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角谷杏「西住ちゃーん、サンタクロースあてに手紙書いた?」西住みほ「はい?」
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34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/24(日) 23:22:47.95 ID:djCWebdSo
杏「起きててほしい」
麻子「最初からそのつもりだ」
杏「あと、サンタが近くにきたら取り押さえて正体を暴いてみてよ」
麻子「……そこまでしようとは思ってなかったな」
杏「それぐらいやらないとねぇ」
麻子「しかし、本物のサンタクロースならその場に来ないはずだ。夜更かしする子にはプレゼントを渡さないみたいだからな」
杏「なるほどね。つまり、起きている冷泉ちゃんにプレゼント渡そうとした段階で、サンタクロースは偽物ってわけだ」
麻子「そういうことだな」
杏「頭いいねぇ、さっすが冷泉ちゃん」
麻子「褒めているのか」
杏「けど、それだけじゃ足りない」
麻子「は?」
杏「当日、冷泉ちゃんの傍にはサメさんチームも阪口ちゃんもいるんだから」
麻子「まさか……」
杏「偽物なら、きちんと教えてあげないといけないいけないからねぇ」
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/24(日) 23:23:36.77 ID:djCWebdSo
>>34
杏「偽物なら、きちんと教えてあげないといけないいけないからねぇ」
↓
杏「偽物なら、きちんと教えてあげないといけないからねぇ」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/24(日) 23:31:37.75 ID:djCWebdSo
当日 大洗女子学園 生徒会室
「「メリークリスマース!!!」」
ドォォォン!!!
あや「きゃぁ!?」
優季「なになにぃ?」
沙織「なんで砲音が!?」
みほ「今、優花里さんがW号で空砲を撃ったみたい。グラウンドにW号が出てきてるよ」
みどり子「クラッカー代わりにしないでよ!?」
杏「いいじゃん、派手で」
みどり子「もう!!」
典子「私たちも負けていられないぞ!!」
あけび「ついにあの一発芸をみせるとき!!」
忍「スパイクで遠くにあるクラッカーにボールを当てて、見事鳴らせたら拍手を!」
妙子「では、いきます!! そーれっ」
みどり子「危ないからやめなさーい!!!」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/25(月) 13:35:19.05 ID:j+nNwVkeo
こわひ
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/25(月) 22:38:18.23 ID:uJYe3jWKO
スレタイにガルパンがないから気付くのが遅れてしまった
面白い。続き期待
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/26(火) 09:06:33.91 ID:AJEQIKX2O
↑
今年もサンタさんが来てくれなかった人たち
↓
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/26(火) 12:13:58.84 ID:TRvbLGBuo
あく
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/26(火) 22:58:55.52 ID:P1EtkiBw0
フィンランドはサンタ村があるところじゃなかったのか
>ミカ『さぁて、どうだろうね。サンタクロースの存在なんて無価値なものだから、気にしてないかな』
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 14:18:57.07 ID:rKkqETWoo
お銀「随分と生温いことをやってるね、アヒルたちは」
典子「なに……!?」
お銀「祝い事はこうして酒瓶をもって、叩き付けるもんだろうに」
典子「そうなんですか!? オレンジジュースの瓶でもいいんでしょうか!?」
みほ「それは進水式の儀式じゃあ……」
優花里「みなさーん、先ほどの空砲、聞こえましたかー?」
あや「バッチリでーす!」
あゆみ「震えましたー!」
みどり子「ちょっと、秋山さん! 勝手なことしないで! いくらクリスマスパーティーだからって何でもしていいわけじゃないでしょ! 節度を守りなさい!!」
優花里「すみません! 角谷殿に是非と言われたもので……」
みどり子「むっ!」
杏「それじゃあ、かんぱーい!!」
「「かんぱーい!!」」
みどり子「元会長のくせにぃ……!!」
麻子「今は楽しめ、そど子」
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 14:26:09.29 ID:rKkqETWoo
カトラス「飲みたいものがあれば出すけど」
妙子「スポーツドリンクをください!」
梓「私はアップルジュース!」
桂利奈「パインジュース!」
紗希「玉露」
カトラス「……」
ラム「フフフ……」
ムラカミ「ハッ。ここは幼稚園か? そんなお子様が飲むようなもの置いてるわけ――」
カトラス「はい」
妙子「わーい、ありがとうございます」
梓「優季ー、アップルジュースもらったよー」
桂利奈「パインジュースだー!!」
紗希「玉露……」
カトラス「それはない。ごめん」
紗希「……」
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 14:30:46.00 ID:rKkqETWoo
ラム「ここではあたしたちのほうが肩身狭いな……」
ムラカミ「うん……。い、いや、まだだ。ここで怖気づけば船底組が舐められる」
フリント「あれをする気?」
ムラカミ「とーぜん」ポキポキ
桃「何をするつもりだ?」
ラム「桃さん、少しだけ余興をさせてもらいます」
桃「そんな話は聞いていないが」
ムラカミ「西住みほ!! こっちにこい!!」
みほ「え!? は、はい?」
ムラカミ「クリスマスパーティーの余興として、勝負しな」
みほ「しょ、勝負?」
ムラカミ「あのときのリベンジマッチだ」シュッシュッ
みほ「え……」
沙織「負けたこと気にしてたんだ」
麻子「西住さんに勝てるわけないだろうに」
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 14:37:22.01 ID:rKkqETWoo
みほ「あの、そんな、みんな怖がっちゃいますから……」
ムラカミ「問答無用だぁ!! おりゃぁぁぁ!!!」
みほ「ちょ……!?」サッ
ムラカミ「オラオラオラオラ!!!!」
みほ「あぶっ……ない、ですからぁ!!」ササッ
あや「おぉー! すっごいフットワーク!!」
