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【白糸台SS】虎姫の休み時間【ほのぼの】
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140 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 20:14:04.26 ID:DJB5nuYw0
なんかすごく勢いで書きました
菫の特撮好き設定なんてこのSSだけの話なのに思いっきり書いてしまった……
時間的にもう一本書けそうな余裕があるので、安価取ります
安価+3 虎姫以外でいってみましょうか
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 20:15:33.94 ID:BZIgnMfe0
穏乃
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 20:31:49.12 ID:ij5lgATBo
しず
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 21:18:53.58 ID:bbBMoICDO
ノンケ和
144 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 21:25:17.25 ID:DJB5nuYw0
ノンケ和か……京太郎召喚するか
ガツガツいく系か純愛か、ですかね
いわゆる淫ピかそうでないか
どっちがいいか下3まで多数決取ろうかな
1.ガツガツ誘う淫乱系
2.恋する乙女の純愛系
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 21:34:54.17 ID:6/Aai4CPo
2
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 21:35:04.04 ID:BZIgnMfe0
2
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 21:35:06.11 ID:anAs3cENo
2
148 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 21:36:01.30 ID:DJB5nuYw0
了解しました〜
では書いてきます
地の文入るかも
149 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 22:52:06.44 ID:DJB5nuYw0
純愛書くの難しすぎてめっちゃ手間取った……
パパっと投下します
150 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 22:52:42.38 ID:DJB5nuYw0
番外編【恋する乙女、原村和】
私、原村和は恋をしています。
出会いは、高校で入った麻雀部でした。
「おはよう、和ちゃん」
「おはようございます、咲さん」
朝、いつもの道を歩いていると、後ろから私を呼ぶ声がしました。
そういえば、この人を麻雀部に引き入れたのも彼でしたっけ。
「今日は須賀君と一緒じゃないんですね」
「さっき京ちゃんから電話があってね。風邪引いちゃって休むんだって」
「そう、ですか」
入部したての頃の私であれば、さほど興味を示さない報告だったと思います。
しかしその報告に、私は意図せず不機嫌になってしまいました。
「どうしたの、和ちゃん。なんか嫌なことでもあった?」
更にはそれが表情に出てしまっていたようで、咲さんに心配を掛けてしまいました。
「なっ、なんでもありません!」
自分でも訳が分からなくなってしまい、動揺を隠せなくなった私はその場を早足で去りました。
確かに、私は咲さんほど、須賀君と仲が良いとは言えません。
それでもお互い連絡先は知っていますし、連絡するなと忠告したことなど勿論ありません。
―――どうして、私には教えてくれないのでしょう。
***
「いやぁ、ご迷惑をおかけしました!」
「ようやく戻ってきたわね」
凡そ反省しているとは思えない、ふやけた謝罪を重ねる須賀君を、部長は叱りません。
麻雀部の全員が、雑用などを一気に引き受けてくれる彼に助けられていることを知っているからです。
ですがそれでも、須賀君のいないたった一日を我慢できなかった人がいて。
「まったく、犬のくせに風邪とは情けないじぇ!泣いて詫びながらタコス作れ!」
「犬でも病気にはなるだろ!ったく仕方ねえな……」
病み上がりの彼に、優希は早速駄々をこねました。
そんな優希に呆れた様子で、彼は渋々、部室の台所へ歩を進めます。
「あの、須賀君?折角復帰したのに、優希の我儘に付き合う必要はないんですよ?」
「別に強制されてるわけじゃないし、後でこいつが騒がしくなる方が面倒だろ」
「なにを〜!私を悪く言った罰として、タコス三つ作れ〜!」
「あぁもう、はいはい。分かりましたよっと」
相も変わらずめちゃくちゃで筋の通らない優希の注文を、二つ返事で引き受ける須賀君。
恐らく優希も、彼がこの部活を支えてくれていることは承知しているはずです。
だというのに次から次へと欲求不満を垂れ流し、彼は嫌な顔ひとつせずに聞いてくれる。
彼の負担になるのは分かっています。それでも。
「ちょっぴり、羨ましい……」
「ん、なんか言ったか?和」
「い、いえ!何も言ってません!」
「そうか、なんかその、すまん」
照れ隠しにしては騒々しい返答をしてしまい、須賀君は申し訳無さそうな顔をします。
きっとこういうことが積もり積もって、彼の中での私の評価が下がってしまうのでしょう。
咲さんや優希は、あんなに裏のない態度で彼と接しているのに。
―――私も素直になって、この気持ちを伝えたいのに。
151 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 22:53:23.02 ID:DJB5nuYw0
***
「じゃあお疲れ様でした。帰るぞ、咲」
「待ってよ、京ちゃん!」
とっぷり日も暮れて、今日の部活動も終わりました。
そそくさと帰る須賀君の後を、まるでペットのようにくっついて帰る咲さん。
私も同行しようと思ったのですが、その前に一つ、確認したいことがありました。
「部長、ちょっと聞きたいことがあるのですが」
「あら?何かしら」
私を待ってくれていた優希も送り出して、いよいよ部長と二人だけの空間になった部室。
ずっと胸につっかえていたある疑問を、私は恐る恐る口にします。
「……最近、ある男子と他の女子が一緒にいるのを見ると、苦しいくらいに胸が痛んでしまいます」
「あら、その大きな胸が?」
「ま、真面目に聞いてください!」
私の真剣な表情を見て、部長は軽い冗談を言います。今思えば、きっと私の緊張を解そうとしてくれたのでしょう。
「それで、その……」
「その?」
「……この痛みって、何でしょう?」
「まさか和から、そんな質問が飛び出るとはね」
私が質問を言い終えると、部長はクスクスと笑って、それから、待ってましたと言わんばかりのしたり顔で、こう答えてくれました。
「それはズバリ、恋よ」
「恋、ですか」
「そういうのを解決するには、直接本人に気持ちを伝えるのが一番!」
部長は親指を立てて、それからおもむろに携帯を取り出し、誰かに電話をかけます。
きっと、私がこの話を持ちかける前から、部長は全部お見通しだったのでしょう。
それから部長は立ち上がり、部室を後にします。
「じゃ、後は和次第よ。あ、鍵閉めておいてね。じゃっ」
途端に静まってしまった部室に、私は呆然と立ち尽くしてしまいました。
何をするでもなく身動きが取れなくなった私が我に返ったのは、自分の心音を感じたのと同時でした。
今からここに、彼が来るだろう。
それを考えただけで、顔中が熱を帯びていくのが分かりました。
152 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 22:54:25.88 ID:DJB5nuYw0
ちょうどその時です。
「す、すみません部長!……って、和?」
部屋に飛び込んできた須賀君は、ただ一人取り残された私を見て首を傾げます。
その視線はチラチラと私の胸を向いていて、少しいやらしいです。
でも今は、そんなことはどうでもいい。
「あの、須賀君。言いたいことが……」
「どうした?なんか悪いことしたか?」
「いえ、そういうのではなく……」
いざ彼を目の前にすると、思うように言葉が出てこなくなりました。
言いたいことが喉元で引っかかっては、落ちていく。そんなことを幾度となく繰り返し、やっと言えた言葉は。
「私、須賀君のことが―――」
―――好きです。たった四文字、並べるだけなのに。誰だってできるような、簡単なことなのに。
今の私には、それが途轍もなく難しいことのように思えてしまいました。
「俺が?よくわからないけど、早く帰ろうぜ。もう暗いし、家の前まで送ってくよ」
押し黙った私を見るに見かねて、彼は気を利かせてくれます。
折角用意した告白も最後まで言えず、頭に上っていた血がすっと引いていきました。
でも今は彼の優しさが、ただただ嬉しくて。
私が恋した王子様。
ちょっぴりスケベで、気が利いて、
鈍感すぎる人でした。
カンッ
153 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 22:55:14.39 ID:DJB5nuYw0
明日はお泊まり会後編を投下します
遅くなってすみませんでした
154 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/24(日) 16:54:05.36 ID:7I+P8agX0
すみません
今日ちょっと急用入ったので投下できません
明日こそは投下します……
