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モバP「悪夢は死んでも終わらない」
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1 :
◆FFa.GfzI16
[saga]:2017/11/22(水) 17:35:09.09 ID:++kJ5+TTO
・モバマスSS
・文香とモバPが主役
・少しホラー要素あり?
では、始めます
文香「Pさん、どうして付き合って頂けないのですか?」
モバP(以後P表記)「俺がプロデュースしているのは文香だけじゃないんだ 特別扱いはできない」
文香「そう...ですか」
P「でも、文香のことは...」
文香「そんなPさんは...要りません」
P「えっ」
グサッ
文香「ふふっ、次は間違えないで下さいね?」
P「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1511339709
2 :
◆FFa.GfzI16
[saga]:2017/11/22(水) 17:41:19.45 ID:++kJ5+TTO
P「はぁ...はぁ...」
朝起きた俺は文香に殺された夢を見た
だが、夢ではない様な現実さに襲われた
でも、俺は死んでいない
ただの杞憂だろう
その時はそう思っていた
P「おはようございますちひろさん」
ちひろ「おはようございます!」
いつもと変わらない日常
なのにどこかが可笑しくて狂っているように感じたのは何故なのか
さっぱり分からない
文香「...」
P「おはよう文香」
文香「顔色が悪いようですが大丈夫ですか?...」
3 :
◆FFa.GfzI16
[saga]:2017/11/22(水) 17:41:48.68 ID:++kJ5+TTO
P「ああ、体調は何も変わりないし大丈夫だよ でも...」
文香「でも?」
P「俺がさ文香に殺される夢を見てさ それがやけにリアルで気になってたんだ」
文香「...それは夢なんかじゃないかも知れませんよ」
P「それって...」
文香「なんて...冗談ですよ 私がそんなことする筈無いじゃないですか」
P「そうだよな、ごめん変な事言って」
4 :
◆FFa.GfzI16
[saga]:2017/11/22(水) 17:42:27.04 ID:++kJ5+TTO
文香「いえ...ところでPさん」
P「ん?」
文香「選択には気を付けた方がいいですよ?」
P「あ、ああ...ありがとう」
文香「では、また...」
文香はいつもと変わらない様子だった
だが、妙に怖さ、恐ろしさがひしひしと伝わってきた
何かを訴えているのか警告をしているのか
そんな目をしていた
そしてしばらく経った後だった
夢の時のように文香が告白をしてきたのは
5 :
◆FFa.GfzI16
[saga]:2017/11/22(水) 17:43:07.66 ID:++kJ5+TTO
文香「Pさん、ちょっといいですか?」
P「どうした?文香」
文香「私と付き合って頂けないでしょうか...」
デジャヴ この現象を表すにはこの言葉しかない
だが、俺は また間違えてしまった
P「文香はアイドルだ それに人気が出始めている なのにファンを裏切るわけにはいかないだろ?だから...」
文香「Pさん...私 言いましたよね?」
P「言ったって...何を?」
文香「選択には気を付けて下さい と」
P「まさか、文香...」
6 :
◆FFa.GfzI16
[saga]:2017/11/22(水) 17:43:46.06 ID:++kJ5+TTO
文香「はい、Pさんが前夢だと仰ってた事は現実に起こったことですよ」
P「...冗談はよしてくれ 俺は生きてるじゃないか 死んでない」
文香「そうですね この機械が無ければ普通の世界と同じです 」
P「それは?」
文香「時間を巻き戻す機械です それも私の都合のいい様に」
P「そんなもの作れるわけ...まさか、
晶葉が?」
文香「はい、質のいい物を作って頂けました」
P「確かにあいつなら作れるだろう だが、そんな物をあいつが作ろうとするわけが...」
文香「そんなの、「Pさんを殺す」って脅したらすぐでしたよ」
P「...」
7 :
◆FFa.GfzI16
[saga]:2017/11/22(水) 17:44:31.26 ID:++kJ5+TTO
文香「記憶を消す機械も作って貰ううか悩みましたが、記憶を受け継いだ方が面白いと思いそのままにしました」
P「何でだ」
文香「はい?」
P「どうして、晶葉を脅してまでこんな事をするか聞いているんだ!」
文香「ふふっ、言わないと分かりませんか?貴方が好きだからですよ」
P「じゃあ俺が告白を受け入れたら終わるのか?」
文香「それは私にもわかりません...私のルートをクリアしなければ元には戻らないようです」
P「文香ルート...か まるで、文香が好きな物語の話のようだな」
文香「そうでしょう?素晴らしい物です だから、Pさん私と付き合って下さい」
P「断る」
8 :
◆FFa.GfzI16
[saga]:2017/11/22(水) 17:45:14.74 ID:++kJ5+TTO
文香「...どうしてですか?」
P「自分の目的のために人を脅し時間まで歪めた奴を好きになるとでも思ったのか?」
文香「...付き合わないと他のアイドルを殺すと言ってもその態度でいられますか?」
P「なっ...」
文香「出来ませんよね 優しいPさんがアイドルを裏切ることなんて」
P「俺は...俺は」
文香「でも、今は付き合う事もどうやら出来ないようですから...また、会いましょう」
グサッ!
