【デレマス】ライラ「ライラさんがmonkeyをレストアするですよー」

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33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:18:01.08 ID:aRYmkSIo0

ライラ「ここに夏樹殿が残してくれた手順のメモがあります」

ライラ「……漢字は難しいですねー」

響子「私に見せてください。なになに?」

響子「洗っていいパーツ類とその洗い方がかかれてますね」

ライラ「ではこれは参考にしてがんばりましょー」

響子「とりあえずは洗車の要領で全体的に汚れを落とすみたいですね」

響子「細かいネジなんかも綺麗にするみたいです」

響子「それから錆とりですね、研磨剤で綺麗にしてしまうみたいです」

響子「あ、でもフレームなどの部品はそのままでいいみたいです。あとから機械でやるようなので」

ライラ「洗車なら任せてくださいねー」

響子「ふふ、たのもしいですね」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:18:41.85 ID:aRYmkSIo0

-翌日-
-事務所-

ライラ「おはようございますですよー」

夏樹「おう、おはようライラ」

亜季「おはようございます。ライラ殿!」

美世「おはようライラちゃん」

夏樹「今日は塗装をしようと思ってな、二人が塗装の経験があるって聞いて手伝ってもらうことにしたんだ」

美世「もっと早くあたしに声をかけてくれればよかったのに」

亜季「あまり知られていませんが、私プラモデル趣味もありまして」

亜季「それにサバゲの装備を自分で塗装することもあるので任せてください!」

ライラ「それは頼もしいのですよー」

夏樹「アタシもそんなに得意じゃないから助かったよ」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:19:25.03 ID:aRYmkSIo0

ライラ「美世殿、ライラさんがなにかお手伝いできることはないですか」

美世「んー特にないかな」

ライラ「それは困るのですよ……」

美世「だってバイクの修理はあたしの趣味でもあるわけで、お手伝いはさせてもらいたいくらいだし」

美世「それでも気になるなら、完成したmonkeyにたまに乗せてくれればいいよ」

ライラ「美世殿はバイクが好きなのですねー」

ライラ「それでは亜季殿、わたくしがなにかお手伝いできることはありますですか?」

亜季「それなら今度私の持っているサバゲグッズを装備していただいてもよろしいですか?」

亜季「その国のものはその国の人が着るのが一番サマになりますゆえ」

亜季「そしてその雄姿をぜひ写真に納めさせてください」

ライラ「お安い御用なのですよー」

ライラ「ソルジャーライラさんですねー」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:20:01.56 ID:aRYmkSIo0

-346プロダクション、晶葉ラボ-

夏樹「お、パーツ結構綺麗にしてるじゃないか」

ライラ「キョウコさんと一緒にライラさんも頑張りましたですよー」

美世「響子ちゃんか、いい人選だね」

亜季「バイクの塗装と聞いて大掛かりなものかと心配しましたが、monkeyは小さいですな」

美世「それじゃあパーツ持ってあたしの行きつけのバイク屋にいこうか」

美世「顔なじみだしいろいろ融通してもらえるよ」

ライラ「それはうれしいですねー」

美世「それじゃあ皆んなで車に乗っていきましょう」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:20:29.30 ID:aRYmkSIo0

-美世の行きつけのバイク屋-

美世「おっちゃーん、久しぶり。いろいろ機材と場所借りたいんだけどいい?」

バイク屋「買い物してくれるなら構わないよ、美世ちゃんなら勝手も分かるだろうし好きにやって」

美世「ありがと!」

ライラ「ありがとうございますですよー」

美世「まずは下地落としからね、サンドブラストいきましょうか」

亜季「なんともかっこいい響きですな」

ライラ「どんなことをするのですか?」

夏樹「細かい砂をすごい勢いで吹き付けて、パーツを綺麗にしてしまうんだよ」

美世「どうせならライラちゃんやってみなよ」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:21:06.86 ID:aRYmkSIo0

ライラ「錆も塗装も全部なくなりましたよー、すごいですねー」

亜季「下地落としは大変ですから、これはとても楽でありますな」

美世「そしたら、水で砂を落としてから洗剤で脱脂ね」

ライラ「洗車ならおまかせくださいです」

夏樹「そうだな。ライラは洗車得意だもんな」

美世「そうしたら下地塗りからだね」

夏樹「塗装は時間がかかるし二組に分かれてやるか」

美世「それじゃああたしはライラちゃんとやるから、夏樹ちゃんと亜季ちゃんは二人で大丈夫?」

亜季「心得がありますので大丈夫であります! それに何かあったらすぐに聞きに行くので」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:21:44.49 ID:aRYmkSIo0

美世「それじゃ塗装やっていこうか」

ライラ「わたくし達はフレームの塗装ですねー」

美世「サンドブラストのおかげでここまでが早いから楽だね」

ライラ「まずは何をすればいいのですか」

美世「まずは下地のサーフェイサーからね」

美世「塗装するときはこんな感じにパーツを紐で釣らすとやりやすいのよ」

美世「少し離れたところから、常に同じ方向に動かしながら吹くと綺麗に塗れるわ」

ライラ「思ったよりも簡単ですねー」

美世「こういった設備がちゃんとしたところならね」

ライラ「一通りおわりましたねー」

美世「それじゃあ乾くまで少しおしゃべりでもしましょうか」

ライラ「おしゃべりはライラさんに任せてくださいです」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:22:55.97 ID:aRYmkSIo0

ライラ「塗装の再開ですねー」

美世「ライラちゃんはどんな色にしたい?」

ライラ「そうですねー、一度塗装を落としたので好きな色に変えられるのですね」

ライラ「ライラさん、元の赤い色がいいですよ。できるだけmonkey殿の特徴は残してあげたいです」

美世「そっか、それじゃそうしよう」

ライラ「色を乗せるにはどうすればよいのですか?

美世「サフと一緒だよ。同じようにやれば綺麗に塗れるから、やってみよう」

ライラ「しゅー、しゅー、ですよー」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:23:39.51 ID:aRYmkSIo0

ライラ「綺麗に塗れたのですよー」

美世「うん。綺麗に塗れてる。ムラもないし上出来、上出来」

ライラ「monkey殿も昔はこんな姿だったのですかねー」

夏樹「おーいライラ、そっちは終わったか?」

ライラ「夏樹殿、綺麗に塗れたのですよー」

亜季「こちらも綺麗に塗れたのであります。要望通りに元の色通りに塗りましたぞ」

美世「あれ?HONDAのロゴマークは?」

夏樹「あ…… わりい忘れてた」

美世「まあ、あとからカッティングシールでいいわ」

亜季「それならもっと自分好みにデザインできますな」

美世「じゃあ最後にトップコートを吹いて仕上げちゃましょう」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:24:20.37 ID:aRYmkSIo0

ライラ「どんどん塗っていくですよー」

美世「まだまだ塗装するパーツはあるからね」

夏樹「ヘッドライトに、フロントフォークにリアサスに……」

亜季「ほかにもいろいろありそうですな!」

ライラ「休憩してからまた頑張りますねー」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:24:49.57 ID:aRYmkSIo0

ライラ「見違えるほどきれいになったのですよー」

夏樹「ほんとだな!」

美世「これだから機械いじりはやめられないのよね」

亜季「こういう綺麗な塗装もたまにはいいですな」

美世「ここでついでに必要なもの買っておけば?」

夏樹「そうだな、後要るものといえば……」

夏樹「おっちゃん、バッテリーとオイルとガスケットシートあるか?」

バイク屋「あいよー」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:25:28.40 ID:aRYmkSIo0

