他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
【ミリマス】765学園物語HED √MT
Check
Tweet
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/23(金) 22:17:15.50 ID:IiZtjoDzo
>>151
はたきって名前ですよ
153 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/02/23(金) 22:54:57.62 ID:db1aMZIio
朋花「はい〜」
P「凄いな…」
朋花「なので毎週こうやってお掃除をしているんですよ〜」
P「毎週…か、一人でやってるのか?業者に頼んだりはしないのか?」
朋花「ええ、一人でお掃除してますし業者さんにもお願いする気は無いですよ〜?」
P「大変じゃないか?」
朋花「もちろん大変ですよ〜?でも、率先して大変な事をしないと子豚ちゃん達に示しがつきませんから〜」
154 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/02/23(金) 23:01:15.09 ID:db1aMZIio
P「…天空橋さんは偉いな」
朋花「はい?」
P「普通そんなことを思っていても中々出来る事じゃないのに、天空橋さんはそれをやり遂げている」
P「とても尊敬出来る人だ、天空橋さんの言う子豚ちゃん達の気持ちが少し解るような気がするよ」
朋花「あら…では、先輩も子豚ちゃんになりたいですか〜?私はいつでも歓迎しますよ〜?」
P「その気は無いよ、俺は尊敬出来る人の下に着きたいんじゃなくてその人の隣で仕事の出来る人間を目指してるからな」
朋花「ふふ、良い答えですね〜♪」
155 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/02/24(土) 23:40:15.56 ID:JPUF4DZyo
俺の答えに気を良くしたのか、天空橋さんが鼻歌交じりに掃除を再開する
…結局、この子は俺に子豚ちゃんになることを求めているのかそうじゃないのかイマイチ分からないな
勧誘してくる割には拒否すると機嫌が良くなるし
…良くわからん
考えても無駄なので掃除に意識を集中させる
だらだらしてたらいつまで終わりそうにないしな
156 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/02/24(土) 23:53:15.73 ID:JPUF4DZyo
P「ふいー…」
最後の窓拭きが終わり、額に浮いた汗を拭う
そんなに広くはなくてもやっぱり中々に体力を使うものだ
朋花「ふふ、お疲れさまでした〜」
天空橋さんも微かに汗を掻いているようで、首筋に少し髪が張り付いていた
P「これを毎週か…大変だな」
朋花「そうですね〜、土曜日はほとんど掃除だけで終わることが多いですよ〜?」
P「そっか…」
朋花「でも、ここを利用する人達や子豚ちゃんのために手は抜けませんから〜」
157 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/02/25(日) 00:15:23.51 ID:HE3QbxXQo
そう言ってステンドグラスを見上げる天空橋さんの目は慈愛に満ちていて
俺はその横顔に思わず見惚れてしまった
朋花「…?どうかしましたか〜?」
ジッと見ている俺の視線に気付いたのか、天空橋さんが不思議そうに聞いてくる
P「い、いや、その…」
朋花「ジッと私を見ていましたよね〜?私に何か言いたい事があるんじゃないですか〜?」
俺に近寄り、見上げてくる天空橋さん
P「そ、それは、その」
さっき見惚れてしまったのに加えて重ったよりも距離が近くて更にドキドキしてしまう
158 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/02/25(日) 00:30:45.36 ID:HE3QbxXQo
P「て、手伝いたいなって思ったんだよ」
朋花「手伝いたい?」
P「この教会の掃除、大変だし一人でやるよりは二人でやった方が良いと思うし」
P「それに天空橋さんは今プロダクションの仕事を手伝ってくれてる、だから俺が君を手伝う理由にもなるんじゃないかなと」
P「対等なパートナーとして持ちつ持たれつということで」
朋花「なるほど…対等なパートナーとしてですか〜」
朋花「…」
天空橋さんが顎に手を当て、少し考え込む
そして
朋花「わかりました〜、では来週からお願いしますね〜?」
そう言って微笑んだ
159 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/02/25(日) 00:31:29.32 ID:HE3QbxXQo
一旦ここまで
160 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/02/28(水) 00:12:07.03 ID:pRnDfgm7o
P「それじゃあ俺はそろそろ…」
朋花「あら、まだ帰っちゃ駄目ですよ〜?」
P「えっ」
朋花「先輩にはまだやっていただく事がありますから〜」
P「何だろう」
朋花「私に着いてきてくださいね〜」
掃除用具を片付け、天空橋さんに着いていく
朋花「さあ、中にどうぞ?」
P「お邪魔します」
開けられた扉に入り、靴を脱ぐ
そして勧められるがままに、テーブルに着いた
161 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/02/28(水) 00:15:19.60 ID:pRnDfgm7o
朋花「少し待っていてくださいね〜」
天空橋さんが台所から何かを持ってくる…これは
P「紅茶と、クッキー?」
朋花「はい、先輩にやっていただく事、それは…」
天空橋さんはニコリと笑いながら
朋花「私とお茶会をしましょうね〜」
楽しそうにそう言った
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/28(水) 13:27:29.25 ID:oVnNVOMEO
これはあまとうに後日ボコられますねぇ
163 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/02/28(水) 23:25:22.91 ID:pRnDfgm7o
P「やって欲しいことってお茶会の事だったのか」
朋花「はい〜、流石にお手伝いをしてもらったのにそのまま帰すのはいくら何でも失礼ですからね〜」
P「そういうことなら…お、美味しい紅茶だ」
朋花「クッキーもとても美味しいですよ〜?」
天空橋さんがクッキーを差し出してきたのでそれを食べる
…うん、確かに美味いな
朋花「ふふ♪」
天空橋さんはやけにニコニコしている
お茶会とかが好きなのかな
164 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/02/28(水) 23:52:38.80 ID:pRnDfgm7o
他愛ない話をしながら進んでいたお茶会も、終わりを迎える
P「ご馳走さま、楽しかったよ」
