凛「行くわよセイバー!」アーチャー(言えない…!実はアーチャーとか言えない…!)

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142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 00:38:16.63 ID:0pOWxdu90

切嗣「…」ボー…

セイバー「昼ドラです!『アーサー王伝説』後半のランスロット卿並みの泥沼じゃないですか!!」

切嗣「…」

セイバー「くっ、見損ないましたよキリツグ!あなたは妻に操を立てるタイプだと思っていたのに!」

切嗣「…」ぷいっ。

舞弥「ああ…切嗣はまだ無視を?」

セイバー「ええ!無視の王様、無視キングですよ!」プンスカ!

士郎(うまくはないなぁ)

143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 00:40:16.51 ID:0pOWxdu90

セイバー「うーむ…しかし切嗣は再婚していたのですか」

舞弥「いえ、籍は入れてません」

セイバー「えっ」

舞弥「…私はあくまで愛人、という事です」

セイバー「き、キリツグゥ…」

士郎「オレもそれはどうかと思うよじいさん」

切嗣「僕の妻はアイリだけだ」ツーン

セイバー「し、しかしアイリスフィールはもう…それに舞弥が気の毒だ」

切嗣「…」スッ

セイバー「キリツグ!」

切嗣「さて、舞弥。」

舞弥「はい」

セイバー「Hey!listen!」

士郎(Cボタンの↓押さなきゃなぁ)



144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 00:40:53.23 ID:0pOWxdu90

切嗣「後で僕の部屋に来てくれ。…第五次聖杯戦争について話がある」スタスタ

舞弥「!…了解。」

士郎「さ、美遊はもう寝ような」ポンッ

美遊「うん、おやすみ。お兄ちゃん」


とてとて…。


セイバー「…」

145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 00:41:40.46 ID:0pOWxdu90

セイバー「なんだか色々と…複雑な気分です」

士郎「あー、まぁ知ってるやつが色々変わってたら変な気持ちにもなるよな」

セイバー「…シロウ、頭を撫でて私を癒してください…」ポスッ

士郎「いいよ」ナデナデ

セイバー「んっ…」

士郎「セイバーはどこで寝る?」ナデナデ

セイバー「おや、言いませんでしたか?」






セイバー「もちろんシロウと同じ布団ですとも」ニッコリ

士郎「はは…寝れるかな、オレ」

146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 00:42:54.77 ID:0pOWxdu90










その頃の間桐家






147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 00:43:56.76 ID:0pOWxdu90




雁夜「イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!」パンパン

桜「イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!」パンパン

ライダー「イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!」パンパン

臓硯「イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!」パンパン


慎二「…」





148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 00:45:37.41 ID:0pOWxdu90

慎二「…」

慎二「…」チラ


雁夜「慎二くんのっ!ちょっといいとこ見てみたい!」


■?????虫「キシャァァアア!!!」ウゾウゾウゾ

雁夜「ハイ!呑ーんで呑んで呑ーんで♪」パンパン


慎二「無理ィィイイ!!!!」



149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2018/01/15(月) 00:49:07.74 ID:0pOWxdu90

慎二「ふざけるな!!いくらなんでもこんなキッショいのを踊り食いしろとか無理に決まってるだろぉ!!」

雁夜「フゥ♪フゥ♪」カクカク

臓硯「しかしのぉ…慎二はギリッギリ魔術回路はあるが魔力量とか…その、アレじゃし」

臓硯「スペシャル刻印蟲とかでも使わないと初戦敗退すると思うがのぉ」

慎二「えっ、僕ってそんなに才能無いの?!」

臓硯「え!?い、いや…そういう訳じゃなくてな?聖杯戦争に参加するのは猛者ばかり故にな?」

臓硯「こう、クラスで一番足が速いヤツは普段すげーってなるけどオリンピック選手と比べたらカスであろ?」

臓硯「慎二も才能はある」

臓硯「前の聖杯戦争では後半戦まで健闘し、最後まで生き延びたほどの雁夜とあんまり変わらぬほどの」

慎二「やめろよ!優しいフォローが痛いんだよっ!!それって才能無いドカスって事じゃないか!」

雁夜「…」


150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 00:51:02.81 ID:0pOWxdu90

慎二「大体雁夜叔父さんはカスってじいちゃんもよく言ってるじゃないかっ!」

雁夜「はは…あー、慎二くん?」

慎二「何だよっ!」

雁夜「大丈夫大丈夫!意外と味ないし毒とかじゃないから!ちょっとニュルニュルゥォエッ!ゥォエッ!ってなるだけだから!」ニカッ

桜「そうよ!雁夜お父さんだって一応結果的には生きてますし!」

雁夜「…」

雁夜「…うん!結果的にはね!」b

慎二「おいィィイイ!なんかあったぞぉおお!?!!今なんか変な間があったぞぉおおお!!?」


151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 00:51:54.68 ID:0pOWxdu90

雁夜「別に途中でエラい事になっても終わりよければすべてよしじゃないかな」ニッコリ

慎二「やめろよぉ!全てを諦めて受け入れた笑顔で言うのやめろよぉお!!」

ライダー「マスター、早くしてください。皆あなた待ちなので」

慎二「うるさい!サーヴァントのクセにマスターに意見するな!」

慎二「桜ァ!お前もボサーっとしてないでなんか言えよ!兄さんが貶されてんだぞ!ポンコツ!」

桜「…」ニコッ

桜「…」クイッ

ライダー「…」コクッ



ライダー「どっのっくっちっがっ言ってっいっまっすっかっねっ!?」グギグギクミギ!

