ウェイバー「なんだよこいつ…」ガッシュ「ウヌ?」

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402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/01(木) 13:01:06.38 ID:5pSiD/AB0


ーーーーーーーーーーーー

セイバー「…です」

ウェイバー「へえ…まさかそんな奴とは思いもしなかったな。…だからアインツベルンじゃなくて、あいつ自ら出てきたってわけか」

ウェイバー「それにしても壮絶な戦いをしてたんだな…お前達は。んでお前はマスターに同情して、つい出すぎた真似をしてしまったわけか?」

セイバー「…」

ウェイバー「でもなー…どうにかしてやりたいけど、僕がでしゃばる所でもないし…」

ウェイバー「…散々罵倒されたお前がマスターを見捨ててないのも、何か理由があるんだろ?」

セイバー「…泣いていた」

ウェイバー「え?」

セイバー「切嗣は…泣いていた。私には涙を見せる事などありませんでしたが…少しだけ見せた…あの切嗣の顔は、冷酷な暗殺者などではない、愛する人への涙を流しているようにしか感じませんでした」

ウェイバー「…」

セイバー「勿論、そうではないとは理解しています。しかし、あの時の顔を見てから…」


アイリ『…お願いね?』

切嗣『よかった…本当に』


セイバー「…私は…」
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/01(木) 13:16:14.68 ID:5pSiD/AB0
セイバー「分からない。どちらが本当の衛宮切嗣なのか。自分がやっていることは間違いなのか。彼の心が…私には全く…」

切嗣『お前は…人の心が分かっていないんだな』

セイバー「情けない。民を救うどころか、人一人の気持ちも汲み取れない。やはり私は、王の器ではないのでしょうね」

ウェイバー「聖杯の望みはそういうわけか…」

セイバー「…私のせいで、国が滅びたも同然です。叶うならば、王の選定のやり直しを…」

セイバー「…ああ、申し訳ない。私情を挟みすぎてしまいました。私の話は終わりです」

ウェイバー「…王の器、ね」

ウェイバー「あー…セイバー。今度は僕の番だけど、まずはじめにいいか?」

セイバー「なんでしょう?」

ウェイバー「ガッシュもな…一応、王様なんだ」

セイバー「なんと!一体どこの王なのですか?」

ウェイバー「それは…えっと…」

セイバー「何故勿体ぶる!ここまで来たならば教えてくれても…」

ウェイバー「…冗談じゃないからな?」

ウェイバー「魔界だ」

セイバー「…は?」

ウェイバー「魔界だ」

セイバー「…は??」
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/01(木) 14:05:21.29 ID:5pSiD/AB0
いったんここまで
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/01(木) 14:41:08.23 ID:uIeG3OP+0
(ルール上は本燃えたら敗退とはいえ)人or魔物が死ぬかもしれないバトルロワイヤルで王を決めるなんて聞かされたらブチギレるのでは
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/01(木) 16:47:59.39 ID:lCI5Ws/w0
魔物の力を悪用しまくる人間とかいたしな
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/01(木) 16:48:33.06 ID:lCI5Ws/w0
戦う意思のない奴に凶暴な別人格植え付けたりするし
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/01(木) 16:50:57.42 ID:60Tk7PVX0
「人間と共に戦う事で子供たちを精神的に成長させる」とかいう名目でまだ小学生程度の子供たちを別世界に放り込んだ上
戦場となる人間界に対して事前連絡もせず承諾すら得ないどころか戦後に被害の一切も賠償しない

アレ、人間界の事を蠱毒に使う壺くらいにしか考えてないのでは・・・
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/01(木) 17:07:41.65 ID:lCI5Ws/w0
まだ喋れない幼児から高校生ぐらいの子供という子供の範囲がかなりハンデあるからな、一応最後の一人が決まったら魔物が壊したものは直してくれるけど
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/01(木) 17:19:44.71 ID:60Tk7PVX0
>>409
ありゃ、直してたかスマン

喋れないと言えば魔物の種類によっては人間と言葉で意思疎通できない例もいくつかあったな
ただゾボロンもウマゴンもカルディオもパートナーとの意思疎通は出来てたし特にデメリットにはなり得ないのか
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/01(木) 18:10:22.66 ID:Tw61AFA7o
そもそも優勝したら願い叶えるって聞いたけど、それ知らずに戦ってるパートナー多そう
そんな話序盤に出てないよな?あの世界の人達優しい
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/01(木) 18:14:50.70 ID:lCI5Ws/w0
貴方が望むだけの財を与えるか、魔物との記憶を残すか選べるよ
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/02(金) 13:03:32.10 ID:M3xXGR0U0
セイバー「マカイ?…私は、そのような国も文明も耳にしたことはありませんが…」

ウェイバー「うーん…魔界…そうだなあ、人間じゃなくて、魔物…?がいる場所っていうか…とにかく、あいつはそこの王様らしい」

セイバー「魔物…?ガッシュは聖杯によって呼び出された、全うな英霊ではないのですか?」

ウェイバー「いや…呼び出したのは確かに僕なんだけど…ちょっと待ってろ」ガサゴソ

ウェイバー「…あった。ほら、見てみろ」ポイ

ウェイバーが取り出したのは、ガッシュの服の色にそっくりな、青い布の切れ端だった。

セイバー「これは?」

ウェイバー「ガッシュを召喚した時の触媒だ」

セイバー「…この布でですか?」

ウェイバー「アーチ…ちょびっとだけ優秀な魔術師が用意した逸品を拝借してきたんだけど…で、やってみたらガッシュが召喚できたってわけ」

セイバー「くすねてきたということですか…」ジトー

ウェイバー「そんな目で見ないでくれ…」
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/02(金) 13:32:31.34 ID:M3xXGR0U0
ウェイバー「話を戻そう。ガッシュは記憶がないってのは、お前も聞いただろ?でも、完全に記憶がない訳じゃない」

ウェイバー「あいつは王になるために戦ってきた。百人もの魔物の中で、たった一人しかなれない王様になるためにな」

セイバー「その…魔物同士で争って、王を決めていたと?」

ウェイバー「ひどい話さ。あんな子供を人間界に解き放って、仲間と戦わせるなんて。僕みたいな人間の力を借りるとはいえ、ほんと何考えてんだか」

セイバー「…年端もいかない子らをそのように扱うのは、憤りを感じます。しかし話が唐突すぎて、全ては噛み砕けていない。気の毒だ、というのが率直な感想ではあります」

ウェイバー「ま、そうだよな。僕も詳しくは知らないけど…」

セイバー「ですが、周りを蹴落としてまで王として君臨する。それはもはや暴君とも違わない。…私に言わせればその思想は、国の在り方にも、王道にも反している」

セイバー「はっきり言って今、ガッシュを哀れむと同時にガッシュに失望もしました」

ウェイバー「…なんか勘違いしてないか?」
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/02(金) 13:53:05.72 ID:M3xXGR0U0
ウェイバー「自分のために仲間を見捨てるなんて、ガッシュがそんな事するような奴に見えるのかよ」

ウェイバー「…一回だけ、ガッシュの記憶が僕に流れてきた。その時見えたんだ」

ウェイバー「確かにあいつは、王様を目指して戦ってた。でもそれは、自分のためなんかじゃない。あいつがなりたい王様ってのは…」

『魔界にやさしい王様がいてくれたら…こんな…つらい戦いはしなくてよかったのかな…?』

『ウヌ、ウヌ!そのとおりだ!』

ウェイバー「…やさしい王様だ」

セイバー「やさしい…王様?」

ウェイバー「うまく言えないけど…誰も傷つかないような世界のために、あいつは頑張ってたんだ。だから僕は…」

セイバー「誰も傷つかない…?そんなものは無理だ。何かの犠牲なしには国は成り立たない!」

セイバー「国のため、国を背負うのが正しき王の姿だ!たとえ苦渋の決断を迫られようと、王は耐えしのぎ、常に民のためにあらなければならない!やさしい王様など…そんな絵空事など通じない!」

