紗代子「部活かぁ…… 何にしよう?」【ミリマス】

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1 : ◆KakafR9KkQ [sage saga]:2017/12/18(月) 11:40:09.60 ID:T7mXI1r/O
超ビーチバレーの話です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1513564809
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/18(月) 11:43:01.30 ID:T7mXI1r/O
紗代子「今年の4月から沖縄に引っ越してきて、今日から新しい学校」

紗代子「友達出来るかなぁ…… 不安だなぁ……」

紗代子「ううん、入学する前からこんな気持ちになっちゃダメ! 暗い子じゃ友達だってきっと出来ないもん!」

紗代子「そうだ! 学校に入って初めて会った子に話しかけて、初めての友達になろう!」

紗代子「あっ! あそこに居る編み込みの子 あの子に」

百合子「きょろきょろ」

紗代子「あのー」

百合子「戦闘力5…… ゴミめ」

紗代子(えっ、あの子何かひとりごと言ってる……)

百合子「ピピ…… ふん、この星の原住民はどいつも戦闘力の低いゴミばかりだな」

紗代子「……」

紗代子「よし! 次の子に話しかけよう!」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/18(月) 11:43:36.62 ID:T7mXI1r/O
「部活! 部活入りませんかー!」

紗代子「あの人…… 上級生かな? うん、部活入るかどうかは後で決めるとして、話だけでも聞いてみよう!」

紗代子「あのー」

恵美「あっ、キミ新入生の子?」

紗代子「はい! 部活の話を聞きたくて」

恵美「おー! ウチの部活興味あるの!?」

紗代子「はい!」

恵美「良かったぁ! このままじゃ『超ビーチバレー部』廃部になるとこだったよー!」

紗代子「え?」

恵美「ん?」

紗代子(何か今『超ビーチバレー部』って聞こえた気がするけど…… まぁ普通のビーチバレー部だよね……?)
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/18(月) 11:44:49.55 ID:T7mXI1r/O
恵美「そんじゃ、案内するね」

紗代子「あの、超ビーチバレー部なんですか?」

恵美「うん、超ビーチバレー部だよ」

紗代子「『超』ビーチバレー部なんですよね?」

恵美「も〜 しつこいな〜」

紗代子「部員数は何人なんですか?」

恵美「アタシと…… 今ちょっと学校お休みしてる子で、二人かな」

紗代子「えぇ! それだけですか!?」

恵美「そ、学校から『最低でも選手二人居ないと部活としては認めない』って言われててキミが来なかったら廃部になるとこだったんだよね〜」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/18(月) 11:45:19.08 ID:T7mXI1r/O
恵美「あっ、自己紹介遅れてたね、アタシは恵美 気軽に名前で呼んでよ」

紗代子「あっ、私紗代子です よろしくお願いします! 恵美先輩」

恵美「んっ……」

紗代子「どうしたんですか恵美先輩?」

恵美「いやぁ…… 『先輩』って何だかむず痒くてさぁ……」

紗代子(先輩は3年生のはずなのに…… 今まで後輩も居なかったのかぁ……)

恵美「よし、ここが練習場だよ!」

紗代子「こ、ここって……」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/18(月) 11:45:56.86 ID:T7mXI1r/O
紗代子「ただの砂浜じゃないですか!」

恵美「そうだよ! この大自然こそがアタシ達を強くするの!」

紗代子「確かに砂浜での走り込みって漫画とかでよく見るけど……」

恵美「ビーチバレーって結局砂浜でやるっしょ? だからここで練習するのが一番いーの」

紗代子「そうなんですか…… ?」

恵美「そんでさ、紗代子はビーチバレーやったことある?」

紗代子「えっと、一応中学ではバレーを」

恵美「おお! いいじゃんいいじゃん!」

紗代子「で、でもビーチバレーはやったことなくて」

恵美「大丈夫大丈夫、こっから練習すればきっと最強になれるから!」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/18(月) 11:46:59.44 ID:T7mXI1r/O
「ほ? こんなところで何をしているのです?」

恵美「っ!?」

紗代子「だ、誰ですか?」

まつり「おひさしぶりなのです 恵美ちゃん」

恵美「まつり…… 何しに来たの?」

まつり「もちろん、恵美ちゃんをビーチバレー部に呼び戻しに来たのです」

紗代子(え、この学校普通のビーチバレー部あるの!?)