バイク屋「そういえば、ちょうど今monkeyのタイヤ周りがあるんだけどいる?」

バイク屋「曰く付きのmonkeyでね、何回も事故起こしてて今回の事故でついにパーツとってスクラップ行きさ」

夏樹「おいおい、大丈夫かよそれ」

美世「でも、ものは悪くないよ。全然使える」

バイク屋「引き取ってくれるなら少しオマケしとくよ」

夏樹「でも縁起が悪いしなあ」

亜季「貰ってしまえばいいのでは? うちにはその道のプロがいることですし」

夏樹「そうだな、あいつらに任せれば大丈夫か」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:26:34.47 ID:aRYmkSIo0

-翌日-
-346プロダクション、事務所-

ライラ「おはようございますですよー」

夏樹「おはよう。ライラ」

小梅「おはよう…… ライラさん……」

歌鈴「おはようございしゅ、ライラちゃん。……あっ」

ライラ「コウメさんにカリンさん夏樹殿おはようございますです」

夏樹「昨日貰ってきたmonkeyのタイヤなんだけどな」

小梅「うん…… いっぱい憑いてる…… よ……?」

小梅「確かに…… 少し良くない子達かも……」

夏樹「だそうだ。だから歌鈴にお祓いしてもらおうかなってな」

歌鈴「私にはあまりわからないんですけど、やるだけやってみますね」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:27:16.51 ID:aRYmkSIo0

歌鈴「……終わりました。 ふぃー疲れた」

小梅「うん…… 綺麗にいなくなってるね……」

夏樹「そうか! それは良かった」

ライラ「不思議とこの部屋の空気も良くなった気もいたしますね」

夏樹「これでタイヤ周りのお金は浮いたな」

ライラ「コウメさん、カリンさんありがとうございましたです」

ライラ「何かわたくしにお返しできることありますか?」

小梅「そうだね…… 今度一緒に…… ホラー映画見てくれる?」

歌鈴「私は今度神社の境内のお掃除を手伝ってもらえますか?」

ライラ「お安い御用なのですよー」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:27:54.86 ID:aRYmkSIo0

歌鈴「……終わりました。 ふぃー疲れた」

小梅「うん…… 綺麗にいなくなってるね……」

夏樹「そうか! それは良かった」

ライラ「不思議とこの部屋の空気も良くなった気もいたしますね」

夏樹「これでタイヤ周りのお金は浮いたな」

ライラ「コウメさん、カリンさんありがとうございましたです」

ライラ「何かわたくしにお返しできることありますか?」

小梅「そうだね…… 今度一緒に…… ホラー映画見てくれる?」

歌鈴「私は今度神社の境内のお掃除を手伝ってもらえますか?」

ライラ「お安い御用なのですよー」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:28:53.67 ID:aRYmkSIo0

志希「あー、化学薬品をケミカルって言ってたのね」

志希「じゃあなんでライラちゃんとそんな話してるのかにゃ〜?」

ライラ「ライラさんみんなの助けを借りてバイクのレストアをしているのですよー」

志希「へぇ〜意外だねー。」

志希「それじゃあ、あたしにも手伝えることあるかな〜?」

志希「そうだ! そのケミカルってやつ作ってあげようか?」

ライラ「シキさんはなんでも作れるのですねー、まるで魔法使いですねー」

志希「そのとーり、志希ちゃんは化学を操る魔法使いなのだー」

ライラ「シキさんはなにかライラさんにしてほしことありますですか?」

志希「そーだねぇ〜、hshsさせてくれたら作ってあげるー」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:29:35.00 ID:aRYmkSIo0

ライラ「hshsってなんでございますかー?」

志希「こーいうことだよ〜」

ライラ「いきなり抱きついてきてどうしたのですか? ライラさんびっくりします」

志希「こうやってー体を密着させて〜、フェロモンが出てくる箇所をダイレクトに嗅ぐの!」

志希「そーすると、その人といろんなことがわかってね〜、とってもキモチイイんだよ〜」

志希「ん〜! 異国的な香り〜! それに少し油と鉄の匂い。バイクの匂いかにゃ〜」

夏樹「志希、それぐらいにしとけよ」

志希「もーいいところだったのに、乙女の襟首掴むなんて夏樹ちゃんもだーいーたーんー」

志希「まあ堪能できたからいいや」

志希「それじゃあ作ってくるから。夏樹ちゃん、簡単にでいいからどんな成分か教えて?」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:30:22.78 ID:aRYmkSIo0

志希「おーまたせ〜」

夏樹「まじかよ、部屋出ってから30分も経ってないぜ!?」

ライラ「とてもはやいですねー、アイス食べてたらあっという間でしたー」

志希「この液に金属パーツを沈めて、一晩おけばどんなパーツもピカピカ新品通りだよー」

志希「あと志希ちゃんにもアイスちょーだい」

夏樹「本当にこの事務所なんでもありだな……」

ライラ「さっそくつかってみたいですねー」

夏樹「じゃあラボにいってみようぜ」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:31:01.17 ID:aRYmkSIo0

-翌日-
-346プロダクション、昌葉ラボ-

ライラ「ほんとにピカピカになりましたねー」

夏樹「チェーンもタンク内もマフラーもその他諸々のパーツも新品に戻ったみたいだ」

志希「それじゃあ最後に中和剤を加えて〜」

志希「ついでに防サビ効果もつけといたからしばらくは安心だよ〜」

ライラ「おーすごいですね」

志希「ついでに〜、超強力なパーツクリーナも作ってみました〜、ぱちぱちー」

夏樹「おお、ちょうど切らすところだったんだ、サンキューな」

志希「じゃーあたしは研究に戻るね〜、ばいば〜い」

ライラ「シキさんは嵐のようなお方ですねー」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:31:37.90 ID:aRYmkSIo0

-翌日-
-346プロダクション、昌葉ラボ-

ライラ「ほんとにピカピカになりましたねー」

夏樹「チェーンもタンク内もマフラーもその他諸々のパーツも新品に戻ったみたいだ」

志希「それじゃあ最後に中和剤を加えて〜」

志希「ついでに防サビ効果もつけといたからしばらくは安心だよ〜」

ライラ「おーすごいですね」

志希「ついでに〜、超強力なパーツクリーナも作ってみました〜、ぱちぱちー」

夏樹「おお、ちょうど切らすところだったんだ、サンキューな」

志希「じゃーあたしは研究に戻るね〜、ばいば〜い」

ライラ「シキさんは嵐のようなお方ですねー」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:32:03.40 ID:aRYmkSIo0

夏樹「それじゃあバラしていくぞ」

ライラ「今回は色々な工具を使うのですねー」

夏樹「まあでも基本はバラして、洗って、付け直すだから今までとそんなに変わらないけどな」

ライラ「基本は大切ですよー」

夏樹「ここも思ったよりも汚れてないな、前動かした時も変な音とかなかったしな」

ライラ「きっと大切につかわれていたのですねー」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:32:35.70 ID:aRYmkSIo0

