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ウェイバー「なんだよこいつ…」ガッシュ「ウヌ?」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/09(土) 19:28:19.19 ID:VvhpfHq10
Fate zeroと金色のガッシュのクロスです
Zeroはアニメしか見たことないにわかです…不快にさせるところもあるかもしれませんが、ご了承ください。
※ディルムッドは出ません。ファンには申し訳ないですが、理由はss内で説明します。
ガッシュは一応魔物との戦いが終わり王になった状態。
時系列云々は…ナオキです。
書き貯めはないので、更新は物凄く遅いです。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1512815298
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/09(土) 19:38:06.91 ID:M3fHFSg90
最終回後のガッシュとかチートだな
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/09(土) 19:45:46.32 ID:VvhpfHq10
ウェイバー「どういうことだよ!なんでこんな子供が…」
ガッシュ「…?」
ウェイバー「まさか僕の魔術師としての腕が…いいや!そんなことあるもんか!僕は聖杯に選ばれたマスターなんだぞ!?令呪だってここに…」
ガッシュ「おぬし、さっきから何を言っておるのだ?」
ウェイバー「お前のせいだよ!…お前、本当に僕のサーヴァントなのか?」
ガッシュ「サバ…?私は、サバよりはブリのほうが好きだのう」
ウェイバー「何を…ふざけるな…」
僕が気づいたときには遅かった。
そのサーヴァントが口から電撃を放っていたことを。
その攻撃が僕目掛けて飛んできていたことを。
そして、手に分厚い魔導書が現れ、赤い光を放っていたことを。
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/09(土) 19:56:19.84 ID:VvhpfHq10
ウェイバー「なんでだよぉ…」
僕はその子供から繰り出された電撃を咄嗟に避け…ることもできず、まともに食らってしまった。
ガッシュ「…ハッ!おぬし、大丈夫か!?」
ウェイバー「大丈夫なわけあるか!いきなりマスターに目掛けて攻撃するやつがあるかー!」
ガッシュ「うぬう…なぜなのだ?杖を持っておらぬから、呪文を出せるはずが…」
そのサーヴァントは目の色を変えて、僕が持っている赤い本へ飛び付いた。
ガッシュ「おぬし、どこでこの本を手にいれた!?」
ウェイバー「うわっ!落ち着けよ!僕がお前を召喚した後、気づいたら手に持ってたんだよ!」
ガッシュ「馬鹿な…あり得ぬ。魔物との戦いはもう終わったはずでは…」
ウェイバー「…?」
ガッシュ「…おぬし、名はなんと言うのだ?」
ウェイバー「…ウェイバー、ウェイバー・ベルベット。お前のマスターだ!」
ガッシュ「ウヌ!私はガッシュ!ガッシュ・ベルなのだ!」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/09(土) 19:56:21.58 ID:JS3TVsLCo
聖杯戦争で本ありはきついなぁ
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/09(土) 19:56:40.86 ID:VvhpfHq10
飯食ってきます
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/09(土) 19:58:38.59 ID:M3fHFSg90
一番弱いザケルでもギガノ級だしな
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/09(土) 20:00:19.92 ID:nXeoIBi80
出すのは術(第一の〜とか第二の〜とかにつくのもこれ)、唱えるのが呪文 じゃなかったっけ
王杖あったら効果範囲内の魔術全部打ち消すんだろうか……下手したら真名解放まで無効?
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/09(土) 20:08:38.63 ID:bXd7Addmo
杖は所持者以外の周囲の呪文を封じる物だろ
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/09(土) 20:49:46.30 ID:VvhpfHq10
ウェイバー「…それで、ガッシュ?お前はどこの英霊なんだ?そして何のクラスなんだ?聖杯戦争の経験がない僕には、正直お前はただの子供にしか見えないんだけど…」
ガッシュ「クラス…学校のことかの?」
ウェイバー「は?…いや、サーヴァントのクラスだけど」
ガッシュ「ウヌ…それが、おぬしが言うことは、何となくは分かっておるのだが、自分が何のために召喚されたのかはよく分からないのだ」
ウェイバー「」
ガッシュ「というか何も分からないのだ…ここに来るときに頭を打ったのか…魔界の頃の記憶はあるのだが、それ以外に関しては全く覚えていないのだ」
ウェイバー(嘘だろ…もしかして大外れを引いたのか?いや待て、あの触媒は忌々しいケイネスの奴が用意した物だ…そんなはずは…)
ウェイバー「…って魔界?魔界ってなんだよ」
ガッシュ「ああ、忘れておったのだ。英霊…とはちょっと違うが、私は魔界の王様なのだ」
ウェイバー「へえ…魔界の王様…ってええええええ!?」
思わず頭を抱えてしまう。訳が分からない。そう言いたいのはこっちだった。
ガッシュ「ぬ?ウェイバー?どうしたのだ?」
もはやツッコミを入れる気力もない。僕はこの魔界の王様とやらと、どうやっていけばいいんだ…
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/09(土) 20:58:14.17 ID:VvhpfHq10