朋花「私も、楽しかったですよ〜?」
学園の話や友達の話など色んな話をした
何故か天空橋さんは俺の別の弱点を知りたがっていたけど、知って一体どうするつもりなのだろうか
朋花「また来週、お茶会をしましょうね〜」
P「掃除の後に?」
朋花「ええ、掃除の後に」
165 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/01(木) 00:07:15.32 ID:NwAmof0uo
P「わかった、約束する」
朋花「ふふ、聖母との大事な約束ですよ〜?」
朋花「なので指切りをしましょう〜」
P「指切りか、良いよ」
朋花「では、指切りげんまん嘘を吐いたら…そうですね〜」
P「嘘を吐いたら?」
朋花「ふふ、その時まで秘密にしておきましょう」
P「怖いな」
朋花「約束を破らなければ怖い事なんて無いですよ〜?ゆ〜び切った♪」
166 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/01(木) 00:11:05.73 ID:NwAmof0uo
P「よし、じゃあ俺は帰るよ」
朋花「はい、お疲れさまです〜」
P「天空橋さん、また」
朋花「ええ、また」
天空橋さんに見送られながら外に出る
太陽は既に傾いており、綺麗な夕焼けになっていた
…外で昼寝して良かったな
そのおかげで楽しいこともあったし
暇な今朝に感謝するとしよう
夕焼けを浴びながら、俺は帰路に着いた
167 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/01(木) 00:13:51.03 ID:NwAmof0uo
その夜
P「と言うわけで天空橋さんの掃除を手伝うことになったんだ」
冬馬『なんだと!?』
P「耳元で怒鳴るなよ」
冬馬『おまっ、マジで朋花様に許可を貰えたのか!?掃除の手伝いの!?』
P「だからそう言ってるだろ?」
冬馬『マジかよ…羨ましすぎるぞ』
P「何でだよ?」
168 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/01(木) 00:21:04.99 ID:NwAmof0uo
冬馬『朋花様は教会の掃除を誰かに手伝わせた事が無いんだよ』
P「言ってたな」
冬馬『親衛隊の天空騎士団ですら許されていない教会の掃除をお前にだけは許した…この意味が分かるか?』
P「さあ」
冬馬『お前が朋花様にとって特別な存在って事だよ』
P「待て、俺と天空橋さんはまだ出会って一ヶ月も経ってないぞ」
冬馬『それがどうした、朋花様に認められてる時点で特別なのは事実だろうが』
P「…」
冬馬『ああ羨ましいなちくしょう 』
169 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/01(木) 09:30:55.22 ID:NwAmof0uo
P「…まあ良いや、それでその後お茶会をしたんだが」
冬馬『…は?』
P「掃除の後にな、天空橋さんに誘われてお茶会をしたんだよ」
冬馬『…………………あ、父親が呼んでるからまた学園でな』
P「え?あ、おい冬馬」
急に声色の変わった冬馬は、一方的に話を打ち切って通信を切断してしまった
P「何だったんだ?」
週明け、学園で聞いてみるとしよう
170 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/01(木) 22:15:45.47 ID:NwAmof0uo
そして週明けの月曜日の朝、それは起きた
P「それで、冬馬の奴が」
志保と海美と話しながら登校していると
「確保しろ!」
P「ん?うっ!?」
志保「兄さん!?」
海美「P!」
いきなり顔に布を被され、視界を奪われる
そして両足を持ち上げられ…
「いよし!お前ら足止め頼んだぞ!」
P「むぐぅ!?」
凄い速度で移動するのを感じた
なんだこれ、誘拐されたのか?
171 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/01(木) 22:28:39.83 ID:NwAmof0uo
しばらく運ばれた後、雑に投げられる
そして顔に被せられていた布が取られた
P「何だってんだ…?」
開けた視界に入ってきたのは…どこかの教室か?
そして俺の前には三人の男が立っていた
それぞれ仮面をしており、顔は見えない
「Aマスク、この後どうするんだ?」
「決まってるだろMマスク、異端審問だ」
「…しかし、あまり手荒な真似は…」
「分かってるよTマスク、あんまり手荒な真似はしねえからよ」
172 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/01(木) 22:33:57.62 ID:NwAmof0uo
「おい、周防P」
P「なんだよ冬馬」
「お、俺は冬馬じゃねえ!」
P「間島に武内も、何やってんだお前ら」
「申し訳ありません」
「いやー、だってお前がさ」
P「俺が何だってんだ?」
「お前、朋花様とお茶会をしたそうだな」
P「確かにしたけどよ」
173 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/01(木) 22:44:33.78 ID:NwAmof0uo
「羨ましいな〜」
「はい」
「朋花様とお茶会なんて万死に値する」
P「何でだよ」
「んなもん羨ましいからに決まってるだろ!」
P「…」
めんどくせえ…
手際は見事だったけど縛りが甘いからこの位ならすぐに抜けられそうだ
昔恵美に縛られたときの方がよっぽど大変だったし
P「とりあえずお前ら、そろそろ教室戻らないと遅刻するぞ?」
縄を解いて立ち上がろうとした次の瞬間
ドゴォ
物凄い音を立て、教室の扉が吹き飛んだ
174 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/01(木) 22:48:40.06 ID:NwAmof0uo
「な、なんだ!?」
そちらに目を向けると
志保「…見つけた」
ハッキリと見えるくらいのどす黒いオーラを放つ志保がいた
「き、北沢!?」
志保「兄さんを誘拐した男…殺す」
「ま、待て話し合えばわかぎゃああああああ!!」
話し合いの余地も無く冬馬に飛びかかった志保は流れるように冬馬の腕をへし折った
朋花「P先輩、大丈夫ですか〜?」
P「あれ、天空橋さん」
175 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/01(木) 22:57:33.64 ID:NwAmof0uo
P「なんでここに?」
海美「Pが攫われた直後に会ったんだ〜」
P「海美」
海美「しほりんと私で足止めをしてた連中を半殺しにしてたら朋花様がそれは子豚ちゃん達だから話を聞いてみるって」
朋花「聞いたところ一部の子豚ちゃんが先輩を誘拐して粗相をしようとしたと言っていました〜」
海美「それを聞いた私達は残りも半殺しにした後追い掛けてきたの!」
P「なるほどな〜」
176 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/01(木) 23:04:09.30 ID:NwAmof0uo
朋花「さて、子豚ちゃん達〜?」
