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【安価キャラMIX】友奈「勇者シャッフル?」
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49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/06(土) 09:50:39.37 ID:gWq5jrr+0
のわゆ、了解しました。今日はここまでです
昨日も言った通りまだ勇者の章最終回を見れていない為、次の更新は間が空く可能性が高いです
一応見るまでの間にのわゆのシナリオはある程度考えておきますが、現状シナリオにも選択肢などでそれなりに安価を使うことも考えています。
とりあえずどっかのタイミングで、のわゆ原作1話にあたるプロローグだけは投下するつもりですので、よろしくお願いします
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/13(土) 23:34:16.94 ID:egKs2NO+0
西暦2018年 丸亀城 石垣上
東郷「……………」
東郷(私たちの国土がバーテックスに強襲され、生き残った多くの人間がこの四国の中で暮らさざるを得なくなってから、2年)
東郷(あの日のことを、私は忘れたことなどない)
東郷(余りにも凄惨な人間への蹂躙、平和を喪ったという絶望感)
東郷(きっと、今こうして生きている人々も、誰もあの夜のことを忘れたことはないだろう)
東郷(──あの日は、そう。旅行で、本土に出ていた時の事だった──)
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/13(土) 23:41:00.79 ID:egKs2NO+0
3年前 島根
園子「ねえわっしー、こっち向いて〜」
東郷「もう。だからもうわっしーじゃないわよ、私は」
園子「え〜?でも、わっしーはわっしーだよ。親が再婚したからってとぅぐるふとかに変えるわけにはいかないよ〜」
東郷「何よ、そのなんだかおぞましい呼び名……」
園子「ね、変でしょ?だからわっしーはわっしー」
東郷「……まあ良いわ。にしても、いつになったら終わるのかしら、この厳戒態勢」
園子「こっそり抜け出して縁日のほう行っちゃう〜?」
東郷「駄目よ。いつまた地震が起こってもおかしくないのだから」
東郷(今日はここだけではなく、規模を問わずに日本各地で同様の自然災害が発生していた)
東郷(子供同士で仲の良い三人組が、家族ぐるみで一緒に旅行を楽しむ──そのはずだったのに、不運だったな、と感じていた)
東郷(私とそのっちがこうして島根に。もう1人の友達──銀も連れてくる予定だったのだけれど、突如親族との何やらで諏訪に発つことに)
東郷(流石に旅行を取り消す訳にもいかず、結局は「お互いのお土産を楽しみにする」なんて言葉で押し切られてしまったけれど──)
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/13(土) 23:42:43.05 ID:egKs2NO+0
東郷「あっちも、大丈夫かしら……」
園子「ミノさんなら大丈夫だよ〜。ところでわっしー、お父さんとお母さんは?」
東郷「さっきこっちに向かってるって聞いたわ。もうここに避難してると思う」
園子「そっか〜。それなら一安心だね〜……!」
東郷「……!また来たわよそのっち!伏せて!」
園子「な、なんだか今回のは特に大きい〜!」
東郷「そうね、もしかしたら本震かも──」
東郷(──しれないわ、と言おうとした、その時だった)
東郷(頭を殴られるような感覚。それは私の意識を半ば吹き飛ばし、そして同時にそれを送り込んできた)
東郷(抽象的で、理解の及ばないような映像。まるで戦争が起こっているかのような流動する息遣い)
東郷(具体的に分かったことは少ないけれど──とにかく、怖い、ということだけは、なんとなく理解できて)
園子「………っしー!わっしー!どうしたのわっしー!!」
東郷「なに、これ………」
園子「起きてる……!?大丈夫わっしー!?急に目が虚ろになって、って、え?」
東郷「──そのっち、お願いがあるの。着いてきて」
東郷(そして、もう一つ)
東郷(私と、私の友達が、それに対する唯一の対抗手段を持っている、ということも、また分かった)