ライラ「ひとまず、一通りバラせましたかねー」

夏樹「まあ、こんなもんだろ」

夏樹「それじゃあ洗浄だな、志希製パーツクリーナ使ってみるか」

ライラ「なんだか怖いぐらいに汚れが落ちていくのですよー」

夏樹「本当にあいつは規格外だな」

夏樹「それじゃあ洗浄もこれぐらいにしといて」

夏樹「そういえばライラ、アンタ手先は器用か?」

夏樹「アタシこういうの苦手なんだよな」

ライラ「ライラさんもー、同じですね」

ライラ「なにをするのですかー?」

夏樹「ガスケットを作るんだよ、言うなれば切り絵みたいなもんだな」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:33:09.30 ID:aRYmkSIo0

-346プロダクション、事務所-

ライラ「こんにちはですよー」

肇「あら、ライラちゃん、それと夏樹さん。こんにちは」

夏樹「お、これはいいアイドルが見つかったかもな」

ライラ「ハジメさんは手先がきようでございますよねー」

肇「手先ですか……? 確かに器用な方ですけど」

夏樹「バイクの修理で切り絵をするような工程があるんだけど、アタシたち二人とも細かい作業が苦手でさ」

肇「切り絵ですか、私にできるならお手伝いさせてください」

ライラ「ハジメさんは綺麗な器を作られるのできっと大丈夫ですねー」

ライラ「お返しに、ハジメさんがライラさんにしてほしいことはありませんかー?」

肇「そうですね、それでは今度一緒に陶芸をしてください」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:33:44.95 ID:aRYmkSIo0

-346プロダクション、昌葉ラボ-

肇「ライラちゃんがバイクを直しているとは噂で聞いていましたけど」

肇「こんなにかわいらしいものだったのですね」

夏樹「さっそくガスケットを作ろうか」

夏樹「ガスケットをつける面を、ガスケットシートに合わせる」

夏樹「その縁を鉛筆でなぞって印をつけて、と」

ライラ「綺麗に転写できてますねー」

夏樹「ここまでは簡単なんだけどな。肇、この線の通りにこのシートを切り取ってくれないか」

肇「精度はいかほどで?」

夏樹「大き過ぎたら綺麗にはまらないし、小さいとオイルが漏れるからなるべくぴったりで頼む」

肇「かしこまりました」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:34:12.84 ID:aRYmkSIo0

ライラ「すごい集中力ですねー」

夏樹「ああ、完全に自分の世界に入り込んでるな」

ライラ「邪魔しちゃわるいですね、わたくしたちは何をしますかねー」

夏樹「それじゃあ、残り必要な細々したパーツを洗い出していくか」

ライラ「まだお金がかかりますかねー」

夏樹「小さいパーツばかりだからそんなにしないと思うぞ?」

ライラ「お財布に優しいといいですねー」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:34:53.07 ID:aRYmkSIo0

肇「……ふぅ。終わりました」

夏樹「お疲れ様、すまないな結局全部やってもらって」

肇「いいんですよ、私何かに集中するのが好きなので」

ライラ「すごいですねー、パーツにぴったりハマってますよー」

夏樹「さすがの集中力だな」

夏樹「疲れただろう、後でカフェにでもいこうぜ。奢らせてもらうからな」

肇「まあ、ありがとうございます」

夏樹「さあ、ライラ! キリのいいところまで終わらせて休憩しようぜ」

夏樹「うまくできたらライラにも奢ってやるからさ」

ライラ「ライラさんもー、いいのですか。がんばりますよー」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:35:53.47 ID:aRYmkSIo0

肇「……ふぅ。終わりました」

夏樹「お疲れ様、すまないな結局全部やってもらって」

肇「いいんですよ、私何かに集中するのが好きなので」

ライラ「すごいですねー、パーツにぴったりハマってますよー」

夏樹「さすがの集中力だな」

夏樹「疲れただろう、後でカフェにでもいこうぜ。奢らせてもらうからな」

肇「まあ、ありがとうございます」

夏樹「さあ、ライラ! キリのいいところまで終わらせて休憩しようぜ」

夏樹「うまくできたらライラにも奢ってやるからさ」

ライラ「ライラさんもー、いいのですか。がんばりますよー」
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:36:29.39 ID:aRYmkSIo0

夏樹「といってもすでにバラし終えてるし、塗装も終わってるし」

ライラ「中に入ってたパーツは綺麗に洗浄してありますよー」

ライラ「洗う前はぎとぎとでしたねー」

李衣菜「うげー、あんまり想像したくないね」

夏樹「頼んでおいたパーツの類は届いたから、これをつけて組み立てだな」

夏樹「すぐに終わるだろうし、ほかの部品もどんどん完成させていこう」

ライラ「ついに終わりが見えてきましたねー」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:37:07.96 ID:aRYmkSIo0

ライラ「フロントフォーク完成でございますねー」

李衣菜「確かに中身はベトベトだったね」

夏樹「それじゃあほかのパーツも完成させてしまおうぜ」

李衣菜「なつきちの持ってきた部品ってなんか同じような小さなのばっかりだね」

夏樹「まあ、修理できなかったり、ほかのもので置き換えがきかないようなパーツしか買ってないからな」

夏樹「まあ似たような部品ばかりにもなるさ」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:37:48.57 ID:aRYmkSIo0

夏樹「次はブレーキ周りだな」

夏樹「まあ、これももうバラシも洗浄も済んでるから組み立てだけだな」

ライラ「ブレーキは大切ですねー」

夏樹「ああ、もしもの時に壊れてたらすぐに事故につながるからな」

夏樹「気合を入れていこう」

李衣菜「ライラさんがんばれー!」

ライラ「がんばっていきますですよー」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:38:17.53 ID:aRYmkSIo0

夏樹「これであらかたのパーツは完成だな」

ライラ「感慨深いのですねー」

李衣菜「おおっ! ついに完成一歩手前だね」

夏樹「それじゃあもう組み立てていこうか」

ライラ「後一歩、ライラさんがんばりますよー」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:39:02.18 ID:aRYmkSIo0

李衣菜「バラバラのパーツがくっついていくとなんか急に実感がわくね!」

夏樹「だろ? これがバイクいじりの醍醐味だぜ」

ライラ「あのmonkey殿がこんなに綺麗になりましたねー」

夏樹「あとは電装系の接続だな」

夏樹「接続が悪いところは適当に新しいパーツに変えてやってこう」

李衣菜「うわー、なんか機械って感じするね。見てるだけで混乱してきちゃうかも」

ライラ「ライラさんにもちんぷんかんぷんですねー」

夏樹「実はアタシも苦手なんだよな」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:39:28.51 ID:aRYmkSIo0

昌葉「それなら私がやってみようか?」

李衣菜「あれ昌葉ちゃん、いつきたの?」

昌葉「今きたところだ。そしたら何やら私の得意そうな話題が出てたものでな」

夏樹「本当か!? 助かるぜ」

ライラ「アキハさんはすごいのですねー」

昌葉「配電図はあるか?」

夏樹「はい、これだよ」

昌葉「なるほど、簡単なつくりになってるのだな。これならすぐ終わるよ」

ライラ「さすが本職の方ですねー」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:39:55.20 ID:aRYmkSIo0

昌葉「よし、完了だ」

夏樹「早い上に仕事が丁寧だな、見習いたいよ」

李衣菜「テキパキと動く昌葉ちゃんはロックだね!」

夏樹「じゃあ残りのパーツをくっつけて完成だな」

ライラ「あとはシートとタンクなどですねー」

李衣菜「もうほんとバイク!って感じの見た目になってきたね」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:40:21.46 ID:aRYmkSIo0