9 :
◆FFa.GfzI16
[saga]:2017/11/22(水) 18:00:38.45 ID:++kJ5+TTO
P「また...俺は殺されてしまったのか」
文香に殺された俺は再びあの日に戻っていた
変わらない風景変わらない服変わらない体
だが、記憶だけはあの時を鮮明に覚えていた
P「文香...」
文香は思えば1番力を掛けて育てたアイドルかもしれない
壊れてしまわないように優しく深く愛情を掛けて育てた
そんな文香の事を妹のように想っていた
でも、きっと文香は俺の事を...
P「これ以上は考えても無駄だ...文香に聴こう...」
10 :
◆FFa.GfzI16
[saga]:2017/11/22(水) 18:01:20.06 ID:++kJ5+TTO
P「文香...」
文香「Pさん...2回目ですね 生き返ったのは」
P「聴きたいことがあるんだ」
文香「はい、何でしょう」
P「俺の事をどう思っている?」
文香「それは...運命の人に決まっているじゃないですか」
P「運命?」
文香「はい...2人は出会った時から結ばれる運命であり惹かれ合う存在であった みたいな感じです」
P「そうか、そんな小説がありそうだな」
文香「いいえ、現実にあるのです 私とPさんには運命が張り巡らされているんですよ?」
P「俺は...運命なんか信じない」
11 :
◆FFa.GfzI16
[saga]:2017/11/22(水) 18:02:05.94 ID:++kJ5+TTO
文香「どうしてですか?」
P「結末が決められた小説を読みたいと思うか?それと同じことだよ」
文香「そうですね、確かに結末が決まっている物語はつまらないかも知れません」
P「そうだろ?だから...」
文香「ですが、それはあくまで物語の中での事です 現実とは関係ありません」
P「じゃあ、文香と俺は結ばれる運命だと?」
文香「はい、結ばれる運命...いえ、結ばれなければならないのです」
P「...俺は運命に抗う そんなものあってたまるか」
文香「Pさんの事なのでそう言うと思っていました...」
12 :
◆FFa.GfzI16
[saga]:2017/11/22(水) 18:02:48.07 ID:++kJ5+TTO
文香「ですがいいんですか?このままでは一生今日をやり直すだけですよ?」
P「俺だって...殺されたり今日をやり直したりなんかしたくない でも、お前と付き合いたくもない」
文香「我侭ですね...貴方は そんな所も好きですが
ですが、その選択が貴方以外に影響を及ぼすかも知れませんよ」
P「どういう事だ」
文香「アイドルの何人かが命を落とすかも知れません」
P「そんなこと...俺が許さない」
文香「必然的に起きたとしてもですか?」
P「何?」
文香「例えばやり直しにも回数制限があり、それを過ぎると1人死ぬ と言ったルールがある可能性だってあります」
P「また、激昂した文香が惨殺を行う可能性だってある そう言いたいんだな」
文香「ええ、他にもありますが」
13 :
◆FFa.GfzI16
[saga]:2017/11/22(水) 18:03:14.65 ID:++kJ5+TTO
P「...少なくとも俺がお前と付き合えばアイドルに被害はあまり出ないよな?」
文香「ええ、それはもちろん」
P「分かった、付き合うよ文香」
文香「ほ、本当ですか?!」
P「あぁ、ただし付き合ったことは他のアイドル達にはくれぐれも秘密にしてくれ」
文香「はい、分かってます」
P「じゃあな...」
文香「Pさん?」
P「ん?」
文香「浮気をしたら...分かっていますよね?」ニコッ
P「!?」ゾクッ
文香「それでは、また...」
P「...」
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