黒井「今日から私が765プロのプロデューサーだ!」

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1 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 07:17:44.89 ID:+tRRdGcwO

社員 「社長、会社を空けて何をしにいくんですか?」

黒井 「ウィ、まぁセレブの暇潰しと言ったところだ」

社員「ゴージャスな店でゴージャスなお食事とかですかね?(この人のことだからまた繁華街とかライブハウスでスカウトしにいくんだろうなあ)」

黒井「違うなあ!超ゴージャスな店で超ゴージャスのお食事をしにいくのだよ!」



黒井 「(高木が拾ってきたという三流アイドル…ククク、酒のツマミとしては打ってつけだな、どんな馬の骨共か見ものだな)」


次の日


765プロ

黒井「高木ィ!」ガチャ!

高木 「く、黒井?なぜ君がここに?一応アイドルの事務所なんだぞ、彼女達と鉢合わせたらパニックどころか…

黒井「そのアイドルに用があってここにきた!」

高木 「???」

黒井「お前が雇ったここのアイドル、全員私に譲ってくれ!」

高木 「……話が飛躍しすぎてリアクションも取れないのだが一体どういう風の吹きまわしだい?」

黒井「本来ならお前に頼みごとなど死んでもせん!しかし!しかしだ!」

黒井 「なんなんだお前のところのアイドル達は!?ダイヤの原石どころではないぞ!?一人で国一つが買えるレベルで価値がある!」

高木「フフフ、君がそこまで言うとは…私の目に狂いはなかったようだ」

黒井「頼む!ゴージャスな私がいくらでも払おう!なんなら私の会社をやろう!」

高木 「私にはこの小さい事務所でのんびりとアイドル達を育てる方が性に合っているのでね。」

黒井 「グヌヌ…」

高木「律子君も本格的にプロデューサーとしての道を進み始めたし、そろそろもう一人プロデューサーを雇おうと思っているところなんだ。そろそろ重い腰を上げて…

黒井 「私がなろう…」

高木 「え?」



黒井 「今日から私が765プロのプロデューサーだ!」


※キャラ崩壊有り
アイマスSSは初めてですので「ちょっと待って!?そこおかしいぞ!」と言うところはご指摘あれば嬉しいです。





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1512339464
2 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 07:33:36.02 ID:+tRRdGcwO

ざわざわ

春香 「どうやら今日は新しいプロデューサーさんが来るらしいですよ!」

真 「ホント!?やったあ!これで僕達も本格的に仕事ができるんだね!」

伊織 「はあ…お気楽ねあんた達は、プロデューサーが何人入ってこようと私達が無名なことに変わりはないの、せいぜい律子の仕事が少し減るだけよ」

律子「私からすれば大分嬉しいことなんだけどね、ライバルもできたことだし頑張らなくちゃ!」

やよい 「うっうー!律子さんやる気ですー!」

響 「自分達も律子に負けないくらい頑張るさー!」

ガチャ

亜美 「キタキタキタキタ!」

真美 「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」

美希 「美希的にその擬音はおかしいと思うな」



黒井 「ほう、朝から全員集合とは、規律はちゃんと躾けられているようだな」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



美希 「訂正、擬音は真美のであってたの」

全員「(それにしても…)」



全員 「(この人怖い…!)」

黒井「(ファーストコンタクト時に彼女達の規律の良さを褒める…ククク、第一印象は完璧だろう)」

雪歩 「」

真 「ああ!?雪歩がプレッシャーで倒れた!?」

あずさ 「あらあらぁ」

貴音 「面妖な…」






3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 07:43:10.55 ID:b1T5Pb4ko
期待
4 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 07:57:10.26 ID:+tRRdGcwO

千早 「貴方が新しいプロデューサーですか?」

黒井「ウィ、如何にも」

亜美「ねー亜美ー何て呼べばいいと思うー?兄ちゃんー?おっちゃんー?」

真美 「んーおっちゃんだとバカにしてるみたいだしここはおじちゃんでいこうよー」

律子「あまり変わらないわよ」

伊織 「そんなことどうでもいいわよ!ねぇ!あなたちゃんと働けるの?その歳でプロデューサー?会社をリストラされてお情けで社長に拾ってもらったとかじゃないでしょうね!?」

春香 「ちょっと伊織…!」

黒井「ククク…水瀬伊織…その態度を忘れるな」

伊織 「……?」

黒井 「王者たるもの何者にも屈せず気高く孤高にそびえ立つもの、それくらいの気合いでもまだ生温い!」

黒井「君以外の全てを蹴り落とす、例え同じ事務所のアイドルとてだ!それくらいの気合がないと足りん!」

伊織 「…フン!上等よ!」

黒井 「今まで高木に甘やかされたようだが、私は違う!今日から君たちには覇道を進んでいってもらう!」

黒井「それでは昼からの面談でまた会おう、アデュー」



全員「……」


響 「めっちゃ怖い人がプロデューサーになったな…」

貴音「響、かんさいべんとやらになっていますよ」

真「僕ちゃんとやっていけるかな…ちょっと不安だよ、雪歩も目覚めないし」

雪歩 「あんな人…たまに家に来る…」ブツブツブツブツ

あずさ 「あらあらぁ、うなされているわね」

亜美 「覇道って言ってたし一人以外は全員捨てられちゃうの?りっちゃん?」

律子「私に言われても…」

千早 「私はあれくらい厳しい方がいいわ、あれだけ包み隠さず喋るもの、信頼できる」

美希 「千早さんはすごいのー美希なんてこれからめんどくさいこと沢山起きそうでナイーブなのに」

春香 「千早ちゃんの言う通り新しいプロデューサーさんは信頼できる人ですよ!私達のこと褒めてくれましたし!」

真美 「えー?『規律は躾けられているな』のところ?あれで褒め言葉ならツンデレにも程があるよーー!」



黒井「私があの子達全員に覇道を歩ませてやろう…ワーハッハッハッ!賑やかな覇道になりそうだ!」



ツンデレでした







5 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 08:01:16.92 ID:+tRRdGcwO



黒井「さて、彼女達を知るために早々個人面談をするわけだが…」

ガチャ

黒井 「来たか」

誰?
安価↓1
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 08:04:51.40 ID:ERq767bYO
春香
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 08:12:39.05 ID:XPJ1O+AtO
黒ちゃんが765Pになる発想はなかった新しい
8 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 08:35:51.24 ID:+tRRdGcwO

春香 「改めてこんにちはプロデューサーさん!」

黒井「この業界ではいつであろうと挨拶は『おはようございます』だ。」

春香 「はっはい!おはようございます!プロデューサーさん!」

黒井「ウィ、活気のあるあいさつだ」

春香「(褒められた…のかな?)」

黒井 「………」

春香「………」

春香 「あのー…」

黒井「どうした?」

春香「何かこう質問とかはないんですか?『今まではどうしてきたのか?』とか『これからはどうしたい?』とか」

黒井「何故私が質問しなければいけない」

春香「え?」

黒井「君は他人に突かれなければ出ない程中身がないのか?」

黒井「アイドルたるものどこでも常に自分を出せるようにしなさい」

春香「は…はい…」

春香「………」ズレてたリボンを整える

黒井「?」

春香 「天海春香17歳!昔見たアイドルに憧れて私も皆を笑顔にできるようにとこの道を選びました!」

黒井「(ほう…)」

春香「大きい仕事小さい仕事関係ありません!歌にダンスにバラエティにエトセトラ!なんでも全力で頑張ります!」

黒井「ククク、随分欲張りだな、二足の草鞋では足りなさそうだ」

春香「はい!その時は足を増やします!」

黒井「(それは気持ち悪いな…)」

黒井「春香、君の意気込みはわかった。しかし君の意気込みには具体性を感じられない」

黒井「それではいくら努力しようがただの絵空事で終わるだろう」

春香「……」

黒井「しかしその君の夢にレールを敷くのがプロデューサーの仕事だ。」

春香「ということは?」

黒井「君は今までのように元気良く自分の覇道を進むといい、与えられた仕事を全力でやり遂げろ、そうすれば気付けばトップアイドルだ。」

春香「本当ですか!?私頑張ります!」

黒井「しかし私の用意する仕事はベリーハードばかりのものだ、耐えられるか?」

春香「はい!頑張ります!」

黒井「ククク、その意気だ、それでは君との話し合いはこれで終わりだ、次の娘を呼んできてくれ」

春香「はい!ってうわあ!」ドンガラガッシャーン!

