【仮面ライダー555】草加「俺は必ず聖杯を手に入れてみせる!」

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1 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/26(日) 22:35:50.66 ID:qdzHSisV0
【弓道場にて】


草加「どういうことかな? 君が後輩に手を出したっていうのは…」

慎二「うるさいな! ちょっと何でもできるからって、偉そうにするなよ!」

美綴「ちょっと慎二!」

草加「…まあ、いい。今日は君が掃除当番だ。しっかりやってくれよな」

慎二「…」チッ


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1511703350
2 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/26(日) 22:36:25.75 ID:qdzHSisV0

美綴「——ということがあったわけよ」

士郎「へぇ、それじゃ草加の奴、珍しく怒ったんだ」

美綴「でもアイツの事だし、あんたと同じくらい草加を目の敵にしてるからねぇ。そのうち一悶着ありそうな気がするわ」

士郎「いくら慎二でも、草加に喧嘩売るほど馬鹿じゃないだろ」

美綴「だといいんだけど…」
3 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/26(日) 22:37:25.92 ID:qdzHSisV0

【その夜、間桐の屋敷】


ガッシャン

慎二「おぃ、気をつけろよ全く!」

桜「すっ、すみません…」カチャ カチャ

慎二「飯は!? まだなのかよ!」

桜「ごめんなさい、これ終わったらすぐ準備しますから…」

慎二(くそッ! 草加の奴め、いつもいつも僕の邪魔ばかりしやがって…!)ガシガシ
4 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/26(日) 22:38:27.60 ID:qdzHSisV0

【冬木教会】


草加「……」ジャラ

言峰「ほぅ、こんな夜中に何の御用かな?」

草加「…誰だ」

言峰「ここの神父だよ。君は何か、人には言えないモノを隠し持っているようだな」

草加「黙れ! 人を見透かしたことを言うな! お前に何がわかる!」

言峰「いやはや、これは失敬。だが、こういうのに興味はないか? どんな願いでも叶う、万能の願望器を手にすることができると…」

草加「何…?」
5 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/26(日) 22:41:13.50 ID:qdzHSisV0


【運命の夜、校舎】


士郎「何なんだアレ、どう見ても普通じゃないだろ…」ハァハァ

ランサー「よぉ」

士郎「!?」キッ


ヒュンッ


ランサー(何…!? 今の動きは…)

士郎「ぐッ…」ゼェゼェ

士郎(だ、ダメだ…このままじゃ殺られる…!)キィィン

ランサー「…坊主、お前——」
6 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/26(日) 22:51:00.88 ID:qdzHSisV0


凛「伏せて!!」ドンッ ドンッ

ランサー「チッ!」

士郎「と、遠坂…?」

凛(アーチャー、ランサーを追って! 私もすぐに追いつく)

アーチャー(了解した)

凛「ちょっと貴方、大丈夫!?」

士郎「…ッ!!」ダッ

凛「えっ、ちょ、待ちなさい!」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 22:53:21.55 ID:n9YYOeuxo
なんだろう
草加(17歳)ってだけで笑えてくる
8 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/26(日) 22:59:10.57 ID:qdzHSisV0

【衛宮邸】


士郎「…危なかったな」

士郎(それにしても、何だったんだアレは…)

士郎「!!」ビクッ


ドスンッ


士郎「ぐあッ!」

ランサー「今度は確実に仕留めさせてもらうぜ」

士郎「お前は…」

ランサー「さぁ、立てよ。少しは楽しませてくれるんだろ?」ジャキッ
9 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/26(日) 23:37:04.70 ID:qdzHSisV0

バキンッ


士郎「がッ!!」ドサッ

ランサー「詰みだ。今のは割と驚かされたぜ、坊主」

士郎(なんだって、こんな事に…)

ランサー「しかし、わからねェな。機転は利くのに魔術は空っきしときた。もしかしたら、お前が七人目だったのかもな」

士郎「…」ギリッ

ランサー「だが、それもどうでもいいことだ。ここで終わりだ、坊主」

士郎(こんな…こんなところで——)


キィィン


士郎「…死んでたまるかァッ!!」カッ
10 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/26(日) 23:39:01.63 ID:qdzHSisV0

ランサー「七人目のサーヴァントだと!?」


ガキンッ


士郎(な、何だ…?)

セイバー「サーヴァント《セイバー》、召喚に従い参上した」

士郎「お、俺は一体…」

セイバー「問おう。貴方が、私のマスターか?」
11 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/26(日) 23:54:26.96 ID:qdzHSisV0

ランサー「ったく、いいところで邪魔が入りすぎなんだよなぁ」

セイバー「はあッ!」ガキンッ

ランサー「その剣捌き、さすがにセイバーってことでいいよな?」

セイバー「そういう貴方は、ランサーのサーヴァント」

ランサー「お互い顔見知ったとこで悪いが、今日のところは退かせてもらうぜ。ウチのマスターは臆病でね。あまり派手にやるな、だとよ」サッ

セイバー「逃げる気か、ランサー!」

ランサー「追ってくるなら構わんぞ。ただしその時は、決死の覚悟を抱いて来い」

12 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/27(月) 12:05:33.95 ID:kMqr+rSgO
士郎「おい、お前は… 」

セイバー「お怪我はありませんか、マスター」

士郎「何がどうなってんだ。さっきのアイツは?」

セイバー「ランサーなら逃げ仰せたようです。ですが、また別の気配が…!」シュンッ

士郎「お、おい! どこ行くんだ!」
13 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/27(月) 12:06:31.96 ID:kMqr+rSgO