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/24(日) 17:56:37.82 ID:JzFurGMDO
イブに急用か…
156 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/25(月) 16:44:01.46 ID:Uu2kAsH20
今日は21:00くらいに投下できそうです!お待たせしました……
ちなみに急用って言っても人と関わる用事じゃないから、ね
大都会のイブを一人で歩くのほんと怖かった
157 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/25(月) 20:33:46.32 ID:Uu2kAsH20
先輩に呼び出し食らうとかそんなん考慮しとらんよ……
ちょっと外出しますが、日付変わる前に投下したい
訂正箇所を直すだけなので多分大丈夫、ほんと申し訳ないです
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/25(月) 20:45:16.38 ID:VaBOSs5xo
まっとるで
159 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/26(火) 21:48:57.51 ID:laRSizz10
昨日、終電を逃す
本日、クリスマス終わったっつ―のに男から呼び出し
何なのこれ……
ここ数日更新できなくてごめんなさい……
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/26(火) 22:15:41.43 ID:DUy8WoFeo
お前の終電事情だの男から呼び出しだの死ぬほどどうでもいい
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/26(火) 22:30:54.76 ID:8J3QzJoDO
生存報告は大事
ただし「パソコンが壊れた」「ちょっと書き直す」「風呂入ってくる」は要注意
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/26(火) 22:43:51.71 ID:pmyvOGvwo
うい
163 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:00:37.53 ID:cvRa9zr70
ようやく投下できる状況になったので投下しますね
164 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:01:18.09 ID:cvRa9zr70
【虎姫のお泊まり会・後編】
〜弘世宅、菫の部屋〜
誠子「鍋の片付け、終わりましたー」
照「こっちもちゃんと換気できたよ」
誠子「本当に右手で空気回したんですね……」
淡「淡ちゃんもふっかーつ!」
尭深「口直しのお茶、飲む?」
淡「いいの!?飲む飲む!」
誠子「あの、弘世先輩は……?」
尭深「お風呂に行った……」ズズズ
淡「なんかでっかいお風呂あるらしくて、みんなで入れるかどうか確認しに行ったの!」
誠子「スケールがでかいな……」
照「んー、これかな」ガサゴソ
淡「あれ、テル何やってるの?」
照「このケースをご覧下さい」
誠子「なんのハードケースですか?」
照「この中には……」ガチャッ
尭深「……花家先生のガシャット」
淡「へ?なにこれ」
誠子「まさか弘世先輩がこの前自室に招き入れてくれなかった原因って……」
照「もちろんこれです」
淡「ねえ尭深先輩、これなに?」
尭深「これは仮面ライダーの変身アイテム……」
淡「えっ、あっ、ニチアサって、あぁ……」
誠子「まあそれはわかりましたけど、これがどうかしたんですか?」
照「今からこっそり隠そうと思う」
誠子「えっ!?それやばいんじゃないですか!?」
淡「菫先輩に怒られるよぅ〜」
尭深「泊まりは中止になったりするかも……」
照「でもよく考えてほしい」
淡「ん?」
照「お泊まり会なんだから、こういうイベントはあるべきだと思う」
誠子「いや、闇鍋やりましたよね!?」
照「あれは普通の鍋。面白みがなかった」
淡「そんなこと言ってるのテルだけだよ!」
照「でもやってみたくない?」
尭深「……ちょっと面白そう」
誠子「尭深ァ!!」
165 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:01:58.30 ID:cvRa9zr70
照「決まりだね。じゃあまず淡はこれを持ってて」
淡「この黄色いやつでいいの?」
照「ちなみにそれは、紛失したら一番菫が怒るやつ」
淡「なんで私に押し付けたの!?」
照「誠子はこれ」
誠子「このオレンジのやつですか」
照「私がドラゴナイトハンターを持って、尭深はこれ」
尭深「二つ目のギアデュアルβ……」
照「各自カバンに隠して菫の反応を楽しもう」
誠子「嫌な予感しかしない……」
***
菫「待たせた。風呂の準備ができたぞ」
淡「ほんと!?入ろう入ろう!」
照「準備万端」キリッ
尭深「むしろこの時を待ってた」キリッ
誠子「なんか二人とも目が怖いんですけど……」
菫「よし、じゃあ案内するからついてきてくれ」
淡「おっふろー、おっふろー!」
誠子「最近シャワーとかばっかりだったし、久々にゆっくりするか〜」
照「尭深、作戦はわかってるよね」ヒソヒソ
尭深「はい、勿論です。どさくさに紛れて……」ヒソヒソ
照「菫を揉みしだく」ヒソヒソ
尭深「淡ちゃんを揉みしだく」ヒソヒソ
照&尭深「……あれ?」
誠子「やっぱりさっさと上がるか……」
〜脱衣所〜
菫「まあとりあえず服を脱いで、そこら辺にまとめておいてくれ」
照「分かった」ヌギッ
淡「おっ、テルの下着可愛い!」
照「淡のも似合ってる。勝負下着?」
淡「へ?あ、えっと、しょ、勝負下着じゃないよ!///」
尭深「照れてる淡ちゃんも可愛い……」
淡「なっ、た、尭深先輩のだって可愛いし!」
尭深「私は勝負下着だから……」
淡「えっ」
誠子(こういう会話には入りづらい……)
菫「そ、その……私のは、どうだ?」
淡「んー、ちょっとダサいかな」
菫「なっ……!」
166 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:02:33.97 ID:cvRa9zr70
淡「とにかく、早くお風呂入ろーよ!」トテトテ
照「そうだね」テクテク
尭深「あ、私も行きます」テクテク
菫「……私は泣いてなんかないぞ」
誠子「はいはい分かりましたから、弘世先輩も風呂に入りましょうね」
〜浴場〜
淡「すっご―い!めっちゃ広い!」
誠子「下手したら温泉の大浴場サイズですよ……!」
淡「テルー!髪と体洗ってあげる〜!」
照「ほんと?じゃあお願いしようかな」
尭深「じゃあ淡ちゃんを私が洗ってあげる」
菫「では私は尭深を」
誠子「……」
淡「……」ジー
照「……」ジー
尭深「……」ジー
菫「……」ジー
誠子「……いや、乗らないですよ?」
淡「まあ、予想してたけどね」フフッ
誠子「なんか腹立つな!」
ワイワイガヤガヤ
誠子「ふぅ……髪が短いから洗うの楽なんだよね」
誠子「にしても、騒がしいなぁ。何やってんだろ」
***
淡「じゃあテルの体洗うね!まずは〜、胸!」
照「いやーん、えっち」
淡(あれ、思ってた以上に……ない)
照「淡どうしたの?いきなり固まっちゃって」
淡「い、いやぁなんでもな……」
尭深「すきありっ」
淡「ひゃうっ!?」
尭深「なるほどこれは……やっぱり成長期」モミュモミュ
淡「ふぁ、た、たかみせんぱぁい、や、やめぇ……」
尭深「悶える淡ちゃんが可愛すぎる……」モミュモミュ
菫「こっちもすきあり!」
尭深「……?」モミュモミュ
菫「なっ、なぜ動揺しない!」モミュモミュ
尭深「もう、慣れてますから……」モミュモミュ
菫「えっ」モミュモミュ
167 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:03:13.98 ID:cvRa9zr70
淡「ちょっと尭深先輩!触りすぎ!」
尭深「あっ、ごめんね?」
菫「私はもう少しこうしているぞ」モミュモミュ
淡「なんで?」
菫「なんでってそれは羨ま……けしからんものだからだ!」
淡「よくわかんないけど私もやる!」
照「あの……」
尭深「淡ちゃん。私の胸に飛び込んでおいで」
淡「尭深せんぱ〜い!」
菫「なっ、淡!そこをどけ!」
照「体を……」
淡「菫先輩はダメ〜!ここ私の特等席だもん!」
菫「何だと!?そんなはずはない!なぁ尭深?」
尭深「え?え、えぇ、まぁ……」
菫「何だその微妙な反応は!」
照「あの……」
淡「ほら!尭深先輩もそう言ってることだし!」
尭深「可愛いなぁ淡ちゃん」
菫「頼む!少しでいいからそこを譲ってくれ!」
照「……」ギュルルル
淡&菫&尭深「「「ご、ごめんなさい!」」」
ギャータスケテー
誠子「……楽しそうで何より」
誠子「……胸、欲しいな」ボソッ
〜菫の部屋〜
照「えー、菫の部屋でございます(鼻声)」
淡「それは色々とアウトだよ!」
誠子「いやー、それにしてもお風呂気持ちよかったですね!」
尭深「途中で宮永先輩が無差別に人の胸を触り始めたのはびっくりしたけど……」
照「だって誰も私の胸を揉んでくれなかったから」
淡「そういえばおっきくしたいって言ってたもんね」
誠子「尭深もどさくさに紛れて似たようなことしてたけどな」
168 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:03:41.04 ID:cvRa9zr70
菫「すまない、待たせた」ガチャッ
淡「あれ、何してたの?」
菫「ふふふ、知りたいか?」
誠子「勿体ぶらないでくださいよ〜」
菫「風呂上がりと言えばアイス!つまり!」
照「ガリガリ君!」
菫「フレーバーも後種類用意したぞ!」
誠子「ソーダに巨峰、梨とコーラに……温泉まんじゅう味?」
尭深「明らかに地雷……」