慎二「あだだだだだだだだ!!!すいまっせん!すいまっせん!調子乗ってました!やめて!コブラツイストはやめて!」



152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2018/01/15(月) 00:53:50.30 ID:0pOWxdu90

ライダー「魔力供給源でもある桜に舐めた口をきかないように。」

慎二「ちくしょうちくしょうちくしょうちくしょう…!」

臓硯「慎二や」

慎二「なんだよじいちゃん」グスッ

臓硯「己の力量を認めた上でなければ人は成長できぬものだ」

慎二「…そんなの、認められるかよ…っ!」

慎二「だって!!僕は!エリートだ!勉強だって!スポーツだって!!」

慎二「そんな僕が!…無能だなんて…!」ギリッ

慎二「桜よりもっ…!」

桜「…」フゥ




慎二「オマケに常日頃からバカにしていた雁夜叔父さんよりも…!」

雁夜「はっはっはっ…叔父さんそろそろ泣いていい?」

桜「いいですよ」ニコッ


153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2018/01/15(月) 00:59:43.78 ID:0pOWxdu90

慎二「こんなの…!」

臓硯「…」

臓硯「ではそのまま”遠坂”や”アインツベルン”、”衛宮”に始末される気かのぅ?」

慎二「それはっ!」

臓硯「ワシとて本来ならば可愛い可愛い孫を聖杯戦争に参加させたくはなかったし蟲を忍ばせたいとも思わぬよ」

臓硯「だがの」ソッ

臓硯「可愛い孫がワシらの領域に興味を示し、その最高峰の争いに挑み願いを叶えたいと主張しよった」

臓硯「ワシはその意志と勇気、挑戦する気概を尊重したい」

臓硯「ならば。お前を死なせぬためならばワシは妖怪にでも鬼にも悪魔にもなろう」

慎二「…ふんっ!どうせじいちゃんは…ホントは不死が欲しいだけなんだろ」プイッ

慎二「僕が言い出したのを都合がいいって、」

慎二「参加を許して、聖杯の選出をある程度操作してまで…勝ち残る可能性が高い桜じゃなく僕がマスターなのは、きっと一番御しやすいから…」

臓硯「それは違うのぉ。手段など選ばなければ誰でもいくらでも御せるとも」

臓硯「もしワシが勝ちを優先するならば慎二は参戦させぬし雁夜を囮に桜を真マスターとするのぅ」

慎二「…」

雁夜「…」

154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2018/01/15(月) 01:01:43.22 ID:0pOWxdu90


臓硯「慎二。」

臓硯「ワシが不死を望むのは間桐家存続や高潔な意志を後世に遺していくためであり、第三魔法によるこの世全ての悪の排除の為でもあるが」

臓硯「可愛い可愛い孫達の成長を見守りたいからでもある」

慎二「じいちゃん…」

臓硯「しかしこの体や魂はもうあまり持たぬ…以前は50年に一度変えれば良かった肉体も今や半年に一度変えねば持たぬ…」

慎二「…」ギュ

臓硯「孫をワシより先に死なせたくもない…」

慎二「…」

臓硯「もうな、可愛くて可愛いくて仕方ないのでな…もうこの気持ちも第三魔法とかでなんとかして欲しい」カツッカツッ…

慎二「…」

臓硯「慎二、信じて欲しい。」

雁夜(あ!今ギャグ言った!!慎二信じてってギャグ言った!)

臓硯「ワシが雁夜を実験台にして完成させたあんまりデメリットないスペシャル刻印蟲をお前に呑ませるのは」

雁夜「えっ」

臓硯「お前に…ただただ生き残って欲しいからだけなのだ…」

慎二「じいちゃん…」

雁夜「え?マジで?ひょっとしてあの苦痛って、えっ、マジで?」




155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 01:03:37.37 ID:0pOWxdu90

臓硯「のぅ雁夜。だってお前、ただでさえ可愛い孫がの?」ガッ

雁夜「ちょっ、痛い痛い」

臓硯「『聖杯戦争に出たい!聖杯で『じいちゃんを長生きさせてやりたい』って願いを叶えたいんだ!』とか」

臓硯「もうワシどうすればいいの!?悶えるわ!もうワシの身体にそんな機能無いのに吐血するわ!!」クワッ

雁夜「あの、わかったんで!痛いから!痛いから!爪とか蟲のアゴとかくい込んでるから!」

雁夜「桜ちゃん!桜ちゃーん!?助けてくれる!?」

桜「…」ニコニコ

雁夜(ちくしょう)

臓硯「ああああ!!孫バニシングラヴ!!」バキッ

雁夜「いっだーッ!?」ズザザザ



雁夜「ちょっ、え?なんで今殴られたの俺!?」

桜「ドンマイ♪雁夜お父さん♪」

雁夜「…えへっ♪」デレッ

ライダー(素直に気持ちが悪いですね)

156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 01:04:13.51 ID:0pOWxdu90


慎二「でも…さすがにアレは…」

刻印蟲「キシャァァアア!!!!!」

臓硯「ええい!ならば慎二のためにもう一肌脱ぐとしよう…待っとれマイラバーグランソン慎二!」b カツッカツッ

慎二「ああ…!楽しみに待ってるよマイラバーグランパ
!」b



・・・・・。





157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 01:05:29.48 ID:0pOWxdu90


臓硯「…そんなわけで持ってきた策がコレじゃ」


臓硯「策1。『オブラートに包んでみた』」

オブラートin刻印蟲「キシャァァアア!!」ガサガサガサ!

慎二「…」ゴクリ

臓硯「はいグイッと」つ

慎二「ぅ、あ、」

オブ刻印蟲rt「キシャァァアア!!!!!!」

慎二「うわぁあああああ!!!破ってきたァァァ!!!」

臓硯「ぬぅ…」

臓硯「ならば、とっておきのを。策その2じゃ」





158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 01:06:31.98 ID:0pOWxdu90

臓硯「刻印蟲を皿に置き…」

臓硯「コレを上からかける」ドポドポ…

慎二「…!そ、それは!」

桜「あ…!」

雁夜「あ、俺も知ってる」

ライダー「…」



臓硯「クックック…知っておったようだな…これが何なのか…!」

慎二「そりゃ…だって最近よく見る…!」


159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 01:07:12.54 ID:0pOWxdu90











雁夜慎二桜ライダー((((お、『おくすり飲めたね』だ───────ッ!!!))))