あけび「華麗なステップです!」
典子「流石、西住隊長!」
カエサル「神の踊子だな」
ムラカミ「はぁ……はぁ……。ふっ。やはりあのときと同じことをしても無駄ってわけだ……」
みほ「あの、もっと別の方法で……」
ムラカミ「この日のために編み出した、必殺技を喰らいな……!! ひっさつ……」
みほ「あぅ……」
お銀「そこまでにしな。サンタさんがこなくなったらどう落とし前をつけるつもりだい?」
ムラカミ「はっ……!!」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 14:42:11.75 ID:rKkqETWoo
柚子「それで止まるんだ……」
桃「悪い奴ではないからな」
ムラカミ「なら、この続きは正月だ」
みほ「あ、はい」
みどり子「なんでいきなり殴り合いを始めるのよ」
麻子「西住さんは殴ろうとしていないから殴り合いではないな」
お銀「悪いことをしたね」
みほ「いえ、大丈夫です」
お銀「郷に入っては郷に従いな。今日は荒事一切禁止だよ」
ラム・ムラカミ・フリント「「はいっ」」
お銀「よし」
杏「いやぁ、良い子ばっかりだねぇ。これでサンタクロースがこないなんて嘘だね」
華「そうですね」
優花里「絶対にきますよ!!」
忍「私も来ると思います」
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 14:46:20.42 ID:rKkqETWoo
麻子「……」
桂利奈「何時ぐらいに寝たらいいかなぁ?」
お銀「イヴはいつも20時ぐらいには床に就いているけどね」
沙織「無駄に良い子だぁ……」
お銀「なんだって?」
沙織「なんでもないです」
麻子「では、私もそれぐらいに寝るとするか。今日はお昼寝していないしな」
優花里「おぉー。やはり冷泉殿も今日と言う日が楽しみだったのですね」
麻子「まぁな」
沙織「(多分、嘘だと思う)」
華「(わたくしもこればかりは麻子さんを信じることができませんわ)」
みほ「(今日は授業なかったし、寝る時間はたくさんあったもんね)」
麻子「なんだ?」
沙織「な、なんでもないよー」
麻子「ふんっ……」
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 14:53:52.65 ID:rKkqETWoo
桃「それではメインイベントであるクリスマスプレゼント争奪、ビンゴゲームを始める!!」
「「おぉー!!」」パチパチパチ
桃「全員、手元にビンゴカードはあるか?」
「「はーい!!」」
桃「五位抜けまでには素晴らしいプレゼントが用意されている!! 心して参加するように!!」
柚子「ちなみに、五位は食券20枚、四位は大洗で使えるギフトカード5000円分、三位は西住さんから頂いた私物」
梓「西住先輩の私物……!!」ガタッ
優花里「西住殿の私物……!!」ガタッ
みほ「た、大したものじゃないんだけど……」
柚子「二位はBAR『どん底』で使える無料券50枚」
お銀「まさに大盤振る舞いだ」
カトラス「血涙を流すほどのサービス」
あや「行きたい?」
桂利奈「あんまり……」
優季「二位は五位でもよかったかもぉ」
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 15:00:42.01 ID:rKkqETWoo
柚子「そして一位はなんと……! 10万円相当の……」
「「おぉぉ!!」」
ナカジマ「また干し芋だったりして」
ホシノ「今度こそ現金じゃない?」
ねこにゃー「現金なら課金で一気にパワーアップできるぅ」
柚子「それはあとのお楽しみでーす」
杏「いぇーい」
桃「では、始めるぞ! 最初の番号は……」
麻子「……」
沙織「ねえ、麻子?」
麻子「なんだ」
沙織「やっぱり、今日は寝ないつもり?」
麻子「沙織だって本当にいるなら欲しいものぐらいあるだろう」
沙織「麻子……」
麻子「もう何年も待ったんだ。今日ぐらい、直接お願いしたっていいだろ」
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 15:09:15.45 ID:rKkqETWoo
桃「――次は、18!!」
みほ「あ、ビンゴ」
沙織「はやっ!? まだ8つ目だよ!?」
優花里「流石です西住殿!!」
華「綺麗に中央のラインが揃っていますね」
杏「流石だねぇ、西住ちゃぁん。それじゃあ、一位には十万円相当の……」
ツチヤ「なんだろう?」
典子「バレーボールかな?」
妙子「十万円分のバレーボールとなると……」
あけび「20球ぐらい?」
杏「高級干し芋!! やったね!!」
「「やっぱりぃ」」
みほ「あはは……」
杏「それが嫌なら、私からのハグ10万円分でもいいけど? どうする?」
みほ「えぇと……干し芋で……」
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 15:14:23.65 ID:rKkqETWoo
桃「――34!!」
梓「……」
あや「あれ? 梓、ビンゴじゃん」
梓「え? いや、してないしてない」
あや「してるって。ほら、ここ」
梓「してない!」
あや「梓、ビンゴでーす」
梓「あぁー!!」
お銀「おめでとう。ほら、無料券だ。いつでも待っている」
梓「あぁ……はい……ありがとうございます……」
お銀「有効期限は、卒業するまでだ。私たちがな」
あゆみ「五年ぐらい使えるってことですか」
ラム「10年は使える」
優季「えぇ……」
あや「そんなに使えたら逆に怖いんですけど」
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 15:30:10.18 ID:rKkqETWoo
桃「続いて、21!!」
優花里「き、きました……!! ダブルリーチですぅ!!」
沙織「うーん……リーチにすらならないんだけど……」
華「中々揃いませんねぇ……」
麻子「西住さんの私物って一体なんだ?」
みほ「ええと、一度だけ着た洋服なんだけど……。似合わなくて」
梓「服……!? 西住先輩の……服……!?」
カエサル「マニアにはたまらないな」
エルヴィン「これは高値で取引されるぞ」
おりょう「坂本龍馬が携帯していた銃ぐらいの価値ぜよ」
左衛門佐「織田信長が欲しがっていた平蜘蛛ぐらいか」
カエサル「それはもはやコロッセオにも匹敵するほどの歴史的価値があるものだな」
エルヴィン「だったらUボートと同価値といったところか」
おりょう・左衛門佐・カエサル「「それだぁ!!」」
みほ「比較対象が大きすぎます」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 15:36:32.26 ID:rKkqETWoo
桃「19番!!」
杏「びんごぉ〜」
優花里「あぁぁぁ……!!!」ガクッ
柚子「どうぞー」
杏「あんがとぉ。いや、サイズ全然違うけど、もらっとくよぉ、西住ちゃぁん」
みほ「はい。どうぞどうぞ」
梓「西住先輩の服……ほしかった……」
優花里「西住殿からのお下がり……手に入れたかった……」
