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【ミリマス】765学園物語HED √MT
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361 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/17(水) 20:46:26.37 ID:GdnuA7syo
祝復活乙
362 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/18(木) 23:03:38.81 ID:N/MxbZDpo
朋花「あら…随分勝手な言い草ですね〜」
P「自覚はあるよ、」
朋花「それで、先輩は本当に今自分自身が口にしたことを実行出来るんですか〜?」
P「出来る」
朋花「っ…私は、約束を破られるのが嫌いなんですよ〜?」
P「知ってるよ、だからこそ、俺は天空橋さんが頼れるような男になりたいんだ」
P「以前天空橋さんは俺に期待すると言った、だから俺は君の期待に応えてみせる」
朋花「…」
P「…」
少しの間、天空橋さんと見つめ合う
そして
363 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/18(木) 23:10:01.34 ID:N/MxbZDpo
朋花「…では、明日からお願いしますね〜」
天空橋さんはそう答えた
P「ありがとう、天空橋さん」
朋花「私と毎日を共にするからには、ちゃんと私だけを見ていないと許しませんよ〜?」
P「もちろん、そのつもりだよ」
朋花「ふふ、分かっているのなら良いんですよ〜」
そう言って柔らかな笑みを見せる天空橋さん
364 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/18(木) 23:21:04.61 ID:N/MxbZDpo
朋花「ところで、なぜ私に寂しい思いをさせたくなかったんですか〜?」
P「えっ、あっ、いや…」
なぜ天空橋さんに寂しい思いをさせたくなかったのか
天空橋さんが一緒にいて楽しいって言ってくれたから
だから俺はそんな天空橋さんを独りにしたくないと思った
他に他意は無い…はずだ
P「それは、その…プロダクションのパートナーだし」
咄嗟に思い付いた言い訳を口にするも
朋花「それだけですか〜?」
天空橋さんは少し邪悪な笑みを浮かべて問い詰めてくる
P「まあ、それだけでは無いけど…」
その笑みに押されて余計なことを口走る
朋花「けど〜?」
P「て、天空橋さん、近いって」
口篭もる俺をからかうように天空橋さんは顔を近付けてきた
365 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/18(木) 23:44:23.31 ID:N/MxbZDpo
立ち上がり後退るが
P「うわっ」
ソファに足を引っ掛け、倒れ込む
朋花「ふふ、もう逃げ場はありませんよ〜?」
まるで俺をソファに押し倒すかのように迫ってくる天空橋さん
近くて良い匂いがして
正直心臓が破裂しそうなくらいどきどきする
朋花「怖がる必要はありませんよ〜」
天空橋さんの手が俺の頬に添えられる
俺は思わず目を瞑り…
P「…ほ?」
頬を突かれる感触に、目を開けた
366 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/19(金) 00:13:53.60 ID:qucXKsm8o
P「えーっと…?」
朋花「呆けた顔をしていますね〜、一体何をされると思ったんですか〜?」
P「い、いや、その…」
朋花「その?」
P「昨日あんなことがあったばかりだし、その…」
朋花「っ…あんなことって、なんですか〜?」
P「事故とは言え、その…キ、キスを…」
朋花「キ、キス…ふ、ふふ…そんな事もありましたね〜」
朋花「でもあれは事故なので、私は気にしていませんよ〜?」
その割には顔が赤いけどと突っ込みたくなったが、後が怖いのでやめておこう
367 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/19(金) 00:14:46.94 ID:qucXKsm8o
一旦ここまで
368 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/20(土) 00:10:07.23 ID:iCAlJ3QWo
P「ま、まあ天空橋さんが良いならそれで良いんだけど」
ちょっと残念な気がしなくも無い
朋花「こほん、少し早いですけど、教会のお掃除をしましょうか〜」
P「ん、了解」
天空橋さんと一緒に教会の掃除を進めていく…のだが
P「天空橋さん」
朋花「何ですか〜?」
P「近くない?」
朋花「二人で同じ所を掃除すればより綺麗になりますから〜」
P「いや、まあ、うん、そうだね」
369 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/20(土) 01:10:09.37 ID:iCAlJ3QWo
二人なら別々の場所を掃除した方が効率が良いと思うんだけど…まあ、悪い気はしないから良いか
結局いつもより掃除に時間がかかり、普段よりも早く始めたのに終わったのは普段よりも遅くなった
朋花「お疲れさまでした〜」
P「お疲れさま」
朋花「この後はもちろんお茶をしていくんですよね〜?」
P「ああ」
朋花「ふふ、なら先に座って待っていてくださいね〜」
370 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/20(土) 01:19:48.33 ID:iCAlJ3QWo
天空橋さんとのお茶会を楽しんでいると、すっかり日も暮れ、遅い時間になっていた
普段ならお暇するのだが…
P「天空橋さん」
朋花「はい〜」
P「今日の夕飯、何か作る予定はあった?」
朋花「そうですね〜、ちょうど卵があったのでオムライスでも作ろうかと思っていましたよ〜」
P「オムライスか、手伝おうか」
朋花「ふふ、今日は私が作りますから、ちゃんと全部食べて感想を聞かせてくださいね〜?」
P「ん、わかったよ」
371 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/20(土) 01:55:12.48 ID:iCAlJ3QWo
天空橋さんがキッチンに向かってから30分ほど経った頃、両手に皿を持って天空橋さんが戻ってきた
手に持った皿の上にはふわとろ卵のオムライス…ではなく
ボロボロに崩れてところどころ焦げた卵焼きとこれまた微妙に焦げたチキンライスが乗っていた
P「ま、まあ、失敗は誰にだってあるからさ」
朋花「ちゃんと、全部、食べてくださいね〜?」
P「それは大丈夫」
高坂姉妹の料理に比べれば大抵の料理はご馳走になる
P「それじゃあ、いただきます」
早速スプーンで一掬い、口に入れる
…うん、焦げてるところが苦いくらいで他の部分は美味い
P「大丈夫、美味いよ」
朋花「本当ですか〜?」
P「もちろん、俺はお世辞が下手だっていつも言われるくらいにはお世辞は言わないよ」
朋花「…それなら、良かったです〜」
372 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/20(土) 02:14:16.03 ID:iCAlJ3QWo
P「美味しかったよ、ご馳走さま」
朋花「ふふ、お粗末さまでした〜」
天空橋さんのオムライスを食べた後は少しだけゆっくりする
もっともこれ以上の長居は流石にまずいので、適当に時間を見て帰り支度を始めた
P「そろそろ帰るよ、今日は楽しかった」
朋花「そうですね〜、私も中々に楽しかったですよ〜」
玄関に向かうと、天空橋さんも後についてくる
P「天空橋さん、見送ってくれてありがとう、それじゃあまた明日…」
朋花「朋花」
P「え?」
朋花「これから私達は本格的にパートナーとして活動しますから、先輩は特別に私を呼び捨てにすることを許してあげますね〜?」
P「えっと…?」
朋花「あら…それとも、百合子さんや琴葉さんを呼び捨てにするのに私は呼び捨てに出来ないんですか〜?」
P「い、いや、そんなことは無いぞ?…朋花」
373 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/20(土) 02:36:12.10 ID:iCAlJ3QWo
朋花「良く出来ましたね〜、聖母が褒めてあげますよ〜?」
P「いいよ恥ずかしい…何はともあれ、お休み朋花、また明日」
朋花「ええ、おやすみなさい」
先輩が帰ってから静まりかえった家の中
だけどいつもより寂しさは感じない
むしろ嬉しくて、早く明日が来る事を望んでいた
先輩は私を独りにさせたくないと言った
その言葉が嬉しくて、隣にいて欲しくなった
だから私は決めた
彼を私に依存させて、私無しでは生きていけないようにしようと
そうすれば彼が私から離れて、いなくなることも無いはずだ
そのためにもまずは私に依存するようにしなくてはならない
朋花「…ふふ」
どうやって堕とそうか、楽しみですね〜♪
374 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/20(土) 02:37:23.45 ID:iCAlJ3QWo
一旦ここまで
375 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/20(土) 13:58:17.42 ID:hARfwB0m0
乙
376 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/10/20(土) 20:32:01.72 ID:iCb1G6ud0
