みほ「麻雀部チームとフリースタイルMCバトル?」【ガルパン×咲】

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:39:01.70 ID:0QtQ9rRS0
スマホでスレ立て
次からPCで書き込みます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1511516341
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:40:00.34 ID:Veh8rIUF0

前回、完結と書きましたが、しれっと続きです


みほ「フリースタイルバトル?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1496063281/



みほ「第2回フリースタイルMCバトル!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1503141018/

の続編になります



ガルパン×咲SSです

※キャラ崩壊あり

※これガルパンと咲でやる必要なくね?

※百合要素あり

※アホみたいに長い

※ラップバトルメイン

なので苦手な方はスルー推奨です

呼称とか変な部分があったら脳内補完お願いします

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:40:32.04 ID:Veh8rIUF0

【大洗女子学園 戦車格納庫】

優花里「た、大変です西住どのぉ〜!」

みほ「優花里さん?そんなに慌ててどうしたの?もしかして実家の理髪店の経営が行き詰まったとか……?」

優花里「い、いえ!それは大丈夫です!なんとかやっていけてますから!」

みほ「よかった。心底ホッとしたよ」ホッ

優花里「心配していただけて嬉しいですぅ!」エヘヘ

沙織「それで、大変なことってなに?」

華「わたくし、気になります」

優花里「ま、またもや!フリースタイルMCバトルが開催することが決定したそうです!」

沙織「………………」

華「…………………」

みほ「………………」

優花里「…………あ、あれ?みなさん、なんだかリアクションが芳しくないですけど……」

沙織「だって……ねえ?」

みほ「うん。前の大会で最後みたいな感じだったし。ちょっとしつこい…かも」

華「なんだか大仁田厚さんの引退宣言のようです。結局復帰ですか……という感覚しか湧きません」

優花里「そ、そこまでひどくはないと思いますが…」

沙織「でもなんでまた開催することになったの?」

優花里「前回、前々回大会の開催目的は、復活したばかりのFSR(フリースタイルロード)を盛り上げるためだったのですが、予想以上に多方面から反響があったらしいんですよぅ!それでまた大会を、ということらしいです!」

みほ「多方面?フリースタイルバトルが好きな人以外は興味ないと思ってたけど……反響あったんだ」

優花里「もちろんですぅ!我々がバトルすることをメディアが取り上げてくれたおかげで、フリースタイルバトルを知らない人の耳にもその情報が届き、こういった大会に初めて足を運んでくださった人もいるようです。そしてその中の何%かはバトルに興味を持ってくれるようになり、そこから伝播してHIPHOP熱が広がり始めているそうですぅ!」

華「最初は蕾……しかし時間が経てばその蕾はゆっくりと開き、キレイな花を咲かせる……というわけですね」

優花里「まさにその通りですぅ!」

華「その花を生けるのがわたくしです」

優花里「え、ええ。存じてますぅ」

沙織「HIPHOP熱かぁ……私の周りではあんまりいないけど。一部の限られた人が盛り上がってるんじゃない?」

優花里「……一部であるのは事実です。しかし!それでも私たちが大会に参加する前よりは注目度も上がり、活気づいてきているのは間違いありません!」

みほ「確かに。前の大会は新聞記事にも載ったみたいだし、影響は少なくないと思う。ただ、それでも沙織さんの周りにまで浸透してない理由は多分……こう言ったらなんだけど、戦車道も割とマイナーな武芸だから…」

麻子「私たちの影響力もそこそこというわけか」

沙織「麻子。起きたんだ」

麻子「秋山さんが大騒ぎしながら来た時点で目が覚めた」

優花里「そ、それは失礼しました。しかし戦車道はもっと盛り上がっていいと思うんですが……メジャーになるべきですぅ!」

麻子「戦車道は戦車を含め、設備やらなんやらで資金が必要だからな。今後プロリーグが設立されれば状況も変わってくるだろうが」

みほ「でも会長が……じゃなかった、元会長が言ってたけど、フリースタイルバトルに参加した相乗効果で、戦車道に興味を持ってくれる人が増えてるみたいだよ」

沙織「ジャンルは違っても、やっぱり表舞台に立つと注目されるってことかー。いいなー、モテそう」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:41:46.00 ID:Veh8rIUF0

麻子「結果的にWin−Winというわけだな。個人的にはフリースタイルバトルは戦車道とはまた違う楽しさを味わえて満足した。だからこそ今の秋山さんの話の続きが気になるわけだが」

華「実家の理髪店の話ですか?」

優花里「冷泉殿!カットをご希望ならいつでもどうぞ!」

麻子「……その時にはな。だが私が気になっているのは秋山さんの実家ではない。またMCバトルの大会が開催されるという話だ。その内容が気になる」

優花里「あ!そうでした!一大ニュースなので早く伝えようとしていたのに!すっかり忘れていました」

みほ「早く伝えるならメールとかLINEの方がいいんじゃ……?」

沙織「みぽりん……確かにそうだけど、それはちょっとドライじゃない?」

みほ「え、そうかな」

優花里「そうですよぅ!私としては、西住殿の体を…じゃなかった、目をしっかり見ながら伝えたいと思って急いで来たのですから!」

みほ「そう」

優花里「た、淡泊ですぅ」

麻子「それで?今回は今までとどう違うんだ?」

沙織「え?なんで違うって思うの?」

麻子「ルールが少し違うくらいならあそこまで慌てないだろう」

沙織「言われてみればそうかも」

優花里「さすが冷泉殿。鋭いですねぇ。実は今回のフリースタイルバトルは、今までとは違う意味でどえらいことになってるんですぅ!」

みほ「違う意味でどえらい……?」

華「もしかして……参加選手の飼い犬同士にフリースタイルで戦ってもらう、とか?」

沙織「それはどえらすぎでしょ!」

みほ「判定が難しいね……」

麻子「……考えられることと言ったら、男女混合、参加年齢を限定しない……といったところか?3ON3は普通と言えば普通だしな」

みほ「……負けた選手は勝った学校に無理矢理転入させられる、とか……?」

沙織「ないって!非人道的だよ!」

華「あ!わかりました!お料理対決!」

沙織「根本がどっかいっちゃったよ!」

麻子「……とりあえずみんな落ち着け。秋山さんの話を聞こう」

みほ「そ、そうだね」

華「ええ。ちゃんと聞きましょうね?沙織さん」

沙織「私が一番まともだったでしょ!?」

優花里「……では、順を追って説明します。実は、今度の大会では、ある人たちと戦うことになったのです!」

みほ「ある人たち?」

沙織「誰?」

優花里「その相手とは…………麻雀部の方たちです――――」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:42:13.57 ID:Veh8rIUF0

【長野 清澄高校】

和「フリースタイルMCバトル……ですか?」

久「ええ」

優希「フリースタイルってなんて意味だじょ?」

京太郎「なんでもいいってことじゃないのか?」

まこ「競泳で自由形のことをフリースタイルと言うが……MCの意味がわからんのぉ」

和「MC……咲さんはわかりますか?」

咲「わ、私?うーーん……マクドナルド、の略じゃないですよね?」

久「違うわ。というか誰も知らないのね。須賀くん辺りは知ってるかと思ったけど」

京太郎「すんません。わかんないっす」

久「フリースタイルMCバトルというのは、即興のラップで戦うこと。MCはmaster of ceremoniesの略で司会者って意味ね。でもHIPHOP的にはそれと分けてmicrophone controllerと言うことが多いわね。まぁラップする人って意味と思っていいわ」

優希「ほう」

和「……ゆーき、あまりわかってないでしょう?」

優希「バレちゃあ仕方ないじぇ」ニャハハ

咲「MCの人たちが即興のラップで戦うのが、フリースタイルMCバトルということなんですね」

久「ええ」

まこ「……で、急にそんな話を切り出してどうしたんじゃ?」

久「今度その大会が開催されるのよ」

和「?その大会が私たちにどう関わってくるのですか?観戦に行こうという話ですか?」

久「ううん、出場するからその説明をしようと思って」

和・咲・優希・まこ・京太郎「……………………」

久「…………………………」

和・咲・優希・まこ・京太郎「……………………」

久「…………………………」

和・咲・優希・まこ・京太郎「ええええええっ!!!?」

久「あっはは、やっぱ驚いた」ニヤリ

和「と、当然ですっ!何を言い出すんですか!」

咲「参加する意味がわからないです……」

優希「そうだじょ!部長はいっつも突然変なこと言い出すじぇ!」

久「あらあら。優希に言われるとはね。でも私主導の計画ではないのよ?」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:42:48.50 ID:Veh8rIUF0

和「では誰が?」

久「麻雀界のお偉いさんよ。プロ雀士を束ねるような、ね。それに戦車道連盟と文科省も関わってるらしいわ」

和「なんだか大ごとですね……」

久「主な目的はFSR(フリースタイルロード)を盛り上げることでしょうけど、その一方で、戦車道のプロリーグ設立のため、若年層からの人気獲得の狙いもあるみたい」

咲「戦車道って……学園艦の学校に通ってる人たちが盛んにやってるやつですよね」

久「ええ。歴史のある武芸よ」

和「でもそれとフリースタイルがどう繋がるのですか?若い人たちから人気を得るためと言っても、戦車道全国大会がありますし、普通にしていれば人気が出るのでは……」

久「ある程度はね。でもそれじゃ足りなかったんじゃない?だからこそ違った角度からアプローチを試みた。その結果、第1回、第2回フリースタイルMCバトル大会は、戦車道の選手が参加したおかげで、大盛り上がりだったみたい」

まこ「……戦車道の子たちがバトルに出た。それはよしとする。FSRと戦車道の両方のアピールになったからのぉ。でもそれとうちらがどう繋がるんじゃ?」

久「麻雀はプロリーグがあるし、全国大会の参加校も多い。つまり、影響力があるわけ。全国に出るような高校の選手がフリースタイルバトルに参加したら盛り上がると思ったんでしょうね」

京太郎「言えてますね!」

咲「で、でも私たちはそんなことしてる場合じゃないような……」

久「いいじゃない。異文化交流ってのも」

和「異文化すぎると思います」

久「まぁまぁ。メリットもあるから」

優希「メリットってなんだじょ?」

久「参加する人の紹介文には学校名が入る。いい宣伝になるわ」

まこ「そうかのぉ?」

久「あとは………………モテる?」

和「疑問形じゃないですか」

咲「というか、2つ目でもうすでになんとか絞り出した感じですよね」

久「仕方ないじゃない。でも大人の事情的なメリットはあるはずよ。私たちにはあまり恩恵がないだけで」

まこ「そう言われて参加する気にはならんのぉ」

恵「恩恵はそれだけではないぞ」ザッ!