セイバー「たあッ!!」ブオンッ

アーチャー「ぬゥッ…!」

士郎「やめろ、セイバー!」ビキィン

セイバー「ばっ…何をするのです!?」グググ

士郎「何もいきなり殺すことはないだろう! それに、こっちは何の説明もしてもらってないんだからな」

凜「…ふぅん。そういう事だったのね」

士郎「え…遠阪?」

凜「ちょっとお話いいかしら、衛宮君」

14 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/27(月) 12:07:42.82 ID:kMqr+rSgO

士郎「マスター登録って、教会にそんなところが…」

凜「ええ。胡散臭い神父がいてね、今回の聖杯戦争の監督役やってるのよ。あんまり会いたくはないんだけど」

士郎「ん…? おい、教会から誰か出てくるぞ」

凜「本当だ。こんな夜中に、誰かしら」

士郎「…もしかしてあいつ、草加か?」

15 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/27(月) 12:08:26.62 ID:kMqr+rSgO

草加「ん…?」

士郎「草加じゃないか。どうしたんだこんな時間に」

草加「そう言う君こそ、何だってこんな夜中にふらつき回っている?」

士郎「あぁ、いや、それは…」

草加「ガールフレンドと遊ぶのもいいが、こういう時間まで連れ回すのは感心しないな」

凜「ばっ…!」

士郎「違うんだ! これにはちょっとした訳が…」

草加「何でもいいさ。ただ、あまり夜更かしはしておかないことだ。ここも、最近は物騒だからね」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 13:31:27.04 ID:51V2qBw3O
再生余裕過ぎて草加
17 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/27(月) 21:44:47.05 ID:tdlI1fMK0

【冬木教会】


言峰「これで七人すべて揃った。ようこそ、新たなるマスター。君を歓迎しよう」

士郎「…」

言峰「どうした? まだ何か言いたいことでもあるのか?」

士郎「…本当に、その聖杯とやらを使えば、どんな願いでも叶うのか?」

言峰「無論だ。君は、聖杯には興味がないと言ったが、あれは本心ではあるまい」

士郎「…!」

言峰「現に今、君はマスターとしての資格を持ち、受け入れ、戦おうとしている。本当はあるのだろう? 内に秘めたる強い願望が」

凛「…?」
18 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/27(月) 21:46:46.03 ID:tdlI1fMK0


セイバー「終わりましたか、シロウ」

士郎「ああ。俺はこれからお前のマスターとして戦う。改めてよろしくな、セイバー」

セイバー「ええ。私もこれから、貴方の剣となり戦うことを誓います」

士郎「…」

セイバー「どうしたのです?」

士郎「いや…何でもない。もう帰ろう。さすがに冷えてきたしな」
19 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/27(月) 21:47:53.49 ID:tdlI1fMK0



凛「じゃあ、ここでお別れね」

士郎「ありがとう。世話になったな」

凛「お礼なんていいから。それよりも、ここからは私たちは敵同士よ。あまり馴れ馴れしくするもんじゃないわ」

士郎「そんな、俺は遠坂と敵対するつもりなんて…」

凛「貴方はもうマスターなのよ。それくらいの覚悟はしておきなさい」

士郎「…わかった。ただ、遠坂とはなるべく戦いたくないな」
20 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/27(月) 22:30:31.22 ID:tdlI1fMK0



イリヤ「ねぇ、お話はもう終わった?」


士郎「? 誰だ、あの子…」

凛「あれは…!」

イリヤ「なら、もう始めちゃっていいかな?」

バーサーカー「…」グルルル

士郎「お、おい…何なんだありゃ…」

セイバー「——シロウ、下がって」

イリヤ「いいよ。やっちゃえ、バーサーカー」
21 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/27(月) 22:31:12.98 ID:tdlI1fMK0


ドンッ


バーサーカー「■■■■■————!!」バゴッ

セイバー「くッ!」ミシッ

士郎「セイバー!」

凛「間違いない、あのサーヴァント…バーサーカーね!」

士郎「バーサーカーだって?」

凛「セイバー一人でどうにかなる相手じゃないわ。アーチャー!」

アーチャー(言われずとも、準備はできている)シュッ
22 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/27(月) 22:34:18.34 ID:tdlI1fMK0


バーサーカー「■■■■■■————!」グォォ

セイバー「はぁッ!!」ブンッ


ギンッ、ガキンッ


セイバー「あぐッ!」ズザァッ

士郎「セイバー!!」

セイバー(くっ…強い!)


ドゴンッ


バーサーカー「■■■■■■————!?」グラッ

アーチャー(手応えがまるで感じられん…)チッ
23 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/27(月) 22:35:09.85 ID:tdlI1fMK0


イリヤ「そろそろ終わりにしよっか。ねぇ? バーサーカー」

バーサーカー「■■■■■■————!!」ダンッ

セイバー「はあぁッ!!」


バキィンッ


セイバー「がぁッ!!」ガクン

士郎「危ない、セイバー!!」ダッ


ブシュゥ


士郎「」ドサッ

セイバー「…し、シロウ——!!」]
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 22:35:42.00 ID:Urvo3niG0
カイザのスペックがチートだな、出る作品が違うレベル
25 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/27(月) 22:46:36.70 ID:tdlI1fMK0


俺は、死んだのか。

燃える瓦礫の下敷きになったときと同じだ。体の熱が、少しずつ冷めていくこの感覚。

でも…これは“死”じゃない。

そうだ、俺はまだ…。
26 : ◆h8WHC8PaSU [saga]:2017/11/27(月) 22:48:05.32 ID:tdlI1fMK0


士郎「——ッ!!」ゴフッ

セイバー「シロウ! しっかりして!!」

凛「バカ! 何だってあんな真似を…!?」

士郎(だ、ダメだ…。遠坂やセイバーの前で、それをやったら…)

イリヤ「…何だか飽きちゃった。帰ろう、バーサーカー」

バーサーカー「…」ズシン
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