園子「……うん、分かった。行こう、わっしー」
東郷「ええ──目的地は神社の神楽殿よ。時間がないわ、早く行きましょう!」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/13(土) 23:44:41.32 ID:egKs2NO+0
神社 階段
東郷「はっ、はっ、はっ………!!」
園子「………!!見て、わっしー、あれ!」
東郷「え?…………ッ!?」
東郷(その時、私は直感した)
東郷(ついさっき、私の頭の中に流れ込んできたイメージの正体が、コレだということ)
東郷(或いは流星群のようにも見える、数えきれないほどの白い楕円状のモノ)
東郷(それが、地上を目掛けて真っ逆さまに落ちていく)
東郷(もし、それが落ちたら──)
東郷「──そのっち、急ぐわよ!ここの階段を上り終えれば、もうすぐの筈!」
園子「わかった!行こう、わっしー!」
東郷「はあ、はあ……着い、た!」
園子「それで、わっしー……!何処に……」
東郷「そこの、神楽殿の中に……」
東郷「──え」
園子「──あ」
東郷(その時、本当の意味で、私たちは地獄を見た)
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/13(土) 23:49:01.95 ID:egKs2NO+0
東郷(神楽殿の近くにいる人々──いや、人々だったものの、無惨な有様)
東郷(逃げ惑い、隠れる人々を執拗に追い回し、歯のような器官で殺し回っていく、白い化け物)
東郷(今にも喰われるのではないかと、恐怖に怯える人々の目)
東郷(それを見た瞬間、私の心も恐怖で凍りつきそうになって──)
園子「───わっしー!」
東郷「──!」
園子「しっかりして、わっしー!どうすればいいの!?」
東郷「……ええ!そこの、神楽殿の中!」
東郷(今この場所で、この状況を打開できるのは、私だけ)
東郷(そのっちの激励で、再びそれを思い出すことができた)
東郷(今は、ただ、これ以上の犠牲を出さないように──!)
東郷「──あった!そのっち、そこの御神体の右下の箱!」
園子「これ!?」
東郷「そう!そして、私は──!」
東郷(その正反対の場所から、私はあるものを取り出した)
東郷(そこに何があるのか、私にはもうわかっていた)
東郷(古ぼけた弓と矢。けれど、私が持つことで、その弓矢にある力が宿る)
東郷(かつて、旧き神々の戦いの中で、かの神が使ったとされる弓)
東郷(共に使われた太刀と並ぶ剛力を誇る、その武器の名は──)
東郷「─────生弓矢!!!」
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/13(土) 23:51:55.55 ID:egKs2NO+0
東郷(叫ぶと同時に放った私の一矢は、今にも人間を噛み切ろうとしていた化け物を数体同時に撃ち抜いた)
東郷(迷わず振り返ると、仲間を倒されたことに気付いた化け物が一斉に此方へと向かってくる)
東郷(一箇所に固まってくれたおかげで、撃てば当たる──が)
東郷「数が、多すぎる……!こっちに向かってくるまで、倒しきれな……!」
園子「任せて、わっしー!」
東郷(仲間を複数殺されて尚突っ込んでくる化け物に対し、そのっちがその前に立って手の中の武器を振るう)
園子「まとめて、やっちゃえーーーーっっ!!」
東郷(槍のような形の武器の穂先が、スリットのような間隔を空けて並ぶ)
東郷(放射状に展開された刃は、数にものを言わせて突っ込んできた敵にとっては致命的な攻撃)
東郷(辛うじて避けた化け物も、その時には既に私が番えていた矢が全て貫いた)
園子「大丈夫、わっしー!?」
東郷「ええ、大丈夫よ──ッ!」
東郷(その時再び、地震の時と同じ感覚が私を襲った)
東郷(それが何なのか、その時には何となく理解出来ていた)
東郷(先程とは違い瞬時に意識を取り戻した私は、大声で呼びかけた)
東郷「──皆さん!この神楽殿から、そちらの高台へ!そこから通じる山道は安全です、そちらに避難してください!」
東郷(放心していた人達にそう呼びかけると、のろのろとだが全員が動いてくれた)
東郷「後は、下に残ってる人……!」
東郷(私たちの親を含む、多くの人が、まだ下に残っていた)
東郷(その人たちも、できる限り避難させなくては。しかし、私以外に今ここにいる人達を誘導できる人間は──!)