臓硯「クックック…慎二の好きなチョコ味よ…!」ブニュニュ…


160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 01:08:16.96 ID:0pOWxdu90


慎二「き、気遣いは嬉しいけど…」チラ


チョコく印蟲「キシャァアアア!」

慎二(パッと見デケーうんこだコレ!!!)

慎二「いや…チョコ味はちょっと」

臓硯「あ、すまん今日はイチゴ味の気分じゃったか?」アセアセ

慎二「違うから!つーかイチゴ味だったらグロオブジェだから!!北極から南極だから!」

臓硯「むぅ…すまん…」


161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 01:09:16.21 ID:0pOWxdu90


雁夜「…」スック

慎二「?」



雁夜「…イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!」パンパン


慎二「ちょっ、殴るぞ叔父さん!やめろよ!」


桜「イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!」パンパン


慎二「桜ぁ!?」


ライダー「イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!」パンパン


慎二「お前まで!」


臓硯「…イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!」パンパン

慎二「じいちゃんまで!」



162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 01:12:22.20 ID:0pOWxdu90

桜(兄さん…聞こえますか…?今、あなたの心に直接話しかけてます)

慎二(どうやって?!)

桜(皆はもう早く寝たいんです。兄さんのワガママと茶番に付き合うのもそろそろ限界なんです)

慎二(う、うるさい!あんなの誰だって躊躇するだろ!)

桜(早くやらないとライダーが兄さんを肉骨粉に)

慎二「う、うぁ、うあぉおおお!!!」

慎二「やればいいんだろッ!やればッ!」

慎二「うぉおおああああああぁああああッッッッ!!!!」






ちゅるん。








慎二「オボゥエエエエッッ!!!」ボロロロロロトシャトシャトシャ!


163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 01:15:26.57 ID:0pOWxdu90

慎二「ハァハァ…!ハァハァハァハァ!」

チョコく印蟲「キシャァアアア」

慎二「ぐ…!おらァァァァ!!!!」バクッ!



慎二「ぼろろろろろろろろろ!!!!」



臓硯「…」

雁夜「…」

桜「…」

ライダー「…」


164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 01:19:35.05 ID:0pOWxdu90



臓硯「…イチゴ味にしてみるかの…」

雁夜「んー…マヨネーズとかで包むとか」



桜「あ、私はもう寝ますね。兄さんに『ガンバレ♪』って伝えておいてください」

ライダー「わかりました。桜」








慎二「僕は…ッ!僕は必ず、じいちゃんを…!」ハグッ






慎二「不味ゴパァッッッッッ!!!」




165 : ◆3rfPz4lVbmKs :2018/01/15(月) 01:20:46.01 ID:0pOWxdu90
刻回はここまで印蟲。

166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 01:47:07.41 ID:m8A7NaOA0
間桐家はもういいかな…
アインツベルンと打メットさんを
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 07:14:02.26 ID:UvGXZ5Ad0
まさかの美遊にビックリだわ。
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 09:26:35.92 ID:9HjUS2HHO
メディアさんとか和解できてそう
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 11:28:10.39 ID:jreuUqXlo
切嗣が喋らない理由最後に食べようと思ったおかず食べられたとかだろこの子供っぽさ
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 12:26:15.43 ID:z5U6vUeLO
シグマ「」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 19:05:18.54 ID:bNGxYoi70
>>169
無断からあげレモンレベルで許せないんだよなぁ・・・(個人差あり)
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 21:44:01.98 ID:gCj7Z3AP0
さすが絆の力が間桐家の力なだけはある
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 22:00:14.35 ID:pbHODe0A0
>>143を見る限り、アイリは原作通り第四次で消えてるのか
てっきり愛人と子供作ってる切嗣とは離婚を前提とした別居をしてるかと思った
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 17:06:06.69 ID:S1yDkFfko
この和気あいあい空間に原作通りのイリヤがやってきて大変なことになるのか…
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 22:27:58.40 ID:dzJ3+8Ho0
イリヤなら美遊がいるから大丈夫、すぐに友達になれる。
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 11:20:49.88 ID:4ksGkJiUo
>>セイバー「男でもバイクでも車でも見た事ない乗り物でも乗れますよ!」

騎乗のスキルをセックスに使うな!!
177 : ◆3rfPz4lVbmKs :2018/01/18(木) 00:47:27.92 ID:OUmXffWX0


〜そして朝、衛宮家〜



士郎「んじゃ、行ってきます!」

舞弥「行ってらっしゃい。気をつけて登校してください」

士郎「ん!」

美遊「ふぁ…お兄ちゃんもう出るの?」

士郎「ああ、弓道部の朝練があるんだ」

美遊「そう。頑張ってね」

士郎「ああ!ありがと!」


タタタ…



178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 00:52:44.03 ID:OUmXffWX0

舞弥「さ、美遊も準備して。私と切嗣も出かけてしまいますから」

美遊「?」

舞弥「ですから朝の支度は手伝えません。今のうちにいつでも出られるように自分で準備を」

美遊「デート?」

舞弥「…ええ、そのようなものです」

舞弥「ですから今日は遅くなります」

美遊「…」

美遊「…気をつけて、ね」

舞弥「!…ええ。ありがとう」



舞弥(今ので色々と察しましたか。頭の良い子です)

179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 00:53:15.40 ID:OUmXffWX0