咲「だ、誰っ……?」ビクッ

まこ「変質者か!?誰か、さすまたを!」

優希「そんなレアな武器は持ってないじょ!」

和「ま、待ってください!」

咲「和ちゃん?」

和「この人は……私の父です」

優希「の、のどちゃんは……変質者の子供だったのか?」

恵「し、失敬な。私は変質者ではない。竹井さんに登場のタイミングを任せていたが、いつまでも呼ばれずにいたのでしびれを切らせて出てきただけだ」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:43:16.46 ID:Veh8rIUF0

咲「でもどうして和ちゃんのお父さんが…?」

久「何を隠そう、原村恵さんは昔ラッパーだったのよ!」

和・咲・優希・まこ・京太郎「ええええええっ!!!?」

まこ「ラッパーから弁護士って……『理由(ワケ)あって、弁護士』ちゅうわけか」

優希「何があったんだか全然わかんないじぇ!?」

恵「単純な話だ。私は過去に『KEI RAM SHINE(ケイラムシャイン)』として短期間だがラッパーとして活動していた。もちろんMCバトルもしていた」

和「初耳です……」

恵「しかし、私が舞台袖からバトルを見ていた時、普段仲良くしているラッパーが対戦相手に押され、劣勢に立っているところに直面したのだ。その時、私は心から思った。彼を弁護したいと!私が弁護して勝たせてやりたいと!」

和「………………」

恵「そして、あーだこーだと勉強し、すったもんだの末、今に至るのだ」

久「てなわけ」

恵「私の中でKEI RAM SHINEとしてラップ漬けで過ごした日々は大きな糧になっている。だから私はフリースタイルバトルへ参加するのは大賛成だ」

和「………………」

咲「ど、どうしたの和ちゃん。さっきから黙って……」ヒソヒソ

和「いえ、あのように生き生きとしている父を見るのは初めてで、驚いてしまって……」

咲「あぁ……わかる。うちのお父さんね、私が寝たと思い込んでたからだと思うんだけど、夜中に酔っぱらったテンションで『スペクタクルショーだぜ!』とか言いながら、タバコを4本まとめて吸おうとしてものすごいむせてたの見た時、滑稽だったもん」

和「身内の……しかも父親の普段見せない姿って、娘からするとほぼ冷めますよね」

咲「うん……」

恵「和。若干聞こえていたぞ。まぁいい。とにかく、私が全面的にバックアップする。必ずや戦車道チームに勝利を収めようではないか」

和「……戦車道チームに勝利?ということは……」

咲「前の大会に出場した戦車道の人たちと戦う……?」

恵「その通りだ。今回の大会は、麻雀部チームと戦車道チームの戦いになる」

まこ「麻雀部チームっちゅうことは……」

久「そう。全国の色んな高校から選抜してチームを作るわけ。現時点で参加者もある程度決まってるわ。宮永照とか」

咲「えっ!?お姉ちゃんが!?」

まこ「およそキャラとかけ離れてるがのぅ」

久「OGから強い後押しがあったんじゃない?欲しい本をプレゼントするとか裏取引も考えられるわね」クス

咲「……お姉ちゃんも出る……じゃあ私も参加すれば同じチームになれるんだ……」グッ..

和「さ、咲さんが出るなら私も……//」

久「あ、そうそう!とりあえずどんな感じが掴めるように、知り合いからDVDを借りたから観てみましょう。これはとあるMCバトルの大会ね」

優希「戦車道の人たちが出た大会じゃないじょ?」

久「あれは商品化してないから限られた人しか持ってないか、あるいは映像として残してないと思うわ。だからとりあえずこれを観ましょう。再生、っと……――――」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:43:53.25 ID:Veh8rIUF0

久「―――なるほどねぇ……」

和「……かなり高度ですね。相手の言葉に瞬時に反応する必要があります」

優希「でも思ってたより面白そうだじぇ!会場もワーワー騒いでて血がたぎるじぇ!」

京太郎「すっげぇ……」

咲「………………ちょっと怖い部分もあるけど……なんか」

和「?」

咲「楽しそう……」

久「あら」

まこ「意外じゃのぉ。相手に色々言われるのを怖がるかと思っとったが」

咲「そ、その不安もあります。大変そうっていうのもわかりますし…………でも……気持ちよさそうです」

久「そうね。スポットライトを浴びながら音に合わせて言葉を吐く。普段は味わうことのできない体験でしょうね。同じ壇上でも、学生議会長として壇上に立つ時とは違う、アドレナリンがいっぱい出るような高揚感を味わえそうな気がするわ」

咲「ですよね」ゾクゾク

和「……あの、1ついいですか?」

久「何かしら?」

和「私たちが大会に参加するとして、現時点での戦車道チームとの力の差はどの程度なのでしょうか?」

久「それは映像が無いからなんとも答えようがないけど、ネットの記事では大会の話が持ちかけられた時点では、全員が初心者で経験者は誰もいなかったと載っていたわね」

優希「ゼロからのスタートなら私らもおんなじだじぇ!」

和「ですが彼女たちの方が先に練習をし、キャリアを積んでいます。それに大会までに練習をすればさらに成長するでしょう。この遅れを取り戻すのは容易ではないと思います」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:44:31.63 ID:Veh8rIUF0

久「和の言いたいことはわかるわ。私たちが大会に出たとして、戦車道チームと実力差がありすぎて惨敗という結果になれば、大会としても麻雀部チームとしても大失敗になるだろうからね」

和「はい」

久「…………確かに、数ヶ月とはいえ、向こうの方がスタートが早かった分、追いつくのは容易ではないわ……でも!」

和「?」

久「その力の差を覆すために、KEI RAM SHINEさんがいるんじゃない!」

恵「」フッ

和「………………」

久「今回、私たちは元ラッパーや現役ラッパーに練習を手伝ってもらっていいことになっているの。戦車道側は関係者の介入は禁止だから、これは大きいわ」

咲「練習の密度が濃くなれば、追いつける……いえ、追い越せるわけですね」

久「その通りよ。そしてここで私から1つ、嬉しいニュースを伝えましょう」

優希「嬉しいニュース?」

久「ええ。参加人数が限られるから、実力によっては大会に出場出来ない子もいるでしょうけど、練習にちゃんと参加して頑張った子には、出場選手選抜の有無に関わらず、食堂の全メニューを1ヶ月間無料になるチケットを贈呈しまーす!」

優希「なんと!」

和「それは……魅力的ではありますね」

咲「値段を気にせず食べられるんだ……そのお金で本も買える」

京太郎「あ、あのー、大会の参加資格ってどんな感じなんですか?」

久「麻雀部に所属してる女子で、高校生以下が対象ね」

京太郎「う……女性だけっすか。じゃあ俺は無理なのか……」ハァ

久「うーん……あ、じゃあこうしましょう!須賀君の場合、機材の搬入とか雑用を手伝ってくれればチケットをあげるわ」

京太郎「マジっすか!やった!」

久「というわけで、早速KEI RAM SHINEさんに基礎知識から教えてもらいましょう!須賀君も、客観的にアドバイス出来るようちゃんと覚えてね!」

和・咲・優希・京太郎「はい!」

まこ「………………」

まこ(なんだかんだで強引に参加する気にさせよった……部長の手腕は恐ろしいのぉ)クス
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:45:14.22 ID:Veh8rIUF0

【臨海女子】

ダヴァン「オー!サトハも出場するのでスカ!?」

智葉「……不本意だがな」

明華「意外です」

慧宇「最初は乗り気ではなかったようですが、サトハが出場すると思い込んだ子供たちに『頑張って』と言われて参加を決めたんですよね。優しい」クス

ネリー「へー、サトハらしいような、そうでないような。でも納得したよ。自主的に参加するキャラじゃないもんね」

智葉「そういうネリーは出ないのか?」

ネリー「お金もらえるわけじゃないし」

智葉「だろうな」フフ



【永水女子】

初美「姫様たちは出ないのですかー?」

小蒔「はい。らっぷ?というのはよくわかりませんので」

巴「ラップする姫様のイメージ湧きませんもんね」

霞「強制参加ではないわ。私たちはいつも通り、過ごしましょう」

春「賛成……」モグモグ



【宮守女子】

塞「シロは……聞くまでもないわよね」

白望「うん。ダルい……」

エイスリン「ワタシ、ダルクナイ!デモ ラップムリ!」

豊音「私も力になりたいけどー……意地悪なこと言いたくないし言われたくないよー」

胡桃「じゃあ仕方ない!私が頑張るしかないね!」

塞「あ、あんまり言い過ぎないようにね?」

白望「そういう塞も……」

塞「わ、私は相手を塞ぐ方メインだから大丈夫よ………………多分」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:45:44.81 ID:Veh8rIUF0

【有珠山高校】

爽「うーん……ユキを可愛くドレスアップして目立たせたいけど……バトルさせるのはちょっと違うかな?」

揺杏「マジそれ。負けたらダメだし、でも勝ったとしてもイメージ悪いっぽい」

由暉子「ラップ出来る人ってなんかカッコいいのでやりたいんですけどね……」

誓子「まあまあ。ここは爽に任せましょ」

揺杏「そうそう」

成香「ZZZZ……」スピー



【新道寺女子高校】

哩「では、私と姫子が参加しゅるっちゆうこつで、よかか?」

美子「異議なし」コクリ

仁美「政治的に異論なし」チュゴゴゴ

煌「お2人なら活躍間違いなし!すばらですっ!」

哩「ありがとう。では姫子、2人で練習ばしよか?」

姫子「あっ……ぶちょうッ!耳元で囁かれたら……///」ビクン



【阿知賀女子】

灼「消去法で決めよう。玄と宥さんは無し。なんか2人とも……ディスられたら泣いちゃいそう」

宥「うん……私も無理だと思う……」

玄「私も…」

穏乃「灼さんは?」

灼「私も無理」

穏乃「でも、ひょいって投げたお菓子を口で直接キャッチするの上手いじゃないですか」

灼「バトルと関係ないと思…」

憧「結局、阿知賀では私だけが参加ってわけね」

穏乃「え!?私は!?」

憧「無理でしょ。しずは」

穏乃「ひどい!」

灼「……相手のディスを素直に受け止めて落ち込む穏乃を見たくないっていう憧の愛だよ」

穏乃「あ、そうなんだ……ありがと、憧!」ニコッ

憧「べ、べべ、別に愛とかそんなんじゃ……///」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:46:32.41 ID:Veh8rIUF0

【龍門渕高校】

透華「目立ちたいのは山々ですけれど……難しそうですわね」

一「そうだね。挑発に弱い透華には不向きかも」

一(合宿の時の、怖いくらい冷静な透華になったとしたら話は別だけど……それでもあの状態で麻雀は打ててもラップは無理っぽいよね)

智紀「純は?」

純「俺?うーん……バトルってなんか頭使いそうじゃん?麻雀みたいに慣れてるなら別だけどさ……やめとくわ」

智紀「そうだね」

純「……納得されんのも微妙に嫌な感じだな」

一「それで、透華はどうするの?向き不向きはともかく、参加は自由みたいだけど」

透華「……やめておきますわ」

一「いいの?」

透華「れっきとした試合とはいえ、仲間や友達がディスられている姿を、衣は見たくないはずですわ」

一「確かに。じゃあうちは全員不参加だね」

透華「ええ。ただ……」

透華「せっかくの企画ですから、盛り上がるよう、景品なりなんなりを用意してでも本気でみなさんに戦っていただきましょう」

一「龍門渕グループの力を活用する気満々だね。ふふ、でも同感。本気同士の戦いの方がいいもんね」クス



【鶴賀高校】

智美「ワハハ。じゃあゆみちんにも頑張ってもらうってことで」

佳織「頑張ってください!」

睦月「誠心誠意、応援します」

ゆみ「ああ。ありがとう」

桃子「あの……大丈夫っすか?先輩」

ゆみ「問題ない。リズム音痴でもないしな。相手の矛盾点を見抜き、そこを突けばいいのだろう?」

桃子(バトルに対してもそうっすけど、2人でいられる時間が少なくなるのが……)チラ

ゆみ「……安心しろ、モモ。私たちの間をどれだけの時間が流れようとも、この気持ちは揺らぎはしない」

桃子「せんぱい……///」

智美「……ゆみちんだけじゃなくて一応私も出るんだけどなー」

佳織「わ、私は応援してるよ!頑張って!智美ちゃん!」

智美「ワハハ。佳織は優しいなー」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:47:12.65 ID:Veh8rIUF0

【風越女子高校】

未晴「華菜ちゃんなら出来るよ!」

華菜「うん!頑張るし!」

純代「………………」ワタシダッテ オウエン..

