【ミリマス】765学園物語HED √MT

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202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/20(火) 13:35:10.99 ID:pk/DfWYoO
グリマスの和服カードは完成度高いの多くて好き
203 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/03/24(土) 00:06:08.37 ID:SzHs1t1To
そして土曜日

P「お邪魔します」

朋花「ようこそ〜」

俺は約束通り、教会を訪れていた

朋花「では今日も、よろしくお願いしますね〜」

P「ああ」

前回よりもかなり早い時間…午前中から掃除を始める

今回は天空橋さんが昼をご馳走してくれるらしい

なので早めに始める事にしたのだ
204 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/03/24(土) 00:43:25.11 ID:SzHs1t1To
P「しかしたった1週間でも意外と埃が出るんだな」

朋花「日曜日には礼拝に来る人もいますし、カーテンもありますからね〜」

P「人がいる以上はどうしようもないってことか」

朋花「だからといって掃除をサボっても汚くなってしまうだけですから、やっぱり綺麗にしておくにこしたことは無いんですよ〜?」
205 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/03/24(土) 01:00:47.76 ID:SzHs1t1To
P「それもそうだな、変わらないにしてもどうせなら綺麗な方が良い」

朋花「ええ、なのでちゃんと綺麗にしましょうね〜」

P「任せてくれ」

奉仕活動も悪くない

プロダクションで仕事をしていると見かける感謝の手紙や、天空橋さんの話を聞いているとそう思う

誰かに喜んで貰えるのは自分自身嬉しいものだ
206 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/03/29(木) 00:06:33.33 ID:m21jgURwo
二度目の掃除はあっさりと終わった

前回よりも掃除個所が少なく、汚れも大したことはなかったのが原因だろう

朋花「お疲れさまでした〜」

P「お疲れさま」

朋花「では、私はお昼ごはんの準備をしますから、リビングで待っていてくださいね〜?」

P「手伝うよ」

朋花「駄目ですよ〜?これは私のお仕事ですから〜」
207 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/03/29(木) 00:29:42.63 ID:m21jgURwo
P「うっ…わ、わかったよ」

天空橋さんから放たれるプレッシャーに思わずたじろぐ

…下手に逆らわず言うことを聞いた方が良さそうだ

天空橋さんがエプロンを装着し、台所へと向かった

…エプロンを着けた天空橋さんが可愛くて少しドキッとする

やはりエプロンは良い
208 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/03/29(木) 01:16:28.96 ID:m21jgURwo
仕方なくリビングのソファに座って天空橋さんを待つ

しかし天空橋さんの料理か…一体どんなものが出て来るんだろうか

天空橋さんの料理の腕か未知数である以上楽しみ半分不安半分といったところか

そんなことを考えていると

朋花「きゃっ!」

ガシャンという音と共に天空橋さんの悲鳴が聞こえてきた
209 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/03/29(木) 01:20:22.01 ID:m21jgURwo
P「天空橋さん!?」

悲鳴を聞き、台所に駆け付けると

指を切ったのか、指から血を流す天空橋さんがいた

P「指を切ったのか!?」

朋花「だ、大丈夫ですよ〜このくらい」

P「駄目だ!まずは水洗いを!」

朋花「あっ」

俺は天空橋さんの手を取り、流水を傷口に当てる
210 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/03/29(木) 01:25:49.45 ID:m21jgURwo
P「よし、次は消毒だ」

俺はポケットから救急箱を取り出し、その中から消毒セットを取り出す

P「少し染みるけど、我慢してくれ」

朋花「っ」

染みた痛みからか、天空橋さんが僅かに顔を顰める

P「後は防水絆創膏を貼ってと…よし」

天空橋さんの指に絆創膏を貼り、作業を完了した

朋花「あ、ありがとうございます」
211 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/05(木) 00:26:35.85 ID:7zx1C8TYo
朋花「…ずいぶん手慣れてるんですね〜」

P「手当てのこと?」

朋花「はい〜救急箱も用意していたみたいですし」

P「救急箱はつい癖でね…俺には幼なじみがいるんだけどそいつは昔から運動が大好きでさ」

P「小さい頃から走り回るからよく転んで怪我をしてさ、いつも俺が手当てしてたんだ」

P「もっとも成長してからは怪我をあんまりしなくなったから今はもう必要無いのかもしれないけど、どうしても用意だけはしちゃうんだよな」

朋花「…」
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/12(木) 13:48:42.09 ID:mpNyCPu40
やっぱ忙しそうだな。ゆっくりで良いから。待ってるぞ
213 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/12(木) 23:28:03.20 ID:Y/M2a4J2O
朋花「…その幼なじみの人のこと、凄く大切に思っているんですね〜」

P「まあ、たった一人しかいない幼なじみだからね、それこそ赤ん坊の頃から一緒にいるしやっぱり大切だ」

P「一番の友達だよ」

朋花「一番の友達…ふふ、素敵な関係ですね〜?」

P「ま、今では天空橋さんも大切な存在だけどね」

朋花「…え?」
214 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/12(木) 23:37:42.26 ID:Y/M2a4J2O
朋花「…それは、どういう意味ですか〜?」

P「言葉通りの意味だよ、俺にとって天空橋さんは大切な存在だ」

P「もちろん琴葉も、亜利沙も、百合子も、青羽さんも、俺にとって大切な存在だ」

P「プロダクションで過ごす時間は楽しいから」

朋花「…ああ」

P「天空橋さんはどうだ?」

朋花「ええ、私もプロダクションの皆さんの事は大切に思っていますよ〜」

P「なら良かったよ」
215 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/13(金) 00:08:23.50 ID:3gifcCMbO
P「よし、とりあえず昼食にしようか、もう腹が減ってさ」

