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御子柴実琴「ついにダブルキャストをクリアしたぜ!!」
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125 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/13(水) 21:17:50.59 ID:RJ0cSQfK0
御子柴「……」
御子柴(こっから先、どうなるかちゃんと思い出さねえとな)
御子柴(絶対に……アレは避けるぞ)
御子柴(……ヤベエ、思い出しただけで鳥肌が……)
美月「おーい!! 何ボーッとしてんの!? 早く行くよー!!」
御子柴「!! お、おう!!!」
126 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/13(水) 21:18:56.32 ID:RJ0cSQfK0
ブオー……
御子柴「いよいよか……」
美月「うん!!」
堀「……て、わけなんですよ」
御子柴「あ、堀先輩……」
御子柴「……!!」
遥「そう……それは残念だったね」
堀「部長に見せてやりたかったんですけどね……」
遥「部長って……私はもう部長じゃないよ」
堀「いやあ、つい……」
御子柴(ぶ、部長だ……マジで部長がいる……)
御子柴(……)
御子柴(胸でけえな)
127 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/13(水) 21:19:54.80 ID:RJ0cSQfK0
堀「お、御子柴に赤坂。 丁度いい所に」
御子柴「な、なんすか?」
堀「部長、この二人がさっき言ってた……」
遥「なるほど、この子達が……」
堀「紹介する。 うちのOBの篠原さんだ」
遥「よろしくね、二人とも」
美月「よろしくお願いしまーす!!」
御子柴「お、お願いします……」
遥「ビジュアルは合格点ね」
御子柴「当たり前だろ? なんせ俺は世界中の男の中の頂点に立つ男なんだぜ?」
堀「あ? うちの鹿島だろ?」
御子柴「す、すいません!!///」
遥「ふふ……堀、あんた相変わらずあの子を気にいってるみたいね」
堀「そりゃあもううちの鹿島は何やらせても完璧で……」ペラペラ
御子柴「……行こうぜ美月」
美月「う、うん……」
128 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/13(水) 21:22:05.00 ID:RJ0cSQfK0
数時間後
瀬尾「着いたーーーー!!!」
若松「はぁ……はぁ……先輩、なんでそんな元気なんですか?」
若松「さっきまでずっと鬼ごっこやってたのに……」
瀬尾「お前が体力ないんじゃねーの?」
若松「先輩が異常なんですよ!!」
野崎「合宿で芽生える恋……絶対にあるはずだ」
佐倉「うん!!」
野崎「もしかしたら美月と御子柴に……急展開が来るかもしれない」
佐倉「あっ!! そうだね!!」
129 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/13(水) 21:23:16.05 ID:RJ0cSQfK0
堀「ここが部長の別荘だ」
瀬尾「でけー!! 鬼ごっことかできそう!!」
若松「まだやるんですか!?」
野崎「相当お金持ちなんですね、篠原先輩は」
堀「まぁな」
堀「部屋割りはこの間言った通りだ、各自自分の部屋に荷物置いておけ」
部員「「「「はーーい」」」」
美月「あ! ボクと同じ部屋が良かったって顔してる!」
御子柴「は、はぁ!? 何言ってんだよ!?///」
御子柴「……」
御子柴(いよいよ始まるぜ……合宿という名の地獄が……)
御子柴(確か最初は撮影……)
御子柴「……!!」
130 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/13(水) 21:24:11.69 ID:RJ0cSQfK0
御子柴「ほ、堀先輩!! 演劇の練習とかってのは……」
堀「? いや、やらねえぞ? 自分の荷物置いた後は自由行動だ」
御子柴「は、はい……」
御子柴(撮影はないってことは……そのまま美月と二人きりになるシーンか?)
遥「美月ちゃんと……御子柴くんだっけ?」
御子柴「!」
美月「はい! なんですか?」
遥「あの堀が代理と言えども……主演に選んだって言うぐらいだからね」
遥「ちょっと演技……見せてもらえる?」
御子柴「演技!?」
御子柴(こういう形で来るか……)
131 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/13(水) 21:24:58.04 ID:RJ0cSQfK0
遥「堀、別にいいわよね?」
堀「俺は構わないですよ」
堀「……じゃあ二人とも、終盤の抱きしめるシーンで頼む」
御子柴「!!!?」
御子柴「た、確かに台本にあったけど……まだそこまでやってないっすよ!?」
堀「部長を感動させるにはそのシーンが一番いいと思ってな」
御子柴「で、でも……」
美月「アレ、緊張してる?」
御子柴「ば、馬鹿野郎!! そんなんするわけねぇだろ!!」
美月「大丈夫だって!! ボクがちゃんとリードするからさ!!」
御子柴「お、俺の台詞だっての!!」
美月「も〜素直じゃないんだから〜」
堀「準備はいいか?」
美月「はい! この子やる気満々です!!」
御子柴「言ってねぇよ!!」
132 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/13(水) 21:25:27.92 ID:RJ0cSQfK0
堀「よーい……スタート!!」
美月「あなたは私から……肉体も魂も奪ったわ」
御子柴(いいか、あのシーンまでは失敗するんじゃねえぞ)
御子柴(それに俺は主人公と違って鼻血なんか出さねえ)
御子柴「僕は君から何もきゃっ……」
遥「あ、噛んだ」
堀「カット!!」
133 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/13(水) 21:26:07.82 ID:RJ0cSQfK0
堀「いいか!! 鹿島の代理ってのがどういうことか分かってんのか!!」
堀「そんなんじゃ主演は務まらねえぞ!!」
御子柴「す、すいません!! 本当にすいません!!!」
遥「堀、いいからいいから」
堀「! すいません、つい熱が……」
遥「……ま、頑張ってね御子柴くん」
御子柴「は、はい……」
御子柴「……」
御子柴(あのシーンさえ行かなかった……)
134 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/13(水) 21:26:45.03 ID:RJ0cSQfK0
夕方
御子柴「畜生……なんでだよぉ……なんで噛んじまったんだよぉ……」
美月「おーよしよし、堀先輩怖かったねー」
御子柴「う、うるせえ……」
美月「涙目になってるよー」
御子柴「なってねぇよ!! つーかこれ以上傷抉るんじゃねえよ!!」
御子柴「それにリードするって言っただろ!! なんとかしろよ!!」
美月「分かった分かった、ボクが悪かったから」
美月「じゃあお詫びに……」
ギュッ
御子柴「!!!」
135 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/13(水) 21:27:27.68 ID:RJ0cSQfK0
御子柴「ちょっ、なっ……///」
御子柴(胸が……///)
美月「……実琴」
御子柴「!!!!」
御子柴(名前で……呼ばれた……)
美月「そういう悲しい顔してると……こっちまで悲しくなるよ?」
御子柴「……」
美月「だから元気だして……ねっ?」
御子柴「……おう」
136 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/13(水) 21:28:07.66 ID:RJ0cSQfK0
美月「……さて、と」ムクッ
御子柴「どこに行くんだよ?」
美月「私、ご飯作るの頼まれてるんだ。 そろそろ行くね!!」ダッ
御子柴「お、おう……」
御子柴「……」
御子柴(何やってんだよ俺……)
御子柴(なんで美月を励ます側が……励まされる側になってんだよ……)
御子柴「……」
御子柴(実琴って呼ばれた……)
137 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/13(水) 21:28:49.77 ID:RJ0cSQfK0
御子柴「……ん?」
御子柴(待てよ、さっき……)
美月『私、ご飯作るの頼まれてるんだ。 そろそろ行くね!!』
御子柴「『私』……」
御子柴「……!!」ゾクッ
御子柴(そうだ、ゲームでも一瞬出てきたんだよな……あの人格が……)
御子柴(そんでその後は……)
御子柴「……!!」
御子柴(やべえ、こんなとこにいたら……)
御子柴(あいつに植木鉢落とされちまう!!)