典子「元気出してください」
妙子「私たちのユニホームで良ければ差し上げますよ」
忍「うん、いいかも」
あけび「バレー部が増えるよ! やったね!!」
おりょう「勝手に盛り上がってるぜよ」
桃「どんどんいくぞ!! 次は……55番!!」
麻子(時間が近づいているな……。ん? これで4列目のビンゴか)
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 15:42:44.49 ID:rKkqETWoo
学園 校門
エリカ「くしゅん!! うぅ……」
エリカ「ちょっと早かったわね……」
アンチョビ「メリークリスマス!!」
エリカ「きゃぁ!? な、なによ、いきなり!!」
アンチョビ「ほら、アンチョビサンタからのプレゼントだ」
エリカ「どうも……。って、アンチョビ缶じゃない」
アンチョビ「その恰好……。お前もサンタとして呼ばれたのか?」
エリカ「お前もって……」
ケイ「あっれー? エリカとチョビじゃない。どうしたの? イヴなのにパートナーいないの?」
エリカ「余計なお世話よ!! というか、あなたも一緒でしょ!!」
アンチョビ「ケイも呼ばれたのか」
ケイ「ええ。ミホにサンタクロースしてほしいってね。その場では断ったけど」
アンチョビ「何故?」
ケイ「こういうのはサプライズで登場したほうが盛り上がるじゃない!」
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 15:52:38.87 ID:rKkqETWoo
エリカ「捻くれてるわね」
ケイ「そう?」
アンチョビ「エリカは違うのか?」
エリカ「私は、たまたま練習が早く終わったから来ただけよ」
アンチョビ「ふぅん」
ケイ「練習がたまたま早く終わるってことある?」
アンチョビ「早く切り上げるときはあっても、偶然早く終わることはないな」
ケイ「そうよね」
エリカ「うるさいわね。文句あるの?」
ノンナ「カチューシャ、こちらのようです」
カチューシャ「うん……ぅん……」
ケイ「ヤッホー、ノンナ」
ノンナ「どうも」
アンチョビ「カチューシャたちまで呼ばれていたのか」
ノンナ「今日はここにサンタクロースが現れるとミホさんから聞いたもので」
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 16:02:51.18 ID:rKkqETWoo
エリカ「はぁ?」
ノンナ「……はい?」キリッ
エリカ「あ、あぁ……そういうことね……」
カチューシャ「のんなぁ……みほーしゃ……はぁ……?」
ノンナ「すみません、私たちを急ぎますので」
ケイ「早く行ってあげて。カチューシャ、限界みたいだし」
ノンナ「今日は朝から張り切っていましたからね」
カチューシャ「さんた……しゃん……どこぉ……」
ノンナ「すぐに会えますよ」
アンチョビ「大洗にもカチューシャのようにサンタを信じている者が数人いるらしいな」
ケイ「アンジーも信じてるみたいね」
エリカ「アンジーって、生徒会長の?」
アンチョビ「もう元会長、だけどな」
エリカ「意外ね。ああいう性格なら、とっくにサンタの正体を調べていると思うけど」
「こんな格言を知ってる? アダムはリンゴが欲しかったから食べたのではない。禁じられていたから食べたのだ」
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 16:09:10.95 ID:rKkqETWoo
ケイ「ダージリンっ」
ダージリン「みなさんお揃いで。メリークリスマス」
アンチョビ「隊長勢、そろい踏みだな」
ケイ「マホは?」
エリカ「海外よ。知ってるでしょ」
ケイ「そっか、そっか」
ダージリン「みなさんも今宵はサンタクロースとして振る舞うのね」
ケイ「オフコース!! ダージリンもサンタコス、似合ってるわよ」
ダージリン「ありがとう。しかし、ケイさんのコスチュームは少し露出が多すぎるわね」
ケイ「そうかしら?」
ダージリン「寒くないの?」
ケイ「サンタクロースはミニスカートでハイニーソックスが定番じゃない。寒いなんて言っていられないわ」
ダージリン「理解できないわね」ズズッ
エリカ「その紅茶、冷めてないの?」
アンチョビ「ところで本日の作戦については、皆頭に入っているのか」
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 21:28:41.92 ID:rKkqETWoo
ケイ「確か、0時になったら生徒会室の隣にある仮眠室に入って、寝ている子の枕元にプレゼントを置くんでしょ」
エリカ「私もそう聞いたわ。それでサンタを信じられるなんて、笑っちゃうわね」
ダージリン「……」
エリカ「なにか?」
ダージリン「いえ、何も。信じさせるためにここにいるのではないのかしら? なんて思ってないわ」
エリカ「くっ……」
アンチョビ「ノンナはどうなんだ?」
ケイ「カチューシャがいるんだし、参加するんじゃない?」
ダージリン「彼女はきっとサンタになるわね。去年もそうだったし」
アンチョビ「ノンナはカチューシャのサンタクロースってわけか」
ダージリン「ペパロニさんのサンタクロースは大丈夫かしら?」
アンチョビ「既に置いてきている。問題ない」
「どうやら、全員揃っているようね。では、新たな作戦を伝える」
ダージリン「え……」
エリカ「な……あ……!?」
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 21:33:27.79 ID:rKkqETWoo
生徒会室
杏「そろそろ9時かぁ」
お銀「桃さん!!」
桃「できたのか」
ラム「準備完了」
ムラカミ「いつでも寝ることが出来ます」
フリント「パジャマもきたし〜歯もみがいた〜」
カトラス「サンタが慌てん坊だと困るので、もう寝たい」
お銀「慌てん坊のサンタクロースはクリスマス前にやってくるけどね」
桃「阪口と冷泉は?」
桂利奈「完璧です!!」
麻子「いつでも寝られるぞ」
杏「それじゃあ、おやすみぃ。サンタからいいプレゼントがもらえるといいねぇ」
桂利奈「はい!! ワクワクしてます!! 興奮して眠れないかも!!!」
みほ「……」
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 21:39:59.57 ID:rKkqETWoo
優花里「ついに始まりますね」
華「人生で一番長いクリスマスになりそうです」
沙織「みぽりん、大丈夫かなぁ。連絡、まだないんでしょ?」
みほ「うん。安斎さんとダージリンさんは来ているはずなんだけど……」
柚子「もう一度だけ連絡をとってみたらどうかな」
みほ「そうですね……」
杏「なんの相談?」
桃「な、なんでも!!」
優花里「はい、ただの、戦車談義です!!」
杏「あ、そ」
桃「西住、分かっているだろうが、杏にはくれぐれも……」
みほ「はい。勿論です。サンタクロースはいるんです」
みほ「私たちの目の前に来てくれるはずです」
沙織「信じるしかないよね。こうなったら」