ウェイバー「っおまえ…」


ガッシュ「…そんなことはない!!」
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/02(金) 17:07:41.65 ID:M3xXGR0U0
ウェイバー「ガッシュ…悪い、起こしちゃったか」

ガッシュ「ウヌ…よいのだ。それよりも…セイバー、どうしてやさしい王様が、いてはいけないように言うのだ?」

セイバー「…それは、優しさだけでは王として不充分だからです。国を束ね、統治するためには、優しさだけでは民も離れていくでしょう」

ガッシュ「………」

ガッシュ「なるほどのう」

ウェイバー「はあ!?納得すんのかよ!?」

ガッシュ「…正直私は、王としての在り方などはよく分からないのだ…」

ガッシュ「ウヌ、やさしいだけではダメなのだ…」

ウェイバー(おいおい、ズバッと言ってくれる流れだっただろ…)

セイバー「呆れました。そのような腑抜けた心構えでは、今はよくてもこの先…」

ガッシュ「…でもきっと、私が道を間違えても、みんなが助けてくれるのだ」

ウェイバー「!」

ガッシュ「一人で何でもやることは難しい。だから友達や、先生や、家族が、その一人に手を差し伸べてくれる」

ガッシュ「みんながいればなんだってできるのだ!どんな強い敵がいても、力を合わせて倒せるのだ!」

セイバー「…根拠はどこに?」

ガッシュ「二人とも、私の友達だからだ!」

セイバー「! 私が、友達…?」
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/02(金) 17:23:31.41 ID:M3xXGR0U0
セイバー「ガッシュ…気持ちは嬉しいですが、友達というのは少し…」

ガッシュ「ちがうのか!?」

セイバー「う…」

ガッシュ「悲しいのう…友達になれたと思ったのにのう…」

セイバー「…!そうか…その王の選別の時に、貴方の友は…」

ガッシュ「私は人間界での戦いの記憶は戻ってはいない。しかし、出会った魔物の友達の名は全て覚えておる!…戦った後の、記憶も…」

セイバー「その友人は、今は…もういないのですね。…いえ、不躾な問いですね。忘れてください」

ガッシュ「ウヌ?今でもみんな私の友達なのだ」

セイバー「は?」

ガッシュ「いろいろあったけどみんな、私の友達なのだ」

セイバー「…」

ウェイバー「…ぷっ、アハハハハ!」

ガッシュ「な、なにがおかしいのだ!」

ウェイバー「いやー…まさかセイバーを黙らせるなんて…見ろよあの顔、ポカーンてしてるぞ、ポカーンて!アハハハハハハ!」

セイバー「笑うなぁ!」ブォン

ウェイバー「うわぁ!」
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/02(金) 17:29:58.83 ID:M3xXGR0U0

ーーーーーーーーー

セイバー「すまないガッシュ、止めなければこの家ごとウェイバーを粉砕するところでした」

ガッシュ「ハァ…ウヌウ……」

ウェイバー「…くあー…そうだ、僕眠いんだった。寝よー…」

セイバー「なっ!逃げるな!」

ウェイバー「僕の負けだよ…おやすみー」

セイバー「むぅ…」

ガッシュ「…なんだか眠れないのう」

セイバー「…私たちのせいですね」

ガッシュ「ウヌ…セイバー?」

セイバー「なんでしょう?ガッシュ」

ガッシュ「さっきの話の続きなのだがの…」
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/02(金) 17:48:37.00 ID:M3xXGR0U0
ガッシュ「私が王様になれたのは、私一人の力ではない。私に協力してくれたみんなのおかげなのだ」

セイバー「それは…察していました。貴方が友を大事にする理由は、きっとそこからなのでしょう?」

ガッシュ「ウヌ。それで、お主の聖杯へのお願いなのだが…王のせんていのやり直しとはなんなのだ?」

セイバー「言葉通りです。至らない王のおかげで国は終わりの一途を辿った。許されるのならば、私などではない、真に相応しい王を選ぶために…」

ガッシュ「…やり直すとは、今までのすべてをなかったことにするのか?」 

セイバー「ええ。構いませんよ、それが民にとって最も…」

ガッシュ「それは、本当に正しいことなのかの?」

セイバー「…何?」

ガッシュ「お主のことを否定したくはないが…お主の全てを消してしまうことが、よいことだとはとても思えぬ!」

ガッシュ「私だって、はじめからみんなと仲がよかったのではない。それどころか…友もあまりいなかったのだ。それでも正面からぶつかりあって話し合えば、分かり合えるはずなのだ。…だから、お主に言いたいのは…」

ガッシュ「お主は過去や今にとらわれず、お主の本当にやりたいことをやればいいのだ!間違ってもいい!自分にウソをつくな!」

セイバー「…!」
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/02(金) 17:52:58.06 ID:M3xXGR0U0
ガッシュ「…ハッ!すまぬセイバー!つい…」

セイバー「…いえ…」

《うるさいぞー!》

ガッシュ「ア!も、もう寝ようぞ!セイバーも寝るのだ!ホラホラホラ!」バババ

セイバー「あ、ちょっ…」

ガッシュ「おやすみなさいなのだー!」シュバッ

セイバー「ガッシュ…」

セイバー「…おやすみなさい。ありがとう、やさしい王様」

ガッシュ「…ウヌ!」


ウェイバー(…よかったな…)


421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/02(金) 18:00:40.73 ID:1Vf9kMJq0
良いこと言うなぁ
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/02(金) 19:43:17.86 ID:M3xXGR0U0
セイバー(私がやりたいことをやればいい…ですか)

聖杯を手にして、失われた祖国を救済する。その望みを叶えるために私は希望にすがって、衛宮切嗣のサーヴァントとして召喚された。


全てを失ってから、ようやく後悔した。私が王でなければきっとこうならなかった。

《王は人の心が分からない》

かつてある騎士がそう言い残し、私から立ち去った。

民のために、国のために、小さな村を焼き払った私へ。生まれながらに故郷を失った者への思いなど捨て置いた私へ。国の繁栄のために犠牲を厭わない私から、或いは感じ取ったのだろう。

信頼していた円卓も、皹が入れば瞬く間に崩壊した。友である湖の騎士の行いを、私は咎めなかった。…今になれば、彼のためにも裁くべきだったのだろうかとも惟う。

人としての願いなどそこにはなかった。ただ完璧な王として振る舞えば、皆は着いてきてくれる。それのみを信じて、私は……

《セイバー》



ーーー私は…
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/02(金) 19:43:52.86 ID:M3xXGR0U0
多分ここまで
説教くさくなってしまったな…
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/04(日) 19:45:25.92 ID:h5Al17FH0
再開します
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/04(日) 19:54:19.31 ID:h5Al17FH0
ケイネス「かはっ…」ドサッ

ゾフィス「…六時間三十八秒。やれやれ…才能だけは伊達ではありませんね」

臓硯「…いつまで油を売っておるんじゃ貴様、はようせんか」

ゾフィス「そう焦らずとも、もうすぐですよゾウケン…」

ゾフィス「貴方への恩は忘れていない、心配無用です。それに正直…」

アーチャー「…」

ライダー「…」

ゼオン「…」

ゾフィス「負ける気がしなくて…フフフ」

ゾフィス「おっと失礼。どうかしたのか、というのが筋ですね」

臓硯「ふん…些か不愉快な事があってな。少し外していた隙にあの魔術師殺し、儂の館に手をだしおった」

ゾフィス「へぇ…それはそれは…しかし、もう思い入れはないのでしょう?」

臓硯「…そうじゃな」
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/04(日) 20:05:52.67 ID:h5Al17FH0
 朝