朋花様かわええ〜
377 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/21(日) 00:08:50.11 ID:QaPtdGs3o
翌日の日曜日
P「よし」
身だしなみを整えて出掛ける準備をする
…今日はいつもの休日とは出掛ける目的が違う
なので少し緊張してはいるのだが…
P「いつも通りやれば良いよな、うん」
そんな独り言を呟き、家を出た
いつもの公園を通り、最近すっかり見慣れた教会に辿り着いた
そしてその隣にある家のインターホンを鳴らす
少しの間の後
「はい〜」
声が聞こえてきた
378 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/21(日) 00:31:58.13 ID:QaPtdGs3o
P「周防です」
「ふふ、もう来たんですね〜、鍵は開いていますから入っても構いませんよ〜」
P「わかった」
お言葉に甘えて扉を開け、中に入る
P「お邪魔します」
朋花「ようこそ〜」
P「おはよう、天空橋さん」
朋花「『天空橋さん』?」
P「うっ…お、おはよう朋花」
朋花「ふふ、おはようございます〜P先輩」
379 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/21(日) 00:51:21.45 ID:QaPtdGs3o
やはりまだ名前で呼ぶのには慣れない
琴葉や百合子、貴音の時はそんなことは意識しなかったんだが…
朋花「…先輩、私が目の前にいるというのに他の女の子の事を考えていますね〜?」
P「え?なんでわかっ…あ、いや、その」
朋花「私から目を逸らすなんて、いけない人ですね〜」
P「ごめん、名前呼びにちょっと慣れなくて百合子の時はどうだったかなって思い返してたんだ」
朋花「…まあ、それくらいなら構いませんよ〜」
朋花「でも、私といる間は出来る限り私の事を考えてくださいね〜?」
P「はは…わかったよ、朋花」
380 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/21(日) 00:52:26.49 ID:QaPtdGs3o
一旦ここまで
381 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/22(月) 00:52:29.59 ID:uHUhOM/fo
朋花「それでは、早速出かけましょうか〜」
P「どこに行くんだ?」
朋花「日用品を買い足しに行くんですよ〜」
P「了解、荷物持ちは任せてくれ」
朋花「あら、殊勝な心掛けですね〜?なら商店街の方ではなく繁華街の方まで足を伸ばしますね〜」
P「はいはい、朋花様の仰せのままに」
朋花と一緒にバスに乗って繁華街へ向かう
382 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/22(月) 01:41:13.63 ID:uHUhOM/fo
P「街に来るのも久しぶりだなぁ」
繁華街とは言っても遊べる場所が多いわけでは無いし今は大抵のゲームがオンラインに繋いで遊べるからそもそも外に出る必要が無い
まあ流石に家に篭もりっぱなしなのも健康に悪いので出掛けることはあるが、バスに乗ってまで繁華街に来る事は無い
最後に来たのは…去年の夏休みに琴葉と来た時だったかな
なので街に来るのは本当に久しぶりだった
朋花「あら、そうなんですか〜?」
P「あんまりこっちの方面に用事が無くてさ」
野郎だけで繁華街に来てもゲーセンくらいしか行くところ無いしな
383 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/22(月) 01:51:10.14 ID:uHUhOM/fo
朋花「それなら、久しぶりの街を私と共に歩くご褒美をあげますね〜」
P「はは、確かに、朋花みたいに可愛い子と一緒に街を歩くのはご褒美になるかもな」
朋花「かわっ…こほん、素直なことは良いことですよ〜?それでは行きましょうか〜」
朋花と一緒に街を歩く
二人だけでこうやって出掛けて歩くのは何だか新鮮だった
薬局や雑貨屋で必要なものを買って行く朋花
そして買った物を持つ俺
このみ姉さんや莉緒さん、海美辺りの荷物持ちをするのは中々に面倒なのだが
今日はそうは思わなかった
384 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/25(木) 23:28:20.30 ID:LYofkC7oo
ある程度買い終わった昼下がりのこと
そろそろ腹が減ってきたので昼飯を食べようと朋花に提案しようとした時だった
「あれ、もしかしてP?」
後ろから、聞き覚えのある声をかけられた
P「この声は…」
後ろを振り返ると
恵美「あ、やっぱりPじゃん、やっほ!」
恵美が手を振っていた
385 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/25(木) 23:43:56.85 ID:LYofkC7oo
P「よう恵美、それと…」
恵美の隣にいる、もう1人の少女を見る
奈緒「私、横山奈緒って言いますー周防くんの事は恵美からいっつも聞いてるで」
恵美「な、奈緒!」
P「よろしく横山さん」
奈緒「よろしくー!」
P「しかし恵美が繁華街にいるなんて珍しいな?」
恵美「奈緒が美味しいタコ焼き屋を見つけたって言うから食べに来たの」
P「タコ焼きね…大丈夫なのか?」
恵美「まあ…今回は一人じゃないし、それに大通りの方通るようにしてるからさ」
P「それならなら良かったよ、ここで見たときちょっと心配になったからさ」
恵美「…ね、もしまだ心配してくれるならこの後一緒に…」
朋花「P先輩〜?」
386 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/25(木) 23:54:53.61 ID:LYofkC7oo
P「ぉヴぁ!?」
朋花に脇腹を抓られ、変な声が出る
恵美「あれ?朋花?」
朋花「ふふ、こんにちは先輩方〜」
思ったより痛かった脇腹を擦っていると、朋花が俺の前に出て、恵美と対峙した
朋花「今P先輩は私とお買い物をしているのでお引き取りをお願いしますね〜?」
恵美「買い物?Pと一緒に?……………なに?デート?」
朋花「デートではありませんけど、お買い物ですよ〜」
387 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/26(金) 00:01:02.81 ID:5hFqJbw6o
恵美「…」
朋花「…」
奈緒「なあ恵美、先約があるならしゃあないって」
恵美「分かってるけど…」
奈緒「ほらまた誘えばええやん、同じ学年やねんからアドバンテージはあるって」
恵美「…ん、わかった、ごめんね朋花、邪魔しちゃって」
朋花「いえ、気にしていませんよ〜?」
恵美「あんがと、それじゃあまたね」
奈緒「朋花、周防くん、また学園でな〜?」
恵美と横山さんは俺が話の状況についていけないうちに、去って行った
388 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/26(金) 23:55:05.49 ID:5hFqJbw6o
P「なんだったんだ?」
朋花「…P先輩、もしかして気付いてないんですか〜?」
P「何の話だ?」
朋花「…流石に、恵美さんが可哀想に思えてきましたね〜」
P「???」
結局朋花はどういう意味だったのかは教えてくれず、真相は謎のままとなった
P「そろそろ昼にしないか?」
朋花「構いませんよ〜?」
P「何か食べたいものとか、苦手なものは?」
朋花「特には無いので、先輩のセンスにお任せしますね〜」
朋花「私が喜ぶようなものを期待していますよ〜?」
389 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/27(土) 22:56:34.33 ID:fm7j+Btco
P「ふむ」
朋花が喜ぶようなものか…
いや、この場合朋花がというよりは女子が喜びそうはものの方が良いような気がするな
となると…
P「昼食というよりは少しおやつっぽくなるけど、ホットケーキとかはどう?」
朋花「ホットケーキ、良いですよ〜?」
P「よし、じゃあ早速行こうか」
390 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/27(土) 23:01:19.15 ID:fm7j+Btco
そしてやって来たのは、美人三姉妹が経営していると人気のカフェだった
朋花「あら、ここは…」
P「以前来たことがあるんだけど結構美味しかったんだよ」
このみ姉さん、莉緒さん、桃子、海美と一緒に来たときは本当に美味しかった
…長女らしき人が海美の姉の歌織さんそっくりだったことには驚いたけど
朋花「ふふ、私も以前から気になっていたのでちょうど良いですね〜」
P「それじゃあここにしよう」
朋花「はい〜」
391 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/28(日) 23:41:30.87 ID:WLaoxhPXo
店に入って注文を済ませる
俺は名物のふわとろオムライスとシフォンケーキのセットを
朋花はふんわりホットケーキと紅茶のセットだ
メニューの片隅に載っていたうどんに物凄く心惹かれたものの、流石にこの雰囲気のカフェでうどんを食べる気にはなれなかった
朋花「見た目通り、良い雰囲気のお店ですね〜」
P「だろ?」
朋花「先輩がこういうお店を知っていたのは少し驚きました」
P「それ、どういう意味?」
朋花「ふふ、秘密ですよ〜?」
そう言って楽しそうに笑う朋花
…俺、あんまりこういう店に来るイメージ無いのか?
