【ミリマス】765学園物語HED √MT

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1 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/27(月) 01:24:33.50 ID:KM9MbRVPo
P「それじゃあ琴葉、また」

琴葉に挨拶をし、事務所を後にする

765学園高等部3年に進級した俺は友人の田中琴葉の頼みで俺の所属するクラス、3-Bのクラス名簿を届けに来ていた

そして今、一仕事を終えて帰宅するところだ

P「帰ったら何しようかな志保の歓迎会でもするか…」

志保…俺の従妹だという女の子が昨日からしばらくの間うちで暮らすことになった

せっかく従妹がしばらく一緒に暮らすようになったんだ、どうせなら仲良くしたいところだ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1511713473
2 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/27(月) 01:27:21.89 ID:KM9MbRVPo
考え事をしていたからだろう、周囲の安全確認をしなかった俺は角を曲がった直後

P「うわっ!」

「っ!?」

誰かとぶつかってしまった

ぶつかった相手を見ると

「…」

尻餅をついたのか、お尻をさすっている女の子がいた

P「ご、ごめん大丈夫?」
3 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/27(月) 01:28:28.08 ID:KM9MbRVPo
「…私にぶつかるなんて、随分と罰当たりな人ですね〜」

P「うっ…!?」

な、なんだ…体が重い…?

目の前の女の子からのプレッシャーか…?

P「と、とにかく、立てる?」

女の子に手を差し伸べる

「…」

女の子は差し伸べられた手を少し眺めた後

手を取って立ち上がった
4 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/27(月) 01:35:09.66 ID:KM9MbRVPo
P「ごめん、周りを見て無かったよ…怪我は無い?」

「はい、怪我はありませんよ〜」

P「良かった…本当にごめん」

「私は聖母ですからね〜自らの過ちを認める人を許すこともまた、聖母の役目です」

P「聖母…?」

目の前の女の子から発せられるプレッシャーから思わず魔王の間違いでは?などと思ってしまう

「…今、何か失礼なことを考えていませんか〜?」

P「いや、そんなことは無いと思うよ、うん」
5 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/27(月) 01:36:12.98 ID:KM9MbRVPo
「…まあ良いでしょう、迷える子豚ちゃんを導くのも私の役目ですからね〜」

P「こ、子豚?」

この子は一体何を言っているんだろうか

P「あ、一応保健室に行った方が良いかな?」

「大丈夫ですよ〜」

P「そう?それなら良いけど…ん?」

女の子の肩越しに見える窓から外を見ると、雨が降り始めていた
6 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/27(月) 01:37:19.69 ID:KM9MbRVPo
P「雨か…傘無いのに参ったなぁ」

これは走って帰ることになりそうだ

P「俺はそろそろ帰るけど…雨降ってるし暗くなりそうだから君も気を付けて」

「あら」

P「それじゃあ!ぶつかってごめん!」

もう一度女の子に謝り、俺は今度は安全確認をしながら昇降口へと向かった
7 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/27(月) 01:38:32.49 ID:KM9MbRVPo
「…変わった人ですね〜」

今まで私の前に立ち、プレッシャーを受けて屈しなかった人は一人もいなかった

なのに彼は屈せず、私に手を差し伸べてきた

「…ふふ」

面白そうな人を見つけた

制服から察するに3年生だろう

私も今年から高等部だ

もしまた彼と会う機会があるのなら…

…今年は退屈せずに済みそうだ
8 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/27(月) 01:43:26.31 ID:KM9MbRVPo
昇降口へ辿り着くと、誰かが入り口に立っていた

「…兄さん」

P「志保?どうしたんだこんな所で」

従妹の北沢志保が、傘を持って立っていた

志保「雨が降ってきたので、確か兄さんは傘を持っていなかったと記憶していましたから傘を渡すために待っていました」

P「傘を?…そっか、ありがとうな、志保」

志保「いえ、このくらいは当然です…ただ」

P「ただ?」

志保「運悪く私の傘が壊れてしまったので、兄さんの傘に入れて頂けませんか?」
9 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/27(月) 01:44:13.44 ID:KM9MbRVPo
P「なんだそんなことか、もちろん良いよ」