「はい朋花様!」
「はい」
「」
朋花「どんな理由があろうとも、人に迷惑を掛けるのを私は許しませんよ〜?」
「申し訳ありません朋花様!」
「申し訳ありません」
「」
朋花「反省はしているみたいですね〜、なら今日から一ヶ月、何かしらのボランティアを行うこと、良いですね〜?」
「はい!労働は惜しみません!」
「はい」
朋花「よろしい、では教室に戻りましょうか〜、このままでは遅刻してしまいますよ〜?」
177 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/01(木) 23:09:45.59 ID:NwAmof0uo
志保「駄目です、兄さん誘拐の下手人は一人残らず2度とこんなことをしないように徹底的に痛めつけます」
朋花「志保さん、今回は私に免じて許してあげて欲しいですね〜」
P「志保、俺からも頼む」
志保「…わかりました、兄さんがそう言うのなら」
志保からどす黒いオーラが消える
海美「しほりんしほりん!しほりんは中等部だから早く戻らないと!」
志保「…そうですね、兄さん、ではまた後ほど」
P「ああ、また後でな」
178 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/01(木) 23:55:49.96 ID:NwAmof0uo
一旦ここまで
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/02(金) 00:07:02.28 ID:9a0cXRD30
ピピン…哀れな…
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/02(金) 01:27:56.42 ID:Wo62kExyo
おつ
さらっとうみみもハーフキルに参加してる
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/02(金) 08:40:51.87 ID:CoyRXSJYO
2人が強いのか周りが弱いのか
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/02(金) 16:07:52.87 ID:eq2cmtxNO
すこし異端審問の所でバカテス感感じて懐かしくなった
志保もうみみもつよいなぁ
183 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/02(金) 19:53:30.23 ID:zav0KLseo
実際モデルにしたのはFFF団だったりする
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/03(土) 07:42:26.43 ID:x5uaRC0FO
なるほどバカテスか、懐かしい
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/03(土) 13:32:38.29 ID:CFXnPw2Ho
バカテスが遠い過去の様に語られておじさんに大ダメージや
186 :
以下、名無しに変わりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/04(日) 18:29:27.35 ID:aCGKLHGT0
こういうのに書き込むのは初めてなので少し緊張しております。書き方これでいいのかな‥‥?
いつも楽しく読ませて貰ってます。リクエストなんですがそれぞれの√完結後にもしもPが他の女の子からラブレターを貰った場合の皆の反応が見たいです。ご検討よろしくお願いします。長文失礼しました。
187 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/04(日) 19:19:10.08 ID:1lQ8elcno
ラブレター騒動
√RRR
P「ん?なんだこれ…ラブレター?」
海美「うわ、古典的なラブレターだね」
P「差出人は書いてないな」
海美「捨てよう!今すぐ!」
P「馬鹿言うな、読まずに捨てられるわけないだろ?」
海美「うう〜」
P「安心しろ、相手が誰であっても俺は断るよ、俺が好きなのは海美だけなんだから」
海美「嬉しいけど…やっぱり複雑!う〜ん、Pに悪い虫が付かないようにもっと対策取らないと駄目かな〜?」
P「…ほら、行くぞ海美」
海美「?」
P「腕、組むんだろ?」
海美「あっ…うん!!」
√FW
恵美「あれ、Pなんか落ちたよ」
P「なんだこれ…手紙?」
恵美「靴箱の中に手紙…まさか、ラブレター?」
P「ラブレターねぇ…」
恵美「…それどうすんの?」
P「一応中身を確認して会いに行くよ」
恵美「…もし、その子が可愛かったら」
P「心配しなくて良い」
恵美「あっ…」
P「俺はお前の傍に居るって決めたんだ、だからどんな子だったとしても、俺は断るから」
恵美「うん…ありがと」
P「なんなら一緒に行くか?」
恵美「ごめんその発想は外道だと思う」
√HW
P「ん?靴箱に手紙が…」
琴葉「何の手紙?」
P「わからん、でもハートが貼ってあるから…」
琴葉「…ラブレター…?…私のPくんに…?」
P「琴葉、ステイ、ステイ」
琴葉「差出人は?」
P「書いてないみたいだ」
琴葉「…」
P「一応会ってみるよ、流石に無碍には出来ない」
琴葉「うん…」
P「大丈夫だ、琴葉が心配しているようなことには絶対ならないから」
琴葉「Pくん…うん、信じてる」
P「終わったらアイスでも食べに行こう」
琴葉「楽しみにしてるね」
188 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/04(日) 19:29:01.44 ID:1lQ8elcno
√BMC
美希「はにぃ♪これ受け取って欲しいの!」
P「え?み、美希?」
美希「絶対読んでね〜」
P「何だったんだ?」
翼「あ、これラブレターですね」
P「ラブレター?」
翼「はい、ハートが貼ってありますし…わたしの目の前で良い度胸してますね、美希先輩」
P「はは…まあ落ち着け翼」
翼「落ち着いてます!…自分の彼氏がモテモテで嫌な気分になる子は少ないですし」
翼「でもでも、わたしはちょっと複雑かも…」
P「ありがとな翼」
翼「む〜急に頭ポンポンは反則!罰として、今日はずっと一緒にいてくださいね!」
√Pn
P「こんなものを貰った」
ジュリア「なんだそりゃ」
P「ラブレターかなぁ」
ジュリア「ふーん…あんたモテるんだな」
P「どうだろうな、今まで貰ったこと無いし」
ジュリア「あっそ」
P「なんか機嫌悪くないか?」
ジュリア「気のせいだろ」
P「あわかった、嫉妬してくれたんだな?」
ジュリア「は、はあ!?嫉妬なんかしてないし!」
P「可愛い奴め、近う寄れ」
ジュリア「ぶっ飛ばすぞ」
189 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/04(日) 19:41:42.88 ID:1lQ8elcno
√LR
P「なんだこれ、靴箱に手紙?」
志保「兄さんそれは危険です爆発物です毒物です今すぐ破棄してください」
P「志保、いつの間にこっちに…」
志保「細かいことは気にしないでください、とにかくそれは存在してはならないものなのでちゃんと排除してください」
