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エンド・オブ・オオアライのようです
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◆vVnRDWXUNzh3
[sage saga]:2017/12/31(日) 23:52:56.59 ID:5+6NfdaHO
厚さ数メートルにも及ぶ、鋼鉄の甲板と、その上に敷かれたコンクリートの道路が捲れ上がる。居住区に立ち並ぶ家々が、土煙と轟音を伴って崩れ落ちていく。錆びた鉄の板を満身の力を込めて摺り合わせているような、おぞましい叫び声が防音ガラスを突き抜けて耳朶を震わす。
ヌラヌラとした光沢を放っていることが遠目にも解る青白い胴は、まるで樹齢数百年の大木のように太くたくましい。頭部は対比するかの如く深い黒色をきていて、位置的に眼と思われる亀裂の奥からは金色の光が覗く。
全長は大凡20Mといったところだろうか。怪獣王には初代にさえ遠く及ばないが、あまり高い建造物が多くない大洗女子学園の甲板上にあってそれは十分に異質な存在感を放っていた。
そして────何より異質なのは、左目に当たる箇所から生えた“砲門”と、頭頂に備わる4門の“魚雷発射管”だ。
(;゚ω゚)「……………」
「あれが、深海棲艦………なのか?」
『───キィアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!』
冷泉さんのか細い呟きに応えるように、“それ”はもう一度あの鳴き声を上げる。先程よりも僅かに音程が高く長い咆哮は、まるで歓喜の雄叫びのようにも感じられた。
《たった今入ったニュースです。大洗女子学園の甲板上に、深海棲艦と思われる全長20M程の巨大な生命体g─────》
「きゃあっ!?」
テレビから流れていたアナウンサーの声が不自然に途切れ、画面がブラックアウトする。直後、商業区と思われる方角で灰色の煙が爆発音とオレンジ色の炎を伴って吹き出す。
ここでようやく、指一本すら動かすことが出来なかった僕は恐怖による金縛りから解放された。
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