美遊「晩御飯はどうする?」

舞弥「士郎にまたお願いを」

美遊「うん。わかった」



タタタ…



舞弥「…」


180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 00:53:56.52 ID:OUmXffWX0


切嗣「…士郎は行ったかい?」

舞弥「ええ」

切嗣「そうか」




切嗣「では」

舞弥「はい。まずは言峰教会へ、ですね」



181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 00:59:36.15 ID:OUmXffWX0

切嗣「出来ればアイツには2度と会いたくないんだけどな」

舞弥「しかし一切を取り仕切っているのは彼です」

切嗣「ああ、わかってるさ。言ってみただけだ」

舞弥「言峰神父には…まずは確認ですね」

切嗣「ああ。まだ出揃ってないクラスのサーヴァントか、”はぐれ”が居ないか確認だ」

舞弥「参戦資格の”調達”が出来なければ?」

切嗣「無論、誰かからその資格をいただくさ。…できる限り穏便に済ませたいものだが」

舞弥「切嗣」

切嗣「なんだい」

舞弥「あなたのその愉しげな表情は穏便に済ませる気など1ミリもないようですが」




切嗣「そうかい?それは…気づかなかった」ニヤリ。

舞弥「楽しそうで何よりです」


182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:00:52.61 ID:OUmXffWX0


切嗣「ふっ…隠居生活も悪くはないと思ってたが」

切嗣「やはり目的完遂のために活動するというのは『生きている』という充足感がある」

切嗣「…『死んでるみたいに生きたくはない』とはなんのセリフだったかな」

舞弥「切嗣。行きましょう」

切嗣「ああ」





切嗣「できれば今度こそ”アサシン”のマスターになりたいものだ」

舞弥「前回からずっと言ってましたしね、それ」



183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:01:53.34 ID:OUmXffWX0


〜穂群原学園、弓道場〜



士郎「…」キリ…キリキリ…!


士郎「…ふっ!」パシュッ!


スカンッ!!!


セイバー(霊体化中)『おお!お見事ですねシロウ!』

士郎(まあ、これくらいはね)ドヤッ




184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:03:28.03 ID:OUmXffWX0


セイバー『どのくらい練習したらその域に到達できるのですか?』

士郎(さぁなぁ…んー…いっぱい!)パシュッ


スカンッ!!!!


セイバー『いっぱい、ですか』

士郎(セイバーこそ。青タイツの人に剣を使って圧倒してたけどアレでも全然本気じゃなかったんだろ?)

セイバー『まぁ彼が憔悴しきっていたからというのもあるのですが…ええ、まぁ』

士郎(セイバーこそ凄いじゃないか。かっこよかったよ)

セイバー『そんな…///なんだか照れますね』

士郎(よっ!綺麗で強くてかっこいい女の子!)

セイバー『や、やめてください///なんだか恥ずかしいです!』

士郎(それで?その域に至るまでにはどのくらい練習したんですかセイバーさん?)

セイバー『ふふ…”いっぱい”、です♪』

士郎(はははっ)

セイバー『ふふふっ』

185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:06:23.61 ID:OUmXffWX0


慎二「よ〜う。エェミヤァ」|'ω')ヒョコッ

士郎「お、そっちはもう百射終わったのか?」

慎二「まぁね。ほら、ボクって天才だからさ?」ドヤァ…

士郎「まぁ慎二かなり上手いもんなぁ。ほとんど中ってたし」

慎二「…何それ皮肉?お前の方が命中率いいからって僕を馬鹿にしてんの?」

慎二「は、さすが天才衛宮様だなぁ?」

美綴(え?うわあんなに煽って…ケンカ始まる?ちょっ、勘弁してよね!)

士郎「オイオイそんな褒めんなって」

美綴(いや褒めてねーし!煽られてんだよ穂群原のブラウニー君よぉ!)

慎二「いやいやいや…素直な感想さ。衛宮は凄いよ」

美綴(えっ!?違うの!?本当にアレ褒めてたの!?)



186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:07:55.31 ID:OUmXffWX0

慎二「そういえば桜がこんなの作ったらしいんだよねぇ」

士郎「ん?クッキー?」

慎二「ああ。『センパイに』って」

士郎「えーなんか悪いなぁ」

美綴(へーやるじゃん桜のやつ)

美綴(結構手が込んでるわね。相当朝早く起きて作ったんだろうなぁ…)

慎二「丁度小腹も空いたろう?食べないか?」

士郎「ああ。じゃあいただこうかな」

慎二「あーあのさ、僕もちょっと欲しいんだけど」

士郎「ん。いいぞ」つ

美綴(ふふっなーんだ。仲良いのねっ)

美綴(いやいやでもでも道場でおかしはダメでしょ!注意してやんなきゃ!)




慎二「ふんッッ!!」グシャッ!!

士郎「…」

美綴「」




187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:09:08.45 ID:OUmXffWX0


慎二「ひゃーはっはぁーっ!!」バキッ!

慎二「それそれそれ!」バキッ!パキパキッ!

士郎「…」

美綴「な…!?」

美綴(こ、こいつ!!桜のクッキーにパンチして粉々に砕きやがった…!)ギリッ

美綴(桜が衛宮にってあげたクッキーを!)

美綴(何よそれ…!)

美綴(…許せない!許せないぞ!)