392 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/29(月) 00:16:21.21 ID:DuWKhF56o
「お待たせしました、ふわとろオムライスとシフォンケーキのセット、ふんわりホットケーキと紅茶のセットです」
朋花と話をしているとそれぞれの料理が運ばれてくる
朋花「あら、とても美味しそうですね〜」
P「ああ」
「ごゆっくりどうぞ」
長女らしき人が頭を下げた後、奥へと戻っていく
俺はその後ろ姿を、少しの間眺めていた
「一夏ちゃん、うどんあがったよ」
「ありがとう悠利くん」
393 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/29(月) 00:24:02.71 ID:DuWKhF56o
P「…」
朋花「…先輩〜?一体何をジッと見ているんですか〜?」
P「ああ…いや、あの人が顔も声も知り合いに良く似ててさ」
本当に歌織さんそっくりだ
…歌織さん、今どこで何をしてるんだろうな
朋花「知り合いの方を思い浮かべるのも良いですけど、今は私といるんですからちゃんと私のことを見ていてくださいね〜?」
P「ごめんごめん」
確かにあんまり他のことを考えるのも失礼だしな
今は朋花と遊びに来ているわけだし、朋花と楽しむことを考えよう
394 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/29(月) 00:32:32.30 ID:DuWKhF56o
P「うーん美味い」
朋花「名前の通り、ふわふわで美味しいホットケーキですね〜」
P「気に入って貰えたようで何よりだ」
朋花「ええ、なのでご褒美をあげますね〜?」
P「ご褒美?」
朋花「はい、どうぞ」
そう言いながら切り分けたホットケーキを突き刺したフォークを俺に差し出す朋花
P「えっと…?」
朋花「ご褒美のホットケーキを、私が食べさせてあげますね〜?」
395 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/29(月) 00:32:59.06 ID:DuWKhF56o
一旦ここまで
396 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/10/29(月) 20:10:17.53 ID:se0ZU0rK0
オーディナリィ・クローバー入れてくれるとか神か・・・
397 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/31(水) 00:17:49.35 ID:/ND3hFYWo
朋花「さ、口を開けてくださいね〜?」
P「い、いや、流石に恥ずかしいというか」
朋花「聖母からの施しを、無碍にする気ですか〜?」
P「無碍にする気は無いけど…まあ、良いか」
口を開き、ホットケーキを受け入れる
P「ん、かなりふんわりしてて美味いな」
朋花「私が手ずから食べさせてあげたんですから、当然ですね〜」
P「ははは」
その後もそれぞれ料理を楽しんだ
398 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/31(水) 00:28:10.11 ID:/ND3hFYWo
食後のコーヒーとシフォンケーキを楽しんでいると
「…にゃー」
いつの間にか、白黒の猫が足元にいた
P「お、猫だ」
朋花「可愛らしいですね〜」
その猫は俺の足下に身体を擦り付けたり、転がって腹を見せたりしてとても可愛らしい
P「可愛い猫だな〜」
俺が少し体勢を変え、猫と向き合った瞬間猫は俺の膝に飛び乗り、身体を丸めて寝転がる
P「人懐っこい子だな」
せっかくなので身体を軽く撫でてやるとゴロゴロと喉を鳴らし始める
朋花「大人しい猫ちゃんですね〜」
P「ホントにな」
399 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/31(水) 00:30:12.85 ID:XvtpccDS0
出番のないあの娘が猫に…
400 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/31(水) 00:37:09.79 ID:/ND3hFYWo
「一夏お姉ちゃん…シッポが…あのお客さんに凄く懐いてる…」
「あ、本当ね、珍しいわ」
「…あのお客さんと…一生一緒にいるって…」
「よっぽどあのお客さんの事が好きなのね、シッポちゃん」
「にゃお〜」
P「朋花も、撫でてみる?」
朋花「そうですね〜では私m」
「フーッッ!!!!!」
P「」
朋花「」
朋花が猫を撫でようと近付いた瞬間、猫ちゃんは全身の毛を逆立てて朋花を思いっきり威嚇する
そこに先ほどまでの大人しく撫でられる猫の姿は無く、ただ牙を剥く獣がいた
401 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/31(水) 00:44:34.97 ID:/ND3hFYWo
P「お、落ちつけ、な?」
「うにゃあ」
俺が撫でてやると一瞬で喉を鳴らして大人しくなるのだが…
「シャーッ!!!!」
朋花が撫でようと近付くと即座に威嚇する
…ちなみに、普通の猫は威嚇の際は思いっきり爪を立てるのだがこの猫は何故か爪は立てていなかった
猫に威嚇されて少ししょんぼりしている朋花と、撫でられて上機嫌な猫のなんとも言えない空気に晒されながら、俺はコーヒーを口にするのだった
402 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/31(水) 00:55:08.60 ID:/ND3hFYWo
「えっと……○○円です…」
P「はい」
「ん…ちょうど、いただきます…」
P「美味しかったよ、ごちそうさま」
朋花「私も、とても美味しいと思いましたよ〜」
「ありが…とう」
会計を済ませ、店員さんに感想を伝えると照れ気味にそう応える
「にゃー、にゃー」
「シッポ、駄目」
P「この子は、なんて?」
「んと…一緒に行くって…」
403 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/31(水) 01:02:50.78 ID:/ND3hFYWo
俺は猫の頭に手を乗せて、語りかける
P「ごめんな、俺は一緒にはいてやれないんだ」
「にゅう…」
P「でもまたこの店には来るから、な?」
「…にゃあ」
「ん…絶対ですよ…って…シッポが敬語使うの…初めて聞いた、かも…」
P「ああ、約束だシッポ」
「にゃー」
返事をしたシッポの頭を撫で、店を出る
良い雰囲気の店だし、これからもちょくちょく朋花と来るのも良いかもしれない
シッポに威嚇された鬱憤を晴らすかのように店の軒先でちょっと眉毛の太い子猫と戯れている朋花を見ながら、そう思った
404 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/31(水) 01:09:20.12 ID:/ND3hFYWo
P「次はどうしようか」
荷物はロッカーに預けてあるし、割と自由に行動出来る
朋花「そうですね〜…先輩にお任せしますよ〜?」
P「お任せね…」
正直思い付かない
なので
P「家に帰ってのんびりしようか」
朋花「あら…」
P「必ずしも外で何かしなきゃならないわけじゃないしな」
朋花「先輩がそれで良いなら、私も構いませんよ〜」
P「よし、じゃあ帰ろう」
朋花「はい〜」
405 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/31(水) 01:13:48.60 ID:/ND3hFYWo
朋花が微かに手を前に出してきたので、俺はその手を取ってエスコートする
朋花「あら、言われる前に実行するなんて…どうしようもない鈍感だと思っていましたけど、良い心掛けですね〜」
P「お褒めいただき光栄です…なんとなく、朋花ならこうするかなって思ったんだよ」
朋花「そうですか〜…ふふっ」
嬉しそうな朋花の手を引きながら、俺達は教会への帰路を辿るのだった
406 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/10/31(水) 01:15:17.45 ID:/ND3hFYWo
