【安価】とりあえずランダムに百人勇者

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458 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/04(日) 09:12:22.59 ID:/iG5W3Gl0
下1>>日記の内容
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 09:27:36.40 ID:RSppxNtc0
化物についての考察
460 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/04(日) 17:00:50.59 ID:/iG5W3Gl0
〜日記〜

今日はきっと、忘れてはならない日になるだろう

砂の人形が街を襲ったのだ

奴らは何者なのか?

単なる魔導兵器でない事は分かる。一体一体が、押し潰されそうなくらいの怨念を持っていたからだ

おそらく、体に纏っているのも砂ではないだろう。強度が異常だし、砂質が乾いていない

砂漠では乾いていない砂などほぼ無いからである

奴らは、何に囚われているのだろう

ここからは、私の推測になる。
461 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/11(日) 09:55:51.09 ID:ZE134HL/0
奴らは、報われていない

慈悲もなく酷い仕打ちをうけ、救いを求めたのだろう

それでも報われない

もっと酷い目にあったかも知れないけど

それほどなければ破壊行為を行えない筈だ
462 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/18(日) 16:37:53.94 ID:EcppwbGy0
私は救いたい

その為に考えよう。考える時間がほしい

ただ考えるだけではいけない

失う事を知らなければ救済など出来ない

願わくば、破壊が救済でない事だ
463 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/18(日) 16:44:23.79 ID:EcppwbGy0
魔物ハンター「...」

ブルマ娘「幼馴染だけあって、似た所あるね」

ブルマ娘「残念な事に、悪い部分の話だけど」

魔物ハンター「なぁ、本当に幼馴染を連れ出すのは正解なのか?」

ブルマ娘「正解?うーん...哲学は哲学者にさせとけば良いんじゃない?」

魔物ハンター「...そうだな」
464 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/18(日) 16:51:21.98 ID:EcppwbGy0
暫く歩くと、開けた部屋に出た

荘厳な雰囲気ではあるものの、魔障があって感じ取れない

奥には大きな扉がある。四メートルはあろうかというレベルだ


ブルマ娘「ふむ、この先には」

魔物ハンター「ああ、居るだろうな。幼馴染」


一歩踏み出し扉との距離を詰めようとした瞬間

空間に穴が空き、黒龍が現れた


黒龍「ィィィィィィィィン!!!!」

魔物ハンター「だろうな」

ブルマ娘「!?」
465 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/18(日) 16:56:31.70 ID:EcppwbGy0
黒龍の特徴とは、異質であることだった

不自然な程黒く

『そこにいてはならない』という決定的な違和感がある


ブルマ娘「本当にこんなのに勝てるの?」

魔物ハンター「対策ぐらいあるさ。秘密兵器を使う!!」

ブルマ娘「最初から秘密兵器を出すの!?それ秘密なの!?」

魔物ハンター「知るかッ!!」ゴソゴソ


魔物ハンターはバッグに手を突っ込み何かを探している
466 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/18(日) 16:57:13.48 ID:EcppwbGy0
下1>>秘密兵器の正体
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/20(火) 21:37:54.31 ID:+hcWIChx0
超古代の戦闘機械
468 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/21(水) 22:19:19.51 ID:5GS6JYKS0
魔物ハンター「戦闘機械だ!!」ベシィ


しかし、それはどうみても固そうな縫いぐるみだった


ブルマ娘「間違えてないよね!?」

魔物ハンター「ああ、超古代に造られた伝説の機械さ」

黒龍「ン"ヴヴヴヴヴ!!!」ゴッ


爆発的な火力の火炎球だ


魔物ハンター「俺達を守れ!機械よ!!」
469 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/23(金) 20:57:36.85 ID:IpXt+2GZ0
戦闘機械「チュイー!チュチュン!!」


ラジオのチューニング音の様な音だ

そしてその瞬間、遺跡が歪み、遺跡の壁がせり出した

せり出した壁に阻まれ火炎球は標的に届くことは無かった


魔物ハンター「くくく、これぞ完全防衛!」
470 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/23(金) 21:17:23.19 ID:IpXt+2GZ0
魔物ハンター「安全が暫く確保された所で、質問です」

魔物ハンター「お前の能力で黒龍を従えるか、このまま殺すか」

ブルマ娘「黒龍に執着とか無いの?」

魔物ハンター「無い!!」

ブルマ娘「うーん...じゃあ」
471 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/23(金) 21:20:09.17 ID:IpXt+2GZ0
下1>>黒龍を従えるか、殺すか
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 21:44:26.02 ID:0/kr36GZO
従える
473 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/24(土) 17:57:41.19 ID:ralSimOu0
ブルマ娘「便利そうだし、従えたいな」

魔物ハンター「任せろ。だがとにかく弱らせるのが先決だ」

ブルマ娘「どうやって?」

魔物ハンター「普通龍を弱らせる時どうする?」

ブルマ娘「剣で攻撃するとか」
474 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/24(土) 18:16:58.15 ID:ralSimOu0
魔物ハンター「普通そうだろうな!しかし、こいつらに関しては違う!!」

魔物ハンター「精々もがけよ黒龍...!」

魔物ハンター「発射!!」

戦闘機械「ガーッ...ザザザザッ...!」ゴゴゴゴゴ


戦闘機械は光線を発射しようとしている


黒龍「ン"ン"ン"ン"ン"ン"ン"ン"ン"...」


黒龍は壁をどかそうともがいている


戦闘機械「ガチリッ!シュウウウウ!」シュイイイイイイイイン!!