黒井「(何も無いところでコケるのは天然なのか?それとも計算してなのか?)」


次は誰?
安価↓1





9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 08:40:40.90 ID:NR8dlzVGO
いおりん
10 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 09:04:31.05 ID:+tRRdGcwO

伊織 「どうだった?プロデューサーは?」

春香「厳しいのか優しいのか定まっていない感じかな」

伊織「???」

伊織「まあいいわ、話を聞けばわかるだろうし」

ガチャ

伊織「ねぇさっきのことなんだけど…

黒井「ほう、ドアを開ける時にノックせず挨拶もしないとは、流石『水瀬財閥』のじゃじゃ馬娘と言ったところか?」

伊織「あのねぇ!今それは関係ないじゃない!」

黒井「『今』?それではいつかは頼るのかい?水瀬財閥に?」

伊織「違う!そうじゃなくて…

黒井「君は家族の方々に認めてもらいたくてアイドルを目指したようだが」

黒井「本当に頼らずにいられるのか?」

黒井「有らぬ疑いをゴシップに書かれても他会社の圧力で仕事がドタキャンになったとしても」

黒井「君の友達が困った時にもだ」

伊織 「……」

黒井「君はこの事務所で一番努力を認められない人間になる」

黒井「全て水瀬財閥のおかげ、テレビに出れるのも売れたのも全て水瀬財閥のおかげ!はたまた765プロが売れようともそれは水瀬財閥のバックがあったからと…

伊織 「やめてよ!」机バン!

伊織 「なにそれ!なんなのよそれ…努力が認められない…?」

黒井「(伊織ちゃん、この世界は甘くない…これくらいで挫けるようならここで…)」

伊織「だったらそんな所を見てもらわないで結構!上等じゃない!伊織ちゃんの可愛さでそんな有象無象蹴散らしてくれるわ!」

伊織「水瀬財閥?くだらない!『伊織ちゃんランド』でも作って水瀬財閥なんて潰してやるわ!」

黒井「(君の家なんだけど…)」

伊織「私は例え血反吐を吐こうが仲間を踏み台にしようが頂点を獲る!」

伊織「アンタ!私にこれだけ言わしたんだから責任持ってビシバシ仕事持ってきなさいよ!全て完璧な伊織ちゃんがこなしてあげるから!」

伊織 「それじゃあ次の娘呼んでくるわね」ドアガチャ

黒井「(水瀬伊織…意欲は充分過ぎる程あるな、しかし…)」

黒井「仲間を踏み台云々の部分は口に出すのを躊躇っていたな、本人にその気はさらさらないのだろうが」


11 : ◆1sqdAWg1ig :2017/12/04(月) 09:06:39.50 ID:+tRRdGcwO

黒井 「それでは次は…」

誰?
安価↓1
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 09:17:14.85 ID:Ug27PeKg0
雪歩
13 : ◆1sqdAWg1ig :2017/12/04(月) 09:44:10.99 ID:yWLe+eyQO
undefined
14 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 09:49:54.83 ID:yWLe+eyQO

雪歩「伊織ちゃん…プロデューサーさんどうだった?」

伊織「すっっっごい!!嫌な奴よ!」

雪歩「ふぇぇぇ!?どうしよう…」

雪歩「……」ドアの前で突っ立ってる

黒井「ん?(次は雪歩ちゃんのはずだが)」

コンコン

黒井「入りたまえ」

シーーーーーン

黒井「……入ってきていいのだよ?」

雪歩「プロデューサーさん…」

黒井「ん?」

雪歩 「ドア越しでもいいですか…?」

黒井「……それは粋なジョークとして捉えていいのかい?」

雪歩「本気ですぅ」

黒井「(男性恐怖症と聞いていたがまさかここまでとは…それなら…)」

黒井「まぁドア越しでもいい、それより君の詩の話なんだが…」

雪歩「!?」

黒井「中々味がある。メルヘンをメインにしているがどことなく現実感もある。その歳であの詩を書くのは…

雪歩「ちょっと!!」ドアバタン!


15 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 10:00:46.55 ID:yWLe+eyQO

雪歩「なんでプロデューサーさんが私の詩を知っているんですか!?」

黒井「当たり前のことを聞くんじゃない、君のラジオを聴いた以外に方法があるか?」

雪歩「ラジオなんて数分間で数回しか出てないのに」

黒井「プロデューサーならそれくらい把握するのは当然だ」

雪歩「ニッチな放送枠だったのに…リアルタイムで聴いたんですか?」

黒井「いや、録音したものを聴いた」

雪歩「よく手に入りましたね」

黒井「なに私の力を使えば放送局から引っ張ってくるなど容易い」

雪歩「私の力…?」

黒井「ちっ、違う!友人の力を借りて借りたのだ!(危ない…ここでは961プロの社長であることを隠しているのを忘れるところだった)」

雪歩「あのぅ…さっきの話の続きなんですけど…」

黒井「ん?感想ならもう言ったが」

雪歩「私は詩を書き続けてもいいんですか?」

黒井「…どうしてそう思う」

雪歩 「私一応アイドルだし、本業サボって詩を書くなんて…

黒井「大いに結構」

雪歩「え?」

黒井「詩の中では君はイキイキしている。詩を書く時間ぐらい作ってやる。それにだ」

黒井「単に私が君の詩を望んでいるのだよ」

雪歩「!」

黒井「アイドルたるもの一人でもファンの期待に応えるのは大切なことだ、これではサボってることにはなかろう」

雪歩「あ、ありがとうございますぅ!プロデューサーさん!」

黒井「何、お礼なら死ぬ程働いてこのオンボロ事務所をゴージャスな事務所に建て替えてもらうだけでいい」

雪歩「はい!穴掘って地下に練習スタジオも作ります!」

黒井「フフフ、それは楽しみだ」

黒井「(趣味の話で距離を縮める作戦大成功だ。このまま自信を持ってアイドル業に励めば化けるぞ、しかし…)」

黒井「(私はそれ程甘くはないがな)」


次は誰?
安価↓1



16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 10:08:47.92 ID:YqX0+OSRO
やよい
17 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 10:24:06.29 ID:yWLe+eyQO

やよい「雪歩さーん、プロデューサーさんはどうでした?」

雪歩「凄い良い人だよ!」

やよい「そうなんですか!うっうー!頑張るぞー!」

コンコン

黒井「入りたまえ」

やよい 「失礼しますー!」ぺこり

トコトコ

やよい「……」ソファの前で突っ立ってる

黒井「座りなさい(見た目の割にはしっかりしているな)」

やよい 「はい!」

黒井「うむ」

やよい「うむ?」首傾け

黒井「(アカン、可愛い)」

黒井「(これは売れるぞ…素でこれならスタッフにもその他諸々色々な人から好かれて勝手に仕事が入ってくるだろう)」

やよい「あのープロデューサーさん」

黒井「どうしたんだいやよいちゃん」

やよい「私売れますかね?」

黒井「それは君次第だ。どんな物でも磨けば一応光る(売れる…か、『人気になる』『トップを獲る』ではなくその表現を選ぶということは…)」

やよい「ホントですかー!うっうー!だったら私頑張るので一杯磨いて下さい!」

黒井「あ…ああ…」

やよい「私の家ビンボーで私がお金を稼がないと弟達に美味しい物を食べさせてあげれないから…あ!でも昨日はもやしパーティで豪勢でした!」

やよい「長介には新しいバットとグローブを!かすみにはぬいぐるみを買ってあげたくて後…

黒井「…もういい…」

やよい「?」

黒井「君と喋って売り出す方向性は決まった…だから次の娘を連れてきてくれ…」

やよい「はい!わかりました!これからよろしくお願いします!」ぺこりー

やよい「失礼しましたー」

ドアバタン

黒井「危ない…危うくこの私が人前で涙を見せてしまうところだった…なんて健気なんだ…どんな手を使っても売れっ子にしてあげよう」

次は…
安価↓1








18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 10:25:27.91 ID:3CmpaozDO
たかにゃ
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 11:25:07.35 ID:bC2SHcsLo
しじょ?
20 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 11:39:30.14 ID:yWLe+eyQO
少し間を空けます
感想やご指摘などあれば嬉しいです。
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 12:01:53.07 ID:+yKSxtcgO
結局全員やるんだから安価じゃなくて書きやすいように書いたらどうだ?
期待
22 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 12:22:24.96 ID:yWLe+eyQO