一旦ここまで
407 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/31(水) 14:38:30.86 ID:1OZ9HOzQO
口の中が甘い
408 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/01(木) 00:55:53.50 ID:VRhmTwbc0
猫になっても安定してるな…
409 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/11/05(月) 00:50:51.61 ID:UCCa+zBYo
教会に帰ってからは二人でのんびりとした時間を過ごす
将棋を指したり、スマホでゲームをしたりしていると、ちょうど夕飯の時間になっていた
P「もうこんな時間か…朋花、夕飯はどうしようか?」
朋花「そうですね〜…何か、食べたいものはありますか〜?」
P「食べたいものか…朋花にお任せで」
朋花「考えるのを放棄するのはいただけませんよ〜?」
P「別に放棄したわけじゃないよ、朋花が好きなものを知りたいと思っただけ」
朋花「あら…では、私のやりたいようにしますね〜」
P「楽しみだ」
410 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/11/12(月) 01:21:42.05 ID:8gJSVmK6o
朋花が台所に引っ込んだので俺はソファに寝転がる…つもりだったが、以前朋花が調理中に怪我をしたことや焦げライスのことを思いだし、こっそり様子を見る
朋花「〜♪」
上機嫌に鼻歌を歌いながら食材を切っているのだが…
手元がかなり危なっかしい
…やっぱり、あまり料理慣れしてないんだろうか
はらはらしながら見ていると、食材を切り終えた朋花は食材をまとめ、鍋に放り込む
…玉ねぎ、人参、ジャガイモと見ただけで何を作るのか大体わかる食材達を、朋花は笑顔で炒めていた
411 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/11/12(月) 01:40:50.48 ID:8gJSVmK6o
鍋に水を張り、食材を煮込む段階に入った朋花は豚肉を鍋に入れた後、カレールーを投入する
それをかき混ぜるとカレー特有の胃袋を刺激する美味しそうな匂いが漂い始めた
…後はもう大丈夫かな
カレーの出来を楽しみにしながら、俺は居間へと戻ることにした
朋花「もう少しで完成するので、待っていてくださいね〜?」
居間に戻ってすぐ、朋花が顔を出してそう言った
P「楽しみだよ」
漂う匂いに腹を空かせながら、朋花の方を向いてそう応え…
P「…」
朋花の方を向いた俺は、朋花の姿に思わず口をつぐむ
可愛らしいエプロンを身に着けた朋花はとても可愛らしく、かなりドキッとしている
朋花「?私をジッと見て、どうしましたか〜?」
412 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/11/19(月) 00:46:40.16 ID:aNCMa3sxo
そう言いながらどこか見せつけるように身体を捻ったり、くるりと回転する朋花
P「い、いや、そのエプロン、前見たときのエプロンと違うなって思って」
そう答えると、朋花は微かに嬉しそうな笑みを浮かべる
朋花「ふふ、気が付きましたか〜?このエプロン、さっき買った物の一つなんですよ〜?」
P「そうだったのか」
何を買ったのか詮索するのは失礼だから気にしなかったけど、エプロンだったか
P「とてもよく似合ってるよ」
朋花「褒めても何も出ませんよ〜?」
そう言いつつも嬉しそうに頬を緩ませる朋花
朋花「もう少し煮込んだら出来上がりますから、待っていてくださいね〜」
413 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/01(火) 01:55:44.66 ID:sgWwC25so
【765学園物語初星編】
√RRR
元旦、年が明けてすぐに俺は海美、歌織さん、志保と一緒に初詣にやってきた
本当は桃子とこのみ姉さんも一緒に来る予定だったのだが、桃子がカウントダウン中に寝落ちしたのでこのみ姉さんは残ることになったのだ
P「寒い」
海美「確かに寒いけど、マフラーがあるから暖かいよ!」
P「このマフラー、ほんと良いよな」
海美「えへへ…頑張って編んで良かった!」
歌織「ふふ、二人とも仲が良いわね」
志保「そうですね…羨ましい」
吹く風は冷たく、気温も低いのだが海美にプレゼントされた二人用マフラーと繋いだ手があるので暖かい
歌織「ねえ海美ちゃん、私もPくんとマフラー巻いても良いかしら」
海美「お姉ちゃん!Pは私の恋人だから駄目!」
歌織「でも、私は二人のお姉ちゃんだから」
海美「駄目なものは駄目!」
志保「私も、従妹なのでマフラーを巻いても問題ないと思います、むしろ巻く権利があります」
海美「無いから!Pは私のなの!Pとマフラー巻いて良いのは私だけなの!」
女三人寄れば姦しいとは良く言ったもので、三人はとても賑やかだ
そんな賑やかな三人のやりとりを聞き流しながら参拝客を眺めていると
ぎゅっと、手だけでは無く腕全体が柔らかなものに包まれる
P「ん?」
視線を向けると、海美が俺の腕に抱き着いていた
そしてそのまま顔を上げ
海美「P、今年もよろしくね!」
と、素敵な笑顔でそう言った
414 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/01(火) 02:37:04.23 ID:sgWwC25so
【√FW】
恵美「ほらほら、早く早く!」
P「引っ張るなって」
恵美と二人でカウントダウンをして、恵美と二人で初詣にやって来た
恵美「うっひゃー人でいっぱいだ〜」
P「恵美」
恵美「え?ひゃっ」
はしゃいで危うく人波に飲まれそうになった恵美を咄嗟に抱き寄せる
恵美「あ、ありがと」
P「人が多いからな、はぐれないようにしよう」
恵美「う、うん」
ぎゅっと、恵美が俺の手を握る
P「大丈夫だ、この手は絶対に離さない」
恵美「うん、信じてる」
俺の肩に頭を預ける恵美の頭を撫でた後、賽銭を済ませておみくじを引いた
P「中吉か…」
恵美「アタシは大吉だって!幸先良いなぁ」
P「内容はなんて書いてあったんだ?」
恵美「えっと…待ち人来たる?」
P「待ち人来たるか…恵美、今誰か待ってたりするのか?」
恵美「…」
P「恵美?」
俺の言葉に、恵美の顔が赤くなる
恵美「…ちゃん」
P「え?」
恵美「あ、赤ちゃんは…ちょっとほしいかも」
P「…うん、じゃあちょっと移動するか」
恵美「う、うん」
恵美の手を引いて茂みに移動し
おみくじ棒を有効活用した
415 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/01(火) 03:02:19.30 ID:sgWwC25so
【√HW】
琴葉「Pくん、新年明けましておめでとうございます」
P「明けましておめでとう琴葉、今年もよろしくな」
初詣を後回しにして、二人で新年の挨拶をする
P「今年も琴葉と新年を迎えられて嬉しいよ」
琴葉「私も、Pくんと一緒に新しい年を迎えられて…すごく幸せ」
P「去年も色んな事があったな」
琴葉「うん…たくさん思い出も出来たね」
P「ああ…」
去年あったことを思い出す
順帆満風とは行かなかったが、それでも楽しい1年だった
琴葉「私、今年もたくさん思い出を作りたい」
琴葉「Pくんと一緒に、みんなと…海美とも一緒に」
P「そうだな、俺たちならたくさん思い出作れるさ」
琴葉「うん」
P「琴葉」
琴葉「Pくん…」
そっと口吻をし、二人で抱き合った
416 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/01(火) 03:18:11.21 ID:sgWwC25so
【√BMC】
翼「せーんぱい♪あーん!」
P「ほら」
翼「うーんおいひい♪」
翼に鴨肉の燻製を食べさせると幸せに頬を緩ませる
今、俺達は周防家のリビングでおせちを食べていた
最初は桃子達もいたのだが、俺達といると気が狂うからと初詣に行ってしまった
翼「はい先輩、あーん」
P「あーん…栗きんとん美味いなぁ」
翼「わたしも、栗きんとん甘くて好きです」
P「翼と一緒だからかな、いつもよりおせちが美味い気がする」