188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:13:06.16 ID:OUmXffWX0


慎二「ひゃははははは!!あーあ!!衛宮が食べるクッキーが粉々だぁ!!」

美綴「」ブチッ



美綴「…おi」



士郎「お、いい感じに食べやすい大きさになったな」

慎二「で、これをこのアイスの上に乗せるんだってさ」パラパラ

慎二「クラッシュクッキーってヤツらしいよ。最初に粉々にするんだってさ」

士郎「へー…ん?」

士郎「オイオイでもさ、それ結構放置してたんじゃないのか?溶けてるんじゃ…ってアレ?」

慎二「ああ。これジャガイモで作ったアイスクリームだから溶けないんだって。中々やるよねぇ桜のやつも」

士郎「へー…」

美綴「」



189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:16:08.33 ID:OUmXffWX0


慎二「…なんだよ美綴。もどかしさ100%!な表情しちゃってさ」

美綴「え?えーと、その、」

士郎「ん?ああ、美綴も食べるか?」

慎二「フン、お前にも桜の料理の美味さを教えてやってもいいけどぉ?」

美綴「あ、えと…気持ちだけ貰っとく…」アハハ…


190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:17:21.50 ID:OUmXffWX0

慎二「何それ。遠慮なんてくだらないことするなよ」

美綴「ううん…なんか私食べる資格がない気がするの…」

士郎「?」

慎二「?」

美綴(ああ…この振りかぶった拳はどこにぶつければいいのっ)くぅ!

191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2018/01/18(木) 01:23:33.70 ID:OUmXffWX0

〜固有時制御!お昼の生徒会室だよアクセル!〜



一成「うむ、馳走になった」

士郎「おかず交換した唐揚げ美味かっただろ?」

一成「ああ。衛宮は本当に料理が上手いものだな」

慎二「フン」

一成「なんだ慎二、お前強引におかず交換して貰っておいて衛宮の唐揚げが不服だったというのか?」

慎二「そんなわけないだろ。衛宮の唐揚げは世界一さ」ブスー

士郎「照れるな…」

セイバー『ですが私も彼に激しく同意です』

192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:26:29.69 ID:OUmXffWX0

士郎「じゃあどうしたんだよ。そんな不貞腐れて」

慎二「別に」プイッ

一成「否、否。そこまで不満げな顔と唇を尖らせていれば気にもかかろうというもの。申せ」

士郎「そーだぞー申せ申せー」

セイバー『そうです!申せ申せー』

慎二「別に。」

慎二「…衛宮には色んな所で負けて悔しいってだけさ」

士郎「ええ?でも慎二は勉強とかスポーツとかオレより凄いじゃないか」

慎二「それだけじゃないんだよ。桜の事でも色々世話させてるし、借りを返しておきたいんだけどね」

士郎「借りって。友達なんだから助け合うとか当たり前だろ?」

士郎「それに世話はオレがしたいからしてるだけで」

慎二「フン!僕の気が収まらないってだけさ」


193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:30:08.20 ID:OUmXffWX0

士郎「はは…じゃあそのうちお返し期待してるよ」

慎二「ああ、期待して楽しみに待ってるんだな」ハッ

一成「うむ…慎二は色々と面倒臭いな」

慎二「あんだと」

セイバー『ふふ。彼は中々クセがある御仁ですね。シロウ』

士郎(まぁね。でもそういう所が一緒にいると面白くてさ)

一成「さて、今日は明日に持ち越さぬよう仕事を早く片付けなくては」

士郎「?明日になんかあるのか?」

一成「ああ。明日な、柳洞寺の客分の…ああいや、衛宮達には社会の葛木先生と言った方がいいか」




一成「彼がな、祝言を挙げるのだ」

士郎慎二「「マジで!?」」ガタッ





194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 01:32:48.20 ID:dK/IeoRYo
このセイバー霊体化できるのか…
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:34:41.93 ID:OUmXffWX0


一成「相手の方はこれまたかなりの別嬪さんでな」

士郎「へー…隅に置けないなぁ葛木先生も」

慎二「ふーん…で?どんなヤツなわけ?」

一成「うむ。キャスター・メディアという方でな、」

士郎「外国の方なのか」


慎二(…”キャスター”?…まさかな。いくらなんでも結婚だの真名を晒すだのするほど愚かじゃないはずだ)

セイバー(”キャスター”…もしや)


一成「あとは…青髪で耳がエルフのように尖っていたな」

士郎「へー」

慎二「…ふーん」



慎二(証拠ないし、一成の話だけじゃガチキャスター疑惑45%ってとこかな)

セイバー(これは99%確定ですね!私の直感がそう囁いている!)


士郎(へー美人さん見てみたいなー)





196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:39:47.72 ID:OUmXffWX0


一成「ああ、良かったらお前らも来るか?飛び入りもOKだ」

士郎「え?あーどうしよっかな。慎二はどうする?」

慎二「…行ってやってもいいかな」

一成「おおそうかそうか」

士郎「えっ!?」

慎二「…なんだよ、僕が行ったらおかしいかい」

士郎「いや…珍しいなって」

慎二「何が」

士郎「いやいつもの慎二だったらさ、」

士郎「『ハァン?!なぁーんでボクがそんなヤツのくだらない式に参加してやんなきゃいけないんだ?ハッ!暇人衛宮が行ってやれば?』」

士郎「とか言いそうなのに」

慎二「言わないよ…てか僕そんなキャラじゃないし」






197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:41:27.65 ID:OUmXffWX0

一成「いやそんな感じじゃないか?」

士郎「だよな!」

慎二「お前ら…ハァ。いいだろ別に」

慎二「あーほら、葛木先生には常日頃からご指導いただいてお世話になってるワケだし?」

慎二「お祝いくらいはしてやろうってだけさ」



慎二(本音はもちろん『確かめたい』だけどね)


