御子柴実琴「ついにダブルキャストをクリアしたぜ!!」

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1 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2017/12/02(土) 21:01:31.95 ID:CIB6gjW40
御子柴「達成率100%……ここまで来るのに長い月日を費やした甲斐があった!!」

御子柴「ギャルゲーというよりはアドベンチャーだけど……ヒロインが可愛くて思わず買ったんだよな……何ヶ月経ったかな……」

御子柴「けどやっぱ……どんなに古いゲームでも……面白え物は面白えな!!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1512216091
2 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2017/12/02(土) 21:02:44.89 ID:CIB6gjW40
※このSSは月刊少女野崎くんとダブルキャストのクロスSSです。
また、ダブルキャストのネタバレ、月刊少女野崎くんのネタバレを含みます。
3 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2017/12/02(土) 21:03:43.26 ID:CIB6gjW40
御子柴「やっぱ美月……いや、志穂はすげー可愛いな」

御子柴「本物の美月はちょっと病んでるからな……俺は苦手だな」

御子柴「それにしてもバッドエンドの中にあんなこえーやつがあるとは思わなかったぜ……」

御子柴「……!!」ゾクッ

御子柴「やべえ、あのシーンはもう思い出したくもねぇ……」

御子柴「……つーかもうこんな時間か」

御子柴「明日は朝早くから野崎ん家に行ってアシスタントするんだったな……もう寝るか」















御子柴「……ふあーあ」

御子柴「……寝すぎたな」

御子柴「……!!」

御子柴「やべっ!! もうこんな時間じゃねえか!! 早く起きねえと!!」

御子柴「……ん?」

御子柴「……あれ、変だな。 なんでスマホの時間、1998年になってるんだ?」

御子柴「俺、いじった覚えねぇけどな……」

御子柴「……まぁいいや、直しておくか」
4 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2017/12/02(土) 21:04:21.30 ID:CIB6gjW40
御子柴「母さん、朝ごはんは……」

シーン……

御子柴「……?」

御子柴「あれ……父さんも母さんも……ノアもいねえ」

御子柴「……」

御子柴「俺が寝てる間に出かけたのか?」

御子柴「……まあいいや、取り敢えず早く着替えて野崎ん家に行かねーとな」














御子柴「野崎わりい、遅れ……」

??「ベタできたよー!!」

野崎「ああ、ありがとう」

御子柴「!!!!!!?」
5 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2017/12/02(土) 21:05:02.79 ID:CIB6gjW40
御子柴(おいちょっと待て、誰だ今の女の声!?)

御子柴(……けどこの声、どっかで聞いたことがある気がするな……)

野崎「美月、次はここにベタしてくれ」

御子柴「!!!!!!!!?」

御子柴(おい……嘘だろ?)

御子柴(……いや、兎に角まずはリビングの扉開けねえと何も分かんねえ!!)

ガチャッ

御子柴「野崎!!」

御子柴「……!!!」

??「あれ、誰?」

野崎「! 御子柴か、おはよう」

御子柴「……」
6 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2017/12/02(土) 21:05:47.58 ID:CIB6gjW40
御子柴(今、俺の目の前にいる女……)

御子柴(赤い髪の毛……あの眼……あのスタイル……この声……)

御子柴(間違いねえ……ダブルキャストのヒロイン、赤坂美月!!)

御子柴(なんでだよ……なんで空想の女の子が現実にいるんだよ……)

御子柴(なんで野崎のアシスタントやってるんだよ!!!?)

野崎「紹介する美月、俺のアシスタントをしてる御子柴だ」

美月「よろしくねー!」

御子柴「……」
7 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2017/12/02(土) 21:06:25.58 ID:CIB6gjW40
御子柴「……なぁ野崎、その子とはいつ会ったんだ?」

野崎「ついこの間だ。 俺が漫画の作業で徹夜し過ぎた所為で外で倒れてしまったところを彼女に助けてもらったんだ」

御子柴「!!」

野崎「信じられないかもしれないが彼女は記憶喪失でな……唯一名前だけ覚えてたんだ」

野崎「どこに帰ればいいのかも分からないから暫くの間、俺の家でアシスタントをする事を条件に俺の家に居候する事になったんだ」

野崎「しかし美月がこんなにベタが上手いとは思わなかった」

美月「もしかしたらボク、漫画家だったのかもねー」

御子柴「……」
8 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2017/12/02(土) 21:07:09.62 ID:CIB6gjW40
御子柴「……なぁ野崎」