朋花「そうですね〜、すぐに用意しますね〜」

P「俺も手伝うよ」

朋花「私はさっき、これは私の仕事だと言ったはずですよ〜?」

P「けどそれで怪我しちゃったじゃないか、それなら二人でやった方が良い」

朋花「…」

P「こういう時は素直に頼ってくれよ」

朋花「…わかりました〜、では、お願いしますね〜?」

P「ああ、任された」
216 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/13(金) 00:49:07.24 ID:3gifcCMbO
私の代わりに包丁を握り、食材を切っていく先輩の背中を見つめる

…この人といるとどうしてか心が乱される…ような気がする

少なくとも私のペースに中々持ち込めない

こんな人は初めてだ

朋花「…」

とても、とても興味深い

初めて会ったときよりももっとこの人の事を知りたいと思う

私を相手にしても、変わらないこの人の事を

P「あっ、指切った」

朋花「…」

…救急箱、どこに置いてあったかな
217 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/13(金) 00:49:51.98 ID:3gifcCMbO
週明け

朋花「ふう…」

百合子「どうしたんですか朋花ちゃん、ため息なんて珍しいですね」

朋花「百合子さん…いえ〜、実は週末にあった出来事なのですが〜」

私は百合子さんに週末、先輩とお掃除をしたことやお料理をしたこと、その際に怪我をして手当てしてもらったことを話した

百合子「先輩と一緒に料理を作るなんて羨ましい…」

百合子「それで、どうしてため息を?」

朋花「先輩のことが良くわからないんですよ〜」

百合子「良くわからない?」
218 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/13(金) 00:53:32.39 ID:3gifcCMbO
朋花「はい〜、今まで私の事を聖母では無く普通の女の子として扱ってくる人はいませんでしたから〜」

百合子「あ〜、先輩は相手の身分とかは気にしなさそうですもんね」

百合子「話しやすいというか、一緒にいると温かいというか…」

朋花「百合子さん〜?」

百合子「はっ!と、とにかく、頼りになって思わず甘えてしまいそうになっちゃう人ですよね!」

朋花「甘えたくなる…ふふ、そうかもしれませんね〜」
219 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/13(金) 00:54:02.10 ID:3gifcCMbO
一旦ここまで
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/13(金) 03:56:51.60 ID:3jasR7vQ0
おつ、久しぶりの更新嬉しかった
221 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/16(月) 23:51:37.80 ID:1R3Ggd8Eo
甘えてしまいそうになる人…

今まで私は愛を与える側だったしきっとこれからもそうだろう

聖母として、すべての人に無償の愛を与えること

それが私の使命でもある

だけど愛を与えられるというのは慣れない感覚だ

勿論両親からはたくさん愛情を注いで貰ったし、愛を与えて貰ったことが無かったわけではない

だけどそれは肉親だからという理由もあるだろう

だから私は、肉親以外の人に愛を与えられるかもしれないことが少し不安だった
222 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/16(月) 23:59:38.25 ID:1R3Ggd8Eo
愛を与える側である私が誰かに甘えても良いのだろうか?

勿論誰かに甘えることが決まったわけでは無いけれど

誰かに愛されてしまえばきっと私はすべての人に無償の愛を与えることは出来なくなるだろう

だって

無償の愛は私を愛してくれる人にすべて注がれてしまうだろうから

きっと私はすべての人を愛せなくなる
223 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/17(火) 00:06:08.99 ID:FGYunRiro
ならやっぱり愛されるよりも、愛する方が良い

それなら余計なことを考えずに済むから

朋花「…」

百合子「朋花さん?どうしたんですか?」

朋花「いえ、少し考え事をしていたんですよ〜」

百合子「あ、そうだったんですね!いきなり黙っちゃったのでもしかしたら何か気に障っちゃったのかなって少し心配だったんです」

朋花「そんなことは無いので大丈夫ですよ〜?」

百合子「良かったぁ…それじゃあ朋花さん、先輩が待っていますしそろそろ食堂に行きましょう!」

朋花「ええ、行きましょうか〜」
224 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/17(火) 00:23:05.46 ID:FGYunRiro
琴葉「というわけで3人とも、これが藤まつり当日の当番表よ」

昼食時、一緒に食べていた琴葉が百合子と天空橋さん、俺に資料を渡す

琴葉「詳しいことは放課後に説明するから、それまでに目を通しておいてくれると嬉しいかな」

琴葉から渡された資料を眺めていると、少し気になる点を見つけた

P「…ん?琴葉、ちょいと気になる点があるんだが」

琴葉「どこ?」

琴葉が顔を寄せて覗き込んでくる

ふわっと良い匂いがして、思わずどきどきする
225 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/17(火) 00:27:30.88 ID:FGYunRiro
琴葉「Pくん、どこが気になるの?」

P「え?あ、えーっとその」

百合子「…先輩、鼻の下が伸びてますよ」

P「そ、そんなことは無いぞ!」

百合子にジト目で突っ込まれて正気に戻る

P「えーっと、気になる点は琴葉の髪…じゃなくて、この配置なんだけど」

今思わず危ないことを口走りかけたが何とか軌道修正

そして改めて該当箇所を指差す
226 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/17(火) 00:43:11.01 ID:FGYunRiro
P「俺の配置がマネージャーのそれになってないか?」

琴葉「あ、うん、元々Pくんはマネージャーとしてプロダクションに引き入れていたから」

琴葉「だから今回はマネージャーとして私を補佐して欲しいかなって…駄目、かな?」

P「いや、琴葉を補佐するのは構わないんだけど流石に天空橋さんを1人にするわけにはいかないし」

琴葉「そ、それなら、朋花ちゃんもマネージャーのところに」

P「それやっちゃうと今度は事務員の場所に人がいなくなっちゃうだろ?」

琴葉「うん…」

P「とはいえマネージャー枠に人がいないのも事実だし…仕方ない、何とか両方こなしてみるよ」
227 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/17(火) 00:43:39.71 ID:FGYunRiro
一旦ここまで
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 22:52:52.51 ID:NIhsan47o
おつ 琴葉さん頑張ってる
229 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/19(木) 00:32:31.21 ID:hqanubSko
そして迎えたGW、藤まつり当日