美穂子「ごめんなさい、華菜に任せてしまって。私が機械音痴で、マイクを扱えないから……」

華菜「いやいや、スイッチ入れるだけですから2回目からは扱えますよ!」

美穂子「でもコードを踏んでしまうし……」

華菜「踏んでも音がそこで詰まったりしません!というかキャプテンは相手を言葉で叩きのめすタイプじゃないですから参加しなくていいんです!」

美穂子「そうかしら?」

華菜「はい!見守ってもらえればそれだけで嬉しいです!」

美穂子「……その言葉で安心したわ。でもただ見守るだけじゃ申し訳ないから、フリースタイルバトル会場までの道のりをフェルトで作ってプレゼントするわね」

華菜「あ、いえ、道のり全部作ろうとすると、人生ゲーム盤みたいな感じに大きくなってかさばりそうですから大丈夫です!新幹線のホームとか背景とか大変ですし…」

美穂子「みなさんにお願いしてグルグルアースで見ながら作るわ」

華菜「グーグルアースですね。いや、でもそこまでしたらキャプテンの大切な時間が果てしなく奪われます!私はそれが嫌です!だからどうか簡単なお守りくらいのでお願いします!」

美穂子「……わかったわ。華菜がそう言うなら、道のりはやめてマイクを作るわね」ニッコリ

華菜「あ、急に普通だし………じゃなくて!ありがとうございます!」




【姫松高校】

恭子「……正直、自分がどれだけ通用するんか興味ある」

絹恵「末原先輩なら相手を冷静に圧倒できそうな気ぃします!」

洋榎「相手をへこますの得意やもんな」

恭子「主将がそれを言いますか」

漫「そういえば、フリースタイルバトルって関西勢が強いって聞きます。なんででしょう?」

由子「きっと口とガラが悪い人が多いからよー」

恭子・洋榎「偏見や!」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:47:40.21 ID:Veh8rIUF0

【千里山女子高校】

浩子「うちで出場希望するのは園城寺先輩と清水谷先輩、泉、私ですね」

セーラ「俺は向いてへんからなー」

浩子「そうですか?いける思いますけどねぇ。語彙が少ないのと挑発に弱いのとリズム感が微妙なだけで」

セーラ「最悪の三拍子やないか!スリーアウトチェンジや!」

竜華「怜、ホンマ大丈夫?ステージ上、スポットライトであっついで?あ、そや!冷えピタ貼って出ればええんや!」

怜「そんなんでステージ立ったら『帰って寝ぇ』言われるわ」

竜華「そらそうか……」

怜「……ま、大丈夫や。溜まり溜まったストレスを相手にぶつけられる機会なんて滅多にないからなぁ……私はかなり燃えてるで」フフフ..

泉「私かって、一発カマすつもりで参加しますよ!」

浩子「まあ、誰が選ばれるかはわかりませんが、選抜メンバーに入れるよう頑張りますか」



【白糸台高校】

淡「むっふっふ〜!ついに私の出番!」

菫「そうだな」

照「うん」

尭深「そうだね」

誠子「頑張れー」

淡「ぶー!リアクションが薄ーい!」

菫「当然だろう。誰が参加を申し込むかが決まっただけで大はしゃぎされてもな」

淡「冷たーい。菫先輩の雪女〜」

菫「熱いお茶を飲む雪女はいないだろう。尭深、このお茶美味しいな」

尭深「ありがとうございます」

淡「ふーんだ。いいもん、私はテルと仲良くするから」

照「今は本読んでるからあとで」

淡「もー!」

誠子「……それにしてもイガ意外です。淡はともかく、宮永先輩と弘世先輩が出場を決めるとは」

菫「あくまで参加希望なだけで出場できると決まってはいないがな」

誠子「だとしてもビックリですよ。どうしてまた?」

菫「それは……」チラ

照「…………今までの自分という殻を破れるような……そんな気がしただけ」

菫「……だそうだ。私も似たような理由だがな」

誠子「な、なるほどホドです……」

照「………………」

菫「………………」チラ

菫(本当は、雑誌で西住姉妹がフリースタイルを通じて絆を深めたという記事を読んだのが多分に影響しているのだろうが……口に出すのはやめた方がいいな)
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:48:10.09 ID:Veh8rIUF0

【大洗女子学園 生徒会室】

杏「やー、大変なことになったねぇ」

桃「内地の人間と交流が無かったわけではありませんが……麻雀の競技者とは縁がありませんでした」

柚子「テレビでは観るけど、実際会う機会ないもんね」

みほ「でも、そもそも私たちもですけど、麻雀の人たちもラップは専門外ですよね?それがどうして結びついたんでしょうか?」

千代「その説明は私からします」

みほ「わ、びっくりした」

沙織「愛里寿ちゃんのお母さん、だよね?」

華「ええ。一応、そういうことになっていますね」

優花里「え?それって…」

千代「一応ではなく確実に母ですわ。含みをもたさないでくださいな」

優花里「ですよね!?び、びっくりしましたぁ……何故島田殿が大洗に?」

千代「私が戦車道チームの監督を務めることが決定したからです」

麻子「監督?」

華「というと、ホームベースを土で隠したりするのでしょうか」

優花里「マーティ・ブラウン監督はやりますけどスタンダードじゃないですから」

沙織「キャプテンとかそういうのじゃないんですね?」

千代「ええ。今回は戦車道側、麻雀側の両チームに監督をおき、メンバーの選出、采配をすることになっています」

杏「島田さんは元ラッパーだし、異存はないと思って頼んだんだ。いいよね?」

みほ「はい」

千代「ただ、私は監督ですが、練習内容に口出しすることは出来ません。アドバイス等は禁じられています」

沙織「ど、どうしてですか?」

みほ「私たちの方が麻雀部の人たちより先に始めたでしょ?それに加えて経験者のサポートが付くと有利すぎるからじゃないかな?」

千代「ええ、その通りです」

沙織「なるほど……」

麻子「監督に関しては全く異論は無い。ただ今回の大会を開催するにあたっていくつか疑問がある。質問してもいいですか?」

千代「構いません。どうぞ」

麻子「どうして麻雀部側と対戦することになったか、その理由と経緯が知りたい。戦車道側はプロリーグ設立へ向けた話題作りや、お互いマイナー競技であるFSRを支援するという目的だからわかる。しかし麻雀はプロリーグもあり、競技人口も戦車道の比では無い。ジャンル違いに顔を出す必要性が見出せないんだが」

千代「……そうね。確かに、彼女たちが参加する必然性は無いわ。ただ、戦車道は麻雀同様世界でも行われている競技。そしてその関係者、企業、スポンサー等はそれぞれ毛色が違うわ」

千代「だから麻雀界としては、今回の企画をきっかけに戦車道関連企業とのパイプを作るつもりだと思います。そうすれば、麻雀のみではなく、他のビジネスに発展する可能性も得られるわけです。今後、スポンサーを集めやすくもなりますし」

華「ビジネスですか?あまりピンときませんが…」

千代「プロ雀士がグラビアをやったり、お菓子のおまけカードになったりしているでしょう?それの延長線上といったところですね。もっとはっきり言ってしまえば、参加する子たちにメリットがあるというより、麻雀界を動かしている人たちにメリットがあるということになるわ」

沙織「うーん……なんかモヤモヤするー。でもそれもしょうがないのかなぁ」

麻子「それでは選手たちはモチベーションが上がらない気がするな」

杏「と思うっしょ?でも意外とそうでもないらしいよー?」

麻子「?」

杏「参加校は勝った時用のご褒美を用意してるらしいよ?まぁプロ麻雀連盟とか戦車道連盟とかFSR関連企業から多少なりとも貰ってるだろうから、参加者にはせめてちょっとした還元を、ってくらいだろうけどね」

華「ご褒美とはなんでしょう?通知表オール4とかでしょうか?」

沙織「それはダメでしょ!というか5じゃないところが逆に工作の匂いがプンプンするよ!」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:48:37.95 ID:Veh8rIUF0

杏「白糸台は大量のお菓子が貰える、だったかな?」

みほ「……それでやる気出るのかな」

杏「臨海女子は忍者装束とか金券、刀を研ぐための砥石とか、のど飴10キロ分だったかな」

優花里「のど飴をキロ単位ですか……」

杏「まぁ、あくまで噂だけど、他にも色々あるらしいよ。参加賞と、勝った時の賞品って感じで」

麻子「私たちには無いのか?」

杏「んー、そだね。勝ったら何かしらいいものをプレゼントすることにしよう!」

みほ「わ、楽しみ」

麻子「……みんなで過ごした楽しい思い出がプレゼント、なんてこと言わないだろうな」

杏「……………………」

麻子「おい」

杏「それよりも!大事な話があるんだよぅ!ほら見てみなよ、島田さんが手持ち無沙汰で、手袋の指先を余らせたり詰めたりしてるよ」

沙織「よっぽどやることが無い時にやるやつだ……」

麻子「……まぁいい。そっちの話を聞こう」

桃「島田さん、お待たせしました。説明をお願いします」

千代「わかったわ。まず今回の大会のルールを発表します。バトルは全て1ON1。戦車道チームと麻雀部チームのチーム対抗戦です」

麻子「シングル戦はシンプルでやりやすいな」

優花里「さすが冷泉殿!普通の会話でも韻を踏むとは!」

麻子「……そのつもりは無かったんだが」

千代「今回は勝ち抜き形式になります。試合で勝った選手は、そのまま残り、次の相手と戦う。相手チームの選手が全員敗れた時点で勝敗が決まる形ね」

みほ「殲滅戦ってことですね」

千代「そうね」

華「チームは何人で形成されるのですか?」

千代「17人ね。補欠は無し。欠場者が出た場合は不戦敗よ」

沙織「わ、厳しい」

みほ「ずいぶん人数多いんですね。トーナメントじゃなくて勝ち抜きだから……すっごく長くなりそう」

優花里「メンバーは決まっているのですか?」

千代「麻雀部の方はわからないけれど、私たちの方は決まっているわ。それを今から発表するために来たの。出来ればみんながいる場所が良かったのだけれど、そうもいかなくてね。わざわざ学園艦を集めるのも一苦労。だから他校にはメールで報告をすることになっています」

華「でしたら最初から大洗にいらっしゃらなくても良かったような……」

みほ「……多分だけど、ボコミュージアムで今週スタンプラリーやってるから、景品を手に入れた足でここに来たんだと思う」

沙織「なるほど……愛里寿ちゃんへのプレゼントだね。優しいお母さんだ」

千代「こほん。では発表します」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:49:07.15 ID:Veh8rIUF0