翼「あ、実はわたしもそう思ってたんです!なんでだろ?」
P「さあな…でも、良い事だよ」
翼「ねえねえ先輩、このあとどうします?」
P「そうだな…初詣に行ってから羽子板とか、凧揚げでもするか?」
翼「わーい!羽子板、私が勝っちゃいますからね〜」
P「俺だって負けないぞ」
翼「遊び終わったら夜のために一緒にお昼寝しましょ!」
P「ああ、楽しみだ」
417 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/01(火) 03:27:34.98 ID:sgWwC25so
【√Pn】
ジュリア「…ふう」
P「随分と真剣に祈ってたな」
賽銭を終えたジュリアに声をかける
かなり真剣にお願いしていたので少し気になった
ジュリア「ああ、まあな…あたしは神様ってのはあんまり信じちゃいないけど」
ジュリア「それでも今年も、あんたや恵美、アマトウと一緒にバンドをやれたらって願ってたんだよ」
P「なるほどな」
ジュリア「…ま、こういうのは願うんじゃなくて自分で叶えないとな」
P「その意気だ…っと、もうそろそろ時間だな」
ジュリア「もうそんな時間か、じゃあ行こうか」
P「ああ、今日の路上ライブ、期待してるぞジュリア」
ジュリア「ああ、任せときな、相棒」
拳をコツンと合わせ、俺達は笑い合った
新年早々の路上ライブ、絶対に成功させてやる
418 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/01(火) 04:21:20.45 ID:sgWwC25so
【√LR】
志保「そこをどきなさい、そこは私の場所よ」
シッポ「ふわぁ…にゃあ」
P「ま、まあまあ志保」
俺の膝の上で丸まっている猫…シッポに敵意を剥き出しにする志保と、そんなものどこ吹く風と言わんばかりに欠伸をするシッポ
志保「こいつ…」
そんなシッポに志保が青筋を立てる
このシッポ、志保と二人で訪れたカフェにいた猫だったのだが妙に俺に懐いてしまい離れなくなってしまったため、家族として迎え入れることにしたのだ
しかし志保はそんなシッポが気に入らないらしく、俺絡みの事ではよく邪険にしていた
志保「というより猫なんだからこたつにでも入ってなさいよ、せっかくの元旦なのに兄さんの膝を独り占めなんて万死に値するわよ」
シッポ「…にゃー」
志保「は?私は良いのよ、兄さんの恋人なんだから、独り占めする権利が私にはあるの、わかったらさっさと退きなさい」
志保はシッポの言葉が分かるのか、時々会話をしている
…俺にはわからないので何が何だかさっぱりだが
P「志保、おいで」
志保「え?あ、はい」
志保を抱き寄せる
志保「あ、兄さん…」
抱き寄せ、志保の頭を撫でてやると気持ち良さそうに目を閉じる
志保「兄さん…」
P「今年も、よろしくな」
志保「はい、今年も、来年も、再来年も…ずっと、よろしくお願いしますね、兄さん」
シッポ「…」
419 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/01(火) 04:48:18.67 ID:sgWwC25so
【√TP】
百合子「…」
P「…なあ、百合子」
百合子「は、はい、何ですか?」
P「いつまで振袖で本を読んでるんだ?」
元旦、百合子と二人で初詣に行く…はずだったのだが
百合子「その、読み始めたら止まらなくなっちゃって」
振袖にも着替え意気揚々としていた百合子は、俺が準備をしている間の暇つぶしにと本を読み始め、気が付けば結構な時間が経っていた
…まあ、人混みは変わらないだろうからいつ行っても一緒だしまあいいけど
…しかし
P「なんというか…その、振袖よく似合ってるな」
百合子「そ、そうですか?えへへ…」
可愛らしく照れ笑いする百合子
顔が赤くなっている
やばい、むらっときた
P「…百合子」
百合子「ひゃっ、せ、先輩?んんっ!」
百合子を後ろから抱き締め、ミミを甘噛みする
百合子「だ、駄目です、初詣に行けなくなっちゃいます」
P「良いじゃないか初詣なんて」
百合子「で、でも…んっ」
百合子の口を口で塞ぎ、振袖に手を掛ける
108の煩悩を百合子にぶつけた
420 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/01(火) 05:14:16.46 ID:sgWwC25so
【√PG】
P「おお…」
俺の前に広がるのは豪華なおせち料理
桃子「すご…静香さんが作ったの?」
静香「志保も一緒に作ってくれたの、材料は父が店で使っている品質の高い物を贈ってくれたから、そんなに手は加えてないけど」
志保「兄さん、この黒豆私が煮たんです、良ければどうぞ、あーん」
静香「ちょっと志保!」
このみ「はいはい新年早々喧嘩しないの」
賑やかな正月に思わず笑いそうになる
静香「Pさん、食べ終わったら初詣に行きましょう」
P「そうだな、一緒に行こう」
静香「はい!あ、帰ってきたら限定メニューのおせちうどんを試作しますね」
P「それはやめておこう、な?」
421 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/01(火) 05:15:34.97 ID:sgWwC25so
一旦ここまで
422 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/01/01(火) 10:16:02.61 ID:jymkibQ/o
あけおめです
今年も糖分一杯のSSを楽しみにしてます
423 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/03(木) 22:18:31.51 ID:jlrsbXBVO
そう言って朋花は台所へと戻っていった
しかも機嫌が良いのか鼻歌も聞こえてくる
…結局、朋花が何がしたかったのかはわからなかった
P「…」
朋花「…」
それからしばらくして、俺達の前には焦げ付いたカレーがあった
カレーは、朋花が強火のまま煮込みに入ったため水分を全て消し飛ばしてしまった
煙に気付いて火を止めたときには既に遅く、カレーは焦げてしまっていた
隣を見ると、朋花は心なしか落ち込んでいるように見えた
…せっかく作ってくれたんだし、ちゃんと食べないと男じゃ無いよな
鍋からカレーをよそう
P「いただきます」
朋花が顔を上げて何か言いたげな表情を浮かべるが、俺は気にせずカレーを口に入れた
P「…ふぐっ…!」
口の中に広がる苦味に思わず涙が出る
が
P「…う、うん、大丈夫、これなら食べられる」
朋花を不安にさせないように、俺は親指を立てるのだった
424 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/03(木) 22:49:20.71 ID:jlrsbXBVO
それを見た朋花は呆気にとられたものの
朋花「…ふふ、本当に、馬鹿で優しい人ですね〜」
そう言って微笑んだ
P「」
結局一人でカレーを食べきった俺は、満腹感と疲労からソファの上で死んでいた
朋花は今、台所で鍋と格闘しているはずだ
P「…」
仰向けになって天井を見つめる
家族以外の人が、俺だけに料理を作ってくれるのは嬉しいものだ
しかもそれが気になっている女の子なら尚更だ
だからだろうか、焦げたカレーを最後まで食べられたのは
目を閉じて考える
…俺は、朋花とどうなりたいんだろう
両親を亡くして一人で暮らす朋花が寂しそうで、だから俺は朋花のそばにいると言った
それは同情だったのか、それとも…別の感情なのか
初めての体験で分からないことだらけだし、きっとこの先も分かることはないだろう
なら今を、朋花と過ごす時間を大切にしたいと
そう思う
425 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/03(木) 23:02:04.10 ID:jlrsbXBVO
朋花「あら、お休みですか〜?」
朋花の声に目を開く
洗い物が終わったようだ
P「いや、目を瞑ってただけだよ」
朋花「食べてすぐに眠ってしまうと太ってしまいますよ〜?」
P「それはよろしくないな」
体を起こそうとするが、その前に朋花が俺の頭のすぐ近くに腰を下ろし、見つめ合う形になる
そのまま少しの間見つめ合っていたのだが、恥ずかしくなってきたので体を起こす
が
P「ほ?」