P「むしろ濡れて帰るつもりだったから志保が傘を持ってきてくれてすごく有り難いくらいだ」

P「だから一緒に帰ろう」

志保「はい」

一本だけ傘をさし、志保と帰り道を歩く

志保「…兄さん、もう少しそっちに寄っても良いですか?」

P「濡れそうか?大丈夫、もっと寄って良いぞ」

志保「ありがとうございます、兄さん」
10 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/27(月) 01:45:44.07 ID:KM9MbRVPo
ふと後ろを振り返る

さっきの子は大丈夫だろうか

そんなことを思った

志保「…兄さん?」

俺が立ち止まったからか、志保が声をかけてくる

P「ん、何でも無い、行こう」

志保「はい」

雨の降る中、志保と話をしながら俺達は家へと続く道を歩いていった
11 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/27(月) 01:46:10.32 ID:KM9MbRVPo
一旦ここまで
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 01:51:52.27 ID:HCEx+ztZ0
待ってました
13 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/27(月) 22:25:09.59 ID:KM9MbRVPo
志保の歓迎会の後、風呂に入ってベッドに転がる

中々に楽しい歓迎会だった

志保はとても良い子で、優しい子だった

やっぱり噂なんてアテにならないものだ

P「…」

今日一日を思い返す

いつもの面子と違うクラスになって、琴葉の手伝いをして、志保の歓迎会をして…そして…

名前も知らない子と、ぶつかった
14 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/27(月) 22:34:05.31 ID:KM9MbRVPo
思わず屈しそうになるほどのプレッシャーを放つ子だったけど

立ち上がる時に取った手は華奢で

そのひんやりとした肌触りに思わずドキッとしてしまった

しかしあの子、聖母とか子豚ちゃんと言っていたが一体どういう意味だったんだろう

もしもまた会う機会があったなら

それを聞いてみるのも良いかもしれない
15 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/27(月) 23:27:17.74 ID:KM9MbRVPo
もしまたあの子に会えるなら

高等部最後の1年は刺激的な1年になりそうだ

…良い意味でも、悪い意味でも

P「寝るかな」

電気を消して布団に入る

P「おやすみ」

そう呟いて目を閉じると

睡魔はあっという間にやってきた
16 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/27(月) 23:41:07.34 ID:KM9MbRVPo
翌朝

妙な寝苦しさを感じて目を覚ます

まるで何かに締め付けられているような…それでいて柔らかい何かに包まれていたたたたたたた!!

P「い、痛え!?」

何かに締め付けられ、全身の骨が軋みを上げている

胸元を見ると誰かの腕が俺をがっちりとホールドしていた

P「この腕はっ…!」

すぐに誰が俺を絞め殺そうとしているのか把握する

P「海美っ!」

だから俺は、隣に住む幼なじみの名前を呼ぶ
17 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/27(月) 23:47:44.92 ID:KM9MbRVPo
海美「毎日味噌汁…?うんっ!作るっ!…うへへぇ〜…」

P「作らなくて良いから起きろ!」

心底幸せそうな表情を浮かべながら更に強く締め付ける俺の幼なじみ

…いかん、意識が遠退き始めた

P「だ、誰か助けてくれ!」

思わず誰かに助けを求める

俺はこのまま死ぬんだろうか

走馬灯が脳裏を過ぎり、いよいよ覚悟を決める直前だった

突然金属同士がぶつかり合うような轟音が部屋に響く

海美「な、何!何!?」

その音に思わず飛び起き、辺りを見渡す海美
18 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/27(月) 23:53:10.00 ID:KM9MbRVPo
志保「おはようございます兄さん、海美さん、昨日はお楽しみでしたね」

底冷えするような瞳をした志保が、フライパンとオタマを手に俺達を見下ろしていた

P「し、志保、助かった…」

海美「あ、あれ?指輪は?私の幸せな新婚生活は?」

志保「そんなものはありません、幻想、イリュージョンです」

海美「むー…せっかく良い夢だったのに…」

P「夢を見るのは良いけど、それで俺を殺そうとするなよな」

海美「あ、おはようP!」

P「おはよう海美…で、いつ布団に潜り込んできた?」

海美「えーっと、30分前くらい?」
19 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/27(月) 23:58:25.11 ID:KM9MbRVPo
志保「海美さん、勝手に兄さんの部屋に侵入して布団に潜り込むなんてとても羨まし…ではなく、犯罪ですからね」