P「一年ぶりだな、これを着るのも」

甚平に着替えた俺は、今日の配置を再確認しながら女子達を待つ

それから程なくして百合子が一番乗りでやって来た

百合子「せ、先輩!」

P「ん?」

百合子「ど、どうですか?」

P「ふむ」

百合子が俺に着物を見せるかのように身体を動かす

以前着付けの時に一度見ているがこうやって外で見ると印象が変わるな
230 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/19(木) 00:38:31.20 ID:hqanubSko
P「うん、百合子によく似合ってて可愛いと思うぞ」

百合子「か、可愛いですか?えへ…えへへへ〜」

ふにゃふにゃとだらしなく顔の緩む百合子

…何故だろう、あの柔らかそうな頬を引っぱりたい衝動に駆られる

しかし流石にそれは我慢だ
231 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/19(木) 00:48:33.03 ID:hqanubSko
百合子の頬を引っぱりたい衝動を抑えているうちに次々とメンバーがやってくる

…うん、去年は綺麗系が多かったけど、今年は琴葉以外可愛い系しかいないな

…あれ、天空橋さんがいないな、着替えに手間取ってるのか?

辺りを見渡してみても天空橋さんの姿は見当たらない

一体どうしたんだろうか

「…ふ〜」

P「うひぃ!?」

急に耳に息を吹きかけられ、変な声が出る
232 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/19(木) 00:55:02.03 ID:hqanubSko
「ふふ、隙だらけですよ〜?」

P「て、天空橋さん?」

振り返るとイタズラが成功して嬉しいのか妙にニコニコしている天空橋さんがいた

朋花「駄目ですよ〜?ちゃんと集中していないと」

P「そ、そうだな…」

改めて天空橋さんの姿を見る

P「…」

着付けの時に見たはずなのに

天空橋さんの着物姿を見た俺は、思わず見とれてしまった
233 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/19(木) 00:55:28.38 ID:hqanubSko
一旦ここまで
234 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/22(日) 23:10:19.85 ID:/lhYIiiLO
スラッとしていて、まさに和服美人といった感じだ

可愛い系ではなく、文字通り美しかった

朋花「どうしたんですか〜?私をジッと見て」

P「あ、い、いや、その…凄く綺麗だなって」

朋花「っ、そ、そうですか〜、お世辞でもちゃんと褒められたことを褒めてあげますね〜?」

P「お世辞じゃない!本当にその…綺麗だと思う」

朋花「っ、っ」
235 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/22(日) 23:20:16.01 ID:/lhYIiiLO
P「と、とりあえず集合しようか」

朋花「ええ」

赤くなった顔をなるべく天空橋さんに見られないようにしながら、俺達は他の社員達のところへ向かった




P「つ、疲れた…」

しばらくして、プロダクションの業務が完了した

流石にマネージャーと事務員の掛け持ちはきつく、終わる頃にはすっかりくたびれてしまった

P「ふう…」

藤棚の下にあるベンチに座って脱力する

そんな俺の前に

朋花「先輩、お疲れみたいですね〜」

天空橋さんがやって来た
236 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/22(日) 23:30:18.58 ID:/lhYIiiLO
P「天空橋さん…お疲れ様、どうだった?」

朋花「そうですね〜、確かに少し大変でしたけど、私は楽しかったですよ〜?新しい子豚ちゃんも増えましたし」

P「そ、そうか、それは良かったな」

俺が見ていないところで一体何があったのか

というか藤まつりの来客は俺達より一回り以上年上ばかりだったはずなんだが

朋花「はい、せっかくなのでどうぞ〜?私が淹れたお茶ですよ〜」

P「お、ありがとう」

朋花「有難く飲んでくださいね〜」

P「勿論、有難く頂くよ」
237 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/22(日) 23:35:55.08 ID:/lhYIiiLO
P「…うん、温かくて美味いよ、ありがとう」

朋花「ふふ、どういたしまして〜」

俺達の間を、一陣の風が通り抜ける

その風にさらわれて、藤の花が空を舞っていた

朋花「綺麗な景色ですね〜」

P「ああ」

去年も綺麗だと思ったけど、今年の藤も綺麗だ

気が付くと天空橋さんは俺の隣に座っており

俺達は琴葉に声をかけられるまで、黙って藤を眺めていた
238 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/22(日) 23:42:51.88 ID:/lhYIiiLO
百合子「ああ〜疲れたよ〜…」

朋花「ふふ、百合子さんも頑張ってましたからね〜」

百合子「書記なのに走り回るなんて思ってませんでした」

百合子「あ、朋花さん寒かったりしたら言ってくださいね?毛布ありますから!」

朋花「ありがとうございます〜、でも今は大丈夫ですよ〜」

百合子「実は私、友達が泊まりに来るのって初めて少し興奮してるんです!」

朋花「私も、お友達の家に泊まるのは初めてですから、少しどきどきしてますよ〜」
239 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/23(月) 00:02:04.43 ID:GURv0BmWO
百合子「私、プロダクションに入って良かったです」

百合子「優しい先輩達に会えて、朋花さんとも友達になれて」

百合子「勇気を出して良かった…」

朋花「ふふ、私も百合子さんとお友達になれて良かったと思ってますよ〜?」

百合子「朋花さん…!それじゃあ明後日の遊園地、一緒に回りましょうね!P先輩も連れて!」

朋花「ええ、今から楽しみですね〜」
240 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/04/23(月) 00:02:52.79 ID:GURv0BmWO
一旦ここまで
241 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/05/11(金) 00:47:44.47 ID:kg1yCtoco
藤まつりから二日後