華「はい。成功、させましょう。必ず」
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 21:46:49.52 ID:rKkqETWoo
仮眠室
桂利奈「あー、なんだか目が冴えてきちゃいましたよー!」
お銀「それはまずい。子守歌のリクエストだ」パチンッ
フリント「ひとぉみとぉ〜じぃて〜みみをすませばぁ〜きこえるぅ〜」
桂利奈「ぐぅ……すぅ……」
お銀「すぅ……すぅ……」
麻子「えぇ……。早すぎないか?」
ムラカミ「ぐぅ……ぐぅ……」
カトラス「すぅ……すぅ……」
ラム「むにゃ……ぐぅ……」
フリント「おやすみ」
麻子「あ、ああ……」
フリント「すぅ……」
麻子「私も、これだけ寝つきがよければな」
麻子(まあ、今日に限って言えば自分が夜型であることに感謝しないといけないか)
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 21:51:14.66 ID:rKkqETWoo
杏「んー……」
典子「どうですか?」
杏「みんな、眠ったみたいだねぇ」
あけび「では、ここから作戦開始なんですね」
みどり子「でも、サンタは0時に配るんでしょ? まだ三時間近くあるじゃない」
モヨ子「それまでどうするの」
希美「宴会の続き?」
ナカジマ「それだと折角寝たのに起こしちゃうかもしれないよ?」
ツチヤ「寝付いたんだから、そっとしておくべきか」
ホシノ「赤ん坊のような扱いだ」
ノンナ「失礼します」
みほ「ノンナさん!?」
ノンナ「しーっ」
カチューシャ「すぅ……すぅ……」
杏「カチューシャ……。仮眠室に寝かせてあげて」
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 21:59:31.09 ID:rKkqETWoo
ノンナ「申し訳ありません、こんな時間に」
杏「全然いいよ」
みほ「……」
杏「で、どうしてここまで?」
ノンナ「カチューシャがどうしてもクリスマスは大洗のみなさんと過ごしたいと言っていたので」
ナカジマ「それはうれしいなぁ」
ねこにゃー「カっちゃん、可愛いところあるぅ」
ノンナ「カチューシャは常に可愛いです」
杏「確か、カチューシャはサンタクロースの存在を信じていたよね」
華「……」ピクッ
ノンナ「信じている……? おかしなことを言うのですね」
杏「どういうこと?」
ノンナ「サンタクロースは、存在しています。確実に」
杏「おぉ」
みほ(すごい気迫……! ノンナさん、カチューシャさんのためにここまで自分を偽れるなんて……)
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 22:04:50.30 ID:rKkqETWoo
杏「まぁ、あとちょっとでそれもわかるんだけどねぇ」
ノンナ「何かされるのですか」
杏「今日はサンタクロースをこの目で見ようって話しになって、それで全員で起きてるってわけだ」
ノンナ「なるほど……。今後、プレゼントをもらえなくなってもいい、ということですか」
杏「え?」
ノンナ「サンタクロースの正体を暴こうとする子の前には、二度とサンタクロースは姿を現しませんよ」
杏「……」
優花里(なんという圧力……。これがブリザードのノンナ殿……!)
カエサル(私でもサンタを信じてしまいそうになる)
杏「信じている子の前にも姿は現さないじゃん」
ノンナ「ぐっ……!」
沙織(角谷先輩の勝ちだ)
ノンナ「信じて寝ていれば、良い夢を見ることができるのに。手放すのですね」
杏「良い夢だと思っていたのが、悪夢だったら嫌だしな」
ノンナ「そうですか……。残念です」
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 22:08:48.88 ID:rKkqETWoo
みほ「ノンナさんが来てくれるとは思っていませんでした」
ノンナ「私もカチューシャが言い出さなければ来るつもりはありませんでした」
みほ「あの……今日、ノンナさんは……?」
ノンナ「私はサンタを守る側です」
みほ「つまり……」
ノンナ「既にサンタクロースは4人、確認しています」
優花里「4人、ですか?」
ノンナ「ええ」
みほ「だ、誰ですか?」
ノンナ「貴方が誘ったのでは?」
みほ「きちんと返事をもらえたのは安斎さんとダージリンさんだけなんですが」
ノンナ「なるほど……」
沙織「誰が一緒だったんですか?」
ノンナ「エリカさんとケイさんも一緒にいましたよ」
みほ「逸見さん……!!」
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 22:13:23.48 ID:rKkqETWoo
優花里「来てくれていたんですね、逸見殿」
みほ「うれしい……」
ノンナ「作戦は成功しそうですか」
みほ「4人もいるなら完璧です。分身作戦も使えますから」
ノンナ「分身?」
華「一人が目視されてももう一人が別の場所から現れたら、寝起きの人間にとっては分身したように錯覚するはずです」
ノンナ「ほう……。もし捕まっても更に三人目、四人目が撹乱させる、わけですか」
みほ「そうなります」
ノンナ「分かりました。詳しい戦術は後ほど聞きましょう」
みほ「ご協力感謝します」
桃「ノンナ。誠にすまないが、角谷杏にだけはサンタはいると信じさせてほしい」
柚子「お願いします」
ノンナ「その考えを捨ててください」
桃「なに?」
ノンナ「サンタはいる。私たちがそう思わなければ、誰も信じはしません」
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 22:17:29.84 ID:rKkqETWoo
典子「サンタはくるのか……」
妙子「気になって眠れませんねー」
忍「いたらどうしたらいいんでしょう」
杏「そんなの決まってる。捕まえるよ」
あけび「サンタさんをですか?」
杏「正体、みたくない?」
カエサル「まぁ、見たくないと言えば嘘になるが」
おりょう「いいぜよ?」
杏「不審者かもしれないからなぁ」
左衛門佐「それだと怖いな」
優季「えぇ、やだぁ」
あや「変質者なんてやばすぎぃ」
あゆみ「この時期はサンタのコスプレしていれば誰も怪しまないもんね」
梓「変な話はやめてよ」
杏「ただの変質者か、それとも本物の魔法使いか、興味あるねぇ」
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 22:22:43.00 ID:rKkqETWoo
ももがー「ガチサンタならどうするなり?」
ぴよたん「とりあえずインスタ映えする感じで一枚とればいいのかな」
ねこにゃー「いいねがいっぱいつくかもしれないぃ」
ナカジマ「ツチヤ、レオポンのエンジン温めておこうか」
ツチヤ「おっ。サンタをレオポンで追いかけるってこと? オッケー」
ホシノ「空を飛ばれたら終わりじゃない?」
スズキ「流石に戦車を飛ばすのはまだ無理だしね」
エルヴィン「いつかはできるのか?」
桃「随分と盛り上がっているな」