淡「つまり、じゃんけんだね!」
菫「よく分かってるじゃないか!最近の淡はいい子だなぁ」ナデナデ
誠子「弘世先輩のテンションがおかしい……」
照「じゃあ勝った人から選べる、ということで」
淡「よっしいくぞー!じゃんけん」
全員「「「「「ぽん!」」」」」
淡「あっ……」チョキ
菫「なに……?」チョキ
尭深「そんな……」チョキ
誠子「やっちゃった……」チョキ
照「あいあむちゃんぴおん」グー
淡「えぇ〜ずるいよ!」
誠子「まあじゃんけんの結果だし」
尭深「次は勝てばいい……」
菫「さあ照、選べ」
照「勿論これ」ヒョイッ
菫「そ、それは……!」
169 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:04:06.14 ID:cvRa9zr70
尭深「温泉まんじゅう味……」
誠子「的確に地雷を踏み抜いた!?」
淡「ねぇなんでそれなの?」
照「温泉まんじゅうが甘くないわけがない」パクッ
誠子「えっと、お味は……?」
照「おいしい。これにはつぶあん派の私もびっくり」
尭深「ということは中にはこしあん……」
菫「アイスに入れるもんじゃないだろ……」
淡「さ、仕切り直して次やろう!」
誠子「そ、そうだな!よし!じゃんけん」
淡&菫&尭深&誠子「「「「ぽん!」」」」
淡「ふっふっふ……」パー
菫「完璧だな……」パー
尭深「ごめんね、誠子ちゃん」パー
誠子「いや、まあ地雷消えたんでいいですけど」グー
淡「じゃあ私ソーダ!」ヒョイッ
尭深「コーラで……」ヒョイッ
菫「こ、こういうのは年功序列だろう!まあ私は巨峰が残ってるからいいが……」
誠子「あ、じゃあ残り頂きますね!」
尭深「誠子ちゃん、なんか嬉しそう……」
誠子「実は梨が一番のお気に入りだからな〜」
菫「食べたら向こうで歯を磨いて、寝るか」
淡「はーい!」
***
淡「いやー、お風呂上がりのアイスはやっぱり最高だね!」
誠子「そういや大星、本当にソーダでよかったのか?」
淡「なんで?」
誠子「なんか最初、梨ばっかり見てたから」
淡「んー、亦野先輩、今日一日大変そうだったし」
誠子「なんだかんだで優しいんだな」
淡「でしょでしょ!」
誠子「それを言わなければ完璧だったのにな……ふぁあ」
尭深「そろそろ眠くなってきた?」
菫「布団は敷いておいた」
照「ひろびろ、ふかふか」
誠子「五人分の布団を敷ける部屋の広さにびっくりですよ……」
淡「枕投げする?」
菫「人の部屋で枕を投げるな!」
尭深「おやすみなさい……」
誠子「早いな!?」
菫「ほら、電気消すぞ」
淡「ほーい」
170 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:04:33.33 ID:cvRa9zr70
パチッ
淡「……菫先輩」ボソッ
菫「なんだ」ボソッ
淡「この前菫先輩に告白してた男子、どうしたんですか?」ボソボソ
菫「なっ、なぜ知っている?」ボソボソ
淡「実はこっそり見てた!」ボソボソ
照「その件なら、菫は振ったよ」ボソボソ
菫「照!?」
淡「しーっ!声大きいよ」ボソボソ
菫「す、すまない」ボソボソ
淡「でもあの人、成績優秀、運動神経抜群のイケメンってことで有名だよね?」ボソボソ
照「淡、菫のシュミを思い出して」ボソボソ
淡「シュミ、あー、うん」ボソボソ
菫「そっ、そういう照こそ、この前のアレはどうしたんだ?」ボソボソ
淡「えっ、テルもモテ期!?」
菫「声がでかい!」ボソボソ
淡「あうっ、ごめんなさい」ボソボソ
照「アレは二年生の子で、私に告白したんじゃないよ」ボソボソ
淡「ふむふむ」ボソボソ
照「尭深のことが好きらしかったからアドバイスしてただけ」ボソボソ
淡&菫「「えっ!?」」
尭深「そうなんですよ……」
淡「たた、尭深先輩も起きてたの!?」
菫「ど、どこから聞いてた?」
尭深「さ、最初から……」
淡「菫先輩の恋愛事情筒抜け〜」
菫「お前のせいだろ!」
171 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:05:13.25 ID:cvRa9zr70
照「なんかみんな起きてるし、声量も気にすることないね」
誠子(わ、忘れられてる……?)
淡「それでそれで、尭深先輩は告られたの?」
尭深「えっと、まあ……」
菫「で、答えは……」
尭深「とりあえずお茶を飲みました」
誠子(とりあえず!?)
照「ってことは、振ったんだ」
尭深「……はい」
誠子(伝わるの!?)
菫「照がアドバイスしたんじゃないのか?」
照「『お菓子を食べれば大丈夫』って言った」
菫「全然アドバイスになってないじゃないか!」
尭深「淡ちゃんはそういう話、ないの?」
淡「へ?ぜ、全然ないよ〜」
淡(この前男に襲われそうになったのを助けてくれた人がいる、なんて言えない……!)
誠子「本当はあるんじゃないのか?例の執事さんの件とか」
淡「え?ま、亦野先輩!それ言わないでって……」
菫「ほう……」
尭深「執事さん……」
照「詳しく聞きたい」
菫「……ん?待て、亦野はどこから起きていた?」
誠子「えっと、大星の『この前菫先輩に告白してた男子』のところからです」
菫「最初じゃないか!」
照「ねえ淡、その執事さんって?」
淡「なんかわかんないけど、金髪の人と一緒にいた!」
尭深「それって淡ちゃんのこと?」
淡「違う違う!なんか五人組?のうちの一人に畏まってた」
菫「執事なんて本当に存在するのか……」
照「淡はそれにときめいちゃったんだね」
172 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:05:53.28 ID:cvRa9zr70
淡「そ、そんなことないもん!ときめきで言ったら、亦野先輩の方がときめいてるもん!」
誠子「なっ、大星お前」
尭深「詳しくっ」
淡「最近は彼氏さんとラブラブなんですよね〜」
誠子「大星!」
菫「前にも言ったと思うが……リア充は即刻退部だ!」
誠子「違いますって!仲のいい男友達と釣りに行ってるだけです!」
照「つまりデート、ということ」
誠子「宮永先輩!」
菫「ようし、退部は先送りにしてやろう。その代わり……」
尭深「明日の部活で……」
照「こってり絞ってあげる……」
誠子「ちょ、え?やめ、やめてください!」
淡「亦野せーんぱいっ」
誠子「なんだよっ!もとはと言えば大星のせいで……」
淡「ごめんねっ♪」テヘペロ
誠子「お、大星いいいいいいいいい!!!!!!」
カンッ
173 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:09:01.40 ID:cvRa9zr70
間空いてしまってすみませんでした
明日から年明けまで帰省するので、投下がかなり遅いor投下できない可能性があります
何卒ご了承ください
投下できる際は可能な限りアナウンス入れます
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/31(日) 07:32:59.25 ID:n1uvwcUxo
おつおつ
175 :
◆DbWk4vc3J.
:2018/01/19(金) 05:12:25.59 ID:3AtY5fzE0
周辺事情が落ち着いてきたので、再開します
今日の夜には一本投下できると思います
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/19(金) 08:03:50.33 ID:mo3sERNrO
お疲れ様です
待ってましたー
177 :
◆DbWk4vc3J.
:2018/01/19(金) 17:59:52.46 ID:3AtY5fzE0
本日夜9時くらいに一本投下しますね〜
178 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:49:43.74 ID:WVaSJ95G0
すみません、寝落ちしてました……
昨日上げる予定だったものを今から投下します
179 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:50:35.61 ID:WVaSJ95G0
【虎姫の海水浴・前編】
〜白糸台高校、麻雀部室〜
淡「海に行こう!」
誠子「何だよ急に!?」
尭深「水着、買わないと……」ズズズ
誠子「もう行く気じゃん!」
菫「では次の土曜の午後に買い出しして、日曜に行くか」
誠子「確定事項なんですね!?」
照「体が水に浮かないからちょっと苦手」
誠子「それ言ったら私の方が沈みますよ!」
淡「亦野先輩忙しいね」
誠子「ツッコミの仕事量が多すぎるんだよね……」ゼーハー
照「この際だから新しい水着を買う」
淡「じゃあ私も買う!」
菫「そのための買い出しだからな」
尭深「楽しみ……」ズズズ
誠子(たまには女子っぽい水着でも買ってみるか……)
180 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:51:03.32 ID:WVaSJ95G0
〜土曜、大型ショッピングモール〜
照「さて、やってきました」
淡「何色のやつにしようかな〜」
尭深「あっちにお茶のコーナーが……」
菫「あっちに特撮のおもちゃコーナーが……」
照「そっちはあとにしようね」
誠子「あとで行くんですか……」
淡「とにかく、まずは水着でしょ!」
照「このお店です」
菫「ん?ヴィレッジヴァンガードと書いてあるが」
照「あれ、案内板の通りに来たはず……」
尭深「多分逆方向じゃ……」
照「えっ」
誠子「おい大星、耳貸して」
淡「ん?なんですかー?」
誠子「なんで宮永先輩に道案内を頼んだんだよ!」ヒソヒソ
淡「しょうがないじゃん!なんかテルのやる気がすごくて!」ヒソヒソ
誠子「そうか、じゃあしょうがないな……よし!」
照「どうしたの誠子」
誠子「とりあえずお店まで行きましょう」
菫「場所は知ってるのか?」
誠子「このショッピングモールはよく来ますし、案内板はさっき見た時に大体覚えたので」
淡「マジで!?亦野先輩かっこいい!」