ガッシュ「おはようなのだー!」

ウェイバー「おはよう。あの後、少しは眠れたか?」

ガッシュ「ヌ…よ、よふかしはしておらぬぞ!」

ウェイバー「ハハ…ん?」

ウェイバーが目をやると、セイバーは、一人物思いにふけっていた。

ウェイバー(まだ悩んでんのかな…でも声かけないわけにもいかないし…)

ウェイバー「…おはよ」ポン

セイバー「ひゃっ!あ…お、おはようございます、ウェイバー!」

ウェイバー「そんなに驚くことないだろ…」

セイバー「明るくなるまで少し瞑想していたもので…ね、寝ていたわけではありませんよ!」

ウェイバー「誰もそんなこと言ってないっての。逆にずっと神経尖らしてるほうが体に悪いぞ」

セイバー「む…そうとも…いわない…こともないですが」

ウェイバー「とにかく!準備したら教会に行くぞ!言峰が待ってるからな」

ガッシュ「ウヌ!」

ウェイバー「じゃ、まず朝ごはんを…」


マーサ「ウェイバーちゃん!ガッシュちゃん!お客さんよー!」


ウェイバー「…調子狂うな。誰だよこんな時間に…はーい、今行く!」スタスタ

セイバー「…!」
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/04(日) 20:07:24.19 ID:h5Al17FH0
ちょっと待て、なんやねんその六時間三十八秒て。
おかしいやろ三十八秒は!
三十八分に直しておいてください…
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/05(月) 00:55:54.42 ID:CqpGnnSc0
セイバー「ウェイバー!これは罠では…」

ウェイバー「うるさいな…頭痛くなるから騒がないでくれよ」

セイバー「」

目を擦り、小言から耳を塞ぎながら玄関に赴く。しかし待っていたのは思いもよらない人だった。

ウェイバー「はいはい…あれ?君は…」  

桜「…」

ウェイバー(…ガッシュ目当てかな。てかそれよりも聞きたい事が)

桜「…あの、ガッシュ君、いますか?」
 
ウェイバー「あーいるいる、いるけど…」

ウェイバー「えっと…なんでこの家の場所が分かったのかな…?」

桜「…それは…」

桜「…」

ウェイバー「…」

ウェイバー(黙っちゃったよ…)

セイバー(ガッシュを呼んできましょう)
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/05(月) 01:05:53.56 ID:CqpGnnSc0
ウェイバー「…」

桜「…」

「「………」」

ウェイバー(辛い…この空間がとてつもなく…)

「サクラ!」

桜「! ガッシュ君!」トテトテ

ウェイバー(おお…一目散に…)

ガッシュ「どうしたのだ?なんでここに来たのだ?」
 
桜「…教会のおじさんが、ここならガッシュ君がいるって…」

ウェイバー「ことみねぇぇ…!僕たちの後つけてたのか…」

ウェイバー「で、ここに来たのはガッシュに会いたかったからか。でもなんで教会に行くんだよ?用事なんかないだろ、君みたいな子供に」

桜「…」プイッ

ウェイバー「このガキ…」

セイバー「よしなさい、みっともない」

ウェイバー「うぐ…」

ガッシュ「…話してくれるかの?」

桜「…」コクッ

ウェイバー「…」イラァ
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/05(月) 01:18:00.46 ID:CqpGnnSc0
桜「昨日の夜…」

ーーーーーーーーー

間桐の虫蔵で、少女は一人鍛練と称された見るにも耐えない虐待をいつもより長い時間受けていた。

しばらくすると、こつ、こつと足音が聞こえてきた。

桜(だれかきた…?)

桜『…おじいさま?』

切嗣『ッ…予想以上に惨いな』

桜『おじさん…だれ?』

切嗣『…セイバーの言っていたのはこの子か』

切嗣『痛かったろう…安心しろ。今すぐここから出してやる』

桜『え?でも…』

切嗣『…間桐め…幼い少女を虫漬けとは…』グッ

桜(どうして…どうしてこのひとはおこっているんだろう…)

切嗣『早くしろ』

桜は言われるがままに、男の手を掴むしかなかった。
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/05(月) 01:30:28.19 ID:CqpGnnSc0
切嗣『いいか…君はこれから、この地図にある教会に行きなさい。きっと君を保護してくれる』

桜『ほご…?』

切嗣『君には悪いが…今からこの建物ごと、忌々しい虫共を焼き払う』

桜『そ、そんなことしたらおじいさまが…』

切嗣『…君が気にすることじゃあない。さ、行きなさい』

桜『おうち、なくなっちゃうの…?』

切嗣『…』

桜『…どうして…』

切嗣『…さあ、どうしてだろうな。…おじさんが、悪者だからかな』

桜『…』

切嗣『…なら、悪者らしく振る舞うとしよう…』カチャ

切嗣『まだ生きていたいなら、ここから消えろ』

桜『! や、やだ…こわいよ…!』ダッ

切嗣『…はは…』



切嗣『…いいんだ。これが、僕の正義だ』


男は、静かに館に火を放った。
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/05(月) 01:51:12.13 ID:CqpGnnSc0
教会

桜『…ここかな』

桜『人が…いない…どうしよう、私…道に迷っちゃったのかな…』

綺礼『…こんな時間に何か用かね?薄幸な少女よ』

桜『!!』

綺礼(この娘、見覚えがあるような…ないような…)

桜(うわあ…すっごくおおきい…)

桜『え、えっと…教会に、ほご?してもらいにきました』

綺礼『…こちらも忙しいというのに…』ボソッ

桜『え?』

綺礼『…何故だ、何故私の仕事が増えている?私は一体何のために、騒々しいあいつらを帰らせたのだ…』

綺礼『ぐ…仕方あるまい。ここは教会側として、責任を持たねばならぬ所だ』

桜『あ、あの…』

綺礼『何かね?…そういえば、君の名は…』

桜『さくら…間桐、桜です』

綺礼『…成程』
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/05(月) 02:00:24.59 ID:CqpGnnSc0
綺礼(私が監督役とはいえ、ここにこの娘を置いておくのは危険にも程がある…)

桜『…こわいよ』

綺礼(しかし野放しには…)

桜『…ガッシュ君…』

綺礼『!!!! い、今なんと、言ったのかな』

桜『!? ガッシュ…君って…』

綺礼『そうか…ふふ、どうやら天は君に味方してくれているようだ』

綺礼『喜べ少女よ。君の望みはようやく叶う』

桜『…?』

ーーーーーーーーーーーー

桜「それで…き、きちゃった」

セイバー「…」

ガッシュ「…」

ウェイバー「…」
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/05(月) 02:01:50.34 ID:CqpGnnSc0
ここまで
ss見返してみたけどガッシュかfateか片方しか知らない人には意味わからん上にくそつまらんなこれ
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/05(月) 02:33:07.46 ID:rCxQ5ysBo

両方知ってる層には受けてるんだからいいじゃん

特にマナー悪い訳でもないんだから好きに書けばいいんだよ
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/05(月) 10:33:05.10 ID:0KKMvLzco
ガッシュもFateも大まかな設定とストーリーしか知らんけど楽しんでるから気にするな
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/05(月) 14:34:14.57 ID:laVOckD+o
クロスssってそういうもんでしょ
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/05(月) 15:31:45.28 ID:CqpGnnSc0
クロス…というか、こんな長いss書いたの初めてで不安で…そう言ってくれるなら嬉しいです
再開します
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/05(月) 15:41:40.39 ID:CqpGnnSc0
セイバー「…弱りましたね」ヒソヒソ