御子柴(早く別荘ん中行かねえと!!)ダッ
138 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/13(水) 21:29:21.81 ID:RJ0cSQfK0
御子柴「……ふぅ、中に入れば大丈夫だろ」
御子柴「……」
御子柴(問題はこの後だ……)
「いやあああああああああ!!!」
御子柴「!!!!」
二村「ねえ、今の悲鳴って……」
遥「まさか……」
御子柴(……美月か)
御子柴(大丈夫だ、ちゃんとした行動をとれば……)
御子柴(ジェノサイドエンドを避けれる!!)
139 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/13(水) 21:30:01.02 ID:RJ0cSQfK0
御子柴「待ってろ美月!!!」ダッ
御子柴「美月!! 大丈……」
御子柴「……!!!」
美月「」
御子柴「……は?」
野崎「御子柴!!」
佐倉「みこりん!! 美月さんの悲鳴が……」
御子柴「あ……あ……」
野崎「……御子柴?」
御子柴「あ……な……」
佐倉「!!!!」
御子柴「……なんで」
御子柴「なんで血だらけに……?」
140 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/13(水) 21:30:36.86 ID:RJ0cSQfK0
今日はここまで
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/14(木) 00:17:46.01 ID:MR3y1JS2O
面白くなってきた
しかし、美月はやっぱり可愛い
142 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/14(木) 21:01:18.24 ID:tYwyt/bw0
美月「」
佐倉「いやあああああああああああ!!!」
野崎「美月!!!!」
御子柴(どこだどこだどこだどこだどこだどこだどこだどこだどこだ)
御子柴(どこで間違えたどこで間違えたどこで間違えたどこで間違えたどこで間違えたどこで間違えたどこで間違えたどこで間違えたどこで間違えたどこで間違えた)
野崎「しっかりしろ美月!!! 大丈夫か!!」
野崎「……!!!」
野崎「死んで、る……」
143 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/14(木) 21:02:07.94 ID:tYwyt/bw0
御子柴「うわあああああああああああ!!!」ダッ
野崎「御子柴!!!」
御子柴「うわああああああああああああ!!!」
御子柴(どこだ……? 俺はどこで間違えたんだ!!?)
御子柴(台詞噛んだのが行けなかったのか!? 俺が主役になったのがいけなかったのか!? 俺が美月と会ったのがいけなかったのか!?)
御子柴(美月が死んだ美月が死んだ美月が死んだ美月が死んだ美月が死んだ美月が死んだ美月が死んだ)
グサッ!!
御子柴「……?」
野崎「」バタッ
御子柴「!!!!!」
144 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/14(木) 21:02:45.72 ID:tYwyt/bw0
御子柴「うわああああああああああ!!!」タッタッタッ
御子柴「はぁ……はぁ……」タッタッタッ
御子柴「……誰かぁ!!!」タッタッタッ
御子柴「……」
御子柴「……は?」
若松「」
瀬尾「」
堀「」
二村「」
遥「」
佐倉「」
御子柴「……なんで」
御子柴「なんで、みんな、死んで……」
145 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/14(木) 21:03:18.85 ID:tYwyt/bw0
カツ……カツ……
御子柴「!!!!」
カツ……カツ……
御子柴「お前か……お前が……やったのか」
カツ……カツ……
御子柴「美月も……野崎も……みんな……お前がやったのかよ……」
御子柴「誰なんだよ……お前は……誰なんだよ!!」クルッ
タヌキ「……」
御子柴「……」
御子柴「マジで誰だよ!!?」
146 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/14(木) 21:03:51.86 ID:tYwyt/bw0
前野「ごめん!! タヌキが可愛いから無理矢理話を変えちゃった!!」
前野「ジェノサイドタヌキエンド!! これって僕のアイデアですよね!?」
御子柴・宮前「前野おおおおおおおおおおおおおおお!!!」
御子柴「……っは!!!」
147 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/14(木) 21:04:24.33 ID:tYwyt/bw0
御子柴「……んだよ今のは。 ふざけんじゃねぇよ」
御子柴「……なんで俺があの人の気まぐれに振り回されなきゃいけねえんだよ」
御子柴「まぁいいや、気を取り直して……どこからだ?」
美月「よっ!! 主演男優代理!!」
御子柴「ふおお!!?」
御子柴(こ、この感触……)
御子柴(美月の……尻……?)