体を起こした瞬間、謎の力で体を引っ張られた俺は頭を朋花の太股の上に落としていた
目の前にはニコニコしている朋花の顔がある
つまり今、朋花に膝枕されている状態だ
P「…ほ?」
状況を把握し、更に恥ずかしくなった俺は再び体を起こそうとするが
P「…!?」
金縛りにあったかのように身体が動かない
そうこうしているうちに朋花の手が翳され、俺の頭に近付いてくる
何をされるのかは分からないが目の前に手のひらが来たことで咄嗟に目を瞑る
そして感じたのは、額を髪事撫でられる感触だった
426 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/03(木) 23:15:58.67 ID:jlrsbXBVO
P「と、朋花?」
何故俺は今膝枕をされながら頭を撫でられているんだろうか
朋花「カレー」
P「え?」
朋花「私が焦がしてしまったカレーを、ちゃんと食べてくれたご褒美ですよ〜」
P「ああ…」
カレーをちゃんと食べてくれたのが嬉しかったのか
それなら俺も頑張った甲斐がある
けど、なんだろうこの感じ…
朋花に撫でられていると、なんだか…眠く…
…
P「…」
朋花「先輩?…あらあら、眠ってしまいましたか〜」
朋花「私を差し置いて一人で眠ってしまうなんて、良い身分ですね〜」
口ではそう言うものの、私の膝の上で安心しきって眠ってくれることを内心嬉しく思う
焦げたカレーだって、普通はあんなに焦げてしまっては食べられたものでは無いはず
だけど文句一つ言わず美味しいと言ってくれた
嘘だとは分かっていても、美味しいと言われて悪い気分になる人はいない
427 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/03(木) 23:45:56.18 ID:jlrsbXBVO
朋花「…」
眠ってしまった先輩の頭を撫でながら思う
本当に困った人だ
この人といると聖母としての自分が保てなくなりそうで
でも一方でそんな私を悪くないと思う私もいる
ずっと平等に愛を与える聖母としてやってきたのに
たった一人の言葉や行動にここまで心を動かされるなんて思わなかった
これもこの人が私に与えた変化なのだろうか?
出会ってまだそんなに経っていないのに、不思議なものだ
…廊下でぶつかったときに覚えた私の予感
やっぱり間違ってはいなかった
朋花「期待していますよ〜先輩?」
呟いた言葉は誰の耳にも届くことは無く
虚空へと消えていった
428 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/04(金) 00:09:35.44 ID:sbwQUZN4O
今年も765学園は海水浴の日を迎えた
765学園では毎年一回、近所の砂浜を貸し切って学園全体での海水浴を実施している
この時持ってくる水着は特に指定されておらず、学園指定のセーラー水着でも自前の水着でも構わない
もっとも毎年何人かは過激な水着を持ってくる人がいて、問題になっている
例えば莉緒さんとか
教師が率先して問題を起こすのも如何なものか
…しかし
P「…暑い」
朋花「ふふ、そうですね〜」
例年より暑い海水浴の日、プロダクションに所属する俺達は万が一のために指定ポイントで待機することになっている
朋花は待機地点で羅刹を筆頭に子豚ちゃんや天空騎士団の皆様が用意したパラソルの下でサマーベッドを使って寛いでいた
俺もその恩恵に預かり、パラソルの下に座り込んでいる
429 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/04(金) 00:10:51.62 ID:sbwQUZN4O
一旦ここまで
430 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/01/10(木) 02:10:33.07 ID:qG6bXHYoo
しかし皆が目の前で遊んでいるのに待機していないといけないのは中々に辛いものがあるな…
もっとも、待機していないといけないのは正社員だけで派遣社員である百合子や青羽さんなんかはさっさと遊びに行ってしまったが
P「…そう言えば、朋花」
朋花「何ですか〜?」
P「朋花は別に待機じゃないはずだけど、なんで俺といるんだ?」
朋花「あら、私がいて何か不満でもありますか〜?」
P「不満とかじゃなくて、百合子とかは遊びに行ったし朋花ももし俺に気を使ってるなら遊びに行った方が良いんじゃないかと思ったんだ」
朋花「ふふ、気を使ってなどいませんよ〜?私は私のやりたいことをしているだけですから〜」
P「それなら良いんだけど…もし退屈だったら好きにして良いからな」
朋花「ええもちろん、好きにさせて貰いますよ〜」
そう言って朋花はドリンクを飲んだ
431 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/02/02(土) 23:14:39.47 ID:8ppIbMb3o
それからしばらくは雑談しつつも待機を続ける
途中何度か朋花が飲んでいたドリンクで給水させてくれたこともあり、中々快適に過ごせた
…同じストローを使うのが気恥ずかしかったり、ずっと背中に刺さりまくっている殺気以外は
待機してからしばらくして、琴葉が姿を見せる
琴葉「Pくん、朋花ちゃん、お疲れさま」
P「琴葉お疲れさま、どうしたんだ?」
朋花「お疲れさまです〜」
琴葉「待機命令が解除されたから、後は自由時間だって伝えに来たの」
P「もうそんな時間か、ありがとう教えてくれて」
琴葉「ううん、プロデューサーとして当然の仕事だから…それで、Pくん」
P「ん?」
琴葉「この後、もし良かったら私と…」
432 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/02/04(月) 00:23:12.69 ID:gSYH91hmo
琴葉が何か言いたげに俺を見た直後
朋花「さて先輩、そろそろ行きましょうか〜」
朋花に腕を掴まれた
P「え、どこに?」
朋花「ふふ、良いから私に着いてきてくださいね〜?」
P「あ、ちょ、ちょっと朋花」
朋花に腕を引っ張られてバランスを崩す
琴葉「あっ、Pくん」
琴葉が俺に手を伸ばしたが、俺は朋花に引き摺られていった
433 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/02/23(土) 00:15:18.51 ID:Zs3GKDjto
P「いきなり引っ張ってどうしたんだ朋花?」
朋花「特に理由はありませんよ〜?」
P「ええ…」
それなら別に移動しなくても良かったと思うんだが…
朋花「さてと、これからどうしましょうか〜」
P「あ、マジでノープランだったのね」
朋花「…」
朋花が微笑みながらジッと見てくる
これは…何か期待されてるような気がするが…
434 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/02/23(土) 00:28:37.66 ID:Zs3GKDjto
P「とりあえず…誰か誘って遊んでみるか?」
朋花「…」
とりあえず無難な案を出してみたのだが、朋花の目がすっと細まり、体感温度が下がった
どうやらお気に召さないらしい
P「うーん…」
朋花が気に入りそうなこと、何があるかな…あっ
P「っと、そうだ、一旦戻らないか?」
朋花「あら、どうしてですか〜?」
P「朋花、日焼け止め塗ってないだろ?この後何をするにしても塗っておかないとせっかく綺麗な肌なのに傷付くかも知れないし」
朋花は意外そうな顔をした後
朋花「…ふふ、では行きましょうか〜」
少し機嫌良さそうに歩き出した
435 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/02(土) 04:50:20.00 ID:xh0ZQAfE0
良いな、朋花かわいいわ
436 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/03/05(火) 23:57:39.31 ID:KQulobxao
P「さて」
結局最初の場所に戻ってきた
琴葉は…どうやら別の場所に行ったようだ
朋花「では、日焼け止めを塗りましょうか〜」
P「ああ」
朋花「…」
P「…」
朋花がニコニコしながら俺を見ている
…日焼け止めを塗るんじゃないのか?