【戦車道チーム メンバー】

みほ、麻子

杏、桂利奈

まほ、エリカ

カチューシャ、ノンナ

愛里寿、オレンジペコ

アッサム、アンチョビ

カルパッチョ、ケイ

ミカ、ナオミ、アリサ


千代「以上の17名よ」

桂利奈「やったーーー!出れたーー!!」

華「……阪口さん、この場でまたしても大の話を…」

沙織「してないから!」

みほ「あれ!?お姉ちゃんも出るんですか!?」

千代「あたりきしゃりきのこんこんちき……じゃなかったわ。当たり前よ」

優花里「嬉しいですぅ!もう大会には出ないとおっしゃってましたから!」

華「あっさりと撤回……こちらも大仁田厚のようですね」

みほ「ち、違うよ全然!お姉ちゃんの場合は宮崎駿監督だよ!世界だよ!」

沙織「何度も引退撤回してる点では一緒だけどね」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:49:36.08 ID:Veh8rIUF0

千代「彼女には最初断られたのだけど、しぽり……西住しほさんの説得によって折れてくれたみたいね」

みほ「お母さんの説得……?」

千代「ええ。彼女は……」


しほ『撃てば必中 守りは固く 進む姿は乱れ無し 鉄の掟 鋼の心 それが西住流……当然わかっているわよね?』

まほ『はい』

しほ『それはつまり、引退を宣言したとしても!しれっとした顔で復帰し、周りに何を言われても進む姿を乱さず、何を言われても鋼の心でやんわりと受け流す守りの固さを持ち、あまりにしつこく言ってくる輩には必中のナニカで生意気な口を聞けなくすればいい、ということなのよ』

まほ『しかし……』

しほ『何を言われようとも私の気持ちは変わりません。だって鋼の心なんだから』

まほ『………………』

しほ『まほ。戦車道は麻雀ほどメジャーな競技ではないわ。直接戦う機会も無い。だからこそ、今回の大会で麻雀部の者たちを全力で叩き潰し、戦車道がどれだけ人間的な成長を促すかを証明するのよ!』

まほ『……ですがお母様。人間としての成熟を目指すのならば、一度一線を退くと宣言した私が再び舞い戻るのは…』

しほ『西住流とは!』

まほ『え』

しほ『撃てば必中 守りは固く 進む姿は乱れ無し 鉄の掟 鋼の心……』

まほ『……しかしお母様。私が今後大会に参加しないと決めたのも鋼の心で…』

しほ『私の方が長く生きてる!!』カッ!

まほ『っ……』

しほ『……だから元祖に近い。つまり私の鋼の心の方がまほの鋼の心より強いの。早く生まれた分だけね。それも鉄の掟。保身のための守りは固い。我が道を進む姿には乱れ無しだわ』

まほ『……………………』

しほ『だから大会での活躍を期待しているわ。西住流の誇りを胸に、戦ってきなさい』

まほ『……………………………………………………………………はい』



千代「……見事なまで説得を成功させてくれたわ。最終的にまほさんも『参加するしかないと決まった以上、全力で勝ちに行く』と言っていたわ。だからモチベーションの問題はクリア。本番ではガンバルマンでしょうね」

みほ「が、がんばるまん?」

千代「っ!な、なんでもないわ!とにかく参加者は決定!本番まで練習しましょう!」

沙織「私はバトルの練習は手伝えないから……栄養あるご飯とか作って持ってこうかな」

華「ありがとうございます!」ニッコリ

沙織「いや、華は選手じゃないでしょ。まぁ……華の分も作ったげるけどさ」

優花里「武部殿は調理技術が卓越していて羨ましい限りですぅ。私では大したお手伝いが出来ず、心苦しい毎日を過ごすしかないのでしょうか……」ハァ

千代「いえ、秋山さんには重要な任務をお願いするつもりよ」

優花里「え?重要な任務……?」

千代「ええ。その任務とは――――」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:50:06.41 ID:Veh8rIUF0

大会当日

【ライブハウス 舞台袖 戦車道側】

千代「ついに来たわね」

カチューシャ「ふん!今度こそ私が優勝してやるんだから!」

ノンナ「カチューシャ。これはチーム戦です。カチューシャだけが優勝するのは不可能ですよ」

カチューシャ「わ、わかってるわよそんなこと!」

みほ「お姉ちゃんは宮崎駿監督だからね?気にしないでね!」

まほ「なんのことかイマイチわからんが……」

アンチョビ「麻雀部チームは向こう側の舞台袖に集まっているんだよな……なんだか強いオーラ的なのをひしひし感じるぞ」

ミカ「同感だね。相対する前から強敵であるとわかるよ」

アキ「……でもミカが素直に参加するなんて……前回もそうだけどホント意外」

ミカ「フリースタイルバトルには人生で大切な全てのことが詰まっている。チーム対抗戦の場合はさらに山盛りで詰まっているからね」

沙織「あのー、私たち選手じゃないんですけど、ここにいていいんですか?」

千代「ええ。関係者は許可されています。ただスペースに限りがありますから、ある程度の人数までとなっていますわ」

ケイ「各校、基本的には出場する選手とプラス何人か、ぐらいだね」

杏「でも大洗の場合は参加者のいるチームメンバーはみんな集まっちゃってるねぃ」

麻子「あんこう、ウサギさん、カメさんチームがそうだな。しかしそれ以外にもカモさんチームとカバさんチームの面々がいるが…」

そど子「べ、別にいいじゃない!近くで応援したいのよ!それに、たくさんの学校が集まって風紀が乱れてないかチェックが必要だもの!」

ゴモヨ「はいはい、わかったよそど子」

ダージリン「うふふ、賑やかでいいと思うわ」クス

オレンジペコ「他の人たちは客席で応援してくれているみたいですね」

みほ「客席で応援してくれるのも嬉しいけど、舞台袖で直前まで一緒にいられるのも、勇気が出てありがたいよ」

沙織「みぽりん……」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:50:35.05 ID:Veh8rIUF0

麻子「だそうだ。勇気をくれよそど子〜」ダキッ

そど子「ちょ、ちょっと冷泉さん!抱きつくのをやめなさいよ!」カァァ..

千代「……アベックぶりを見せつけるのはその辺りにしてもらえるかしら?そろそろ本番ですよ?」

そど子「す、すみません」

麻子「あべっく……?」

千代「こほん。それでは、前にも説明したけれど、大会のルールを改めて確認しておきましょう」

千代「まず、バトルは各チーム17人ずつのチーム対抗戦で、1ON1の勝ち抜き戦です。選手が出る順番はその都度決めていいことになっています。あらかじめオーダーを提出する必要はありません」

千代「勝ち抜き戦のため、勝った選手はそのまま次のバトルに出ますが、相手チームはその相手を見て、誰を当てるかを選べます。なので相性の見極めが重要ね」

ケイ「1回出て勝ったらもう引っ込めないのよねー。強い子をあとに取っておけばいいっていう単純な話じゃないのが難しい!」

ナオミ「スキルで多少劣っていても相性の差で覆せるからね」

千代「ええ。そこで、このわら半紙が重要になってくるわけです」ニコリ

まほ「わらばんし……?プリントのことか?」

桂利奈「わら半紙ってなんですかー!?」

千代「!?こ、細かいことはいいのです!とにかく、渡す際にも話しましたが、この紙に記載されている相手のデータを元に戦略を練ります」

みほ「これ、情報が細かく書いてあって本当にすごいよね」

エリカ「この情報収集能力……敵に回したら厄介だけど、味方にしたら頼もしいわね」

千代「ええ。データを作成してくれた秋山さんとカバさんチームのみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです」

優花里「いえいえ!私に出来ることをしたまでですぅ!」

おりょう「しかし……潜入は大変だったぜよ」

左衛門佐「見つかった時は死を覚悟したな」

エルヴィン「うむ。風越の……久保さんと言ったか?彼女は凄まじかったな」

カエサル「見つかった瞬間、言い訳をする前にビンタが飛んできて……これがまた痛かった」

優花里「ええ……罵声につぐ罵声でした……」

麻子「戦車道と違って、麻雀部は偵察を許可してないから怒るのも当然か……もちろんビンタはダメだが」

カエサル「しかし!そこで怒られ、ビンタされたことが功を奏したのだ!」

優花里「はい!ビンタや罵声を浴びせられているやりとりをICレコーダーに録音していることを告げ、私たちを解放しない場合は、しかるべき機関に提出すると言ったところ、なんとか話し合いに持ち込めましたからねぇ!」

千代「イマドキっぽくて怖いくらいよね」フフ

優花里「それを告げた時の久保さんは『リモコン類は腹立つ』と叫んでなおも激高していましたが、その場にいた麻雀部チームの監督を務める、赤土晴絵さんがなんとか久保さんをなだめてくださり九死に一生を得ました」

エルヴィン「その後のグデーリアンの交渉は見事だったな」

左衛門佐「『麻雀部チーム側の練習風景を見学させてもらう代わりに、前回、前々大会に出場した時のうちらのDVDを相手に渡す』というやつだな」

おりょう「どちらか一方が有利になりすぎない、上手い落としどころぜよ」

優花里「私の功績ではありません。元より、島田殿からそのように交渉するように言われておりましたから」

あゆみ「あれ?でも麻雀部の情報を得ることよりも、こっちの試合のDVDを渡す方がマイナスじゃ
ないですか?」

あや「そうだよね!大会の動画はアップされてないって言ってた。なのにDVDあげちゃったら敵に研究されちゃう!」

千代「確かにそう言えなくもないわ。でも、赤土さんなら、あの手この手でDVDを手に入れると思うの。所持している人は数人いますからね。その場合、こちらは相手のデータが無いけれど、向こうはこっちのデータがあるという状態になるわ」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:51:09.16 ID:Veh8rIUF0

麻子「なるほど。どちらにせよDVDは向こうの手元に渡ると考え、それならばこちらから先に交換条件を持ち出してDVDと引き換えに相手の情報を手に入れる権利を得る、というわけか」

千代「その通り」

カエサル「もうすでに戦いは始まっているというわけだ」

沙織「そっかぁ。ゆかりんたちは麻雀部の人たちの練習を見てたから戻ってこなかったんだね」

優花里「ええ。赤土さんはこちらの提案を受け入れてくださいまして、合同練習の見学を許可されましたぁ!」

桂利奈「見学ってことは、撮影はダメだったんですか?」

優花里「うん……フリースタイルバトルに関して我々より後発であるため、撮影までは許可できないと……そのラインはどうしても譲れないと言われました。その代わり、向こうはこちらを偵察しないということです」

左衛門佐「ただその答えは想定済み」

エルヴィン「だからこそ島田監督は私たちを従軍させたのだ」

カエサル「観察眼に優れた我々ならば、かなりの情報を得られるとな!」

おりょう「名采配ここに極まれり、ぜよ」

千代「……偵察部隊のみなさんが、苦労しながらも本番1週間前まで偵察してくれたおかげで、このデータが我々の元に届きました。そして、すでに内容は頭に叩き込んでいると思います」

まほ「対戦相手の情報の有無は勝敗に多大な影響をもたらす……秋山さんとカバさんチームの苦労を無駄にはしないように戦うつもりだ」

優花里「西住まほさんにそこまでおっしゃっていただけるなんてぇ!光栄ですぅ!」

エルヴィン「く……このカリスマ性……」

カエサル「尽くしたくなってしまいそうだ……カエサルともあろう者が……っ」

スタッフ「すみません、そろそろ大会が始まります。1戦目の選手の方、こちらへお願いします」

みほ「わ、もう始まるんだ」

小梅「最初は両チームとも相手が誰かわからない状態だから難しいですね」

千代「……ここは安定感のあるアッサムさんにお願いします」

アッサム「わ、私がトップバッターですか?」

ダージリン「さすがアッサムね。アッサムの『ア』は安定感の『ア』だもの」

オレンジペコ「初めて聞きましたよそれ。でしたら『サ』は何なんですか?」

ダージリン「サムシングよ」

オレンジペコ「……そうですか。あ、話の腰を折ってしまってすみません。続きをお願いします」

ダージリン「ムは聞かないの?」

オレンジペコ「はい。もういいです」

ダージリン「あら残念。ムは誰もが予想だにしない意味だというのに」

オレンジペコ「監督、お願いします」

ダージリン「つれないペコ」ウフフ

千代「アッサムさんはバランスに優れており、対応力があります。ですので先鋒として適任と私は考えます。行ってもらえるかしら?」

アッサム「……は、はい。出来る限り頑張ります」

アッサム(初戦は大事。惨敗して相手を勢いづかせるわけにはいけない)ギュッ..