海美「でも〜」

志保「でもじゃありません」

海美「だって〜」

志保「だってでもありません」

P「なあ二人とも」

ぶー垂れる海美とそれに苦言を呈する志保

俺はその二人に割って入る

P「そろそろ着替えたいんだが、部屋から出てくれないか」

海美・志保「「あ、私の事は気にしないで!(お気になさらずに)」」

P「さっさと出てけ」
20 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/28(火) 00:14:31.17 ID:CogbkoBqo
P「そういえば志保か海美に聞きたかった事があるんだが」

志保「はい」

海美「式の日取り?」

P「聖母とか子豚ちゃんとかって聞いたことあるか?」

海美「せーぼ?」

志保「聖母…子豚ちゃん…その組み合わせなら、天空橋朋花さんかもしれません」

P「天空橋朋花?」

志保「はい」

P「そうか…あの子は天空橋朋花って言うのか…」

志保「天空橋朋花さんがどうかしましたか?」

P「いや、実は昨日廊下でぶつかってな」

P「その時に聖母や子豚ちゃんってワードが出たから気になったんだ」
21 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/28(火) 00:14:57.16 ID:CogbkoBqo
一旦ここまで
22 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/28(火) 22:46:07.42 ID:CogbkoBqo
志保「朋花さんとぶつかった…?兄さん、もしかして子豚ちゃんに?」

P「いや、その子豚ちゃんとやらにはなってないよ、普通に助け起こした」

P「そもそも子豚ちゃんが何かすら分かってないわけだしな」

志保「そうですか…子豚ちゃんと言うのは、朋花さんの親衛隊のようなものです」

P「親衛隊?」

志保「はい、朋花さんを崇める人達ですね」

P「所謂ファンみたいなもんか」

志保「その認識で間違いないかと」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/28(火) 22:54:14.73 ID:eJ/c4Y2Uo
おお、待ってたぞ
24 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/28(火) 22:56:29.03 ID:CogbkoBqo
P「なるほどなぁ」

しかし天空橋さんか…結構強烈な子だったんだな

志保「兄さんは、子豚ちゃんになるんですか?」

P「その気は無いよ」

志保「そうですか…」

志保がホッとしたように息を吐く

海美「今日の晩御飯は豚肉が良い!」

途中から話を聞いていなかったであろう海美の能天気な言葉に思わず笑ってしまう

そして桃子も起きてきて、そのまま朝食となった
25 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/28(火) 23:08:13.19 ID:CogbkoBqo
放課後

今日も琴葉に呼び出された俺は、まっすぐにプロダクションの事務所に向かう

P「失礼します」

ノックをしてから事務所に入ると

琴葉「いらっしゃい、Pくん」

琴葉が出迎えてくれた

そして琴葉の後ろには、進級したての1年生たちがいた

その中の一人が声をかけてくる

「あら、久しぶりね」

P「デコちゃん」

「誰がデコちゃんよ!?」

P「冗談だよ、伊織」

デコちゃん…水瀬伊織はまるでムキーと聞こえそうなリアクションをとる

…相変わらずからかいがいがあるな
26 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/28(火) 23:26:19.71 ID:CogbkoBqo
1年生を良く見渡す

ガチガチに緊張している子

どこかで見たような気がする、何故か顔を赤くして俺から目を逸らした子

そして…

「あら…」

P「君は…」

1年生の中に、天空橋さんがいた
27 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/28(火) 23:41:02.24 ID:CogbkoBqo
P「天空橋さん」

「あら、私の名前を知ってるんですね〜」

P「従妹が教えてくれてな…昨日はあの後大丈夫だった?」

朋花「ええ、傘がありましたからね〜」

P「そっか、怪我とかも無かったかな?」

朋花「幸いにも、そんなに強くはぶつかりませんでしたから〜」

P「なら良かったよ…改めて昨日はすまなかった」

朋花「私は気にしていませんよ〜」

P「そう言ってくれると助かる」
28 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/29(水) 00:11:25.18 ID:xqHnMKeWo
琴葉「Pくん、朋花ちゃんと知り合いだったの?」

P「昨日ちょっとな」

P「ところで琴葉、用事って何だったんだ?」

琴葉「えっと、Pくんには1年生皆の研修をお願いしたくて」

P「研修…ああ、なるほど」

琴葉「私はこの後すぐに先生方に呼ばれていて、長くなりそうだから」

P「そう言うことなら任せてくれ」

琴葉「それじゃあ、お願いします」
29 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/29(水) 00:44:01.84 ID:xqHnMKeWo
そう言って琴葉は書類を手に、事務所から出て行った