時計塔
ケイネス「頼んでおいた聖遺物…どうやら無事に届いたようだな」
ソラウ「へえ…これがかの征服王の…」
ケイネス「ああ、これで私のサーヴァントを呼び寄せる」
ケイネス(管財課が私の生徒に大事な物を渡しておいたらしいが…まあいい。とやかく気にすることではない。何の問題もなく、私のもとに届いたのだから)
ケイネス「私の、エルメロイの戦いはここから始まる!魔術師として、存分に競い合おうではないか!聖杯に選ばれたマスター諸君!」
ソラウ「ええ、あなたは必ず勝つわ、ケイネス」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/09(土) 21:05:17.28 ID:M3fHFSg90
キャンチョメがチートだな
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/09(土) 21:07:40.08 ID:VvhpfHq10
マッケンジー宅
ウェイバー「…」
マーサ「美味しい?ガッシュちゃん」
ガッシュ「ウヌ!美味しいのだ!」
グレン「こらガッシュ、落ち着いて食べなさい。ほら、お茶だ」
ガッシュ「ウヌ!ありがとうなのだ!」
ウェイバー「なんで馴染んでるんだお前はー!」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/09(土) 21:13:20.53 ID:VvhpfHq10
どうやらお互い聖杯戦争については素人だった僕達は、一旦自分の拠点に戻ることにした。
そうだ、また暗示をかけないといけないな、と思っていたが杞憂に終わり、ひととおり二人に説明すると、ガッシュはすぐにおじいさんとおばあさんと仲良くなっていた。
僕が一生懸命かけた暗示よりも、ガッシュのコミュニケーション能力のほうが上なのか…と、少し劣等感を感じながらも、僕はこれならば心配はないかもしれないと考えていた。
自分たちが戦いに身を投じていることを棚にあげて。
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/09(土) 21:20:35.78 ID:VvhpfHq10
ウェイバーの部屋
ウェイバー「…随分と楽しそうだったな」
ガッシュ「ウヌ、グレン殿もマーサ殿もとても親切で優しい人だったのだ。私もお腹一杯で、しばらく動けないのだ…」
ウェイバー「食いすぎだ!」
ガッシュ「魔界ではこんな美味しい料理は食べれないからの…次は…そうだのう、やっぱりブリをそのまま食べたいのう」
ウェイバー「ブリ…ってのがお前の好物なのか?どこの料理だ?」
ガッシュ「ブリは魚なのだ。私の大好物なのだ!」
ウェイバー「魚をそのまま…ジャパンの食文化は理解不能だな」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/09(土) 21:40:00.02 ID:VvhpfHq10
ウェイバー「ってそんなことはどうでもいいんだよ!作戦会議だ!」
ガッシュ「作戦会議?」
ウェイバー「そうだ!僕が今使い魔を放って、辺りを調べてる。何か動きがあったらすぐにわかるようにな。動きがあったとき…その瞬間、聖杯戦争の幕は上がるのさ!」
ウェイバー「この戦いはお前とどれだけ力を合わせられるかが重要なんだ。だから、お前が今知ってることについて、全部教えてくれ」
ガッシュ「…どうしても、戦わなければならないのか?」
ウェイバー「そりゃあ、そのために僕は召喚したんだからな!」
ガッシュ「…ウヌ、分かったのだ」
ウェイバー「うんうん、素直でよろしい。…そうだ、まだパラメーターを見てなかったな。どれどれ…」
ガッシュ・ベル
筋力 E
耐久 D
敏捷 D
魔力 E
幸運 B
宝具 ?
ウェイバー「はああああ!?」
ガッシュ「ど、どうしたのだ?」
ウェイバー「いや…」
弱すぎる。あまりにも弱すぎる。英霊としてせめて基準のCぐらいはすべて超えてほしかった。なのになんだこれは。僕がマスターだからか?幸運ぐらいしかマシなところがない。
ウェイバー(…本当に外れを引いてしまったのか?)
ガッシュ「何を一人でぶつぶつ言っておるのだ?」
ウェイバー「…いや、こちらの話だ。じゃ、とりあえずお前の話を聞かせてくれ」
ガッシュ「ウヌ。信じられないと思うが、真剣に聞いてほしい」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/09(土) 21:41:50.30 ID:VvhpfHq10
風呂いってきます。
話の進みが遅くて申し訳ないです。
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/09(土) 22:03:07.01 ID:JS3TVsLCo
おつおつ
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/09(土) 22:06:57.27 ID:zpFOQq58o
おもしろそう
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/09(土) 22:20:39.12 ID:9SADdcnoo
弱体化してるのか…
まあ終盤のガッシュは素の力にラウザルク重ねるだけでもクソ強くなるからな
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/09(土) 22:42:42.11 ID:VvhpfHq10
ガッシュ「私は魔界の王様…とはもう言ったな」
ウェイバー「聞いたよ。で、魔界ってのはなんなんだ?」
ガッシュ「文字通り人間界とは違う…たくさんの魔物がいる場所なのだ。そして魔界の王様を決めるために、100人の魔物の子は王の座を争った…その、おぬしが持っている本を使ってな」
ガッシュ「私はその戦いである人間の力を借り、結果勝利したはずなのだが…その記憶が全くないのだ。記憶のないおかげで、力もイマイチ出しきれていない気がするのう」
ウェイバー「なるほどな…」
ウェイバー(それであのステータスだったのか…安心し…てないからな!全然!)