ライラ「完成でございますよー!」

夏樹「まだいろんなチェックはあるけど、ひとまず完成だな」

李衣菜「うひょー!」

ライラ「さっそく乗ってみたいのですよー」

夏樹「でもライラ、まだ免許取ってないだろ?」

ライラ「そうでしたねー、まだ我慢です」

夏樹「原付の免許なら1日で取れるし、少し勉強してさっさと取ってきな」

李衣菜「ねえなつきち、免許って取るののどれぐらいお金入るの?」

夏樹「そうだな、8000円もあれば大丈夫だな」

ライラ「まだお金がいるのですね……」

ライラ「ライラさん金欠なので、次のお給料まで我慢ですね……」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:40:50.24 ID:aRYmkSIo0

-346プロダクション、事務所-

李衣菜「ライラさん、あんな顔するんだねってくらい落ち込んでたね」

夏樹「だな、どうにかしてやりたいけど」

李衣菜「ライラさんのことだから、お金を貸すって言っても遠慮するだろうし……」

P「どうしたんだ二人して深刻そうな顔をして」

李衣菜「あ、プロデューサー。実はライラさんが免許を取るお金がないって悲しんでて」

夏樹「バイクの方は完成したのにかわいそうな話だよ」

P「それは残念だ…… いや、それなら俺にいい考えがあるぞ」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:41:44.74 ID:aRYmkSIo0

-翌日-
-346プロダクション、事務所-

ライラ「おはようございますですよ……」

P「おはようライラさん、実はライラさんにお仕事の依頼が来ているんだ」

ライラ「お仕事ですかー、ライラさんいっぱい稼がないといけませんのでー」

P「うちのホームページでやってるコラムの仕事なんだけど」

P「次回のコラムを『アイドルが原付の免許取得に挑戦』って記事にしようとしているらしくてね」

ライラ「なんと……!」

P「ぜひその企画にライラさんをつかいたい、って。どう? やってみたい?」

ライラ「P殿は本当にお人好しですねー」

P「なんのことかよくわからないなー」

ライラ「もちろん、ぜひやってみたいですよー」

P「それじゃあ、教材なんかは用意してるから早速勉強して、明日の朝一に取りにいこうか」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:42:27.60 ID:aRYmkSIo0

-翌日-
-免許センター-

P「俺は他の仕事があるからまた後で迎えにくるよ、試験頑張れよ」

ライラ「ヤル気満タンですよー」

ライラ「お金、ハンコ、住民票、筆記用具、服装、ぜんぶバッチりですねー」

ライラ「夏樹殿は看板の数字通りに進めば大丈夫だといっていましたね」

ライラ「おはようございます、わたくしライラさんともうします。原付の免許を取りに来たのですよー」

受付「はいはい、原付ね。じゃあ次はあっちの窓口へ行ってね」

ライラ「ありがとうございますですよー」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:42:54.06 ID:aRYmkSIo0

ライラ「いろんな書類を書いたり、目と耳の検査をしたり、お金を払ったりしましたです」

ライラ「そしてついにテストの始まりですね」

ライラ「問題にふりがなが振ってあって本当によかったのですよ」

ライラ「もしなかったら、漢字の勉強からでしたねー」

ライラ「あ、ここ昨日夏樹ゼミでやったところですねー」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:43:24.10 ID:aRYmkSIo0

ライラ「テストが終わりましたよー」

ライラ「ドキドキの結果発表ですねー」

ライラ「でましたねー、ライラさんの番号は…… ありましたよー!」

ライラ「次は実技の講習ですねー」

ライラ「はじめにまたがるバイクがmonkey殿ではないのは少し複雑ですねー」

ライラ「バイクは速いですねー」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:43:52.55 ID:aRYmkSIo0

ライラ「実技講習も終わりましたよー」

ライラ「教官殿とも仲良くなれましたです」

ライラ「免許も無事もらえました」

ライラ「ついにライラさんも原付デビューですね」

ライラ「あそこにいるのはP殿ですねー」

P「お疲れ様ライラさん、どうだった?」

ライラ「原付免許、無事ゲットしましたですよー!」

P「やったなライラさん、じゃあプロダクションに帰ろうか」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:44:38.86 ID:aRYmkSIo0

-346プロダクション、駐車場-

夏樹「おかえり、ライラ」

李衣菜「おつかれーライラさん」

菜々「おかえりなさい、ライラさん」

昌葉「ライラ、お疲れ様だ」

響子「まってましたよ、ライラさん」

美世「monkey完成してたなら早く言ってよ」

亜季「ライラ殿、よく無事にお戻りになりました」

小梅「よかったね…… ライラさん……」

歌鈴「おかえりなしゃいませー、あっ!」

肇「こんにちは、ライラさん」

ライラ「皆様、どうしてここに?」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:45:52.99 ID:aRYmkSIo0

李衣菜「これから初めてライラさんがmonkeyに乗るって言ったらみんな集まってきちゃってさ」

亜季「monkeyはここに持ってきたので、すぐに乗れましょうぞ!」

美世「セッティングも完璧よ!」

夏樹「そしてこれ、みんなからのプレゼントだよ」

ライラ「これは……ヘルメットですか? とても嬉しいですよー」

小梅「歌鈴ちゃんが…… 交通安全のお祈りしてるから…… きっと安心…… だね……」

菜々「それではライラさん、早速乗ってみてくだい」

ライラ「皆様、ほんとうにありがとうございますですよ」

ライラ「それでは早速、いきますよmonkey殿」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:46:42.15 ID:aRYmkSIo0

ライラ「スイッチオン!でございますよ」

美世「良い音してるじゃない」

菜々「菜々のmonkey君がまた動くところが見られるなんて、菜々感激です!」

響子「ライラさん、とても似合ってますよ」

肇「とても可愛らしいですね」

昌葉「早速動かしてみたどうだ?」

歌鈴「ここなら車も少ないですし、いっぱい練習できますよ!」

ライラ「それでは、クラッチを握ってギアを落として」

ライラ「アクセルを開きながら、少しずつクラッチを離すと」

ライラ「動きましたですよー!」

夏樹「やったな! それじゃこのまま公道に出られるように練習だな」

ライラ「お手柔らかにおねがいいたしますですよ」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:47:50.26 ID:aRYmkSIo0

-翌日-
-346プロダクション、事務所-

夏樹「結局予算一万円以内でできちまったな」

李衣菜「最初は適当に言ったけど、案外いけるもんだね」

夏樹「美世が口聞いてくれたり、ラッキーなこともあったけど。実際にできたんだよな」

李衣菜「やっぱりライラさんの人徳のおかげだよね」

夏樹「あいつが困ってるとなんか手を貸してくなるんだよな」

李衣菜「わかる! なんか放っておけない?」

ライラ「おはようございますなのですよー」

夏樹「噂をすれば影が来たな」

李衣菜「おはよう、ライラさん」

ライラ「バイク通勤とは気持ち良いものですねー、あっというまでしたよー」

夏樹「すっかりはまってるみたいだな」

ライラ「monkey乗りのライラさんですよー」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/12(火) 18:54:12.18 ID:aRYmkSIo0
これにて第一部完です。
また書き溜めができたら
「monkeyのデコレーション」
「保険の問題」
「ライラさんのお礼参り編」
が始まる予定です。
この話は「ライラさんが制服にゴーグル付きの半ヘルでトコトコとmonkeyを走らせてたらかわいいな」と言った妄想から思いつきました。
そこから低予算で乗せてあげるにはどうすれば良いかなと考えこのSSに至りました。
ライラさんSSもっと流行れ
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/12(火) 19:29:14.76 ID:IqreAYpnO
乙、晶葉な
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 22:11:56.30 ID:XFzTCVAxO
おつ
ベスパとか乗ってそうだよね
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 18:01:35.13 ID:CIx6vJFyO
バイク詳しくないけど面白かった
調べたら小さくてかわいいバイクだね
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 12:16:04.21 ID:t3nI0R6F0