極彩色の光線が放たれる

あまりの眩しさに壁をも光が貫通し、周りが見えない
475 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/29(木) 18:14:05.42 ID:wr/IXqDH0
再び目を開けると、黒龍が横たわっていた

ブルマ娘はただ驚いている

魔物ハンターは威力よりも、破壊されない遺跡の壁に驚いている


ブルマ娘「ぁ....え?」

魔物ハンター「ほら、早くアイツに触れろ。黒龍の心は遠くからでは抉じ開けられん」
476 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/30(金) 09:03:06.02 ID:SlLh7Wzy0
ブルマ娘は黒龍に右手を触れる

今までに感じた事のない感覚だ

制服感と被制服感の入り交じる異様な感覚

気付いた頃に、右手は黒く変色して、動かなくなってしまった


ブルマ娘「....!?」

魔物ハンター「それが代償だろう」

ブルマ娘「代償...?」

魔物ハンター「ああ、お前も選択した事だが、いずれにせよ代償無しでは突破出来ない戦いだった」

ブルマ娘「...ッ!!何であんたそんな他人事みたいに___」ガシ


またも胸ぐらを掴もうとした時の事だ。ブルマ娘は違和感に気付く
477 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/30(金) 21:42:09.79 ID:SlLh7Wzy0
ブルマ娘「...」

魔物ハンター「おい、どうした?」

ブルマ娘「あなた、まさか...」


ブルマ娘は、魔物ハンターの胸部が異様な程硬くなっていると気付く


魔物ハンター「俺がここまで言ったのに、何も代償を払っていないと思うかい?」

ブルマ娘「成る程。異様に高性能な人形を使役できる訳だ」

魔物ハンター「はは、悲しいね。寝る前にもうストレッチできない」
478 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/30(金) 21:50:07.36 ID:SlLh7Wzy0
ブルマ娘「幼馴染は、そんなあんたを見て喜ぶ?」

魔物ハンター「...いいんだ、唯一の方法を取ったまで」

ブルマ娘「そ...そんな...」

魔物ハンター「さあ、行こうじゃないか。この先にいるはずだ」


魔物ハンターは扉に手をかけ、進もうとする

果たして、彼の幼馴染は何を失ったのか?

彼は幼馴染みを救い出してどうするつもりなのか?

真実が今、暴かれようとしている___
479 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/30(金) 21:54:36.98 ID:SlLh7Wzy0
下1>>魔物ハンターの幼馴染が秘術で失った『大切なもの』
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/30(金) 22:03:29.78 ID:6edFQVRI0
魔物ハンターとの記憶とか?
安価下で
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/31(土) 15:17:54.15 ID:iycDIAvJ0
記憶
482 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 08:29:19.51 ID:G05/acPb0
〜座敷牢〜

幼馴染はそこに居た

確かにブルマ娘に似ている

服装こそ普通な雰囲気だが


魔物ハンター「...」ギィィィィィィ

ブルマ娘「...」

魔物ハンター「よう」

幼馴染「...誰です?」

魔物ハンター「ふふっ」


魔物ハンターは哀しげに笑う
483 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 08:45:24.38 ID:G05/acPb0
幼馴染「ごめんなさい、記憶が無くて...」

幼馴染「でも、ここから出てはならない、とは覚えている」

幼馴染「私が死んだら術が反転して滅ぶと」

幼馴染「しかし、術とは?滅ぶとは?思い出せないのです」

魔物ハンター「そうか...」

魔物ハンター「俺は黒龍を殺した」

幼馴染「!!」

幼馴染「私の友達が...」
484 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 08:53:02.56 ID:G05/acPb0
ブルマ娘「なんでそれを話すの?」

魔物ハンター「...じゃあな」

魔物ハンター「やはり、介入すべきではなかった...!」


バゴォォォォン!!!

突然壁が崩れ、土煙が舞う


魔物ハンター「くっ!何だ!?」

幼馴染「!?」
485 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 08:57:38.97 ID:G05/acPb0
ブルマ娘は土煙の中、幼馴染に向かって行く鎌のような影が見える

ブルマ娘「黒龍っ!!」


その刹那、黒龍が扉を突き破って現れ幼馴染をすくい上げる

そしてブルマ娘の元へ運ぶ


幼馴染「えっ!?黒龍!?」
486 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 09:10:30.71 ID:G05/acPb0
土煙が晴れ、視界が確保される

先程まで幼馴染が居た場所には、魔界参謀が居た


魔物ハンター「すまんな!!幼馴染、お前に嘘をついた!」

ブルマ娘「なんなのあいつ...!」

魔界参謀「私は魔界参謀。以後、お見知りおきを...」

魔界参謀「と、言いたい所ですが」

魔界参謀「今ここで死んでいただきます!」ギロッ
487 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 09:20:31.56 ID:G05/acPb0
魔界参謀は大きな鎌を振りかぶり、近づいてくる


その場に居た全員は、直感的に攻撃を避けなければならないと意識する


魔物ハンター「人形っ!!奴に光線を放て!」


人形が現れ、光線を放つ


魔界参謀「ほほう!?」


魔界参謀は身を翻して光線を回避する
488 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 19:37:34.22 ID:G05/acPb0
魔界参謀「なかなかの威力です。しかし...」