園子「──私が下にいる人を連れてくる!わっしーはそっちの人達を!」
東郷「……!!ええ、お願い、そのっち!」
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/13(土) 23:52:52.38 ID:egKs2NO+0
東郷(──この日、人類は未曾有の脅威に晒された)
東郷(それと同時に、私達は数少ない対抗できる力を手に入れ、他の人々と共に唯一の安全圏──四国に向かうこととなる)
東郷(それは勿論、他の地方でも──)
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/13(土) 23:54:21.11 ID:egKs2NO+0
「はっ、はっ……………!!」
「早く、早く……!あの人のところに、行かなくちゃ………!」
「間に合わなく、なる───!」
ガチャリ
「風さ─────」
「──────あ」
「…………う、そ」
「あや、ちゃん」
「風、さん」
「とうさんと、かあさんと」
「いつきが」
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/13(土) 23:55:30.72 ID:egKs2NO+0
(怖い)
(怖い)
(化け物。人が喰われた。違う、食べてすらいない。ただ噛み付いて[
ピーーー
]だけ)
(みんな逃げてる、けど、多分いつか追いつかれる)
(そしたら、そのまま、あいつらに、またああして)
(──私も?)
(私も、同じように、死ぬ?)
(あの二人と、同じように?)
(嫌だ)
(嫌だ、怖い)
(嫌だ、嫌だ、死にたく、)
(死にたく、ない─────)
「───安心しな、しずく」
「お前は、俺が守ってやる」
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/13(土) 23:57:48.63 ID:egKs2NO+0
「三ノ輪、さん」
「……分かってます、先生」
「私とあなたが今ここにいるのも、きっと運命……いえ、神様の導き、なんでしょうね。……本当に、どうして、こんな」
「……まあ、それなら仕方ないデショ、先生。それで」
「ええ。避難先はある程度確保できてる。後は──」
「アタシがコイツラを蹴散らせばいい。でしょ?」
「……やっぱり、逃げないの?」
「……そりゃ、逃げたいです。でも、ここで逃げたら、鉄男も金太郎もお父さんもお母さんも、先生も、みんな死んじゃうかもしれない」
「だったら──ここは、怖くても頑張りどころでしょう!」
「……本当に、ごめんなさい。よろしくお願いするわ、三ノ輪さん」
「まっかせといて、先生!」
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/14(日) 00:03:31.92 ID:kZy71Bl70
東郷(……四国に帰り、特別な力に目覚めた私達のような少女は集められた)
東郷(あの神の声──御告げを聴くことが出来る人々は巫女と。そして武器を持ち戦う力を得た人々は、勇者と呼ばれるようになった)
東郷(中でも、その両方の力を持つ私は、救世主と呼ばれている)
園子「わっし〜!」
東郷「……!そのっち」
園子「フーミン先輩とあややが呼んでるよ〜、うどんだってさ〜」
東郷「……ええ、今行くわ、そのっち」
東郷(城の中へ向かう前に振り返り、もう一度四国の向こうを見る)
東郷(奪われた国土。失われた平和。もう二度と帰ってこない多くの命)
東郷(──それでも、きっと。私たちの戦いで、全てを取り戻してみせる)
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/14(日) 00:12:44.72 ID:kZy71Bl70
というわけでのわゆ編プロローグでした。ぐんちゃんプロローグは本編と同じなので割愛しました、ごめんなさい
次回からですが、安価は選択肢メインで割とがっつり展開に絡めていこうかなと考えています 色々パターンを考えたので、選択肢次第では最終的な展開や生存キャラ数にも影響させていこうかなと
こういうタイプの試みは初めてなので至らぬところも多いかもしれず、また更新ペースも遅めになってしまうとは思いますが、よろしくお願いします
ちなみに、台本形式で書くのは初心者なのですが、細かく描写を書く(今回で言えば戦闘シーン)時は地の文使うのと今回みたいにキャラの心理描写&説明台詞の方だとどっちが読みやすいですかね?
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/21(日) 10:36:43.51 ID:xJveEmCt0
心理描写
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/29(火) 23:44:00.17 ID:lMq7ebk0O
心理
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/29(火) 23:44:27.93 ID:1M1+Zx1ro
説明
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/29(火) 23:44:55.88 ID:5F44VS5Xo
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