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[東方]妖夢「外の世界へ・・・、ですか?」
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2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/26(日) 22:47:01.48 ID:0Wj6o6Fy0
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妖夢「外の世界へ・・・、ですか?」
幽々子「ええ、そうよ」
妖夢「しかしまた、何故?」
幽々子「・・・この間の『華の異変』の事、覚えているかしら?」
妖夢「幻想郷中で華が咲き乱れた、あの異変ですか?」
妖夢「確か外の世界で亡くなった人々の命が原因だったような・・・」
幽々子「そう、その通り」
幽々子「戦争で多くの命が失われてしまった。その魂が華を咲かせたの」
妖夢「それとどのような関係が?」
幽々子「・・・まだ分からないのかしら?」
妖夢「・・・」
幽々子「二日前、菊が咲いているのに気が付いた?」
妖夢「この季節に、ですか?」
幽々子「気が付いていなかったのね」
妖夢「すいません・・・」
幽々子「まあいいわ、実を言うとそれも『華の異変』によるものなのよ」
妖夢「そうなのですか?騒がれないもので全く気が付きませんでした」
幽々子「前のと比べて小規模だったから、仕方ないわ」
妖夢「はあ・・・」
幽々子「そろそろ本題に入りましょうか」
幽々子「幻想郷に外来の物が来るときに、結界が歪んでしまうのは知っているわよね?」
妖夢「ええ、それで外来人が時々迷い混んで来るんですよね?」
幽々子「その通り」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/26(日) 22:48:41.26 ID:eAvbxWXP0
誰か死ぬのか
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/26(日) 23:09:32.80 ID:0Wj6o6Fy0
幽々子「『華の異変』ほどに多くの魂がこちらに入ってくるとなれば、その歪みは大きくなってしまうのよ」
妖夢「・・・」
幽々子「当然二日前の『華の異変』も小規模とは言え、それなりに大きな歪みが出来てしまった・・・」
妖夢「・・・まさかとは思いますが」
幽々子「そう、外の世界に知られてしまったの」
妖夢「・・・しかし、外の世界に知られてしまっても問題ないのでは?向こうから自由に来れるわけではないですし」
幽々子「事態はそれほど簡単ではないわ」
妖夢「何故ですか?」
幽々子「・・・どうやら外の世界の人間は幻想郷を我が物にしたいらしいわね」
妖夢「・・・」
幽々子「詳しい事は紫から聞いてちょうだい」
スキマ「・・・」ニュッ
幽々子「ちょうど迎えも来たようだしね」
妖夢「私は・・・」
幽々子「ほら、行っていらっしゃい」
妖夢「はあ・・・」
妖夢「・・・月の時みたいなことは止めてくださいよ」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/26(日) 23:32:15.96 ID:0Wj6o6Fy0
妖夢「よいしょっと」
スタッ
?「お待ちしておりました」
妖夢「あれ?あなたは・・・」
藍「紫様は諸事情により、現在出掛けております。代わりに私がご説明させていただきます」
妖夢「はあ・・・」
藍「現在、結界の歪みにより外の世界がこちらの存在に感づき始めています」
藍「それだけなら良いのですが、どうやらそれだけではすまないようです」
藍「恐らく、外の世界の人間は幻想郷に侵攻してくると思われます」
妖夢「しかし・・・」
藍「来れるはずが無い、と?」
妖夢「ええ」
藍「私もそう思います。しかし紫様はかなり心配しておられます」
藍「そこで、貴女にはスパイとして外の世界へと向かっていただきたいのです」
妖夢「私が?」
藍「ええ」
藍「私がこれから外の世界について、全て教えさせていただきます」
妖夢「また監視役ですか・・・」
藍「いえ、そうではありません」
妖夢「?」
藍「外の世界の人間を、何人か暗殺してもらいます」
妖夢「!?」
藍「そう言うことですので、今日からよろしくお願い致します」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/26(日) 23:51:49.07 ID:0Wj6o6Fy0
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妖夢(それから、様々なことを教えられました)
妖夢(自動車、テレビ、インターネット、電話にコンビニ)
妖夢(外な世界の常識から私の所属することになる『陸上自衛隊』なるものまで・・・)
妖夢(外の世界でも普通に生活できるように)
妖夢(学問も外の世界の通りに・・・)
妖夢(色々な機械の使い方も覚えて・・・)
一ヶ月後
妖夢「それじゃあ、行ってきます」
紫「ええ、頑張って」
妖夢「・・・」
紫「どうしたの?」
妖夢「いえ、何でもありません・・・」
紫「・・・」
妖夢「・・・」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/27(月) 00:10:51.04 ID:h4nePjNK0
平成三十一年 七月六日 千葉県
妖夢「・・・」
妖夢「・・・ん」
妖夢「あれ、私は・・・」
妖夢「そっか、外の世界なんだっけ」
妖夢「で、どこなんだろう?」
妖夢「家?」キョロキョロ
妖夢「とりあえず起き上がらないと」
妖夢「よいしょっと」
妖夢「へえ、これがベッドかぁ」ギシギシ
妖夢「今は・・・、五時二十分?」
妖夢「・・・もしかしてここが紫様が用意してくれた家か・・・」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/27(月) 16:31:23.36 ID:h4nePjNK0
妖夢「この家って二階建てなんだ・・・」
妖夢「一階に必要な物が用意してあるって言ってたっけ」
ドタドタ
妖夢「とりあえず何があるかかくにんしておいた方が・・・、いいよね」
妖夢「テレビにソファー、机にキッチン」
妖夢「クローゼットに服が何着か、洗濯機、お風呂に・・・」
妖夢「へー紫様、こんな服用意してくれたんだ」
妖夢「向こうではこんな服着たことなかったし・・・」
妖夢「・・・」ニコッ
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/27(月) 23:14:33.25 ID:h4nePjNK0
ガサゴソ
妖夢「うわぁ!か、可愛い!?」
妖夢「自分で言うのもなんだけど、すごく似合ってる!」
パラッ
妖夢「・・・?、手紙?」
妖夢「紫様からかな・・・」
妖夢へ
貴女がこちらで生活するためにいくつか準備をしておきました。
クローゼットの服は気に入ってくれたかしら?
すでに見てはいるだろうけれど冷蔵庫や洗濯機、テレビなどの家電は一通り揃えてあります。
クローゼットには服が数着。
それと冷蔵庫には少しだけれど食材を入れておいたわ。
初日はそれで夕御飯は作れると思うわ。
貴女の『仕事』に関しては必要なものは全て机の上にまとめておいてあるわ。
最後に、いくらか銀行の口座にお金を振り込んでおいたわ。
口座の番号は・・・、覚えているわよね?
幸運を祈っているわ 紫
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/27(月) 23:44:26.07 ID:h4nePjNK0
妖夢「『仕事』に必要な物に関してはあとで目を通すとして・・・」
妖夢「食材ってどんなのだろう?」
パカッ
妖夢「ひゃっ!?つ、冷たい!」
妖夢「話には聞いていたけれど、本当に中が冷たいんだ」
妖夢「いいな・・・、外の世界・・・」
妖夢「それで食材はと言うと・・・」
妖夢「・・・」
妖夢「どうしようかな、夕飯」
妖夢「うーん、材料を見る限り・・・」
妖夢「鯖の塩焼きに味噌汁かなあ・・・」
妖夢「あとはお米・・・、ん?お米 ?」
妖夢「よく見たらお米を炊く機械が無い!?」
妖夢「・・・また今度買いに行こう」
妖夢「それにしても、炊飯器は忘れないで欲しかったなあ・・・」ヤレヤレ
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