魔界参謀「貴方には少々身に余る力のようですね」


魔界参謀はそのままの勢いで回転し、再び魔物ハンターに対して鎌を振りかぶる


魔物ハンター「くっ!」


魔物ハンターが回避の姿勢に入ったその時

魔界参謀の手から鎌が離れ、勢い良く幼馴染の方に飛んでいく


ブルマ娘「ちぃ、黒龍!」


黒龍は炎で鎌を消し炭にし、灰塵も残らなかった


魔界参謀「警戒力もそこそこですか、実に結構です」

魔界参謀「幸運な事に、優秀な兵と国を潰せるのでね!」ギュウン


虚空に穴が空き、鎌が出てくる

それを手に持ち、再び攻撃を仕掛けようとする
489 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 19:45:42.67 ID:G05/acPb0
魔界参謀「...」ピタッ

魔物ハンター「..?」

魔界参謀「そうです、良いことを教えてあげましょう」

魔界参謀「先代の勇者を殺したのは私です」

魔界参謀「さらに、砂人形を使いこの国を襲わせたのも私ですよ」

魔物ハンター「何だと...!?」

魔界参謀「そんな憎しみの籠った目で睨まないで下さいよ。私、慈悲深いんです」

ブルマ娘「趣味の悪い嘘をつかないでよ」
490 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 19:55:36.33 ID:G05/acPb0
魔界参謀「奴らの魂はね、『現実世界』と呼ばれる異世界から盗んだんだ」

魔界参謀「最高だった。あそこは苦しみ、憎しみに満ちている」

魔界参謀「とりあえず砂人形を作って魂を突っ込んでみたさ」

魔界参謀「奴らの深い哀しみは、奇跡を起こした」

魔界参謀「忌々しい勇者の伝承には、希望が奇跡を起こすとあったが、絶望もまた然りと言う事だね」

魔界参謀「魔力が溢れだして、目から水を流したんだよ。直ぐ様読心術で心を見た」

魔界参謀「命ある歓び、生きる苦しみの知識が混じって激情になっていたね」

魔界参謀「どんな生き方をしたらこうなれるのか!?...失礼、取り乱した」

魔界参謀「生前出来なかった暴力を楽しませてやったさ」

魔界参謀「...今度旅行に行くことにするよ」
491 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 20:02:29.06 ID:G05/acPb0
魔界参謀「お喋りはここまで、死んでもらう」ブオンッ


魔界参謀は再び鎌を振りかざす


魔物ハンター「人形っ!」ビーーーーム

魔界参謀「おっと危ない」ヒラリ

魔物ハンター「隙有り!!」チャキ


魔物ハンターはナイフを持ち突き刺そうとする


魔界参謀「っ!」ギュウン


二本目の鎌で防ぎ、一本目の鎌で攻撃を試みている


ブルマ娘(黒龍...は流石に魔物ハンターが巻き込まれるか)

ブルマ娘「はあっ!」ピュイン


ブルマ娘は鞭で攻撃し、魔界参謀を止めようとする
492 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 21:16:14.30 ID:G05/acPb0
魔界参謀「ぬっ!」スッ


魔界参謀は鞭を鎌で防ぐ


魔物ハンター「くそっ!防ぎ切られたか!」

魔物ハンター(人形は片手間で動かせない...)

魔界参謀「ふん、私にはまだ口がある!魔法が使えるという事さ」

ブルマ娘「いいや、まだ手はある...やれー!!」
493 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/02(月) 19:51:40.06 ID:TPSwiwPw0
魔界参謀「血迷ったか...」

魔界参謀「爆裂___」

幼馴染「退魔波!!」バシゥゥン


幼馴染が唱えたその時、光弾が魔界参謀に向けて飛んでいく


魔界参謀「くそっ、小癪な!」


魔界参謀が足を踏ん張り、耐えようとする


魔物ハンター「そうはさせない」ゲシッ


魔物ハンターは足払いを決め、バランスを崩した

バランスを失った魔界参謀に光弾が直撃し、勢い良く吹き飛び、壁にめり込む
494 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/02(月) 19:57:42.86 ID:TPSwiwPw0
ブルマ娘「黒龍、止めを!」

黒龍「ヴォォォォォチヂィィィ!!!」ズドォン


まるで衝撃波のような炎ブレスが炸裂する

魔界参謀は跡形も残らず消えた


勝利!!!
495 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/02(月) 21:12:19.94 ID:TPSwiwPw0
ブルマ娘「...あいつが戦闘タイプだったら死んでたよ私達」

魔物ハンター「そうだな」

幼馴染「あの...」

魔物ハンター「?」

幼馴染「私は...これからどうしたら良いのでしょう?」

ブルマ娘「うーん、黒龍はもう私の物だし」

幼馴染「じゃあここに__」

ブルマ娘「私は勇者だからそういう訳にもいかない」

ブルマ娘「後は、分かるね?」
496 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/02(月) 21:22:25.85 ID:TPSwiwPw0
魔物ハンター「...ちっ」

魔物ハンター「幼馴染」

幼馴染「はっ、はい!」

魔物ハンター「俺がお前を守ってやる」

幼馴染「...良いんですか?」

魔物ハンター「ああ、今度こそな」

幼馴染「今度こそ?」

魔物ハンター「その話はまた後でしてやろう」

ブルマ娘「じゃあ私はここらでお暇させて戴きますよっ、お幸せに〜」ピシュン


ブルマ娘は何処かに行ってしまった


魔物ハンター「あっ、おま...」
497 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/02(月) 21:37:01.29 ID:TPSwiwPw0
〜国の外・上空〜