P「…さて、それならまずは…」

もう一度1年生を見渡す

P「自己紹介と行こう、俺は周防P、高等部の三年だ、必要に応じて手伝うプロダクションの臨時社員みたいなことをやっている」

P「好きなものはエビチリとスパークドリンクだ、よろしくな」

P「それじゃあ1年生の皆にも自己紹介してもらおうかな…まずは君から」

「は、はい!」

ガチガチに緊張していた女の子に自己紹介を振る
30 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/29(水) 00:50:58.89 ID:xqHnMKeWo
「こ、高等部1年の青羽美咲です!せ、千川希望です!」

美咲「しゅ、趣味と言うほどではないですけど…裁縫を少々…」

P「裁縫か、女の子らしくて良いと思うよ」

美咲「あ、ありがとうございます」

P「そんなに緊張しなくて良い、リラックスしていこう」

美咲「は、はい…」

P「次は…君だ」

少し変わった編み込みの子に自己紹介を促す

「は、はい!高等部1年、七尾百合子です!書記希望です!」

P「…百合子…?」

やっぱりどこかで聞いたことがあるような…一体どこで聞いたんだったか
31 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/29(水) 00:56:06.79 ID:xqHnMKeWo
百合子「趣味は読書で、好きなものは粒あんのおはぎです」

P「読書か、本を読むのは良いことだよな」

百合子「…」

七尾さんが何故かジッと俺の顔を見つめてくる

…なんだかむず痒くなってくるな

P「七尾さん、俺の顔に何か着いてる?」

百合子「い、いえ!大丈夫です!」

七尾さんは慌てて顔を伏せた

P「そうか?」

百合子「…七尾さん…かぁ…」
32 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/29(水) 01:02:14.03 ID:xqHnMKeWo
七尾さんが何かを呟いたが、声が小さくて俺には届かなかった

P「次は伊織、頼んだ」

伊織「分かってるわよ」

伊織「高等部1年、ナチュラルプリティーな水瀬伊織ちゃんよ!希望役職は当然プロデューサーよ!」

P「気軽にデコちゃんとかいおりんって呼んでやってくれ」

伊織「ふんっ!」

P「あがっ!」

伊織に思いっきりスネを蹴られて悶絶する

ちょっと調子に乗りすぎたか
33 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/29(水) 01:21:02.79 ID:xqHnMKeWo
P「じゃ、じゃあ最後は…」

天空橋さんに

朋花「ふふ、天空橋朋花、高等部1年です〜希望役職は事務員ですね〜」

朋花「そして全ての子豚ちゃんを愛し、愛されること、それこそが聖母である私に課せられた使命ですね〜」

P「…」

やはり強烈な子だ

しかし天空橋さんが本気でそう考えているというのは何となくだがわかる

きっと彼女なりの芯があるのだろう
34 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/29(水) 01:21:29.77 ID:xqHnMKeWo
一旦ここまで
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 02:32:46.39 ID:B5b32d58o
千川希望に草
36 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/11/29(水) 22:21:03.41 ID:xqHnMKeWo
P「それじゃあ自己紹介も終えたところで…伊織」

伊織「何よ」

P「お前確か中等部でプロデューサーやってたよな?」

伊織「私だけじゃ無いわよ、朋花も事務員をやってたわ」

P「つまり経験者が二人いるわけだ…七尾さんと青羽さんは?」

美咲「私は…未経験です」

百合子「前世では書記をやっていたような気がします!」

P「未経験二人っと」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 00:21:06.71 ID:dnPEjJvMo
百合子...
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 00:54:34.21 ID:xoaoiN8F0
百合子......
39 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/12/01(金) 01:17:45.40 ID:C5iwBwfjo
P「とりあえず業務がどういうものか説明するから良く聞いて欲しい」

P「天空橋さんと伊織は…まあ復習だと思ってくれ」

P「まずプロダクションの基本業務なんだけど…」








P「とまあ、こんな感じだな」

粗方説明を終えた時だった

茜「おっはよう!可愛い茜ちゃんが今日も横領しにやって来たよ!」

亜利沙「むふふ…どんな新人ちゃんが来てるのか、ありさ楽しみです!」

亜利沙と茜が事務所にやって来た
40 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/12/01(金) 01:27:26.90 ID:C5iwBwfjo
P「亜利沙、茜」