P「まあまあ落ち着け志保」
志保「兄さん…でも…」
P「志保だって自分の出した手紙が読みもせず捨てられたら嫌だろ?だからちゃんと会って、断ってくるよ」
P「俺にはもう、大切でずっと傍に居たい子がいるって」
志保「兄さん…はい、わかりました」
志保「ただ襲われる可能性もあるので私は物陰に待機しています」
P「襲われるなんてそんな」
志保「だって私なら襲いますから」
P「えっ」
√PG
志保「兄さん受け取ってください、ラブレターです」
静香「ちょっ、志保!?」
P「あ、あー、ありがとな志保」
静香「Pさん!」
志保「ちゃんと読んでくださいね?返事はOKから受け付けますから」
静香「志保!Pさんは私の彼氏なのよ!」
志保「私は前に兄さんの隣は必ずお前から奪い取るって言ったから」
静香「駄目!絶対駄目!Pさん!」
P「分かってるって静香、大丈夫だ、それにこれラブレターじゃないし」
静香「え!?」
志保「ぷっ、騙されてる」
静香「し〜ほぉぉぉ!!!」
190 :
以下、名無しに変わりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/04(日) 19:49:16.71 ID:aCGKLHGT0
ありがとうございます!あなたが神か‥‥。
191 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/04(日) 19:56:24.58 ID:baedg+syO
√TP
百合子「先輩大変です!」
P「どうした百合子」
百合子「先輩の靴箱にラブレターが入ってたんです!」
P「ラブレターが?いや、待てその前に」
P「勝手に人の靴箱を開けたのはどういうことだ、ん?」
百合子「いひゃひゃひゃひゃ!ひ、ひがうれふ!」
P「何が違うんだ?」
百合子「せっかくなので私も先輩に想いを込めたラブレターを出そうとしたんです、そうしたら先を越されてて…」
P「百合子…」
百合子「改めて、私のラブレター…受け取っていただけますか?」
P「…ん、ありがとう百合子」
百合子「ところでそのラブレター良く見たら昨日私が先輩を驚かそうとして靴箱に入れたラブレターによく似てますね!あ、あれ?それもしかしたら…」
P「…」ムニー
百合子「い、いひゃいれふー!」
ラブレター騒動篇、尾張
192 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/11(日) 00:57:17.71 ID:N03Qys2Zo
海美「ぎゅー!」
P「こ、こら、いきなり抱き着くな」
海美「だって心配したもん」
まあ確かに海美や志保からしたら目の前で俺が誘拐されたわけだし心配するのも無理はないか
俺だって海美や志保、桃子やこのみ姉さんが目の前で攫われたら地の底まで追い掛けて攫った奴を殺すだろうし
P「ま、心配してくれてありがとな、海美」
海美「えへへ〜」
P「天空橋さんも、来てくれてありがとう」
朋花「いえ、私の子豚ちゃんがかけてしまった迷惑は私の責任でもありますから〜」
193 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/12(月) 00:50:05.49 ID:IYwxNmw4o
P「んー…まあ今回の事は気にしないでくれ、冬馬や間島、武内はまあ友達だしただの悪ふざけみたいなものだからさ」
朋花「ですけど…」
P「どうしてもって言うなら土曜日、何か美味しいお菓子をお願いしようかな」
朋花「…ふふ、わかりました〜」
P「じゃあこれで手打ちって事で、土曜日、楽しみにしてるよ」
朋花「ええ、楽しみにしていてくださいね〜」
海美「何の話?」
P「秘密の話」
海美「え〜!教えてよ〜!」
194 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/12(月) 01:08:02.73 ID:IYwxNmw4o
詮索してくる海美を上手く躱しながら教室へ向かう
週明けから大変な目にあったけど、週末のことを考えるならむしろ役得だったかもしれない
朋花「…本当に、変わった人ですね〜」
P「ん?天空橋さん、何か言った?」
朋花「何も言ってませんよ〜」
P「そう?」
朋花「…」
195 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/19(月) 00:46:32.48 ID:WnvQ7vO+o
P「いただきます」
朋花「いただきます〜」
百合子「いただきます!」
天空橋さん、百合子と一緒に昼食を摂る
名字+さん付けが嫌だから名前で呼んで欲しいという百合子からの要望を受けたので呼び方を変えてみたのだが、結構しっくりくるから不思議だ
P「二人はもう仕事には慣れたかな?」
百合子「はい!何故かは分からないんですけど、必要な資料がどこにあるのかが何となく分かるおかげで順調に進んでます!」
P「天空橋さんは?」
朋花「私も、中等部での経験がありますから苦労はしていませんよ〜?」
P「それなら良かったよ」
196 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/19(月) 01:02:13.25 ID:WnvQ7vO+o
P「もうすぐ藤まつりだからな、頑張っていこう」
百合子「先輩、藤まつりって何をするんですか?」
P「あれ?琴葉から聞いてない?」
朋花「ええ、以前着付けをしたので和装をするであろうということ以外は何も聞いていませんよ〜?」
P「なるほど、なら簡単に説明しておこう」
P「765学園にある庭園はわかるかな?」
百合子「立ち入り禁止の池がある場所ですよね?」
197 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/19(月) 01:07:22.22 ID:WnvQ7vO+o
P「そう、あそこには立派な藤棚があってな、学園長が藤まつりの日だけそこを一般開放するんだよ」
P「まあ簡単に言えば、お花見だな」
朋花「お花見?」
P「そう、お花見」
P「ただ普段は立ち入り禁止にしている場所を開放するわけだから何かあると困る、だから俺達プロダクションの社員と風紀の連中とが協力して見回りをしたりするんだ」
百合子「なるほど」
P「まあ着物だから少し動きにくいだろうけど、そこはなんとかしてもらうしかないな」
198 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/19(月) 01:22:56.46 ID:WnvQ7vO+o
百合子「藤まつりかぁ…先輩と一緒に見たいなぁ…」
P「百合子、何か言った?」
百合子「い、いえ、なんでもありません!」
P「そうか?」
P「一応簡単に説明はしたけど、何か質問はあるか?」
百合子「私は大丈夫です」
朋花「私も、特に質問はありませんよ〜」
P「わかった、詳しい説明は琴葉からされる筈だから、良く聞くように」
百合子「はい」
199 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/19(月) 01:30:08.47 ID:WnvQ7vO+o
P「っとそうだ天空橋さん」
朋花「?」