ウェイバー「…続けてくれ」
ガッシュ「そう、ここからが大事なのだ。おぬしのその本は、術を唱えるためには必要不可欠なものなのだ。…試しに、その本にある文字を読んでみてくれぬか?」
早速この赤い本を開き文字をなぞる。自分が見たこともない言語ばかりだが、少しだけ読める部分があった。
ウェイバー「えっ…と…第一の…術。ザケル…」
口にした瞬間、ガッシュの口からまたあの電撃が放たれた。二度目であり、どこか胸騒ぎもしていたので、なんとか避けることはできた。…が、
ウェイバー「ああっ!僕のお気に入りの本が!」
赤い本は無傷だが、本棚の本に火がついてしまった。幸い被害は二、三冊で済んだが…
ガッシュ「…ウヌ、そういうことなのだ」
とりあえず、思いっきり頭にチョップを喰らわせた。
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/09(土) 22:59:24.48 ID:VvhpfHq10
ウェイバー「つまり、この本が魔術書みたいなもんか」
ガッシュ「…そうなるのう」
涙目でこっちを見てくる。子供だからって、英霊であり、そしてサーヴァントだ。そんな目をされても一切容赦する気はない。
ウェイバー「これがないとお前を生かすことはできないわけだ…」
ガッシュ「ウヌ、そしてもうひとつ大事なことがあるのだ」
ウェイバー「なんだ?」
ガッシュ「これはまだ分からないが、その本が燃やされたり、切り裂かれたりすると、恐らく私は魔界に帰るであろう」
ウェイバー「…は?」
またも衝撃的なカミングアウトだ。この英霊、本が無いと戦えないだけでなく、消滅してしまうのか。
ますます聖杯戦争を勝ち抜くには絶望的だ。
ガッシュ「私はそうなったことはないが、私のかすかな記憶では、そうなっておったはずだ」
ウェイバー「は…ははは…」
ガッシュ「…何を笑っておるのだ?そんなにおかしいことがあるのか?」
ウェイバー「笑うしかないんだよこの状況を!くそっ…なんでこんな目に…」
…そんな僕に、使い魔から連絡があった。アサシンがアーチャーによって倒されたというものだった。
ガッシュ「そうか…もう戦いは始まっておるのだな」
ウェイバー「ああそうだよ!僕達はどうしたらいいんだろうなまったく!」
ガッシュ「…また、辛い思いをせねばならんのだな、私は」
ウェイバー「…?何か言ったか?」
ガッシュ「なんでもないのだ!」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/09(土) 23:05:46.51 ID:VvhpfHq10
まだ戦ってもいないのですが、今日は恐らくここまでです。 更新しても1レスかな?
スピード遅くて申し訳ない…なるべく丁寧に書こうとして長くなってしまいました。
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/09(土) 23:09:20.50 ID:cefeQiOY0
期待
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/10(日) 00:05:07.09 ID:lv6r4aCZ0
期待
あと呪文は発音するとき感情篭ってないと術が発動しないはず 初ザケルは怒り篭ってたから発動したんだし
(っていうかそうでもきゃ名前出しただけで発動するし)
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/10(日) 06:05:32.28 ID:wT30obGRO
エタらず頑張って
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/10(日) 12:39:12.52 ID:Ci3RFw5t0
再開します
書くにあたって、やっぱり英霊共の口調を考えるのは難しいなあ…
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/10(日) 12:56:16.34 ID:Ci3RFw5t0
倉庫街
セイバー「ここに強いサーヴァントの気配を感じます。…! 下がって、アイリスフィール」
アイリ「ええ、分かったわ」
セイバー「姿を見せよ、その荒々しい魔力を、私が逃すと思っているのか!」
「…ふん。マスターの命に従っておったが、仕方があるまい」
ライダー「余は征服王イスカンダル!貴様はどうやら剣の英霊らしいな!どうだ、我が軍門に下る気はないか!」
《ライダー貴様!敵を前にして真名を名乗ってどうするのだ!》
ライダー「まあそう言うなマスター。いずれはこの世界を征服する余だ、いつ名が知れようと変わらん」
《撤退だ!今すぐ撤退しろライダー!これはマスターとしての命令だ!》
ライダー「…騒がしいわ!黙って余の蹂躙するところを見とれい!」
アイリ(この英霊…真名を名乗った上にマスターと意志疎通がとれていないのかしら?)
アイリ「セイバー…」
セイバー「ええ、分かっています。今は一国の王ではなく騎士として、全力で貴女を守り通す」
ライダー「うむ。どうやらそちらの士気も上がっているようだな!よい、余も全力で貴様の剣と向き合おうではないか!」
《貴様…後で覚えておけ》
セイバー「…来い!征服王!」
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/10(日) 13:12:16.14 ID:Ci3RFw5t0
切嗣「始まったか…」
舞弥「今確認できるのは、マダムとセイバー、そしてライダー…その他にも使い魔が…!…切嗣!」
切嗣「…何?アサシンめ…下らない三文芝居を打っていたようだな…」
舞弥「それと、ケイネスと思われる影も発見しました。どうします?」
切嗣(ケイネス・エルメロイ・アーチボルト…ここで潰しておくか?だが…アサシンの目もある)
切嗣「アサシンは僕達では対処できない。ここは一旦待機だ。しかしケイネスから目を離すな。隙があれば、いつでも始末する」
舞弥「了解」
切嗣「…」
切嗣「さて…お手並み拝見だ、かわいい騎士王さん?」
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/10(日) 13:26:25.46 ID:Ci3RFw5t0
埠頭
ガッシュ「これが…」
ウェイバー「英霊同士の戦い…」
使い魔を通して、僕たちはセイバーとライダーと思われる英霊のしのぎ合いを、お互いに畏敬を抱くほどに見いっていた。