柚子「もう後には退けないね」
みほ「はい。突き進むだけです」
華「試合よりも緊張してきました」
ノンナ「上手くいきますよ。上手くいかなければ、ならないのですから」
沙織「カチューシャさんが加わったことで、何故か緊張感が増したような……」
ノンナ「はい? 何か問題でも?」
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 22:27:32.22 ID:rKkqETWoo
典子「……はっ!?」
妙子「キャプテン、眠たかったら寝ていてもいいですよ?」
典子「いや、サンタを見るまでは根性で起きておく!!」
あや「めがね……めがねぇ……」モミモミ
優季「もう……そこはだめぇ……」
あゆみ「すぅ……すぅ……」
梓「寝ちゃってるし……」
みどり子「ゴモヨもパゾ美も仲良く寝ちゃったわ」
みほ「時間が時間ですからね」
ノンナ「そろそろ来てもおかしくない時間ですね」
華「はい」
杏「まだ仮眠室に怪しい動きはないな」
沙織「0時まで残り10分……」
みほ(ダージリンさんたちを信じよう……作戦は伝えているんだし……)
杏「まだかなぁ」
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 22:31:03.35 ID:rKkqETWoo
優花里「カウントダウンを開始します。30秒前」
みほ「……っ」
沙織「ドキドキしてきちゃったぁ」
あけび「私たちのフットワークでどうにかなるかなぁ」
忍「完璧なブロックでサンタの動きを封じ込める」
優花里「20秒前……」
桃「ぐっ……」
柚子「桃ちゃん、落ち着いて」
桃「そんなの無理に決まっているだろう」
ナカジマ「どこからくるんだろう。煙突ないのに」
優花里「10秒前……9、8、7、6……」
華「手に力が入ってしまいます……」
杏「うっひょー。ワクワクするなぁ」
優花里「4……3……2……1……」
優花里「――ゼロっ」
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 22:36:10.72 ID:rKkqETWoo
仮眠室
麻子「……」
ゴソッ
麻子(誰かが……いる……。真っ暗でみえないが……)
麻子(狸寝入りにも気が付かないサンタは偽物だろうが、一応聞いておくか)
麻子「おま――」
「麻子?」ギュッ
麻子「え……」
「寂しかった?」
麻子「な……え……?」
「ごめんなさい。こういう形でしか、会いにくることができなくて」
麻子「だ、誰だ……おまえ……」
「許して……」
麻子(私は夢を見てるのか……そうか……そうなんだろうな……多分……)
麻子「お……母さん……なのか……?」
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 22:41:01.74 ID:rKkqETWoo
「よくがんばったわね」
麻子「別に……」
「辛いことも多かったでしょう」
麻子「そんなことはない。ないけど……」
麻子「一言……謝りたかった……お母さんに……」
麻子「どうしても言いたかった……ずっと……ずっと後悔していて……」
「大丈夫。貴方のことはよくわかっているつもりだから」
麻子「ごめ……んなさい……」
「私のほうこそ、一人にさせてごめんなさい」
麻子「きにしてない……」
「そう……」
麻子「……」ギュゥゥ
「眠れそう?」
麻子「眠りたくない……このままでいたい……」
「でも、いつかは眠ってしまう。夢はどこかで覚めてしまう」
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 22:49:29.59 ID:rKkqETWoo
生徒会室
柚子「杏? 仮眠室の中、見なくていいの?」
杏「ん? まだいいんじゃない?」
ノンナ「今、まさにサンタがいるかもしれませんよ」
杏「少し泳がすのもありかなーって」
みほ「……」
優花里「角谷殿がそういうなら」
杏「ふっふーん」
華「何か怪しくないですか?」
沙織「うん……」
みほ(なんだろう、この感じ……肌がピリピリする……)
バンッ!!
桃「な……!? お、おい!! 何の悪戯だ!!」
ナカジマ「あっれー? 誰が照明おとしたんですかー?」
ツチヤ「真っ暗なんだけどー」
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 22:54:11.96 ID:rKkqETWoo
梓「きゃぁ!?」
みほ「澤さん!! どうかしましたか!?」
梓「い、いえ、誰かが私の目の前にいる気が……」
「ハーッハッハッハッハッハ!!! 良い子の諸君!! 今日が何の日か知っているか!!!」
優季「えぇー? なにぃ?」
あや「なにもみえなーい……めがね……めがね……」
「そうだ!! 今日はクリスマスだぁー!!! 良い子にしていたお前たちにクリスマスプレゼントをやろう!!!」
あゆみ「えぇ!? マジサンタ!? どこ? ここ?」ペタペタ
カエサル「それは私の胸だ!」
「さぁ、受け取れ!!」
あや「暗くてなにもみえないんですけどー!!」
優花里「待って!! サンタクロースは寝ている子のところにしか現れないはずです!!」
「何を言っている、秋山優花里!! サンタはこうしてここにいる!!」
優花里「しかし、姿がみえませんし……」
「信じられないというなら、そこまでだな。だが、プレゼントは渡すぞ!! ハーッハッハッハッハー!!」
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 22:58:22.94 ID:rKkqETWoo
桃「おい!! 気を付けろ!! 変質者の可能性もあるぞ!!」
「それは聞き捨てなならないわね」ズズッ
桃「ひぃ!?」
柚子「後ろ……!?」
「サンタクロースはね、瞬間移動ができるのよ。光の速さで動かないと、とてもじゃないけれど地球上全ての良い子にプレゼントを渡せないもの」
典子「サンタクロースが沢山いるぞー!?」
妙子「ちょっとまってください!! 今自分がどこにいるのかもわからなくて……!!」
あけび「妙子ちゃーん、こっちこっち!!」
ねこにゃー「サンタさん……マジサンタなの……?」
「オフコース!!」ガシッ
ねこにゃー「うあわぁああ!?」
「貴方はねこにゃーね。はいこれ。受け取って」
ねこにゃー「こ、これですか」
「そうそう。フォーユー」
ねこにゃー「あ、ありがとうございますぅ……」
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 23:02:06.91 ID:rKkqETWoo
沙織「ど、どうなってるのよー!!」
華「誰か!! 照明を!!」
ツチヤ「今探してるよー!!」
みほ「みなさん!! ケータイを!! ケータイの灯りで自分を照らしてくだ――」
「そこまでよ」グイッ
みほ「むぐっ……!?」
沙織「みぽりん!? どうしたの!?」
みほ「むぅ……ぐぅ……!!」
「貴方にはこれを渡すわ」
みほ(この手触りは……ボコ……!?)