ケイ「いきなり18人抜きしちゃってもいいわよー?」

アッサム「1人多いです。監督も倒しちゃってますよ」

ケイ「あっはは!間違えちゃったー!」

アッサム「…………ふふっ」クス

アッサム(ケイさんのこの天性の明るさは何なのでしょうか。私の気負いをあっさりと吹き飛ばしてくれた……ダージリンとはまた違ったカリスマ性の持ち主ですね)

アッサム「それでは行ってきます」ザッ
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:51:39.13 ID:Veh8rIUF0

【舞台袖 麻雀部側】

晴絵「初戦の選手だけど、まず相手がどう出るか…」

淡「そんなの私が出るしかないでしょ!」ドドーン!

照「………………」

菫「淡……勝手に決めるんじゃない。こういうのは監督が決めるものだ」

淡「えー!いいじゃないですかぁ!ね?監督♪」ニコー

晴絵「………………」

晴絵(ここで止めると彼女自身のモチベーションが下がるのは間違いなさそうね。本当ならもう少し後まで残したい子なんだけど……)

晴絵「そうね。栄えあるトップバッターは大星さんに任せるわ」

淡「やたーーー!栄えあるだってー!聞いた?テルー!」

照「聞いた」

淡「やったーー!聞いてたー!」

晴絵「一番手は責任重大だけど……大星さんなら大丈夫よね?」

淡「ふふん!当然ですっ!」

晴絵「……油断はしないようにね」

淡「しませんよー!だって」チラ

穏乃「?」

淡「前みたいに悔しい思いしたくないからねっ」

穏乃「あ、あはは」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:52:55.07 ID:Veh8rIUF0

◇◇◇◇◇◇このSSにおけるフリースタイルバトルの説明◇◇◇◇◇


バトル中のセリフは全てラップです。実際に声に出してラップも出来るようになってます

バトルは8小節毎で交代のターン制です

1小節とは「いち、にー、さん、しー」の4拍のことです。4拍×8回で8小節になります。8小節でスクラッチが入り、相手とターンが替わります



ちなみに、このSSをまとめサイトで読む場合、スマホの方はPC用のサイトで見ると読みやすいです。スマホ用ページの場合、ページ切り替え時に動画が止まるので(まとめてもらえるかはわかりませんが)。PCではリンク先を別タブで開きながら読んでもらえると、より楽しめると思います


ビートはYoutubeのリンク先の動画です。ラウンド毎にリンクを貼っています

リンク先の動画が削除された場合のため、URLの横に動画の時間を記載してます。もしリンク先が削除されていたら、同じくらいの時間のビート用動画で代用できます

記載してある時間は基本的に『8小節4本の場合』ですので、4本以上ある動画の場合、同じくらいの秒数でもテンポが合わない(早い)のでご注意ください



★バトル時★

みほ「○○○○○○○○○○○○」 この1行で1小節になっています。文字数によって早口だったりゆっくりだったりします。多めのスペースが挟んである場合は、間を意味してます

「」内に♪が入る場合は、サンプリング(引用)。右に曲名・アーティスト名を記載します

みほ「○○○○○○○○○○○○」×8で1バース終了。スクラッチきっかけで、次は相手のバースになります。3ターン(往復)でバトル終了です


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:53:25.19 ID:Veh8rIUF0

【ステージ】

役人「……さあ!いよいよ始まりの時が近付いてきました!」ワァァァァ!

役人「まさかまさか!こんな大会が実現するとは思いもよりませんでした!」

役人「戦車道チームと麻雀部チームがフリースタイルバトルを行うとは、誰も予想だにしなかったでしょう!それがこれから始まるのです!」

ワァァァァ!

役人「……OK、お客さんは最高に盛り上がってますね!では試合開始前に、少しだけ審査に関する説明をさせてもらいます!」

役人「この大会では審査員5人とお客さんの歓声で勝敗を決するシステムです」

役人「お客さんが支持したら1ポイント獲得。同様に、審査員が支持した人数が多い方に1ポイント入り、2ポイント獲得した選手の勝利になります」

役人「お客さんと審査員の判定が割れ、1対1になった場合、延長戦を行います」

役人「ちなみに審査員による判定は、公正を期すため、お客さんに判定を聞く前に審査を済ませてもらい、歓声や空気によって判定が変わることがないようになっています。このようにしなくても、審査員の方々は正しい判定を下していただけるのですが、わかりやすい形で示すため、このような方法をとらせていただきました」

役人「……以上、審査方法はそういった感じです。では5人の審査員をここで紹介しましょう!」

役人「撃墜率120%を誇るだけではなく、ラップスキルも抜群だとのクチコミが60億来ているとかそうでないとか!蝶野亜美さんです!」ワァァァ

亜美「みなさん!今日は楽しみましょう!イッツファインデイ!」ワァァァ

役人「そして、昔はラッパーKODAMAとして活躍していました、『ハゲの極み着物』こと戦車道連盟理事長、児玉さん!」ワァァァ!

理事長「よ、よろしくお願いします」ペコリ

役人「さあ、麻雀部側からはこの人!カップラーメン通でドリンク好き、麻雀の実力と指導力は折り紙付き!しかも昔はフリースタイルバトルにも関わっていたといいます!宮守女子顧問、熊倉トシさん!」ワァァァ!

トシ「HIPHOPのライブもカップラーメンも似ているところがあるのさ」

役人「え?それはどういうことでしょう?」

トシ「Say Ho!(製法)が大事ということさ」フッ

役人「……………………」

シーン..

トシ「…………年寄りは静けさに強いのさ。白けて黙り込まれたって何も堪えてないよ。耳が遠くなる準備は出来てる」

役人「い、いえ!みなさん感銘を受けて黙ってしまっただけですよ!はい!つ、次の方を紹介しましょう!」

役人「この方も以前ラッパーとしても活動されていたプロ雀士、『オオぬマシュウ』こと、大沼秋一郎さんです!」ワァァァ

秋一郎「……昔は今ほど麻雀が盛んでは無かった。そのため、麻雀だけではなく多方面での活動を余儀なくされていた時代でね……今の若い人は知らないだろうが、私が関わった様々な仕事の中でも、ラッパーとしてはかなり精力的な活動をしてきた。だからそれなりの耳と目と知識は持っているつもりだ。公正な審査をすると誓おう」ワァァァァ!

役人「ありがとうございます!えー、最後の審査員ですが……この人もプロ雀士です!かつてはラッパー兼トラックメイカー、NANPOO(なんぽー)として活躍されていました、南浦聡さんです!」ワァァァ!

南浦「……よろしく」ペコリ

ワァァァ!

役人「ありがとうございます!以上、5名の審査員とお客さんの歓声によって勝敗が決まりますのでよろしくお願いします!」

ワァァァァ!
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:53:57.22 ID:Veh8rIUF0

【舞台袖 麻雀部側】

塞「大沼プロだけじゃなくて南浦プロもラッパーだったなんて……」

晴絵「あれ、そう?割と知られてると思ってた。南浦プロの家では常にHIPHOPが流れてて、孫娘の名前を『南浦NAS(ナズ)絵』にしようとしてたって話は有名だよ」

塞「……その名前はちょっと……」

白望「両親の猛反対にあって、響きだけ残して『南浦数絵』になったらしい」

豊音「よかったよー」

エイスリン「ナズエノガイイ……」

胡桃「え、エイちゃん?」

塞「って、それより試合試合!」



【ステージ】

役人「……あ、選手たちの準備が出来たようです!みなさんお待たせしました!」

ワァァァ!

役人「それではこれより、フリースタイルMCバトル特別編!戦車道チームVS麻雀部チームを行います!」ワァァァァア!

役人「第1戦の選手!麻雀部チーム AWA−AWA!戦車道チーム アッサム!入場してください!」

淡「ふふふ」ザッ!

アッサム「…………」ザッ!

ワァァァァ!

アッサム(!大星淡……)

淡「へえー、あんたが一番手なんだ。ま、いいか」ブワッ..

アッサム(む……前方から風を受けたように髪の毛が広がって……同時に凄まじいプレッシャーが……!そしてこの人のスタイルの特徴は…)

アッサム(相手に威圧感を与えること。麻雀では相手の手牌を悪くさせ、さらに自分の手牌をかなり整った状態にすること。フリースタイルでもその支配力は健在とのこと。秋山さんたちのデータによると…)


『大星淡と対戦する相手は、実力を発揮しづらい状況になると思われます。ライムのストックが思い出せなかったり、言葉自体が浮かびにくくなるようです。対して大星淡は、2バース分は高い完成度を見せます。おそらく、自身の記憶にある言葉を類まれな集中力で引き出していると推測されます』


アッサム(と、書いてあったわね。相手を弱体化した上で自分は圧倒的リードを得る。麻雀の時と同じようですね……問題は、こちらへの影響がどれほどのモノか……)

淡「17人抜きまで一気に行くからね」ニヤリ

アッサム「……そんなことさせるわけにはいきません」

役人「先攻後攻じゃんけんをお願いします」

ジャンケンポン

淡「にひひ……当然先攻!」

役人「OK!ではいよいよ始まります!先攻 AWA−AWA!後攻 アッサム!DJルミ、かまーせー!」

ルミ「っ!」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:54:26.38 ID:Veh8rIUF0

http://www.youtube.com/watch?v=HWC0nmxMJiI 2:46

<第1戦 先攻 AWA−AWA VS 後攻 アッサム>

淡「開幕戦から ゲットしちゃう 楽々天下だ」ワァァ!

淡「天高く 舞い上がりライムで 泣く泣く点火」ワァァァ!

淡「策略 なんてないけど 活躍 させないよ」ワァァ!

淡「こうして 立つ前線 私は高校 100年生!」ワァァァァ!

淡「レベル違いすぎるね 天下人と一般人」

淡「弱っちいスキルなのに参加してる 異端児」ワァァ!

淡「自分の喪に服してるのかなぁ? ブラックリボン」ワァ!

淡「私と戦うイコール スクラップ希望」ワァァァ!



アッサム「スクラップ なんてなるわけがない」

アッサム「絶対に勝つつもり だからすぐラップ」ワァ

アッサム「なんかよくわからない感じで天下人」

アッサム「気取っちゃう時点で あなたって変な人」ワァァ!

アッサム「だから……絶対負けないに決まってる」

アッサム「今すぐ引導を渡すべきだというヒント」

アッサム「ピントを合わせるために ビンゴのような韻を」ワァァ

アッサム「繋いでいく…のは辛いけど 真の道を行く」



淡「生き生きと進む その真の道は通行止め」ワァァ!