ブルマ娘「うわぁ、高いねぇ」


ブルマ娘は飛ぶ黒龍に跨がっていた


ブルマ娘「お偉いさんに会っても良かったけどねぇ、黒龍以上のブツは手に入らないと思うしねぇ」

黒龍「ググッ」


黒龍が微笑んだように感じる

そんな黒龍からは、出会った当初のような不吉は感じなかった


ブルマ娘「さぁ、目的地を目指そう。次は山を貫通するトンネルだね」

ブルマ娘「ごーごー!!」

黒龍「ヴィィィィィィン!!」ゴウッ
498 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/02(月) 21:54:17.77 ID:TPSwiwPw0
〜トンネル〜

ブルマ娘「この山を黒龍クンで越えるのはキツそうだし、トンネルを通ろう」

ブルマ娘「もう夜だし、寝ようかな」

ブルマ娘「...?バッグが重いぞ?」


不審に思ったブルマ娘がバッグを開けると、例の寝袋が入っていた


ブルマ娘「ふふっ、はははっ、これはありがたいなぁ」
499 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/02(月) 21:57:32.92 ID:TPSwiwPw0
〜翌朝〜

ブルマ娘「んんっ、良く寝た」

ブルマ娘「さあ、トンネルに行こうか」

黒龍「ギィ!」

ブルマ娘(ここは確か半日で抜けられる程の長さ...)


そして、ブルマ娘と黒龍はトンネルに入っていった...

トンネルの中は暗く、吸い込まれそうな程だ
500 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/02(月) 21:58:41.17 ID:TPSwiwPw0
下1>>トンネルの中でのイベント
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 22:01:21.59 ID:A0zdrxxDO
子供が泣いている
502 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/03(火) 19:54:28.84 ID:vGxQAywx0
〜トンネル内部〜

ブルマ娘「不気味なトンネルだね」


何故かそこそこトンネルは広く、黒龍も入れるサイズだ

明かりなどなく、方向感覚が重要だと感じる

これ程長いトンネルだと、音も良く反響する


ブルマ娘「何か聞こえる...」

ブルマ娘「これは...子供の泣き声だ!急ごう!」

黒龍「ヴ」ズドンズドン
503 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/03(火) 20:04:38.81 ID:vGxQAywx0
子供「うぇぇん...」

ブルマ娘「あ、居た」

子供「!」ヒック


トンネル内は暗く、子供の性別は分からない

トンネル内の湿度が異常な為、灯を点ける道具があったとして使い物にならないだろう


ブルマ娘(今すぐ事情を聞きたいけど、落ち着くまでは難しい)

ブルマ娘「よし、落ち着くまで一緒にいてあげるよ」
504 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/03(火) 21:32:51.91 ID:vGxQAywx0
〜暫くして〜

子供「スー、ハー、スー、ハー」

ブルマ娘「大丈夫?」


頷いたように見える


ブルマ娘「...まだ喋れないのかな」

ブルマ娘「黒龍クン。この子を預かっていて。一旦進みましょう」
505 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/03(火) 21:37:38.68 ID:vGxQAywx0
大分進んだ。そろそろトンネルも終わりなのではと思いつつ歩いていると

魔の気配を感じる


ブルマ娘「...」

ブルマ娘(脇道の無いトンネルで敵を欺くのは難しい)

ブルマ娘(子供を預かってくれている以上戦闘は私メインでやらなきゃならない)


ブルマ娘は鞭を構える(オカルト染みた湿気により威力減少)
506 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/03(火) 21:43:38.69 ID:vGxQAywx0
蛇人間が二体現れた

ブルマ娘(目が光っている...)


蛇人間は二人ともブルマ娘の方に向き直った


ブルマ娘(こちらを知覚している...!)

ブルマ娘「ならば先手を取るべき!」ブオン


ブルマ娘は鞭を振り上げ戦闘を開始する
507 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/03(火) 21:44:44.90 ID:vGxQAywx0
下1>>コンマ75以下で勝利
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 21:46:10.30 ID:EHpYuqve0
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 21:46:17.53 ID:gla+R7JK0
510 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/03(火) 22:14:00.42 ID:vGxQAywx0
蛇人間A「シャゥッ!」ノノスッ


這いずる様に滑らかな動きでブルマ娘に接近する


ブルマ娘「せいやっ」ベシィ

蛇人間A「カヒュイ」グラッ


効果は薄そうだ


ブルマ娘「ならば...」フワッ

ブルマ娘「こうです!!」ベシベシベシベシベシ


ブルマ娘は出鱈目に鞭を四方八方打ち付ける


蛇人間A「?????」

蛇人間B「!?!?」
511 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/03(火) 22:19:40.81 ID:vGxQAywx0
蛇人間は熱探知で生き物を把握している

その為、炎属性の鞭で打たれた地面とそれ以外が区別できなくなっている


ブルマ娘(やはり!)


ブルマ娘は蛇人間Bの後ろに回り込み、鞭で首を締めた

そこからは早く、同様の事を蛇人間Aにも行った


勝利!!
512 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/03(火) 22:23:41.87 ID:vGxQAywx0
〜トンネル外〜

遂にトンネルを抜けた

それまでの砂漠とは打って変わって、そこは凍りつくような銀世界だった


ブルマ娘「うっ、眩しい...はっ、あの子は!?」クルッ

ブルマ娘は振り向き、子供の姿を確認する
513 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/03(火) 22:25:01.57 ID:vGxQAywx0
下1>>トンネルで見つけた子供の姿(性別、外見など)
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/04(水) 02:31:16.79 ID:Omoz0zpG0
性別:女
外見:犬の耳と尻尾がある。髪は茶髪でシュートカット
515 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/04(水) 19:21:33.05 ID:ETeZLGO80
ショートカットですかね?