「私たちは姿をさらすわけにはいかないの。分かっているわね?」
みほ「その声、エリ――」
「黙りなさい」グッ
みほ「むぐ……!?」
「勘のいい子にはプレゼントをあげないわよ」
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 23:04:32.69 ID:rKkqETWoo
仮眠室
ワー!! ワー!!
お銀「なんだ……外がさわがしいが……」
桂利奈「わぁあああ!!!」
ラム「なになに!?」
ムラカミ「ぐぅ……ぐぅ……」
カトラス「どうかした?」
桂利奈「プレゼントだー!!」
お銀「なに!? あぁ!! 私の枕元にもある!!」
「どうやら、時間のようね」
麻子「まて……」
「さようなら」
麻子「待ってくれ……」
「もう時間だから」
麻子「いくな!! いかないで!!」
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 23:10:27.23 ID:rKkqETWoo
杏「おっと」
「時間ね」
杏「みたいですね」
「それじゃあ」
杏「ありがとうございます」
麻子「まて!!」ギュッ
杏「冷泉ちゃん、どうかしたぁ?」
麻子「角谷さん……。今、誰かがここを通っただろ」
杏「さぁ、こんだけ暗いからわかんないねぇ」
麻子「あれは沙織でも五十鈴さんでもなかった……。かといってケイさんでもノンナさんでも……」
杏「誰にあったの?」
麻子「分からない。暗かったし……夢かと……」
杏「案外、サンタだったりして」
麻子「どこだ! どこにいったんだ!! 教えろ!!」
杏「だから、暗いからわかんないって」
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 23:14:22.78 ID:rKkqETWoo
左衛門佐「でんちゅうでござる!! でんちゅうでござるー!!」
おりょう「闇討ちぜよー!!!」
みどり子「なによ!! 何が起こってるのよ!!」
「そーどこ!」
みどり子「園、みどり子よ!!!」
「はい、プレゼント」
みどり子「あ、どうも」
「それじゃあ、バーイ」
みどり子「いや!! そうじゃなくて!! どこの誰なのよ!!」
「今更何をいっている!! 私たちはサンタクロースだ!!! ハッハッハッハッハー!!」
「それ以外の何者でもないわね」
沙織「いや、でも……」
柚子「ホントに誰なんですか?」
「サンタは姿を晒さない。そうでしょ?」
桃「ほ、本物なのか……? だが……」
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 23:18:05.65 ID:rKkqETWoo
バンッ!!
みほ「灯りが……」
桃「おい! 先ほどの連中を追いかけろ!!」
みどり子「了解!!」
典子「サンタさーん!!」
カエサル「逃がさないぞ!!」
みほ「あはは……びっくりしたぁ……」
優花里「西住殿!! ご無事ですか!?」
みほ「う、うん」
沙織「みぽりん、それ」
みほ「サンタさんにもらったみたい。ボコのぬいぐるみ」
華「よかったですね」
カチューシャ「ノンナー!!!」テテテッ
ノンナ「どうかしましたか?」
カチューシャ「プレゼントもらったわ!! サンタからよ、これ!!」キャッキャッ
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 23:23:34.98 ID:rKkqETWoo
お銀「全員、起きろ!!! サンタさんは既にプレゼントをくれているよ!!」
フリント「おぉぉ……!!」
ラム「今年もこんなあたしに……」
カトラス「良い子にしていてよかった」
ムラカミ「くっ……涙が……」
桂利奈「みんなー!!」
梓「桂利奈っ」
桂利奈「プレゼントもらったー!!」
あや「私たちもだよー」
桂利奈「おぉー!!」
優季「ほんとにサンタクロースだったのかなぁ?」
あゆみ「けど、ここまで勝手には入ってこれないだろうし、ここでパーティーしてることを知っている人って他にいないはずだし」
あや「マジサンタだったんだー!!」
桂利奈「やっぱりサンタさんはいるんだー!! ぃやったー!!」
優季「サンタさんっているんだぁ。信じなくてごめんなさぁい」
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 23:27:30.04 ID:rKkqETWoo
麻子「……」
沙織「麻子……」
麻子「誰だったんだ?」
みほ「はい?」
麻子「ケイさんなのか? ノンナさんなのか? 五十鈴さんか? 沙織か?」
みほ「あの……」
麻子「西住さんがケイさんたちに声をかけていることは知っている。誰が私のことを……その……抱きしめたんだ……」
ノンナ「残念ながら、私たちはケイさんたちの姿を確認できていません」
優花里「ダージリン殿も結局現れていませんし」
麻子「誰だ……あれは……誰だったんだ……」
桃「ダメだ。捜索班は完全にサンタを見失ったようだ」
柚子「そう……」
杏「あーあ、サンタがあんなにいたのに残念だねぇ」
麻子「くっ……!!」ダダダッ
みほ「麻子さん!?」
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 23:30:14.93 ID:rKkqETWoo
アンチョビ「メリークリスマース!!!」パァーン
麻子「どいてくれ!!」ダダダッ
アンチョビ「おぉ、どこにいくんだー?」
麻子「探しものだ!!」
アンチョビ「そうか」
ダージリン「忙しない方ね」
みほ「安斎さん、ダージリンさん」
ダージリン「少し遅れたみたいね」
アンチョビ「アンチョビだ。さぁ、プレゼントを配るぞ」
みほ「あのぉ……」
アンチョビ「どうした?」
みほ「先ほど、配ったんじゃあ……」
ダージリン「はい?」
アンチョビ「何を言っているんだ? 私たちは今からプレゼントを配るんだぞ」
みほ「……え?」
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 23:33:08.05 ID:rKkqETWoo
みほ「で、でも……」
ケイ「ミホ、ミホ」
みほ「ケイさん?」
ケイ「どこにターゲットがいるの?」
みほ「で、ですから……」
エリカ「来てあげたわよ」
みほ「エリ……逸見さんまで……」
エリカ「何よ。幽霊でもみたような顔して」
みほ「あの、今、みなさんは私たちにプレゼントを配りましたよね?」
ケイ「ホワット?」
エリカ「はぁ?」
みほ「え……え……?」
ケイ「ここにちゃんと用意してるわよ。ほら」
エリカ「その手にあるぬいぐるみは誰からもらったのよ」
みほ「あ……えと……サンタ……さん?」