ウェイバー「どうしようもないんだけど…」ヒソヒソ

ガッシュ「…サクラ!」

桜「な、なにかな」

ガッシュ「これから私たちは大事な用があるのだ。私もお主と遊びたいのだがその…今は…」

桜「で、でも、帰ってくるんでしょ?このままだと私…」オロオロ

ガッシュ「サ、サクラ?」

桜「っ…だれもっ…わたしとっ…ひっく…」

ガッシュ「ヌワアアア!泣くな、泣くのではない!どどどどどうすればよいのだウェイバー!!」

桜「わたし…ぐすっ…もうっ…だれも…」

ガッシュ「ヌオオオオ!!」

ウェイバー「おい落ち着け!ああああもおおお!とうすりゃいいんだよぉぉ…!」ジタバタ

セイバー「貴方も落ち着きなさい」ピシッ

ウェイバー「あいてっ」

セイバー「…サクラ、といいましたね」

桜「…?」
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/05(月) 15:51:31.75 ID:CqpGnnSc0
セイバー「ガッシュは、貴方の事を大事に思っています。しかし今は此方が手一杯なのです。ですから、ほんの少しだけ、ガッシュを貸していただけませんか」

桜「え…でも、かえって…くるんだよね?」

ガッシュ「ウ…それは…」

桜「…」

ガッシュ「…ウヌ!任せるのだ!帰ってきたら、また私と、たくさん遊ぼうぞ!」

桜「…!うん!やくそくね!」

ガッシュ「ウヌ!やくそくなのだ!」

ウェイバー(…軽はずみに約束していいものか…いいや、軽はずみなんかじゃないよな)

ウェイバー「よし分かった!じゃあサクラ、君は家で預からせてもらうよ。おじいさんとおばあさんは優しいから、きっと歓迎してくれるはずさ」

桜「はい…ガッシュ君、私ずっとまってるからね」

ガッシュ「ウ、ウヌ!」ゾッ

セイバー「?」

ガッシュ「で、ではウェイバー!セイバー!早く出発しようぞ!」

ウェイバー「お、おう…」

桜「…ずうっと、まってるから」

ガッシュ「ヒイッ!?」
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/05(月) 16:01:12.32 ID:CqpGnnSc0
ウェイバー「どうしたんだよ、急にビビりだして」

ガッシュ「…何故だか分からぬが、あのようなタイプの子は苦手なのだ…」

《ガッシュちゃーん!》

ガッシュ「ウッ!…寒気が…」

セイバー「…しかし、切嗣は間桐との戦いの後、何処へ向かったのでしょうか」

ウェイバー「さあなぁ…サーヴァントのお前がここにいるってことは、まだ脱落はしてないんだろうけど…」

セイバー「…」


セイバー『…虫蔵の中に一人の娘が!』

切嗣『…』

セイバー『切嗣…!』

セイバー(切嗣…覚えていてくれたのですね)

ウェイバー「…着いたぞ」
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/05(月) 16:45:16.17 ID:Nk0Qc3V10
ヤンデレか
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/05(月) 16:46:28.05 ID:CqpGnnSc0
教会

ウェイバー「言峰!いるんだろ!出てこい!」


綺礼「…やぁ諸君。羽休めにはなったかね?」

ウェイバー「とぼけんなよお前!僕たちの根城をあっさりばらしやがって…」

綺礼「私はガッシュに会いたい彼女の意思を尊重したまでだ。お前にとやかく言われる筋合いはない」

ウェイバー「めちゃくちゃだな…」

綺礼「痴話話もここまでにしよう。お前たち、覚悟はできたか?無事生き延びるか…あるいは、死ぬか」

ウェイバー「…ああ」

セイバー「はい」

ガッシュ「ウェイバーは私が守るのだ!」

綺礼「…ならばもう止めはしない」

綺礼「これが…最後の決戦だ」

「「「オオ!」」」
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/05(月) 16:46:57.08 ID:CqpGnnSc0
いったんここまで
やっと終盤入る…
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/05(月) 19:00:25.33 ID:FYhcQIUh0
パティはまた違うタイプというかなんというか
人間界来る前はどういう付き合い方をしてたんだろうな、スルーしたのは忘れてたからなんだし
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/05(月) 20:40:22.63 ID:Nk0Qc3V10
金色のガッシュベル!!SECONDLAP
http://syosetu.org/novel/136714/
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/06(火) 07:00:37.02 ID:YwSN6R2go
>>446
それくっそつまらんぞ
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/06(火) 08:07:29.04 ID:+ehc35PKo
糞作品で有名な奴だぞ
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/06(火) 09:00:44.20 ID:VittRbzkO
クラスssは両作知らない人も両作既読の人も読むけど○○のネタだ、××ならその行動やってそう、みたいなのを楽しむって面が強いしそんな気にしないでいいと思う
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/07(水) 02:04:07.58 ID:o6d+lCrq0
作者のページ見る限りは処女作っぽいな
完結させられるのは凄いと思うわ
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/07(水) 07:15:10.74 ID:HZehYnONo
>>450
うんこ垂れたのを「出し切ったから凄い」なんて言われても
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/07(水) 15:17:16.64 ID:j729yoRdO
前も言ったが同じ作者じゃないのに外部の張るなよ
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/08(木) 13:58:23.36 ID:x5R2KRt70
 [建設中 冬木市民会館]

臓硯「…来たか」

「やはり、ここにいるのは奴ではなくマキリか…」

「…あたかも読みが外れたみたいな言い方だな。分かってたくせに。ま、どっちにしろやることは変わんないけど!」

「ウヌ!その通りだ!」

綺礼「必ず阻止する…貴様らの隠謀を」

ガッシュ「絶対に、この世界を終わらせぬ!」

ウェイバー「覚悟しやがれ!」

臓硯「なんじゃ…随分と甘く見ているようじゃが…勘違いするでないぞ?」

臓硯「此方は手を緩めたわけではない。この戦力で十二分と判断したからじゃ」


ゼオン「…」


ガッシュ「ゼオン!」

ウェイバー「! マジかよ…」


雁夜「ゥウアゥ…!!」


綺礼「ちっ…害虫が」


臓硯「カカカ…」


綺礼(…セイバー…そして、衛宮切嗣。聖杯の命運はお前たちに託す。負けてくれるなよ…)
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/08(木) 14:28:48.16 ID:x5R2KRt70
 [柳洞寺 大聖杯前]

ゾフィス「おや…貴方でしたか」

セイバー「キャスター!貴様に聖杯は渡さない!」

ゾフィス「…フッ。戦力差が認識できていないようですねェ…」

アーチャー「…」

ライダー「…」

セイバー「…!?アーチャー!ライダーまで!これは…」

アーチャー「…」ブワァ

セイバーが狼狽する間を逃さず、王の財宝を振りかざす。セイバーはアーチャーの容赦のない攻撃をいなし、ようやっと目が覚めた。

セイバー「…そうでした。今の貴様はキャスターの操り人形。私が、その呪縛から解き放ちましょう」


ゾフィス「チッ…余裕ありそうじゃないですか。なら…」クイッ


ライダー「…集え我が同胞」

セイバー「ライダー…!」

ゾフィス「ハハハ!!さあ、オレに面白いモンを見せてくれよ、最優のサーヴァントさんヨォ!」


ライダー「王の軍勢」


アーチャー「王の財宝」

世界がライダーの固有結界に包まれていく。誇り高き王達は、主の敵を排除するために、セイバーに立ち塞がった。

セイバー「ッ…!!」


ゾフィス「さて、オレは高みの見物…」


切嗣「…」

ゾフィス「性懲りもなく…仕方ない。ネズミ退治といきましょうか」
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/08(木) 14:51:14.52 ID:x5R2KRt70
ガッシュ「ヌアア!」

ウェイバー「ガッシュ!」

ゼオン「…」

ガッシュ「強い…」

ウェイバー「ああ…本無しでこれかよ…」

ウェイバー「くそっ、ザケルガ!」

臓硯「無駄じゃて」

ゼオン「…」バシュ

あらゆるガッシュの攻撃は、すべてあのマントで弾かれてしまう。本の有無に関わらず、埋めることのできない力の差が、ガッシュとゼオンにはあった。

ガッシュ「ヌ…」グラッ

ゼオン「…ッ」シュン

ガッシュ「なっ…」

体勢を崩した先に、すかさず瞬間移動に近い速さで接近し、肉弾戦でガッシュを追い詰めていく。

ゼオン「ウアアア!」ドゴッ

ガッシュ「グアアアア!」

ウェイバー「呪文が間に合わない…!」

臓硯「ゼオンの元々の身体能力にサーヴァントの力が加わっておる。貴様などにかなう相手ではない」

ウェイバー「そんな…でも!」

ウェイバー(それがどうした!その力の差をどうにかするのがパートナーの僕の役目だろうが!考えろ…考えろ!)