続編は新スレ建てるの?
83 :>>1 [saga]:2017/12/17(日) 01:50:25.28 ID:B6o+j2sA0
>>79 本当に申し訳ないです。二次創作するものとして、名前を呼び方だけは間違えてはいけないと思ってたので悔しいです。

>>80 ベスパも可愛らしいですね。

>>81 こんなニッチな二次創作にも人を呼べるライラさんの求心力

>>82 ここでやりますよ


少し書き溜めができたので続き貼っていきます。
保険の話(短い)とデコレーションの話です。
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:51:40.24 ID:B6o+j2sA0

-しばらくして-

ちひろ「そういえばライラちゃん、保険はどうしてますか?」

ライラ「保険ですか? ナナさんが『自賠責は残ってます』っていってましたですよ」

ちひろ「そうじゃなくて任意のほうですよ」

ライラ「そういえば忘れておりました。 任意保険は大事って勉強しましたねー」

ちひろ「なら346プロの保険に入ってはいかがですか?」

ちひろ「福利厚生のサービスなんで安くて、充実の保障内容ですよ」

ライラ「お安いのはよいことですねー」

ちひろ「それに給料から天引きですので楽ですし」

ライラ「是非ともおねがいしますですよ」

ちひろ「では後で申込み用紙もってきますので」

ライラ「恩にきるのですよー」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:52:26.88 ID:B6o+j2sA0

-翌日、朝-
-346プロダクション、駐車場-

きらり「ライラちゃん、おっす!おっす!」

ライラ「キラリさん、おっすおっすでございますよー」

莉嘉「ライラちゃんおはよー☆」

みりあ「おはよーライラちゃん」

ライラ「リカさんにミリアさんもおはようございますよー」

みりあ「あーライラちゃんバイクに乗ってるー!」

ライラ「ライラさんの相棒でございますよー」

きらり「このバイク、ちっちゃくてきゃわいいねー♪」

ライラ「monkey殿と申しますですよー」

莉嘉「バイク乗ってるってオトナって感じー☆」

ライラ「ライラさんはおねえさんですから、えへへー」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:53:25.76 ID:B6o+j2sA0

莉嘉「でもこのバイク少し地味じゃない?」

みりあ「地味っていうよりも飾り気がない感じかも?」

ライラ「そういえば亜季さんが『自分好みにデザインできますな』っていてましたです」

莉嘉「それじゃあみんなでライラさんのバイクオシャレにしちゃおうよ☆」

みりあ「みりあもやるー!」

きらり「莉嘉ちゃん、みりあちゃん、勝手に決めたらライラちゃん困っちゃうにぃ」

ライラ「いえいえ、すごくありがたいのですよー」

みりあ「本当にいいの!? よーし、がんばるぞー!」

莉嘉「それじゃあ、どうやってデコるかライラちゃん知ってるの?」

ライラ「前にミヨさんが"カッティングシール"なるものを使うと言ってましたですよー」

莉嘉「シール!!」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:54:03.17 ID:B6o+j2sA0

莉嘉「スマホで調べてみたけど、専用のシートに印刷したらそれでシールになっちゃうんだって☆」

みりあ「すごーい!」

きらり「それじゃあ、どんなシールをはるか決めるにぃ☆」

きらり「ライラちゃんはー、どんなデザインがいいとかあゆー?」

ライラ「ライラさんはアイスがいいですねー」

莉嘉「どんなデザインならバイクにあったアイスになるかな?」

みりあ「それならいっそ、みりあ達でデザインしちゃうのはどうかな?」

きらり「グッドアイディアだにぃ☆」

莉嘉「そうと決まったら早速事務所でみんなで考えよ☆」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:54:28.07 ID:B6o+j2sA0

-しばらくして-
-事務所-

きらり「デザイン、できたにぃ☆」

みりあ「ライラちゃんの要望通りにアイスをメインにしてー」

莉嘉「バイクに貼っても似合うようにロゴマークみたいにしてみたよ☆」

ライラ「おお、これはすごいですね」

ライラ「とてもかっこいいのです!」

きらり「それじゃあみんなで、シールの材料買いに行くにぃ☆」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:55:10.94 ID:B6o+j2sA0

-しばらくして-

みりあ「ホームセンターってなんでも売ってるんだねー」

ライラ「思ったよりお安いのでよかったのですよー」

きらり「それじゃあ早速貼ってみるにぃ☆」

莉嘉「それじゃあまず、デザインした紙をシートに貼り付けて……」

みりあ「貼れたら、紙をカッターナイフで切り抜いていくよー」

きらり「それから、いらない部分を剥がしていくにぃ☆」

きらり「シールの完成だにぃ☆」

ライラ「これをどうやってバイクに貼るのですか?」

莉嘉「説明書を読んでみよう☆」

みりあ「霧吹きとヘラがいるみたいだねー」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:55:39.66 ID:B6o+j2sA0

ライラ「ヘラなら工具箱にありますですよ」

みりあ「あとは霧吹きだねー♪」

きらり「だれか霧吹き持ってる人いゆ?」

輝子「霧吹きなら…… もってる……」

莉嘉「あ、輝子ちゃん。 机の下にいたんだ☆」

輝子「本当は…… キノコくんのだけど…… つかって…… いいよ……」

ライラ「ありがとうございますですよ」

きらり「道具も揃ったし、シール貼りにいくにぃ」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:56:15.60 ID:B6o+j2sA0

-駐車場-

ライラ「それでは、まずmonkey殿のタンクを綺麗に拭いていきますよー」

ライラ「それから貼るところを霧吹きで濡らしていきますですよ」

きらり「貼るところはここら辺でいいかにぃ?」

ライラ「ばっちりですよー」

莉嘉「空気が入らないように綺麗に貼っていって……」

みりあ「できたー!」

ライラ「おおー、かっこよくなったですね」

きらり「すっごくかわいいにぃ☆」

ライラ「みなさん、ありがとうございますですよ」

ライラ「何かライラさんにお返しできることはありませんですか?」

莉嘉「バイクにシール貼るなんて初めてだったからすっごく楽しかったよ 逆にアタシがお礼言いたいぐらい☆」

みりあ「みりあもー!」

きらり「きらりんも、すごーく楽しかったにぃ☆」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:57:37.47 ID:B6o+j2sA0
とりあえず以上です。これからまた書きためるのでうまくいけばこのまま更新できるかもです。
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/17(日) 05:13:00.11 ID:u8EA+854o
乙です
こういう風にちょっとずつ自分好みに仕上げて行くってのが楽しいよね

しかしちひろさんの勧誘は、どうしても裏を勘ぐってしまうw
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 06:54:32.84 ID:B6o+j2sA0
>>93 書いている間は優しいちひろさんのつもりだったのに、読み直すと自分でもそう思いますw

書き溜めた分投下していきます。気づいたら朝日が登ってました。
あと、これ以降バイク要素が薄くなりますのでご留意を。
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 06:56:11.50 ID:B6o+j2sA0