美月「こんな所で何やってんの?」
御子柴「え、えっと……台本読んでんだよ」
148 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/14(木) 21:04:53.48 ID:tYwyt/bw0
美月「練習……付き合ってあげよっか?」
御子柴「い、いいのか?」
美月「だって本番中に声裏返ったら困るもーん」
御子柴「う、うるせえ!!///」
美月「正直に言って……どうして貴方は私の存在を残したの?」
御子柴「……僕はいつも正直だよ。 僕自身の考える言葉でいつも……」
美月「違うの……無意識の中の貴方の声が聞きたいの」
御子柴「……」
ギュウ
149 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/14(木) 21:05:43.19 ID:tYwyt/bw0
美月「……」
御子柴「……」
美月「……もうちょっとだけいい?」
御子柴「……ああ」
御子柴「……」
御子柴(平常心平常心平常心平常心平常心平常心///)
御子柴「き、今日の事思い出したのか?」
美月「うん、植木鉢がキミに落ちてきたり……ボクの部屋を誰かが見てたり」
御子柴(そっか、そこまで飛んでるんだよな)
御子柴「……心配いらねえよ、俺がついてるからよ」
美月「……うん」
御子柴「俺が守ってやる」
御子柴(もう二度と……美月にジェノサイドタヌキエンドの時のような目に合わせる訳にはいかねぇ)
美月「鼻血出しても?」
御子柴「……ださねぇ」
美月「赤面しても?」
御子柴「……しねぇ」
美月「……かっこつけても?」
御子柴「……かっこつけねぇ」
美月「……鼻血は出さなくていいからさ、赤面したりかっこつけたりするのはいいよ」
美月「ボクは実琴のそういうとこが好きなんだからさ」
御子柴「……///」
150 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/14(木) 21:06:25.42 ID:tYwyt/bw0
ガサッ
美月「誰!!?」
御子柴「……気のせいだ、誰もいねぇよ」
美月「……だといいけど」
野崎「やったぞ佐倉!! 素晴らしいネタが手に入った!!」
佐倉「やったね野崎くん!!!」
151 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/14(木) 21:07:24.20 ID:tYwyt/bw0
御子柴「……ん?」
御子柴「また周りが真っ暗……場面が変わるのか?」
美月「はー疲れたー」
御子柴「!! 俺の……家……?」
美月「え? どうしたの急に。 もしかしてキミも記憶喪失?」
御子柴「ち、ちげえよ……」
152 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/14(木) 21:08:05.53 ID:tYwyt/bw0
御子柴(そうだ、合宿から帰った後は……佐久間から電話が来るんだよな)
御子柴(そんで病院に来るように言われて病院に行くんだよな)
美月「じゃあご飯作るね!!」
御子柴「! おう、サンキュー」
御子柴「……」
御子柴(そろそろか)
美月「ごちそうさまー!!」
御子柴「……」
御子柴(あれ?)
153 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/14(木) 21:08:51.88 ID:tYwyt/bw0
御子柴(電話かかってこねぇな……)
御子柴(……いや待て、そもそも佐久間に会ってねえ)
御子柴(つうかこの世界だと佐久間=鹿島だから……鹿島から電話かかってくるはずなんだよな)
御子柴(……)
御子柴(……なんで鹿島から電話が来るんだ?)
御子柴(佐久間が主人公に電話してくんのは……死んだはずの美月が生きてて……その後色々調べて……それで俺に電話を……)
御子柴(鹿島は美月の元カレでもねぇし美月と初対面だし……電話が来るはずがねぇんだ)
御子柴(……ん? じゃあ野崎か?)
御子柴(あいつは美月の墓の事も知ってる……あいつなら美月の事を気になって調べてるかもしれねぇ)
御子柴(……考えてもしょうがねえ。 とりあえず待つか)
美月「ふーろー」
御子柴「!!」
美月「早く次入りなよ?」
御子柴「お、おう」
154 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/14(木) 21:10:46.41 ID:tYwyt/bw0
御子柴「はぁ〜……」
御子柴「……すっげえ気持ちい」
御子柴「……」
御子柴(美月が入った後なんだよな、これ///)
御子柴(……って、意識すんな俺!! 理性を保て!!)
御子柴「……」
御子柴(幸せ者だな、俺)
御子柴(これだけお世話になってんだ。 俺もあいつの為に何か……)
御子柴「あーいい湯だったー」
御子柴「美月ー、あがっt
グサッ
155 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/14(木) 21:11:17.62 ID:tYwyt/bw0
御子柴「……」
御子柴「……」
御子柴「……」
御子柴「……?」
御子柴「……血?」
御子柴「なんで、俺、血が……?」
美月「志穂は……」
御子柴「!!」
美月「志穂は誰にも渡さない!!」
グサッ!!!!
156 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/14(木) 21:11:47.97 ID:tYwyt/bw0
宮前「面識がないと電話がかかってきません。 会いに行きましょう」
前野「うん!! その通り!!」
御子柴「……はっ!!!」
157 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/14(木) 21:12:33.95 ID:tYwyt/bw0
御子柴「俺……美月に刺されたのか?」
御子柴「なんで……なんで刺されたんだ?」
御子柴「風呂に入ったのがいけなかったのか? それとも……」
宮前『面識がないと電話がかかってきません。 会いに行きましょう』
御子柴「……!!!」
御子柴「そうか、あの時電話がかかってこなかったのは……」
御子柴「佐久間……美月の元カレの佐久間に会ってねえからだ!!」
御子柴「そうだ、俺は勘違いしてたんだ……」
御子柴「勝手に鹿島=佐久間って結びつけてたんだ!!」
158 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/14(木) 21:13:03.92 ID:tYwyt/bw0
今日はここまで
159 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/15(金) 20:57:57.71 ID:tZD3uVcD0
御子柴「おし、そうと決まれば早く佐久間と美月を会わせて……」
御子柴「……」
御子柴「……佐久間ん家ってどこだ?」
御子柴「いや待て、ここは部長だ。 OBの部長に聞いたら分かるかもしれねえ」
御子柴「……ていうかどこからやり直しなんだ?」
堀「紹介する。 うちのOBの篠原さんだ」
遥「よろしくね、二人とも」
御子柴「!!!」
御子柴(ここは……部長と初めて会う場面……)
御子柴(……だいぶ前に戻されたな)
160 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/15(金) 20:58:29.78 ID:tZD3uVcD0
御子柴「あ、あの篠原さん」
遥「ん?」
御子柴「演劇部のOBで……佐久間良樹って人、知ってますか?」
遥「……??? 誰それ」
御子柴「!?」
遥「堀、聞いたことある?」
堀「いや、ないですね……」
堀「御子柴、人違いじゃねえのか?」
御子柴「は、はい……そうかもしれないです」
美月「??」
御子柴「……」
161 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/15(金) 20:58:58.14 ID:tZD3uVcD0
御子柴(なんでだ……なんで知らねえんだ)
御子柴(待て、もしかしたら違う設定で存在するんじゃねえのか?)
御子柴(……あーくそ!! ワケ分かんなくなってきた!!)
御子柴(なんとかして佐久間に会わねえと……また刺される!!!)
御子柴「……」
御子柴(結局、島に上陸しちまった……)
162 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/15(金) 20:59:30.93 ID:tZD3uVcD0
瀬尾「でっけーな別荘!! 若!! かくれんぼしようぜ!!」
若松「いい加減にしてくださいよ……」
御子柴(瀬尾か……あいつ本当元気だな)
御子柴「……」
御子柴(待てよ、そう言えばあいつ……)
瀬尾『お姉さんじゃん!! 久しぶり!!』
御子柴(あいつは美月のことを知ってた……)
御子柴(あの時はそのまま別れたけど……今なら聞く事ができる!!)