俺はプロダクションの面々と一緒に遊園地に来ていた

周りには…いや、園内には俺達以外の客は1人もいない

何故なら今日はプロダクションが遊園地を借りているからだ

藤まつりの後、学園長が俺達に渡してきたチケット…それは遊園地一日貸切券だ

このチケットで今日この日を貸切にしている

…遊園地側からすればGW真っ只中に貸切にされるなど堪ったものではないだろうが…

何にせよ、今日ここにいるのは俺達だけだ
242 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/05/11(金) 00:57:20.43 ID:kg1yCtoco
琴葉「みんな、藤まつりお疲れ様でした」

琴葉「今日は藤まつりで頑張ってくれたみんなのために学園長が遊園地を貸切にしてくれました」

琴葉「なので今日は一日羽根を伸ばして、英気を養いましょう」

琴葉「あ、でも他にお客さんがいないからといって765学園の生徒として恥ずかしくない行動を心がけてください」

琴葉「わかった、茜ちゃん?」

茜「茜ちゃん名指し!?」

琴葉から簡単な注意事項を聞いた後、各々好きなアトラクションへと向かった

さて、俺はどうするか
243 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/05/12(土) 00:36:21.50 ID:tlqEWI3kO
百合子「先輩、どこか行きたいアトラクションはありませんか?」

P「俺?いや、俺は特には無いよ」

百合子「でしたら、私達と一緒にアトラクションを回りませんか!?」

P「百合子、それと天空橋さんと?」

百合子「はい!」

P「ふむ」

なるほど、それも悪くない

1人で回るよりは誰かと回った方が楽しいに決まってるし

P「わかった、じゃあ一緒に行こう」

百合子「ありがとうございます!」
244 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/05/12(土) 00:46:57.27 ID:tlqEWI3kO
朋花「ふふ、では早速先輩に最初のアトラクションを決めて頂きましょうか〜」

P「責任重大だな…ふーむ」

目を閉じ、アトラクションの順番を脳内で構成する

最初から激しいものに乗るのもアリだがそこで力尽きてしまっては楽しめなくなる

となればジェットストリームアタックコースターやジャブローズスカイは論外

ビグザムブランコ辺りも止めておいた方が良いだろう

なら最初は軽めのアトラクションから回っていくべきか

軽めのアトラクションとなると…

UCヒストリーライド辺りから回っていくとしよう
245 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/05/12(土) 00:56:11.58 ID:tlqEWI3kO
P「よし、行くとするか」

百合子「はい!」

朋花「はい〜」

俺は二人を連れてヒストリーライドへと向かった





百合子「面白かったです!」

朋花「人の総意の器…興味深かったですね〜」

P「楽しんでもらえたようで何よりだ」

入ってから気付いたのだがヒストリーライドは割と血生臭い部分が多く、少し心配だったのだが杞憂だったようだ

百合子「では次は私がアトラクションを決めますね!あれ!あれに行きましょう!」

興奮気味に百合子が指差したのはジェットストリームアタックコースターだった
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/12(土) 22:21:27.54 ID:ASU2m08yo
誤変換から産まれたジェットストリームコースター懐かしいな
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/12(土) 23:29:30.56 ID:eZMJZh6ro
コースター…あっ…
248 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/05/12(土) 23:35:27.03 ID:P0Skc0JnO
朋花「えっ」

P「ジェットストリームアタックコースターか…大丈夫なのか?」

百合子「実は私絶叫系結構好きなんです!風を全身で感じられるというかなんというか」

P「なるほど」

まあ乗りたいなら付き合うとしよう

…絶叫系が続くようなら途中で別のに乗れば良いし

P「天空橋さんも、ジェット(略で良いかな?」

朋花「…」

P「天空橋さん?」

朋花「え、ええ、大丈夫ですよ〜?…………多分」

天空橋さんが最後に何かボソッと呟くものの、俺の耳には届かなかった
249 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/05/12(土) 23:47:16.43 ID:P0Skc0JnO
他に客もいないので3人並んで座る

コースターの位置は先頭固定だと思ったのだが二両目、三両目も選べるらしい

しかし今回は百合子の希望で先頭車両となった

百合子「わくわくしますね!」

P「そうだな」

朋花「………」

テンションが上がって笑顔な百合子とは反対に表情から感情の見えない天空橋さん

もしかしたら体調でも悪いのだろうか
250 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/05/12(土) 23:54:02.24 ID:P0Skc0JnO
P「天空橋さん、大丈夫か?」

朋花「?何がですか〜?」

P「いや、なんか表情が暗かったからさ、もしかしたら体調でも悪いかと思って」

朋花「ふふ、心配してくれているんですか〜?」

P「そりゃあね」

朋花「心配せずとも、体調は大丈夫ですよ〜?体調は」

P「それなら良いんだけど…」

そんな話をしているうちにコースターが動き出した

朋花「私の表情が優れないのは…コースターが苦t」

天空橋さんの言葉は最後まで紡がれる事は無く

P「うおおおおお!?」

朋花「〜〜〜〜〜!!!!」

風の中に悲鳴と共に消えていったのだった
251 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/05/13(日) 00:05:05.01 ID:nkcuSxVtO
百合子「楽しかったですね!」

P「そ、そうだな…」

朋花「」

コースターから降りた俺達は、テンションが上がりっぱなしの百合子を除いてヘロヘロだった

まさかよりにもよってジェット(略のレア機能、追撃が発生するなんて思いもしなかった

「いけるぞ、もう一度ジェットストリームアタックだ」

と聞こえた時はどうしたものかと思った

百合子「次は何に乗ろうかな〜」

百合子はピンピンしている

…意外だった
252 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/05/13(日) 00:36:57.14 ID:nkcuSxVtO
一度ベンチに座ろう