ガッシュ「…どうするのだ、ウェイバー?私がこの場に入って、勝てると思っておるのか?」
ウェイバー「そんなわけ…いいやある!けど…その…」
正直、びびっていた。分かっていたことだが、あれはやはり人間ではない、次元が違う。
ウェイバー「よ、様子見だ!待機だ!ストップだ!僕たちが出る幕じゃない!」
ガッシュ「…うぬう、やはりおぬしには戦いは向いていないと思うのだ」
ウェイバー「うるさーい!僕はこの戦争で、僕がどれだけ優秀かを証明するんだ!そのためにはこれくらい…」
ガッシュ「…手が震えておるぞ」
ウェイバー「…! うるさい!」
口だけだ。実際僕は、遠目から戦いを覗き見ているだけにすぎない、臆病者なんだ。
ウェイバー「…よし!行くぞ、ガッシュ!」
ガッシュ「う、うぬ!?おぬし正気か!?」
ウェイバー「いいから行くぞ!」
ガッシュ「…私は止めたからの」
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/10(日) 13:39:10.60 ID:Ci3RFw5t0
セイバー「はあっ!!」
不可視の剣がライダーに襲いかかる。しかしライダーも打ち合いに慣れてきたのか、なんとかいなす。
ライダー「がははは!気に入ったぞ小娘!貴様は必ず我が軍門に下らせる!」
セイバー「小娘だと!ふざけるな!私もブリテンの王だ!甘く見るな!」
ライダー「貴様が王だと?…これはまた随分と痛快な戯れ言を…」
セイバー「貴様!」
アイリ(セイバー…熱くなってる。いけない、フォローしないと…)
「まさか、我の他に王を名乗る不届きものがおったとはな…雑種」
ライダー「…うん?どうやら我らの戦いに引き寄せられて来たようだな、金ぴか」
アーチャー「口を慎め雑種。我の姿、貴様などが拝謁していいものではない」
アイリ「また英霊が増えた…」
ケイネス《…》
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/10(日) 13:47:45.61 ID:Ci3RFw5t0
一旦ここまで
ギルとかイスカンダルとかどうやって喋らせたらいいか分からん…いや難しいなfateのキャラ動かそうとすると
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/10(日) 15:49:22.29 ID:pGLhOTt6o
よかった…ディルに嫁さんをNTRされるケイネス先生は居ないんだね…
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/10(日) 17:11:58.80 ID:lv6r4aCZ0
出ない理由は先生が予定通りにことを運んだからだったのか
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/10(日) 21:24:09.05 ID:Ci3RFw5t0
アーチャー「よもや真の王たる我を差し置いて王を名乗るとは…その不敬、万死に値するぞ?」
ライダー「ほう…ならば真の王とやら。今ここで、王の矜持を見せてもらおうではないか」
セイバー「何…?ライダー、戦いはまだ終わっていないぞ!」
ライダー「まあ待てセイバー。金ぴかよ、貴様が王を名乗るならば、その力ここで存分にふるってみせよ」
アーチャー「思い上がるな雑種が。…身のほどの違いというものを、骨の髄まで分からせてやろうか!」
アーチャーは自分の背後に無数の武器を展開した。
見るものを圧巻させるほどの数、そして美しさは、正に真の王を名乗るに相応しいほどだ。
アイリ「そんな…まさか、これがあの英霊の宝具なの…!?」
セイバー「これは…アイリスフィール!私から決して離れないで!」
ライダー「ほほう…やるではないか。クラスはアーチャーといったところか…」
《…最後の忠告だ、ライダー。その場から撤退しろ。さもなくば、令呪を使うのも吝かではない》
ライダー「その忠告を聞かぬというのは、貴様が一番よく理解しておるだろう?マスター」
《…ふん》
アーチャー「ふはははは!どうだ、貴様ら凡百の英霊と、我との差は歴然!大人しくこの場から消えるが…」
「殺せ…バーサーカー」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/10(日) 21:57:27.60 ID:Ci3RFw5t0
「……」
バーサーカー「ーーーー!」
アーチャー「何!?」
その狂戦士は突如現れ、アーチャーに向かっていった。
アーチャー「狂犬が…我に楯突くなど、よほど死に急ぎたいらしいな!」
容赦なく宝具を浴びせる。しかしバーサーカーは狂化しているとも思えぬ剣さばきで、アーチャーの猛攻を耐えしのいでいた。
ライダー「見事…これほどの剣術を持つものが、まさかバーサーカーにおろうとはな…」
アイリ「何が起きているの…全く見えない…」
セイバー「…」
アーチャー「くっ…時臣め、ここで退けだと!?…仕方あるまい…その首、必ず我が…」
そう言い残すと、アーチャーは撤退した。
ライダー「ふむ…どうするセイバー?まだ続けるか?」
セイバー「…ライダー、あの英霊の様子が…」
「…th…」
バーサーカー「A…urrrrr!」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/10(日) 22:15:46.07 ID:Ci3RFw5t0
セイバー「ぐっ!?今度は私に…」
アイリ「セイバー!」
バーサーカー「urrrrrrrr!」
セイバー(何故だ…何故この英霊は私と互角に渡り合える…)
ライダー「…さて、どうしたものかのう」
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/10(日) 22:28:19.24 ID:Ci3RFw5t0
ガッシュ「…」
ウェイバー「…」
ガッシュ「…のう、ウェイバーよ。さっきから何をしておるのだ?」
ウェイバー「え!?えっと…そうそう、他のサーヴァントが潰しあってから、僕たちは一気にそいつらを倒すんだよ!だから…まだ待機だ!」
ガッシュ「やはりおぬし…」
ガッシュ「…!危ない!」
ガッシュが咄嗟に僕を突き飛ばした。
ウェイバー「何すんだ…」
ガッシュ「敵がこちらを狙っておるのだ!ウェイバー、一度倉庫の中に隠れて…」
「遅い」
ガッシュ「ぬあーっ!」
ウェイバー「ガッシュ!」
「諜報活動に徹するとはいえ、貴様ら程度…我らが始末しても何の問題もあるまい」