貴音「やよい、プロデューサー殿はどうでした?」

やよい「たくさん磨いてくれるって言ってくれました!」

貴音「成る程…あの方なら沢山磨いてくれるかもしれませんね」

ガチャ

貴音「失礼します」

黒井「座りなさい」

貴音「お言葉に甘えて」

貴音「……」

黒井「……」

貴音「……」

黒井「何か言うことはないのか?」

貴音「それはこちらの台詞です。」

黒井「……」

貴音「……」

黒井「何も言わなければこれで終わりでも…

貴音「構いません」

黒井「!?」

貴音「トップアイドルを目指すたる者言葉はいりません。ただあなた様を信じ全力を投じこの身を捧げる。それ以外に必要でしょうか?」

黒井「その通りだ、しかし言葉にしないと伝わらないこともある。君はファンの前までも沈黙を続けるのか?」

貴音「言葉というものは言霊に憑かれて発するもの、言いたいことがあるなら自然と口は動きます。」

黒井「……それじゃあ今言いたいことは?」

貴音 「特にございません」

黒井「(これは時間が掛かりそうだな…)

次は?
安価↓1
残り3人でカットしようかなってー…

23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 12:33:51.05 ID:h4Mp5nSlO
我那覇さん
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 13:15:23.73 ID:bC2SHcsLo
一応聞いとく
シアターは無しだよね。ぷちも。
25 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 13:48:49.85 ID:yWLe+eyQO
基本765プロの皆だけでお願いします。
26 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 14:26:22.72 ID:yWLe+eyQO

響 「どうだった貴音?」

貴音「フフ、私達のことをよく考えてくれていることがわかりました」

響「?(良い人なのかな…)」

コンコン

黒井「入りたまえ」

響「し…失礼します〜」いそいそ

響「す…座ってもいいか…ですか?」

黒井「……座りたまえ」

響「はい」

黒井「……」

響「……」

シーン…

響「(貴音〜全然優しくないぞ〜!ずっ〜と無言なんだけど!)」

黒井「何故君は出し惜しみをする?」

響「へ?」

黒井「今の君をプロデュースするなら確実にこの事務所でドベになるだろう」

響「(えぇ!?それって自分才能ないのか?完璧じゃないのか?)」シュン

黒井「(やめて響ちゃん!泣きそうにならないないでぇ!)」

ハム蔵 「ジュッ!ジュッ!」響の胸元からヒョコり

黒井「ん?(ハムスター?)」

響「成る程そういうことか!」

響「ゴメンなさい!プロデューサー!自分プロデューサーにビビって自分を出せてなかったぞ!」

黒井「(フフ、それでいい)」

響「自分ダンスが得意だけど完璧だからたことは全部こなしてみせるぞ!」

黒井「ほう全部か」

響「う…うん…全部だぞ!」

黒井「失礼」携帯を取り出す

響「?」

黒井 「もしもし律子か?響ちゃんは明日から練習量を三倍にしてもらってくれ」

響「ギャー!!プロデューサー厳しすぎるぞー!」


次は?
残り二人
安価↓1


27 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 14:29:12.13 ID:yWLe+eyQO

響「自分ダンスが得意だけど完璧だからたことは全部こなしてみせるぞ!」

響「自分ダンスが得意だけど完璧だから言われたことは全部こなしてみせるぞ!」

訂正です。
安価は>>28
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 14:32:27.85 ID:QXJiRTI9o
千早
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/04(月) 14:52:51.55 ID:yWLe+eyQO

響「まさか練習量が三倍になるなんて…トホホ…」

響「でも頑張るぞ!」

千早「我那覇さん、プロデューサーどうだった」

響「千早ァ…ハッ…!」

千早「?」

響「(千早の練習量が三倍?ただでさえ歌上手いのに練習量が三倍ってことは三倍上手くなるから…)」

ハム蔵「(その理屈はおかしい)」

弾けたら「千早はホントに歌姫になってしまうかもしれないぞ!」

千早「???」


千早「失礼します」ガチャ

黒井「ウィ」

千早「あの我那覇さんが歌姫が云々って言っていたんですけどどういうことですか?」

黒井「歌姫…?私はそんなことは一言も言っていないが」

千早「そうですか…(我那覇さんなりの励まし方だったのかしら?」

黒井「君は歌姫になりたいのかい?」

千早「はい、出来れば」

黒井「出来ればではない、なるんだ」

千早「しかしここでは…」

黒井「不満かね?」

黒井「もっと歌中心にレッスンに励みたいか?ビジュアルもダンスのレッスンも削って?」

千早「……はい、可能ならそれを所望します」

黒井「フッ、三流だな」

千早「どういうことですか?」ギラ

黒井「君は歌がどういうものかを理解できていないらしい」

千早「それじゃあ答えに…!」

黒井「貴様がこの意味を理解できる日がくれば教えてやろう、まあ永遠にないだろうがな、もう出ていっていいぞ」

千早「……ッ!失礼しました…」

ドアバタン!

黒井「(千早ちゃんはストイックだからな、これくらいキツめの方が刺激になるだろう」

次は?
最後の一人
安価↓1







30 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 14:54:30.27 ID:yWLe+eyQO

弾けたら「千早はホントに歌姫になってしまうかもしれないぞ!」

響「千早はホントに歌姫になってしまうかもしれないぞ!」

弾けたらって誰やねん…
訂正です。
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 15:08:25.60 ID:b1T5Pb4ko
真美
32 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 15:34:23.66 ID:yWLe+eyQO

真美 「千早お姉〜どうだった〜」

千早「最悪の気分よ」

真美「うへー真美が一番苦手そうな空気だなあ」

黒井「さて次は…」

ガチャドーン!

真美「おいっーーす!」

黒井「ドアを開ける時はだな…

真美「そんなことよりも黒ちゃん!私は亜美真美どっちだと思うー?」

黒井「(黒ちゃん…?しかし髪を下ろすと本当に似てるな)」

黒井「フフフ、私が見破られないとでも思ったか”亜美”」

真美「……」

黒井「……」

黒井「(しまったー!!待て!待ってくれ!ちゃんと君達姉妹の区別などできる!まさか名前を呼び間違えるとは!私としたことが!)」

黒井「コホン、これはだな…」

真美「まあ仕方ないよ、真美達双子でクリソツだし、間違えられるなんてザラだし」

黒井「……」

真美「だから黒ちゃんは亜美とは違う真美の良いところをいっーーぱい引き出してね!もちろん亜美ともお仕事したいけどね!」

黒井「ああ…ああ!約束しよう!姉より優れる妹など存在しないことを証明しよう!」



黒井「ところで私の名前は誰から聞いた?」

真美「社長からだよー」

黒井「高木ィィィィィィィ!」









33 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 15:38:40.82 ID:yWLe+eyQO

ということで面談イベントはこれで終わりです。

亜美「誰だー!大体真美と同じ内容になるからカットされたって言った奴はー!」

真「うぅ…結構プロデューサーとの会話盛り上がったのに…」

あずさ 「真ちゃん元気出してこれからよ」

美希「美希はめんどくさいからこれでよかったのー」スヤスヤ

需要があれば書きます
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 15:55:27.39 ID:CZTU5Iuqo
なぜ需要ないとおもったのか


書くんだ


おつ
きたい
35 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 16:08:09.71 ID:+gnWXTE20