P「藤まつりは基本ツーマンセルで行動する事になる、だから俺は天空橋さんとチームになると思うけど、何か希望とかはあるかな?」
朋花「そうですね〜敢えて言うなら…」
P「言うなら?」
朋花「先輩の働きぶりに、期待していますね〜」
P「それは希望なのか?まあいいや、期待に応えられるように頑張るよ」
200 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/19(月) 01:30:45.63 ID:WnvQ7vO+o
一旦ここまで
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/20(火) 10:12:33.00 ID:gJt+TpI1o
おっつ 百合子が虎視眈々と狙ってきていますね
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/20(火) 13:35:10.99 ID:pk/DfWYoO
グリマスの和服カードは完成度高いの多くて好き
203 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/24(土) 00:06:08.37 ID:SzHs1t1To
そして土曜日
P「お邪魔します」
朋花「ようこそ〜」
俺は約束通り、教会を訪れていた
朋花「では今日も、よろしくお願いしますね〜」
P「ああ」
前回よりもかなり早い時間…午前中から掃除を始める
今回は天空橋さんが昼をご馳走してくれるらしい
なので早めに始める事にしたのだ
204 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/24(土) 00:43:25.11 ID:SzHs1t1To
P「しかしたった1週間でも意外と埃が出るんだな」
朋花「日曜日には礼拝に来る人もいますし、カーテンもありますからね〜」
P「人がいる以上はどうしようもないってことか」
朋花「だからといって掃除をサボっても汚くなってしまうだけですから、やっぱり綺麗にしておくにこしたことは無いんですよ〜?」
205 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/24(土) 01:00:47.76 ID:SzHs1t1To
P「それもそうだな、変わらないにしてもどうせなら綺麗な方が良い」
朋花「ええ、なのでちゃんと綺麗にしましょうね〜」
P「任せてくれ」
奉仕活動も悪くない
プロダクションで仕事をしていると見かける感謝の手紙や、天空橋さんの話を聞いているとそう思う
誰かに喜んで貰えるのは自分自身嬉しいものだ
206 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/29(木) 00:06:33.33 ID:m21jgURwo
二度目の掃除はあっさりと終わった
前回よりも掃除個所が少なく、汚れも大したことはなかったのが原因だろう
朋花「お疲れさまでした〜」
P「お疲れさま」
朋花「では、私はお昼ごはんの準備をしますから、リビングで待っていてくださいね〜?」
P「手伝うよ」
朋花「駄目ですよ〜?これは私のお仕事ですから〜」
207 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/29(木) 00:29:42.63 ID:m21jgURwo
P「うっ…わ、わかったよ」
天空橋さんから放たれるプレッシャーに思わずたじろぐ
…下手に逆らわず言うことを聞いた方が良さそうだ
天空橋さんがエプロンを装着し、台所へと向かった
…エプロンを着けた天空橋さんが可愛くて少しドキッとする
やはりエプロンは良い
208 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/29(木) 01:16:28.96 ID:m21jgURwo
仕方なくリビングのソファに座って天空橋さんを待つ
しかし天空橋さんの料理か…一体どんなものが出て来るんだろうか
天空橋さんの料理の腕か未知数である以上楽しみ半分不安半分といったところか
そんなことを考えていると
朋花「きゃっ!」
ガシャンという音と共に天空橋さんの悲鳴が聞こえてきた
209 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/29(木) 01:20:22.01 ID:m21jgURwo
P「天空橋さん!?」
悲鳴を聞き、台所に駆け付けると
指を切ったのか、指から血を流す天空橋さんがいた
P「指を切ったのか!?」
朋花「だ、大丈夫ですよ〜このくらい」
P「駄目だ!まずは水洗いを!」
朋花「あっ」
俺は天空橋さんの手を取り、流水を傷口に当てる
210 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/03/29(木) 01:25:49.45 ID:m21jgURwo
P「よし、次は消毒だ」
俺はポケットから救急箱を取り出し、その中から消毒セットを取り出す
P「少し染みるけど、我慢してくれ」
朋花「っ」
染みた痛みからか、天空橋さんが僅かに顔を顰める
P「後は防水絆創膏を貼ってと…よし」
天空橋さんの指に絆創膏を貼り、作業を完了した
朋花「あ、ありがとうございます」
211 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/05(木) 00:26:35.85 ID:7zx1C8TYo
朋花「…ずいぶん手慣れてるんですね〜」
P「手当てのこと?」
朋花「はい〜救急箱も用意していたみたいですし」
P「救急箱はつい癖でね…俺には幼なじみがいるんだけどそいつは昔から運動が大好きでさ」
P「小さい頃から走り回るからよく転んで怪我をしてさ、いつも俺が手当てしてたんだ」
P「もっとも成長してからは怪我をあんまりしなくなったから今はもう必要無いのかもしれないけど、どうしても用意だけはしちゃうんだよな」
朋花「…」
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/12(木) 13:48:42.09 ID:mpNyCPu40
やっぱ忙しそうだな。ゆっくりで良いから。待ってるぞ
213 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/12(木) 23:28:03.20 ID:Y/M2a4J2O
朋花「…その幼なじみの人のこと、凄く大切に思っているんですね〜」
P「まあ、たった一人しかいない幼なじみだからね、それこそ赤ん坊の頃から一緒にいるしやっぱり大切だ」
P「一番の友達だよ」
朋花「一番の友達…ふふ、素敵な関係ですね〜?」
P「ま、今では天空橋さんも大切な存在だけどね」
朋花「…え?」
214 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/12(木) 23:37:42.26 ID:Y/M2a4J2O
朋花「…それは、どういう意味ですか〜?」
P「言葉通りの意味だよ、俺にとって天空橋さんは大切な存在だ」