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 23:37:45.04 ID:rKkqETWoo
エリカ「ふふ……。サンタさんって……。あんた、何歳よ?」
みほ「いえ、でも、確かに……」
ケイ「ごめんごめん。ミホってサンタのこと信じてたの?」
ダージリン「それは失礼を。みほさんの夢を壊してしまいましたか」
アンチョビ「いやいや、信じていればまたサンタはやってくるはずだ。ハッハッハッハッハ」
みほ「えぇー!?」
優花里「西住殿がかなり困惑されているようですね」
沙織「うん。あれってケイさんたちじゃなかったのかな」
華「どうなのでしょうか」
カチューシャ「みて、ノンナ! マフラーよ!! マフラー!!」
ノンナ「いいですね」
杏「おぉ、カチューシャぁ。いいのもらったねぇ」
カチューシャ「まぁ、サンタは結構いいセンスしてるからね。またこれで冬を越してあげるわ!」
ノンナ「お似合いですよ、カチューシャ?」
カチューシャ「あたりまえでしょ!」
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 23:40:50.45 ID:rKkqETWoo
学園 校門
麻子「はぁ……はぁ……」
麻子(誰だったんだ……。お母さんなわけがない……ないけど……)
麻子「……」
麻子「もう、いいか」
麻子「……ありがとう」
「どういたしまして」
麻子「……!」
麻子「……」
典子「冷泉さーん!!!」
ねこにゃー「サンタさん、いた?」
麻子「いた」
エルヴィン「どこにだ!?」
左衛門佐「一言礼を言いたいんだが!!」
麻子「また来年、会えるんじゃないか?」
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 23:47:43.45 ID:rKkqETWoo
生徒会室
忍「あのフットワークは本物のサンタだったのかもしれない」
あけび「前にいると思ったら後ろから声がしたしね」
妙子「二人いたんじゃない?」
ももがー「手袋なり」
ぴよたん「帽子だ」
杏「うんうん。みんなサンタからプレゼントもらったみたいだねぇ」
桃「杏は?」
杏「もらったよぉ。ちゃんとね」
柚子「何ももってないみたいだけど?」
杏「手紙に書いたものはちゃーんと貰ったからなぁ」
桃「柚子、内容は?」
柚子「私は今回、見てないけど……」
桃「なに?」
柚子「あれ? 桃ちゃん、見てなかったの? 私、てっきり桃ちゃんが確認してくれてると思って……」
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 23:54:16.37 ID:rKkqETWoo
ケイ「はーい、プレゼントよー。欲しい子はこっちにカモーン」
桂利奈「わーいっ」
カチューシャ「わーいっ」
ノンナ「カチューシャ……ふふ……」
みほ「……」
優花里「気になりますか?」
みほ「うん」
沙織「サンタクロースってことでいいんじゃない?」
みほ「……そうだけど、何か引っかかるの」
華「何がでしょうか?」
みほ「あのとき、感じた……肌が焼けるような感覚……」
麻子「つかれた」
沙織「麻子、おかえりっ」
麻子「ただいま。サンタは見つけられなかった」
沙織「プレゼントはもらったの?」
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/04(木) 23:57:34.13 ID:rKkqETWoo
麻子「もらったと言えば、貰った気もする」
華「何をもらえたのですか?」
麻子「……お母さん」
沙織「え……」
麻子「誰かが、優しく私のことを抱きしめてくれた」
沙織「……」
麻子「お母さんじゃないことは分かっている。あれは偽物だ。でも……」
麻子「言えなかったことが、言えた」
沙織「そっか」
みほ「お……かあさん……?」
優花里「西住殿?」
みほ「そんな……けど……」
麻子「どうかしたか?」
みほ「ちょっと行ってくる!!」
沙織「今度はみぽりんがいっちゃうの!?」
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/05(金) 00:00:43.49 ID:eRY4vKm3o
外
しほ「冷えるわね……」
ピリリ……
しほ「もしもし?」
杏『いま、そっちにみほさんが向かったみたいですよー』
しほ「そう。わかったわ」
杏『無理をいって、どうもすみませんでした』
しほ「いいのよ。できるかどうかは分からなかったけれど」
杏『案外、みほさんに対しての台詞もあったとか?』
しほ「切るわね」
杏『おやすみなさーい』
しほ「はぁ……」
しほ「そうね……。みほに対して言えなかった言葉だったのかもしれないわね」
しほ「……」
しほ「みほ……」
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/05(金) 00:04:25.96 ID:eRY4vKm3o
みほ「はぁ……はぁ……」
みほ「もう……いない……?」
みほ「電話……してみようかな……」
エリカ「みほ」
みほ「エリカ……さん……」
エリカ「戻りましょう。サンタクロースなんて、この世にはいないわ」
みほ「……そうですね」
エリカ「ええ」
みほ「エリカさんは、サンタクロースのこと何歳まで信じてた?」
エリカ「はぁ? そうね。6歳ぐらいじゃないかしら」
みほ「どうして信じられなくなったの?」
エリカ「そんなの忘れたわよ」
みほ「私、信じたことがなかったけど、初めて信じることができたかも」
エリカ「ふんっ。子どもね」
みほ「そうだね」
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/05(金) 00:06:59.09 ID:eRY4vKm3o
生徒会室
アンチョビ「アンチョビ缶をくばるぞー!!」
あや「もっといいものくださーい!!」
優季「セール品だぁ、これぇ」
アンチョビ「うるさいぞ!!」
ダージリン「あら、お帰りなさい」
みほ「ただいま戻りました」
杏「見つかった?」
みほ「いえ」
杏「そっか」
みほ「角谷先輩。少し、いいですか?」
杏「いいよ」
優花里「西住殿?」
沙織「戻ってきたばかりなのに、出て行っちゃったよ、もー」
華「……」
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/05(金) 00:12:28.85 ID:eRY4vKm3o
廊下
杏「何か用事?」
みほ「……いつまで、サンタクロースを信じていましたか?」
杏「覚えてないかなぁ」
みほ「そうですか」
杏「気づいたらサンタなんていないって、理解してた」