美希 「えーめんどくさいのー」

美希 「真美ーどんな感じだったー?」

真美「良い人だったよー!ミキミキも頑張ってね!」

ーーーーーー

美希 「あふぅ、良い人なら面談くらいドタキャンしていいよね」回れ右

黒井「どこへ行こうというのだね?」ゴゴゴゴゴゴ

美希 「ゲッ、黒い人…」

黒井「黒い人ではない、プロデューサーだ」

美希「あのね美希は眠たいの、だから面談はパスしたいかなーって」

黒井「だったらお前の仕事場はずっとソファの上になるがそれでもいいのなら…

美希 「それでいいの」

美希 「美希は楽してキラキラしたいの、練習なんて疲れるだけだもん」

黒井「そう言えるのは一握りの天才だけだ」

美希 「天才だよ?美希」

黒井「……(自分で言うか…)」

美希 「授業で寝ててもテストはいつも良い点だしダンスも歌も練習してないけど皆より上手い自信があるよ?」

黒井「ならさらに高みを目指さない?頂点は良い物だぞ」

美希 「頂点?頂点ってキラキラしているの?」

黒井「ククク、キラキラどころではない!どんな景色もそこからなら見渡せれる!」

美希 「!」

黒井「今君が見ている光景なぞ馬の糞のようなものだ。それ程頂点からの景色は良い」

美希 「黒い人は頂点まで登ったことあるの?」

黒井 「フフッ、君が頂点まで登ってきたら教えてらんでもないぞ」




36 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 16:13:18.45 ID:+gnWXTE20


黒井「ならさらに高みを目指さない?頂点は良い物だぞ」

黒井「なら何故さらに高みを目指さない?頂点は良い物だぞ

黒井「フフッ、君が頂点まで登ってきたら教えてらんでもないぞ」

黒井「フフッ、君が頂点まで登ってきたら教えてやらんでもないぞ」

訂正です
37 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 16:24:38.98 ID:+gnWXTE20

亜美「ミキミキー!どうだったー!」

美希 「うーんとね」

美希「美希達は馬のお尻しか見てないらしいの」

亜美「何それ?なぞなぞ?」

ーーーーーーーーーーーー

ガチャドーン!

亜美「おいっーーす!」

黒井「(登場の仕方が姉と同じ…しかも…」

亜美「黒ちゃーん!私は亜美真美どっちかわかるー?」

黒井「(やってくることも同じとは…流石双子と言ったところか、まあここは意地悪をして…)」

黒井「当たり前だ、君は双海”真美”だ」

亜美「……」

黒井「……(さて、ここからの反応も同じなのだろうか)」

亜美「いやー黒ちゃんそれはないっしょー、さっき真美の面談してたじゃーん!さては黒ちゃん亜美をからかおうとしたな!?謀ったなシャア!」

黒井「私はシャアでもなければ赤くもない、黒井だ」

亜美「ヒュー!黒ちゃんノリ良いぃ!そこに痺れる憧れるぅ!」

黒井「(比べてみると亜美ちゃんの方が天真爛漫で真美ちゃんの方が落ち着いているな、やはり姉妹でも差は出るな)」

亜美「で、黒ちゃんー何を話すのー?」

黒井「いや、もう用は済んだ」

亜美「ええー!?それはないっしょ!せっかくの面談なんだから楽しまないと!」

黒井「面談はそういうものじゃ…

亜美「はーい!双海亜美!黒ちゃんのプロデューサー就任を祝って一発芸しまーす!」

この後10分程亜美ちゃんの面談?に付き合わされた

38 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 16:37:45.45 ID:+gnWXTE20

真「亜美ーどうだった?プロデューサーさん怖かった?」

亜美「いやー黒ちゃん強すぎっしょー亜美のギャグに全然笑ってくれないんだもん」

真「えーそれは嫌だなあ…ってなんで面談でギャグお披露目してるの!?」

ーーーーーー

真「失礼しまーす」

黒井「ウィ」

真「よいしょっと」ソファに座る

黒井「……」

真「……」

真「あのープロデューサー…」

黒井「どうした」

真「やっぱり僕はフリフリ着れないんでしょうか…」

黒井「フリフリ?」

真「僕こんな見た目だからいつもボーイッシュな服装ばかりで…僕も可愛い服着たいのに…」

黒井「君を売り込むとするならその路線の方が売れるだろう、適材適所というやつだ」

真「そうですよね…」シュン

黒井 「しかし君は可愛い」

真「え、え?///」

黒井 「まず顔立ちが良い、とてもバランスが良く綺麗だ」

黒井「それに体つきの方も申し分ない。これならボーイッシュ路線で売った後にギャップを狙い色々な路線を目指すことができオールジャンル制覇も夢ではない」

真「も、もう!///可愛いだなんて!プロデューサーったら口が上手いんだから!僕をおだてても何も出ませんよ!」

黒井「いや私は君の素質を…

真「そうかー僕可愛いのかー帰りに雪歩と一緒に服でも買いに行こうかなー」デレデレ

黒井「……(この娘ちょろいな…変な男に騙されないように守ってやらねば…)」




39 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 16:48:23.12 ID:+gnWXTE20

あずさ「あらあらぁ、嬉しいそうね真ちゃん」

真「エヘヘーあずささん僕って可愛いですかー?」

あずさ「ええ真ちゃんは可愛いわよ」

真「今日は思い切ってフリフリの服を買いに行くぞ!」ピュー!

あずさ「あらあらあらあらぁ」

あずさ「私変なこと言ってないわよね?」

コンコン

あずさ「失礼します」

黒井「ウィ」

あずさ「よっこらしょっと」

黒井「………」

あずさ「……」

黒井「……」

あずさ「……」

15分後

黒井「何故何も言わない?」

あずさ「えぇ?『声出しちゃいけないゲーム』かと思って、もしかして違いました?」

黒井「違う!はあ…何かこの私に所望することはないのか?」

あずさ「所望…?そうですねえ、そうだ美味しいカステラがあるので一緒に食べませんか?」

黒井「いやそういうことでは…」

あずさ「そうですね、お茶も必要ですよね、ごめんなさい雪歩ちゃんがさっきお茶作っていたので私もらってきますね」

黒井「だからそういうことでは…」

ドアバタン

黒井「……」

黒井「これは千早ちゃんと貴音ちゃんよりも強敵かもしれん…」

その後食べたカステラは美味しかった(お茶も)


40 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 20:22:30.65 ID:+gnWXTE20

数週間後

練習スタジオ

天海「プロデューサーさんが集まれって言ってたけど何するんだろう」

真「また前みたいな話し合いなんじゃないかな?仕事もちょこちょこ増えてきたしこれからの事務所の方針とか」

真美「でもまだ皆集まっていないよー?」

響 「セーーフ!間に合ったぞ!」ガチャ

やよい「響さーん?どこいってたんですか?」

響「ん?早朝練習だぞ」

雪歩「本当に三倍の量練習しているんだね…」

響「そうだよー!プロデューサー無茶苦茶すぎるよー!」

春香「(ちゃんとこなせる響も大概無茶苦茶だよ…)」

響「貴音はもう少し練習したいって言ってたから遅れてくると思うぞ」

春香「千早ちゃんも練習で遅れるみたい」

やよい「伊織ちゃんもらしいですー」

亜美「ひゃー黒ちゃんと気が合ってない組は気合い満々だねー」

律子「亜美、人ごとじゃないの、あんたも頑張りなさいよ」

亜美「はーい」

ガチャ

黒井「ウィ、おはよう諸君」

春香「おはようございます!プロデューサー!」

黒井「ウィ、良い挨拶だ」

黒井「千早と貴音と伊織はまだか、まあいい」

黒井「君たちに朗報だ、仕事を11個取ってきた」

真美「流石黒ちゃん!真美達にできないことを平然とやってのける!」

黒井「今回の仕事は一つにつき一人で行なってもらう。私からすればまだまだ豆粒のように小さい仕事ばかりだが君たちには身分相応と言ったところだ」

律子「(良い仕事が取れてきたのか、貶しているのかわかりずらい人ねえ…)」

真「ん?11?ひーふーみーにええっと千早達も足したら…」

響「12人!プロデューサーもまだまだだな!取ってくる仕事が一つ少ないぞ!」

黒井「あえてそうした」

響「え?」



黒井「今回の仕事は君たちで奪い合ってもらう」



41 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 20:42:02.23 ID:+gnWXTE20