淡「っつーことで 不幸の手紙でも」ワァァ

淡「貰ったような 不景気な顔 当たり前か〜」

淡「もう出番終了で スゲー暇だもん」ワァァァ!

淡「でもラッキーかも 紅茶飲み放題」

淡「参加したこと 1人後悔 してるような状態」ワァァ

淡「私はこのまま進んで 全員抜きでしょ」ワァァ!

淡「これは栄光への メイキングビデオ」ワァァァァ!
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:54:53.64 ID:Veh8rIUF0

アッサム「そのメイキングビデオ 主役は 戦車道」ワァ

アッサム「演者を 間違えてる やっぱりあなた 変な子」ワァ

アッサム「紅茶よりも この場は勝利が 主成分」

アッサム「HIPHOPとバトルに言いたい 『ジュテーム』」ワァァァ!

アッサム「暇になるのは AWA−AWAの方になる」

アッサム「慌てて 倒れて あなたは タオル」

アッサム「投げ込まれて 才能開花 させずに手折る」ワァァ!

アッサム「お調子者の転落劇に 思わず 会場沸いた」ワァァァ!



淡「沸いたのは会場 だったら誤解なくしましょ」

淡「それでその勢いで快勝しちゃう」ワァァ

淡「ズバーッと一直線 フワーッと浮上して」

淡「簡単に勝っちゃう AWA−AWAの勝利だよ」ワァァ

淡「そんな感じで 何度も繰り返して勝利する」

淡「その度に強くなって みんなもう無理と言う」ワァ

淡「高校100年生 100年に1人のすっごい子」

淡「負けるとしたら 毒みたいな ずっこいの ぐらい」ワァ



アッサム「毒 つまりディスリスペクト 効くと認めてる」ワァ

アッサム「正攻法で勝てると宣言 自分の首締めてる」

アッサム「言ったもん勝ちの振り逃げですか? 無理ですか?」ワァァ!

アッサム「諦めなさい 敗北認めさせ 次へ繋ぐ」ワァァ

アッサム「100年に1人の才能が ずっこい策で負ける?」ワァァ

アッサム「恍惚な夢 見てるだけと 報告」ワァァ

アッサム「紅茶なら 勝利した時に 飲み込むから」

アッサム「このあとに ゆっくりと いただきます ご馳走様」ワァァ



役人「終了ーーーーーー!!!」

ワァァァァ!
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:55:30.07 ID:Veh8rIUF0

淡「ふう……」

アッサム「…………」

アッサム(思った以上に厄介ですね……言葉が浮かばなかった……いえ、それ以上に関係ない言葉が次々浮かんで邪魔してくる……)

アッサム(そのせいで、ビートに対して遅れ気味な合わせ方になってしまった)

役人「では判定に入ります!みなさんいいですか?先攻、AWA−AWAが勝ったと思う人!」

ワァァァァ!

役人「……後攻、アッサムが勝ったと思う人!」

ワァァ!

役人「まずはAWA−AWAに1ポイント入ります。では審査員のみなさん、判定をお願いします!」

ババン!

亜美「AWA−AWA」

理事長「AWA−AWA」

トシ「AWA−AWA」

秋一郎「アッサム」

南浦「AWA−AWA」

役人「勝者、AWA−AWA!」ワァァァ!

アッサム「っ……」

淡「ふふん!とーぜん」エッヘン
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:56:09.39 ID:Veh8rIUF0

【舞台袖 麻雀部側】

菫「淡が勝ったな」

照「うん」

憧「てか反則だよねー、あの支配力。思ったように言葉が浮かばなくなるしさ。私だったらマジバトルしたくないもん」

和「同感です。私も個人的に苦手な相手です。あ、バトルに関しては、ですが」

晴絵「大星さんにはこの調子で頑張ってほしいね。ある程度人数を減らしてもらうと後が楽になるから」

爽「でも相手チームの監督は島田千代さんですよね?早めに手を打ってくるかもしれないですよ?」

揺杏「そうそう。強敵をぶつけてくるとか」

晴絵「それはそれでいいんだよ。仮にそこで大星さんが負けたとしても、厄介な人を早い段階で引きずり出せれば、こっちもやりようがあるからね」

揺杏「はは、さすが名監督っすね」

晴絵「名監督!?もー!そんなことないってー!」アハハハ

灼「浮かれ過ぎ…」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:56:38.04 ID:Veh8rIUF0

【舞台袖 戦車道側】

アッサム「……すみません。負けてしまいました」

千代「いえ、仕方ありません。ここから見ていても、AWA−AWAさんの放つプレッシャーはかなりのモノでした」

アッサム「はい……データにあるように、言葉が浮かびづらくなりました。まったくではないのですが、スムーズに引き出せない感じで…」

杏「プレッシャーだけでそんな芸当出来るんかねー?超能力者とかだったりして」

柚子「またそんな冗談を…」

杏「ま、超能力はともかく、そうなるとライミングが得意な子は相性最悪っぽいね。となると一番相性がいいのは……」

まほ「私か」

杏「そだね。でも2人目で西住ちゃんのお姉ちゃんを出すのは上策じゃない。ですよね?」

千代「そうね…………あの、アッサムさん」

アッサム「?はい」

千代「あなたに1番手をお願いしたのは、実力があるのはもちろんだけれど、観察力に優れているからでもあるの。今の試合で、何か気付いた点はなかったかしら?」

アッサム「……そうですね……データにある通り、大星淡は2バース目まではかなり完成度が高いのですが、3バース目で急に失速します。そしてプレッシャーですが、1バース目から3バース目になるにつれ、徐々に弱まっていく感じでした」

アッサム「それともう1つ。彼女の放つプレッシャーですが、強敵や苦手なモノを前にした時の焦り、混乱、緊張感が全身に浮かび上がるようなイメージでした」

アッサム「彼女の持つ威圧感がそれだけ凄まじいのですが、同時にこうも思いました。『脅威ではあるものの、得体の知れない不気味さでは無い』と。私では防げませんでしたが、少なくとも、万人に通用する防御不能なモノとは感じませんでした」

千代「………なるほど。それは有力な情報だわ。ありがとう。アッサムさんに先鋒をお願いして良かったわ」ニコリ

アッサム「いえ……」

千代(アッサムさんのおかげで新たな情報を得られたのは大きいけれど……どうするべきかしら……)

ノンナ「私に行かせてください」

千代「え?」

カチューシャ「ノンナ!?どうしたのよ急に!」

ノンナ「私辺りが適任だと思ったもので」

千代「ノンナさん……」

千代(ノンナさんはその迫力から来る威圧感と、堅実なライムというスタイル。みほさんにも勝っているし、まだ出すのは早い気が………)

千代「ふふ……」

ノンナ「?」

千代(私は馬鹿ね。選抜されたメンバーだもの。誰を選んでも勿体ないと思うのは当然。その中で上手くやりくりをしなければいけないのに……今さら気付くなんて指揮官失格ね)クス

カチューシャ「な、なにを笑ってるのよ?プラウダがちゃんちゃらおかしいってわけ!?」プンスカ

千代「いいえ。ノンナさんが適任だと瞬時に判断できなかった自分のお馬鹿加減に笑ったのです」フフ

千代(威圧感には威圧感で対抗する。それに気付かないなんてね)

カチューシャ「あ、えー……」

ダージリン(あら。監督の自虐にカチューシャが言葉を選んでいるわ。成長したのね)クス

ペパロニ「監督もバカなんすか?私もよく言われるんすよー!バカ同士仲良くしましょう!」

ダージリン「」ピシッ
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:57:04.99 ID:Veh8rIUF0

千代「……………………」

ペパロニ「でも意外だったっすよー!監督って賢い人と思ってたっすから!でもバカなら親しみやすいっすー!」

千代「………………………………」

アンチョビ「ば、バカ!ペパロニ!今すぐ監督に『そんなことないですよ』って言え!」

ペパロニ「え?はあ…………じゃあ……そんなことないですよ」

千代「……………………ふ」

ペパロニ「?」

千代「ふふ、安心なさってくださいなペパロニさん。私は何も気にしていないのだから」

ペパロニ「あー、わかる!すぐ忘れちゃうんすよね!だからバカだって怒られるんすよー」アハハ

千代「………………」

アンチョビ「も、もう黙ってろ!か、監督!バトルに集中しましょう!」

千代「………………そうね。ではノンナさん、お願いします」チラ

千代「あら?」

みほ「あ、あの……もうとっくにステージの方に行っちゃいましたけど……」

千代「………………」

ペパロニ「そんなことないですよー」

アンチョビ「あるよ!いないんだから!あとカルパッチョ!気配を消してアンツィオじゃないフリするな!」

カルパッチョ「バレましたか」ウフフ
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:57:35.83 ID:Veh8rIUF0

【ステージ】

ノンナ「………………」

淡「ふーん、おねーさんが次の相手なんだ?へぇー」ニヤニヤ

ノンナ「…………ら……る」

淡「え?なあに?聞こえない」

ノンナ「私の前では二度と笑顔になれないくらい叩きのめしてやる、と言ったんです」

淡「っ……!」ビク

ノンナ「ふふ……冗談ですよ」

淡「え」

ノンナ「いいバトルをしましょう」

淡「………………」

淡(なんなの……わけわかんないやつ……!あんただってどうせ私の前じゃ役立たず同然になっちゃうんだから!)ブワッ..

ノンナ「!」

ノンナ(なるほど……凄まじいプレッシャーですね……不愉快な感覚)

役人「それでは先攻後攻じゃんけんをお願いします」

ジャンケンポン

ノンナ「……後攻で」

淡「やった、先攻」

役人「OK!それでは先攻、麻雀部チーム AWA−AWA!後攻、戦車道チーム ノンナ!DJルミ、かまーせー!」

ルミ「っ!」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:58:09.47 ID:Veh8rIUF0

http://www.youtube.com/watch?v=T5SBY9hzLrU 2:59

<第2戦 先攻 AWA−AWA VS 後攻 ノンナ>

淡「目が合った瞬間に 絶対勝てると思った」

淡「適任がいたんじゃないのかな? 別の子が」ワァァ!

淡「この人 背がおっきいだけの 木偶の坊」ワァァ

淡「マイクで エスコート あの世へ送る デスノート」ワァァァ!

淡「クラクラ朦朧 しちゃいなよ プラウダ高校」ワァァ!

淡「うだうだどうこう 言っても勝てない 無駄無駄どんどん」ワァァ!

淡「こっちはテンション上昇 あんたは顔色が苦悶」ワァ

淡「公文式で勉強する? 教えたげようか敗北って学問」ワァァァ!



ノンナ「今のバースと さっきのバトルの3バース目」

ノンナ「完成度が全然違う 別人が書いたんですか?」ワァ

ノンナ「つまりは 外部発注の ゴーストライター?」

ノンナ「私は自分自身のみ 即興で 勝負のファイター」ワァァァァ!

ノンナ「プラウダの名に泥を塗ることは 一切しない」

ノンナ「バカみたいな わかりやすい 失敗しない」ワァァ!

ノンナ「みんな覚えて帰る AWA−AWA 白糸台」

ノンナ「フリースタイルでは お前の 時代来ない」ワァァァ!



淡「時代来ない? 違うよ 今以上High になって」ワァァ

淡「盛り上がる 適当言ってる この人 勝手放題」ワァァァ!

淡「ゴーストライターなんて 存在が どこにあるの?」

淡「ここにあるのは私のみ そのリアルを 証明する」ワァァ!