そう思って一歩踏み出そうとした時

誰かに袖を抓まれた

袖を抓んできたのは…

P「…天空橋さん?」

朋花「ふふ」

満面の笑みで天空橋さんが俺の袖を抓む

…何だかんだで抓む力が強いぞ
253 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/05/13(日) 00:42:31.27 ID:nkcuSxVtO
P「天空橋さん、どうしたんだ?」

朋花「特に意味はありませんよ〜?」

…嘘だな

天空橋さん、良く見ると冷や汗を掻いてるし腰はへっぴり腰、オマケに足も妙にガクガクしている

…もしかして絶叫系苦手だったのか

しかしきつかったのを表面に出さず…って事は無いか

表情こそ笑顔だが全身で限界のサインを出してるし

しかしなんだ、強がる天空橋さんが妙に可愛らしく思えてきた
254 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/05/13(日) 00:47:55.73 ID:nkcuSxVtO
P「百合子、二連ジェット(略でちょっと疲れたから休んで良いかな?」

百合子「あ、はい!私は大丈夫ですよ」

P「ちょっと長めに休憩取りたいから見たいところがあったら見てきて構わないぞ」

百合子「わかりました!じゃあ私、お土産を見てきますね!」

…百合子が行ったのを確認したのち、天空橋さんとベンチに座る

それと同時に天空橋さんは深く息を吐いた

P「お疲れ様」

朋花「ふふ…まさか2回連続になるとは思いもしませんでしたよ〜」
255 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/05/13(日) 00:53:50.50 ID:nkcuSxVtO
絶叫系が苦手な人からしたら相当キツかっただろう

ジェット(略はただでさえ絶叫系のランキングを作れば上位に位置すると言われるくらいに激しいし

P「苦手なら苦手だって言っても良かったのに」

朋花「…せっかく友達が楽しみにしていることに水を差すなんて、無粋ではないですか〜?」

P「確かに無粋かもしれないけど、それでダウンしちゃったら後の楽しみが丸ごと無くなるんだぞ?」

P「そうなったらお互いに嫌だろ?」

朋花「それは…まあ、そうですね〜」
256 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/05/13(日) 01:02:09.63 ID:nkcuSxVtO
P「少しくらいわがままを言っても良いんだよ、友達なんだから」

朋花「わがまま…」

P「天空橋さんは多分立場的にあまりわがままを言うことに慣れてないのかもしれないけど」

P「プロダクションの仲間はみんな対等だ、だからわがままだって言って良いんだ」

朋花「…先輩にもですか〜?」

P「もちろん、天空橋さんからのわがままくらいなら随時受付中だ」
257 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/05/13(日) 01:02:35.84 ID:nkcuSxVtO
一旦ここまで
258 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/05/18(金) 23:31:32.99 ID:5yFk97wTo
朋花「ふふ、良いんですか〜?そんなことを言って」

朋花「もしかしたら私はとんでもないわがままを言うかも知れませんよ〜?」

P「はは、その時はお手柔らかに頼むよ」

朋花「…うふ」

天空橋さんが少し邪悪な笑みを浮かべる

…やばいな、もしかして言葉の選択を間違えたかな

でもまあ、天空橋さんならそんなに過激なことはしないだろうし大丈夫か
259 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/05/18(金) 23:36:47.48 ID:5yFk97wTo
P「さて、抜けてた腰の調子は大丈夫かな?」

朋花「…はい〜?何のことですか〜?」

P「え?だって天空橋さん、コースターで」

朋花「一体、何のことですか〜?」

P「い、いや、なんでもない」

笑顔でプレッシャーを放つ天空橋さん

どうやら腰が抜けた事は言わぬが花のようだ

…しかし、なんだか久しぶりだな、このプレッシャー
260 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/05/28(月) 23:17:48.48 ID:HqttgrVno
その後調子の戻った天空橋さんと一緒に百合子を迎えに行き、合流する

P「次はどうする?」

百合子「そうですね、メリーゴーランドとかですか?私達が馬車に乗って、先輩が白馬に乗るんです!白馬の王子様ですよ!」

朋花「あら、良いですね〜…先輩、私達のために文字通り馬車馬のように働いてくれますか〜?」

P「却下」

想像するだけで恥ずかしいわ
261 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/05/28(月) 23:35:48.51 ID:HqttgrVno
P「さて、どうしたもんか」

遊園地のパンフレットを見ながらアトラクションをどうするか考える

絶叫系を除けば行くアトラクションは限られる

となると長く遊べるアトラクションは…

P「…ん?これは…」

百合子「何か良いアトラクションが?」

P「ああ、このスダ・ドアカ探索ってのはどうだ?結構広い場所で宝探しをするアトラクションみたいだ」

百合子「お宝探し…!」

百合子の目がきらきらと輝く

どうやらツボだったらしい
262 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/05/28(月) 23:47:52.81 ID:HqttgrVno
P「天空橋さんはどうする?」

朋花「私もそのアトラクションで構いませんよ〜」

P「よし、じゃあ行こうか」

二人を連れて歩き出す

ここからそう遠くは無いので数分もしないうちに到着した

P「三つの秘宝を集めて脱出するアトラクションみたいだな」

百合子「脱出ゲームですか、ふふふ、数多の本を読み、知識を蓄えた私にとっては楽なアトラクションですね!」

P「へえ…」

この前数学の課題で思いっ切り唸ってたけど…まあ、そういうことにしておくか
263 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/05/28(月) 23:48:24.53 ID:HqttgrVno
一旦ここまで
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 01:01:47.07 ID:T9i8FkpGO
蘭子「混沌電波第170幕!(ちゃおラジ第170回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527503737/
265 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/02(土) 23:04:59.96 ID:+KDW2SzWo
アトラクション内で説明を受ける