P「もちろん琴葉も、亜利沙も、百合子も、青羽さんも、俺にとって大切な存在だ」
P「プロダクションで過ごす時間は楽しいから」
朋花「…ああ」
P「天空橋さんはどうだ?」
朋花「ええ、私もプロダクションの皆さんの事は大切に思っていますよ〜」
P「なら良かったよ」
215 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/13(金) 00:08:23.50 ID:3gifcCMbO
P「よし、とりあえず昼食にしようか、もう腹が減ってさ」
朋花「そうですね〜、すぐに用意しますね〜」
P「俺も手伝うよ」
朋花「私はさっき、これは私の仕事だと言ったはずですよ〜?」
P「けどそれで怪我しちゃったじゃないか、それなら二人でやった方が良い」
朋花「…」
P「こういう時は素直に頼ってくれよ」
朋花「…わかりました〜、では、お願いしますね〜?」
P「ああ、任された」
216 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/13(金) 00:49:07.24 ID:3gifcCMbO
私の代わりに包丁を握り、食材を切っていく先輩の背中を見つめる
…この人といるとどうしてか心が乱される…ような気がする
少なくとも私のペースに中々持ち込めない
こんな人は初めてだ
朋花「…」
とても、とても興味深い
初めて会ったときよりももっとこの人の事を知りたいと思う
私を相手にしても、変わらないこの人の事を
P「あっ、指切った」
朋花「…」
…救急箱、どこに置いてあったかな
217 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/13(金) 00:49:51.98 ID:3gifcCMbO
週明け
朋花「ふう…」
百合子「どうしたんですか朋花ちゃん、ため息なんて珍しいですね」
朋花「百合子さん…いえ〜、実は週末にあった出来事なのですが〜」
私は百合子さんに週末、先輩とお掃除をしたことやお料理をしたこと、その際に怪我をして手当てしてもらったことを話した
百合子「先輩と一緒に料理を作るなんて羨ましい…」
百合子「それで、どうしてため息を?」
朋花「先輩のことが良くわからないんですよ〜」
百合子「良くわからない?」
218 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/13(金) 00:53:32.39 ID:3gifcCMbO
朋花「はい〜、今まで私の事を聖母では無く普通の女の子として扱ってくる人はいませんでしたから〜」
百合子「あ〜、先輩は相手の身分とかは気にしなさそうですもんね」
百合子「話しやすいというか、一緒にいると温かいというか…」
朋花「百合子さん〜?」
百合子「はっ!と、とにかく、頼りになって思わず甘えてしまいそうになっちゃう人ですよね!」
朋花「甘えたくなる…ふふ、そうかもしれませんね〜」
219 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/13(金) 00:54:02.10 ID:3gifcCMbO
一旦ここまで
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/04/13(金) 03:56:51.60 ID:3jasR7vQ0
おつ、久しぶりの更新嬉しかった
221 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/16(月) 23:51:37.80 ID:1R3Ggd8Eo
甘えてしまいそうになる人…
今まで私は愛を与える側だったしきっとこれからもそうだろう
聖母として、すべての人に無償の愛を与えること
それが私の使命でもある
だけど愛を与えられるというのは慣れない感覚だ
勿論両親からはたくさん愛情を注いで貰ったし、愛を与えて貰ったことが無かったわけではない
だけどそれは肉親だからという理由もあるだろう
だから私は、肉親以外の人に愛を与えられるかもしれないことが少し不安だった
222 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/16(月) 23:59:38.25 ID:1R3Ggd8Eo
愛を与える側である私が誰かに甘えても良いのだろうか?
勿論誰かに甘えることが決まったわけでは無いけれど
誰かに愛されてしまえばきっと私はすべての人に無償の愛を与えることは出来なくなるだろう
だって
無償の愛は私を愛してくれる人にすべて注がれてしまうだろうから
きっと私はすべての人を愛せなくなる
223 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/17(火) 00:06:08.99 ID:FGYunRiro
ならやっぱり愛されるよりも、愛する方が良い
それなら余計なことを考えずに済むから
朋花「…」
百合子「朋花さん?どうしたんですか?」
朋花「いえ、少し考え事をしていたんですよ〜」
百合子「あ、そうだったんですね!いきなり黙っちゃったのでもしかしたら何か気に障っちゃったのかなって少し心配だったんです」
朋花「そんなことは無いので大丈夫ですよ〜?」
百合子「良かったぁ…それじゃあ朋花さん、先輩が待っていますしそろそろ食堂に行きましょう!」
朋花「ええ、行きましょうか〜」
224 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/17(火) 00:23:05.46 ID:FGYunRiro
琴葉「というわけで3人とも、これが藤まつり当日の当番表よ」
昼食時、一緒に食べていた琴葉が百合子と天空橋さん、俺に資料を渡す
琴葉「詳しいことは放課後に説明するから、それまでに目を通しておいてくれると嬉しいかな」
琴葉から渡された資料を眺めていると、少し気になる点を見つけた
P「…ん?琴葉、ちょいと気になる点があるんだが」
琴葉「どこ?」
琴葉が顔を寄せて覗き込んでくる
ふわっと良い匂いがして、思わずどきどきする
225 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/17(火) 00:27:30.88 ID:FGYunRiro
琴葉「Pくん、どこが気になるの?」
P「え?あ、えーっとその」
百合子「…先輩、鼻の下が伸びてますよ」
P「そ、そんなことは無いぞ!」
百合子にジト目で突っ込まれて正気に戻る
P「えーっと、気になる点は琴葉の髪…じゃなくて、この配置なんだけど」
今思わず危ないことを口走りかけたが何とか軌道修正
そして改めて該当箇所を指差す
226 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/17(火) 00:43:11.01 ID:FGYunRiro
P「俺の配置がマネージャーのそれになってないか?」
琴葉「あ、うん、元々Pくんはマネージャーとしてプロダクションに引き入れていたから」
琴葉「だから今回はマネージャーとして私を補佐して欲しいかなって…駄目、かな?」
P「いや、琴葉を補佐するのは構わないんだけど流石に天空橋さんを1人にするわけにはいかないし」