163 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/15(金) 21:00:17.52 ID:tZD3uVcD0
御子柴「なぁ、瀬尾」
瀬尾「ん? どうしたイケメン」
御子柴「お前さ……この間美月見て久しぶりって言ってたけどよ……美月の事知ってんのか?」
瀬尾「当たり前じゃん。 だって……」
瀬尾「ウチの兄ちゃん、昔お姉さんと付き合ってたもん」
御子柴「!!!」
164 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/15(金) 21:00:44.07 ID:tZD3uVcD0
瀬尾「それで偶に私ん家に遊びに来てさ」
瀬尾「けど本当に覚えてないんだなあの人ー。 マジで記憶喪失なの?」
御子柴「……」
瀬尾「イケメン?」
御子柴(付き合ってた……美月と付き合ってた……)
御子柴(つーことは……)
御子柴(美月と瀬尾の兄ちゃんを会わせればいいんだ!!!)
165 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/15(金) 21:01:17.87 ID:tZD3uVcD0
御子柴「サンキュー瀬尾!! マジで助かった!!」ダッ
瀬尾「は?」
御子柴「……ここなら誰もいねぇ」
御子柴「……」スゥ
御子柴「前野さん!!!!」
パッ
前野「はーい!! 呼ばれたよ!! 何!?」
166 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/15(金) 21:01:51.38 ID:tZD3uVcD0
御子柴「俺がギャルゲーの主人公なら……今より前のシーンに戻る事ができるはずだろ?」
前野「成る程!! 今より前のシーンに戻りたいんだね!! それでどこ!?」
御子柴「俺と美月が野崎ん家にアシスタントしに行こうとするシーンだ」
前野「了解!!」
御子柴(そうだ、その時に戻って……瀬尾の家まで行けば……)
御子柴(瀬尾の兄ちゃんと美月を会わせる事ができる!!)
シュウウウウウウウン……
167 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/15(金) 21:02:18.14 ID:tZD3uVcD0
御子柴「ここは……」
美月「早く行こうよ!! アシスタント遅れるよ!!」
御子柴(どうやら戻って来れたみたいだな)
御子柴「美月、ちょっと待ってくれ」
美月「?」
168 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/15(金) 21:02:59.50 ID:tZD3uVcD0
御子柴「野崎ん家に行く前に……寄りたい所があるんだ」
美月「どこ?」
御子柴「……瀬尾ん家だ」
美月「瀬尾?」
御子柴「この間、映画館に行った時に会った女がいたろ? そいつん家だ」
美月「あ!! あの人か!! でもなんで?」
御子柴「詳しい事は後で話すけど……そいつん家に行けばお前が誰なのか謎が解けるかもしれねえんだ」
美月「本当!!?」
美月「あ、そっか! あの子、ボクの事知ってたしね!!」
御子柴「だろ? んじゃ早速……」
御子柴「……」プルルルル
御子柴「なぁ佐倉、いきなりで悪いんだけどよ」
御子柴「瀬尾の家ってどこにあるか知ってるか?」
御子柴「実は美月の記憶喪失と関係あるかもしれねえんだよ」
169 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/15(金) 21:03:37.36 ID:tZD3uVcD0
御子柴「……分かった。 ありがとな」
ピッ
御子柴「おし。 美月、早速瀬尾ん家n
グサッ!!!
170 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/15(金) 21:04:04.04 ID:tZD3uVcD0
御子柴「……」
御子柴「……」
御子柴「……」
御子柴「……あれ」
御子柴「なんで、また、血が……?」
美月「志穂は……」
御子柴「!!」
美月「志穂は誰にも渡さない!!」
グサッ!!!!
171 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/15(金) 21:04:42.13 ID:tZD3uVcD0
宮前「強行突破は禁止です。 お兄さんはどこかのシーンで会える事ができます」
前野「うん!! その通り!!」
御子柴「……っは!!!」
172 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/15(金) 21:05:09.10 ID:tZD3uVcD0
御子柴「無理矢理行こうとするのがダメって事は……どこかで今までと違う行動をしたら会えるってことか?」
御子柴「……」
御子柴「……どこだ?」
173 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/15(金) 21:06:21.61 ID:tZD3uVcD0
その後、俺は試行錯誤した。
前野さんに頼んであっちこっちのシーンを飛んだ。
けどその度に……
グサッ!!!
俺は……
グサッ!!!
美月の形をした美月じゃない誰かに刺され続け……
グサッ!!!
ここが空想の世界と言えども、痛覚はあるわけで……
グサッ!!! グサッ!!! グサッ!!!
御子柴「……」
御子柴「……これで……何回目だっけか」
174 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/15(金) 21:06:52.51 ID:tZD3uVcD0
御子柴「なんだよ……なんでダメなんだよ…… 」
御子柴「どこだよ……どのシーンに行けば……瀬尾の兄ちゃんに会えんだよ……」
御子柴「……痛えよ……辛えよ……」
御子柴「もうこれ以上……死にたくねぇよ……」
御子柴「……うっ」ポタッ
美月「ちょっと!! どうしたの!!?」
御子柴「……!!」
175 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/15(金) 21:07:28.25 ID:tZD3uVcD0
美月「なんで!? なんで泣いてるの!!?」
御子柴「ば、馬鹿野郎!! 泣いてなんかねーよ!!」
美月「いや思いっきり涙出てんじゃん!!」
美月「ほらハンカチ!! 涙拭いて!!」
御子柴「泣いてねぇっつってんだろ!! いらねえよ!!!」
美月「……はーあ。 素直じゃないね」フキフキ
御子柴「ちょ、やめ……」
176 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/15(金) 21:07:54.04 ID:tZD3uVcD0
美月「涙、止まったね」
御子柴「……わりい」
御子柴「……変な夢見たんだ」
美月「夢?」
御子柴「……俺が死ぬ夢」
美月「……君が?」
御子柴「美月にもう会えないって考えたら……なんか悲しくなって……」
美月「……」
177 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/15(金) 21:08:30.28 ID:tZD3uVcD0
美月「もしボクが同じ夢を見たら……ボクも泣くかもしれないね」
御子柴「……」
美月「……約束しよ」
御子柴「……?」
美月「お互い自分達の前からいなくならないって」
美月「こんな思い、もうしたくないもんね」
御子柴「……おう」
美月「さー約束した所で!! 早速作っちゃおうっか!! ボクのお手製料理!!」
御子柴「……サンキュー」
御子柴「……」
178 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/15(金) 21:09:02.78 ID:tZD3uVcD0
御子柴(そうだ……泣いてる場合じゃねえよ俺)
御子柴(俺は美月の為にも……この世界を……このゲームを終わらせるんだ!!)