198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:43:55.94 ID:OUmXffWX0


一成「ふむ…これは明日は槍が降るな」ゴクリ

士郎「ああ、竜巻注意報が出るな」ゴクリ

慎二「うるさいよお前ら」チッ




士郎「ふーん…まぁでも慎二も行くならオレも行こうかな」

一成「よしきた。では明日の…」




───────────

───────────────
───────────────────

199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:45:52.61 ID:OUmXffWX0


〜柳洞寺、宗一郎の自室〜


キャスター「宗一郎様」

葛木「なんだ」

キャスター「本当に私などと結婚して良いのですか?」

葛木「ああ」

キャスター「…」

葛木「…」

キャスター「私は人ならざる身です」

葛木「ああ」

キャスター「聖杯戦争という殺しあいに本格的に参戦する事になります」

葛木「ああ」

キャスター「戸籍がありませんから籍も入れられません」

葛木「ああ」

キャスター「子供も…作れますが通常の出産ではありません」

葛木「ああ」

キャスター「ホムンクルス的なアレです」

葛木「ああ」

キャスター「ずっと…私の事だけを愛し続けてくれますか?」

葛木「ああ」

キャスター「…」

葛木「…」


200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:48:52.18 ID:OUmXffWX0

キャスター「…」ソッ

葛木「…」

キャスター「宗一郎様」

葛木「なんだ」

キャスター「あなたが私と結婚する理由は…どういったものなんですの?」

葛木「…」

キャスター「…」

葛木「…」

キャスター「…」

葛木「…側に、」

キャスター「!」



201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:49:34.28 ID:OUmXffWX0


葛木「側にいてもらうと安心する」

キャスター「…」

葛木「…今気づいたことだが」

葛木「私は…ずっと誰かのために生きたかった」

キャスター「…」

葛木「だが私の周りにそんな人間は居なかった」

葛木「私を必要としてくれる人は、私がこの人のために生きようと思える人は」

キャスター「…」

葛木「…君だけだ」

キャスター「…!」

葛木「私には君が必要だ」

キャスター「宗一郎様…!」ギュッ!

202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:53:05.12 ID:OUmXffWX0


葛木「…最善を尽くす。私が死ぬまで一緒にいてくれ」

キャスター「もちろんです…!ずっと、ずっとお側に…!」

葛木「…そのうち持ち家も持つ。…君との家だ」

キャスター「まぁ!」

葛木「そして…今はコレが限界だが…君へ贈り物だ」つ

キャスター「まぁまぁ!嬉しい!ありがとうございます!」

葛木「ああ」

キャスター「何かしら!…開けてみても?」

葛木「ああ」

203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:54:45.33 ID:OUmXffWX0

キャスター「〜♪」ビリビリッ

葛木「君は模型や人形の箱庭を作るのが趣味だったな」

キャスター「ええ!」

葛木「私は贈り物などした事が無い。…君が気に入るかはわからないが」

キャスター(もう…//その気持ちが嬉しいのですよ?物は何でもいいのです///)〜♪

キャスター「〜♪」ガサガサ…

キャスター「!」

キャスター「わぁっ…!」



葛木「家の模型だ…」

キャスター「素敵…!」


204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:55:11.64 ID:OUmXffWX0

キャスター「凄く細微に…なんて繊細な仕事!コレ高かったのではありませんか?」

葛木「まぁそれなりには。だが私は金などあっても大して使わん」

葛木「私の趣味も金を使うものではない。だが…」

葛木「…どうやら私は初めて自分の金をつぎ込める何かが見つかったようだ」

キャスター「お待ちください!私のために使ってくださるのは…その、とても嬉しいのですけれども!」

葛木「…すまない。迷惑だったか」

キャスター「いえ!そうではありません!ただ、」

キャスター「金は大事なものですから…ね?」

葛木「わかった」

205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:56:34.30 ID:OUmXffWX0


キャスター「…」モジモジ

葛木「…」

キャスター「あの、宗一郎様」オズオズ

葛木「なんだ」

キャスター「よろしければ一緒に作りませんか?」ニコッ

葛木「私は不器用だが」

キャスター「構いません。ただ、一緒に何かをしたいのです」

葛木「わかった。君がそう言うのなら」




キャスター「♪」カチャカチャ

葛木「…」カチャカチャ

206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 01:59:07.16 ID:OUmXffWX0



キャスター(ああ…幸せだわ)




キャスター(もう聖杯とかどうでもいい。だって私の願いはもう叶ったのだもの)

キャスター(強いて言うならば現状維持。このままずっと今が続くようにすること)

キャスター(ふふっ!そうとなればすぐに準備しなくては!)

キャスター(まずは強力な隠れ家が必要ね…鉄壁の城塞や砦、それを守る下僕共が…いえ、)

キャスター(私と宗一郎様の愛の巣がね!!!)ホーホッホッホッ





207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/18(木) 02:00:29.28 ID:OUmXffWX0


キャスター「ふふふ…」カチャカチャ

葛木「…」フッ…

キャスター(あら?今宗一郎様が笑った…?)

葛木「模型作りというのも存外楽しいものだな」

キャスター「!」

葛木「…いや、君と一緒にやっているからというだけなのかもしれないが」

キャスター「んもぅ!宗一郎様ったらぁ!///」バシバシ!

208 : ◆3rfPz4lVbmKs :2018/01/18(木) 02:02:11.58 ID:OUmXffWX0
”破壊すべき全ての今回はここまで”
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 02:14:31.07 ID:auFSFPn1o
キャスター幸せだなとか以前にジャガイモアイスに衝撃を受けたわ
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 03:43:13.75 ID:8hN5TkSb0
大丈夫?この幸せ空間壊れたりしない?
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 05:26:39.77 ID:WBk5r7kEO
もうこれ聖杯いらんでしょ
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 06:58:00.80 ID:tbMMjQfc0
キャスター組は通常運転かー。
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 07:21:20.81 ID:FDSL4VhPo
なんだ、ただの葛木夫妻か
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 07:31:20.12 ID:HvM1GzjDo
全体的に平和な世界
出来ればこのままグダグダな聖杯戦争になって欲しいところ
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 10:44:31.30 ID:YLT2/Rw/0
キャスターさんなら多分聖杯無しで現世に留まれるだろうしマジで戦う理由ないな
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 12:35:24.79 ID:e3svQycxO
型月厨は何でアルトリアが霊体化できるのとか突っ込むなよ?
そういう世界線と考えるんだ
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 13:19:41.06 ID:hwZcxt7Ao
>>216
安心しろそんな疑問は最初の展開でなくなってる
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 15:54:49.49 ID:Jr20XCue0
この人のssの登場人物はみんなカワイイな
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 20:01:02.81 ID:bikit9Th0
今見返すと昼の2時に凛召喚の儀式行きやってて草
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 20:25:51.22 ID:WBk5r7kEO
ほんとだうっかりってレベルじゃねえぞ
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 21:13:20.34 ID:weXWVoFWO
>>215
この世界なら魂食いも必要無さそうだしな