恵美「アタシはもうあそこへは戻らない」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/18(月) 11:47:27.05 ID:T7mXI1r/O
まつり「それは困るのです。 恵美ちゃんが居なかったら誰が姫たちの練習相手になってくれるのです?」

恵美「アタシはあんた達のやり方が嫌い、それだけだから」

まつり「ふぅ…… 去年の恵美ちゃんのきらきらしてたあの頃が懐かしいのです」

まつり「それとも、まだ『あの子』のことを恨んでいるのです?」

恵美「っ!」

まつり「あれはあくまで『不幸な事故』なのです。 姫も恵美ちゃんも誰も悪くないのです」

恵美「…… そうだね」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/18(月) 11:47:59.70 ID:T7mXI1r/O
まつり「でも姫もちょーっとは悪かったと思っているのですよ? だから謝るのです。 ごめ

恵美「消えて」

まつり「ほ?」

恵美「消えてって言ってるの、アタシの前から消えて、もう二度とあんたの顔は見たくない」

まつり「随分嫌われてしまったのです。 姫、しょんぼりなのです……」

まつり「えっと、そこの新入部員ちゃんは何て言うのです?」

紗代子「えっ、私? 紗代子です」

まつり「紗代子ちゃん ですね」

まつり「それじゃあ紗代子ちゃん、これから楽しく恵美ちゃんと砂遊びしてればいいのです」


そう言ってまつりさんは手を振って学校の方へ歩いて行きました。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/18(月) 11:49:31.47 ID:T7mXI1r/O
紗代子「な、何なんですかあの人! 失礼ですよ!」

恵美「あいつはまつり、うちのビーチバレー部の副部長で今の高校ビーチバレー界のNo2プレイヤー 通称『クイーン』」

紗代子「な、ナンバー2!?」

恵美「ちなみにまつりのペア相手はNo1プレイヤー 通称『キング』ね」

紗代子「えぇ!?!? うちのビーチバレー部ってそんなに凄かったんですか!?」

恵美「まぁ…… ね」

紗代子(それなら私普通のビーチバレー部入りたかったな……)

恵美「あ、ちなみにNo4はアタシだよ」

紗代子「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!????????」

恵美「えっ、ちょっ! 今までで一番リアクション大きくない!? どういう意味よそれ!」

紗代子「あ、すいませんつい……」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/18(月) 11:50:15.29 ID:T7mXI1r/O
紗代子「あれ? それじゃあもしかしてNo3は……」

恵美「そ、アタシのペア相手 今は怪我して休養中、しょーじき今年の夏の大会に出るのはムリ」

紗代子「世間って狭いなぁ……」

恵美「まぁでも当たり前っちゃ当たり前じゃない? 上手い人と練習してたら自然と上手くなるっしょ?」

紗代子「まぁ……」

恵美「だから紗代子も絶対上手くなる! なんたってアタシが教えるんだから!」

紗代子「そ、そっか…… 確かに……」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/18(月) 11:50:45.57 ID:T7mXI1r/O
恵美「アタシは誰かを鍛えるのは上手いからね、紗代子ならきっとNo5くらいにはなれるって」

紗代子「いえ」

恵美「ん?」

紗代子「こんな恵まれた環境でNo5なんて甘えです」

紗代子「折角やるんだから、目指すは…… No1です」

恵美「ふぅん…… 面白いじゃん!」

紗代子「恵美先輩も、まつりさんも、『キング』さんも越えるプレイヤーに私はなります!」

恵美「いいね! やろう!」

紗代子「よろしくお願いします! 恵美先輩!」


こうして私の青春ビーチバレーは始まりを告げた……
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