琴葉「そ、それなら、朋花ちゃんもマネージャーのところに」
P「それやっちゃうと今度は事務員の場所に人がいなくなっちゃうだろ?」
琴葉「うん…」
P「とはいえマネージャー枠に人がいないのも事実だし…仕方ない、何とか両方こなしてみるよ」
227 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/17(火) 00:43:39.71 ID:FGYunRiro
一旦ここまで
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/17(火) 22:52:52.51 ID:NIhsan47o
おつ 琴葉さん頑張ってる
229 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/19(木) 00:32:31.21 ID:hqanubSko
そして迎えたGW、藤まつり当日
P「一年ぶりだな、これを着るのも」
甚平に着替えた俺は、今日の配置を再確認しながら女子達を待つ
それから程なくして百合子が一番乗りでやって来た
百合子「せ、先輩!」
P「ん?」
百合子「ど、どうですか?」
P「ふむ」
百合子が俺に着物を見せるかのように身体を動かす
以前着付けの時に一度見ているがこうやって外で見ると印象が変わるな
230 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/19(木) 00:38:31.20 ID:hqanubSko
P「うん、百合子によく似合ってて可愛いと思うぞ」
百合子「か、可愛いですか?えへ…えへへへ〜」
ふにゃふにゃとだらしなく顔の緩む百合子
…何故だろう、あの柔らかそうな頬を引っぱりたい衝動に駆られる
しかし流石にそれは我慢だ
231 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/19(木) 00:48:33.03 ID:hqanubSko
百合子の頬を引っぱりたい衝動を抑えているうちに次々とメンバーがやってくる
…うん、去年は綺麗系が多かったけど、今年は琴葉以外可愛い系しかいないな
…あれ、天空橋さんがいないな、着替えに手間取ってるのか?
辺りを見渡してみても天空橋さんの姿は見当たらない
一体どうしたんだろうか
「…ふ〜」
P「うひぃ!?」
急に耳に息を吹きかけられ、変な声が出る
232 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/19(木) 00:55:02.03 ID:hqanubSko
「ふふ、隙だらけですよ〜?」
P「て、天空橋さん?」
振り返るとイタズラが成功して嬉しいのか妙にニコニコしている天空橋さんがいた
朋花「駄目ですよ〜?ちゃんと集中していないと」
P「そ、そうだな…」
改めて天空橋さんの姿を見る
P「…」
着付けの時に見たはずなのに
天空橋さんの着物姿を見た俺は、思わず見とれてしまった
233 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/19(木) 00:55:28.38 ID:hqanubSko
一旦ここまで
234 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/22(日) 23:10:19.85 ID:/lhYIiiLO
スラッとしていて、まさに和服美人といった感じだ
可愛い系ではなく、文字通り美しかった
朋花「どうしたんですか〜?私をジッと見て」
P「あ、い、いや、その…凄く綺麗だなって」
朋花「っ、そ、そうですか〜、お世辞でもちゃんと褒められたことを褒めてあげますね〜?」
P「お世辞じゃない!本当にその…綺麗だと思う」
朋花「っ、っ」
235 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/22(日) 23:20:16.01 ID:/lhYIiiLO
P「と、とりあえず集合しようか」
朋花「ええ」
赤くなった顔をなるべく天空橋さんに見られないようにしながら、俺達は他の社員達のところへ向かった
P「つ、疲れた…」
しばらくして、プロダクションの業務が完了した
流石にマネージャーと事務員の掛け持ちはきつく、終わる頃にはすっかりくたびれてしまった
P「ふう…」
藤棚の下にあるベンチに座って脱力する
そんな俺の前に
朋花「先輩、お疲れみたいですね〜」
天空橋さんがやって来た
236 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/22(日) 23:30:18.58 ID:/lhYIiiLO
P「天空橋さん…お疲れ様、どうだった?」
朋花「そうですね〜、確かに少し大変でしたけど、私は楽しかったですよ〜?新しい子豚ちゃんも増えましたし」
P「そ、そうか、それは良かったな」
俺が見ていないところで一体何があったのか
というか藤まつりの来客は俺達より一回り以上年上ばかりだったはずなんだが
朋花「はい、せっかくなのでどうぞ〜?私が淹れたお茶ですよ〜」
P「お、ありがとう」
朋花「有難く飲んでくださいね〜」
P「勿論、有難く頂くよ」
237 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/22(日) 23:35:55.08 ID:/lhYIiiLO
P「…うん、温かくて美味いよ、ありがとう」
朋花「ふふ、どういたしまして〜」
俺達の間を、一陣の風が通り抜ける
その風にさらわれて、藤の花が空を舞っていた
朋花「綺麗な景色ですね〜」
P「ああ」
去年も綺麗だと思ったけど、今年の藤も綺麗だ
気が付くと天空橋さんは俺の隣に座っており
俺達は琴葉に声をかけられるまで、黙って藤を眺めていた
238 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/22(日) 23:42:51.88 ID:/lhYIiiLO
百合子「ああ〜疲れたよ〜…」
朋花「ふふ、百合子さんも頑張ってましたからね〜」
百合子「書記なのに走り回るなんて思ってませんでした」
百合子「あ、朋花さん寒かったりしたら言ってくださいね?毛布ありますから!」
朋花「ありがとうございます〜、でも今は大丈夫ですよ〜」
百合子「実は私、友達が泊まりに来るのって初めて少し興奮してるんです!」
朋花「私も、お友達の家に泊まるのは初めてですから、少しどきどきしてますよ〜」
239 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/23(月) 00:02:04.43 ID:GURv0BmWO
百合子「私、プロダクションに入って良かったです」
百合子「優しい先輩達に会えて、朋花さんとも友達になれて」
百合子「勇気を出して良かった…」
朋花「ふふ、私も百合子さんとお友達になれて良かったと思ってますよ〜?」
百合子「朋花さん…!それじゃあ明後日の遊園地、一緒に回りましょうね!P先輩も連れて!」
朋花「ええ、今から楽しみですね〜」