野崎「なんだ?」

御子柴「お前が倒れてた場所ってよ……ゴミの中か?」

野崎「!! よく分かったな……」

御子柴「そんでよ……その後にコーヒー奢ったろ?」

野崎「!!!? な、なんでそこまで分かったんだ?」

御子柴「か、勘だよ勘……」

美月「すごーい!! もしかしてキミ、エスパー!?」

御子柴「い、いや……そういうんじゃ……」

御子柴「……」

御子柴(ゴミの中で倒れたのも……その後にコーヒー奢ったのも……)

御子柴(……ダブルキャストの主人公と一緒じゃねえか!!)
9 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2017/12/02(土) 21:07:53.75 ID:CIB6gjW40
御子柴(なんだよこれ……一体どういうことなんだよ!?)

御子柴(もしかしてアレか!? 俺をはめる為のドッキリか!?)

御子柴(美月そっくりの人を見つけて……それで境遇までまんま同じの設定にして……)

御子柴(そうだ!! そうに違いねぇ!!)

御子柴「……おい野崎、俺はもうドッキリだって分かってるぜ?」

野崎「ドッキリ……?」

御子柴「とぼけんなよ、もしもゲームのヒロインが現実にいたらっていうドッキリだろ?」

野崎「ゲームのヒロイン……?」

美月「えっ、何。 ボク、二次元の人扱いされてるの?」

野崎「そうらしいな」

美月「やっだなー、いくらボクが美人だからって……」

御子柴「……いや、もう演技はいいからよ……そろそろ種明かししてくれよ」

野崎「種明かしも何もドッキリなんてやってないんだが……」

御子柴「……!!」
10 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2017/12/02(土) 21:08:28.35 ID:CIB6gjW40
御子柴(待てよ……よく考えたら俺……野崎にダブルキャストやってるなんて一言も教えたことねぇ)

御子柴(いつも野崎ん家に泊まる時は違うギャルゲーやってたからな……)

御子柴(……)

御子柴(……いや!! だとしてもこの状況はあり得ねえだろ!!)

佐倉「お邪魔しまーす!!」

美月「あ! 千代ちゃんの声だ!!」

御子柴「!」
11 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2017/12/02(土) 21:09:26.56 ID:CIB6gjW40
野崎「おはよう佐倉」

佐倉「おはよう野崎くん!!……あっ!! 美月さんとみこりんもおはよう!!」

美月「おはよー」

御子柴「!!?」

佐倉「……みこりん?」

御子柴「さ、佐倉……初対面じゃねえのか?」

佐倉「違うよ?」

野崎「美月のことを知ってるアシスタントは佐倉だけだ。 背景の人とトーンの人は美月がうちに来てからはまだアシスタントに来てないからな」

御子柴「……」
12 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2017/12/02(土) 21:10:00.44 ID:CIB6gjW40
御子柴「な、なぁ美月さん」

美月「?」

御子柴「……本当に赤坂美月なのか?」

美月「うん、名前だけは覚えてるよ」

御子柴「……志穂」

美月「へ?」

御子柴「本当の名前は……赤坂志穂じゃねえのか?」

佐倉「みこりん……?」
13 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2017/12/02(土) 21:10:37.90 ID:CIB6gjW40
御子柴「あんたの身体には……赤坂志穂の人格が抑えられて……赤坂美月の人格と空想の赤坂美月の人格しかねぇんじゃねえのか?」

御子柴「それで本物の赤坂美月の人格になって……いつか野崎を殺す気じゃねえのか?」

佐倉「ちょ、ちょっとみこりん!? 何言ってるの!? 失礼だよ!?」

御子柴「俺だってこんなこと言いたくねぇよ!! けどよ……」

御子柴「目の前にいるのは……俺がやったゲームのヒロインそのものなんだよ!!」

美月「ベラベラと……」

御子柴「……!!!」

美月「喋りすぎなのよ!!!」

グサッ!!!
14 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2017/12/02(土) 21:11:20.31 ID:CIB6gjW40
















宮前「ネタバレは良くないですね」

前野「うん!! その通り!!」













御子柴「……っは!!!」

御子柴「……」

御子柴「……ここは俺の家……」

御子柴「……なんだよ夢か」
15 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2017/12/02(土) 21:12:52.14 ID:CIB6gjW40
御子柴「そうだよな、よくよく考えてみたらあんなことが現実にある訳がねぇ」

御子柴「きっとダブルキャストのやり過ぎで変な夢見ちまったんだな」

御子柴「……!!」

御子柴「……スマホがまた1998年になってる……」

御子柴「……夢と同じじゃねえか」

御子柴「……正夢か?」
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