尭深「暗記科目、得意だもんね」
菫「やはり私の自慢の後輩だな」
照「仕方ないからついていく」
誠子「あれ、麻雀打ってる時より褒められてる……?」
181 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:51:29.94 ID:WVaSJ95G0
〜やっとこさお店に到着〜
淡「わ〜!すごい数ある!」
照「これはすごい」
尭深「目移りしちゃいますね……」
菫「さて、どれにしようか」
誠子「多分これ時間かかるやつですね」
照「一人ずつ決めた方が効率良かったりする?」
淡「たしかに、みんなに見てもらって一番似合うやつ着たいなー」
誠子「あ、じゃあ私最後でいいです。多分他の人ほど時間かからないので」
菫「最後ということは、一番期待されるやつだぞ?」
誠子「じゃあ四番目で」
尭深「なら団体戦の順番でいいんじゃ……」
淡「それだ!」
182 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:52:02.61 ID:WVaSJ95G0
〜先鋒・宮永照〜
淡「テルにはどんなのが似合うかなー?」
照「やっぱりセクシーなビキニが」
菫「似合わんだろうな」
淡「却下」
誠子「みんな冷たいな……」
尭深「宮永先輩は、ワンピースタイプが似合いそう……」
淡「それだ!」
菫「色は?」
誠子「普通に白とかじゃないですか?」
照「待って、私はセクシーなビキニが」
淡「はい!じゃあテルはこれに着替えてね!」
照「えっ、ちょ」
菫「淡、カーテンを閉めろ」
淡「あいあいさー!」シャッ
誠子「強引だな……」
尭深「淡ちゃん、どんなの選んだの?」
淡「普通の白のワンピース系のやつで、スカートっぽいのが付いてた!」
誠子「無難だけど宮永先輩にはすごく似合いそう……」
照「……着替えたんだけど」
菫「淡、カーテンを開けろ」
淡「あいあいさー!」シャッ
照「……似合う?」
尭深「最高ですね……ふふっ」
照「……そっか」
誠子「宮永先輩、ひょっとして怒ってます?」
照「……別に」
淡「これならストローハット付けてもいい感じじゃない?」
菫「確かにぴったりだな」
照「……セクシーなビキニ」ボソッ
誠子「諦めましょうよ……」
183 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:52:39.60 ID:WVaSJ95G0
〜次鋒・弘世菫〜
菫「あまり露出が多くないものにしたい」
淡「無難に黒のビキニじゃない?」
菫「お前は日本語がわからないのか?」
誠子「でも似合うと思いますよ、黒のビキニ」
照「露出反対!破廉恥だ!」
誠子「かなり恨んでるんですね、さっきの件……」
淡「じゃあ黒のえっちいやつで!」
菫「やめろと言っているだろ!」
尭深「ちょっと待ってほしい」
誠子「ん、なんかいい案でもあるの?」
尭深「弘世先輩は黒のモノキニ、これは譲れない」
淡「……なるほど」
照「……ほう」
菫「……悪くないな」
誠子「何この四天王会議みたいな空気」
尭深「もちろんとびっきりセクシーなやつで」
菫「待て、それはおかしい」
照「尭深の意見なら仕方ない」
淡「ヤムヲエナイネー」
誠子「弘世先輩も諦めましょう」
照「淡、菫とこのモノキニを試着室に押し込めて」
淡「あいあいさー!」グイッ シャッ
184 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:53:08.55 ID:WVaSJ95G0
誠子「思ってたよりサクサク決まっていきますね」
照「みんな我が強いからね」
尭深「外側からの圧力の賜物かな」
淡「確かに着る本人の意見が尊重されてない……」
照「そうだよ、気付いた?」ゴゴゴ
誠子「お、落ち着きましょう!宮永先輩のやつかなり可愛いですよ!」
照「……ホント?」
誠子「ええ!きっと男達にナンパされますよ〜」
照「……これから来るであろう尭深のセクシー水着とどっちがナンパされる?」
誠子「あ、えっと、それは……」
照「ごめん、私が悪かったよ」
菫「着替え終わったぞ」
照「淡、オープン」
淡「あいあいさー!」シャッ
菫「ど、どうだ……?」
淡「ひゃー、これはエロいですわ」
照「尭深グッジョブ」
尭深「計画通り」
菫「そ、そんなに似合ってるか?」
尭深「ええ、それはとても」
照「これで男を釣れるね」
淡「えっ、菫先輩そんなこと考えてたの!?」
菫「そんなわけないだろう!」
誠子(満更でもない顔してるなぁ……)
185 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:53:39.60 ID:WVaSJ95G0
〜中堅・渋谷尭深〜
誠子「尭深はどんなのが欲しいの?」
尭深「えっと、お茶の色の水着」
淡「お茶の色、お茶色……茶色?」
菫「普通に緑でいいんじゃないか?」
照「エメラルドグリーンとか合いそう」
淡「パレオも欲しくない?」
誠子「なるほど、それは似合いそうだなぁ」
照「あのピンクのやつは?」
菫「あの青のパレオの方がよくないか」
尭深「多分あの、白にオレンジで花が描いてあるやつがいいと思います……」
淡「それだ!よーし取ってくるね!」タッタッタッ
誠子「一番平和に決まったな」
照「ここで揉めたら帰ってたよ、私」
誠子「えぇ……」
淡「取ってきたよ!例のパレオとエメラルドグリーンのビキニ!白い花柄がついてるやつ!」
尭深「じゃあ着替えてくるね……」シャッ
186 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:54:10.26 ID:WVaSJ95G0
淡「絶対男寄ってくる感じになるよね、あれ」
誠子「まあ尭深もそれくらいは覚悟してるでしょ」
菫「何?私のモノキニより魅力的だというのか?」
淡「張り合ってる……」
誠子「ってか海に行く目的それなんですか……?」
照「うう、私なんかどうせ……」
淡「いや、テルのは逆に男寄ってきそう」
誠子「清純派的なやつですね」
照「私、可愛い?」
淡「可愛いけど、顔怖いからねー」
照「じゃあ笑ってればいいのかな」ニパー
誠子「ギャップすごいですね……」
尭深「着替えました……」シャッ
淡「……これは」
誠子「……これ女子高生だよね?」
照「……何そのおっぱい」
菫「……性的なのはいかんな」
淡「それ菫先輩が言う?」
尭深「ダメ、かな」
誠子「いや、多分私と大星はいいんだ」
淡「そうそう!そうなんだけど、嫉妬深いお二人が……」
照「明日はサラシ巻くんだよね?」
尭深「え?」
菫「どうした、当たり前のことを聞いたまでだが」
誠子「あー、尭深。無視していいよ」
淡「はい、じゃあ尭深先輩はこれで決定ね!」
187 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:54:47.27 ID:WVaSJ95G0
〜副将・亦野誠子〜
淡「亦野先輩って競泳水着とか着てそうだよね」
誠子「いや、普段はそんな感じだけど、今日は普通の水着を買おうかなと思って」
淡「なんで色気づいてるんですかー?もしかして、男……!?」
尭深「やっぱりあの時の彼はそうだったんだ……」
誠子「男じゃないよ!あの時の彼って誰だよ!」
菫「だが、なんだって急に普通の水着など」
誠子「一応女子高生の海水浴なんで、いつも通りなのもつまらないじゃないですか」
照「変わり種が欲しい、と」
誠子「なんか嫌ですねその言い方」
尭深「誠子ちゃんはタンキニとか似合うんじゃないかな……」
淡「あー分かる気がする!やわっこい黄色とか可愛いんじゃない?」
誠子「そこら辺のセンスはないから任せるよ」
菫「任せてくれるか」
照「ならお言葉に甘えて」
誠子「あっ、お二人はいいです」
淡「んー、じゃあこれとかどうかな」
尭深「うん、これは合いそう」
淡「はい決定!じゃあこれ着てみて」
誠子「わかった」シャッ
188 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:55:15.03 ID:WVaSJ95G0
照「淡と尭深も意地が悪いね」
淡「へ?」
菫「どうせ普通のものを渡したように見せかけて変なのを渡したのだろう?」
尭深「いや、そんな……」
誠子「あのー、全部聞こえてますけどー」
淡「亦野先輩助けて」
尭深「先輩方が妄言を……」
菫「尭深はちょくちょく毒舌だよな」
照「菫のライフはもうゼロよ」
誠子「あのー、着替えましたよ」シャッ
淡「うん、似合ってるね!」
菫「上は白が多くて下は完全に黄色のタンキニか」
照「上のさざなみみたいな柄が綺麗」
尭深「完璧だよ誠子ちゃん」
誠子「なんかようやく女子高生になった気がする……」
189 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:55:49.46 ID:WVaSJ95G0
〜大将・大星淡〜
淡「さてさて、とうとう淡ちゃんの番だ!」
菫「もう何を買うかは決めてあるのか?」
淡「もちろん!黒のマイクロビキニ」
照「却下」
菫「却下」
尭深「却下」
誠子「まあそうなるわな」
淡「えー、なんで?」
照「これ以上の露出は許さない」
菫「右に同じ」
尭深「もっと似合うのがある」
誠子「まあ女子高生が着るものではないんじゃないかな」
淡「二年生の言い分はよぉくわかった」
照「露出」
菫「反対」
尭深「淡ちゃんはどんなのが似合うかな」
誠子「上級生を平気でスルーするその精神が怖いよ」
淡「どうせだったら可愛いのがいいな!」
尭深「あそこにある白いフリル付きのホルターネックとかは……」
淡「おお、あれ可愛い!」
誠子「だったら、下は青い柄の入ったあのスカート系のやつが合いそうだな」
淡「上下別な感じか〜、でも亦野先輩のセンスを信じよう!」
尭深「じゃあ着てみて」
淡「あいあいさー!」シャッ
190 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:56:16.59 ID:WVaSJ95G0