ざわざわ

あずさ「奪う合うってどういうことですか?」

亜美「まさかバトルロワイアルで生き残ったものだけが仕事を…!?」

雪歩 「えぇ…!?バ…バトルゥ?そんなの嫌ですよぉ…」

春香「いやいやそんな訳…

黒井「その通りだ」

黒井「おい」指パッチン

ガチャ

律子「プロデューサーこの人達は?」

黒井「私の友人達でね、ボーカル、ダンス、ビジュアル面でのスペシャリストだ」

黒井「今から君たちには擬似オーディションを受けてもらう、そして彼らが君たちに順位をつける」

律子「そんな…!事務所内で順位を付けるなんて…」

黒井「酷いか?売れ始めれ遅かれ早かれ彼女達は事務所内での格差を経験する。それが今で何が悪い?」

律子「……」

やよい「あわわわ、大変なことになりましたー…」

美希「んーじゃあ美希が降りるのー」

黒井「ほう?」

美希「バトル〜なんてめんどくさいし勝ってももらえるのはお仕事でしょ?だったら美希がパスしたってことでいいよ」

黒井「ククク、甘いな星井美希、私が君を逃す訳ないだろう」

美希「?」

黒井「言い忘れていたがとってきた内の一つは他の豆粒とは比べものにならないくらいデカイ仕事でな」

黒井「今回の一位にその仕事を任そうと思うのだが…」

美希「!」

黒井「ククク、さぞキラキラできるだろうなぁ」

美希「訂正、美希やるの」

黒井「よし、グータラ娘もやる気を出したことだ。オーディションの順番はこちらで決めさせてもらう」

黒井「最終確認だがドベが仕事なし、一位には私からゴージャスな仕事をプレゼントしよう」

響「2〜11位の仕事の内訳はどうなるんだー?」

黒井「中途半端な順位の奴には興味はない、似たような豆粒の仕事をテキトーに分配するだけだ」



42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 20:44:03.70 ID:xFYPiicbO
黒井はプロデューサーとしては有能なんだよなぁ
社長だと黒じゃなくて闇に染まるけど
43 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 20:57:06.16 ID:+gnWXTE20

数十分後

千早「そんなことがあったのね」

春香「いきなりオーディションなんて私緊張しちゃって…」

千早「まあ抜き打ちテストみたいなものだしね」

春香「でも皆で仕事の奪い合いなんて…ちょっと嫌だなあ…」

千早「仕事の奪い合いなんて私たちの見えてないところで沢山してるわ、それを視覚化して私たち自身でもぎ取れるチャンスをくれただけまだ有難いわ」

春香「(千早ちゃんはメンタル強いなあ)」

千早「(必ず一位を取る!)」

ーーーーーー

貴音「ほう、そんなことが」

響「うぎゃー!いきなりオーディションだなんて!自分さっきの練習でクタクタなのに大丈夫かなあ」

貴音「響、アイドルたるものいついかなる場合でも想定外のことに対処できるように努めるものです」

響「(アイドルってなんだ…?)」

ーーーーーー

伊織「ふん上等!一位はこのスーパーアイドルの伊織ちゃんよ!」

やよい「うっうー!伊織ちゃん頑張ってください!」

伊織「あんたも頑張るのよやよい!」

やよい「うー…私はドベを回避するのも危ういかなーって」

伊織「始まる前からそんな弱気でどうするの!私の友達でいたいなら一位以外は許さないわよ!」

やよい「でも一位は伊織ちゃんが…

伊織「私が一位!あんたが二位でワンツーフィニッシュよ!」

やよい「……うん!伊織ちゃん私頑張るね!」

ーーーーーー

律子「プロデューサー大丈夫でしょうか」

黒井「安心したまえ律子、こんなことで挫けるような彼女達ではない」

黒井「彼女達には高木のオンボロ事務所を私の会社と同じくらいデカくしてもらうくらいはやってもらわないと」

律子「(プロデューサーって社長とどういう関係なんだろう?)」

44 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 20:58:01.54 ID:+gnWXTE20

オーディション終了

結果は?

一位 安価↓1

最下位位 安価↓2
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 21:02:02.46 ID:+yKSxtcgO
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 21:05:31.12 ID:tP33bjLcO
美希
47 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 21:23:25.15 ID:+gnWXTE20

黒井「ウィ、ご苦労だった。それでは早速だが結果発表から始める」

黒井「一位は…」

ざわざわ…

黒井「菊地真」

真「ええー!?僕!?」

春香「おめでとう真!」

雪歩「すごいよ真ちゃん!」

やよい「おめでとうございます真さん!」

真「まさか僕が一位なんて…」

亜美「審査員もまこちんの格好良さにメロメロだったんだよー!」

黒井「(素直に仲間の勝利を喜ぶ者)」

真美「(真美大丈夫かなー…)」

響「(自分失敗してないよね!?ドベはないよね!?)」

黒井「(不安でそれどころではない者)」

貴音「流石ですわ真、完敗です。」

伊織「真!今日は負けたけど次は絶対に負けないんだからね!」

黒井「(素直に敗北を認める者)」

千早「……」

美希「……」

黒井「(敗北を認めれない者…まあ大体思っていたように分かれたな)」

あずさ「あらあらぁ」

黒井「(例外はいるが…)」

黒井「盛り上がっているところ申し訳ないが次はドベの発表だ」

真美「…!」

響「……!」

黒井「ドベは…」



黒井「星井美希」







48 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 21:56:15.35 ID:+gnWXTE20

美希「え…?」

黒井「以上でオーディションは終了だ。仕事の内訳は後で説明する。それでは各自かいさ…

美希「ちょっと待つの!」

黒井「どうした星井美希」

美希「どうして美希が最下位なの!?納得いかないの!」

黒井「そういう結果だからだ」

美希「そんなことを聞いているんじゃないの!美希的には真にも負けていなかったの!」

黒井「そりゃ君の主観だけでなら君が一番だろう」

美希「屁理屈なんて聞きたくないの!」

黒井「私も負け犬の遠吠えは聞きたくないがね」

美希「ッ…!」

春香「ちょっとプロデューサーさん!美希!」

黒井「だったらはっきり言ってやろう」

黒井「まずビジュアル面、観てる人をまるで意識していない。」

黒井「ビジュアルとは生まれ持って得た美貌のことを言うのではない、どれだけ今の自分を最大限に観客に伝えるかだ」

黒井「今日の君は終始目が泳いでた。必死に振りと歌詞を思い出そうとしていたとのだろう」

美希「……」

黒井「次にダンス、一見ちゃんと踊れているように見える。しかしだ」

黒井「軸がブレている。軸がブレていればどれだけ高度なダンスを踊ろうがイカが踊ってるようにしか見えん。」

黒井「次にボーカルだが…

美希「もういいの!」

黒井「ほう、どうした?まだまだ大量に言うことは残っているんだが?感謝するがいい星井美希、この私から指南してもらえるなど中々ないことだ」

美希「アイドル…やめるの…」

真「え…美希今なんて…」

美希「アイドルなんてめんどくさいのやめるの!」

黒井「どうぞご勝手に」

美希「ッ……!」

黒井「どうした?鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして、まさか止めて欲しかったのか?ハーハッハッハッ!今の貴様にそんな価値があるわけなかろう!鳩は鳩らしくどこにでも飛んでいくんだな!」

美希「……黒い人のバカ!」ドアバタン

ダッダッダッ

律子「美希!」

黒井「行かなくていい」

律子「しかし…!」

黒井「彼女は今素晴らしい経験をしているところなんだ。止めるのは勿体無い。」

律子「???」





49 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 22:00:38.85 ID:+gnWXTE20

黒井「さて星井美希は放っておいて何人かに話掛けてみようか」

誰に話し掛ける?
安価↓1
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 22:05:38.78 ID:nSG8xfaeo
ゃょぃ
51 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 22:16:54.01 ID:+gnWXTE20