淡「あんたはルックスだけのマジで 見かけ倒し」

淡「こんなところ出て来なければ 地元で 威張れたのに」ワアァァ!

淡「私は見た目以上に敵を飲み込む ブラックホール」

淡「ブラックジョーク を真実にしちゃう活動する」ワァァ
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:58:37.28 ID:Veh8rIUF0

ノンナ「お前の言葉 そっくりそのまま返す」

ノンナ「こんなところ出て来なければ ネタがバレなかったのに」ワァ

ノンナ「肝心な部分は次のバースで 決まるだろうな」

ノンナ「そう つまりお前が本当に リアルかどうか」ワァァァ!

ノンナ「見かけ倒しに圧倒される 見下げたガキ」

ノンナ「小心者の小者 将来 昇進もNoだ」ワァァァ!

ノンナ「さあいよいよ 3バース目 待ちわびた 種明かし」

ノンナ「ダメじゃない と証明してみろ 出来るなら 上げな価値」ワァァ!



淡「価値はたくさん上げるよ そりゃ頑張って」

淡「だからこんな感じで ガンガンいっぱい手を振って」

淡「テーブルをガツンって叩くくらいの衝撃を与えちゃう」

淡「血とかそういう 痛い感じのあれが また出ちゃう」ワァ

淡「差が出ちゃう この人と私のでっかい実力差とか」

淡「いつも そう普段とか 実際全然違うから 能力差」

淡「そんな風に睨んだって 全然怖くないし ホントだし!」

淡「私は成り上がるもん 絶対 これで勝ち!」



ノンナ「一目瞭然 完成度が まるで別人」

ノンナ「この手詰まり感 代行頼んだのは メルカリか?」ワァァァァ!

ノンナ「落札 した時点で活躍 する権利などない 脱落だ」ワァァア!

ノンナ「お前のことだから 入札の時も汚い 雑な札」ワァァァ!

ノンナ「そんな手段で勝って 夢は成り上がり?」

ノンナ「そう甘くない 提供してくれてありがとう 笑い話」ワァァァ!

ノンナ「そんなザマで どのクチが言うんだ 高校100年生」

ノンナ「つまり90回以上留年してる バカは 隠せんねぇ」ワァァァァァ!



役人「終了ーーーーーー!!!」

ワァァァァ!

淡「っ……!」

ノンナ「…………」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:59:08.70 ID:Veh8rIUF0

役人「では判定に入ります!先攻、AWA−AWAが勝ったと思う人!」

ワァァ..

役人「……後攻、ノンナが勝ったと思う人!」

ワァァァァァ!

役人「まずはノンナに1ポイント入ります。では審査員のみなさん、判定をお願いします!」

ババン!

亜美「ノンナ」

理事長「ノンナ」

トシ「ノンナ」

秋一郎「ノンナ」

南浦「ノンナ」

役人「勝者!戦車道チーム、ノンナ!」ワァァァァ!

淡「うぅぅぅ〜〜!」ワナワナ

ノンナ「………………」

淡「…………あ」

ノンナ「?」

淡「あくしゅ!」バッ!

ノンナ「…………ええ」ガシッ

淡「〜〜〜っ!」ギュウゥゥゥ!

ノンナ(……思いきり強く握ってきた……でもあまり痛くありませんね)

ノンナ(とはいえ、やられっぱなしも癪なので……)ギュゥゥゥ!

淡「痛い痛い痛い!ごめんなさい!もうしません!」

ノンナ「……おあいこです」パッ

淡「うぅぅ〜……」ジロリ

ノンナ(涙目で睨まれても……)

淡「ノンナ!」ビシッ

ノンナ「……指差した上に呼び捨てですか」ギロリ

淡「っ!……さん」

ノンナ「よろしい」

淡「次は100回倒す!」

ノンナ「倒す?タメグチですか?」ギロリ

淡「たっ、倒しちゃうんですから!」

ノンナ「よろしい」

淡「うーーー……」

ノンナ「まだなにか?」

淡「うわーん!テルー!この人やだー!」ダダダダダ!

ノンナ(…………やはり少し生意気な子は可愛らしいですね。もちろん、カチューシャの方が遥かに可愛らしいですが)クス
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 18:59:37.13 ID:Veh8rIUF0

【舞台袖 麻雀部側】

淡「ごめんテルー!負けちゃった……」

照「もぐもぐ……美味しい……」モグモグ

淡「あー!ショコランタンに夢中になってる!お菓子より私を慰めてよー!」

菫「このお菓子はかなり美味しいと評判だ。だから淡が軽視されても別に傷付くことないぞ?」

淡「そういう慰め方じゃないんです!テルー!」

照「……バトルは観てた。淡は頑張ってたと思う」

淡「テルー!」パァァア..

照「だから……ショコランタンを食べた」

誠子「だからの意味がわかんないですけど……」

ゆみ「しかし、あの負け方は確かに意外だった。相手が上手かったのは事実だが、大星さんの支配力をどう凌いでいたのか……」

美穂子「相手の方もかなり威圧感のある人でしたから、支配力を相殺したということでしょうか?」

智葉「そうだろうな。麻雀の卓上であれば大星の支配力に対抗する術もないだろうが、このフリースタイルバトルでは麻雀の時ほどの支配力は発揮できなかった……そして相手は、大星の支配を跳ね除けるだけの威圧感、迫力を持っていた。だから初戦ほどの効果が得られなかったと考えるのが妥当だろう」

怜「ここから見ててもめっちゃ怖そやもんなぁあの人」

洋榎「そうか?そない悪い人に見えへんけど」

怜「それが逆に怖いねん」

洋榎「ようわからんなぁ」

久「それより、次は誰が行くのかしら?あの人と相性が良さそうなのは……DVDを見た限りでは、韻を重視したタイプが苦手みたいだけど」

晴絵「うーん……その意見もわかるけど、でもここはオーソドックスで。憧、行ける?」

憧「私?もちろん大丈夫だよ」

晴絵「じゃあ頼んだ」

憧「おっけ。任せて!」

玄「頑張って!憧ちゃん!」

宥「応援してるね」フルフル

灼「普段通りやれば勝てると思…」

穏乃「ゴーゴー!憧ー!」

憧「うんっ!」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 19:00:16.45 ID:Veh8rIUF0

【舞台袖 戦車道側】

カチューシャ「やった!ノンナが勝ったわ!」

千代「見事ね。期待に応えてくれたわ」

麻子「……舞台袖にも届くあのプレッシャーを跳ね除けるとは」

みほ「うん……すごいよね」

ケイ「このまま17人抜きしちゃうんじゃない!?」

アリサ「いえ、あと16人ですから」

ケイ「司会者も倒しちゃうとか!」

アリサ「意味わからないですって」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 19:00:48.48 ID:Veh8rIUF0

【ステージ】

憧「………………」ジー..

ノンナ「?」

憧(背でかっ!ていうかスタイルいいなー、羨ましい)

役人「それでは第3戦を始めます!」

憧(っと、バトルに集中しなきゃ)

ノンナ(……この子、1年生でしたか。ずいぶん肝が据わっているようですね。舞台上でも堂々としている上、私を前にしても臆することが無い)

役人「第3戦は、ノンナ VS ATARAの試合です。先攻後攻、じゃんけんをお願いします」

ジャンケンポン

憧「後攻でーす」

役人「OK!では先攻、戦車道チーム ノンナ!後攻、麻雀部チーム ATARA!DJルミ、かまーせー!」

ルミ「っ!」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 19:01:23.89 ID:Veh8rIUF0

http://www.youtube.com/watch?v=WPnAvukJ2S8 3:00

<第3戦 先攻 ノンナ VS 後攻 ATARA>

ノンナ「チャラそうなヤツ 楽勝 必ず勝つ」ワァ

ノンナ「勢いに逆らわず からかわずサクッと」ワァァ!

ノンナ「デリートして3人目を 待ちわびる」

ノンナ「ステージ上でも冷静 家、学校 街やビル」ワァァァ!

ノンナ「ずっとブレない そして潰れない 鋼の心臓」

ノンナ「そして踏み続ける ヤベめの韻を」ワァァァ!

ノンナ「こうしてよく見たら ATARA可愛い」

ノンナ「でも仕留めなければいけない だから悲しい」ワァァァ!



憧「ごめん 意味がよくわかんないから 可愛いってとこだけ受け取っとく」

憧「素で褒めればポイント高め 余計なテーマ付け加えるなら ほっとく」ワァァ

憧「ヤバめの韻ってことはヤバそうなだけでヤバくは無い つまり未満」ワァ

憧「自慢か控えめか ハッキリしない 理解したいけど無理みたい」ワァァァ

憧「こうやって早口で語り掛ける ように畳みかける スタイル そして」

憧「反応確かめる 余裕と冷静もあるMCがATARAだから」ワァァァ!

憧「ここで負けて足止めされても 気付かず待ちぼうけ」ワァ

憧「その姿を待ち受け画面にして眺める ヤバイ マジウケる」ワァァ



ノンナ「お喋りな女は嫌われる 一生来ない モテ期」ワァァ

ノンナ「年取るごとに 内容が愚痴になる 当然に」ワァァ!

ノンナ「相当元気 みたいだけど 今だけというオチだ」

ノンナ「もっとどっしりと構えて 少しは 余裕もちな」ワァァァ!

ノンナ「人がただ待ってる姿を待ち受けにする 悪趣味だ」

ノンナ「もっと健全な話題に 食いつきな」ワァァ

ノンナ「というか私を待ち受け画面 つまりは ファンなのか?」

ノンナ「なら仕方ない許そう かましてきなさい あんたの番」ワァァ
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 19:01:50.33 ID:Veh8rIUF0

憧「ファンじゃないけど悪趣味を許されたなら握手しましょ」ワァァ

憧「モテ期とか もう敵に言われても 別にとしか思わない私的に」ワァァ!

憧「少なくともこのステージ上ではカッコいいフリースタイルのショー見せて」

憧「フロウを披露して勝利した方がモテると思うんだけど違う!?」ワァァァァァ!

憧「高3でどっしりとか早すぎ ペンキ塗りたて のベンチに座ったみたい」

憧「演技しすぎじゃね? それって私がやりたいスタイルじゃない」ワアァァ!

憧「年取るごとに愚痴吐く 嫌味な性格になる 事実みたい」

憧「2個上のノンナさん 説教臭い 結構ウザい 絶交したい」ワァァァァ!



ノンナ「いつ私が演技した? 言いがかりで 適当」

ノンナ「こんな敵と 真面目にやりあうのは辟易となる」ワァァ

ノンナ「情報量が多いだけで薄味 中身が無い」

ノンナ「上手く回る舌とクチだけしか 褒める箇所が無い」ワァ

ノンナ「絶交も何も今日が 初めましてのはずだ」

ノンナ「舐めた態度 こめかみ潰しに手伸ばすか」ワァァア!

ノンナ「確かに この勝負は フリースタイルバトルだ」

ノンナ「だが このまま お前は 無事に帰るかどうか!」ワァァア!



憧「『無事に帰れるかどうか』でしょ 韻のために言葉こねくり回す」

憧「全然本心とコネクト出来てない つまらないライムコレクション」ワァァ!

憧「私は舌とクチ褒められたけど ノンナさんはルックスだけ」

憧「情報量が少なくても濃くはない パンチラインも特には無いし」ワアァァ!