杏「でも、両親も河嶋も小山も、必死にサンタクロースはいるって言ってくるから、信じないわけにはいかなくてねぇ」
みほ「それでいままで……」
杏「信じてるフリをしてた。まぁ、楽しかったけどね」
みほ「今日は、どうしてこんなことを?」
杏「冷泉ちゃんの願い、どうにか形にできないかなぁーって」
みほ「それで私のお母さんに?」
杏「なんのこと?」
みほ「いえ、なんでもありません」
杏「私はただ手紙を書いただけだからねぇ。サンタクロースあてに」
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/05(金) 00:15:31.43 ID:eRY4vKm3o
みほ「その手紙、今からちゃんと書いてもいいですか?」
杏「いいよ。まだ間に合うんじゃない?」
みほ「ありがとうございます」
杏「はい、これね」
みほ「んー……」
杏「なんて書くの?」
みほ「教えたら叶わなくなるんですよね」
杏「そうだった」
みほ「ふふっ」
杏「いやぁー。今年のクリスマスは今までで一番楽しかったなぁ」
みほ「それはよかったです」
杏「ありがとねっ。西住ちゃん」
みほ「いえ。あ、書けました」
杏「出しといてあげるよ」
みほ「お願いします。無事、サンタクロースに届きますように」
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/05(金) 00:20:17.88 ID:eRY4vKm3o
生徒会室
アンチョビ「で、みほはサンタの存在を信じてくれたのか?」
エリカ「間違いなく」
ダージリン「ふふっ。罪な人たち」
ケイ「ダージリンも同罪でしょ」
ノンナ「ふっ……」
優花里「なんとなくですけど、角谷殿が……」
華「優花里さん。それは口にしないほうがいいかと」
優花里「あぅ。すみません」
沙織「サンタはいた。で、いいのかな」
華「いいと思います」
麻子「来年も来たら信じてやろう」
沙織「なんで上から目線なのよぉ」
麻子「別に頼んでないからな」
沙織「手紙に書いたんでしょ」
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/05(金) 00:23:52.07 ID:eRY4vKm3o
麻子「これか?」
沙織「出してなかったの!?」
麻子「ほい」ペラッ
沙織「見てもいいの?」
麻子「クリスマスプレゼントは貰ったからな」
沙織「ええと……」
―サンタクロースを信じていない奴らをどうにかして信じさせてみろ―
沙織「な……」
優花里「こんな願いだったとは……」
麻子「ま、大成功みたいだがな」
華「ですね」
ツチヤ「みてみて、サンタからもらった手袋!」
ホシノ「こっちはセーターだっ」
ナカジマ「サンタさん、良い物くれるなぁ」
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/05(金) 00:28:46.09 ID:eRY4vKm3o
お銀「サンタクロースさんに感謝をこめて!!」
フリント「一曲。めりめりくりすまぁ〜す、あっはっぴぃにゅ〜やぁ〜」
ケイ「いいわよー!!」
ダージリン「そろそろ帰りたかったのだけれど」
みほ「もう少しいてください」
ケイ「そーよ、ダージリン。夜なこれからよー!! ヤッホー!!」
ダージリン「酔ってらっしゃいます?」
桂利奈「あれ、サンタさんじゃないかな!?」
おりょう「流れ星ぜよ」
モヨ子「流れ星にみえるのがサンタクロースの可能性は?」
エルヴィン・カエサル・おりょう・左衛門佐「「ある!!」」
杏「いぇーい! 朝までさわぐぞー!!」
沙織「おぉー!!」
優花里「いやっほぉー!!!」
みほ「おー」
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/05(金) 00:33:34.12 ID:eRY4vKm3o
数日後 西住家
しほ「これは……」ペラッ
しほ「……」
サンタクロースさんへ
わざわざ来てくれたのに何も言えずにごめんなさい。
お正月にサンタクロースさんへ会いに行こうと思います。
そのときにまたお話をしたいです。色々と。
みほより
しほ「……」
しほ「はぁ……。仕方ないわ」
しほ「部屋の片づけをしておきましょうか」
しほ「この家に二人がいないのには慣れたけれど……」
しほ「やはり、嬉しいのね……」
しほ「まだまだね、私も」
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/05(金) 00:36:27.89 ID:eRY4vKm3o
大洗女子学園 戦車倉庫
優花里「帰省されるのですか」
みほ「うん」
沙織「そっか」
華「よかったです」
みほ「お姉ちゃんもいないし、お母さんのこと気になるから」
麻子「西住さん」
みほ「なにかな?」
麻子「ありがとうと伝えておいてくれ」
みほ「え……」
麻子「間違えていたら、すまないが」
みほ「うん、伝えるよ。麻子さん」
麻子「悪いな」
みほ「大丈夫。あの手紙はちゃんとサンタクロースさんに届いているはずだから」
おしまい。
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/05(金) 00:49:51.75 ID:U5evRvwDO
大作乙です
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/05(金) 01:24:25.78 ID:njVcQ9fKo
暖かい気持ちになれた。おつです!
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/06(土) 00:45:01.37 ID:+o+/pvsM0
乙
すごくいいものを見た。
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/06(土) 00:45:27.33 ID:+o+/pvsM0
下げ忘れごめんなさい
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/06(土) 12:58:45.30 ID:vKMiJN9S0
気にするな
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/06(土) 22:26:14.31 ID:HpEen9VM0
おつです
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/01/13(土) 12:16:59.00 ID:6NZVYlg40
乙ですぜ!
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