やよい「あのープロデューサーさん…」

黒井「どうしたやよいちゃん?」

やよい「私のお仕事美希さんにって思って…」

黒井「どうしてそう思うんだい?」

やよい「だって美希さんの方が上手かったかなーって」

黒井「やよいちゃんは自分を過小評価し過ぎのようだな」

黒井「確かにやよいちゃんはダンスと歌はまだまだだがビジュアル面で言えば上位に食い込んでいたぞ」

やよい「本当ですか!?」

黒井「ああ」

やよい「うっうー!それは良かったです!でも美希さんは…」

黒井「やよいちゃん一つ教えておいてあげよう」

黒井「アイドルの世界で同情程人を侮辱することはない」

やよい「そ…そんな侮辱なんて私は…」

黒井「わかっている、しかしやよいちゃんが善意で言っているからこそ相手はより傷つくのだよ」

やよい「???美しい薔薇には棘があるってことと同じですか?」

黒井「それは違う」

次は誰に話し掛ける?
安価↓1

52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 22:19:23.14 ID:+m6onMqXO
美希は真くん呼びだった気がする
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 22:20:17.25 ID:+m6onMqXO
ごめん安価↓
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 22:20:44.21 ID:ykeUJK1io
千早
55 : ◆6l0Hq6/z.w [sage]:2017/12/04(月) 22:22:57.92 ID:+gnWXTE20
>>52
ご指摘ありがとうございます。以後訂正します。
56 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 22:30:09.76 ID:+gnWXTE20

黒井「浮かない顔をしているな千早」

千早「プロデューサー…」

千早「今日の私何がダメだったんでしょう…」

黒井「まあ一言でまとめると肩に力が入り過ぎていたな」

黒井「鬼気迫るのは良いことだが迫りすぎるのは最悪だ。今日の君の顔はまるで鬼だったぞ」

千早「鬼…」

黒井「歌は君がダントツで一位だったがそれでも点数を付けるならば85点だ、ノビが足りなかった」

千早「それでは私は一体どうすれば…」

黒井「仕方ない、この私が一つアドバイスをしてやろう」

千早「アドバイス…?」



黒井「如月千早、歌を歌うということは楽しいものなんだよ」



次でラストです
安価↓1


57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 22:34:50.79 ID:+m6onMqXO
真美
58 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 22:43:53.20 ID:+gnWXTE20

真美「黒ちゃんーミキミキは大丈夫なの?」

黒井「知らん、あいつが勝手に決めることだ」

真美「そんなー黒ちゃん厳しすぎるっしょー」

黒井「とこで真美、今日は君らしくなかったな」

真美「へ?」

黒井「いつもの元気一杯の君が見られると思っていたんだがな、緊張のしすぎだ。」

真美「いやーあんなにマジマジ見られると緊張するでしょ」

黒井「それは君の改善すべきところだ」

真美「はーい…」

黒井「しかしダンスは良かったぞ、上位陣に喰らいついていた


真美「まこちんとひびきんに!?やったー!」

黒井「(成績を発表しなくともダンス面ではその二人が二強なのか明白か)」

真美「よーし!じゃあ今から喜びのダンスを踊るねー!」

亜美「なにそれ真美!亜美も亜美も!」

黒井「……」やれやれ





59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 22:54:11.00 ID:zoJ6VSyr0
ちゃんと黒井っぽいプロデュースしてて良い
黒井っぽさってわかんないけど
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 23:15:50.96 ID:Ug27PeKg0
安価下
黒井っぽさ…不可能を可能にしたり火消しの風になったりとか(機動戦士感)
61 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 23:19:26.00 ID:+gnWXTE20
undefined
62 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 23:23:23.64 ID:+gnWXTE20

河原

美希「……」

黒井「やはりここか」

美希「…!どうしてここに?」

黒井「君がここでよく暇を潰しているのは把握済みだ」

美希 「フフッ、黒い人ストーカーさんみたいなの」

黒井「ストーカーでもなければ黒い人でもない。私は君のプロデューサーだ」

美希「違うよ、だって美希はアイドル辞めたんだもん」

黒井「辞めるのは勝手だが手続きはしてもらうぞ。死ぬ程めんどくさいがな」

美希「えぇ…黒い人プロデューサーなんでしょ?それくらいやっておいてよ。」

黒井「断る」


63 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 23:37:09.38 ID:+gnWXTE20

黒井「ところでだ星井美希」

美希「?」

黒井「君は今日程涙を流したことはあったかい?」

美希「…!な、泣いてなんかないもん!」

黒井「目元を見ればわかる」

美希「……」

黒井「悔しかったろう、真が賞賛されている中自分は憐れみの目を向けられたことを」

美希「……」

黒井「あの時の真は君にどう映った?」

美希「あの時の真君すごいキラキラしていたの」

黒井「どうしてキラキラしていたと思う?」

美希「それは真君が勝ったから…

黒井「違うな」

黒井「真がキラキラしていたのは菊池真自身がキラキラしていたからだ」

美希「??? どういうことなの?」

黒井「教えておいてやろう、人はスポットライトを浴びるからキラキラするのではない、キラキラしているものにスポットライトを向けるのだ」

黒井「星井美希、君がキラキラしたいなら自分自身を輝かす他手はない」

美希「輝く方法は?」

黒井 「レッスン以外なかろう」

美希「うへー…」

黒井「今日のようになりたければ別に今のままでも構わないが」

美希「それは嫌!」

黒井「だったら頑張るしかない」

美希「ねえ黒い人ううんプロデューサー」

黒井「どうした?」

美希「頑張れば本当に美希はキラキラできる?」

黒井「前にも言っただろうキラキラどころか色々なものを見せてやると」

美希「ホントだね!言ったからね!ゆびきりげんまんだからね!」

黒井「ああ約束しよう」

美希「あ、そうだ」

黒井「?」

美希「怒らないでねプロデューサー、私が売れっ娘になって他の皆が自信をなくしても!」

黒井「フッ」


黒井「良い心意気だ」






64 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/04(月) 23:51:38.09 ID:+gnWXTE20

数日後

真「あのー…プロデューサー…」

黒井「どうした真?」

真「超ゴージャスな仕事をくれるって言いましたよね?」

黒井「ああ、君には不相応な舞台だろ?」

真「ええそうですね…って!」



真「これモノホンのオーディションじゃないですか!」



黒井「オーディションもアイドルにとっては重要な仕事だろう」

真「もう!屁理屈ばっかり!」

黒井「それになんださっきからその態度は?まるでもう負けが決まったような言い草だな」

真「だってこんなに大規模のオーディションなんですよ、よくテレビに出てるアイドルはたまた俳優さんも…」

黒井「はあ…勝てると思っているのは私だけか?」

真「!」

黒井「君はあの765プロの中で一位をもぎ取ったのだ、もう少し自信を持て」

真「……はい!僕頑張ります!」

ダッダッダッ

黒井「(ああ言ったもののまだ真ちゃんにはこのステージは早い、トップを取った褒美にトップ層の厳しさを叩き込む。フフッ、我ながら粋な計らいだ。)」

五時間後

アナウンス「一位はエントリーナンバー251 菊池真」


黒井「あれ?」



65 : ◆6l0Hq6/z.w [sage]:2017/12/04(月) 23:53:20.81 ID:+gnWXTE20
今日はこの辺で
感想ご指摘等あれば嬉しいです。
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 00:00:12.94 ID:YliiEios0
単純ではあるから調子にのらせれば実力以上のものが出せるタイプっぽいよな
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 00:22:25.95 ID:5Gm0gQwIo
アニマスとPSしか知らないけど黒井がアニマスと違って泥臭くていい
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 00:50:08.47 ID:hdeZwqDN0
961プロの規模と黒ちゃんの影響力から手腕自体は確かなものだって言われてるしね
SideMで黒ちゃんのツンデレカッコいい展開があると俺は信じている
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 00:59:52.61 ID:vQr/SCBZO
乙いいぞ
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 05:40:08.11 ID:LcxYLMjOO
細かいけど菊地真な
71 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/05(火) 07:09:14.31 ID:32+S5FMLO

>>70
ご指摘ありがとうございます!