問題はケリィがキリツグマシーンなのかキリングマシーンなのかだけか?
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 02:50:38.38 ID:4IxfxIjA0
まだだ、まだ琴峰とギルが残っている!
きっと(悪い意味で)平常運転のはず!
今ならまだgdgd聖杯戦争にならずにすむ
頑張れ、畜生共!
カニバの悲劇()を繰り返してはいけない
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 12:18:55.51 ID:Oa3s5reBO
琴峰って誰だよ
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/19(金) 12:30:45.20 ID:KaQjU525O
娘に占拠された言峰協会しか浮かばないんだよなぁ……
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 17:40:42.75 ID:50qkcFJgO
タイコロでも一人シリアスしてた葛木てんてーは流石やで
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 17:53:29.94 ID:NY3smV170
ここの慎二すこ
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 20:11:57.46 ID:u/EKzE0FO
holliwっぽい平和なキャスター陣営安心するわこの雰囲気好き
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 22:15:36.72 ID:oR4qNXdD0
>>222
そして士郎はみんなを幸せにするデート(多数)に奮闘するんですね分かりたくもありません
229 : ◆3rfPz4lVbmKs :2018/01/21(日) 02:27:10.47 ID:SUsQiDUr0


〜ちなみに言峰教会〜



ガチャ…バタン。


切嗣「…」

舞弥「…」



「おや、これはこれは。珍しい客人だ」



230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/21(日) 02:29:01.47 ID:SUsQiDUr0


コツコツコツ…



「君が生きている内にここに足を踏み入れるとは思わなかった」



切嗣「…ああ、できれば僕も君がくたばってから訪れたかったよ」

舞弥「…」


コツ。


綺礼「ははは…本当に久しぶりだな衛宮切嗣。…9年振りかね?」

切嗣「かもしれない」




231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/21(日) 02:31:34.42 ID:SUsQiDUr0


綺礼「それで?今日はどういった用件で?」ニコッ

切嗣「…」

綺礼「告解部屋で君が今まで殺してきた人への懺悔でも私に聞いてもらいにかね?」

切嗣「…」

綺礼「君自身が神父になって君の亡き妻や師匠、前回の聖杯戦争で君が撃ち殺したサーヴァントに祈りでも捧げにかな?」

舞弥「…」

綺礼「いや武装しているようだ。私を殺しにかな?」

切嗣「…」

綺礼「それとも…旧交を温めるための食事のお誘いかな?」ニコッ

舞弥「そんなわけないでしょう。私達はあなたに聞きたい事があって」

切嗣「そうだ。それに僕達は既に食事は済ませてきている!」キリッ

舞弥「切嗣ちょっと黙っててください」



232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/21(日) 02:34:01.77 ID:SUsQiDUr0


綺礼「そうか。いい麻婆豆腐を出す店を知っているのだが…それでもかね?」ドヤ

舞弥「ええ。興味ありません」

切嗣「どこの店だ」

舞弥「食いつかないでください切嗣」

綺礼「えー…五丁目のな、あの…大きめのドンキがある交差点の」

舞弥「あなたも言わなくていいです」

切嗣「待ってくれ、五丁目の?」φ(・ω・ )メモメモ

舞弥「メモらないでください切嗣」


233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/21(日) 02:36:47.66 ID:SUsQiDUr0


綺礼「しかし久宇舞弥。その店でしか出していない『麻婆拉麺』も美味いぞ?」

舞弥「知りません。興味ありません。話を元に」

切嗣「待て、なんだその素敵な名前の食べ物は?」スチャッ

舞弥「切嗣、再度言いますがメモと興味を持たないでください」

綺礼「申し訳程度の麺の上に泰山麻婆豆腐と餡が乗っている」

舞弥「言峰、再度言いますがあなたも答えないでください」

234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/21(日) 02:39:20.72 ID:SUsQiDUr0


綺礼「その店はデリバリーもやっているが…?」つスマホ

舞弥「頼みません。スマホしまってください」

切嗣「待て舞弥。もうここは出前を頼まなければいけない流れだ…」サッ

舞弥「そうですね、切嗣が食い意地張ってなければその流れも回避できたのですが」

切嗣「メニューはないのか?」

言峰「無論あるとも」サッ

切嗣「どうも…ふむ…」

切嗣「…言峰!誘ってきたからには奢りなんだろうな?!」

綺礼「バカを言え、割り勘だ」

切嗣「チッ、ケチんぼめ…!」ギリッ

舞弥「…」







切嗣「舞弥、あいつ貧乏だぞ!」ヒソヒソ

舞弥「切嗣、私達何しに来たんでしたっけ?」


235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/21(日) 02:41:41.02 ID:SUsQiDUr0