茜「おや?おやおやおや?Pちゃんがいるじゃない」

亜利沙「Pさん、どうしてここに?」

P「琴葉に頼まれてちょっとな…しかしちょうど良いところに来てくれた」

P「七尾さんは亜利沙に、青羽さんは茜の仕事を見学して欲しい」

百合子「わかりました!」

美咲「は、はい!」

俺が教えるよりはきちんとした役員に教えて貰う方が良いだろう
41 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/12/01(金) 01:50:54.47 ID:C5iwBwfjo
P「さて、伊織と天空橋さんだが…」

二人は経験者なんだよな…しかも俺よりも長くプロダクションの業務を経験してるわけで

そんな二人に俺は一体何を教えられるだろうか?

伊織「業務の説明はもう良いわ、わかってるし」

P「そうか?」

伊織「説明するのも手間でしょ?」

P「まあな、説明が省けるならそれに越したことはない」

P「しかしそうなると二人には何をして貰おうか…」

可憐が来ていたなら天空橋さんを可憐に付けていたんだが…

生憎可憐は来ていなかった
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 01:51:37.21 ID:coYMk6Sro
茜ちゃん…
43 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/12/01(金) 02:10:12.92 ID:C5iwBwfjo
伊織「私は資料でも読んでるわ」

そう言うと伊織は棚からファイルを抜き出し、読み始めた

となると…

P「天空橋さん」

朋花「はい〜どうかしましたか〜?」

P「可憐…現事務員の代わりに今日は俺が色々と教えるけど、大丈夫かな?」

朋花「私は構いませんよ〜、それに私はあなたに興味がありますから〜」

P「えっ?」

朋花「ふふっ」
44 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/12/01(金) 02:11:07.03 ID:C5iwBwfjo
一旦ここまで
45 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/12/02(土) 00:52:11.52 ID:FOsFv0a4o
P「…」

朋花「…」

P「…」

朋花「…」

や、やりにくい!

天空橋さんに資料の場所などを教えたあと、書類整理を開始したのだが…

P「…」

朋花「…」

何故か天空橋さんはニコニコしながら手元ではなく俺を見ていた

いや、見ているだけなら良い

問題は…

朋花「ふふっ」

常に発せられているプレッシャーだ
46 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/12/02(土) 01:13:44.45 ID:FOsFv0a4o
P「あの、天空橋さん」

朋花「はい〜どうかしましたか〜?」

P「いや…何でもないです…」

何でそんなにプレッシャーかけてくるんですか?なんて聞けるわけがない

朋花「…なるほど」

結局琴葉が帰ってくるまで、俺は天空橋さんのプレッシャーに晒され続けた
47 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/12/02(土) 01:25:50.67 ID:FOsFv0a4o
琴葉「ただいま…ってPくん、凄く疲れて見えるけど…大丈夫?」

P「ああ…一応はな」

朋花「周防さん、色々と教えてくれてありがとうございました〜」

P「ああ…何か教えた記憶は無いけどね」

朋花「大丈夫です、色々とわかりましたから〜」

P「そうか…」

ふっとプレッシャーが消え、身体が軽くなる

…もしかしたらやっぱり怒っているのかもしれない
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 18:47:56.37 ID:HWxl6PSj0
これで3ルート並行か、、、、スゴいな
49 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/12/03(日) 22:54:28.10 ID:uTd7KsD6o
琴葉「…Pくん、大切な相談があるの」

P「大切な相談…?」

琴葉「うん…亜利沙ちゃんと茜ちゃんも聞いて欲しい」

亜利沙「何でしょう」

茜「うむ、この茜ちゃんがどんな相談でも聞き流してやろう」

琴葉「実は、今日来てない可憐ちゃんの事なの」

P「可憐の?」

琴葉「うん…可憐ちゃん…休学届けを出したみたい」
50 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/12/03(日) 23:00:03.08 ID:uTd7KsD6o
P「休学届け!?」

亜利沙「い、一体可憐ちゃんに何があったんですか!?」

琴葉「私にも良くわからないの…先生方も詳しい話は教えてくれなくて」

P「可憐…」

一体可憐に何があったんだ…

琴葉「だからプロダクションの事務員を急遽補充しないといけなくなって」

琴葉「そこでPくんにお願いがあるの」

P「…俺が、可憐が復学するまでの間事務員をやって繋げば良いんだな?」

琴葉「…うん」
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