トナカイ「もうすぐクリスマスですねぇ」サンタ少女「そうですね」

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1 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/12/17(日) 18:31:58.89 ID:dAyvT1JTo
三年前

サンタ幼女「クリスマスなんてぶっ潰してやるよぉ!!!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418810304/

サンタ幼女「我はメシア、明日この世界を粛清する」トナカイ「...」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419297207/

一昨年

トナカイ「メリークリスマ...」サンタ幼女「うるせー!!!!!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1451294535/

去年

サンタ幼女「今年もクリスマスをぶっ潰すぞォ!!!!トナカイぃ!!!!」鹿「...」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482572195/

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1513503118
2 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/12/17(日) 18:32:48.66 ID:dAyvT1JTo
前回のあらすじ

主役交代

あらすじおわり
3 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/12/17(日) 18:33:25.40 ID:dAyvT1JTo
トナカイ「毎度のことながら、今年もあっという間に過ぎましたねぇ」

サンタ少女「えぇ、本当に。あと一週間でクリスマス…早いものです」

トナカイ「全くですよ、私も今年でこの職についてから三年目ですからね。いい加減そろそろ慣れてきましたよ」

サンタ少女「クスッ…頼もしいです。今年もよろしくお願いしますね」

トナカイ「はいっ!こちらこそ!」
4 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/12/17(日) 18:34:41.98 ID:dAyvT1JTo
トナカイ(今年もこの季節がやって来た。クリスマス、私達トナカイとサンタさんにとって、一年で一番忙しくなる日)

トナカイ(…どうしても、クリスマスが近付いてくると、あの人のことを思い出してしまう)

トナカイ(サンタさん、私の初めてのパートナーで…クリスマスを毎年潰そうと画策していた幼女)

トナカイ(三年前は気候操作や時間停止の能力を使い、サンタ協会を潰そうとするも聖女さんに敗れ失敗)

トナカイ(二年前はサンタ狩りと手を組み、リベンジをしようと仕掛けますが、聖女さんに全てを見抜かれていて失敗)

トナカイ(そして去年は二分の一の確率でクリスマスを中止させるところまで行きましたけど…最後は運に見放され、敢え無く敗北)

トナカイ(そして、罰ゲームで幽霊屋敷に行くことに。一見、何事もなく終わったように見えましたが…)
5 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/12/17(日) 18:35:20.63 ID:dAyvT1JTo








トナカイ(……あの日以来、サンタさんの消息は分からなくなりました)







6 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/12/17(日) 18:36:07.41 ID:dAyvT1JTo
トナカイ(これは呪いなのか、それとも人知れずにサンタを引退したのか…ただ、一つ…確信出来るのは絶対に死んではいないということですね)

トナカイ(人一倍にクリスマスを憎んでるサンタさんが、憎悪だの呪怨だのに負けるわけがないです。むしろそれを取り込んでてもおかしくないくらい)

トナカイ(…きっと、サンタはもう辞めて、どこかで幼女らしく生きているはずです。もう二度と会うことはないでしょう)



トナカイ(…そうですよね?サンタさん……)
7 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/12/17(日) 18:37:22.45 ID:dAyvT1JTo
サンタ少女「さて、協会からリストも届いたことですしプレゼント作りを始めましょうか」スッ

トナカイ「あれ?今年は去年より少ないような気が」

サンタ少女「少子化の影響で、年々子供は減ってますからね。最近はインターネットの普及でサンタを信じてない子供も多いですし」

トナカイ「そうですか…何だか悲しい話ですね」

サンタ少女「…それでも私は、プレゼントを待っている子供達に笑顔を届けたいと思っています」


トナカイ「サ、サンタさん…」ウルウル


サンタ少女「ちょっと暗くなってしまいましたね!早くプレゼントを作らないと!」

サンタ少女「えーっと…最初は五歳のゆうくんからですね。>>8が欲しい?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/17(日) 18:38:11.08 ID:tn9rxSlO0
Nintendo Switch
9 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/12/17(日) 18:48:28.08 ID:dAyvT1JTo
サンタ少女「Nintendo Switch…?あぁ、テレビで見たことがあります。ゲーム機でしたよね?」

トナカイ「そうですね、今一番子供達が欲しがってるアレです」


サンタ少女「う、うーん…こ、困りましたね。プレゼントの予算は一人五千円までと規定で決められているので…結構いい値段しますよねこれって」


トナカイ「ソフトならともかく、ゲーム機ですからね…五千円だとだいぶ厳しいです」

トナカイ「そもそも、今でも品薄ってくらいに人気があるやつですから…サンタさんでも手に入れられるかどうか」

トナカイ「噂だと、これを求めて一国が滅びたって話もありますし」


サンタ少女「…」
10 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/12/17(日) 18:53:33.40 ID:dAyvT1JTo
トナカイ「ここはwii辺りで我慢してもらしかないですね。あれなら手頃な値段でも買えますし、きっと五歳の子供なら違いなんて分かりませんよ」