憧「脅しみたいなことしても今年 にそれする?ってダサイよ本当に」ワァァ!

憧「フロウ普通だし なんか一応 程度だからアンサー微妙だし」ワァァ!

憧「結局不器用で不必要な言葉 韻のために無秩序」ワァァァ!

憧「もうフリースローのよう 勝負決まったっしょ 次行こう」ワァァァ!



役人「終了ーーーーーー!!!」

ワァァァァ!
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 19:02:18.00 ID:Veh8rIUF0

役人「では判定に入ります!先攻、ノンナが勝ったと思う人!」

ワァァァ!

役人「……後攻、ATARAが勝ったと思う人!」

ワァァァァ!

役人「まずはATARAに1ポイント入ります。では審査員のみなさん、判定をお願いします!」

ババン!

亜美「ノンナ」

理事長「ATARA」

トシ「ATARA」

秋一郎「ATARA」

南浦「ATARA」

役人「勝者!麻雀部チーム、ATARA〜〜〜〜!」ワアァァァ!



【舞台袖 麻雀部側】

穏乃「うおおおお!憧が勝ったーー!かっけーーー!!」

玄「憧ちゃんすごいね?あんなにポンポン言葉が出るんだもん」

灼「同感。やっぱり憧は頭の回転が早い」

淡「ぬぬぬ……私に勝ったあの人にあっさり勝つなんて……ッ!新子憧も100回倒す!」

菫「その調子だと100回倒す人ばかりになるぞ」

照「もぐもぐ……しあわせバター味おいしい……」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 19:02:46.51 ID:Veh8rIUF0

【舞台袖 戦車道側】

ノンナ「すみませんカチューシャ。負けてしまいました」

カチューシャ「ノンナは頑張ったわよ。勝負は時の運だもの。しょうがないわ」

ノンナ「……はい」

千代「お疲れ様」

ノンナ「もう1人くらい倒しておきたかったのですが」

千代「いいえ、大星さんを倒してくれただけでもとてもありがたいわ」

千代(実際、ノンナさん以外の子で相性がいいのは、まほさんくらいだろうから)

ミカ「ATARAさんもなかなか出来るようだけれど……次は誰が出るんだい?」ポロロン

千代「……そうね」

千代(ATARAさんは、あれだけの早口でありながらアンサーは的確で細かいライミングも入れてくる。あまり隙の無いオールラウンダーなタイプ……)

ナオミ「……私が行っていいですか?」

千代「ナオミさん?」

ナオミ「勝てる確信があるわけではないんですけどね、ただ戦えそうな気がするので」

ケイ「オッケー!その意気や良し!サンダース魂を見せてやりなさい!」

ナオミ「ああ!」タタッ

千代「あ、え、あの……私はゴーサインを出したわけでは……」

ペパロニ「もう行っちゃったっすよ」

千代「……まあ……彼女で問題は無いけれど。力はありますから」

ケイ「ファイトよナオミー!」



【ステージ】

役人「それでは先攻後攻じゃんけんをお願いします」

ジャンケンポン

ナオミ「後攻を選ばせてもらうよ」

憧「ちぇっ」

役人「第4戦!先攻、麻雀部チーム ATARA!後攻、戦車道チーム ナオミ!DJルミ、かまーせー!」

ルミ「っ!」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 19:03:18.67 ID:Veh8rIUF0

http://www.youtube.com/watch?v=jKvbEIFNJqo 3:30

<第4戦 先攻 ATARA VS 後攻 ナオミ>

憧「ノるの難しそうな このビートでも攻略して 超楽にラップ」

憧「パチンコのKYORAKUより 道楽のようなノリで 勝ってナオミ ここで凋落」ワァァア!

憧「今日明日のことじゃなく この一瞬で実寸 等身大でぶつかる」ワァ

憧「負けるかもしんない なんて思わない 勝利オンリー 渾身の言葉」ワァァ!

憧「前のバトルで敵のMIHOに塩送ってた まるで上杉謙信」

憧「スポーツマンシップあるけど負けちゃダメでしょ 私はブレずに前進」ワァアァ!

憧「味方全員をけん引して勝利に導く役目 担ってます」ワァァ!

憧「悲しいかな ナオミさんは その引き立て役になってます」ワァァァ!



ナオミ「人を踏み台にしなきゃいけない その思想は病んでいる」ワァァ

ナオミ「悩んでいる か理由はわからない 私は穏やかに 佇んでいる」ワァァ!

ナオミ「自分のことだけで周りが見えてない 典型例」

ナオミ「喋りまくって相手の話を聞きやしない 0点です」ワァァ!

ナオミ「ノンナも言ってたけど 本当にいい女はあまり 喋らない」

ナオミ「メイクとかおしゃれを頑張ってたとしてもそれじゃ ダメじゃない?」ワァァ!

ナオミ「確かに上杉謙信みたいな行為をしたかもしんない」

ナオミ「でも後悔は無い 武田信玄のように強い信念を持っているからな!」ワァァァ!



憧「いい女論を勝手に展開して進言プラス因縁付けられてる」ワァァ!

憧「近年まれに見る不条理 一瞬呆れてなっちゃった無防備」ワァァ!

憧「そもそもマイク握って立ってる時点で 斬って去ってくような気分で」ワァ!

憧「ぶつかり合いしてる つまり別にモテようとして無いんですけど!?」ワァァァ!

憧「人を病んでいる 悩んでいると 思い悩んでいる人が病んでいる」ワァァ!

憧「なんていうか 不安ていうか ノープランで言うから わけわからない」ワァァ!

憧「ナオミの手には歪んだ物差し もどかしい けど想像は自由」ワァ!

憧「イメトレしてろ 自分の中だけに収めなよ どうかしてる」ワァァ!
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 19:03:50.54 ID:Veh8rIUF0

ナオミ「モテようとしてないのにモテてしまうのが 悩みのタネ」ワァァァ!

ナオミ「それが魅力ってもの お前の意思なんて微々たるモノ 意味を持たねぇ」ワァァア!

ナオミ「人を病んでいる 悩んでいると 思い悩んでいる人が病んでいる」ワァァ!

ナオミ「と思う人は病んでいるし悩んでいる 思い悩んでいる」ワァァァァ!

ナオミ「マイク握って切った張った より声出し切って勝った方がいいだろ?」ワァァ!

ナオミ「しかも去っちまったら勝者のコールさえも聞こえないだろ?」ワァァ

ナオミ「要領を得ないんだよ そんなんじゃ 許容量を超えないんだよ」ワァァァ!

ナオミ「早口上等 バトルは共同作業 このまま行く そんな衝動と願いだよ」ワァァァ!



憧「衝動と願い? 相当のエラい ナルシスト 怒鳴る必要あり」ワァァ!

憧「みんなの憧れ高嶺の花? あっそ 気にしない 情け容赦ない」ワァァ!

憧「あんたはイタイ子 耳が痛いっしょ? 理解出来た? 違いに気付けた?」

憧「どれだけモテてるのか知らないけど 私よりビートにノれてはいないわね!」ワアァァア!

憧「まだ4戦目なのに 声出し切って 燃え尽きて 灰と化す」

憧「切なすぎる 刹那主義 感情が欠落し 散らばる 愛の滓(かす)」ワァァ!

憧「私は相も変わらず 対戦相手を限界まで追い詰める」ワァァ!

憧「敏捷性とメンタル尋常でない 超ヤバイ ATARA!」ワァァ



ナオミ「ATARA、ルックス、滑舌いい かつ絶倫」ワァァァ!

ナオミ「だとしたら理想的かもね 闇夜に女体が輝く月輪」ワアァァ

ナオミ「声出し切ったとしても問題ない コップ1杯の水飲めば」

ナオミ「たちまち復活してキックする バース まるでフェニックス!」ワァァァ!

ナオミ「元気な私は すぐさま開くよ ATARAのキレイなチューリップ!」

ナオミ「享楽と快楽を挨拶代わりに決め込む 中心部!」ワァァァ!

ナオミ「チューニングを合わせるように 徐々に調整し 声で肯定を想定し」

ナオミ「フィナーレまで一気に走破 ドーパミン 分泌 止まらない冒険心」ワァァァ!



終了ーーーーーー!!!

ワァァァ!
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 19:04:18.13 ID:Veh8rIUF0

役人「では判定に入ります!先攻、ATARAが勝ったと思う人!」

ワァァァ!

役人「……後攻、ナオミが勝ったと思う人!」

ワァァァァ!

役人「まずはナオミに1ポイント入ります。では審査員のみなさん、判定をお願いします!」

ババン!

亜美「ナオミ」

理事長「ATARA」

トシ「ATARA」

秋一郎「ナオミ」

南浦「ナオミ」

役人「勝者!戦車道チーム、ナオミ〜〜〜〜〜!」ワアァァァ!

憧「マジかぁー……」ガクッ

ナオミ「…………」ホッ
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/24(金) 19:04:47.35 ID:Veh8rIUF0

【舞台袖 戦車道側】

ケイ「勝った!ナオミがやってくれたわ!」

千代「3バース目はATARAさんの1バース目のパチンコのKYORAKUを拾って、かつ下ネタ(享楽、チューリップ)に絡めつつライミング……リズムキープも上手で抑揚が効いてるフロウは安定していたわ」

アンチョビ「それにしても……まだ4回だけだが、勝って負けての繰り返しだなぁ」

杏「しゃーないっしょ。勝ち抜き方式で、オーダーはその場で決められるんだから、後出しじゃんけんみたいなもんだよ。相性とか見て、勝てそうな子をステージに送るんだしさ」

オレンジペコ「でもこのまま交互に勝ち負けが続いてしまうと、最初に勝った麻雀部チームの勝利になってしまいますね。どこかで2人抜きしなければ……」

杏「そだねぇ……ま、その辺りは島田監督に任せりゃいんじゃないかな」

千代「…………」

千代(イマドキの子に期待されているわね……その期待にジャストミートさせなければならないわ)



【舞台袖 麻雀部側】

憧「負けたー……超ショックなんだけど」

穏乃「お疲れ憧!カッコよかったよ!」

憧「ありがと…………あー、でも今のは勝ちたかった〜」

晴絵「僅差だったね」

憧「…………だけど負けたのは納得できちゃうのが悔しい。あの人、結構強いよ。ハルエ、誰を当てるの?」

晴絵「そうね……ナオミさんはアンサーが上手いから…………園城寺さん、いける?」

怜「私ですか?」

晴絵「うん」

怜「もちろん行けます」

竜華「と、怜!ステージの上はあっついあっついかもしれへん!念のため、うちも一緒に出て、膝枕したままフリースタイルしよか?」

怜「嫌や。そんなんアホみたいやん。気持ちだけ受け取っとくわ」

竜華「怜……」

怜「……いや、そんな顔せんといてって。無理はせえへんから」

晴絵「園城寺さん、体調悪くなったら司会の人に言って途中棄権するんだよ?絶対無理しないようにね」

怜「ありがとうございます。ほな、行ってきます」ザッ..

竜華「怜……」

セーラ「平気やって。過保護やなぁ、竜華は。怜なら大丈夫や」

竜華「……うん、そう信じてる。でも心配なのは怜の体調のことだけやないねん」

セーラ「?他に心配することあんの?」

竜華「怜がディスられたら……うち、ステージに駆け込んで相手の頭カチ割ってまうかも……」

セーラ「こわっ!」

セーラ(怜を見守るよりも竜華を見張っとった方がええな、うん)
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