
5:開発(新しい武装を開発します(現在0%))
6:賭博(カジノで博打を行います。珍しい開発素材や、人との出会いがあるかも…?)
7:その他。ご自由にどうぞ。

※行動終了毎に建造はオートで5%進行、訓練は成功率小のものが一回判定されます。
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/01(水) 22:59:01.30 ID:B+2IqdWU0
4
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sag e]:2018/08/02(木) 00:07:21.09 ID:ec2BCCnQ0
4
426 :スマホからです。 ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/08/02(木) 00:53:31.11 ID:85i4nC+GO
PCの更新入っちゃったのでもうしばらくお待ちください…。
427 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/08/02(木) 01:58:39.31 ID:xzpWSTZs0
パイロットの二人は技術向上を図るべく、シミュレーターに入って特訓をしている。

リアンの方は、今までに交戦してきた兵たちと同等の実力で悪くない。

問題はハリティの方で、あまりにも酷過ぎる。

素人に毛が生えた程度、というより素人同然の技量。

これから先、このままでは生存することは難しいだろう。

「…とはいえ、何も知らない俺が教えたところで、ねぇ」

前の戦闘で紆余曲折あり、結果として仲間になったが、良好な関係とは言い難い。

しかし、他者交流の経験値の低いアルには、如何にか出来るものではないのだ。

――今は、俺に出来ることをしなくちゃな。

テールから幾つかのデータを書類に纏めてもらい、技術班のところへと向かう。
428 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/08/02(木) 02:30:24.37 ID:xzpWSTZs0
「接近戦主体にするのはどうですか?」

「基礎フレームはガーディアンの物を流用してますからね、悪くは無いでしょうか」

「…でも、これからの情勢を考えたら。防御力を多少あったところで…ですよねぇ…」

「ええ。他の陣営も、ガンダムの性質を組み込んでくると考えれば、強固な盾を持とうと貫かれてしまう」

苦々しい顔をする整備員と、基地司令。

その横に佇むフレームからは、どこか哀愁を感じさせられる。

「あー…。今、いいですか?」

「ふぇ?」

「…ん?」

思わぬ来訪者に一人は驚き、一人は疑問を浮かべる。

「アルファルドさんですか。このようなところに何用で?」

「あぁ。何か試作機作ってるって前に聞いたんで。ここを使わせてもらってる以上、手伝わないわけにはいかないと思って」

「…メアリー。貴女…」

「えへへ…」

整備員を一瞥し、ため息を吐く司令。

呆れているように見えるが、その顔は穏やかだ。

「…試作機開発に一民間人を動員するのは法に触れますが、今はそんなこと言ってる状況じゃないですね」

「協力していただけるのなら有難いです。…それに、ガンダムのデータも貰えるみたいですし」

司令の視線は、アルの手の書類に向けられている。

その目は、酷く冷ややかだった。
429 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/08/02(木) 02:34:45.17 ID:xzpWSTZs0
コンマ判定を行います。↓1と↓2です。

↓1

1〜5:近接型
6〜9:射撃型
0、00:???

テールのデータ:+2

↓2

コンマ÷2分進行
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/02(木) 02:44:51.42 ID:y1YPQlD/0
はい
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/02(木) 02:45:59.19 ID:TfjUad6tO
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/02(木) 02:46:01.65 ID:ec2BCCnQ0
433 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/08/02(木) 03:16:50.69 ID:xzpWSTZs0
「成程ねぇ。どういうコンセプトにするかは未定、と」

「ガンダムのデータを参考にしようと思いましたが、このフレームには合わないですね…」

「防御力があるんなら、接近させてもいいんじゃないか?牽制用の火器程度なら耐えられるだろう」

「貴方も、ですか。…討論し続けて何か完成するわけでも無し。装甲の開発に移りましょう」

司令は手渡された書類に罫線を引き、整備員に返却する。

「装甲はガンダムの物を流用しましょう。コストは嵩みますが、信頼性はより高まる」

「了解です。…アルファルドさん、今度設計プランを幾つか渡しますので、その時は何卒」

「くれるってのか。随分と気前の良いことで」

「…や、戦闘を通して、データ収集をするだけですよ。用が済めば回収します」

そう都合よく機体を幾つも受領出来ないか。

使わせてもらえるだけ有難いことではあるが。

「他にも欲しいデータがあれば言ってくれ。許可が出た分は渡すから」

「司令もきっと喜びますよ」

「…そんなつもりであげるわけじゃないんだがな」
434 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/08/02(木) 03:29:03.02 ID:xzpWSTZs0
「…おかしい。あいつはどこ行ったよ」

夕食の時間だというのに、お嬢様が顔を見せない。

食堂は人で賑わっており、隅の席でアルは独り寂しく食事をしている。

一方その頃のシミュレーターでは、絹のように滑らかな銀髪をした少女がシミュレーションを行っていた。

「…もう、暇で暇でしょうがありませんわ」

お嬢様という身分故か、MSの操縦も許されず、整備の手伝いもさせてもらえない。

やることと言ったら、基地で働く女性陣――とある事情で、女性しか働いていない――とのトークくらい。

「私だって…少しでもアルの役に…」

――守られるばかりでいたくないのです、私も。

日頃の、旅を始めてから、いや、幼い頃からの鬱憤が溜まっているディア。

それは、ここに来ても少しずつ溜まっていく。

頼ってばかりの自分が情けなくて。

何も出来ない自分が愚かに見えて。

自分のことを何とも思わないアルを見て。

ディアの鬱憤は非常に溜まっていた。

「…アルの…バカー!!!」

ひじょ〜に、溜まっていた。
435 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/08/02(木) 03:36:01.47 ID:xzpWSTZs0
すみません…。第五話全部投稿しようと思ったのですが、時間が…。

数日中に終わらせる所存でございますので、何卒…。長い間音沙汰無しで、本当にすみませんでした…。

そして、こんな愚かな>>1にお付き合いいただき、誠にありがとうございます。感謝してもしきれません…。

自由行動は後二回このお話で行う予定です。幕間に小話も幾つかございます。

先に行動終了後の判定を。↓1は8以上、↓2は6以上で成功となります。

↓3

へなちょこお嬢様:-2
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/02(木) 10:57:00.21 ID:ec2BCCnQ0
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/02(木) 12:25:25.60 ID:KrrJ+BgHO
そい
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/02(木) 15:44:07.39 ID:fE/hhhC1O
復活してたのかよかった
439 : ◆Ljj.rtZBFM [saga]:2018/08/20(月) 02:05:15.70 ID:garRR+QH0
突然ではありますが、本日の昼より更新を行いたいと思います。
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/21(火) 09:52:06.37 ID:ngKPopcT0
更新無かったか
178.93 KB Speed:0.1   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)