240 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/04/23(月) 00:02:52.79 ID:GURv0BmWO
一旦ここまで
241 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/05/11(金) 00:47:44.47 ID:kg1yCtoco
藤まつりから二日後
俺はプロダクションの面々と一緒に遊園地に来ていた
周りには…いや、園内には俺達以外の客は1人もいない
何故なら今日はプロダクションが遊園地を借りているからだ
藤まつりの後、学園長が俺達に渡してきたチケット…それは遊園地一日貸切券だ
このチケットで今日この日を貸切にしている
…遊園地側からすればGW真っ只中に貸切にされるなど堪ったものではないだろうが…
何にせよ、今日ここにいるのは俺達だけだ
242 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/05/11(金) 00:57:20.43 ID:kg1yCtoco
琴葉「みんな、藤まつりお疲れ様でした」
琴葉「今日は藤まつりで頑張ってくれたみんなのために学園長が遊園地を貸切にしてくれました」
琴葉「なので今日は一日羽根を伸ばして、英気を養いましょう」
琴葉「あ、でも他にお客さんがいないからといって765学園の生徒として恥ずかしくない行動を心がけてください」
琴葉「わかった、茜ちゃん?」
茜「茜ちゃん名指し!?」
琴葉から簡単な注意事項を聞いた後、各々好きなアトラクションへと向かった
さて、俺はどうするか
243 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/05/12(土) 00:36:21.50 ID:tlqEWI3kO
百合子「先輩、どこか行きたいアトラクションはありませんか?」
P「俺?いや、俺は特には無いよ」
百合子「でしたら、私達と一緒にアトラクションを回りませんか!?」
P「百合子、それと天空橋さんと?」
百合子「はい!」
P「ふむ」
なるほど、それも悪くない
1人で回るよりは誰かと回った方が楽しいに決まってるし
P「わかった、じゃあ一緒に行こう」
百合子「ありがとうございます!」
244 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/05/12(土) 00:46:57.27 ID:tlqEWI3kO
朋花「ふふ、では早速先輩に最初のアトラクションを決めて頂きましょうか〜」
P「責任重大だな…ふーむ」
目を閉じ、アトラクションの順番を脳内で構成する
最初から激しいものに乗るのもアリだがそこで力尽きてしまっては楽しめなくなる
となればジェットストリームアタックコースターやジャブローズスカイは論外
ビグザムブランコ辺りも止めておいた方が良いだろう
なら最初は軽めのアトラクションから回っていくべきか
軽めのアトラクションとなると…
UCヒストリーライド辺りから回っていくとしよう
245 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/05/12(土) 00:56:11.58 ID:tlqEWI3kO
P「よし、行くとするか」
百合子「はい!」
朋花「はい〜」
俺は二人を連れてヒストリーライドへと向かった
百合子「面白かったです!」
朋花「人の総意の器…興味深かったですね〜」
P「楽しんでもらえたようで何よりだ」
入ってから気付いたのだがヒストリーライドは割と血生臭い部分が多く、少し心配だったのだが杞憂だったようだ
百合子「では次は私がアトラクションを決めますね!あれ!あれに行きましょう!」
興奮気味に百合子が指差したのはジェットストリームアタックコースターだった
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/05/12(土) 22:21:27.54 ID:ASU2m08yo
誤変換から産まれたジェットストリームコースター懐かしいな
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/12(土) 23:29:30.56 ID:eZMJZh6ro
コースター…あっ…
248 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/05/12(土) 23:35:27.03 ID:P0Skc0JnO
朋花「えっ」
P「ジェットストリームアタックコースターか…大丈夫なのか?」
百合子「実は私絶叫系結構好きなんです!風を全身で感じられるというかなんというか」
P「なるほど」
まあ乗りたいなら付き合うとしよう
…絶叫系が続くようなら途中で別のに乗れば良いし
P「天空橋さんも、ジェット(略で良いかな?」
朋花「…」
P「天空橋さん?」
朋花「え、ええ、大丈夫ですよ〜?…………多分」
天空橋さんが最後に何かボソッと呟くものの、俺の耳には届かなかった
249 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/05/12(土) 23:47:16.43 ID:P0Skc0JnO
他に客もいないので3人並んで座る
コースターの位置は先頭固定だと思ったのだが二両目、三両目も選べるらしい
しかし今回は百合子の希望で先頭車両となった
百合子「わくわくしますね!」
P「そうだな」
朋花「………」
テンションが上がって笑顔な百合子とは反対に表情から感情の見えない天空橋さん
もしかしたら体調でも悪いのだろうか
250 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/05/12(土) 23:54:02.24 ID:P0Skc0JnO
P「天空橋さん、大丈夫か?」
朋花「?何がですか〜?」
P「いや、なんか表情が暗かったからさ、もしかしたら体調でも悪いかと思って」
朋花「ふふ、心配してくれているんですか〜?」
P「そりゃあね」
朋花「心配せずとも、体調は大丈夫ですよ〜?体調は」
P「それなら良いんだけど…」
そんな話をしているうちにコースターが動き出した
朋花「私の表情が優れないのは…コースターが苦t」
天空橋さんの言葉は最後まで紡がれる事は無く
P「うおおおおお!?」
朋花「〜〜〜〜〜!!!!」
風の中に悲鳴と共に消えていったのだった
251 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2018/05/13(日) 00:05:05.01 ID:nkcuSxVtO
百合子「楽しかったですね!」
P「そ、そうだな…」
朋花「」
コースターから降りた俺達は、テンションが上がりっぱなしの百合子を除いてヘロヘロだった
まさかよりにもよってジェット(略のレア機能、追撃が発生するなんて思いもしなかった
「いけるぞ、もう一度ジェットストリームアタックだ」
と聞こえた時はどうしたものかと思った
百合子「次は何に乗ろうかな〜」
百合子はピンピンしている
…意外だった
204.67 KB
Speed:0.1
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)