御子柴(そんで美月に相応しい男になって……元の世界に戻って……)
美月『お互い自分達の前からいなくならないって』
御子柴「!!!!」
御子柴(元の……世界に……戻ったら……俺と美月は……)
御子柴(こうやって話す事も……できなくなるんだよな……)
御子柴「……」
179 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/15(金) 21:09:34.10 ID:tZD3uVcD0
続きは三日後
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/16(土) 22:14:08.29 ID:0d26y3UHo
乙
唐突な前野召喚と時間巻き戻しに噴いた。確かにゲームならやり直し出来るもんな
しかし毎回刺されるのはキツいね…
181 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/18(月) 21:01:48.81 ID:AAuZu1Sb0
御子柴(って……何考えてんだ俺は!! これ以上バッドエンドを繰り返す気かよ!!)
御子柴「こうしちゃいられねぇ!! どうにかして瀬尾の兄ちゃんを……」
御子柴「どうやったら……どうやったら瀬尾の兄ちゃんに……」ブツブツ
佐倉「みこりん、遼介さん知ってるの?」
御子柴「うおお!!? 佐倉!!?」
佐倉「そ、そんなに驚いてどうしたの!!?」
御子柴(ここは……別荘か。俺、無意識に選んでたんだな)
御子柴「所で佐倉、遼介っつうのは……」
佐倉「うん、結月のお兄さんの名前」
御子柴「遼介……」
御子柴(そういや初めて聞いたな、瀬尾の兄ちゃんの名前)
182 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/18(月) 21:02:39.25 ID:AAuZu1Sb0
御子柴(……ん? 待て、遼介って……)
御子柴(在り来たりな名前だけど……この世界に来てからどこかで聞いたことがある気がする)
御子柴(遼介……遼介……)
御子柴(鹿島が怪我した時か? 違う……)
御子柴(美月が堀先輩にスカウトされた時か? 違う……)
御子柴(野崎とラーメン……)
御子柴「……!!!!」
野崎『都さんの友達の遼介さんが働いているカフェだ』
御子柴「これだ!!!!!!」
183 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/18(月) 21:03:20.74 ID:AAuZu1Sb0
佐倉「み、みこりん!!!? どうしたの急に大声出して!!?」
御子柴「サンキュー佐倉!!! マジサンキュー!!!」
佐倉「え? え?」
御子柴「これで俺は……無限の地獄からようやく解放されるぜ!!」
佐倉「?????」
御子柴「悪いな……本当だったらお前を俺の女にしてやりてえが……俺には赤坂美月っつう女がいるからな……」
御子柴「じゃあな!!」ダッ!!
佐倉「……」
佐倉「みこりん、頭でも打ったのかな」
184 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/18(月) 21:03:50.67 ID:AAuZu1Sb0
御子柴「前野さん!! 前野さん!!! 前野さん!!!!」
前野「もー、僕が好きだからってそんなに呼ばなくても」
御子柴「ちげーよ!!!」
前野「それで、どのシーンまで戻して欲しいの?」
御子柴「野崎と美月の3人で食べに行くシーンだ」
前野「分かった!! そーれ!!」
185 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/18(月) 21:04:32.11 ID:AAuZu1Sb0
御子柴「……!!!」
御子柴(戻って……来れた)
野崎「ここのカフェでいいか?」
美月「うわーオシャレなカフェだなー」
野崎「都さんの友達の遼介さんが働いているカフェだ」
御子柴「……野崎!! 俺、ここのパフェにしてえ!!」
野崎「そうか、美月は?」
美月「ボクもそこでいいよー」
野崎「じゃあそうしよう」
美月「……ていうかキミ、興奮してない? そんなに食べたい?」
御子柴「……な、なに言ってんだよ!! そんなガキじゃあるめーし!!」
御子柴(瀬尾の兄ちゃんに会えるのを考えるとつい……)
186 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/18(月) 21:05:02.74 ID:AAuZu1Sb0
カランコロン……
野崎「三名で」
店員「かしこまりました」
御子柴(どこだ……瀬尾の兄ちゃんはどこだ?)
美月「何キョロキョロしてんのー?」
御子柴「だ、だからなんでもねーって!!」
御子柴(大丈夫、すぐに分かるはずだ……焦んな俺)
187 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/18(月) 21:05:35.81 ID:AAuZu1Sb0
野崎「どうだ、中々美味いだろ」パシャ
御子柴「まぁ……確かに悪くねえな」
御子柴(どこにいるんだ……? 裏で仕事してんのか?……まさか今日は休みとかねぇよな……)
野崎「ならよかった。 美月は?」
美月「美味しい!!!」
パリーン!!
野崎「な、何の音だ!?」クルッ
遼介「……」
野崎「! 遼介さん……?」
御子柴「!!!!」
御子柴(この人が……瀬尾の兄ちゃん……)
御子柴(美月の……元彼!!)
188 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/18(月) 21:06:06.53 ID:AAuZu1Sb0
遼介「み、つき……?」
美月「?」
遼介「今……美月っつったのか? 美月なのか?」
美月「は、はい……」
ガシッ!!
美月「えっ!!?」
遼介「生きてるはずがねぇ!!」
遼介「お前が……生きてるはずがねぇ!!!」
御子柴(生きてるはずがない……)
御子柴(確か佐久間もゲームで言ってたっけな)
189 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/18(月) 21:06:34.54 ID:AAuZu1Sb0
野崎「遼介さん!! 落ち着いてください!! どうしたんですか急に!!」
店員「ちょっと! 瀬尾くん何やってるの!!」
遼介「……!!!」
美月「……?? ???」
御子柴「……美月、大丈夫か?」
美月「う、うん……」
遼介「……悪かった」
野崎「あの……遼介さん、美月と面識があるんですか?」
遼介「……逆に聞くけどお前らとその子はどういう関係なんだ」
190 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/18(月) 21:07:10.43 ID:AAuZu1Sb0
御子柴「美月は……俺ん家に居候してます」
遼介「……どこで会ったんだ?」
御子柴「こいつが……野崎が商店街で倒れてる所を美月が見つけてくれて……」
御子柴「その時から記憶喪失らしいです。 気づいたら歩いてたって……」
御子柴「……んで、今は一緒に暮らしてます」
遼介「……」
191 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/18(月) 21:07:40.20 ID:AAuZu1Sb0
野崎「遼介さん……俺の質問にも答えてくれますか?」
遼介「……ああ、俺は美月の……」
店員「瀬尾くんいつまで喋ってるの!! 早く仕事して!!」
遼介「!!! す、すいません!!!」
遼介「……わりい、後で……」
御子柴「!!」
御子柴(ダメだ、ここで電話番号を聞かねえと……電話が来ねえ!!)