犬耳少女「...ッ」


その少女には犬耳と尻尾が付いている

髪は短く切られており、茶髪だ

その事から保護者からはぐれてしまったものと推測できる

今は外の光に目が慣れておらず、目を押さえているようだ


ブルマ娘「あらかわいい」

犬耳少女「...ん」

ブルマ娘「君のお母さんは何処に?」
516 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/04(水) 19:30:17.97 ID:ETeZLGO80
犬耳少女「...分かんない」


俯きながら応える


ブルマ娘「ま、とりあえず進もうか」

犬耳少女「...うん」

ブルマ娘「じゃあ黒龍に乗って行くから」ガシッ

犬耳少女「はい...え?」


ブルマ娘は犬耳少女を担いで黒龍に乗る


犬耳少女「え?え?」
517 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/04(水) 19:43:23.72 ID:ETeZLGO80
ブルマ娘「れっつごー!!」

黒龍「ブルルァ」バサバサバサ

犬耳少女「わわわわ」

ブルマ娘「最寄りの町を目指せー!」


黒龍は飛び立つ

犬耳少女はひどく慌てているようだが
518 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/04(水) 19:54:30.40 ID:ETeZLGO80
〜雪原の町〜

ブルマ娘「ここらへんで降りよう」

黒龍「カルレラヤカルヤ」トサッ


黒龍は人目を避ける為町の隣の林に降りる


ブルマ娘「んーっ、爽快!」

犬耳少女「こ...怖かった...」
519 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/04(水) 21:17:59.86 ID:ETeZLGO80
下1>>町での行動
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 21:30:17.62 ID:ZXMJsTKe0
腹ごしらえ
521 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/05(木) 21:08:42.54 ID:mm5YkpuF0
ブルマ娘「とりあえず腹ごしらえだね」

ブルマ娘「何か食べたいものはある?」

犬耳少女「...ううん、特に」

ブルマ娘「そう?じゃあ適当な飯屋探しますかね」
522 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/05(木) 21:17:30.67 ID:mm5YkpuF0
ブルマ娘「し、しまった!」

ブルマ娘「金が無いッ!!」

ブルマ娘「黒龍クン。この少女を守っていて」


ブルマ娘はそう言い残し、森の中へと消えていった
523 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/05(木) 21:27:20.71 ID:mm5YkpuF0
〜日が暮れた頃〜

ブルマ娘は森から帰ってきた

その肩には、猪の死骸が担がれている


ブルマ娘「黒龍クン。こいつに火を放ってくれ」

黒龍「イナーャシ!」ボ


猪は綺麗に焼けた


ブルマ娘「後は私が調理をしよう」
524 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/05(木) 21:37:33.57 ID:mm5YkpuF0
下1>>コンマで猪料理の美味しさ

1〜25...まじゅい

26〜50...普通

51〜75...旨い

75〜99...すごい旨い

00...???
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 21:40:02.41 ID:tJdjLQAy0
いよっ
526 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/06(金) 19:49:39.86 ID:4n+1IPN80
犬耳少女「...」モグモグ

ブルマ娘「どーよ」

犬耳少女「ふt...暖かみがあります...」

ブルマ娘「そう?嬉しいねぇ」

ブルマ娘「ご飯食べたら寝るよ」

犬耳少女「はい」
527 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/06(金) 19:56:14.04 ID:4n+1IPN80
〜翌日〜

ブルマ娘「さて、町に出なければ」

犬耳少女「私も、ですか?」

ブルマ娘「...ん、その方がいいかな」

ブルマ娘「服装はそのまんまでも良い。ちょっとくらい汚れてる方が同情を買える」
528 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/06(金) 20:02:28.89 ID:4n+1IPN80
〜美術店〜

ブルマ娘「この絵、いくらで買い取ってくれます?」

ブルマ娘(正直価値があるようには思えないけど)


『子供の落書きのような絵』を提示する


美術商「ん〜?これは...」


美術商は顎に手を当てながら値踏みしている
529 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/06(金) 20:05:24.28 ID:4n+1IPN80
下1>>絵の値段
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/06(金) 20:11:04.36 ID:hsa+AEcT0
半年は生活できる金額
531 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/08(日) 21:42:48.29 ID:71jMuO840
美術商「...!」

美術商「こいつは凄い!金では買えないレベルだ...」

美術商「こいつを譲ってくれ!手持ちの金は全てやる!」ガサーッ


美術商は勢い良くアタッシュケースを地面にスライディングさせて渡す


ブルマ娘「えっ、ええ!?」

三代幽霊(おそらくあれは理解してはならない絵)

三代幽霊(私達に絵を見る目がある者がいなくて良かった)

三代幽霊(彼が黒魔術の境地に踏み込む前にここを去るべきです)

三代幽霊(どうせ喰われますよ。自滅します)
532 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/08(日) 21:49:34.83 ID:71jMuO840
ブルマ娘「うーん、重いぞこのアタッシュケース」

犬耳少女「どのくらい入っているのでしょう?」

ブルマ娘「開けたいけど人前で開けたらヤバい量入っていると思うんだよね」

ブルマ娘「そうだ!」

ブルマ娘「トイレの個室で見よう!」


ブルマ娘は公衆トイレを指差す

嬉しそうに騒ぎながら公衆トイレを指差すブルマ姿の女性という凄まじい状況だ
533 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/08(日) 21:58:24.46 ID:71jMuO840
〜公衆トイレ・個室〜