朋花「ふふ〜どうしたんですか〜?」
P「いや、えっと…?」
これは…俺に塗って欲しいのだろうか
437 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/03/06(水) 01:11:46.62 ID:dhjgWOQro
P「…俺が塗ろうか?」
朋花「ええ、お願いしますね〜」
あっさりと日焼け止めを渡された
…もしかして、朋花は結構な構って貰いたがりなのだろうか
P「それじゃあ、塗るぞ」
朋花「はい〜」
元々人が少ない場所だったからか、朋花が無防備に寝転がる
P「…」
この体勢だと綺麗な背中や、形の良い尻に目が行ってしまう
朋花「ふふ、どうしたんですか〜?」
P「い、いや、何でも無い」
438 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/03/06(水) 01:17:48.99 ID:dhjgWOQro
クリームを手で伸ばして馴染ませる
そして朋花の背中に手を置いた
朋花「ひゃっ…」
P「あ、ごめん、冷たかったか?」
朋花「いえ、大丈夫ですよ〜?」
P「そうか?」
それなら続けるとしよう
朋花「あっ…んんっ…」
手を動かす度に朋花が艶っぽい声を上げる
P「…」
なんだこれ、目にも耳にも毒なんだが
439 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/03/06(水) 01:22:30.93 ID:dhjgWOQro
朋花「はあ…先輩、お上手ですね〜?」
P「何年もやらされて身体が覚えたからな」
毎年のように莉緒さんやこのみ姉さんに塗らされていたら嫌でも覚える
朋花「…やらされた?」
P「ああ、家族で海水浴に行くとどうしてもな」
朋花「…そうですか〜?」
P「?」
…なんだろう、ちょっと機嫌が悪くなったような気がする
440 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/03/06(水) 01:29:44.87 ID:dhjgWOQro
P「…よし、こんなもんかな」
ようやくクリームを塗り終え、朋花に声をかける
朋花「ありがとうございました〜」
P「なに、このくらいはさ」
朋花「来年も、お願いしますね〜」
P「ああ」
朋花「それじゃあ、日焼け止めを私に返してそのまま寝転がってくださいね〜」
P「え?」
朋花「私が、先輩に日焼け止めを塗ってあげますよ〜」
P「いや、俺は別に」
朋花「はい〜?」
P「プ、プレッシャー…!?」
441 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/03/06(水) 01:33:38.04 ID:dhjgWOQro
結局プレッシャーに負けて寝転がることにした
朋花「ふふ、ふふふ」
朋花は笑いながらクリームを伸ばしている
P「と、朋花、お手柔らかに頼むよ」
朋花「ええ、任せてくださいね〜」
その言葉の後、朋花の華奢な指が俺の背中に触れた
そして背筋をつっと撫でる
P「ひいっ」
朋花「良い反応ですね〜」
442 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/03/06(水) 01:34:50.11 ID:dhjgWOQro
一旦ここまで
443 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/04/05(金) 22:00:27.50 ID:Y4cFAij3O
P「と、朋花、何で撫で回すように塗るんだ!?」
朋花「あら、ちゃんと塗り込むならこっちの方が良いんですよ〜?」
P「す、ストップ!脇腹はぁぁぁぁぁ」
朋花「ふふふ、ここが弱いんですね〜?」
P「あひぃ!」
朋花「私の手と指で、全てを忘れるくらいの快楽に溺れさせてあげますよ〜♪」
P「止めてください!俺がぁ!俺そのものがぁぁぁぁぁ!」
結局朋花に好き放題日焼け止めを塗られたのだった
444 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/04/05(金) 22:20:28.97 ID:cPeIyWgGO
P「はあ…はあ…し、死ぬかと思った」
朋花「良く堕ちずに耐えましたね〜」
P「いや結構危なかった…もしかしたら朋花はマッサージとか得意かもな」
朋花「あら、ではこれから私がマッサージしてあげますよ〜?針で」
P「それはご遠慮願いたい」
流石に針マッサージは怖い
P「さて、日焼け止めも塗ったことだし…」
朋花「…」
P「少し海に入る?」
朋花「ええ、構いませんよ〜」
445 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/04/05(金) 22:31:07.44 ID:cPeIyWgGO
差し出してきた朋花の手を引いてエスコートする
朋花「ん、冷たい…」
足下に来た波を受けて、朋花がそう呟いた
P「冷たくて気持ち良いな」
朋花「ええ、悪くないと思いますよ〜?」
朋花と二人で太陽の光を受けてきらきら光る海を見ていると
P「…ん?」
沖合いの方に動きがあった
海面に何かが飛び出し、すぐに水中へと消える
その何かのシルエット…あれは…
P「まさか、イルカか?」
446 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/04/05(金) 22:40:18.60 ID:cPeIyWgGO
朋花「本当にイルカのようですね〜珍しい」
P「毎年来てるが、初めて見たな」
765学園の海水浴はこれで12年目だが、イルカを見たのは初めてだ
鮫やモササウルス、良くわからない生き物は割と見るんだが
再度イルカが飛ぶ
そのイルカは、先程よりも小さかった
P「あれは仔イルカかな」
朋花「ふふ、小さくて可愛らしいですね〜」
P「朋花はイルカは好きか?」
朋花「ええ、可愛らしいですし名前に豚も付きますからね〜」
447 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/04/05(金) 23:09:05.66 ID:9X1QV1rHo
名前に豚が付くからはちょっと理解しづらいが…
P「それなら夏休みにさ、一緒に水族館に行かないか?」
朋花「水族館ですか〜?」
P「ああ、どうだ?」
朋花「ふふ、構いませんよ〜」
P「よし、じゃあ決まりだな、夏休みの予定は水族館だ」
朋花「水族館、楽しみにしていますね〜♪」
朋花と行く水族館…楽しみだな
448 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/04/05(金) 23:11:21.02 ID:9X1QV1rHo
一旦ここまで
449 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/04/30(火) 23:39:41.47 ID:vyae/akyo
特に行事も無くのんびりとプロダクション業務をこなしていると、とうとう高等部最後の夏休みが目前へと迫ってきた
P「もうすぐ夏休みか」
琴葉「うん、私達は高等部最後の夏休みだね」
P「ああ」