御子柴「あの……」
ガシッ
美月「……ダメ」
野崎「美月……?」
美月「あの人と……これ以上関わったら……嫌な予感がするの」
御子柴「!!」
御子柴(これってもしかして……あの人格じゃねえか?)
192 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/18(月) 21:08:18.62 ID:AAuZu1Sb0
御子柴(どうする……? ここで抵抗したら……刺されるか?)
野崎「……御子柴、一旦ここを出よう」
野崎「遼介さんの連絡先は都さんが知ってるし……詳しい話をするのは後でも遅くない」
御子柴「……そうだな、美月も怯えてるしな」
美月「……早くここを出ましょう」
御子柴「あ、ああ」
193 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/18(月) 21:08:52.29 ID:AAuZu1Sb0
「ありがとうございましたー」
野崎「すまない、まさかこんな事になるとは思わなかった……」
御子柴「別にお前が謝る事じゃねえよ」
御子柴「それに……速く店出て行かねえと堀先輩が……」
野崎「堀先輩……?」
御子柴(! やべ、堀先輩のイベントをスルーしちまうなんて言えねえ)
御子柴「な、なんでもねぇ、色々あるんだよ俺にも」
野崎「……乙女心は複雑と言うからな」
御子柴「おい、誰が乙女だ」
美月「……」
御子柴「!」
美月「あの人……生きてる筈がないって……」
御子柴「……」
194 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/18(月) 21:09:24.52 ID:AAuZu1Sb0
御子柴「……あんまり気にすんな美月、きっと何かの誤解だ」
美月「……うん」
堀「よう野崎」
野崎「!!」
堀「偶然だな、ここで会うなんて……おっ、マミ……こ柴も一緒か」
前野「めんどくさいでしょ!? 飛ばしてあげるよ!!」
御子柴「前野さん!!?」
前野「流石僕!! 気がきくね!!」
御子柴「……自分好きなんだなあんた」
195 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/18(月) 21:09:56.95 ID:AAuZu1Sb0
美月「じゃあご飯作るね!!」
御子柴「……!! おう、サンキューな」
御子柴「……」
プルルルル……
御子柴「!!」
御子柴(もしかして……遼介さんか!?)
御子柴「もしもし!! 遼介さんすか?」
野崎『御子柴、俺だ』
御子柴「! 野崎……」
196 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/18(月) 21:10:34.17 ID:AAuZu1Sb0
御子柴(……そうだ。俺、野崎に俺の連絡先を遼介さんに伝えてくれなんて一言も言ってねぇじゃねえか)
野崎『今、お前はどこにいる? 美月は?』
御子柴「……俺もあいつも家だ」
野崎『今……美月を置いて外に出れるか?』
御子柴「……美月の事でか?」
野崎『ああ、どうやら遼介さんが俺達二人に話したい事があるらしい』
御子柴「……どこで会えばいいんだ?」
野崎『俺の家の近くに病院の廃墟があるのは知ってるか?』
御子柴(やっぱりあそこか)
御子柴「おう」
野崎『美月には内緒でそこに来て欲しいそうだ』
野崎『時間は今すぐに……らしい』
御子柴「おう、すぐ行く」
野崎『そうだ、最後に言いたい事がある』
御子柴「?」
野崎『今回登場するモブの名前、中田と村山、どっちがいいと思う?』
御子柴「どっちでもいいだろそんなの!!!」
197 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/18(月) 21:11:03.06 ID:AAuZu1Sb0
ピッ
御子柴「……ったく、あいつはこんな状況でも漫画家脳かよ」
美月「誰からだったー?」
御子柴「……野崎」
美月「あーやっぱりね。 マミコとか鈴木とか単語が出てたもんね」
美月「なになに? 新キャラの話ー?」
御子柴「まぁ……そんなとこだ」
御子柴「そんでな美月……ちょっと野崎と会う事になった」
美月「えっ……?」
198 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/18(月) 21:11:42.60 ID:AAuZu1Sb0
御子柴「実はな……野崎ん家に忘れ物してたんだ。 ちょっと取りに行ってくる」
美月「……」
御子柴「ご飯、ちゃんと帰ったら食べるから。 折角作ってくれたもんな」
美月「……そう」
御子柴「……?」
美月「行ってらっしゃい」
御子柴「!!!!」ゾクッ
御子柴(やべえ……まただ!! あれだ!!)
御子柴「は、早めに帰ってくるからな!!」ダッ
美月「……」
美月「……」
美月「もう二度と……帰ってこなくてもいいのよ」
199 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/18(月) 21:12:34.16 ID:AAuZu1Sb0
今日はここまで
200 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/19(火) 21:13:20.15 ID:K7b8AueY0
御子柴「うおおおおおおおおお!!!」タッタッタッタッ
御子柴(怖え怖え怖え怖え!!!)
御子柴(今のはやべえ!! とんでもねぇ殺気だ!!!)
御子柴(ついてきてねぇよな!? ついてきてねぇよな!!?)
御子柴「野崎いいいいいいいいいいい!!!」タッタッタッ
御子柴「はぁ……はぁ……」
御子柴「着いた……」
201 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/19(火) 21:14:04.31 ID:K7b8AueY0
野崎「御子柴」
御子柴「!! 野崎いいいいいいい!!!」ギュウ
野崎「!!!? ど、どうした……そんな涙目になって」
御子柴「……っは!! な、なんでもねぇよ!!」
御子柴(何やってんだ俺は!! 泣きっ面で野郎に抱きつくなんて……)
御子柴(それでも男か俺は!!?)