-翌日-
-事務所-

菜々「今日のレッスンはハードでしたね…… あいたた…… 腰が……」

ライラ「ナナさんお疲れのようですねー」

菜々「ライラさんみたいに若い子にはピンとこないと思いますが……」

菜々「激しい動きをすると、すぐに腰が悲鳴をあげちゃって…… あいたた……」

ライラ「?? ナナさんはまだ17才なのでは……?」

菜々「そ、そう! ライラさんの一つ年上の永遠の17才です!!」

菜々「あっ!! 大きな声を出したらまた腰が……」

ライラ「ナナさん、ソファーに寝転んでくださいですよー」

ライラ「ライラさん、monkey殿のお返しにナナさんにマッサージをすると約束しました」

菜々「うう…… ありがとうございます…… それではお願いします……」

ライラ「では準備してきますですよ。しばしの間、くつろいでいてくださいです」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 06:56:37.34 ID:B6o+j2sA0

ライラ「ただいまもどりましたよー」

菜々「何を準備してたんですか、ライラさん?」

ライラ「蒸しタオルですよー、温めるのは大事です」

ライラ「服をめくりますねー」

ライラ「蒸しタオルおきます、熱くないですかー?」

菜々「あ〜〜 あったかくてきもちいです〜〜」

ライラ「それでは少しこのままにしますね、それからマッサージしていきますです」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 06:57:05.85 ID:B6o+j2sA0

ライラ「それでは始めていきましょー、タオルをどかしますねー」

菜々「おねがいします……」

ライラ「やりやすいように、ナナさんにまたがるように座りますね。 失礼しますよー」

ライラ「まず、筋肉をさらにリラックスさせていきますよー」

ライラ「手のひらで、あまり力を入れすぎないように全体をさすっていきますよー」

菜々「気持ちいいですねー」

ライラ「痛くはないですかー?」

菜々「大丈夫です〜」

ライラ「それから上から下にかけてゆっくりと揉みほぐしていきますよー」

菜々「あ〜 ききますね〜」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 06:57:40.75 ID:B6o+j2sA0

菜々「ライラさん、とてもお上手ですね」

ライラ「昔から、家のメイドさんがよくやってくれたのですよ、ライラさんはその真似をしているだけですよ」

ライラ「そういえば、ナナさんもメイドさんでしたね。どなたに使えておるのですか?」

菜々「菜々はそんな本格的なメイドじゃなくて…… 言うなればファンの方々にですね」

ライラ「そんなメイドさんもいるのですねー、日本は不思議ですよー」

菜々「というか、ライラさんの家にはメイドさんがいるのですか?」

ライラ「実家にはたくさんいましたよー、今のライラさんの家にはひとりだけですね」

菜々「一人いるだけで十分すごいと思います……」

ライラ「そういうものですかねー」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 06:58:08.44 ID:B6o+j2sA0

ライラ「ナナさん、この後のスケジュールはどうなっておりますか?」

菜々「この後はフリーですね。どうしてですか?」

ライラ「どうせなら、体全身マッサージしてしまおうと思ったのですよー」

菜々「それはありがたいです!」

菜々「でもそれじゃ大変じゃありませんか?」

ライラ「monkey殿のお礼にはまだまだ足りないのですよー」

菜々「そう言って下さるなら、お願いしますね♪」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 06:58:55.96 ID:B6o+j2sA0

ライラ「一通り終わりましたねー」

菜々「あ〜、気持ちよかったです、気持ちよすぎて最後の方半分寝てましたよ」

ライラ「ナナさんはお寝不足ですか?」

菜々「そうなんですよ、昨日深夜アニメを見てまして」

ライラ「それならいいマッサージがあるのですよ」

ライラ「菜々さん、ここに頭を預けてくださいですよ」

菜々「そのお膝ポンポンの動作は、もしや膝枕でしょうか?」

菜々「さすがにこの年になって膝枕は恥ずかしいですよ……」

ライラ「大丈夫ですよ、事務所にはナナさんとライラさんしかいませんので」

ライラ「それに、とってもきもちいですよー」

菜々「そこまでいうのでしたら……」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 06:59:44.76 ID:B6o+j2sA0

菜々「それでは…… 失礼しますね」

ライラ「どうぞですよー」

ライラ「それでは始めますねー」

菜々「何が始まるのでしょうか。 菜々、すごく恥ずかしいです」

ライラ「ナナさん、目をつぶっていただけますか?」

ライラ「それでは手のひらをまぶたに当てますのでリラックスしてくださいですよ」

菜々「あ〜、ライラさんの手暖かいですね、暖かいアイマスクをしてるみたいで気持ちいいです」

ライラ「ぽかぽかライラさんですよー」

ライラ「それではしばらくこうしてますのでリッラクスしてくださいねー」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 07:00:14.73 ID:B6o+j2sA0

ライラ「それでは次に頭のマッサージをやりますねー」

菜々「美容室でやってくださるようなやつですか? あれ気持ちいですよね♪」

ライラ「そんな感じですよー」

ライラ「こめかみから顎のラインにかけて優しくほぐしていきますねー」

菜々「あ〜 気持ちいですね」

ライラ「それはよかったです」

菜々「ライラさんありがとうございました! これでウサミン完全復活です!」

ライラ「まだ終わりではないのですよー」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 07:00:51.37 ID:B6o+j2sA0

ライラ「それではまた、さっきのようにまぶたの上にライラさんの手をおきますね」

ライラ「ではナナさんゆっくりお休みになってくださいです」

菜々「いやいや、それはまずいですよ!」

ライラ「いいのですよー ライラさんもメイドさんに膝枕されるとすごくよく眠れるのでー」

菜々「そういう問題ではなくて……」

ライラ「眠るまで、頭をなでなでです」

菜々「人に頭を撫でてもらうなんていつぶりでしょうか……」

菜々「ああ…… なんだか本当に眠くなってきました……」

ライラ「ゆっくりおやすみなさいです」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 07:01:26.41 ID:B6o+j2sA0

菜々「ふわぁ…… よく寝た……」

ライラ「ナナさん、おはようございますです」

菜々「そういえば菜々、ライラさんに膝枕されて寝ていたんですね」

菜々「あれ? あんなに高かった太陽が、綺麗な夕日に……」

菜々「菜々もしかして、完全に寝てましたか?」

ライラ「可愛らしい寝顔でしたー」

菜々「ごめんなさい! ライラさん、お膝しびれてませんか?」

ライラ「ナナさんは軽いので大丈夫ですよ」

ライラ「またお疲れでしたら、いつでもわたくしを呼んでくださいです」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 07:02:26.14 ID:B6o+j2sA0

-翌日-
-346プロダクション、晶葉ラボ-

ライラ「たのもーですよー」

晶葉「やあライラ、まっていたよ」

ライラ「今日はアキハさんのお手伝い、しっかり頑張りますよー」

晶葉「ああ、それは頼もしいな」

晶葉「それじゃあ早速始めていくか」

ライラ「それで今日はなにをするのでございますか?」

晶葉「今日はロボットのメンテナンスを行うつもりだ」

晶葉「以前渡した白衣は持ってきいるな?」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 07:03:05.02 ID:B6o+j2sA0