・・・・・。




綺礼「なるほど。つまり第五次聖杯戦争に参戦したいと?」ハフハフフスハフ


切嗣「そうだ。僕の手に令呪は現れてない…だが奪う事はできる。そしてお前なら」ハフハフハフハフハフハフっ

綺礼「ふむ…参戦者が出揃っているかの確認、マスターと喧嘩別れ等をしたはぐれが居ないかの確認…かね?」ハグハグハグハグクッチャクッチャ

切嗣「ああ」モグモグモグモグモグモグクッチャクッチャ

綺礼「なるほど…ならまだ”アサシン”が召喚されていない」クッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャ

綺礼「そして”はぐれ”は今はいないな」クッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャ

綺礼「もし令呪が発現するならば”間桐”か君だろう」クッチャクッチャクッチャクッチャ

切嗣「…へぇ?」クッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャ

綺礼「素直に教えてくれた事が意外かね?」クッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャ

切嗣「鵜呑みにはしない」モチャモチャモチャモチャモチャモチャ


236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/21(日) 02:47:17.69 ID:SUsQiDUr0



切嗣(まぁ”御三家”は選ばれるだろう。)

切嗣(もし言峰の言葉を信じるならば『”間桐”からはまだ選出されていない』か、)

切嗣(或いは『既に選出と召喚まで済ませているが他にマスター候補が居ないから衛宮切嗣か、間桐からもう1人選出されるかもしれない』)

切嗣(とも取れる。嘘かどうかはまだ分からないが…)


切嗣(間桐さんとこのか…色んな意味で厄介だな…当主の臓硯さんはPTA会長やっていて表に顔が知れ渡り過ぎている…消したら騒ぎに…)

切嗣(や、そもそも彼自身がかなり手強い上、正直こちらにサーヴァントが一騎以上居た上で入念に準備したとしても容易に殺せるとは思えない…)

切嗣(慎二くんと桜ちゃんはちっちゃい頃からウチに遊びに来てるから僕だって酷い事も殺しもしたくはない)

切嗣(仮に二人がマスターならなるべく穏便に…サーヴァントだけ殺そう)

切嗣(あと…雁…なんとかさんは別にいい。どうでもいい。聖杯もあの人よりは僕を選ぶはずだ)




237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/21(日) 02:51:12.85 ID:SUsQiDUr0



切嗣(”遠坂”…娘さんが恐らく既に選ばれてるだろう…)

切嗣(”アインツベルン”…イリヤだろうな)

切嗣(アレ?待てよ?って事はイリヤはあの堅牢なアハト翁の城から出るって事じゃないか!!)

切嗣(やった!!!これでイリヤを迎えに行ける!!!)

切嗣(前回の聖杯戦争で聖杯を手にしたセイバーを撃ち殺した上に聖杯を破壊した僕をアインツベルンは拒絶した)

切嗣(当然だな。…そして、僕は2度と城どころか領域に足すら踏み入れられなかった)

切嗣(全盛期の僕でもあの手この手で徒党も組んで何十回も侵入を試みたが無理だった)



切嗣(イリヤ…大きくなっただろうな…ああいや半分ホムンクルスだし”調整”もあっただろうから成長はしてないだろうけど)




238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/21(日) 02:51:38.39 ID:SUsQiDUr0




切嗣(会いたいなぁ…)


239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/21(日) 02:55:07.17 ID:SUsQiDUr0



切嗣(一目、一言でいいから)

切嗣(『約束破ってゴメン』って)

切嗣(『長い間1人にしてゴメン』と)

切嗣(『もう絶対1人にしないから』と)

切嗣(…ダメだな前言撤回だ一言なんかじゃ足りない)




切嗣(ともかく。”間桐”から最低1人、遠坂の娘、士郎、イリヤ…4人は確定、次いで有力候補としては言峰、と言ったところか)

切嗣(他に有力な魔術師はこの街には居ないはず…だとすれば…エーデルフェルト家、エルメロイ、ユグドミレニア…その他フリーの外来魔術師か)

切嗣(さて…どう発見するか…)クッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャ

言峰「あフッ!ハフハフっ!ホグホグ!」ガツガツガツ

舞弥「…あの、あなた達はもっと静かに食べられないのですか?」





切嗣綺礼「「いやこれはコイツへの嫌がらせだ」」クッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャ

舞弥「そうですか。私にも被害が出ているのでやめていただけませんか?」




240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/21(日) 02:59:56.75 ID:SUsQiDUr0




切嗣「コイツがやめたら僕もやめる」クッチャクッチャクッチャクッチャ

言峰「その言葉、そっくりそのままバットで打ち返してやろう衛宮切嗣」クッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャ

舞弥「いい加減にしてください精神年齢小学生男子オッサンども」

切嗣「ゲェェエエエエッッツップッッ!!」ワザトォォ

舞弥(最低だこの人…)ゲンナリ

言峰「けぷっ。」

切嗣舞弥(かわいい…!///)

241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/21(日) 03:04:05.57 ID:SUsQiDUr0



・・・・・。




言峰「フーッ…やはり泰山麻婆豆腐は最高だ」フキフキ

切嗣(かなり辛かった…だが辛さばかりが先行しがちな辛いものご飯なのに唐辛子?の味がしっかりわかった…中々良かったな)

切嗣(麻婆拉麺…だったか?他のメニューも気になるな)

舞弥「くすん…舌が…痛い…涙が…うう」


言峰「それで?他に何かあるかね?」

切嗣「…いや。もう無い。」

言峰「そうか。では気をつけて帰るんだな」

切嗣「ああ。……っと、言峰」

言峰「? 何かね?」

切嗣「確かにお前の言った通り泰山麻婆豆腐は美味かったよ」

言峰「…!」

切嗣「…どうした?」

言峰「…いや、アレを完食でき、良さを理解できる人間を初めて見たのでな」

切嗣「…」

言峰「…」




切嗣言峰((アレ…?コレ今ならヤツと和解できるのではないのか?))


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