野崎「俺に鈴木役が務まるだろうか」
御子柴「は???」
202 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/19(火) 21:14:33.19 ID:K7b8AueY0
御子柴「なぁ……それより遼介さんは?」
野崎「もうすぐ着くそうだ」
遼介「おーい!!!」
御子柴・野崎「!!!」
遼介「悪いなお前ら!! 待ったか!?」
御子柴「……いや、いま来たとこっす」
遼介「そうか、ならよかった。 とりあえず中で話そうぜ」
野崎「はい」
203 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/19(火) 21:15:00.62 ID:K7b8AueY0
遼介「じゃあまずは……前に言いそびれた俺と美月の関係だな」
御子柴「はい」
遼介「美月は……」
遼介「俺の元カノの双子の姉だ」
野崎「双子の姉……? 美月は双子なんですか?」
遼介「ああ」
御子柴「……あの時、生きてるはずがないって言ったのは……本当はもう死んでるからですか?」
遼介「! よく分かったな……」
御子柴「俺達……墓を見たんです、美月の」
遼介「墓を……」
204 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/19(火) 21:15:40.86 ID:K7b8AueY0
野崎「ちょっと待て、じゃあ俺達の前にいる美月は亡霊か何かか?」
御子柴「いや……美月の名前を借りた別人だ」
遼介「ああ、そうじゃないと納得がいかねえ」
御子柴「……遼介さん、手に持ってるその封筒は?」
遼介「……そうだ、これを見せなきゃな」ゴソゴソ
野崎「これは……テニスをしている美月の写真?」
遼介「この写真……おかしい所がある。 分かるか?」
御子柴「……この写真、片方は右手でラケットを持ってるのにもう片方の写真は左手で持ってる」
御子柴「美月は両利きじゃないのにこの写真はおかしいですよね」
遼介「よく分かったな……」
野崎「御子柴……お前は天才か?」
御子柴(やべ……少しでしゃばりすぎたか?)
205 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/19(火) 21:16:16.92 ID:K7b8AueY0
遼介「答えはもう出てる。 お前らの目の前にいる美月と名乗っている女の子の正体……」
遼介「それは……俺の元カノ、赤坂志穂」
遼介「……赤坂美月の双子の妹だ」
野崎「妹……」
御子柴(こっから先はあんまり喋らねえ方がいいかもな)
野崎「ちょっと待ってください、だったら彼女はどうして美月を名乗っているんですか?」
遼介「……南西総合病院」
野崎「?」
遼介「美月……いや、志穂はそこでカウンセリングを受けてる」
遼介「その先生に聞いた話だと……」
206 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/19(火) 21:16:43.64 ID:K7b8AueY0
野崎「……解離性同一性障害?」
遼介「ああ、らしい」
御子柴「志穂に……美月の人格が生まれたんすね?」
遼介「そうだ、あいつは……美月は志穂を溺愛していた」
遼介「だから志穂が男と遊んでたり男を家に連れて来たりすると……美月は暴れ狂ったように志穂に暴力を振るってたそうだ」
遼介「その後、美月は自殺……志穂はそれがトラウマとなり……結果、志穂の中に美月の人格が生まれた」
遼介「俺が……もっとしっかりしていれば……」
野崎「……遼介さん、自分を責めないでください」
207 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/19(火) 21:17:18.47 ID:K7b8AueY0
遼介「記憶を失っていたのも……その病気が関係あるかもしれない」
御子柴「昔の自分を知らない……つまり第三の人格……」
野崎「つまり赤坂志穂には三つの人格があるのか……」
遼介「この数日間、大学を休んで調べた結果だ」
野崎「……ありがとうございます」
208 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/19(火) 21:17:46.67 ID:K7b8AueY0
遼介「御子柴くん……だっけか?」
御子柴「? はい」
遼介「君もこのままだと美月の被害に会う可能性がある」
野崎「!! 確かにそうだ……妹を溺愛し、付き合う男を遠ざけさせた美月の人格があるなら……」
野崎「今最も距離が近い御子柴を美月は許さないはず……」
遼介「先生が言うには『志穂の中に巣食う美月は嫉妬深く凶暴で、志穂に近寄る人物に危害を加える可能性が高いから気を付けろ』……だそうだ」
遼介「俺が集合場所をここにしたのも彼女に知られないようにする為だ」
遼介「お前ら二人の家で志穂について話してるなんて聞いたら血相変えて襲ってくるに違いない」
御子柴「……そうっすよね」
209 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/19(火) 21:18:20.03 ID:K7b8AueY0
野崎「あの……その人格を消す方法は?」
遼介「それが……先生はそこまでは……」
野崎「……」
御子柴「……あれしかねぇ」
野崎「?」
御子柴「俺の中に……一つだけアイデアがあります」
御子柴「野崎も……遼介さんも……協力してもらっていいですか?」
210 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/19(火) 21:18:52.85 ID:K7b8AueY0
野崎「……本当にそれで治るのか?」
御子柴「やってみる価値はあると思うんだ」
御子柴「……二人とも頼む!! 」
御子柴「俺は志穂を救いたい……」
御子柴「それが……あいつを支える……俺の役目なんだ!!!」
野崎「御子柴……」
御子柴「……ダメか?」
野崎「……俺は倒れてる所を美月に助けられた。 その恩を人格を消すという形で返す事にしよう」
御子柴「野崎……!!」
遼介「そこまで言われたらやるしかねぇな……大学生は懐が深いってとこを見せてやらねえとな」
御子柴「……ありがとうございます!!!」
211 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/19(火) 21:19:20.36 ID:K7b8AueY0
遼介「じゃあ俺は結月に電話すりゃいいんだな」
野崎「まさか遼介さんが瀬尾のお兄さんだったとは……」
御子柴「今日知ったのかよ!!?」
野崎「えっと……俺は堀先輩と若松だな」
御子柴「ああ……俺は佐倉……あと美月だ」
御子柴(終わりは見えて来た……この作戦を成功させて……)
御子柴(必ず志穂を救ってみせる!!)