数週間後

春香「あ、また真が出てる!」

千早「あれからずっと引っ張りだこね」

亜美「よ!人気アイドル菊地真ちゃん!」

真「もう!からかわないでよ!」

律子「まさかあのオーディションで受かるとはね、流石の手腕ですねプロデューサー」

黒井「真ならあれくらいは造作ない(受かるとは思っていなかったけど)」

黒井「皆集まりたまえ」パンパン

黒井「今確かにこの事務所では真が一番売れている。それはテレビや雑誌を見てもらえばわかるだろう…しかし!」

黒井「こんなもので満足されては困る!私にとって今の真の位置などC+が良いところ」

伊織「妙にリアルな数字出さないでよ…」

黒井「しかし君たちからしたら今の真の位置はさぞ羨ましかろう」

黒井「『自分ももうすぐ真と同じ位置に立てるんじゃないか?』と思っていないか?甘ーーい!」

黒井「それほどアイドルというものは優しくない。自分がベストコンディションで人生で一番踊れていたと思う日でもオーディションに落とされることはある。周りに褒められないことはある」

黒井「真が受かってから少々事務所の空気がフワついていてな、私はどうもこの空気が好かん。そこでだ」

黒井「同じ規模のオーディションの枠を一つ持ってきた」

黒井「もう出る者はこちらで決めてある。謂わば皆にアイドルの厳しさを教える生贄だ」

雪歩「い、生贄…」

律子「ちょっとプロデューサー!さすがにやりすぎでは」

黒井「黙っていろ律子」

誰?
安価↓1



72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 07:26:03.12 ID:b2tgFZpQ0
千早
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 08:09:57.52 ID:r+G6+7mao
内容によるな。演技系ならダメだろうけどミュージカルとかの歌系ならワンチャン
74 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/05(火) 09:04:33.13 ID:VKBAnwGQO

数日後

千早「……」

黒井「どうした千早」

千早「……」

黒井「フッ、まあ華々しく散ってくるがいい」

千早「何言ってるんですかプロデューサー」

黒井「ウィ?」

千早「私は勝ちますよ」

黒井「ハーハッハッハッ!何をほざくかと思えば勝つ!?笑わせるな如月千早!今日はお前が絶対に受からないようにとダンサブルなオーディションを持ってきた!『マリオネットの恋』で貴様の実力が発揮できるわけなかろう!」

千早「私はあなたに言われたことを私なりに考えてみました」

千早「歌は喉だけを使って歌うものではない、身体全体を使って歌うものだと」

黒井「それでは70点だ」

千早「!」

黒井「”心”でもだ。それは君が一番理解しているはずだ。」

千早「…は、はい!」

黒井「わかったなら無様に散ってくるがいい」

千早「フッ、私が合格したらゴージャスなお食事に連れて行ってくださいね」

黒井「フフッ強く出たな如月千早、いいだろう。」

千早「それじゃあ行ってきますね」

ダッダッダッ

黒井「……」

トゥルルルル



黒井「私だ、ゴージャスな席で二席予約しておいてくれ」





75 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/05(火) 09:44:23.62 ID:VKBAnwGQO

数日後

高木「いやあそれにしても君が来てから絶好調だ。流石と言ったところかな?」

黒井「馴れ馴れしいぞ高木!私はお前の為に働いているのではない!彼女達のために働いているのだ!」

高木「そしてその利益が私に、いやぁ黒井様々だねぇ」

黒井「一々ムカつくやつだ…」

黒井「彼女達が961プロにいるならとっくに彼女達はトップアイドル手前なのに…!貴様のところのオンボロ設備のせいで…」

高木「ああいうのもたまにはいいだろう?」

黒井「言いわけなかろう!彼女達には広々としたスタジオに最高級の機材!最高級のコーチを付けるべきだというのに!」

高木「スタジオと機材はともかくコーチは金のタマゴだったろう?」

黒井「グッ…確かにお前が雇っているコーチ共はまだ若いくせに押さえるところはキチンと押さえてある。いずれ大物になる」

高木「ハハハ!そうだろ黒井!私の審美眼も捨てたものじゃないだろう!」

黒井「その審美眼がありながら貴様はその逸材をこんなところで腐らせて…!」

ガヤガヤガヤガヤ!

小鳥「またやってるわね」やれやれ

律子「小鳥さん、プロデューサーと社長は何言い合っているんですか?」

小鳥「え!?ええと千早ちゃんも受かったことだし私の給料を上げてくれ〜って直談判しているんですよ!」アセアセ

律子「成る程、そういうことですか」

小鳥「(私だけに黒井社長のことを打ち明けるなんて社長〜!小鳥は持ちそうにありませんよ〜!)」

76 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/05(火) 09:47:53.14 ID:VKBAnwGQO

次の日

律子「それにしてもプロデューサーは沢山仕事持って来ますよね」

黒井「プロデューサーだからな」

律子「よく真と千早があのレベルのオーディションが受かると見抜いていましたね」

黒井「私は落とすつもりだったんだ。あいつらが勝手に受かっただけだ」

律子「フフッ、嘘ばっかり」

律子「もしかしてプロデューサー、裏で何かしていませんよね?」

黒井「…!」ギクッ!
↑前科持ち

律子「?」

黒井「い、いや私は真っ向からウチの事務所のアイドルの魅力を伝え売っているだけだ」

黒井「(嘘は付いていない!765に来てからは裏工作ができんように高木に見張られているからな…営業の時なんてわざわざ『黒井オーラ(顔を覆ってるアレ)』を外しているのだぞ!)」

律子「その魅力を伝えるのが難しくて…」

黒井「律子、君はまだ若い、焦らなくていい」

律子「でも…」

黒井「若さの武器というのは何事にも恐れず前に進んでいけるタフさだ。」

黒井「君が良いと思った仕事、企画は遠慮なく持ってくるがいい。尻拭いなら私がしてやる」

律子「プロデューサー…」

黒井「しかし私は貴様のような餓鬼に負ける気はさらさらないがなあ!今月は君の100倍仕事を持ってきてやろう!ハーハッハッハッ!」

律子「(励ましてくれてるのか宣戦布告されてるのか…)」

律子「クスッ…」

律子「プロデューサー!私もあなたには負けません!」

黒井「フッ、絵空事を」

黒井「ところでだ律子」

律子「? どうしたんですか?」

黒井「仕事云々で思い出したんだが何故か書類審査の仕事だけやけに通りが悪い、何故なんだ…?」

律子「え、プロデューサー宣材写真見てないんですか?」

黒井「宣材写真など目を通す必要など…アイドルにとっての証明写真のようなものだぞ」

律子「どうぞ」

黒井 宣材写真拝見中

黒井「……」


黒井「高木ィィィィィィィィィ!」


77 : ◆6l0Hq6/z.w [sage]:2017/12/05(火) 10:07:36.95 ID:VKBAnwGQO
黒井社長をちゃんと黒井社長として動かしていきたいので練習がてらに『黒井社長と誰々のこういうイベント書いてくれや』というのがあればリクエスト受け付けます。リクエスト来た次第5〜7つくらい書いていこうかなと思います。
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 10:46:40.83 ID:f6IqIsmDO
あずささんが空気だから迷子のあずささんを探しにいくイベントとか
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 11:29:48.46 ID:nlozHQgFO
初仕事の記念にやよいにいいものを食べさせてあげる話とか
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 12:05:19.72 ID:2x2w/7Tjo
逆にもやしパーティーに黒ちゃんが招待される話とか
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 12:15:16.68 ID:LcxYLMjOO
>>72
そのレス番で千早とはなかなかやるな
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 12:17:38.23 ID:8bwakgNRo
神田桃が訪ねて来る
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/05(火) 12:44:49.90 ID:LzcXTqcPO
961所属の玲音が電撃帰国
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 13:19:37.77 ID:Rxt+YXwDO
亜美真美に仕事ふって(一緒か別々かは任せる)
黒ちゃんがそれぞれどうプロデュースするのか見てみたい
85 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/05(火) 13:49:55.81 ID:wI70Lg59O