どうやら謎を解きながら炎の剣、力の盾、霞の鎧という隠された三つのお宝を探し出すことでクリアとなるようだ

百合子「さあ先輩、朋花さん!三つのお宝を探しに行きましょう!」

百合子が進んで前に出て、俺達を誘導する

三人が一列に並んで歩く姿は、まるで国民的RPGの勇者様ご一行のようだ

P「結構本格的なアトラクションだな」

世界観というか、本当にその世界にいると錯覚するくらい良く出来ている
266 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/02(土) 23:23:45.34 ID:+KDW2SzWo
百合子「あっ」

ある程度進んだところで、急に百合子が足を止める

P「どうしたんだ?」

百合子「いえ、分かれ道があって」

百合子が指を差した方向には三つの分かれ道と石版があり、それぞれの石版には「炎」、「霞」、「力」と書かれていた

朋花「百合子さん、どれから行きますか〜?」

百合子「そうですね…まずは…炎に行きましょう!」

P「了解」

百合子の後を追って炎の道に進む
267 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/02(土) 23:48:02.81 ID:+KDW2SzWo
朋花「…あら」

天空橋さんの声に振り返ると

P「うわ、マジか」

壁がせり上がり、道を塞いでいた

どうやら途中で放り出して他に行くのは出来ないようだ

そして感じ始めたのは妙な蒸し暑さだ

サウナほどでは無いが、かなり熱気が篭もっていて暑い

P「暑いな…」

朋花「ええ…」

天空橋さんも額に汗を浮かべていた
268 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/03(日) 00:55:41.05 ID:ls5YA5iGo
百合子「あ、水分補給用に冷蔵庫があちこち設置されているみたいですよ」

そう言いながら冷蔵庫を開け、水を取り出す百合子

百合子「一応スポーツドリンクもあるみたいです!先輩と朋花さんはどうしますか?」

P「そうだな…汗を掻くと塩分が失われるしスポドリで頼む」

朋花「私も、スポーツドリンクを頂けますか〜?」

百合子「わかりました!」

百合子からスポドリを受け取り、俺達は改めて迷路の奥へと向かった
269 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/03(日) 01:12:59.26 ID:ls5YA5iGo
P「ぷはっ…」

いくつかの謎を解き、ようやく終わりが見えてきたものの身体は汗だくでべとべとだ

朋花「…」

天空橋さんも顔を顰めているのでかなり体力的にきているようだ

ちなみに百合子はというと

百合子「きゅ〜…」

とっくに脱落し、俺に引き摺られている

先頭を行く勇者様が真っ先に棺桶になるのは如何なものか

しかし…

P「…」

百合子がいるとはいえ実質天空橋さんと二人っきり

しかも天空橋さんは汗で…その…服が透けていて下着が…
270 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/03(日) 01:23:16.94 ID:ls5YA5iGo
朋花「先輩、なぜ顔を逸らしてるんですか〜?」

P「い、いや、特に理由はないよ」

朋花「そうですか〜なら私の方を向いて貰えませんか〜?」

P「なぜ?」

朋花「特に理由はありませんよ〜?でも、先輩も特に理由がないなら私の方を向けますよね〜?」

P「くっ」

ドSか

…仕方ない、なるべく心を無にして…

俺は意を決して、天空橋さんを見た
271 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/03(日) 01:32:42.61 ID:ls5YA5iGo
心を無にする事に成功した俺の視線は

P「…」

天空橋さんの透けた胸元に固定されていた

だって仕方ないじゃないか、心を無にするって事は本能に身を任せるって事なんだから

男は目の前におっぱいがあれば好みの差はあれど目が行ってしまうものだ

朋花「ふふ、私の胸を見ているんですか〜?そんなに見たいですか〜?」

P「もちろん見たいに決まってるじゃないか!」

しまった

本能に身を任せすぎで変なことを口走った
272 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/03(日) 01:33:09.66 ID:ls5YA5iGo
一旦ここまで
273 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/04(月) 00:49:52.01 ID:qq74Rz4qo
朋花「えっ、あ…その」

P「い、いや、なんでもない!忘れてくれ!」

朋花「え、ええ…」

何やら気まずい空気が二人の間に流れる

…どうしてこうなった

P「と、とにかく、ここは暑いし早く宝を見つけて出よう」

朋花「そ、そうですね〜」

気持ち早足になりながら、俺達は奥へと進んだ
274 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/04(月) 01:23:11.70 ID:qq74Rz4qo
P「よし、力の盾も手に入ったな」

あの後すぐに炎の剣は手に入り、霞の鎧も特に障害も無くあっさりと手に入った

そして今、最後の宝である力の盾も無事に入手することが出来たのだが…

朋花「…」

P「…」

俺と天空橋さんの間に流れる微妙な空気だけは変わることは無かった




全ての宝を集めた後の写真撮影スペース

ドヤ顔でフルアーマー百合子と名乗り炎の剣を振り回す百合子を尻目に、俺と天空橋さんは少し離れてベンチに座る

…気まずい

しかし言ってしまったことは取り消せはしない

…どうしたものか
275 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/04(月) 01:57:24.58 ID:qq74Rz4qo
…どんな反応をすれば良いのかわからない

今まで子豚ちゃん達からの信仰は一身に集めてきたけれど

私を女の子として扱ってきた男の人は初めてだから

こんな時どんな反応をするべきなのだろう?