ブルマ娘「ご開帳」ガパ


中には、たくさんの札束が


犬耳少女「!?」

犬耳少女「これがあれば...半年は暮らせますね...」

ブルマ娘「うん、逆にコメントしづらい。じゃあ装備でも買いに行こう」
534 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/08(日) 22:01:44.65 ID:71jMuO840
〜装備とかの店〜

ブルマ娘「私 だ !」

店長「いらっしゃいませ」

店長(誰だこいつ)

ブルマ娘「この店で一番すごい鎧と剣を持って来てくれ」

店長「承りました。少々お待ち下さい」
535 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/08(日) 22:02:48.64 ID:71jMuO840
下1>>どんな鎧?
下2>>どんな剣?
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 22:04:06.57 ID:hxYmIB270
どす黒く火炎魔法に強い
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 22:14:56.88 ID:QJPQ79bD0
自分が傷つくほど切れ味が増す
538 : ◆uw4OnhNu4k [sage]:2018/04/09(月) 00:55:39.07 ID:4y9IhOFv0
乙です
539 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/09(月) 21:36:40.70 ID:N5oshWuJ0
店長「こちらが鎧です」


どす黒い鎧を持って来たようだ。まるで血の中に血を混ぜたようなどす黒さだ


店長「こちらは火炎魔法に耐性のある鎧となっております」

ブルマ娘「いいね」

店長「そして、こちらが剣です」


懐から剣を取り出した


ブルマ娘「普通の剣に見えるよ?」

店長「ええ、これは自身が傷付く程切れ味が増します」
540 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/09(月) 21:43:25.02 ID:N5oshWuJ0
ブルマ娘「面白いね」

ブルマ娘「これらを買おうじゃないか」


お金は四分の一溶けた


ブルマ娘(思ったより安いな...)

犬耳少女「物騒です...」
541 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/10(火) 21:42:50.27 ID:oSZvA8840
〜酒場〜

ブルマ娘「おいっす」ガチャ


店内は静かだ。マスターはそこに居るが、マスターもまた静かな雰囲気

まるでマスターが静寂の発生源のようとすら思えてくる


マスター(...なんだこの女?)

マスター(ふむ、戦いの心得はありそうだ。鎧も剣もかなり良い)

マスター(しかし、何故ブルマなのだろうか)

ブルマ娘「マスター?」
542 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/10(火) 21:48:55.25 ID:oSZvA8840
ブルマ娘「この少女を引き取ってくれそうな人とか知らない?」

犬耳少女「...」

マスター「ほう、獣人の類か」

マスター「そうだな...ここは一応依頼を斡旋する場所でもある」

マスター「書類を漁ってみるか」ガサガサ


マスターは棚をかき回し、幾つもの紙を退けつつ整理がてら探しているように見える
543 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/10(火) 21:50:51.30 ID:oSZvA8840
下1>>犬耳少女を引き取ってくれる人はいるか
(いるならその引き取り手についての情報も)
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/10(火) 21:53:41.42 ID:f8d/NySO0
豪商が引き取ってくれる
545 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/11(水) 21:18:58.38 ID:Kz7brcAP0
マスター「ふむ」

マスター「豪商が引き取ってくれるそうだ」

ブルマ娘「...ソイツは、信頼できるのか?」

マスター「久しく会っていないが、旧友だ」

マスター「まぁ、奴のほうが俺より大分若いがな...」

ブルマ娘「いいだろう」

ブルマ娘「すまないな、犬耳少女。私はお前に死なれたくないんだ」

ブルマ娘「...さらに言うなら私が死に行く姿も見せたくない」

ブルマ娘「勝手に拾った手前酷い事を言っていると思うが、許して欲しい」

犬耳少女「...うん」コクリ

ブルマ娘「良い子だ。では、この娘を任せた」
546 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/11(水) 21:30:56.57 ID:Kz7brcAP0
ブルマ娘「しかし、最悪ここが最後の寄り道になるかも知れない」

ブルマ娘「いまの内に色々しておくのが理想かな」

ブルマ娘「金はあるしね」
547 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/11(水) 21:36:50.78 ID:Kz7brcAP0
下1>>行動
1,そのまま酒場で仲間を探す
2,裏路地散策
3,何もしない
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 21:37:43.08 ID:pQQnWJBB0
2
549 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/13(金) 20:12:49.95 ID:CyUG99FD0
町中で、ふとブルマ娘は思い立つ

確かに町並みは整えられているが、裏路地はいかがな物か

...そう思うと急に興味が湧いてくる。面白い物が見つかるかも知れない


ブルマ娘「...こういう所は大概繋がっているし、入り口はどこでもいいか」


ブルマ娘は裏路地へと消えていった
550 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/13(金) 20:17:08.84 ID:CyUG99FD0
暫く歩くと、一際目を引く店が

いや、店なのだろうか。のぼりや看板の類も無い

しかし、不思議な魅力を感じる


ブルマ娘「掘り出し物があるといいな」ギィ


異様なまでに真新しい戸を開く
551 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/13(金) 20:18:08.04 ID:CyUG99FD0
下1>>何の店?(店じゃなくても良)
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 22:25:02.71 ID:01ipwcRa0
占いの店
553 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/14(土) 21:14:11.77 ID:gf2m8Cuf0
〜占いの店〜


入ると、そこが占いの店であると分かった

よく見るとタロットカードや水晶が置いてあるからだ

何より空気がそうだった。占いの店だと分からない人間をも『分からせる』くらいには


ブルマ娘「こんにちは」

占い師「...んん、客か」クンクン
554 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/14(土) 21:34:55.45 ID:gf2m8Cuf0
占い師「何処かで会ったかな...」

ブルマ娘「?」

占い師「匂いじゃあないけど気配かな」

二代幽霊(...!まさか!!)