212 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/19(火) 21:20:10.68 ID:K7b8AueY0
今日はここまで
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/19(火) 22:33:11.75 ID:4p1XA/K8o
乙
よくよく考えたら佐久間って可哀想だよな。普通に交際してただけなのに彼女の姉に妨害され
彼女は最終的に別の男と付き合うし。でも主人公がピンチの時は助けてくれるしイケメンは人間出来てる
214 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/20(水) 20:44:53.32 ID:0M6g5bhs0
数時間後・学校
野崎「えー、みんな集まっただろうか」
佐倉「いまーす!!」
若松「います!!」
瀬尾「すっげーな!! 先生誰もいねーぜ!!」
鹿島「ははは、はしゃぎすぎだよ先生」
御子柴「……」
御子柴「なんで鹿島がいるんだよ!? 怪我は!?」
鹿島「治った!!」
堀「流石はうちの鹿島だぜ……!!」
御子柴(すげー嬉しそうだな)
@H@
美月「いやー電話で呼ばれた時は何かあると思ったら……」
美月「学校で肝試しやるならやるって早く言ってくれればいいのにー」
御子柴「ちょ、ちょっとびっくりさせたかったんだよ……」
遼介「……」
瀬尾「兄ちゃん兄ちゃん、お姉さんと話さねえの?」
遼介「……お前はちょっと黙っててくれ」
野崎「よし、俺入れて9人いるな」
野崎「これから夏の思い出作りと題して肝試しをやりたいと思います」
215 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/20(水) 20:45:23.21 ID:0M6g5bhs0
野崎「まず、二人一組になります」
野崎「次に俺が書いたこの地図通りに進んでもらいます」
野崎「ゴールまで行った時点で一番ポイントが多い人が勝ちです」
佐倉「ポ、ポイント……?」
野崎「道中少女漫画要素を多く取り入れたチームの勝ちです」
鹿島「何それ!?」
216 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/20(水) 20:45:52.00 ID:0M6g5bhs0
堀「あー……もしかして片方が怖くて抱きついたり……とかか?」
野崎「そういうことです」
野崎「因みによりマミコ、鈴木っぽいとポイントが更に増えます」
瀬尾「いや、誰だよ」
佐倉「そっか!! 今日肝試しをやるのは……漫画の肝試しネタのためなんだね!!」
野崎「ああ」
遼介「何の話をしてるのか全く分かんねえ」
野崎「じゃあペアを発表します」
佐倉「!!」ドキッ
御子柴「野崎と一緒だといいな、佐倉」
佐倉「う、うん……」
野崎「あ、俺は審査役なので参加しません」
佐倉「」
217 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/20(水) 20:46:26.49 ID:0M6g5bhs0
野崎「堀先輩と鹿島ペア、若松と瀬尾ペア、佐倉と遼介さんペア、そして御子柴と美月ペアだ」
野崎「1ペアずつ行ってもらうから呼ばれるまではこのスタート地点で待機してくれ」
野崎「……まずは堀先輩と鹿島ペア」
鹿島「いつでも抱きついてくださいね!!」
堀「なんで俺が抱きつくんだよ!!」
野崎「……」スタスタ
佐倉「野崎くん着いて行くの!!?」
野崎「だって俺がついていかないとポイントの判定ができないだろ」
佐倉「そ、そっか……」
野崎「じゃあ二人がゴールまで行ったら帰ってくるから」
御子柴「おう、速く帰ってこいよ」
美月「あ! もしかして怖い?」
御子柴「……ああ、怖いさ。 どんな女も魅了しちまう自分の魅力がな☆」
美月「おー! 今日の誤魔化し方はいつになく上手いねー!!」
御子柴「誤魔化してねーよ!!!///」
218 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/20(水) 20:47:04.95 ID:0M6g5bhs0
瀬尾「あー早く終わらせよーぜー」
若松「落ち着いてくださいよ先輩……」
瀬尾「……だって」
若松「?」
瀬尾「兄ちゃんがお姉さんとお話しするなって、折角久しぶりに会ったのに」ボソボソ
若松「……それは先輩が口を滑らせない為ですよ」ボソボソ
若松「それに……御子柴先輩の為でもあるんですから」ボソボソ
瀬尾「分かった分かった」
野崎「若松、瀬尾」
若松「うわあっ!!?」
瀬尾「びっくりしたー、お前の存在の方がよっぽどおばけだわ」
野崎「……次はお前達の番だ」
瀬尾「よっしゃ!! じゃあ行くか若!!!」ダッ
若松「あ、ちょっと!! 待ってくださいよ!!!」
219 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/20(水) 20:47:31.26 ID:0M6g5bhs0
美月「あの二人仲良いねー」
御子柴「そうだな」
美月「うーん……まだ思い出せないや、結月ちゃんの事」
御子柴「……」
美月「それに……あの人も」
御子柴「……遼介さんか?」
美月「ボクは記憶喪失になる前は……瀬尾家と何か関係があるって事なのかな?」
御子柴「まぁ……そういう事になるな」
220 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/20(水) 20:48:06.22 ID:0M6g5bhs0
野崎「次は佐倉と遼介さん」
遼介「! よし行くか千代ちゃん」
佐倉「遼介さんだと不安だなぁ……」
遼介「おい」
スタスタ……
美月「二人きりになっちゃったねー」
御子柴「……」
御子柴(早く帰ってこいよ野崎、早く帰ってこい)
御子柴「いいか!! 震えてるのは武者震いだからな!! 怖いとかじゃないからな!!」ブルブル
美月「分かった分かった」
御子柴「……」ブルブル
御子柴(あいつら……もう準備できてんのか?)
221 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/20(水) 20:49:03.24 ID:0M6g5bhs0
御子柴「……なぁ美月」
美月「何?」
御子柴「お前はこれから……俺とどうなりたい?」
美月「ボク? んーそりゃあ……」
御子柴「……」
美月「一緒にいたいって……思うよ」
御子柴「……本当か?」
美月「勿論!! そういう君は!?」
御子柴「俺も……同じだ」
御子柴「だからそうなる為にも……」
御子柴「俺は……」
野崎「二人とも」ヌッ
御子柴「おわあっ!!?」
野崎「みんなゴールの屋上で待ってる」
美月「……行こっか!!」
御子柴「……おう」
222 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/20(水) 20:49:32.19 ID:0M6g5bhs0
御子柴「……」スタスタ
美月「……」スタスタ
野崎「二人が歩いてると目の前におばけが現れました」
御子柴「は?」
美月「いやーーーーーーーー!!!」
ギュッ
御子柴「!!!///」
野崎「怯えるヒロインに男は一言」
御子柴「……俺を見ろよ、おばけなんて忘れちまうぜ☆」
美月「じゃあ早く退治して!!」
御子柴「そ、それどころじゃねえ///」
野崎「うーん……いまいちだな」
223 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/20(水) 20:50:00.97 ID:0M6g5bhs0
ガチャッ
美月「屋上ついたー!!」
美月「……ってあれ!? 誰もいないよ!?」
御子柴「……」
美月「実琴……?」
御子柴「さっきの話の続きだけどよ……」
美月「……?」
御子柴「俺はお前と一緒にいたい……だから……」
御子柴「志穂……お前を救う!!」
美月「……!!」
224 :
◆LYNKFR8PTk
[saga]:2017/12/20(水) 20:50:31.51 ID:0M6g5bhs0
御子柴「この写真……お前がテニスをしている写真だ」
御子柴「ラケットを右手で持ってる写真と……左手で持ってる写真……」
御子柴「お前って両利きじゃないよな?」
美月「……」
御子柴「俺はもう……何もかも知ってるんだ!!」
御子柴「赤坂美月……これ以上志穂を支配するのはやめろ!!」
美月「……」
御子柴「目を覚ませ志穂!! 美月に負けちゃダメだ!!」
御子柴「お前は本当は……赤坂志穂なんだ!!」
美月「……たが」
御子柴「……?」
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