わからなくてもやもやする

…でも

朋花「…」

なんだか悪い気は、しませんね〜♪
276 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/04(月) 02:05:00.06 ID:qq74Rz4qo
一旦ここまで
277 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/10(日) 00:07:53.91 ID:NXZB6OUgo
百合子「満足しました!」

P「そ、そうか、それは良かった」

未だに三種の神器を身に着けたフルアーマー百合子が鼻息荒くそんなことを言う

まあ、満足したなら良かったけど

朋花「…」

一方で天空橋さんはあれからあまり喋らず、何かを考えているようだった

うーん、やっぱりやらかしてしまったか
278 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/10(日) 00:24:22.84 ID:NXZB6OUgo
天空橋さんのことを気にしている内に次のアトラクションはお化け屋敷に決まった

ここは特にギミックも無いスタンダードなお化け屋敷らしい

百合子「さあ先輩、朋花さん、行きましょう!」

意気揚々と中に入っていく百合子の後に付いていく

百合子はお化け屋敷は平気なのか、割とすいすい進んでいくのだが…

ヴァー

朋花「ひっ…」

天空橋さんはあまり得意ではないようで、ちょくちょく小さな悲鳴を漏らしていた
279 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/10(日) 00:31:19.20 ID:NXZB6OUgo
そんな状態の天空橋さんの歩みは遅く、流石に頬っておくわけにはいかないので歩幅を合わせていたら百合子とはぐれてしまった

P「天空橋さん、大丈夫か?」

朋花「ふ、ふふ、だ、誰にものを言ってるんですか〜?私はこのくらいなんともあr」

ウワァァァァァァァ

朋花「ひいっ」

肩を震わせた天空橋さんの手が何かを求めるかのように宙を彷徨う

何故か俺は

朋花「あっ…」

思わずその手を握っていた
280 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/10(日) 00:41:34.86 ID:NXZB6OUgo
天空橋さんの手は華奢で、ひんやりしていて、とても肌触りが良くて

ずっとこうして握っていたい衝動に駆られてしまう

朋花「先輩?」

P「あ、い、いや、こうしたら少しは安心できるかと思って」

朋花「…」

手の方に意識を集中させすぎてボーッとしていたらしい

俺は天空橋さんの声で我に帰り、言い訳がましいことを言ってしまったのだが…

朋花「わかりました〜では出口までエスコートをお願いしますね〜?」

P「あ、ああ、任せてくれ」
281 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/10(日) 00:49:12.02 ID:NXZB6OUgo
天空橋さんの手を引いて歩く

天空橋さんは俺から離れないように、ピッタリと横を歩いていた

そして脅かされる度に

朋花「っ」

悲鳴こそ上げないものの腕に抱き着いたり、手を強く握ったりしていた

しかしこんな今を楽しい、嬉しいと思っている自分がいる

俺はもしかしたら天空橋さんと一緒にいるのが気に入ってるのかもしれない

微妙に涙目になり始めた天空橋さんのために少し足を速め…

俺たちはお化け屋敷を脱出した
282 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/10(日) 00:57:59.89 ID:NXZB6OUgo
百合子「あ!先輩、朋花さん!良かった、はぐれてちゃったから少し心配してたんです」

P「百合子はよく平気だったな」

百合子「あはは…暗い部屋でホラー小説とか読んでもっと怖い目にあったりもしたので結構平気でした」

百合子「ところで」

P「ん?」

百合子「なんで先輩と朋花さん、手を繋いでるんですか?」

P「あ、いや、これはだな」

思わず手を離そうとするが

ギュッと強く握られ、俺は手を離すという選択を頭から消してしまった
283 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/10(日) 01:11:22.36 ID:NXZB6OUgo
朋花「暗くて足下が不安だったのでエスコートしてもらったんですよ〜」

どうやら怖かったからとは言いたくないらしい

百合子「そ、そんな手が…!」

一方百合子は百合子で何やら衝撃を受けていた

P「まあとにかく、深い意味は無いぞ…多分」

そう、深い意味なんて無いはずだ

今手を握ってドキドキしていることにもきっと深い意味なんて無い

これで握っているのが百合子の手だったとしてもドキドキしていたはずだ

きっとそうに違いない
284 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/10(日) 01:43:36.01 ID:NXZB6OUgo
一旦ここまで
285 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/11(月) 00:37:49.64 ID:PAW4H7AOo
その後、いくつかのアトラクションを回っていると集合時間となった

P「もうそんな時間か…」

百合子「あっという間でしたね…」

朋花「ふふ、楽しい時間というものはすぐに去ってしまうものですよ〜」

指定された集合場所で他の皆と合流し、今後の予定を琴葉から聞かされた後、解散となった

俺と天空橋さんは同じ道なので、一緒に帰ることにした

P「…」

朋花「…」

帰り道、特に会話は無く二人で歩く

しかし昼のように気まずい空気は流れておらず、どこか柔らかい雰囲気があった
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/11(月) 00:38:32.35 ID:DFBvXij1O
愛梨「さあ行こう、空の果 てへ!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1519427437/
久美子「永遠のレイ」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1520033314/
伊織「誰が魔王サーの姫 よ!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1520637298/
エミリー「修正…悪しき文 化ですね」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521241832/
奈緒「何で関西弁=恐竜やねん!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521850482/
常務「新制限を全て撤回。 白紙に戻す」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1522451692/
千夏「このTGはテックジーナスじゃないの?」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1523058431/
礼子「大人の魅力で破滅さ せてあげる」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1523661962/
フレデリカ「恋人は校庭のパラディオンだよー」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1524265978/
海美「竜騎士の結束を見せちゃうよ!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1524871125/
志保「茶運びといえばカラクリだよね!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1525475657/
茜「みんなで勝鬨を上げちゃおう!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526133608/
桃子「この金の城いい踏み台だね!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526686132/
美紗希「化学反応式も女子力よ!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527292985/
小鳥「アリガトウワタシノデッキ」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527896333/
287 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/11(月) 00:48:12.05 ID:PAW4H7AOo
チラッと天空橋さんを見る

手を握った時、凄くドキドキした

あんな気持ちは初めてだ

…凄く華奢な手だった

天空橋さんはあの華奢な手で、一体どれだけの人を導いたのだろうか?