二代幽霊(こいつは僕が全く歯が立たない程強い奴だ!)

二代幽霊(そしてこいつは幽霊になった僕の気配をも感じ取れる)

二代幽霊(総合的に考えて逆らったり危害を加えると殺されると思う)

ブルマ娘「そう」
555 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/14(土) 21:41:21.94 ID:gf2m8Cuf0
ブルマ娘「それはそうとして」

ブルマ娘「占って欲しいのだけれど」

占い師「...いいけど、水晶盗らないでよ?」

ブルマ娘「...?はぁ、盗らないが」

占い師「じゃあ今から貴女がこのままの未来で辿る運命を一部水晶玉に映す」

占い師「いわゆるX-DAYって奴が見えると良いね」

占い師「余命はあればあるだけ良いんじゃないかな。少なくとも貴女にとっては...ね」


占い師はそう言うと水晶玉に力を込めたように見える

すると淡い光を放つ
556 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/14(土) 21:43:18.71 ID:gf2m8Cuf0
下1>>水晶玉に視えたもの
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 21:45:42.90 ID:Q1lCe+Eu0
大鬼のような怪獣を
一刀両断にしている
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 21:46:23.54 ID:es2Xdy3qO
黒龍と共に強大なナニカと刺し違える未来
559 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/17(火) 19:59:14.74 ID:bfYY8EXy0
占い師「ううむ」

占い師「見てみろ」

ブルマ娘「どれどれ?」


剣を持ったブルマ娘が大鬼のような怪獣を一刀両断している姿が映っている


ブルマ娘「...こいつは」

占い師「魔王かどうかは分からないが、強大な敵だろうな」
560 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/17(火) 20:09:11.69 ID:bfYY8EXy0
その後、ブルマ娘は占いの店から出た

暫く物思いに耽りながら歩き回った

あまりに集中していたのだろう。今の時間が夜だと教えたのは冷たい夜風だった


ブルマ娘「宿を取りたいな」

ブルマ娘(積雪シーズンではないにしろ雪国だし、宿を取って寝れるなら寝たい)


昨晩は狩りで高揚していたのだと自己分析する
561 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/17(火) 20:15:12.76 ID:bfYY8EXy0
〜宿〜

空気が乾燥しているため、軽く咳払いして言う


ブルマ娘「宿に泊まりたいのですが」

宿の主人「...うーん、来るのが遅すぎたな」

ブルマ娘「そうですか」シュン

宿の主人「おおっと、少し待ちな。今から一緒に泊まってもいいって奴を電話で探す」

宿の主人「宿代も割り勘にしておいてやる」
562 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/17(火) 20:21:44.59 ID:bfYY8EXy0
主人が電話を掛けている間暇なので周りを見渡す

そこそこ広いこの部屋。さらに暖房器具がある事から上等な宿だと分かる

何よりこの宿が割り勘だと言うのが最も評価できる点だ


宿の主人「一人だけokを貰った」

ブルマ娘「有り難うこざいます」

宿の主人「あぁ、部屋の予備の鍵があって良かった。この鍵を持っていけ」チャリ

ブルマ娘「はい」
563 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/17(火) 20:22:34.89 ID:bfYY8EXy0
下1>>一緒に泊まる相手
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 20:23:24.12 ID:DxrcAw100
異様にオドオドして怪しい女性
565 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/18(水) 21:09:39.79 ID:LUxFnmak0
〜宿・部屋〜

ブルマ娘「お邪魔しまーす...」ガチャ

女性「あっ、あはい!どうぞごゆっくり!」


なんだか、オドオドし過ぎている。異様だ

こんなにビビってる人間が部屋に入れてくれるだろうか?


ブルマ娘(何だか怪しいな)
566 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/19(木) 19:49:21.94 ID:j8MyOuqe0
ブルマ娘「...」

女性「...」

ブルマ娘「...」


静寂が部屋を包み込む

時計は無いが、あれば煩いだろうなと考える


ブルマ娘「ふぅーっ」

女性「!」ビクッ
567 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/19(木) 19:54:20.70 ID:j8MyOuqe0
ブルマ娘「ねぇ」

女性「は...ぃ」

ブルマ娘「一緒に泊めてくれて嬉しいと思ってる」

ブルマ娘「でも、なんでそんなに緊張してるの?」

ブルマ娘「無理のない範囲で教えてくれる?」

ブルマ娘(場合によっては能力使って無理矢理聞き出すけどね)

女性「分かりました...」


頷いたのか俯いたのか分からない
568 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/19(木) 19:58:18.29 ID:j8MyOuqe0
下1>>女性がオドオドしている理由
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 20:04:33.24 ID:M35bQ9b90
魔王城から逃げてきたので追手が来てまた捕まらないか心配していたから
570 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/21(土) 16:26:12.48 ID:hfRAZV+Y0
女性「実は私、魔王城から逃げて来たんです」