ガッシュ「ゼオン…お主は強いのだ。だが私も負けるわけにはいかぬのだ!ゼオンに勝って、私は世界を守る!」

ゼオン「…」


臓硯「…問題はあちらじゃな」
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/08(木) 15:11:42.76 ID:x5R2KRt70
雁夜「ガ…」ドサッ

綺礼「…口ほどにもない。そうは思わんかね、間桐臓硯」

臓硯「クク…いやはや、このようなこともあるもんじゃな…儂の見立てでは、五分五分であったが…」

臓硯「…ではの、神父。貴様と戦う気はない」

綺礼「…待て」

綺礼「答えろ。貴様の本当の目的はなんだ?」

臓硯「ほぉ…?」

綺礼「根源に至る…時臣師、および魔術師の切望する願望だ。貴様も例外ではないはずだ、吸血鬼。しかし世界を滅亡させようとするなど、真逆の発想のはずだ」

綺礼「何故貴様があのゾフィスに協力する?貴様は一体何を企んでいる」

臓硯「…カカカ…全く、貴様は興味深い。儂やゾフィスが貴様を気にかけるのも道理よな」

綺礼「なんだと?」

臓硯「答えを求めるならば、我らの影を追い続けるがいい」

「貴様には、その資格がある…」ヒュオオ

綺礼「! 消えたか…」

綺礼「…いかん。ガッシュらの援護に行かねば…」

綺礼「答え…か」
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/08(木) 15:33:24.18 ID:x5R2KRt70
セイバー「はっ…やああ!」ガキィン

アーチャー「…よく耐える…」

ライダー「…まだだ。行け、益荒男共」

「「「おおおおおお!!」」」

セイバー「…くっ」

セイバー「ーーーーーー風王鉄槌!!」

「「「うわあああああ!」」」

セイバー「ぐっ…これはもはや、擬似英霊を相手にしているようなものだ…」

向かってくる敵を薙ぎ払うが、セイバーはなかなかに苦戦していた。

アーチャー「凡百の兵であれ、至高の財の支援があれば格段に力を増す…」

ライダーが呼び寄せた精鋭はアーチャーの宝物庫から力を借り受け、セイバー一人では手に負えない強さとなっていた。本来の英雄王ならば到底有り得ない行為であるが、互いの意識がないが故に、その行為を可能とした。

ライダー「まさに、無敵の軍勢よな」

「「「「「ウオオオオ!!」」」」」


セイバー「まだ聖剣は使えない…せめて、微量でも魔翌力が賄えれば…」

セイバー「切嗣…!」
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/08(木) 15:34:28.73 ID:x5R2KRt70
いったんここまで
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/08(木) 17:21:59.68 ID:Sr0phU9i0
http://gashapon.jp/products/detail.html?jan_code=4549660226215000

ガッシュのガチャガチャ何処に売ってんだよ
ずっと探してるのに全然置いてないのよ
時期的にそろそろヤバイ
誰か助けてくれ
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/09(金) 22:56:30.53 ID:42z+m7mc0
あれ…こんな更新してたっけ…
しかも色々抜けてるし…疲れてんのかな…
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/09(金) 22:58:44.04 ID:42z+m7mc0
今日も無理です
いつの間にか書いてたとこは、補足入れれるか分かりませんが、このままいきたいと思います。
矛盾したり描写不足したりあると思いますが、まったり更新していきます。
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 23:30:07.90 ID:00e8lOLP0
しゃーない
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/11(日) 03:55:05.82 ID:2qiQbPK40
見つからない
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/12(月) 15:32:10.68 ID:B8dPfSRa0
再開します
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/12(月) 15:50:48.90 ID:B8dPfSRa0
ゼオン「…ウウ…!」

ウェイバー(落ち着け…今使える呪文は七つ…単体で効かなくても、組み合わせ次第でどうとでもなる!)

ウェイバー「ガッシュ!僕のそばに来い!」

ガッシュ「それではお主が…。ウェイバー!来るぞ!」

ウェイバー(一か八かだ…あいつを引き付けて…)

すかさず距離を詰めてくる。頭では分かっていたが、速さは人間のソレではない。

ゼオン「グオォァ!」ブンッ

ウェイバー「…今だ!ガッシュ!こっち向け!」

ガッシュ「ウ、ウヌ!?」クルッ

ウェイバー(こんだけ近いんだ…頼む、当たってくれ…!)

ウェイバー「ザグルゼム!」

ガッシュ「」ボッ

ゼオン「グッ!?」バリバリ

至近距離でのザグルゼムは、マントで防げず見事ゼオンに命中した。

ウェイバー「よっし!これでバオウを使えば…あれ?」

ゼオン「…」
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/12(月) 16:13:33.88 ID:B8dPfSRa0
ゼオン「…ハァッ!」バチバチ

ゼオンは帯電していたザグルゼムごと、体から電気を放電した。そのおかげで、ゼオンが受けたダメージは消え去った。

ウェイバー「うわああっ!?そんなのアリかよ!」

ガッシュ「…さすがなのだ…!」

ウェイバー「感心してる場合か!マント抜きでも電撃効かないとか、マジで話になんないじゃんか!」

ガッシュ「いや、あれはたぶん電撃が効かないのではなく…」

ゼオン「…」キッ

ウェイバー「どうしたらいいんだ…ラウザルクかけても殴り合いじゃ勝てないし…ザケルもザケルガも通用しないし…」

ゼオン「…カッ!」バキッ

ウェイバー「ごほっ…うあああああ!!」

ガッシュ「ウェイバー!や、やめるのだゼオン…!」ガシッ

ゼオン「…?…ッ!!」ブオッ

ガッシュ「ヌウウ…や、め、ろ…!」ギュウウ

ガッシュ(私のせいなのだ…ゼオンが戦わされているのも、ウェイバーが傷ついているのも!私が止める!止めねばならぬのだ!!)