ウェイバー「お前…アサシンか!」
アサシン「ふっ…今更気づくとは…貴様、聖杯戦争を侮りすぎではないか?」
ウェイバー「…上等だ!やってやるよ!アサシンなんか、表に出てきてしまえばこっちのもんさ!行くぞガッシュ!」
ガッシュ「う…うぬ!」
アサシン「ふふ…その首、いつまでついているかな?」
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/10(日) 22:35:39.55 ID:Ci3RFw5t0
切嗣「驚いたな…まさかセイバーが、バーサーカーに押されているとは…」
舞弥「…切嗣、この倉庫を見張っていたアサシンが、何者かと戦闘を開始しました。他のマスターは、この場から退いた模様」
切嗣「そうか分かった…では、僕たちも撤退するとするか」
舞弥「よろしいのですか?」
切嗣「構わないよ。アイリはセイバーに任せておけば問題ない…僕はただ、次の標的を見定めにきただけだからね」
舞弥「…了解」
舞弥(アサシンと交戦していた者…あれはいったい…)
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/10(日) 22:44:52.92 ID:Ci3RFw5t0
アサシン「ふっ…どうした、粋がっていたわりにその程度か?」
ウェイバー「うるさい!ガッシュ、ザケルだ!」
だがそれはもはや静電気ほどの電撃しかなく、アサシンは攻撃の手を休めることはない。
ウェイバー「なんでだよ…なんで…」
ガッシュ「うぬう、落ち着くのだウェイバー!おぬし、まだ心の力が十分たまっていないのだ!だから術が発動しても、相手にダメージを与えるほどではないのだ!」
アサシン「お話はもう十分か?」
ガッシュ「ぐあああ!」
ウェイバー「ガッシュ…」
アサシン「そろそろ終わらせるか…」
ウェイバー「や…やめろ…!」
ガッシュも僕ももう傷だらけだ。次の攻撃を受けたら、もう立ち上がれないかもしれない。ああ、意識も遠のいていく…そうだ、僕は何故こんなことを…
アサシン「さらばだ…」
ガッシュ「…ウェイバー!!!」
ウェイバー「!」
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/10(日) 22:58:45.96 ID:Ci3RFw5t0
ガッシュ「おぬし、こんなところで終わってもいいのか!おぬしは言っておったではないか!自分は優秀であると!魔術師の血統など関係ない事を、周りの者に証明してやると!」
アサシン「…まだ、騒ぐ力が残っていたか…」
ガッシュ「私が証明してやる!おぬしは決して間違ってはない!今のおぬしに足りないもの、それは決して揺るぐことのない覚悟なのだ!」
ウェイバー「…!」
ガッシュ「だから立つのだ!立って覚悟を決めるのだ!私と、共に、戦い抜く覚悟を!」
ウェイバー「覚悟…それが、僕に足りなかったもの…」
赤い本が今までにないほどの光をあげる。それは僕の心の高まりを表しているようだった。
アサシン「ふん…貴様ら屑共に何が出来るというのだ!」
アサシンが僕に襲いかかってきた。だがもう怖くはない。僕にはもう、心強い仲間がいるのだから。
ウェイバー「行くぞガッシュ!第一の術…」
「ザケル!」
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/10(日) 22:59:59.83 ID:Ci3RFw5t0
今日は多分ここまでですかね…
一ヶ所に集まる人が多いから、動かすのも大変だあ…
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/11(月) 00:49:27.96 ID:TN7E+5FW0
口調は正直そんな気にしなくてもいいと思うわ
公式だって作る人によって口調どころか性格も変わってるから気にしてもしょうがない
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/11(月) 02:29:18.34 ID:Jx6WhAHy0
しえ
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/11(月) 02:58:22.33 ID:S2DOz/heo
おもしろいから頑張って欲しい
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/11(月) 02:58:30.01 ID:N3UauEEgO
おもしろいから頑張って欲しい
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/11(月) 02:58:43.52 ID:S2DOz/heo
連投すまん
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/11(月) 05:15:32.22 ID:LStmVWA9O
うーん…えらい微妙だな
まあ頑張って完結したら全部読むよ
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/11(月) 05:30:11.09 ID:f20u674bo
まだまだ共通だからな
ここからどう分岐するのか楽しみ
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/11(月) 07:44:20.05 ID:PGYJ6odl0
心の力は体力みたいに休んだら増えて疲れたら減るもの
術のパワーは心の力を注ぐだけ大きくなるが、その量の加減はつまり呪文を唱える際の感情コントロールなので訓練が必要
とかじゃなかったっけ
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/11(月) 17:09:30.95 ID:JJ/x3wve0
バーサーカー「Aーーurrrr!」
セイバー「くっ……はっ!」
ライダー「どうしたセイバー?そんなものか?剣の英霊ともあろうものが、小賢しい狂戦士に遅れをとるとは…」
アイリ「…貴方は戦わないの?」
ライダー「余は見定めておるのだ!どちらが上かな…まあ、どちらとも我が軍勢に加わるに相応しい逸材ではあるが…」
ライダー(ケイネスめ…余への魔力供給を最低限に減らしておるな…全く、小賢しい抵抗よな)
バーサーカー「ーーー?」
セイバー(なんだ…急に動きを止めた…?)