ライラ「メンテナンスというと、具体的には何をするのでございますか?」

晶葉「分解して、掃除して、直す。 ライラがバイクの修理をしたのと同じだ」

ライラ「おー、ライラさんの得意分野ですねー」

晶葉「期待しているぞ、それでは私がバラしていくから掃除を頼む」

ライラ「あいあいさーですよー」

ライラ「シキさんから頂いたパーツクリーナ、本当によく汚れが落ちますねー」

晶葉「ああ、すごいな。 今度、私も作ってもらおうか」

ライラ「代わりにhshsされるのですよー」

晶葉「hshsか…… それは少し恥ずかしいな……」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 07:03:45.73 ID:B6o+j2sA0

ライラ「一通りの洗浄が終わりましたねー」

晶葉「ありがとう、ライラ。 一度休憩しようか」

晶葉「疲れた時にはやはり糖分だ、このモンスターエナジーをやろう」

ライラ「変わったデザインの缶ですねー」

晶葉「そうだろう、まあいわゆるエナジードリンクというものだ」

晶葉「これを飲めば疲れなんか吹っ飛ぶぞ! それにバイク乗りには愛飲する人も多いらしいぞ」

ライラ「ならライラさんも飲まないとですねー」

ライラ「……不思議な味ですねー」

晶葉「だがこれがクセになるのだよ」

晶葉「さあ、続きを始めようか」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 07:04:15.00 ID:B6o+j2sA0

ライラ「今度は何をすればよいのでしょうか?」

晶葉「今度は組み立てだな」

晶葉「その前に油を注すのを忘れるなよ」

晶葉「油は駆動系の摩擦を少なくする他にも、金属製のパーツを空気に触れないようにすることで錆を防ぐ役割もあるのだ」

ライラ「そんな理由があったのですねー」

ライラ「機械というのはとても合理的に作られているのですねー」

晶葉「そうだ、それこそが機械の美しいところなんだ、ライラもわかってきたじゃないか」

ライラ「今日はアキハさんのことが、もっと理解できた気がするのですよー」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 07:04:46.22 ID:B6o+j2sA0

晶葉「テスト駆動も成功。 これで終了だな」

ライラ「アキハさんはこれを一人で作っているのですね、すごいです」

晶葉「まあ私は天才だからな!」

晶葉「……だが天才といえども一人でなんでもできるわけではない」

晶葉「……また来てくれるか?」

ライラ「もちろんですよー」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 07:05:29.02 ID:B6o+j2sA0

-翌日-
-346プロダクション、女子寮前-

ライラ「今日はキョウコさんとお料理のお手伝いの約束をしている日ですよ」

響子「ライラさん、こっちですよー」

ライラ「キョウコさんこんにちはですよ」

響子「はい、こんにちはライラさん」

ライラ「わざわざお迎え、ありがとうございますです」

響子「いえいえ。 それに寮は管理が厳しいので、一緒に入らないと入れないんですよ」

ライラ「おー、それはすごいですね。 ライラさんのアパートとは大違いです」

響子「……戸締りはちゃんとしてくださいね」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 07:06:03.14 ID:B6o+j2sA0

-女子寮、キッチン-

ライラ「本日は何を作るご予定でございますか?」

響子「今日はせっかくなんでライラさんのお国の料理、中東料理を作ってみたいと思います!」

ライラ「それはたのしみですねー」

響子「食べ慣れた人に食べてもらって感想をいただくのが上達の早道ですから」

ライラ「いっぱい食べますよー」

響子「ふふっ、それは頼もしいです」

ライラ「キョウコさん、今日のメニューはなんでございますか?」

響子「マチブース、ハモス、リモナナですね」

ライラ「どれも懐かしい名前ですね」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 07:07:19.32 ID:B6o+j2sA0

響子「まずは時間のかかるマチブースから作りましょう」

ライア「日本風に言うと鶏肉の炊き込み御飯ですねー」

響子「まずお米を洗ってざるにあげておきます」

響子「もちろんお米は長くてパラパラした食感のインディカ米です」

ライラ「久しぶりに、このお米を見ましたです」

ライラ「初めて日本に来たときは、お米がもちもちしていてびっくしりましたですよー」

響子「それから鶏肉、トマト、玉ねぎをそれぞれ一口大、2cm角、みじんに切っていきます」

響子「鍋にオリーブオイルを引き、玉ねぎを炒めます」

響子「しんなりしてきたら鶏肉を入れてさらに炒めます」

ライラ「いい匂いがしてきましたねー」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 07:08:14.59 ID:B6o+j2sA0

響子「焼き色がついてきたら、水とトマトを入れて煮ていきます」

ライラ「この時に塩、胡椒、ターメリックやガラムマサラなどで味を整えますよー」

響子「沸騰したら鶏肉をとりだして、鍋に先ほどのお米を入れて弱火でしばらく炊きます」

ライラ「スパイスの香りがたまらないですねー」

響子「では炊いている間にハモスを作りましょうか」

ライラ「ひよこ豆のディップですねー」

響子「ひよこ豆はスーパーで買った缶詰のものを使用します」

響子「これにニンニク、レモン汁、オリーブオイル、練りゴマを合わせてフードプレセッサーでペーストにします」

響子「本当は練りゴマではなくタヒニというゴマペーストを使用するのですがスーパーには売ってませんでした」

ライラ「ライラさんの家にありますよー、メイドさんが売ってるところを探しました」

響子「是非今度分けてください! というかライラさんのお家にはメイドさんがいるのですか?」

ライラ「みなさん驚かれますねー」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 07:08:51.27 ID:B6o+j2sA0

響子「ペーストの材料に味付けとして塩とカイエンペッパーを加えます」

響子「ライラさんフードプロセッサーの蓋押さえてもらってもいいですか?」

ライラ「おまかせくださいです」

ライラ「うぃーんですよー」

ライラ「すごい勢いでペーストになっていきますねー」

響子「本当はピタパンというパンにつけて食べたいのですが、もしかしてライラさんの家にあります?」

ライラ「ありますよー」

響子「……先に連絡しておけばよかったですね」

響子「今回は買ってきたトルティーヤチップスと野菜スティックにつけてみたいと思います」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 07:09:35.41 ID:B6o+j2sA0

ライラ「マチブースの水気がなくなってきましたねー」

響子「それでは火をを止めて蒸らしましょう」

響子「その間に野菜スティックとリモナナを作ってしまいましょう!」

ライラ「ミントの入ったレモネードですねー」

響子「野菜スティックはセロリとキュウリを棒状に切るだけなので簡単ですね」

ライラ「背の高いコップに盛り付けると綺麗ですねー」

響子「次はリモナナです」

響子「夕美ちゃんからもらったたっぷりのミントです」

ライラ「良い香りがしますねー」

響子「これに自家製のレモンシロップ、水を足してフードプロセッサーにかけます」

響子「ペースト状になったら氷を加えてクラッシュアイスにします」

響子「完成です! 食後に飲むので冷蔵庫で冷やしておきましょう」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 07:10:08.65 ID:B6o+j2sA0

ライラ「マチブースもちょうど出来上がりましたね」

響子「では盛りつけますので、食器の準備お願いします」

ライラ「かしこまりですよー」

響子「ではこれをテーブルに運んでくださいな」

ライラ「いい匂いがしますねー、お腹が空きました」

響子「もう準備できますから、もう少し待ってくださいねー」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 07:10:41.68 ID:B6o+j2sA0