ガッシュ「ヌオオオオオオ!」


ゼオン「チッ……グオオオオオオ!!」


ウェイバー「…ガッ…シュ…」
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/12(月) 16:41:59.32 ID:B8dPfSRa0
ガッシュ「グ…!おさえ、きれぬ…!」

ゼオン「…クク」

ガッシュ「ヌ!?…ゼオン…?」

「そこまでだ」ヒュン

ゼオン「…!」ヒラッ

ガッシュ「キレイ!」

綺礼「避けたか…まあいい、本命はお前ではない」

駆けつけた綺礼は、挨拶がわりに黒鍵をゼオンに投げつけたが、容易くかわされる。しかし、彼の狙いはゼオンを仕留める事ではなかった。

ウェイバー「…げほっ…お前…あいつは…」

綺礼「話は後だ。掴まれ、ここは退く」

ウェイバー「な…に…?」

綺礼「勝ち目のない勝負はするな。私達の役目は、霊脈の悪用を阻止する事だ。ゼオンもあのまま暴走させていたほうが、我々にとって都合がいい」

ガッシュ「ゼオンを見捨てるというのか!?」

綺礼「見捨てる…?お前が奴と如何なる関係があろうが、私にとってあれは敵だ!どうなろうがかまうものか!」

ガッシュ「ウ…」

ウェイバー「…倒す」

綺礼「何?」
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/12(月) 16:58:59.35 ID:B8dPfSRa0
ウェイバー「言峰…少しでいい。僕を治療しろ」

綺礼「正気か?傷を癒せば、お前は奴に勝てるとでも言うのか?」

ウェイバー「…策は閃いた。だが確率を上げるために、お前にも協力してもらう」

綺礼「何故だ…そこまで奴を倒す事にこだわる理由はなんだ!」

ウェイバー「それは…」

ウェイバー「ーーーーーー」

綺礼「………」

ウェイバー「な、なんだよ…!」

綺礼「…馬鹿馬鹿しい」

ウェイバー「なっ…」

綺礼「まったく…怒りを通り越すとはこういった気分か。その先に待つ感情は肩透かしなものだったが…いいだろう、手を貸してやる」

ウェイバー「!」

綺礼「…始めるぞ」

ウェイバー「ああ!」
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/12(月) 19:16:16.55 ID:/Wf+sOPs0
来たか
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/12(月) 21:29:04.04 ID:B8dPfSRa0
ゼオン「…」

綺礼「ふん…」

ガッシュ「キレイ?」

綺礼「気にするな。今、私は極度の自己嫌悪に陥っているだけだ」

ガッシュ「じこけんお?」

綺礼「…」


ウェイバー『ガッシュにラウザルクを唱える。それで、僕の準備が整うまで、ガッシュと時間稼ぎしててくれ』

綺礼『…それだけか?』

ウェイバー『それだけって…そうだよ、それだけで十分だよ。あ、あとこれが重要なんだけど…』

綺礼『なんだ?』

ウェイバー『できれば意識してやってほしいんだけど…』

綺礼『?』


綺礼「はたして上手くいくか。しくじってくれるなよ…」

ガッシュ「キレイ…覚悟はよいか?」

綺礼「ふっ…とうの昔にできているとも」

ゼオン「ウアア…!!」

ウェイバー「…」コォォ
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/12(月) 21:51:59.62 ID:B8dPfSRa0
ガッシュ「オオオ!!」バッ

ゼオン「!」

綺礼「はっ!」ヒュンヒュン

ガッシュがゼオンに突撃する。ゼオンはなんなく受け止め反撃するが、綺礼は多くの黒鍵でガッシュの援護へ徹底した。

ゼオン「アア!」バキィ

《まだやっていたのですか…》

ゼオン「!?」

綺礼「いまひとつか…ならば!」

マントとゼオンの力で弾かれたが、さらに黒鍵を取り出し、四方に投げつける。

綺礼「逃げ場はない…!」

《そろそろケリつけてこい》

ゼオン「…!」ガタガタ

ウェイバー「…?どうしたんだあいつ…」

ゼオン「…ギャッ!」ザシュ

ガッシュ「当たったのだ!」

綺礼「待て、様子がおかしい…」

ゼオン「…u…」

綺礼「!?」

ガッシュ「な!?」

ゼオン「■■■■ーー!!」ゴォォ

ウェイバー「に…?」

ゼオン「■■■■■■■ーーー!!」

ゼオンの身体は、まるでバーサーカーの鎧のように影に包まれていく。そして変化を遂げたゼオンは、まるであの夜の狂戦士のような叫び声をあげた。

《クク…ハハハ!!》
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/12(月) 22:10:36.60 ID:B8dPfSRa0
ゼオン?「■■■■■ーー!!」ドゴォ

ガッシュ「グアアア!!」

綺礼「これは狂化…!?奴はバーサーカーのクラス能力まで持ち合わせていたのか…!」

綺礼「…はあっ!」ヒュン

ゼオン?「■■■ーー」パシッ

綺礼「まさか…」

ゼオン?「■■■ーー!!」ビュン

バーサーカーは自分に向けられた黒鍵を掴み、宝具として投げ返した。

綺礼「ぐっ!これは…あのバーサーカーの技…!」

ガッシュ「ク…まだ…ァ!」ガクッ

綺礼「ウェイバー・ベルベット!ガッシュも限界だ!もう持ちこたえることはできんぞ!」

ウェイバー「…」コォォ

綺礼「貴様…!このままでは全員死ぬぞ!」

ウェイバー「これなら…むしろ好都合だ!言峰!お前のありったけの武器、あいつにぶつけてやれ!」

綺礼「なんだと!?」

ウェイバー「ガーーーッシュ!!いくぞォォ!!」

ガッシュ「ウ…ヌ!!」

ウェイバー「ここが勝負所だ…くだらないミスすんなよ、僕…!」

ゼオン?「■■■■■■ーーーー!!」
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/12(月) 22:28:11.14 ID:B8dPfSRa0
綺礼「…任せたぞ!!」ヒュンヒュンヒュン

ゼオン?「■■■ーー?」

ウェイバー「落ち着け……よし!ガッシュ!あの武器から目を離すな!」

ガッシュ「ウヌ!」

ウェイバー「ザグルゼム!」

ガッシュ「」ボッ

ウェイバー「…」

ーーーーーーーー

セイバー『よいですか二人とも』

ウェイバー『なんだよ、また説教か?』

セイバー『違います!先程の魔術ですが…使い方がなっていない。ウェイバー、貴方はあの魔術の効力は存じていないのですか?』

ウェイバー『あれは…色々試してみたけど、いまいちな…』  

ガッシュ『ウヌ…』

セイバー『はぁ…あの魔術はおそらく…』



ウェイバー『へぇ…凄いな…そういうの分かるのかお前』

セイバー『ええ…まあ、私にはソレは通じませんが』

ウェイバー『なんでだ?』

セイバー『私の剣はこの通り、風を纏っていますから。ですが、その魔術にも使い道はあるはずだ。そうでしょう?ウェイバー』

ウェイバー『…うん。試す価値はありそうだ!やるぞ、ガッシュ!』

ガッシュ『ウヌ!』

ーーーーーーーー


ウェイバー「全弾当てれば…合格か?セイバーさん!」

ウェイバーの狙い通り、ザグルゼムは黒鍵に当たり、黒鍵は電気を帯びた。


綺礼「黒鍵が…だが、強化したところで奴には…」

ウェイバー「ここからだ!」
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/12(月) 22:41:51.28 ID:B8dPfSRa0
ウェイバー「ザグルゼム!ザグルゼム!」ビッ

ガッシュ「」

綺礼「な…何処に撃っている!」
 

ウェイバーの唱えた呪文はゼオンとは明後日の方向の、落ちていた黒鍵に浴びせられた。


ゼオン?「■■■ーーーーーー!!!」バッ

そのゼオンも黒鍵を防いだ後、自分を抑えるのに必死で、攻撃を中断し身を守る事を優先した。

ゼオン?「■■ーー!!」ブルブル

ウェイバー「チャンスだ!よし!飛び込めガッシュ!」

ガッシュ「ウヌアアアア!!」

ウェイバー(ザケルもザケルガも効かない相手には、どうしようもないと思い込んでた。それじゃ甘いよな…どんな呪文でも使いこなしてこそ、ガッシュのパートナーだ!)