バーサーカー「ーーー」
バーサーカーは突然姿を消した。それは高速移動と呼べるものでもなく、その場にいるものはこう察した。
アイリ「セイバー…あのバーサーカー、恐らく令呪で…」
セイバー「ええ、間違いありません。マスターが何らかの危機に陥り、令呪で呼び出さざるをえなくなったのでしょう」
ライダー「ふん…今宵は随分とつまらん決着の着き方であったな」
セイバー「…待てライダー!」
ライダー「覚えておけセイバー。貴様ら全員余の軍勢に加えて見せよう」
そう言い放つと、ライダーは神威の車輪で帰っていった。
セイバー「おのれ…くっ!」
アイリ「セイバー!…不本意ですが、私たちも帰りましょう?」
セイバー「はい…」
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/11(月) 17:20:42.85 ID:JJ/x3wve0
倉庫
ウェイバー「はあ…はあ…なんとか、撤退させれたようだな…」
ウェイバーとガッシュは、アサシンをどうにか退け、壁にもたれ掛かっていた。
ガッシュ「ウヌ…しかし、私もまだまだだのう。王になった今でも、術を撃つときは気絶してしまうとは…」
ウェイバー「そうだよ!それを早く言えよ!狙いが定まらないから、術が打てても明後日の方向に行ってたじゃんか!」
ガッシュ「うぬう…こればっかりはどうしようもないのだ…ウヌ?」
ウェイバー「どうした?」
ガッシュ「おなかが空いたのだ!」
ウェイバー「今かよ!ああもう…帰るぞ、ほら」
ゆっくり立ち上がり、ガッシュに手をさしのべる。
ガッシュ「ウヌ!マーサ殿のご飯が楽しみだのう…!」
ウェイバー「…ああ、そうだな」
能天気なこのサーヴァントに、少しは元気を貰えた気がした。しかし、その安息の時間も、一瞬で消え去った。
ウェイバー「ーーー! 嘘だろ…」
セイバー「アイリスフィール、治癒魔法を」
アイリ「ええ、分かってる」
セイバー達が、まだその場に残っていたのだから。
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/11(月) 17:30:52.72 ID:JJ/x3wve0
ウェイバー(どうする…!?いくら相手が手負いだといえども、こちらが戦えるわけがない!かといってやり過ごせるほど相手も甘くは…)
「おぬし、凄かったのう!」
セイバー「え?」
「私もあれほどの剣さばきは見たことがない!お願いだ、もう一度見せてはくれぬかの!?」
アイリ「ボウヤ…どなた?」
ウェイバー「…?……?………!」
ウェイバー「ちょっと待てガーーーッシュ!!…あっ」
セイバー「…」
アイリ「…」
ウェイバー(終わった…)
ガッシュ「ウヌ?どうしたのだ?ウェイバーよ」
ウェイバー「このバカーー!ああもう…ガッシュのバカ!アホ!ドジ!マヌケ!」
ガッシュ「うぬう!?な、何もそこまで言うことはないではないか!」
ウェイバー「黙れ黙れ黙れ!このチビ!」
ガッシュ「なっ…そんな…そこまで…そこまで言わずともよいではないか…」
アイリ(著しい語彙力の低下が見られるわね…)
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/11(月) 17:40:19.23 ID:JJ/x3wve0
アイリ「えっと…貴方達は?」
ガッシュ「ウヌ!私はガッシュ、ガッシュ・ベルなのだ!こっちは私のパートナーのウェイバーなのだ!」
ウェイバー「」
セイバー「ほう…そちらが名乗りを上げたからには、こちらも返すのが礼儀というもの。私はセイバー、アルトリア・ペンドラゴン。此方は私のマスターのアイリスフィールです」
アイリ「」
ウェイバー「嘘だろお前…真名とか素性とか、普通隠すって僕言ったよな!」
アイリ「セイバーもよ!」
ガッシュ「うぬう…しかしウェイバー、挨拶の時には元気よく、はっきり自分の名前を言わないと、相手に失礼なのだ」
ウェイバー「それとこれとは話が別だー!」
アイリ「ウェイバー…?…!何処かで見た顔だと思ったわ!貴方、マスターの一人ね!」
ウェイバー「わわっ!?早速バレた!?」
アイリ「隙を見て、私たちを不意討ちしようとしたのね…許せないわ!」
ガッシュ「ま、待つのだ!そんなつもりではないのだ!」
アイリ「問答無用よ!GO!セイバー!」
セイバー「…アイリスフィール、少し待っていただきたい」
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/11(月) 17:48:43.22 ID:JJ/x3wve0
セイバー「その傷…他のサーヴァントと戦闘した故についたものだと推測するが…違いますか?」
ガッシュ「ウヌ、その通りなのだ!おぬしはやっぱりすごいのう!」
セイバー「そ、そうですか?…それで、お互いに傷ついている。今のこの状態、私もアイリスフィールの治療を受けなければ、まともには戦えない」
アイリ「セイバー…?」
セイバー「そこで提案だ、ここはお互いに退かないか?私の目では、貴殿方は不意討ちをするような悪い英霊には見えない。ならば今、ここで戦う理由はない。正々堂々と決着をつけようではないか」
ウェイバー「なっ…」
アイリ「セイバー…」
ガッシュ「ウヌ、わかったのだ!ではまた会える日を楽しみにしておくのだ!えっと…」
セイバー「セイバー…アルトリアでも構いませんよ」
ガッシュ「ウヌ!ではセイバー殿、また会おうぞ!」
セイバー「…ふふ、また会いましょう、ガッシュ」
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/11(月) 17:53:02.74 ID:JJ/x3wve0
ウェイバー「…ぶはー!」
ガッシュ「なんだ、緊張していたのか?ウェイバー」
ウェイバー「当たり前だ!下手したら殺されかけてたんだからな!」
ガッシュ「うぬう、しかしセイバーは悪い者には見えなかったのだ。だから私も安心して声をかけられたのだぞ?」
ウェイバー「…後半部分は絶対嘘だろそれ。…にしても、まさかセイバーがアーサー王だなんて…はあ、この先が思いやられるなあ…」
ガッシュ「…大丈夫なのだ。力を合わせて、私とウェイバーで、必ず聖杯を手に入れようぞ」
ウェイバー「…ああ」
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/11(月) 18:02:30.76 ID:JJ/x3wve0
アイリ「ぷはー!」
セイバー「…アイリスフィール、申し訳ありません。私の独断であのような事を…」