誠子「ふぅ、なんとか買い物も終わりそうだな〜」
尭深「多分まだ終わらないと思う……」
誠子「え?」
照「菫、次は浮き輪だよ」
菫「もちろんだ、イルカを買うぞイルカを」
照「でっかいやつがいい」
菫「目指すは五人乗りのイルカだ!」
誠子「会話の内容聞く限りめっちゃ恥ずかしいんですけど」
尭深「私は基本パラソルの下だから……」
誠子「大星のためにビーチボールくらいは買ってやるか」
淡「着替えたよー!」シャッ
誠子「おお、これはすごく可愛い!」
尭深「モテること間違いなしだね」
淡「ホント!?困ったなー!」
照「菫、覚悟はできてるよね」ボソボソ
菫「ああ、海で恥をかかせてやる」ボソボソ
誠子「これじゃ大星と一緒にいるこっちが参っちゃうな」
尭深「きっとみんなの視線の的になる……」
淡「そっか、照れちゃうな〜!」
照「まずアレをアレして……」ボソボソ
菫「アレをアレする、だな?」ボソボソ
誠子「……あの、ガッツリ聞こえてるんですけど」
尭深「どうなる海水浴」
淡「次回もお楽しみに!」
誠子「まさかの次回予告!?」
連荘一本場!(つづく)
191 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:57:15.71 ID:WVaSJ95G0
ということで、次回は日曜日の海水浴編です
今日は予定があるので、投下は明日の夜になるかも
それまで咲阿知賀編の映画観てください(ダイマ)
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/20(土) 12:58:27.72 ID:T2FWtZAZo
おつー
193 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/21(日) 20:35:34.56 ID:KkSbqTQq0
あああすみません、ちょっと今日急用入ってたので遅くなります
もしかしたら日付またぐかもです……
194 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 16:56:27.52 ID:UBKdXgPf0
すみません、また寝落ちしてました……
とりあえず昨晩投下する予定だったものを投下します
195 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 16:58:38.21 ID:UBKdXgPf0
【虎姫の海水浴・後編】
〜日曜日、海水浴場〜
淡「夏だ!海だ!」
照「麻雀だー」
淡「やだよそんなのー!」
誠子「いやいや、麻雀は打たないから」
淡「じゃあ何するの?」
尭深「お茶を淹れる……」
誠子「暑いな!」
菫「女子高生らしく持ち帰りされて」
誠子「それ以上言わないでください!」
淡「じゃあ亦野先輩は何するのー?」
誠子「……釣りとか?」
淡「よし、まずは泳ごう!」
誠子「ごめん、癖なんだって。無視しないで」
淡「冗談だよー。ささ!とうとう私達の水着をお披露目するときが来たね!」
誠子「これ、普通に恥ずかしいんだよな……」
照「私なんて、露出が……」
菫「どうせ尭深の方が……」
誠子「寝たら忘れましょうよ!」
淡「ではではー、御開帳〜!!」ファサッ
照「そもそもタオルをまとっている必要があったのか」ファサッ
菫「さあ、私達を見よ!」ファサッ
尭深「どうせパレオがある」ファサッ
誠子「なんか、やっぱ、照れるな」ファサッ
196 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 16:59:20.97 ID:UBKdXgPf0
淡「では公開記念の大水泳大会!」
尭深「私はあっちの方で見てるね……」
誠子「よし、じゃあ私も泳ぐか〜」
照「絶対に負けない」
菫「照があの二人に勝つのは難しいんじゃないか……?」
照「やってみなきゃわからない」
淡「じゃああの岩場まで競争だ!ヨーイドン!」
誠子「あ、待て!」
照「私も……」
菫「おい、照は私と一緒に泳ぐぞ」
照「なんで?」
菫「いや、お前泳げないだろう」
照「……わかった」
尭深「平和だなぁ……」
――――――――――
――――――――
――――――
――――
――
尭深「みんな元気……」ズズズ
モブ男1「お、ねーちゃん一人?」
モブ男2「よかったら俺達と遊ぼうぜ」
尭深「遊ぶ……お茶ってことですか?」
モブ男1「お茶?ま、まあそんなとこだな」
尭深「分かりました」コポコポ
モブ男2「え?」
尭深「はい、どうぞ。お茶です」
モブ男1「お、おうありがとう。ところでねーちゃんさ」
尭深「私語は慎んでください……」ズズズ
モブ男2「え、ちょ、ちょっと」
尭深「静かにお茶も飲めないんですか……」ズズズ
モブ男ズ「「えぇ……」」
尭深「ふぅ……」ズズズ
197 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 17:00:04.91 ID:UBKdXgPf0
淡「ふいー、疲れたー」
誠子「ごめんね尭深、待たせちゃって……ってなんでそんなにお茶淹れてんの」
尭深「さっき金髪の男の人が来て……」
淡「な、ナンパ!?」
誠子「それで、どうしたんだ!?」
尭深「遊ぼうって言われたからお茶を淹れたら、帰っていった……」ズズズ
誠子「度胸あるな……」
モブ男1「そこのパツキンのねーちゃん、俺らと遊ぼうや」
淡「っと思ったら私にも来た!」
モブ男2「え〜、俺となりのショートカットの娘の方が好み〜」
誠子「なっ!?こ、この、好みって、こっ」
モブ男2「照れてんじゃん!可愛い〜」
淡「そ、そーゆーのは受け付けてないから!」
モブ男1「君たち何歳?もしかしてJKとか?」
淡「そ、そうだけど!悪い!?」
モブ男1「なーんだ、そうなのか。じゃあ仕方ねぇ」
淡「へ?何が?」
モブ男1「別に、JKに手ぇ出すなんて野暮なことはしねぇよ」
淡「……え?」
モブ男1「目一杯、楽しむんだぞ」ドヤッ
淡「はぅぅっ」
淡(か、かっこいい!!!)
モブ男1(チョロいな)
モブ男2「ホントに高校生なの〜?」
誠子「そう、です、けど!」
モブ男2「大人の女性って感じで綺麗だし、色気もあってそんな風には見えないな〜」
誠子「はぅぅっ」
誠子(くそっ、こんな男に、惚れるなんてぇ……!)
モブ男2(チョロいぜ)
尭深「またお茶しに来てくれたんですか……?」ズズズ
モブ男ズ「「ヒエッ」」
尭深「淹れたてもありますよ」コポコポ
モブ男ズ「「し、失礼しました〜!」」
198 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 17:00:48.06 ID:UBKdXgPf0
淡「……行っちゃった」ショボーン
誠子「大人……色気……ふふっ」
尭深「お茶、冷めちゃうよ……?」ズズズ
菫「すまない、待たせたな」
照「海があんなに恐ろしいものだとは思わなかった」
淡「テル、なんかげっそりしてない?」
菫「4回ほど足がつったらしい」
誠子「それ運動不足じゃ……」
照「そんなはずはない。麻雀は打ってるよ」
誠子「それを運動だと思ってるのは宮永先輩くらいですよ」
菫「……ふむ」
照「どうしたの、菫」
菫「淡と亦野の表情を見ろ」
淡「ん?どうかした?」ニパーッ
誠子「そんな変な顔してます?」ニパーッ
菫「……リア充の臭いがする」
照「ビーチバレーで制裁を加えよう」
淡「せ、制裁!?やだなー、JKがやることじゃないでしょ!」
誠子「そうですよ!女性はもっと女性らしく!」
菫「……いくぞ、照」
照「準備はできてる」
尭深「では私が審判をやります……」
菫「サーブ権はやる」
淡「えっ、ホント!?じゃあいくよ!えーい!」ポーン
菫「ぬるいな。レシーブ!」ポンッ
照「トス」ゴスッ
菫「アタックだああああ!」ズドーンッ
誠子「きゃっ!」
照「……菫、今の聞いた?」
菫「あの悲鳴は亦野のものではない。ということは」
照「アレは誠子になりすました物の怪」
誠子「先輩!ちょっと怖いですよ!」
淡「もー、こんなのでムキになるとかありえない!」
199 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 17:01:37.89 ID:UBKdXgPf0
菫「照、サーブだ。潰せ」
照「了解」ズドーンッ
淡「きゃあっ」コテンッ
誠子「だ、大丈夫か大星!」
淡「いったーい!マジありえない!」
菫「なんてこった、淡の口調がパリピ女子のように……」
照「惑わされちゃダメだよ、菫」
尭深「宮永先輩、サーブです」
照「やぁっ」ドグシャーンッ
淡「いたっ」バンッ
誠子「ひゃっ」ポスッ
淡「え、えーい!」バーンッ
照「余裕、レシーブ」ドボッ
菫「よし、トス!」ポンッ
尭深「はい、ホイッスル……」ピピーッ
菫「ま、待て尭深!私が何をしたっていうんだ!」
尭深「今のトスはダブルコンタクトでした……」
菫「えっ、厳しすぎないか?」
尭深「本気で勝ちたいんじゃないんですか……?」
菫「……照」
照「しょうがない、やむを得ない」
尭深「じゃあ次は誠子ちゃんのサーブだけど……」
淡「選手交代!交代交代こーたーい!」
菫「誰とだ!」
誠子「助っ人呼んできました!」
200 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 17:02:36.78 ID:UBKdXgPf0
モブ男1「淡ちゃんの頼みと聞いたら」
モブ男2「誠子ちゃんが困ってると聞いたら」
モブ男ズ「「黙ってらんねーよな!」」
照「……へぇ」
菫「こいつらか……」
淡「そりゃもう、やっちゃって!」
誠子「お願いしますね!」
尭深「ではモブ男2さんのサーブです」
モブ男1「君、名前は?」
菫「ひ、弘世菫だ」
モブ男1「へぇ、色っぽくて魅力的だな!」
菫「なっ、魅力的、だと!?」
モブ男1「ああ、超魅力的!一目惚れだぜ!」
菫「はぅぅっ」
菫(ふざけるな!こいつはさっきまで淡を!し、しかし……!)