サンタ少女「さすがにwiiは…け、結構強引なところありますよね。トナカイさんって」


トナカイ「えっ、そうですか?」

トナカイ(…あの幼女サンタさんの性格のクセが移っちゃったのかな)


サンタ少女「でも諦めてもらうというのも…この子はきっと、今でもこのゲーム機を待ち望んでるはずです。楽しみで夜も眠れないくらいに」

サンタ少女「クリスマスの朝に、希望と願いを胸に込めて目が覚め、いざプレゼントを開けてみたら…違う物だったというのは…あまりにも酷なものです」
11 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/12/17(日) 19:02:13.77 ID:dAyvT1JTo
『はぁ?プレゼントが違う?』

『あのさぁ…いつでも自分の希望通りに物事が進むと思ってんのぉ?人生舐めんじゃねぇよぉこのクソガキがああああああああああ!!!!!!!』


トナカイ(…あの人なら絶対こう言ってますね)


サンタ少女「…よし!決めました!この子のプレゼントの代金は私のポケットマネーから出します」


トナカイ「!?」

トナカイ「えっ…サンタさん?何もそこまでしなくても…」


サンタ少女「この子の笑顔の為なら安い買い物です。私たちサンタは子供の笑顔の為に働いているんですから」

サンタ少女「…あっ、サンタ協会にはこのことは秘密にしてくださいね?バレたらちょっと問題になってしまうので」シーッ


トナカイ(自分の身を削っても子供の願いを叶えるって…天使かこの人)
12 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/12/17(日) 19:10:58.73 ID:dAyvT1JTo
サンタ少女「ということで、この子には希望通りにNintendo Switchをっと…」カキカキ


トナカイ(い、いや…これが多分普通のサンタさんなんでしょうね。どう見ても割に合わない影の仕事ですし)

トナカイ(子供が好きで、思いやりがあって…最初にサンタを始めた人もこんな気持ちから始めたんでしょう)

トナカイ(…あの人が特別に変だっただけです。いい加減に忘れないと)


サンタ少女「次は...ゆうなちゃん7歳からですね」

サンタ少女「>>13が欲しいそうです」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/17(日) 19:11:45.45 ID:t54eStNRO
弟か妹
14 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/12/17(日) 19:19:39.77 ID:dAyvT1JTo
サンタ少女「弟か妹…?」ピクッ

サンタ少女「こ、これは…どうしましょうか」カァーッ


トナカイ「…」



『弟か妹ぉ?簡単じゃん、両親に頼んでヤッてもらえばいいじゃん』

『ってことでこいつにはエロ本をプレゼントだ、参考資料用に渡しとけぇ』



サンタ少女「こ、困りましたね…さすがにこれは…サンタが介入出来る問題でもないですし」

サンタ少女「どうしたらいいと思いますか?トナカイさん」


トナカイ「…エロ本」ボソッ



サンタ少女「えっ」
15 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/12/17(日) 19:34:17.17 ID:dAyvT1JTo
サンタ少女「い、今なんて…?」


トナカイ「あっ…いや、い、今のはその…」

トナカイ「…ね、猫本って言ったんですよ!ほら、子供の代わりにペットを買うって話あるじゃないですか!」

トナカイ「でも本物の動物だと家庭の事情によっては買えないかもしれないですし!!!!なら猫の本をあげたら少しは気持ちが紛れるんじゃないかなって!!!!」


サンタ少女「そうだったんですか…ビックリしました。てっきりトナカイさんがエ――――///」カァーッ

サンタ少女「こ、こほん…ど、動物というのはいいアイデアですね。でも本よりはやっぱり本物の方がいいと思います」
16 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/12/17(日) 19:41:40.32 ID:dAyvT1JTo
トナカイ(あ、危ない…うっかり心の中のサンタさんの声が漏れてしまった)

トナカイ(気を付けないと私の株が下がりかねない…いてもいなくても主張が強いですね、あの人は)


サンタ少女「と、なると…どこの家庭でも飼えて、小さい子でも世話が出来る動物…」

サンタ少女「…ハムスター辺りはどうでしょうか」


トナカイ「いいアイデアですね!ハムスターならペットショップで安く売ってますし、ゲージ代もそこまでかからないです」


サンタ少女「ではゆうなちゃんにはハムスターをプレゼントということで」カキカキ

サンタ少女「いいペースですね。これなら今日中に終わりそうです」

サンタ少女「次はともきくん4歳から、>>17が欲しい?」
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