綺礼「無駄だ…攻撃は通らない!」



ウェイバー「ーーージケルド!!」

ガッシュ「」バシュウ

ゼオン「■■■■ーー!!」ボンッ
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/12(月) 22:53:47.75 ID:B8dPfSRa0
ゼオン?「■■■ーー?」

綺礼「…?今、何を…」

ガッシュ「ウェイバー…この術は…!」

ウェイバー「ああ…」



ウェイバー『なんなんだよこの呪文どもは!ガッシュ!僕にどうしろってんだよ!』

ガッシュ『ウヌ…そう言われても…』


ウェイバー「さあ…始まるぞ」

ゼオン?「■■■ーーーー!!」カタカタ

ジケルドに着弾したバーサーカーは周りの金属を吸い寄せる。その中には、黒鍵も含まれていた。

綺礼「…まるで電磁石だな」

ゼオン「■■■■■ーー!!」

抵抗していたが、辺りの金属によって身動きが取れなくなっていった。もちろん、ザグルゼムで力を増している。

ウェイバー「マントで守ってた電撃も、こうなったら防げないだろ!」

ガッシュ「これで…」

ウェイバー「連鎖のラインは整ったァ!」

ウェイバー「大技決めてやる…」


ウェイバー「ーーーーーーバオウ」

ウェイバー「ザケルガアアアアアア!!!!」

《バオオオオオオオオオ!!!!》
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/12(月) 22:54:27.75 ID:B8dPfSRa0
すまん、キリ悪いけどここまで
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/12(月) 23:58:56.96 ID:7TCwJSLl0
アツいな
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/16(金) 02:06:53.62 ID:ceWh82ir0
最近更新できず申し訳ない。

まったりやろうと思っても中々忙しいもので…ひとつのssにどんだけ時間かけとるんやって話ですよね。

ペースもクソもないですが、失踪はしないので、気長に待っててくれると嬉しいです。
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/19(月) 11:56:20.99 ID:e9Bl6rBX0
雷竜はザグルゼムを帯電していた黒鍵を喰らう。更に大きくなり、今まで圧倒されていたバーサーカーを飲み込んでいく。

ゼオン?「■■■■ーー!」ググ…

ウェイバー「いけえええええええ!」

《バオオオオオオオオオ!!》

綺礼「なんという力…これが本当の奴の…」

初めて唱えた時や、修行の時とは違う。本人は気づいていないが、ウェイバーの心の力が底をつきかけていたからこそ、バオウは最大の力を扱える。

ゼオン?「■■■■■■ーーーー」パキ

《バオオオオオオオオオオオオオ!!!》

ゼオン?「■■ーー」パキ

ガッシュ「」

ゼオン「…ここまで…か」

バーサーカーの鎧が剥がれ、砕け散る。

ウェイバー「…っ…やった…のか…?」


ーーーー決着は着いた。
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/19(月) 12:17:11.24 ID:e9Bl6rBX0
ゼオン「…」ガクッ

ウェイバー「終わった…」ヘタ

ガッシュ「ゼオン!ゼオーーーン!」ダッ

ゼオン「ガッ…シュ…」

ガッシュ「ゼオン!大丈夫かの!?」

ゼオン「…問題ない。心配かけたな、ガッシュ」

ガッシュ「私などよいのだ!それよりゼオンが!」

ゼオン「クク…情けないもんだ…オレとしたことが、まさかあんな野郎に操られてしまうとはな。無様なところを晒しちまった」

綺礼「会話が成立している…自我を取り戻したか、白いガッシュは」

ウェイバー「ああ…バーサーカーになった時はどうしようかと思ったよ…」

ウェイバー「…そうだ。ゼオン、お前に聞きたいことが…」

ゼオン「断る」

ウェイバー「なっ…」

ゼオン「生憎、オレにはもう時間がない。詳しく話してやりたいがそうもいかん。だから優先事項から先に行かせてもらうぜ」

ゼオン「ガッシュ…お前の記憶を戻してやる」

ガッシュ「!!」

ウェイバー「!!」

綺礼「…待て」
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/19(月) 12:17:54.18 ID:e9Bl6rBX0
いったんここまで
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/22(木) 15:52:39.81 ID:H1bQezai0
綺礼「記憶を戻すだと?ついさっきまで敵同士だった貴様を信用しろというのか?」

ガッシュ「キレイ、ゼオンは…」

綺礼「お前達をここで失う訳にはいかんと言った筈だが?」

ガッシュ「…」

ゼオン「信じられないというならそれでもいい。ただこのままでは、オレに勝てたとはいえその先の戦いでお前達が敗北するのも必至だ」

ウェイバー「…」

ガッシュ「…」コクン

ウェイバー「…やってくれ。頼む」

綺礼「…馬鹿共が」
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/22(木) 16:08:14.23 ID:H1bQezai0
綺礼「下らん馴れ合いにこれ以上付き合ってられん。先に行かせてもらおう」

ウェイバー「お、おい!ガッシュ!そこでちょっと待ってろ!」

ガッシュ「わかったのだ!」

ゼオン「…仕方ない、か」

ーーーーーーーーー


ゼオン「…すまなかったな」パァァ

ガッシュ「ウヌ?」

ゼオン「オレが操られていた時だが…自我がない状態でも、かすかに意識は残っていたんだ」

ガッシュ「ウヌ…」(よくわからぬ…)

ゼオン「お前とぶつかり合った時、オレはお前達を試していた。記憶を失ったお前の力もだが、何よりも…あのパートナーの事だ」

ガッシュ「!」

ゼオン「一時はどうなることかと思ったがな。あいつやデュフォー程ではないが、悪くない。…あくまでお前との相性の話だが」

ガッシュ「ウヌ!私たちは強いのだ!」

ゼオン「フッ、あいつに言ったら嫉妬するかもしれんな。…どうだ、そろそろ記憶が戻り始めたんじゃないか?」

《ガッシュ…》

《ガッシュ…》

ガッシュ「…!頭に…流れ込んでくるのだ…」
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/22(木) 16:16:45.08 ID:H1bQezai0
綺礼「…」スタスタ

ウェイバー「ハァ…待ってくれよ!」

綺礼「勝手にしろ。もうお前達を戦力とみなしていない」

ウェイバー「…そんな意地張らなくてもいいだろ」

綺礼「お前は奴に毒されすぎだ!その場に流され正しい判断が出来ない奴とは私は…何だ、それは」

ウェイバー「…本が…!」

ウェイバー「やった…呪文が増えてる!しかも一個じゃない!」

綺礼「な…」

ウェイバー「これでもっと強くなれる…ゼオンのおかげだな!」

綺礼「チッ…戻るぞ。先は長い」

ウェイバー「! ああ!」
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/22(木) 16:27:57.53 ID:H1bQezai0
ゼオン「…戻ってきたか」パァァ

綺礼「…」

ウェイバー「見ろガッシュ!呪文が増えてるぞ!」

ガッシュ「ほんとうかの!?ありがとうなのだゼオン!」

ゼオン「感謝される謂れはない。これはお前本来の力だからな」

ゼオン「さて、仕上げといこうか。力を取り戻したなら後は大部分の記憶を…」

≪そこまでです≫

ゼオン「!」ビリッ

ゼオン「…ガッシュ、悪いがここまでだ」

ガッシュ「ヌ!?なぜ…」

ゼオン「…負けるなよ」

ゼオン「グッ…カハッ」

ゼオン「」プツン

ゼオン「…ここからは貴方が踏み入ってはならない記憶だからですよ」

「「「!!」」」

綺礼「その口調…貴様…!」

ゼオン「たどり着きたければ、オレの下まで来い。…最も、手遅れになるのがオチだろうがな!フハハハハハ!」シュウン

ウェイバー「…消えた」

ガッシュ「ゼオン…ゼオーーーーーン!!」
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/22(木) 16:31:55.61 ID:H1bQezai0
ガッシュ「クソォッ!」