モブ男1(えっ、チョロすぎない?)
照「ごめんなさい、私はナンパなど受け付けない」
モブ男2「なんで〜?」
照「私は運命の王子様と結ばれるから」
モブ男2「分かってねえな〜」
照「え?」
モブ男2「俺がお前の運命の王子様だよ」
照「はぅぅっ」
照(まさか、こんなところで王子様と出会うなんて……!)
モブ男2(今のでナンパ成功なの?)
淡「ちょ、菫先輩!取らないでよ!」
菫「ははは!残念だったな!彼は私を選んだ!それだけだ!」
淡「むぅぅ!」
誠子「ちょっといくら宮永先輩でも、これは許されませんよ」
照「彼は私の王子様。この出会いは運命」
誠子「そんなわけないじゃないですか、大丈夫ですか?」
モブ男ズ((女にちやほやされるのたまらねえわ!))
201 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 17:03:10.62 ID:UBKdXgPf0
尭深「あの、またお茶を……?」
モブ男ズ「「ちげえよ!って、あ……」」
尭深「じゃあ、遊ぼうっていうのは……」
モブ男1「な、ナンパだよ……」
モブ男2「君みたいないい女を見ると、つい……」
尭深「最初からそう言ってくれればいいのに」ズイッ
菫「ま、待て!何の真似だ尭深!」
淡「ちょっと、近すぎるよ尭深先輩!」
尭深「だったら私の事、死ぬまで愛して……ね?」ガッ
誠子「なんで腕組んでるんだよ!」
照「おもちを押し付けてる!犯罪!」
モブ男1「あ、当たり前だぜ!」
モブ男2「二人でずっとかわいがってやるよ〜!」
尭深「ふふふ……じゃあいきましょう」ザッザッザッ
淡「……行っちゃった」
誠子「……はは、何だったんだろうな」
淡「ホント、あんな男に釣られるとか!」
菫「イケメン、ノガシタ……」
照「ワタシノ、オウジサマ……」
誠子「いや、欲が深すぎますよ!」
淡「しかもそんなイケメンじゃなかったし!」
菫「は?」
照「てめーらになにがわかる」
誠子「り、理不尽すぎる……」
淡「とりあえず!お腹空いたから海の家でご飯食べよ!焼きそば!塩焼きそば!」
誠子「おお、それいいな!はい、先輩方も行きますよ〜」
菫「イケメン……」
照「オウジサマ……」
誠子「大星、引っ張るの手伝って」グイグイ
淡「あいあいさー!」グイグイ
202 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 17:03:54.43 ID:UBKdXgPf0
〜海の家〜
淡「んー!焼きそば美味しー!」
誠子「釣りもいいけど、海水浴びるのも悪くないな〜!」
照「……美味しい、美味しい塩焼きそばには美味しいお菓子」
淡「あ、テルが戻った」
菫「イケメン……」
誠子「治ってない……」
照「大丈夫、菫は多分、帰ってから龍我君の録画を見れば治る」
淡「りゅーが?」
照「菫のボーイフレンド的な」
誠子「あっ」
淡「えー!?菫にボーイフレンド!?」
照「バレると私が殺されるから言わないでね」
淡「わ、分かった!」
誠子「それにしても尭深のやつ、大丈夫ですかね?」
尭深「こんなところにいた……」ズズズ
淡「噂をすれば、だね!」
誠子「あの男共、どうしたんだよ?」
尭深「本当の愛なんて無かった」
誠子「えっ」
尭深「貴方の血をちょうだいって言ったの」
淡「えっ」
尭深「私の血をあげるから、ちょうだいって」
照「えっ」
尭深「空になるまで飲み干してって」
尭深「私も全部飲んであげるから」
尭深「貴方達の全部をちょうだいって」
尭深「じゃなきゃ、一緒にいられないから」
尭深「私の全部を受け入れてもらいたいから」
203 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 17:04:30.11 ID:UBKdXgPf0
誠子「ストップ!ストーーーーーップ!」
尭深「そうして私達は一つに……え?」
淡「尭深先輩、お茶飲んで」
尭深「はぁ……」
照「尭深はカラオケの辺りから極まってる感じがあるよね」
誠子「一番敵に回したくない女ですよ……」
淡「なーんかもう疲れちゃった!」
照「まあそろそろ夕方だからね」
誠子「帰る時間ですけど手段が……」
尭深「タクシー……」ズズズ
淡「え!でもお金かかっちゃうよ!」
尭深「お金ならある……」
淡「えー!?ホント!?いいの!?」
誠子「でも申し訳ない気が」
尭深「大丈夫……」
照「さすがにそれは」
尭深「大丈夫、です」
誠子「そ、そこまで言うならお言葉に甘えて」
照「菫も搬送できるから」
誠子「その言い方やめましょう!?」
淡「尭深先輩ちょーかっこいい!ありがとー!」
尭深「いいの、大丈夫……」
尭深「彼らの全部を」
尭深「私が」
尭深「一滴残らず」
尭深「飲み干してあげたから」
(カツアゲです)
カンッ
204 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 17:08:51.24 ID:UBKdXgPf0
とりあえず投下完了です
明日の夜はまず間違いなく投下できませんので、今日のうちに小ネタを一つ投下します
本筋で照・菫・尭深のキャラを壊しすぎたので、小ネタは割と原作っぽくやりたい
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/22(月) 18:09:56.23 ID:z+fPcZ0DO
おつ
そりゃ夏の海でお茶を入れてる女はフルスロットルでやばいよな
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/22(月) 19:46:34.29 ID:Q8hmGLhSo
おつー
207 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 20:54:16.59 ID:UBKdXgPf0
小ネタを書き終わったので投下します
できるだけ原作のキャラをイメージして書いたつもりだけど、違ったら許してください
208 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 20:54:51.10 ID:UBKdXgPf0
番外編【虎姫の愛の告白】
〜先鋒・宮永照〜
照「えっと、ね」
照「私、すごく口下手」
照「前はあんなに麻雀を避けてたのに、今じゃそれしかできない」
照「女の子らしい魅力もない」
照「でも、あなたはそんな私を笑顔で受け入れてくれた」
照「いつでも私のことを気にかけてくれたのが、嬉しかった」
照「だから」
照「えっと」
照「私も、あなたと同じように」
照「ずっとあなたを想っていたい」
照「あなたの隣で、幸せになりたい」
照「……ダメかな」
〜次鋒・弘世菫〜
菫「えー、なんだ、その」
菫「君は今、好きな人とか、いるのか?」
菫「……いや、そんなことはどうでもいいか」
菫「すまない、こっちの気持ちの問題だ」
菫「その、私は頭が固い」
菫「気の利いたことは中々言えないし」
菫「女子らしいとは言えない」
菫「きっと君も、そう感じることはあると思う」
菫「だが、この想いは本物だ」
菫「え?ああ、いや、だから、その……」
菫「……私は、君が好きだ」
菫「だから……付き合って、くれないか?」
209 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 20:55:20.10 ID:UBKdXgPf0
〜中堅・渋谷尭深〜
尭深「お茶、淹れるね……」
尭深「……あのね、伝えたい事があって」
尭深「私ね」
尭深「……貴方が、好き」
尭深「突然でごめんなさい」
尭深「私、地味だし、面白くないけど……」
尭深「それでも、自分の気持ちに嘘はつけなくて」
尭深「……初めて会った時から、ずっと」
尭深「一目惚れ、だった……」
尭深「もっと可愛くて、明るい子はいっぱいいて」
尭深「でも、好きって気持ちだけは、負けたくなかった」
尭深「……だから、その」
尭深「私を、恋人にしてください」
〜副将・亦野誠子〜
誠子「なんかごめんね、急に呼び出しちゃって」
誠子「……ふぅ、なんか緊張するな」
誠子「えっと、君って彼氏とかいるんだっけ?」
誠子「……いない、か。よかった」
誠子「ああいや、よかったっていうのはね!」
誠子「……ここでくよくよしても仕方ないか」
誠子「あの、私、君のことが好きです!」
誠子「なんか、私恋とかしたことないし」
誠子「今まで喋った男子って、みんな友達って感じだったから」
誠子「でも君と話してると、今までと違って」
誠子「すごく楽しくて」
誠子「自然と、笑顔になれて」
誠子「幸せだなって、思うんだ」
誠子「もしよかったら、君が良かったらでいいんだけど」
誠子「私と、付き合ってください!」
210 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 20:55:55.32 ID:UBKdXgPf0
〜大将・大星淡〜
淡「ねね、君って好きな人いるの?」
淡「……へー、じゃあ彼氏もいないんだ?」
淡「そっか、ふふっ」
淡「えっ、嬉しそう?そっかそっかー!」
淡「なんで嬉しそうにしてるか教えてほしい?」
淡「……えーなにそれ!いいもん、勝手に言うから!」
淡「実はね、淡ちゃんは勇気をもらったのだ!」
淡「なんのって、そりゃ」
淡「……告白する、勇気」
淡「ずっと君のことが好きでね?それで、いつか言いたいなって」
淡「なんか、初めて『二人きり』って感じがする」
淡「……なんか、恥ずかしいなぁ。えへへ」
淡「そ、それでね!今日は首をくくって告白ってわけ!」
淡「……くくるのは腹?もー!そーゆーのはいいの!」
淡「なんかムードぶち壊しだよー」
淡「……ねぇ」
淡「私が好きって言ったら、恋人にしてくれる?」
淡「なーんて聞くのも良くないかも」
淡「ホントは、答えなんかどっちでもいいよ」
淡「だって、淡ちゃんは一途だから!」
淡「まあでも、振り向いてくれたら嬉しいなー」
淡「……なんてね!」
カンッ
211 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 20:57:24.33 ID:UBKdXgPf0
なんて感じで、思いついた告白シチュを書いてみました
淡だけほんのちょっと分量が多いのは、完全に私の趣味です
可愛く書けなかったのが唯一の心残り
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/22(月) 21:15:55.84 ID:z+fPcZ0DO
こうなると告白失敗編も見てみたい
あっさり引き下がるのか未練タラタラか、強がるのか泣き落としにかかるか
あるいは一服盛るか…
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/22(月) 21:23:52.21 ID:z+fPcZ0DO
>>212
すまん、これ告白失敗ってより別れ話だな
もしリクエスト可ならいつかお願い
214 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 21:27:14.91 ID:UBKdXgPf0
>>213
ありがとうございます
明日は帰宅が遅くなるので、帰ってすぐ一本上げられるように頑張って書いてみますね
無理そうだったら水曜日に投下します
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/22(月) 22:01:11.20 ID:z+fPcZ0DO
いや、嬉しいけど無理しないでね
自分の書きたいものを書くのが一番
216 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/23(火) 21:29:14.18 ID:mVIbmXgk0
カエッテキタデー
別れ話を持ちかけられた虎姫の反応を昨日のうちに書けたので、パパっと投下します
書いててすげえ楽しかった、ありがとうございます……!