アイリ「ううん、いいの。…切嗣だったら有無を言わさずその場で殺していただろうけど…私は私。貴方もまた英霊なのだから、自分に絶対の自信を持っていて当然だもの」
セイバー「…そう言ってくれると有難いのですが…?アイリスフィール、何か音が鳴っていますよ?」
アイリ「えっと…ああこれね!切嗣がね、私に持たせてくれたの!これさえあれば何時でも切嗣と連絡がとれるからって…もしもし切嗣?」
切嗣《アイリ…落ち着いて聞いてくれ》
アイリ「どうかしたの?」
切嗣《僕たちはサーヴァントに襲撃され、そして舞弥を失ってしまった…相手は…》
アイリ「……!」
セイバー「アイリスフィール?如何なさいましたか?」
アイリ「セイバー…」
アイリ「ーーーー」
セイバー「…そんな馬鹿な!あり得ない!」
アイリ「ええ、私もそう思うわ。でも取り敢えずは切嗣と合流しないと…」
セイバー「……」
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/11(月) 18:03:10.82 ID:JJ/x3wve0
一旦ここまで
ここに来てキャスター組の存在を忘れてた…どうしよう…
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/11(月) 19:42:53.42 ID:YMm1hFsh0
他にまものはいないのか
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/11(月) 20:40:18.77 ID:SWZN2ZawO
そういやガッシュのクラスは一体···
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/11(月) 22:26:09.07 ID:JJ/x3wve0
朝 マッケンジー宅
ウェイバー「ふぁ〜…」
ガッシュ「カマキリジョー!頑張るのだ!うぬ、かっこいいのだカマキリジョー!」
ウェイバー「…朝からうるさいな、お前は」
グレン「おお、おはようウェイバー」
ガッシュ「うぬ?おはようなのだウェイバー!」
ウェイバー「…おじいさん、テレビ変えていい?」
ガッシュ「なっ…駄目なのだ!今いいところなのだ!勝つか負けるかの…」
『ニュースをお伝えします。近日、冬木にスーパースター…』
ガッシュ「ぬああああ!ウェイバァァァァ!」
ウェイバー「ふん」
マーサ「…ウェイバーちゃん?ガッシュちゃんに優しくね?」
ウェイバー「してるさいつも…むしろ甘やかしすぎなぐらいだね!」
ガッシュ「うぬう、おぬしまださっきの事を怒っておるのか!?仕方ないではないか!おぬしの元気がなさそうだから、私が起こしてやったのだぞ!?」
ウェイバー「百歩譲って勝手に起こしたのは許すとして、なんで僕の部屋をぐちゃぐちゃにするんだよ!一応あれでもここは僕の工房なんだぞ!?魔術師は工房が命なんだ、むしろ怒らないほうがおかしいんだ!」
早口で捲し立てる。こうすればもはや反論の余地はあるまい。
ガッシュ「う、う、うう…」
ウェイバー「お、おい…何も泣くことはないだろ…?」
マーサ「駄目じゃないウェイバーちゃん!ガッシュちゃんを泣かせたら!」
ウェイバー「そ、そんな…ったくなんで僕が…」
『次のニュースです』
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/11(月) 22:27:25.82 ID:OC+bqBaeO
アースの事も忘れてるっぽい?
ちゃんとマントまで使いこなせるようになるのかな
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/11(月) 22:35:26.69 ID:JJ/x3wve0
『昨夜未明、冬木でまたも殺人が…』
グレン「…またこのニュースか、物騒な世の中だな、ウェイバー」
ウェイバー「うん…」
どうやら、冬木に連続殺人犯がいるらしい。被害者を襲ったのはまた同じ手口らしいが…気になるところが一つある。
ウェイバー「…気をつけろよガッシュ。この連続殺人犯、子供をターゲットにしてるらしいからな」
ガッシュ「何!?許せぬのだ…子供を襲うなど…私がこらしめてやろうかの!」
ウェイバー「何馬鹿な事言ってんだお前。僕は被害に遭わないように気をつけろって言ってんの!…っておい!聞いてるのか!?」
ガッシュ「出かけてくるのだ!夕飯までには戻ってくるのだー!」
ガッシュが家を飛び出していった。これはまずい。非常にまずい。止めなければ、今すぐに!
ウェイバー「やっぱり話聞いてないじゃんかぁ!おい待てガッシュ!止まれー!」
マーサ「…あの子たち、朝から元気ねぇ」
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/11(月) 22:44:20.53 ID:JJ/x3wve0
公園
ガッシュ「サークラちゃーん!いっしょに遊ぼうぞー!」
桜「あ、ガッシュ君…おはよう、今日も元気だね」
ガッシュ「ウヌ!毎日元気なのだ!」
桜「ふふ…今日は何して遊ぶ?」
ガッシュ「うぬう…そうだのう…バルカンは持ってきておるか?」
桜「はい隊長。バルカン4000、ここに見参!」
ガッシュ「ウヌ!では私のバルカンと勝負だ!チュドーン!バババババ!」
桜「えい、えい、やあ!」
ウェイバー「はあ…はあ…いたぞ!…あれ?誰かと遊んでるのか?」
ガッシュ「ウヌ、なかなかやるではないかバルカン4000、そしてサクラ!」
桜「いえいえ、隊長もさすが…」
「「ふふふ…」」
ウェイバー(何やってんだこいつら…)
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/11(月) 22:57:24.94 ID:JJ/x3wve0
桜「でもこれでとどめ…びしっ」
ガッシュ「ぬああ!負けたのだー!」
桜「ふふ…これで、私の五勝一敗だね」
ガッシュ「うぬう、サクラは強いのだ!でも次は絶対私が勝つのだ!」
桜「次も負けない…」
「…桜、何をしておる」
桜「!! お、お爺様…ごめんなさい、勝手に抜け出して…」
臓硯「ふむ…まあ良いわい。少しの休息ぐらい許す」
桜「あ、ありがとうございます…」
臓硯「では帰るぞ」
桜「はい…またね、ガッシュ君」
ガッシュ「ウヌ、またなのだサクラ!」
臓硯「…」
ウェイバー(なんだあのじいさん…痩せ細って気味が悪い)
臓硯「…ほう」
ウェイバー(こっち見てきた!?)