亜利沙「ありさは引継ぎの資料も作り終わったので今年はゆっくり出来そうです!」
亜利沙「もっとも、ありさの場合推しのアイドルちゃんのライブツアーがあるのて本当にゆっくり出来るかは微妙ですけど」
450 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/04/30(火) 23:50:21.91 ID:vyae/akyo
P「現地に行かないならライブビューイングとかいうのを使えば良いんじゃないか?」
亜利沙「何を言ってるんですかPさん!命続く限り現地へと足を運ぶことこそがファンの使命!」
亜利沙「ありさもこの身が削れて心燃え尽きて果ててしまっても構わない気持ちでライブに行くんです!」
P「そ、そうか…てか近いって亜利沙」
鼻息荒く詰め寄ってくる亜利沙に思わずたじろいでしまう
朋花「…」
P「はっ、プレッシャー…!?」
後ろから凄まじいプレッシャーを感じた
茜「感じる、感じるよPちゃん!茜ちゃんも肌がぴりぴりするようなプレッシャーを!」
P「いや、それはお前の書類捏造がばれて琴葉が怒ってるからだと思うぞ」
茜「えっ!?」
451 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/04/30(火) 23:57:47.11 ID:vyae/akyo
百合子「先輩は、夏休みの予定とかってありますか?」
P「夏休みの予定か?夏休みの予定は…」
ちらりと朋花を見る
朋花「…」
朋花は書類を見ているが、手は動いていないし視線もちょくちょくこちらに向けているようだ
P「秘密だ」
百合子「えー」
P「まあ暇なときは教えてやるから」
452 :
◆gF0EwRUqe6
[saga]:2019/06/17(月) 03:10:43.77 ID:zCaVMOgJ0
てす
453 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/06/20(木) 02:18:37.61 ID:PG4WcPQ10
百合子は不服そうだったが、朋花は機嫌が良くなったのか、すっかりプレッシャーは消えていた
琴葉「あ、そうだPくん、みんなも夏休みのこの辺りは可能なら空けておいてほしいの」
P「この時期、何かあるのか?」
琴葉「うん、Pくんと亜利沙ちゃんは覚えてると思うけど慰安旅行を今年も計画してるの」
P「慰安旅行…ああ、あれか」
去年温泉に行ったやつだな
亜利沙「あの温泉街に泊まり行った旅行ですよね?」
琴葉「うん」
しかし温泉か…そういえばあの時露天風呂で琴葉と出くわして…
P「…」
いかん、思い出すと顔が赤くなってきた
454 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/06/20(木) 02:28:59.65 ID:PG4WcPQ10
朋花「慰安旅行で温泉ですか〜、ふふ、なんだか楽しみですね〜」
百合子「温泉街なら浴衣とかもありそうですね!朋花さんとか、琴葉さんは浴衣すっごく似合うんだろなぁ〜…」
P「実はな百合子、亜利沙も浴衣結構似合うんだぜ」
亜利沙「ふえっ!?」
百合子「そうなんですか?」
P「ああ、これは去年撮った写真なんだけどな」
そう言って俺は去年みんなで撮った写真を見せる
P「ほら、ここに髪を下した美少女がいるだろ?」
百合子「もしかして、これが亜利沙さん?」
P「正解」
455 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/06/20(木) 02:38:45.75 ID:PG4WcPQ10
亜利沙「び、美少女!?」
亜利沙が顔を真っ赤にして慌てている
亜利沙「あ、ありさが美少女だなんてそんな烏滸がましいといいますかその、可憐ちゃんとか琴葉さんのほうがもっと美少女でその」
百合子「でもすっごく可愛いですよ亜利沙さん!」
亜利沙「あ、あううう…」
P「そうそう、だからもっと自信を持てって」
亜利沙「で、でもありさは」
朋花「…ふふ、先輩〜?」
P「っ!?」
収まったはずのプレッシャーに再び襲われる
朋花「女性を辱めるなんて、いけない人ですね〜?」
P「ち、ちがっ!俺は別に辱めたわけじゃ」
亜利沙「は、恥ずかしいです…」
朋花「だ、そうですよ〜?」
P「Oh…」
456 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/06/20(木) 02:39:17.98 ID:PG4WcPQ10
一旦ここまで
457 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/08/20(火) 01:01:24.26 ID:6Vjbp93r0
P「うおお…」
床に正座させられ、更には重しを乗せられるという古典的な拷問を受ける
どうしてこんなことに…
朋花「しかし温泉ですか〜、ふふっ楽しみですね〜」
亜利沙「お土産とかも沢山ありましたよ!」
百合子「お土産…杏奈ちゃんにも何か買って帰ろうかな?」
伊織「温泉の質次第では水瀬財閥が買い取って別荘を作るのもいいかも知れないわね」
茜「おっとその話茜ちゃんにも一枚噛ませて!ご当地茜ちゃん人形を名物にすればきっと観光客も増えちゃうよ!」
美咲「温泉〜えへへ〜」
そんな俺を尻目に楽しそうに温泉の話をするみんな
…まあ、俺も今から楽しみにしておこう
458 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/11/05(火) 03:39:26.08 ID:qrpkPW7u0
その後特に問題もなくプロダクションの業務も終了し、朋花と二人で帰路に着く
P「朋花、今日はどうするんだ?」
朋花「そうですね〜お買い物に行きましょうか〜」
P「買い物?先週末に行ったばかりじゃないか」
朋花「温泉に行くためのお泊り道具が必要ですから〜」
P「ああ、なるほど」
俺は去年使ったやつがあるはずだが…せっかくだし見ても損は無いな
459 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/11/05(火) 04:06:52.88 ID:qrpkPW7u0
朋花「そういえば」
P「ん?」
ある程度必要なものをそろえたのでみんなで遊ぶのに使うかもしれないトランプを見ていると、朋花が話しかけてくる
朋花「去年の温泉旅行はどんな感じだったんですか〜」
P「去年?去年はそうだな…」
去年は確か…
P「みんなで足湯に浸かったり、卓球したり…」
…予期せず琴葉と混浴したり
P「…」
朋花「先輩〜?」
P「あーいや、とりあえずみんなで楽しく遊んだって感じだったよ」
460 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2019/11/05(火) 04:10:51.04 ID:qrpkPW7u0
P「まあ温泉旅行なんてやることはどこもそんなに変わらないと思うから」
P「気楽に楽しもう」
朋花「…そうですね〜」
P「他に買うものある?」
朋花「今のところは大丈夫ですね〜」
P「よし、じゃあ帰るとするか」
朋花「ええ」
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