217 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/23(火) 21:29:44.37 ID:mVIbmXgk0
番外編【虎姫の別れ話】
〜先鋒・宮永照〜
照「えっと、話って何かな」
照「……えっ?別れ、たい?」
照「……そっか。じゃあしょうがないね」
照「今までありがとう」
照「長い時間とは言えないかもしれないけど」
照「私はすごく、幸せだった」
照「悲しいし、苦しいし、辛い」
照「でも、あなたの前では泣かない」
照「だって」
照「あなたの傍では笑ってるって、決めたから」
照「だからあなたも」
照「ずっと幸せに」
照「笑っていてね」
〜次鋒・弘世菫〜
菫「どうした、いきなり呼び出して」
菫「……何?別れたい、だと?」
菫「……別に止めはしない」
菫「君と街へ出かけたのも」
菫「二人で遊園地に行ったのも」
菫「夏祭りで手を繋いだのも」
菫「私にとっては、かけがえのない思い出だからな」
菫「……だが、一つだけ頼みがある」
菫「私との思い出を、忘れないでほしい」
菫「どうか君の中で、嫌な思い出として終わらせないでほしい」
菫「それが、私の願いだ」
菫「……妙にしんみりしてしまったな」
菫「気にするな。ではまた今度」
菫「……行ったか。それでいい」
菫「泣くのは」
菫「私だけで、いい」
218 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/23(火) 21:30:21.40 ID:mVIbmXgk0
〜中堅・渋谷尭深〜
尭深「お茶、淹れるね……」
尭深「それで、話って……?」
尭深「……別れたい?嘘だよね?」
尭深「……ごめんね、私が魅力的じゃなかったから」
尭深「私が地味だったから」
尭深「私が女の子らしくないから」
尭深「……でも、いつかそんな話をされると思ってた」
尭深「どう?眠くなってきた……?」
尭深「いつまでも大人しい私と思わないでね……」
尭深「私だって、女の子……」
尭深「その気になれば」
尭深「貴方を虜にすることだって」
尭深「できるんだから」
尭深「……私のこと、捨てないでね」
尭深「私も、ずっと貴方と一緒にいるから……」
〜副将・亦野誠子〜
誠子「ん、どうしたの?話って」
誠子「……はは、別れたい、か」
誠子「まあ確かにそうなるか〜」
誠子「……いや、全然平気じゃないよ」
誠子「やっぱり別れるのは嫌だし、このままでいたい」
誠子「でも、君がそう思わないのだとしたら」
誠子「こっちが無理強いするのも失礼だからね」
誠子「……うん、大丈夫!」
誠子「そのかわり、気まずくなるのはやめてくれよ?」
誠子「普通に友達でいいんだ、友達で」
誠子「とも、だ、ち、で……」
誠子「ごめ、ん、泣く、つもり、なん、て……」
誠子「……それでも、慰めて、くれるんだね」
誠子「ふぅー……」
誠子「……私は本当に、いい友達を持ったなぁ!」
219 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/23(火) 21:30:52.05 ID:mVIbmXgk0
〜大将・大星淡〜
淡「話ってなにー?もしかして、次のデートの計画!?」
淡「……えっ?なんで……?」
淡「……やだ。やだよぉ……」
淡「私、別れたくないよぉ……!」
淡「だって、ひぐっ、こんなに、君のこと、好きで……!」
淡「こんなに、幸せで……えぐっ!」
淡「いなくなっちゃうのなんて、嫌だよぉ!」
淡「……ううん、ダメだよ、淡ちゃん」
淡「だって、彼がもっと幸せになれるんだもん!」
淡「ここでわがままを言ったら、いい女じゃない!」
淡「……うん、落ち着いたよ」
淡「だから、ちゃんと幸せになってね」
淡「淡ちゃんはいつでも君の味方だから!」
淡「……でも」
淡「もうちょっとだけ、このままね」
淡「……ずるいよ」
淡「私が君の背中で泣いてるのに」
淡「君は泣かないなんて……」
淡「……うわあああああああああああん!!!!」
カンッ
220 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/23(火) 21:32:41.05 ID:mVIbmXgk0
駄目だ、尭深がどう頑張ってもメンヘラっぽくなってしまう……
あと、書いてて一番私が泣きそうになったのは照でした
このままだとみんなかわいそうなので、「ドッキリ大成功」と銘打って別れ話を取り消すところまで書いてみますね
みんなで淡を救うんだ
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/23(火) 21:41:40.52 ID:k/szPcDDO
たかみーは予想通りだったが亦野が実に素晴らしい
ドッキリ救済も楽しみにしてるが、ビンタで許してもらえるか…
222 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/25(木) 10:05:59.26 ID:ck0FgsUw0
ちょっとドッキリ救済で頭を抱えてしまったので、遅ればせながら本日の夜に投下します
とりあえず救済ってことである程度穏便に終わらせたけどいいよね……?
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/25(木) 11:26:49.77 ID:pEhKunnCo
ええよ
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/25(木) 20:42:48.56 ID:UvUaRqvBo
>>209-210
の亦野と淡が告白した相手はホモですか?