綺礼「消滅寸前の間際で乗っ取られたか…」

ウェイバー「あいつも限界だったってことだ。それでもあいつは…」

綺礼「我々には悔いている時間はない。行くぞ、奴等が待つ場所へ。決着を着ける」

ウェイバー「ああ」

ガッシュ「オオ!!」
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/22(木) 16:32:29.80 ID:H1bQezai0
ここまで…かな?
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/23(金) 09:28:58.56 ID:yEUsAmh00
乙なのだ!!
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/25(日) 20:02:08.16 ID:4sPSNr9d0
切嗣「ふぅ…」

切嗣(命からがら逃げ回っていたが、そろそろ厳しいか)

切嗣(奴の注意が散漫になっていた時に試してみたが…アレには微弱だが効いているらしい。上手く行けば僕の思惑通りに…)

切嗣「!!」

ゾフィス「しぶといんだよ!クタバレェ!」

???「ギガノ・ラドム!」

切嗣「出し惜しみなしだ…」

切嗣「ーtime alterー」

切嗣「ーsquare accelー」ビュオン

ゾフィス「ッーー!ちょこまかと…!ふざけんじゃねーーグッ…ガァァァ!!」

切嗣(まただ…奴も様子がおかしい…)

ゾフィス「…やめろ…やめろォォ!!!私が…オレが…私がオレじゃなくなる!」

切嗣「何?」

ゾフィス「ウウ…!よせぇ!」ブンブン

切嗣「…逃げるなら、今のうちだな」

ゾフィス「カッ…」ブルブル
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/03(土) 19:26:08.66 ID:CQS7S7550
久しぶりに…
再開します
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/03(土) 19:51:35.57 ID:CQS7S7550
セイバー「ク…」バタッ

アーチャー「つまらん…ここで散るか、セイバー」

ライダー「貴様がちと張り切りすぎだからかのう」

アーチャー「ふん…だが見ろライダー、最優と謳われたセイバーも我にかかれば一人の女子よ」

ライダー「貴様だけの手柄ではなかろう?」

アーチャー「ハッ…この我と今ここで肩を並べているつもりなら、それは勘違い甚だしいぞ、雑種ごときが!」

ライダー「むぅ…つれないやつよなぁ…」

セイバー(切嗣…ガッシュ…申し訳ない、私はもう…)

ライダー「まあよいわ…片付けるとするかのう!」

アーチャー「…」ブォン

セイバー「…来る…立たなくては…」

アーチャー「王の…」

「テオザケル!」

「「「!」」」

ライダー「おおっ!?なんだこりゃあ…」バチッ

アーチャー「…貴様は…」

ガッシュ「ハァ…ハァ…」

ウェイバー「ゴホッ…ケホッ…間に合った…」
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:33:45.61 ID:c4DXYLkN0
待ってた。
はよはよ
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/03(土) 23:10:18.13 ID:CQS7S7550
セイバー「ガッシュ…それにウェイバー。無事だったのですね。」

ガッシュ「…」

ウェイバー「…」

セイバー「…?」

ウェイバー(思わず呪文打ってしまった…攻撃を阻止できたからいいものの…)

ガッシュ(心の力はもう余裕がないのだ…ウヌウ)

アーチャー「…なんと。どこぞの馬の骨と思えばガッシュではないか」

ライダー「おお、坊主ではないか!まさかこんなところで相見えることになろうとは!」

「「ん?」」

ウェイバー「おいおい分が悪すぎんだろこれ…」

ガッシュ「ギルガメッシュ…!それと、ライダー…かの?」

セイバー「…どうやら二人とも、彼らに縁があるようですね」
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/03(土) 23:30:16.24 ID:CQS7S7550
ライダー「なんだ英雄王、坊主と顔見知りか?」

アーチャー「たわけ、凡夫に興味はない。それよりライダー、ガッシュは我のモノだ。手出しは許さんぞ」

ライダー「んん?…そうか、では余が坊主を貰うとしよう」

ウェイバー「待て待て待てーい!何を勝手に決めてやがりますかー!!」

ライダー「不満か?」

ウェイバー「当たり前だッ!」

アーチャー「さてガッシュ、貴様がどれ程成長したか…我自ら試してやろう」

ガッシュ「ウ、ウヌ…どうなって…ウェイバー、あの者達はゾフィスに操られているのではないのか?」

アーチャー「奴も所詮二流よ、数多の令呪で我を縛ろうと、我を手懐ける事など出来る筈もない」

ライダー「誓約もあり反逆も出来んが、こうやって戦う事は自由ではある」

ウェイバー「…それでも僕達の前に立ちふさがるってのか」

ライダー「応。武こそ今の余が生きるという証」

アーチャー「ふはっ!そう深く考えるな、暇潰しにすぎん」

ガッシュ「ヌウウ…そんな理由で…」

セイバー「…完全に蚊帳の外ですね、私」

セイバー「…そういえば言峰は?」

ウェイバー「ああ、あいつなら多分…」
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/04(日) 00:10:37.23 ID:oRmNL81Q0
ここまで?
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/04(日) 15:01:26.94 ID:oRmNL81Q0
柳洞寺

綺礼「…」

綺礼「…いい加減姿を見せたらどうだ!」ヒュオッ

臓硯「クク…」

臓硯「焦っておるのう…貴様らが何をしようとも刻々と時は流れ行くだけ…そのまま身を任せたらどうじゃ?」

綺礼「私は貴様と談笑しに来たのではない。教えてもらうぞ、答えとやらを」

臓硯「…いいじゃろう教えてやろう。では最後に一つ。貴様はほんにこれが悪だと思っておるか?貴様はこれを否定する資格はあるのか?」

綺礼「…貴様らのやろうとする行為は、恥ずべき行為、正義ではない」

臓硯「そこまでして曲げるか、歪みきった己の真実を」

綺礼「何…」

臓硯「貴様自身が拒むなら、嫌がおうにもその気にさせてやるわ」

臓硯「…そうじゃのう、まずは…ゾフィスの事からか」

綺礼「…」

臓硯「奴は…この世界に迷い、そして聖杯の影響から完璧に悪に染まった哀れな奴よ」
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/04(日) 17:01:42.88 ID:oRmNL81Q0
綺礼「哀れ…?」

臓硯「奴をこの世界で暗躍するよう仕向けたのは…他でもない儂じゃ」

綺礼「な…」

臓硯「ゾフィスは英雄でもなんでもない。本来ならばここに来れる訳がない。じゃが今回の聖杯戦争、あるイレギュラーが発生したのう?」

綺礼「…ガッシュか」

臓硯「何の名誉も誇りもない童が、触媒によってサーヴァントとして召喚された。あってはならん。あってはならんからその事象を消し去る。そのために呼び出されたのが…」

綺礼「! ゾフィス…なのか?」

臓硯「さあの。聖杯の意向など知る由もない。ただ、ゾフィスはこう言っていたというだけじゃ」

綺礼「結局、口から出たのはその信じがたい出鱈目か。何が答えだ、時間稼ぎのつもりか?」

臓硯「虚言と宣うなら確かめるといい。まあ奴ももう虫の息じゃろうが」

綺礼「まさか…」

臓硯「時間稼ぎ…満更外れでもないのう。儂も奴の体内に仕込んでおいた蟲が産声を上げるのを楽しみに待っておったからな」

綺礼「やはり貴様ら、協力する気など微塵もなかったか!」

臓硯「言峰綺礼…いずれ必ず後悔しよう。その選択をな」ヒュオン


綺礼「消えた…不味い、マキリの思い通りにはさせんぞ!」
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/04(日) 17:10:13.53 ID:oRmNL81Q0
ここまで?
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/06(火) 13:08:05.15 ID:kzbLwLtK0
乙なのだ!
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 20:01:41.56 ID:/3MYcB5H0
お疲れ様です
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/10(土) 18:47:31.15 ID:TGetf9el0
再開します
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