ブルマ娘「...え?」

女性「だから、追手が来てないか心配で...」

ブルマ娘「じゃあなんで私を同じ部屋に?」

女性「困ってる人がいるかも知れないからです」

女性「なんて言えたら格好いいんでしょうけど、本当はお金がないからです」
571 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/21(土) 16:33:52.47 ID:hfRAZV+Y0
ブルマ娘「では、どのルートで魔王城から逃げて来たのか分かる?」ペラ


地図を取り出して見せる

すると、魔王城から湖を通ってやってきた様だった

何でも、湖周辺は特に寒く常時湖には氷が張っているらしい


女性「お役に立てましたか?」

ブルマ娘「勿論ですよ」


その日はもう寝ることにした
572 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/21(土) 16:44:06.68 ID:hfRAZV+Y0
〜翌日〜

女性の事情もあり、足早に宿を出ることにした

ブルマ娘は町外れで黒龍に乗った


ブルマ娘「変な奴を見落とすなよーっ」


湖経由で魔王城に向かい追手も倒そうという算段だ
573 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/21(土) 16:58:19.74 ID:hfRAZV+Y0
〜湖〜

ブルマ娘「っ、なんかいる!」


黒龍は降下する

そこには、例の大鬼のような怪物が


怪物「...ヌ?」
574 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/21(土) 17:19:37.75 ID:hfRAZV+Y0
怪物「なんだ貴様ら?」

ブルマ娘「私は貴様を倒さなければならぬ者」

怪物「勇者か、よかろう...」

ブルマ娘「食らえっ!!」


剣を構えて突撃する


怪物「そう慌てるなっ!!」ブオン


腕を一振りし、ブルマ娘を吹き飛ばして距離を取る
575 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/21(土) 18:19:06.03 ID:hfRAZV+Y0
怪物「氷龍よ!」


怪物が叫ぶと猛烈な吹雪が一点に吹き、中から氷龍が出てくる

冷気が開放されていることから、湖周辺の寒さの正体はこの龍であると分かる

怪物は重々しく氷龍に乗る


ブルマ娘「黒龍!!」


ブルマ娘も黒龍に乗る

両者の龍は低空に浮かび攻撃を始める
576 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/21(土) 19:36:58.18 ID:hfRAZV+Y0
氷龍は吹雪で闘いやすいフィールドを作りつつ氷弾で攻撃している

狙いは正確で、黒龍の頭に飛んでくる

黒龍も全て捌ききるのは難しいのでブルマ娘も協力して氷弾を弾く


ブルマ娘(くっ...このままでは勝てない)

ブルマ娘「そうだ」


ブルマ娘は良いことを思い付いた様で、黒龍に指令を出している
577 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/21(土) 19:47:32.35 ID:hfRAZV+Y0
怪物「...墜落したか?」


すると、吹雪の中から頭部にブルマ娘の跨がった黒龍が


怪物「なっ!?」

ブルマ娘「その体、パワーはあるが鈍いんだよ!」


黒龍の勢いそのままに怪物に突っ込む

剣の効果と上乗せされた一撃が怪物を一刀両断にした
578 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/21(土) 19:52:49.40 ID:hfRAZV+Y0
しかし、低空とは言え空中にブルマ娘は放り出されてしまった


ブルマ娘「うわあああっ!これ落ちるじゃん!私のバカ!!」


だがそこを掬い上げたのは、氷龍だった

氷龍と黒龍は降り立ち、凍った湖にブルマ娘を振り落とす


ブルマ娘「ふおっ」ゴシャ
579 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/21(土) 19:58:17.94 ID:hfRAZV+Y0
なんと、その場に強い光が放たれ___

神が降りて来た


神「あれ!?魔王死んじゃった!?早くないすか!?」

ブルマ娘「...は?」


昨日も同じ事を言った気がするがこっちは本当に理解出来ない


黒龍「ェェェェェェェル!!」ゴオッ


今度は黒龍から光が放たれる
580 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/21(土) 20:02:28.97 ID:hfRAZV+Y0
次の瞬間、黒龍は魔人のような姿になっていた


黒龍?「やっと終わったな」

氷龍?「そうですね」


いつの間にか、氷龍までもが魔人のような姿になっていた


神「!?」

黒龍?「では改めて自己紹介させて貰おうか」

黒龍?「俺が新魔王だ」
581 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/21(土) 20:08:25.67 ID:hfRAZV+Y0
新魔王「そしてこいつが」

氷龍?「側近を務めさせて戴く妹です」

神「...成る程。道理でな」

新魔王「どうせ新たな魔王を殺すために送り込んだんだろその勇者」

新魔王「だが俺は先代のような政治はしない。先代は部下に裏切られて独りでここで死んだのだ」

神「じゃあいいや、こっちも下手に危害は加えないよ」

ブルマ娘「...」ギロッ


憎しみの籠った目で神を睨み付けている
582 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/21(土) 20:11:46.16 ID:hfRAZV+Y0
神「はいはい、生き返らせてやれば良いんだろう?」

神「debugmode:remodeling」


死んだ勇者が甦る


初代「おわっ!」

二代「へ?」

三代「ラッキー...」
583 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/21(土) 21:14:38.10 ID:hfRAZV+Y0
神「仕事終わったし引きこもらせてくれ」


また光を放ち、消えてしまった


妹「...やれやれ、勝手な神ですね」

新魔王「なぁそこのお前ら」

ブルマ娘「...四代名乗ろう」

初代「なんすか」

新魔王「お前ら四人居るし四天王やらね?」


一同「分かった!!」


END
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