だけどあの時、お化け屋敷で伸ばしていた手は誰かに助けて貰うことに慣れていない手だった

…だから俺は手を取ったのかもしれない

あの手が、迷子にならないように

P「…」

改めて自分の手を見る

こんな考えは傲慢かも知れない

だけど俺は、あの手を引いてあげたかった
288 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/11(月) 01:00:13.67 ID:PAW4H7AOo
朋花「あら…」

天空橋さんが足を止める

目の前にはいつもの公園

天空橋さんとの別れ道だ

P「どうする天空橋さん、家まで送ろうか?」

朋花「ふふ、ここまでで大丈夫ですよ〜」

P「そう?」

朋花「ええ」

そう言って天空橋さんが一歩、二歩と前に出る

そして俺の方を振り返ると

朋花「週末、お待ちしてますね〜」

そう言って手を振った
289 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/11(月) 01:05:12.64 ID:PAW4H7AOo
朋花「ふう…」

部屋に着いた私は着替えもせずにベッドに倒れ込んだ

そして手を…先輩が握っていた方の手を見る

朋花「…」

家族以外の誰かに手を引いて貰った事なんて一度も無かった

ましてや異性にだ

だからだろうか慣れてないから、凄くドキドキした

顔には出さなかったけど、本当は凄くドキドキしていた
290 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/11(月) 01:10:09.46 ID:PAW4H7AOo
大きな手だった

私の手とは違う、温かくて大きな手

まるで私を優しく包み込むような、そんな手だった

…何故先輩は私を聖母としてではなく普通の女の子のように扱うのだろう

今まで出会ってきた人達は上級生であっても例外なく子豚ちゃんになったり騎士団の一員となっていた

なのに先輩はそんな素振りを一切見せないどころかとても普通に扱う

一体何故?

プロダクションの仲間だから?それとも、別の理由…?

真実は本人にしか分からないだろう
291 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/11(月) 01:12:52.32 ID:PAW4H7AOo
でも1つだけ分かるのは

朋花「…ふふ♪」

普通の女の子扱いされて嬉しくなっている私の気持ち

聖母として救いを求められるのは私の義務だ

でも

女の子として先輩を求めるのも、悪くないかもしれない
292 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/11(月) 01:13:41.00 ID:PAW4H7AOo
一旦ここまで
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/11(月) 02:47:46.62 ID:NYRrLkVb0
今更だがフルアーマー百合子めっちゃ可愛いな
294 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/14(木) 23:17:47.88 ID:J1omPac/o
そして週末

朋花「では、始めましょうか〜」

P「ああ」

天空橋さんと一緒に教会の掃除をする

掃除をするようになってからまだそんなに経ってはいないが、なんだかんだで週末の楽しみの1つとなっていた

P「…」

掃除をしながらチラッと天空橋さんを盗み見る

ステンドグラスを磨いている天空橋さんの横顔はとても綺麗で、神秘的だった

その気になれば何時間でも眺めていられそうだ
295 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/20(水) 23:03:46.41 ID:5wKa7Q1SO
朋花「…あら、どうかしましたか〜?」

俺の視線に気付いたのか、天空橋さんが声をかけてきた

P「い、いや、何でも無い」

俺は慌てて視線を逸らし、掃除に集中する

朋花「…」

天空橋さんから何か言いたげな気配が伝わってくるが、今は勘弁してほしい

その後もちょくちょく視線を感じ、微妙に集中力を欠きながらも掃除は終了した
296 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/20(水) 23:43:55.50 ID:5GpD67PKo
P「ふう…」

朋花「お疲れさまでした〜…今日は随分と注意力が散漫でしたね〜?」

P「まあ…ね、もしかしたら遊園地の疲れが抜けきってないのかもしれない」

朋花「あら…私に会うのに疲れたままでいるなんて、なっていませんよ〜?」

P「天空橋さんは…まあ、元気そうだな」

朋花「はい、私はしっかり休みましたから〜」

P「見習わなくちゃな」
297 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/21(木) 00:02:57.32 ID:E3ZM/qbOo
朋花「ふふ、なら特別に私の部屋で休むことを許してあげますね〜?」

P「えっ」

天空橋さんの…部屋?一体何故?

朋花「あら、何か不満でもありますか〜?」

P「い、いや、不満とかは無いよ…ただ」

朋花「ただ?」

P「男の俺を部屋に入れて気にならないのかなって思ってさ」

朋花「気になりませんよ〜?私の前ではみんな平等ですから〜」

P「そ、そっか…じゃあ、お邪魔します」
298 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/21(木) 00:22:24.10 ID:E3ZM/qbOo
妙に緊張しながら天空橋さんの部屋へと足を踏み入れる

P「おお…」

天空橋さんの部屋はとても整理整頓されていて綺麗で、簡素だが要所要所に女の子らしさを感じさせる部屋だった

…まあ、比較できる部屋が海美の部屋と歌織さんの部屋くらいしか無いわけだけど

朋花「それでは好きなように座っても構いませんよ〜」

そう言ってプーギーのぬいぐるみを抱きながらベッドに座る天空橋さん

俺は天空橋さんの言葉通りに、小さなソファに座らせて貰うことにした
299 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/21(木) 00:51:40.55 ID:E3ZM/qbOo
思ったよりふかふかで身体が沈み込むようにフィットする

…良いな、これ

朋花「ふふ、そのソファ、気に入ったみたいですね〜、顔に出ていますよ〜?」

P「ああ、これは良いソファだ…どこで買ったんだ?」

朋花「ネット通販ですよ〜」

P「俺も機会があったら買うとするか…」

何だか全身の力が抜けていく感じだ

…ずっとこうやってるとだんだん瞼が重くなって…

300 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/21(木) 00:52:06.51 ID:E3ZM/qbOo
一旦ここまで
301 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/06/24(日) 23:08:07.89 ID:gfyFiLcDo
朋花「…」

微かに聞こえる寝息から、先輩は完全に眠ったと判断する

朋花「ふう…」

それと同時に僅かに息を吐き、肩の力を抜いた

掃除の間、先輩の視線を感じていた

いやらしいものではなく、何処か戸惑ったような視線

一体私を見て、何を感じていたのだろうか

朋花「…」

ベッドから降りてソファに近付く
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