男に彼氏居るかって聞いてますよね
225 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/25(木) 22:49:05.40 ID:ck0FgsUw0
帰宅したので投下します
>>224
普通に私のミスです……うっわやっちまった、どうか脳内補完してください……
226 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/25(木) 22:50:25.32 ID:ck0FgsUw0
番外編【虎姫のドッキリ大成功】
〜先鋒・宮永照〜
照「……どうしたの?」
照「……え?ドッキリ?」
照「ふーん、そうなんだ」
照「別に、怒ってないわけじゃない」
照「すごく怒ってるし」
照「本当に辛かったし」
照「悲しかったよ」
照「でも今は、あなたの傍にいられることが」
照「あなたの傍でまた笑っていられることの方が」
照「ずっと、嬉しい」
照「だからあなたも」
照「謝らなくていい」
照「ほら、笑って?」
〜次鋒・弘世菫〜
菫「な、なぜ戻ってきた!」
菫「ちょっと、今はこっちを見ないでくれ」
菫「……ドッキリ、だと?」
菫「……ふざけるな」
菫「ふざけるな!私が、どれだけ……」
菫「どれだけ、辛かったと、思っている……!」
菫「さっきまで、泣きっぱなしだというのに!」
菫「君が、そんなことをするから!」
菫「安心してしまって、涙が……!」
菫「……ふぅ、落ち着いた」
菫「だが、怒りが収まったとは言えんな」
菫「頬を貸せ」
菫「……この一発で、さっきのことは許してやる」
菫「だから、その」
菫「……これからは、あまり傷つけないでくれ」
227 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/25(木) 22:50:52.24 ID:ck0FgsUw0
〜中堅・渋谷尭深〜
尭深「……ようやく起きたね」
尭深「……ドッキリ?知ってるよ……」
尭深「だって、貴方が」
尭深「私を捨てるなんて」
尭深「絶対にありえないから」
尭深「さっきは、眠らせたりして、ごめんね……」
尭深「……本当は、ちょっとだけ、怖かった」
尭深「あっ、縛ってる縄、今解くね」
尭深「……はい、縄の跡、痛くない?」
尭深「なんでって、だって、どこにも行ってほしく、ないから……」
尭深「もうあんな嘘、つかないでね」
尭深「ちょっと重いかもしれないけど」
尭深「私はこれからも」
尭深「死ぬまでずっと」
尭深「貴方の、モノだから」
〜副将・亦野誠子〜
誠子「ご、ごめんね!柄にもなく泣いちゃって」
誠子「……いや、ドッキリって」
誠子「慰めなくても大丈夫だって!」
誠子「……本当にドッキリだったの?」
誠子「はぁ……あのさ」
誠子「ついていい嘘といけない嘘があるとは思うけど」
誠子「今回のは完全にダメなやつだわ」
誠子「誰かが傷付く嘘はついちゃダメ」
誠子「もちろん、私に限らずね」
誠子「でも、よかった!」
誠子「だってこれからも君と一緒にいられるなら」
誠子「さっきのことなんてすぐ忘れるくらい」
誠子「幸せになれるからね」
誠子「……なんか恥ずかしいこと言っちゃった」
誠子「まあいっか」
誠子「何はともあれ」
誠子「今後とも私を幸せにしてくれよ?」
228 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/25(木) 22:51:18.41 ID:ck0FgsUw0
〜大将・大星淡〜
淡「ごめん、ね」
淡「引き止めちゃって」
淡「……ふぇ?ドッキリ?」
淡「……なにそれ」
淡「私が、私が」
淡「私がどれだけ傷付いたと思ってるの!バカ!」
淡「すっごく嫌だったんだよ!」
淡「ホントに大好きで」
淡「でもいなくなっちゃうってなって」
淡「辛かったのに!サイテー!」
淡「……でも」
淡「よかったよぉ……ひぐっ」
淡「もっと、ずっと、えぐっ、一緒に、いたいもん」
淡「……今回のことは許さないよ」
淡「だから罰として!」
淡「私をお嫁さんにすること!」
淡「なんで黙るの!」
淡「淡ちゃんをこんなに惚れさせたんだから」
淡「……セキニン、とってよね」
カンッ
229 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/25(木) 22:54:38.34 ID:ck0FgsUw0
ってことで番外編の虎姫恋愛シリーズは一旦休憩です
ちょっと告白編のミスにまごついてしまう……ほんとすみません
ホモは惹かれ合うのでこのシリーズにはいない予定です(ハギヨシは未定)
金曜土曜はちょっと用事があるので、もしかしたら次は日曜日になるかも
可能であれば土曜日に投下します
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/25(木) 23:20:00.72 ID:gJl9vKxHo
おつー
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/25(木) 23:58:19.77 ID:j2LW7shk0
ほのぼのだね
232 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/28(日) 17:51:41.89 ID:FLHrm9f70
今日の夜9時頃に颯爽と現れて投下しますね
233 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/28(日) 21:02:37.16 ID:FLHrm9f70
【虎姫のVRMMO・東一局】
〜亦野宅〜
誠子「買っちゃったよ、今話題のVRMMOゲーム」
誠子「貯金してた甲斐があったなぁ」
誠子「でも、やるにしても男友達しかいないし」
誠子「それじゃ新鮮味がないよな」
誠子「……そうだ!大星にLINEしてみよう!」
〜大星宅〜
ピロリンッ
淡「ん?誰だろ」
誠子
<大星、起きてる?
淡「亦野先輩?なんだろーいきなり」
淡「起きてますよー、っと」
誠子
<実は貯金崩してゲーム買ったんだけど
誠子
<あ、オンラインのやつね
誠子
<いつもは男子とかとやるけど、せっかくだし大星誘おうと思って
淡「なにこれ、いきなりリア充自慢に聞こえる……」
淡「でもゲーム面白そう!」
淡「普段はどうぶつの森とかしかやらないからねー」
淡「でもオンラインなら大勢でできるやつかな?」
淡「だったらみんな誘っちゃおう!」
234 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/28(日) 21:03:48.93 ID:FLHrm9f70
〜宮永照宅〜
ヴーッヴヴッ
照「ん、虎姫のグループに通知がきた」
淡
<ねーねーみんな!
淡
<亦野先輩がオンラインゲーム買ったんだって!
淡
<みんなも買ってやろうよ!
照「おんらいん、げーむ?」
誠子
<すみません、大星の言うことは無視してください
照「おんらいんげーむ、ちょっと気になる」
照「おんらいんげーむって何?、っと」
誠子
<えっと、具体的に言うとVRMMOという名前で
誠子
<プレイヤーがゲームの世界に飛び込む感覚で
誠子
<戦ったり、話したり、物を食べたりできます
照「食べる……お菓子……」
照「でもゲームってことは」
照「……つまり食べ放題」
照「断る理由がないね」
235 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/28(日) 21:04:49.03 ID:FLHrm9f70
〜弘世宅〜
ピロリンッ
尭深
<私もやります。
菫「やはり尭深も便乗するのか」
菫「はっきり言って、この流れは読めてたぞ」
誠子
<レベルとかもあって楽しいですよ!
尭深
<術式レベル100。
照
<レベルもあってVRなんて、まるで映画みたい
淡
<テル、どうせVRの意味知らないでしょー
菫「……VR、だと?」
菫「つまるところ、トゥルーエンディングということか」
菫「ならば答えは決まっている」
菫「参加しない手はないだろう」
菫「私は、通りすがりの仮面ライダーだ!」
菫「……シリーズ間違えた」
236 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/28(日) 21:05:27.81 ID:FLHrm9f70
〜亦野宅〜
ヴーッヴヴッ
菫
<仕方ない、私もやろう
照
<本当はノリノリなんだよね?
尭深
<浮かれる弘世先輩が見える見える。
淡
<やったね亦野先輩!
誠子「ほんの僅かな出来心が虎姫全員を巻き込んでしまうとは……」
誠子「でもVR装置買わなきゃいけないですよ、っと」
照
<菫が買ってくれるらしい
菫
<勝手に決めるな
照
<スナイプになりたいんでしょ?
尭深
<では私はブレイブで。
照
<淡がエグゼイドだね
菫
<……仕方ないな
誠子「えっ、今ので全員分購入確定なんですか!?」
誠子「……これで全国行けなかったらどうするんだろう」
237 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/28(日) 21:05:56.53 ID:FLHrm9f70
〜翌日、部活終了後〜
菫「さて、皆に残ってもらったのは他でもない」
照「サンタさんからのプレゼントだね」
淡「まだ夏前だけどね」
誠子「本当に買っちゃったんですか……」
菫「VRと言われたら黙っていられない性分だからな」
尭深「誠子ちゃん」
誠子「どうした?」
尭深「これって、プレイ中にログアウトできなくなったり、しないよね……」
誠子「死んだら脳みそ焼かれることはないから!大丈夫だから!」
淡「いやーそれにしても、科学は進化したね!」
誠子「お前この中じゃ一番若いんだから……」
菫「で、これは説明書を読めば普通に遊べるのか?」
誠子「大丈夫だと思います!あ、ただ……」
照「これが、おんらいんげーむ」
誠子「……宮永先輩は大丈夫ですかね」
淡「え?じゃあ次の休みに菫先輩の家に泊まろうよ!」
菫「それだ」
誠子「もう抵抗すらしないんですね」
照「なんで?おんらいんげーむなら家でやればいい」
菫「いや、えっと、それは」
誠子「み、みんなでやったほうが楽しいからですよ!」
照「でもおんらいんだから、家でもみんなでやってるようなもの」
尭深「弘世先輩の手料理を食べられるらしいので……」ズズズ
淡「ホント!?」
菫「待て、そんなことは一言も言っていないぞ」
照「じゃあ行く」
菫「おい!」
誠子「ま、まあ部長、VRのためだと思えば……」
菫「……くそ、花家先生になるには超えなければならないのか、手料理イベントを」
誠子「いやノリノリじゃないですか」
238 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/28(日) 21:06:47.53 ID:FLHrm9f70
〜休日、弘世宅〜
淡「えへへ、来ちゃった」
菫「ああ、いらっしゃい」
誠子「いよいよカップルみたいな会話になってきましたね」
照「さっそくVRをやろう」
尭深「そうですね……」
菫「今日はこの客人用寝室でやる」
誠子「横にならなきゃいけませんからね」
淡「なんでベッド五個もあるの?」
菫「当たり前だろう」
誠子「当たり前なのかなぁ……」
淡「そーいやみんなキャラクタークリエイトだけはしてきたんだっけ?」
尭深「してきた……」ズズズ
照「3日かかった」
誠子「キャラクリに3日って……」
菫「とりあえずやってみるか」
[violetsssがログインしました]
[supernovaayがログインしました]
[gleanteatimeがログインしました]
[_fishingirl_がログインしました]
[terudesuがログインしました]
菫(てるです……)
誠子(てるです……)
尭深(てるです……)
淡(てるです……)
照(ゲームでお菓子食べるの楽しみだな)
東二局へ続く
239 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/28(日) 21:09:29.59 ID:FLHrm9f70
今回はVR回のあらすじみたいな感じです
次の投下は多分明後日……ですかね
次回のキャラ披露は私の都合でしっちゃかめっちゃかになりますが何卒ご容赦を
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荒巻@中の人 ★
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