臓硯「ふむ…見たところ…貴様があやつのマスターのようじゃな」
ウェイバー「な、何!?」
臓硯「心配するな、手を出すつもりはない。ただ一応、儂も忠告しておこうかの」
ウェイバー「何を…」
臓硯「あのサーヴァント、貴様が手を負えるような代物ではない。早急に手放すことを薦めるぞ。クックックッ…ではの。」
桜「…」
ウェイバー「……」
手に負える代物ではない?どういう事だ…
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/11(月) 23:05:42.77 ID:JJ/x3wve0
ウェイバー「……」
ガッシュ「…ウェイバー」
ウェイバー「うわあ!お、脅かすなよ!」
ガッシュ「おぬし、いつからそこにいたのだ?覗き見とは、あまりいいものではないぞ?」
ウェイバー「なっ…お前が心配で仕方ないから、必死についてきたんだろうが!」
ガッシュ「うぬ…そうか。すまんの心配かけて」
ウェイバー「うっ…」
素直に謝られると逆に困る。こういうところが子供らしいというかなんというか。
ガッシュ「では別の公園に遊びにいってくるのだ!」
ウェイバー「待てこらぁ!」
ガッシュ「リンという子と遊んでくるのだー!ご飯の時間には戻ってくるのだー!」
マスターの注意を無視したバカを、またも全速力で追いかける。だが悲しいことに、いくら子供とはいえサーヴァントに勝てるはずもなく、その姿を見失っていた。
ウェイバー「ぜい…はあ…わき腹が痛い…」
ウェイバー「ああもう…なんでサーヴァントと追いかけっこしてるんだ僕はー!」
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/11(月) 23:14:48.04 ID:JJ/x3wve0
公園
凛「あ!こんにちは、ガッシュ!約束どおり来てくれたのね!」
ガッシュ「ウヌ!前の約束どおり、いっしょにこの街を探検しようぞ!」
凛「お父様とお母様には内緒で来ちゃったんだから…ちゃんとエスコートしてよ?ガッシュ」
ガッシュ「うぬ?エスコート?よく分からないけど、頑張るのだ!では出発なのだー!」
凛「うん!」
ウェイバー「ひっ…ふっ…どこ…ガッシュ…」
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/11(月) 23:24:41.74 ID:8w83XPLGO
内股になって電信柱に寄りかかってプルプル震えながらひいフゥ言ってるウェイバーが見える
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/11(月) 23:32:18.05 ID:JJ/x3wve0
綺礼「…というわけで、連続殺人及び連続誘拐事件の真相は、恐らくキャスターとそのマスターが握っていると思われます」
時臣「なるほど…この冬木でそのような不祥事を野放しにしておくのは、遠坂として許すわけにもいかないな」
璃正「…では」
時臣「ええ。聖杯戦争を一時中止し、まずはキャスター及びそのマスター討伐を、各マスターに命じよう」
綺礼「なるほど…」
時臣「報酬は令呪一画とする。こうすれば、慎重なマスターも重い腰を上げるだろう。しかし、その令呪は我々が頂く。遠坂が、確実な勝利を手にするために」
璃正「確かに…アサシンが確認した、クラス不明の謎のサーヴァント…更には厄介なバーサーカー…どうやらこの聖杯戦争、一筋縄ではいきそうもないですしな…」
綺礼「前者は心配するほどではないでしょう。そのサーヴァントのマスターはせいぜい二流魔術師。問題はありません。今我々が危惧すべきなのは、バーサーカーのほうではないかと」
時臣「ふむ…そうか、ありがとう綺礼。しかし私が最も危惧しているのは謎のサーヴァントでも、況してや、バーサーカーでもない」
時臣「英雄王の機嫌だよ」
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/11(月) 23:45:06.60 ID:JJ/x3wve0
綺礼の部屋
綺礼「…」
「随分と顔が沈んでいるな、綺礼よ」
綺礼「…アーチャーか」
アーチャー「聖職者のくせして悩める子羊のような顔をしおって…貴様が気にしていたあのマスター…衛宮切嗣のことを考えていたのか?」
綺礼「…まさか、私が考えていたのは別のことだ」
アーチャー「ほう…話してみるがよい」
綺礼「…これはまだ時臣師にも話してはおらんが…各々のマスターを偵察に向かわせたアサシン共が、軒並み倒されていてな。その数が少々無視できないほどでな」
アーチャー「…それで?よもやそれで終わりではあるまい」
綺礼「アサシンが言うには、どうやらーーー」
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/11(月) 23:48:14.47 ID:SWZN2ZawO
ガッシュはランサーになるのか
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/11(月) 23:53:46.13 ID:JJ/x3wve0
アーチャー「…なるほどな、それはまた、珍妙な話よな」
綺礼「私もまだこの件に確信が持てていない。よって師に報告するまでもないと思っていたのだが…」
アーチャー「…ふん、まあ良いわ。それより綺礼よ、まだすべてのサーヴァントとマスターの素性が知れておらんのか?」
綺礼「正体不明のサーヴァントについては現在調査中だ。何せ、アサシンの半数が偵察に行って返り討ちにあっている。本来の目的も達成していないのに、これ以上不用意に犠牲の数を出すわけにもいかんからな」
アーチャー「…そうか」
アーチャー(言峰…綺礼。はたして我の見立てどおりの男か…今しばらくは泳がせておいてやる)
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/11(月) 23:54:39.72 ID:JJ/x3wve0
今日はここまでです。
そろそろ話を動かせるかな…?
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/11(月) 23:55:51.67 ID:YMm1hFsh0
バオウは使えるのかな
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/12(火) 05:05:56.24 ID:7nttoO/eO
乙
うっかり誘拐されて大変な事になりそう(ジルが
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