ある日のいつか

黒井「ウィ、もしもし私だ」

黒井「何ィィィィ!?あずさが現場に来ないだと!?」

黒井「いや、君はそこで待機だ。あずさは私が探しに行く。」

黒井「これで一体何回目だ!」

ーーーーーーーーーーーー

おばあさん「わざわざありがとうねえ」

あずさ「いえいえ、結構ですよ」

あずさ「……あらぁ?」

あずさ「ここはどこかしら?」

黒井「現場から5キロも離れた隣町だ」

あずさ 「あらプロデューサーさん?どうしてここに?もしかしてプロデューサーさんが私の運命の人…

黒井「何を馬鹿言ってる、早く乗れ」

あずさ「助手席でもいいですか?」

黒井「勝手にしろ」

ブロロロロロロ

あずさ「どうしてプロデューサーさんは私を見つけることができたんですか?」

黒井「お前はよくフラフラするらしいからな、携帯にGPS機能を付けておいた」

あずさ「あらあらぁ…機械仕掛けの赤い糸…温もりを感じられないわ」シュン

黒井「携帯を置いてどこかに行く真似だけはするなよ…」

あずさ 「もう!私がそんな迷惑掛けそうに思えますか?」プンプン

黒井「ある」

あずさ「あらあら即答…」

黒井「私がお前をこうやって探しに来たのは何回目だ。答えてみろ」

あずさ「……ええと、たくさん?」

黒井「12回だ」

あずさ「あらぁ」

黒井「まったくいつもいつも迷惑を掛けおって、お前でなければとっくの前に見捨てているところだぞ」

あずさ「『お前でなければ?』ということはプロデューサーさんは私を大事にしてくれているんですね」ニコニコ

黒井「ち、違う!貴様が単に金の成る木であるから育てているまでだ!搾り取ったら見知らぬ地に捨ててやるからそれまで精々頑張って働くんだな!」

あずさ「でもまた見つけてくれるんでしょ?」

黒井「……」

黒井「ほら、着いたぞ」

あずさ「ありがとうございます。プロデューサーさん」

ガチャ バタン

黒井「(どうしても彼女相手ではペースを狂わせられるな…)」



86 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/05(火) 14:13:49.72 ID:wI70Lg59O

またまたある日のいつか

黒井「さて帰るか」

玲音「あれ?社長さん?」

黒井「なっ…!?玲音!?なぜ君がここに!?」

玲音「アタシがいつ日本に帰ってきてもいいでしょう?こっちではトップを取ったんだから次は世界へ翔けって言ってくれたのは社長さんでしょ?」

黒井「そうだが…」

玲音 「それよりも社長さんの方こそこんなところで何してるの?765プロの前で」

黒井「…ゴホン、これはだな玲音!」

黒井「君がそろそろ退屈してそろそろ日本に戻ってくると踏んで君に相応しいライバルを用意しているのだよ!」

玲音「アタシのライバル…?」

黒井「ああ!君が日本にいた頃のアイドル界などベリーイージーだったからな、君の実力に合わせて難易度ナイトメアのアイドルを揃えているところだ」

玲音「へえ…ナイトメアね…社長さんは?」

黒井「私がバックにいては勝って当然だろう?あえて私は765プロ側につく」

玲音「アタシのためにそこまで…流石だね」

黒井「その高飛車な態度ももう時期できんくらいに打ちのめしてくれよう」

玲音「フフッ楽しみにしてるよ、次会う時はステージの上でだね」

黒井「私はステージの上ではないがな」

玲音「細かいことは嫌いでね、じゃあ」

スタスタ

黒井「まさか玲音が戻ってくるとは…」

黒井「世界に揉まれ成長した玲音をプロデュースしたいところだが彼女はもう自分で輝ける…」

黒井「なら私が765プロを育て玲音にブツけ切磋琢磨させお互いに磨きをかける…」

黒井「ハーハッハッハッ!我ながら素晴らしい作戦だ!これは伝説のアイドルを大量に生産してしまうかもしれん!」


子供「ねーおかあさーん、あの人なに言ってるの?」

母「シッ!見ちゃいけません!」

87 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/05(火) 14:32:01.13 ID:wI70Lg59O

またまたまたある日のいつか

やよい「うっうー!お疲れ様でしたー!」

黒井「待て、やよい」

やよい「?何か用ですかー?」

黒井「今日は君の初テレビ出演を祝って私が食事に連れていってやろう」

やよい「えーーー!?いいんですかー!?」

黒井「構わん」

やよい「でも待ってください…私今日は長介達にご飯作ってあげないと…」

黒井「連れてこい」

やよい「え?」

黒井「連れてくれば問題なかろう」

やよい「いいんですか?」

黒井「餓鬼が何人増えようがセレブの私にダメージはない」

やよい「ありがとうございます!」

ーーーーーーーーーーーー

黒井「やよい…」

やよい「…なんでしょうかー?ってコラ長介!勝手にプロデューサーの車に乗っちゃいけないでしょう!かすみー、浩三のオムツもってきたー?浩太郎はちゃんと鍵閉めてきたー?」

黒井「(アイドル業をこなしながらこの娘達の面倒も見ているのだな…彼女にはマッサージの時間を今の倍増やすべきだな)」

黒井「それでは今日はこのセレブな私がゴージャスな店に連れていってやろう!光栄に思うがいい!」

高槻家「「「ハーーーーイ!」」」




88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 16:27:30.58 ID:hVQ63npJo
黒ちゃん普通に良い奴で草
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 16:32:19.36 ID:wJSjmUk8o
黒ちゃんが汚いことするのって765プロに対してだけっぽいし、黒ちゃんがついた765プロって最強なんじゃね?
90 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/05(火) 16:50:37.21 ID:pI+68VETO

たかーーーーいビル

長介「おいおい外見てみろよかすみ!めちゃくちゃ高いぞ!めっちゃ高いぞ!」

かすみ「フッもう子供なんだから」

浩太郎「姉ちゃん、それ僕に浩三任せて窓ガラスに張り付きながらピョンピョン跳ねて言う台詞じゃないよ」

やよい「こら!そんなにうるさくしたら他の人に迷惑でしょ…ってあれ?他の人は…」

黒井「貸し切った。だからやよい、気兼ねなく食事を楽しめ」

やよい「はい!」

オーナー「(さっきまで普通にオープンしていたんだけどなあ…あんな額渡されたら従うしかないよ…)」

ーーーーーーーーーーーー

長介「おいすげぇぞかすみ!この肉父ちゃんの靴と同じくらいデケェぞ!」

かすみ「まっはふ、そうふけはほほなね(まったく、長介は子供ね)」

浩太郎「姉ちゃん、肉頬張りながら言う台詞じゃない」

浩司「うーん上手い!」

浩太郎「子供らしい良い反応!」

黒井「浩太郎、貴様が一番まともに見えるが私に浩三を任せて一番おかわりしているではないか!」

浩三「ダァー!」

黒井「コラ!浩三!私のオーラに触れるではない!闇に飲まれるぞ!」

やよい「みんな楽しそう…」

黒井「フフッ、貴様がトップアイドルになれば毎日こんな飯にありつけるぞ」

やよい「いえご飯も美味しいんですけど…」

黒井「ん?」

やよい「こうやってプロデューサーと兄妹が仲良くしてるの見たら微笑ましくて、だから私もっと頑張らないなーって思って」

やよい「プロデューサー、私頑張りますからまた弟達と遊んでくださいね!」

黒井「フッ、私のレンタル料は高いぞ!」

やよい「えぇ…どうしよう…」オロオロ

黒井「(いやホントは300円くらいでいいんだけど)」

長介「姉ちゃん、出世払いってやつで10回分くらい先に黒井のおっちゃんをレンタルしておこうよ」

やよい「じゃあそのしゅっせばらいって奴でお願いします!」

黒井「(やよいの弟なだけ逞しいな…)」





91 : ◆6l0Hq6/z.w :2017/12/05(火) 16:53:05.49 ID:pI+68VETO
やよい「こうやってプロデューサーと兄妹が仲良くしてるの見たら微笑ましくて、だから私もっと頑張らないなーって思って」

やよい「こうやってプロデューサーと兄妹が仲良くしてるの見たら微笑ましくて、だから私もっと頑張らないとなーって思って」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 17:00:55.40 ID:LcxYLMjOO
>黒井「コラ!浩三!私のオーラに触れるではない!闇に飲まれるぞ!」

蘭子「!?」シュバババ
93 : ◆6l0Hq6/z.w [sage]:2017/12/05(火) 17:28:00.66 ID:ctMSwn1N0
今日はこの辺で
感想ご指摘あれば嬉しいです。
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 18:14:40.68 ID:q8izNyt7O
おつおつ続きが楽しみ
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