ライラ「それではいただきますですよー」

響子「いただきます」

ライラ「まずはマチブースから……」

ライラ「おお、とても美味しいのですよ。 故郷で食べていたのと負けず劣らずです」

響子「ライラさんにそう言ってもらえると嬉しいです!」

ライラ「次はハモスですねー、セロリにつけて……」

ライラ「これも美味しいです、でもこれは冷蔵庫で少し寝かせた方がもっと美味しくなりますね」

ライラ「明日、ピタパンを持ってきますので一緒に食べましょうねー」

響子「まだまだありますからいっぱい食べてくださいね!」

ライラ「キョウコさんのお料理は優しい味がしますねー」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 07:11:16.46 ID:B6o+j2sA0

ライラ「ごちそうさまでしたですよ」

響子「おそまつさまでした」

響子「ではリモナナを出してきますね」

響子「はい、どうぞ!」

ライラ「透明がかった緑でとてもきれいですね」

響子「ついでに残ったレモンもコップの淵に飾り付けて、ミントを散らして……」

ライラ「まるでおしゃれなカフェのメニューみたいですねー」

ライラ「味もとても美味しいですねー。 キョウコさんのレモンシロップのおかげでしょうか?」

響子「ありがとうございます。 シロップはまだありますので、よかったら持って帰りますか?」

ライラ「いいのですか。すごく嬉しいですよ!」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 07:11:58.17 ID:B6o+j2sA0

ライラ「今日はありがとうございました、キョウコさん」

響子「いえいえこちらこそ、おかげで新しい料理のレパートリーが増えました!」

ライラ「ライラさん故郷のことを思い出しました」

ライラ「わたくしは日本に逃げてきた訳ですが、ドバイも悪いことばかりではありませんでした」

ライラ「これでまたしばらくアイドル頑張れそうですねー」

響子「私も寮暮らしでたまにホームシックになります」

響子「けど、そんなときはアイドルの仲間たちが励ましてくれます!」

響子「ライラさんも是非、私たちを頼ってくださいね!!」

ライラ「ライラさんは良いお友達をもったのですよー」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 07:15:55.64 ID:B6o+j2sA0
今回はこれでひとまず終了。
残りの協力者は小梅ちゃん、歌鈴ちゃん、美世さん、亜季殿、肇さん、P、李衣菜ちゃんですね。
後もう一度なつきち編が入る予定です。
ある程度何をさせるのかは決めているので、また近いうちにとうかしたいですね。
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/17(日) 15:01:46.95 ID:SoJitmTgO
ええぞ
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/17(日) 19:47:15.10 ID:q+aTV+SpO
リモナナをアベナナと空目したのはじぶんだけではないはず。はず・・・・
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/17(日) 22:04:21.76 ID:u8EA+854o
乙でした
ライラさんはホントにいい仲間に恵まれたなあ
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/19(火) 01:28:47.07 ID:V3RKXpmM0
>>1です、少し投下していきます。
歌鈴ちゃん編と小梅ちゃん編です。
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/19(火) 01:29:37.87 ID:V3RKXpmM0

-別の日、朝-
-ライラの家-

ライラ「今日はカリンさんのお手伝いに向かいますですよー」

ライラ「カリンさんは少し遠くの神社でボランティアをしているとのことです」

ライラ「これまでプロダクションまでの往復ばかりだったので、初めての長距離ツーリングですねー」

メイド「気をつけてくださいね」

ライラ「はい、行ってきますですよー!」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/19(火) 01:30:16.82 ID:V3RKXpmM0

ライラ「しっかりと点検をしてから出発ですねー」

ライラ「点検の基本は"ネン・オ・シャ・チ・エ・ブ・ク・トウ・バ・シメ" だとナツキ殿がおっしゃっていました」

ライラ「まず燃料とオイルはしっかり入ってますね」

ライラ「シャリンは空気も入ってますし傷なんかもないですねー」

ライラ「チェーンもいい感じにたわんでいますよー」

ライラ「エンジンは…… キック一発で点火ですねー。 いい調子ですねー」

ライラ「ブレーキとクラッチも異常はないですねー」

ライラ「灯火類もしっかり光ってますね、ピカピカですよー」

ライラ「バッテリーは灯火類が大丈夫なのでこちらも大丈夫ですねー」

ライラ「あとは増し締めですねー。 monkey殿は部品が少ないので楽ですねー」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/19(火) 01:30:42.83 ID:V3RKXpmM0

ライラ「後は持ち物ですね」

ライラ「ヘルメットよーし、免許よーし、地図よーし、お財布よーし、準備万端ですねー」

ライラ「暖機運転もこれぐらいでいいでしょうかー」

ライラ「今日も無事故無違反でいきますですよー」

ライラ「安全運転でないと手伝ってくださった皆様に申し訳ないですからねー」

ライラ「それでは出発でございますねー!」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/19(火) 01:31:33.68 ID:V3RKXpmM0

-神社-

ライラ「到着でございますねー」

歌鈴「ライラさーん! こっちですよー!」

ライラ「カリンさん、おはようございますですよー」

歌鈴「はい、おはようございます」

ライラ「今日はここで何をされるのですか?」

歌鈴「今日は境内のお掃除ですよ」

歌鈴「ここの神社は神主さんがもう高齢で、管理が難しいと聞いたので時々お手伝いに来ているんです」

ライラ「カリンさんはよいお方ですねー」

歌鈴「そんなことありませんよ」

歌鈴「私の実家は神社なので、たまに神社の仕事をしないと変な感じがするというか」

ライラ「心落ち着く場所、というやつですね」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/19(火) 01:32:07.36 ID:V3RKXpmM0

歌鈴「まずはここの神様にご挨拶をしましょう」

歌鈴「御作法はご存知ですか?」

ライラ「はい、前にチヅルさんたちと来たことがあるのでー」

ライラ「二礼二拍手一礼でございますねー」

歌鈴「それでは早速お掃除にかかりましょうか」

歌鈴「お掃除道具は社務所にあるので取ってきますね」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/19(火) 01:32:33.98 ID:V3RKXpmM0

ライラ「神社のお掃除で何か気をつけることはございますか?」

歌鈴「そうですね、神様のおられる方に箒をはかない、などでしょうか」

歌鈴「あと、神社の境内の中の物は持ち帰らないようにしてくださいね」

ライラ「かしこまりましたです」

歌鈴「それでは始めましょう、まず草むしりをしてから箒でお掃除しましょうか」

ライラ「がんばりましょー」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/19(火) 01:33:01.69 ID:V3RKXpmM0

ライラ「終わりましたねー」

歌鈴「お手伝いいただいてありがとうございました」

ライラ「やはり綺麗にすると気持ちがいいですねー」

歌鈴「お疲れ様でした。お菓子を用意してますので食べましょうか」

ライラ「おー、カリンさんは気がきくのでございますねー」

歌鈴「水筒にお茶も入れてきてますので一緒に楽しみましょうね」

ライラ「ライラさんもー」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/19(火) 01:33:32.46 ID:V3RKXpmM0

歌鈴「こちらのベンチでいただきましょうか」

歌鈴「じゃーん、今日はこちらのお菓子を持ってきました!」

ライラ「桜餅でございますかー、ライラさん大好きですよー」

歌鈴「実はこれ桜餅に似ているんですけど違うお菓子で、道明寺餅というんですよ」

ライラ「おー、カリンさんの同じ名前ですねー」

歌鈴「関西ではこっちの方が有名なんですけどね」

歌鈴「こちらではあまり見つからなくてびっくりしました」
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